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JP2007135941A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に隆起部を有する吸収性物品において、隆起部と肌との密着性を高め、体液の伝い漏れを防止できる吸収性物品を提供することを目的とする。
【解決手段】トップシート45の長手方向中心線O付近を膨出させる膨出手段26を備える吸収性物品1において、前記膨出手段26は前記吸収性物品1の長手方向中心線Oの両脇に沿って延びる複数の第一弾性部材25を備え前記トップシート45の長手方向中心線O付近に接合された液透過性の天面部21と、この天面部21の長手方向中心線Oの両脇下部から下方に延出され前記第一弾性部材25の縮み応力により前記トップシート45側に起立する一対の起立部23と、を有し、前記起立部23の幅方向の寸法W2は、膨出した前記トップシート45の頂部から前記吸収体12に達するまでの距離W3以上である吸収性物品1。
【選択図】図1

Description

本発明は、体液吸収機能を有する吸収性物品に関し、特に、尿取りパッドとして好適に用いられる吸収性物品に関する。
尿取りパッドとして用いられる吸収性物品は、主として、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配置された吸収体と、から形成される。吸収体は、パルプと高吸水性樹脂とを混合することにより形成されるのが一般的である。パルプは体液を瞬間に吸収する性能に優れる一方、高吸水性樹脂は多量の体液を吸収して保持する性能に優れる。
ところで、切迫性の失禁の場合、多量の尿が尿道から勢い良く排泄される傾向にある。一方、くしゃみをした時等に生じる腹圧性の軽い失禁の場合、尿は尿道から勢いよく排泄されず、肌を伝わって移動する傾向にある。このため、着用者の肌と吸収性物品との密着性が不十分である場合には、肌を伝わる尿を吸収体に確実に吸収させることができず、肌を伝わって移動する尿が吸収性物品の外部に漏れるおそれがある。
このように、尿取りパッドとして使用される吸収性物品は、多量の尿を速やかに且つ確実に吸収できることが必要であるとともに、少量の尿を確実に捕捉することも要求される。これは、生理用ナプキンとして使用される吸収性物品においても同様である。
このような要求に対して、例えば、長手方向に延びる膨出手段を設けて、体液を受ける側の表面を膨出させ、肌との密着性を向上させた吸収性物品が開示されている(特許文献1参照)。この場合、膨出手段としては、次のようなものが用いられていた。即ち、膨出手段は、液透過性シートあるいは吸収シートによって形成される隆起部であって、この隆起部は吸収性物品の長手方向に沿って延びる天面部と、膨出手段を吸収体に固定するための固定部と、固定部と天面部との間に位置する起立部を有し、天面部には吸収性物品の長手方向中心線の両脇に沿って延びる複数の弾性部材を備えていた。このような隆起部を有する吸収性物品を装着した場合、弾性部材が収縮することにより、その縮み応力によって隆起部が立ち上がり、隆起部が着用者の肌に密着し、少量排泄される尿などを捕捉していた(特許文献2参照)。
特許3442929号公報 特開2002−320638号公報
しかしながら、上記吸収性物品において、隆起部の天面部と固定部をつなぐ起立部は、長手方向中心線付近において天面部と接続されているため、天面部の長手方向中心線付近においては、長手方向側端付近よりも自由度が低くなっていた。このため、吸収性物品の装着時に、膨出手段が着用者の肌側に向かって立ち上がろうとする際、天面部の長手方向中心線付近にある弾性部材は、縮み応力が阻害されやすくなっていた。この結果、天面部の長手方向中心線付近に位置する弾性部材における縮み応力が、長手方向側端付近にある弾性部材における縮み応力よりも小さくなって、膨出手段がY字型に起立するため、膨出した隆起部と肌との密着性が低下してしまっていた。このような場合、体液が肌を伝い、吸収性物品の外部に漏れてしまうおそれがあった(図4、図5参照)。
このような課題に鑑み、本発明は、表面に隆起部を有する吸収性物品において、隆起部と肌との密着性を高め、体液の伝い漏れを防止できる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、隆起部を有する吸収性物品において、液透過性のトップシートを隆起部の上からかぶせ、このトップシートで天面部の長手方向側端付近に位置する弾性部材の縮み応力を阻害することにより、着用者の肌と吸収性物品との密着性を向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、を有する吸収性物品であって、前記トップシートと前記吸収体との間に、前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