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JP2007127100A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

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JP2007127100A JP2005322282A JP2005322282A JP2007127100A JP 2007127100 A JP2007127100 A JP 2007127100A JP 2005322282 A JP2005322282 A JP 2005322282A JP 2005322282 A JP2005322282 A JP 2005322282A JP 2007127100 A JP2007127100 A JP 2007127100A
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Abstract

【課題】アイドル状態におけるエンジン回転数をアイドル回転数になるように精度よく制御する。
【解決手段】ECUは、インテークバルブの位相の補正量VT(P)をエンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)と差EDに応じて算出するステップ(S130)と、インテークバルブの位相の補正量VT(D)を、エンジン回転数NEの変化率ΔNEに応じて算出するステップ(S150)と、インテークバルブの位相のベース値VT(B)に対して、補正量VT(P)および補正量VT(D)を加算して、位相の目標値VT(T)を算出するステップ(S160)と、インテークバルブの位相が目標値VT(T)になるようにインテーク用VVT機構を制御するステップ(S180)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、アイドル状態において内燃機関の回転数を予め定められた目標回転数になるように制御する技術に関する。
従来より、内燃機関がアイドル状態である場合においては、ISC(Idle Speed Control)制御により、回転数がアイドル回転数になるように制御される。一般的に、ISC制御においては、スロットルバルブの開度を調整したり、スロットルバルブをバイパスする管路上に設けられたISCバルブの開度を調整したりすることにより、内燃機関に吸入される空気量を調整し、回転数を制御する。ところが、スロットルバルブやISCバルブの開度を変更した場合における空気量の応答性は低く、回転数を正確にかつ速やかにアイドル回転数に維持することは容易ではない。そこで、スロットルバルブやISCバルブの開度に加えて、気筒の頭頂部に設けられたインテークバルブのリフト量や作用角を変化させる技術が提案されている。
特開2005−232992号公報(特許文献1)は、スロットルバルブやISCバルブの開度に加えて、気筒の頭頂部に設けられたインテークバルブのリフト量や作用角を変化させることにより、吸入空気量を調整する内燃機関のアイドル回転数制御装置を開示する。この公報に記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置は、内燃機関の吸気通路において吸入空気量を調節する吸気量調節バルブと内燃機関の吸気バルブのリフト量あるいは作用角を調節する可変動弁機構とを備えて、アイドル時に吸気量調節バルブの開度調節又は可変動弁機構による吸気バルブのリフト量あるいは作用角の調節により内燃機関の回転数を目標回転数に制御する。このアイドル回転数制御装置は、内燃機関に対する補機負荷発生状態を判定する補機負荷判定部と、内燃機関のアイドル時に補機負荷判定部にて補機負荷発生状態が変化したと判定された場合には、吸気量調節バルブの開度と可変動弁機構による吸気バルブのリフト量あるいは作用角とを共に変化させることで、補機負荷発生状態の変化に対応する吸入空気量を燃焼室に供給する補機負荷変化時吸気量調節部とを含む。
この公報に記載のアイドル回転数制御装置によれば、内燃機関のアイドル時に補機負荷判定部にて補機負荷発生状態が変化したと判定された場合には、吸気量調節バルブの開度と吸気バルブのリフト量あるいは作用角とが共に変化される。これにより、補機負荷発生状態の変化初期においては、吸気バルブのリフト量あるいは作用角の変化に伴う効果により燃焼室内の吸入空気量を迅速に変更することができる。そしてこの吸気バルブのリフト量あるいは作用角の変化による一時的な吸入空気量変化の効果が減少しても、引き継いで吸気量調節バルブの開度変化による吸入空気量の変化が吸気バルブ位置にも影響してくる。このことにより吸気バルブによる一時的な吸入空気量変化の効果が減少しても、補機負荷発生状態の変化に対応した吸入空気量状態を継続させることができる。そのため、アイドル回転数制御において補機負荷発生状態の変化時における内燃機関回転の不安定化を防止することができる。
特開2005−232992号公報