びるように設けられ前記トップシートの長手方向中心線付近を膨出させる膨出手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線の両脇に沿って延びる複数の弾性部材を備え前記トップシートの長手方向中心線付近に接合された液透過性の天面部と、この天面部の長手方向中心線の両脇下部から下方に延出され前記弾性部材の縮み応力により前記トップシート側に起立する一対の起立部と、この起立部それぞれが外方に延出され前記吸収体に固定された一対の固定部と、を有するとともに、前記吸収体、前記天面部、及び、前記一対の起立部に囲まれて形成され前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びる内部空間を備え、前記起立部の幅方向の寸法は、膨出した前記トップシートの頂部から前記吸収体に達するまでの距離以上である吸収性物品。
膨出手段を備えた吸収性物品では、複数の弾性部材が縮む際の弾性収縮力により、一対の起立部が起立し、天面部をトップシート側に押し上げることによりトップシートを膨出させる。このとき、天面部は長手方向中心線付近において、起立部を介して固定部につながっているため、天面部の長手方向中心線付近では、長手方向側端付近よりも自由度が低く、天面部の長手方向中心線付近の弾性部材は長手方向側端付近の弾性部材に比べて弾性収縮力が阻害されやすい。このため、天面部の長手方向中心線付近では長手方向側端付近よりも立ち上がりにくくなる。
この点、(1)の吸収性物品は、起立部の天面とトップシートはホットメルト型接着剤などにより接合されているため、起立部が起立しようとする力により、天面部がトップシートごと押し上げられる。天面部において長手方向中心線付近に比べて立ち上がりやすい構造を持つ長手方向側端付近では、起立部の寸法がトップシートが膨出した際におけるトップシートの頂部から吸収体に達するまでの距離よりも長いため、起立部が完全に起立する前にトップシートが膨出しきってしまうので、弾性部材の弾性収縮力がより阻害されてしまう。これにより、天面部の長手方向中心線付近と長手方向側端付近とで弾性部材の弾性収縮力が均一化し、天面部の長手方向側端付近と長手方向中心線付近とで立ち上がる高さに差がなくなり、着用者の肌とトップシートとの密着性が増加して、体液を効果的に捕捉することができる。
(2) 前記起立部の幅方向の寸法は、10mm以上50mm以下である(1)記載の吸収性物品。
(2)の発明によれば、起立部の寸法は、具体的には10mm以上50mm以下であるときに、(1)記載の発明の効果を効果的に発揮することができる。
(3)前記トップシートの長手方向両側端部に、前記長手方向に沿って延びるように設けられ着用者の肌側に起立する一対の防漏手段を備える(1)又は(2)記載の吸収性物品。
(3)の発明によれば、吸収性物品を着用した際など、膨出手段の備える弾性部材の弾性収縮力により吸収性物品が湾曲した場合に、防漏手段が着用者の肌側に起立し、防漏手段と着用者の肌とが密着する。ここで、吸収性物品の肌側表面と防漏手段によりポケット部が形成されることにより、多量の体液が排泄された場合でも、吸収体が体液を吸収するまでの間、吸収性物品上に体液が保持される。防漏手段は着用者の肌と密着しているため、吸収性物品の防漏手段と肌との隙間から体液が漏出するのを防ぐことができる。
本発明によれば、膨出手段の天面部において、天面部の長手方向中心線付近に位置する弾性部材と長手方向側端付近に位置する弾性部材とで弾性収縮力に差がなくなるため、天面部の長手方向中心線付近と長手方向側端付近とで立ち上がる高さに差がなくなり、天面部により膨出されるトップシートと着用者の肌の密着性が向上するため、少量の体液が排泄された場合でも効率的に吸収することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
[全体構成]
本実施形態に係る吸収性物品1の斜視図を図1に示す。また、図1における吸収性物品1のX−X視断面図を図3に、吸収性物品1が湾曲していない状態における、同部位における断面図を図2に示す。図1から図3に示すとおり、本実施形態に係る吸収性物品1は、液透過性のトップシート45と、液不透過性のバックシート11と、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体12と、を有する。トップシート45と吸収体12の間には、吸収性物品1の長手方向中心線Oに沿って延びるように設けられ、トップシート45の長手方向中心線O付近を膨出させる膨出手段26を備えている。トップシート45の長手方向両側端部には、長手方向に沿って延びるように設けられ、着用者の肌側に起立する一対の防漏手段42を備えている。