しかしながら、インテークバルブのリフト量や作用角は大きく変化させることができない一方で、インテークバルブのリフト量や作用角の変化量に対する吸入空気量の変化量は大きい(吸入空気量に対するインテークバルブのリフト量や作用角の分解能は低い)。したがって、特開2005−232992号公報に記載のアイドル回転数制御装置のように、インテークバルブのリフト量や作用角を変化させることにより、内燃機関の回転数をアイドル回転数になるように制御することは困難である。インテークバルブのリフト量や作用角を変化させることにより吸入空気量を制御した場合、吸入空気量のハンチングが生じ易く、吸入空気量を精度よく制御することは困難だからである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アイドル状態における内燃機関の回転数をアイドル回転数になるように精度よく制御することができる内燃機関の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の制御装置は、インテークバルブが開閉する位相を変更する変更機構が設けられた内燃機関を制御する。この制御装置は、内燃機関がアイドル状態であるか否かを判別するための判別手段と、内燃機関がアイドル状態である場合において、内燃機関の回転数が予め定められた目標回転数になるように、変更機構を制御するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、内燃機関がアイドル状態である場合、内燃機関の回転数が予め定められた目標回転数(たとえばアイドル回転数)になるように、インテークバルブが開閉する位相が変更される。たとえば、インテークバルブが閉じるクランク角がBDC(Bottom Dead Center)よりも遅角側である場合において、位相が遅角されると、ピストンの上昇に伴なってシリンダから吸気通路内に押し戻される空気量が増え、結果的にシリンダ内に吸入される空気量が減る。逆に、インテークバルブが閉じるクランク角がBDCよりも遅角側である場合において、位相が進角されると、ピストンの上昇に伴なってシリンダから吸気通路内に押し戻される空気量が減り、結果的にシリンダ内に吸入される空気量が増える。したがって、インテークバルブの位相が変化した場合、スロットル開度が変化が変化した場合に比べて、シリンダに吸入される空気量が応答性よく変化する。これにより、シリンダに吸入される空気量を速やかに増減することができる。そのため、内燃機関の出力を応答性よく制御して、内燃機関の回転数をアイドル回転数に速やかに近づけることができる。このとき、インテークバルブの位相は、比較的大きく変化させることができる。特に、インテークバルブのリフト量や作用角を変化させる場合と比較して、インテークバルブの位相は大きく変化させることができる。一方、インテークバルブの位相の変化量に対する吸入空気量の変化量は比較的小さい(吸入空気量に対するインテークバルブの位相の分解能は高い)。特に、インテークバルブのリフト量や作用角を変化させる場合と比較して、インテークバルブの位相の変化量に対する吸入空気量の変化量は小さい。そのため、インテークバルブの位相を変化させることにより、シリンダに吸入される空気量をきめ細かく制御することができる。その結果、内燃機関の出力を精度よく制御して、アイドル状態における内燃機関の回転数をアイドル回転数になるように精度よく制御することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、内燃機関には、インテークバルブよりも吸気通路の上流側において、内燃機関に吸入される空気量を調整する調整バルブが設けられる。制御手段は、内燃機関の回転数が目標回転数になるように、変更機構に加えて、調整バルブを制御するための手段を含む。
第2の発明によると、内燃機関には、インテークバルブよりも上流側において、内燃機関に吸入される空気量を調整する調整バルブが設けられる。内燃機関がアイドル状態である場合、インテークバルブの位相を変更した場合に比べてシリンダに吸入される空気量をより大きく変化させることができる調整バルブが、変更機構に加えて制御される。これにより、シリンダに吸入される空気量を大きく変化させ、内燃機関の回転数を大きく変化させることができる。そのため、内燃機関の回転数と目標回転数(たとえばアイドル回転数)との差が大きい場合であっても、内燃機関の回転数をアイドル回転数に近づけることができる。その結果、アイドル状態における内燃機関の回転数がアイドル回転数になるように精度よく制御することができる。
第3の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第2の発明の構成に加え、制御手段は、内燃機関の回転数と目標回転数との差および前記内燃機関の回転数の変化率のうちの少なくともいずれか一方の値に応じて変更機構を制御するための手段と、内燃機関の回転数と目標回転数との差を積分した値に応じて調整バルブを制御するための手段とを含む。