吸収性物品1は、高齢女性の失禁患者に対して好適に用いられる。即ち、吸収性物品1は、腹圧性の失禁により少量排泄された尿を捕捉し易く、且つ、切迫性の失禁により一時に勢い良く排泄された多量の尿をも捕捉して吸収できる機能を備えている。図1に示すように、吸収性物品1は長手方向と短手方向とを有し、長手方向の長さ寸法は、300〜500mm程度であり、短手方向の長さの寸法は100〜200mm程度である。また、下着と身体との間に装着した状態で、全体の厚みは10〜40mm程度である。
[トップシート]
トップシート45としては、親水性で液透過性のものが用いられる。トップシート45は、好ましくは親水処理された合成樹脂繊維のみで形成される。また、液保持機能を有するパルプなどの天然繊維、高吸水性樹脂、ポリビニールアルコール(PVA)などの吸水性樹脂を含まないものが用いられる。優れた液透過機能を発揮できるように、目付けが10g/m〜40g/mのスルーエア不織布により形成されたものがより好ましい。スルーエア不織布としては、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)またはポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)の芯鞘型複合合成繊維の他、PET繊維やPP繊維などで形成される。また、多数の液透過孔を有する樹脂フィルムで形成されてもよい。さらには、噛み込みエンボス加工が施されて凹凸賦形されたものを使用してもよく、ポリウレタン繊維等の弾性伸縮性繊維を含む不織布などを使用してもよい。
トップシート45の長手方向両端部は、バックシート11に接着剤又は熱シールにより接合されている。トップシート45の長手方向両側端部は、後述する防漏手段42に備えられた防漏シート40に接着剤又は熱シールにより接合されている。また、トップシート45の長手方向中心線O付近は、後述する膨出手段26に備えられた天面部21に、接着剤又は熱シールにより接合されている。ただし、これらの接合方法に限定されるものではない。
[吸収体]
吸収体12は、パルプ繊維と高吸水性樹脂とを混合し、これを親水性のティッシュペーパー等で包み込むことにより形成されている。高吸水性樹脂の含有比は、20質量%〜60質量%程度であり、パルプ繊維と高吸水性樹脂の合計目付けは、500g/m〜2000g/m程度であるが、これらの数値に限定されるものではない。吸収体12は、バックシート11の上に配置され、これらバックシート11と吸収体12とがホットメルト型接着剤等で接着固定されている。
[バックシート]
バックシート11は、好ましくは、液不透過性且つ非通気性の樹脂フィルムで形成される。具体的には、ポリエチレン樹脂フィルム等が好適に用いられる。ただし、液不透過性の且つ通気性の樹脂フィルムで形成されたものであってもよい。なお、バックシート11の外面には、図示しない、ずれ防止用の感圧接着剤層が設けられている。この感圧接着剤層は、ゴム系などのホットメルト型接着剤を塗工して形成される。吸収性物品1の使用前においては、図示しない離型シートによって感圧接着剤層の表面が保護されている。
[膨出手段]
膨出手段26は、吸収性物品1の長手方向中心線Oの両脇に沿って延びる複数の第一弾性部材25を備え、トップシート45の長手方向中心線O付近に沿って固定された液透過性の天面部21を有する。天面部21の長手方向中心線Oの両端下部から下方に延出され、第一弾性部材25の弾性収縮力により、トップシート45側に起立する一対の起立部23を有する。起立部23それぞれが外方に延出され、吸収体12に固定された一対の固定部22を有する。また、吸収体12、天面部21、及び、一対の起立部23に囲まれて形成され、吸収性物品1の長手方向中心線Oに沿って延びる内部空間24を備えている。
本実施形態に係る吸収性物品1においては、膨出手段26は一枚の液透過性シート20により形成されている。即ち、天面部21、起立部23、固定部22はいずれも液透過性シート20により形成されている。ただし、これらの天面部21、起立部23、固定部22が、それぞれ異なるシート部材により形成されて接合されたものを用いてもよい。また、液保持機能を有する、パルプなどの天然繊維、高吸水性樹脂、ポリビニールアルコール(PVA)などの吸水性樹脂を含まないものが用いられる。優れた液透過機能を発揮できるように、目付けが10g/m〜40g/mの範囲のスルーエア不織布が好適に用いられる。スルーエア不織布は、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)またはポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)の芯鞘型複合合成繊維の他、PET樹脂繊維やPP樹脂繊維等で形成される。さらには、パルプ繊維やレーヨン繊維等を含むもので形成することもできる。
本実施形態においては、天面部21の幅寸法W1は、25〜40mm程度である。さらに、起立部23の寸法W2は、好ましくは10mm〜50mmであり、さらに好ましくは20mm〜40mmである。起立部23の寸法は、膨出手段26が膨出した状態にあるときにおいては、トップシート45の頂部から吸収体12に達するまでの距離W3よりも大きな値をとる。
液透過性シート20は、幅方向の長さの寸法が一定で、長手方向に連続して延びるシートである。液透過性シート20の長手方向両端部は、吸収性物品1の長手方向両端部に一致する。本実施形態の場合、液透過性シート20と吸収体12とにより、長手方向に延びる内部空間24が形成されている。また、固定部22が吸収体12の表面に直接接合されているが、固定部22と吸収体12の表面との間に、他の親水性シート等が介在したものであってもよい。
本実施形態では、吸収性物品1の長手方向中心線Oの両脇において、天面部21を形成する液透過性シート20が、長手方向全体に亘ってそれぞれ二つ折りとされている。二つ折りにされた液透過性シート20の間には、第一弾性部材25が介在し、液透過性シート20と第一弾性部材25とがホットメルト型接着剤で固定されている。ただし、第一弾性部材25は、吸収性物品1の長手方向全体に亘って設けられてはおらず、長手方向の一部に設けられている。第一弾性部材25は、長手方向中心線Oの両脇に4本ずつ設けられているが、これに限定されない。第一弾性部材25は、長手方向へ1.2〜2倍伸張された状態で液透過性シート20に固定されるのが好ましい。また天面部はホットメルト接着剤でトップシートと接着固定されている。天面部21に長手方向への縮み応力が作用する。より詳しくは、第一弾性部材25の弾性収縮力により、天面部21が吸収体12の表面から大きく離間する。そして、吸収体12と、天面部21と、一対の起立部23との間に、長手方向に延びる内部空間24が形成されると同時に、吸収性物品1を湾曲させる力が作用し、吸収性物品1が湾曲する。
[防漏手段]
防漏手段42は、長手方向に沿って延びる複数の第二弾性部材41と、この第二弾性部材41を備え、長手方向の一側端が自由端であり、他側端がバックシート11に固定された一対の液不透過性の防漏シート40と、を有する。
一対の防漏シート40は、疎水性繊維で形成された不織布で形成される。例えば芯部がPP樹脂で鞘部がPE樹脂の芯鞘型複合合成繊維で形成されたポイントボンド不織布や、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布などが用いられ、これらのうち液不透過性のものが好適に用いられる。
一対の防漏シート40の長手方向側端は、バックシート11の長手方向側端部とホットメルト接着剤等で接合されている。それぞれの防漏シート40は、長手方向に延びる第二弾性部材41を複数本ずつ(5本〜8本ずつ)備えているが、これに限定されない。この第二弾性部材41は、1.2倍〜1.8倍程度に伸張された状態で防漏シート40に接合されるのが好ましい。この防漏シート40に備えられた第二弾性部材41の弾性収縮力により、吸収性物品1に対して、トップシート45同士が向かい合うように湾曲させる力が作用する。そして、防漏シート40が身体側に起立し、防漏手段42が形成される。
[作用効果]
本実施形態に係る吸収性物品1の作用効果について説明する。吸収性物品1の着衣側表面に設けられている剥離シートを剥がし、バックシート11を感圧接着剤層を介して下着の内面に固定する。吸収性物品1は、自由状態において、防漏シート40に取り付けられている第二弾性部材41および、液透過性シート20に取り付けられている第一弾性部材25の弾性収縮力によって、図1に示すように、肌側の表面が凹状に窪むように湾曲する。
ところで、天面部21は長手方向中心線O付近において、起立部23を介して固定部22につながっているため、天面部21の長手方向中心線O付近では、長手方向側端P付近よりも自由度が低く、天面部21の長手方向中心線O付近の第一弾性部材25は長手方向側端P付近の第一弾性部材25に比べて縮み応力が阻害されやすい。このため、天面部21の長手方向中心線O付近では長手方向側端P付近よりも立ち上がりにくい状態となる。
しかしながら、第一弾性部材25の縮み応力により、起立部23が起立しようとする際、天面部21とトップシート45は接合されているため、トップシート45と一緒に起立する。また起立部23の寸法W2はトップシート45が最大に膨出した際におけるトップシート45の頂部から吸収体に達するまでの距離W3よりも長いため、天面部21において、長手方向中心線O付近に比べて立ち上がりやすい構造を持つ長手方向側端P付近では、第一弾性部材25の弾性収縮力がより阻害される。これにより、天面部21の長手方向中心線O付近と長手方向側端P付近とで第一弾性部材25の縮み応力が均一化し、天面部21の長手方向側端P付近と長手方向中心線O付近とで立ち上がる高さに差がなくなる。
このため、装着状態では、膨出手段26が吸収体12の表面からT字型に立ち上がるため、天面部21と肌との間に空間ができず、天面部21が尿排泄部に密着しやすい。さらに、天面部21が吸収体12に対してある程度の自由度を有しているため、下着とともに吸収体12が動いても、天面部21が尿排泄部に密着した状態を維持しやすい。
腹圧失禁と称される例えばくしゃみをしたようなときの軽い失禁では、尿排泄部から排泄される尿がわずかであり、この尿は身体の表面を伝わろうとするが、尿排泄部から股間部の最下部にかけて、天面部21がトップシート45を介して密着しているため、この尿を、トップシート45および天面部21で捕捉しやすく、尿は液透過性シート20を介して吸収体12に吸収されやすくなる。
切迫性失禁と称される例えばトイレへ行くまで我慢できず比較的多くの尿が排泄されたときには、尿がトップシート45を透過し、液透過性シート20を透過して吸収体12に吸収される。吸収体12は、パルプと高吸水性樹脂を有しているため、パルプによって尿が速やかに吸収され、また多量の尿が高吸水性樹脂で吸収されて保持される。
切迫性失禁においては、多量の尿が与えられて、パルプの吸水速度が追いつかず吸収体12の表面に尿が残る場合がある。この吸収性物品1では、吸収体12が凹曲面形状を維持しているため、この尿が前後に流れにくく、しかも図3に示すように、吸収体12の表面に、天面部21と一対の起立部23とで挟まれた内部空間24が存在しているため、尿がこの内部空間24内に一時貯められる。内部空間24内には吸収体12の表面が露出しているため、内部空間24内の尿は、吸収体12内のパルプによって短時間のうちに吸収される。
さらに、特に多量の尿が排泄されたときには、その尿は凹湾曲形状を維持している吸収体12の表面で貯められるとともに、その両側部に一対の防漏手段42が存在しているため、尿の幅方向への移動を防漏手段42で阻止することができ、横漏れを防止できる。
このように、上記吸収性物品1は、腹圧失禁時に少量の尿が排泄されたときに、この尿が身体の股間部を伝わるのを阻止しやすく、また切迫性失禁時に多量の尿が排泄された時にも、吸収体12で確実に吸収できる。また天面部21とトップシート45は、親水処理された合成樹脂繊維で形成されて液保持機能が低いため、天面部21とトップシート45が尿で濡れた状態が長時間続くことがなく肌が濡れ続けるのを防止でき、股間部がかぶれるなどの問題が生じにくい。
本発明に係る吸収性物品の斜視図である。 本発明に係る吸収性物品において、膨出手段が立ち上がる前の断面の概略を示す図である。 本発明に係る吸収性物品において、膨出手段が立ち上がった後の断面の概略を示す図である。 トップシートを有しない従来例の吸収性物品において、膨出手段が立ち上がった後の断面の概略を示す図である。 トップシートを有する従来例の吸収性物品において、膨出手段が立ち上がった後の断面の概略を示す図である。
符号の説明
1 吸収性物品
11 バックシート
12 吸収体
20 液透過性シート
21 天面部
22 固定部
23 起立部
24 内部空間
25 第一弾性部材
26 膨出手段
40 防漏シート
41 第二弾性部材
42 防漏手段
45 トップシート
O 長手方向中心線
P 天面部21の長手方向側端

Claims (3)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、を有する吸収性物品であって、
    前記トップシートと前記吸収体との間に、前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びるように設けられ前記トップシートの長手方向中心線付近を膨出させる膨出手段を備え、
    前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線の両脇に沿って延びる複数の弾性部材を備え前記トップシートの長手方向中心線付近に接合された液透過性の天面部と、この天面部の長手方向中心線の両脇下部から下方に延出され前記弾性部材の縮み応力により前記トップシート側に起立する一対の起立部と、この起立部それぞれが外方に延出され前記吸収体に固定された一対の固定部と、を有するとともに、前記吸収体、前記天面部、及び、前記一対の起立部に囲まれて形成され前記吸収性物品の長手方向中心線に沿って延びる内部空間を備え、
    前記起立部の幅方向の寸法は、膨出した前記トップシートの頂部から前記吸収体に達するまでの距離以上である吸収性物品。
  2. 前記起立部の幅方向の寸法は、10mm以上50mm以下である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記トップシートの長手方向両側端部に、前記長手方向に沿って延びるように設けられ着用者の肌側に起立する一対の防漏手段を備える請求項1又は2記載の吸収性物品。
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