第3の発明によると、内燃機関の回転数と目標回転数との差および前記内燃機関の回転数の変化率(回転数を微分した値)のうちの少なくともいずれか一方の値に応じて変更機構が制御される。すなわち、比例制御および微分制御のうちの少なくともいずれか一方の制御により変更機構が制御される。これにより、内燃機関の回転数に対して応答性よく変更機構を制御し、内燃機関の回転数を目標回転数(たとえばアイドル回転数)に速やかに近づけることができる。また、内燃機関の回転数と目標回転数との差を積分した値に応じて調整バルブが制御される。すなわち、積分制御により調整バルブが制御される。これにより、内燃機関の回転数とアイドル回転数との差をより小さくすることができる。そのため、アイドル状態における内燃機関の回転数がアイドル回転数になるように精度よく制御することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両のエンジンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、たとえば図1に示すECU(Electronic Control Unit)4000が実行するプログラムにより実現される。
エンジン1000は、「A」バンク1010と「B」バンク1012とに、それぞれ4つの気筒(シリンダ)からなる気筒群が設けられたV型8気筒エンジンである。なお、V型8気筒以外の形式のエンジンを用いるようにしてもよい。
エンジン1000には、エアクリーナ1020から空気が吸入される。吸入空気量は、スロットルバルブ1030により調整される。スロットルバルブ1030はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
空気は、吸気通路1032を通ってシリンダ1040に導入される。空気は、シリンダ1040(燃焼室)において燃料と混合される。シリンダ1040には、インジェクタ1050から燃料が直接噴射される。すなわち、インジェクタ1050の噴射孔はシリンダ1040内に設けられている。
燃料は吸気行程において噴射される。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。また、本実施の形態においては、インジェクタ1050の噴射孔がシリンダ1040内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン1000を説明するが、直噴用のインジェクタ1050に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。さらに、ポート噴射用のインジェクタのみを設けるようにしてもよい。
シリンダ1040内の混合気は、点火プラグ1060により着火され、燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、三元触媒1070により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン1080押し下げられ、クランクシャフト1090が回転する。
シリンダ1040の頭頂部には、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110が設けられる。インテークバルブ1100はインテークカムシャフト1120により駆動される。エキゾーストバルブ1110はエキゾーストカムシャフト1130により駆動される。インテークカムシャフト1120とエキゾーストカムシャフト1130とは、チェーンやギヤ等により連結され、同じ回転数で回転する。
インテークバルブ1100は、インテークカムシャフト1120に設けられたインテーク用VVT機構2000により、位相(開閉タイミング)が制御される。エキゾーストバルブ1110は、エキゾーストカムシャフト1130に設けられたエキゾースト用VVT機構3000により、位相(開閉タイミング)が制御される。
本実施の形態においては、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130がVVT機構により回転されることにより、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の位相が制御される。なお、位相を制御する方法はこれに限らない。
インテーク用VVT機構2000は、電動モータにより作動する。エキゾースト用VVT機構3000は、油圧により作動する。なお、インテーク用VVT機構2000を油圧により作動するようにしてもよく、エキゾースト用VVT機構3000を電動モータにより作動するようにしてもよい。また、VVT機構には、公知の技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
ECU4000には、クランク角センサ5000からクランクシャフト1090の回転数およびクランク角を表す信号が入力される。また、ECU4000には、カムポジションセンサ5010からインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の位相(回転方向におけるカムシャフトの位置)を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、水温センサ5020からエンジン1000の水温(冷却水の温度)を表す信号が、エアフローメータ5030からエンジン1000の吸入空気量(エンジン1000に吸入される空気量)を表す信号が入力される。
ECU4000は、これらのセンサから入力された信号、メモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1000が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、インテークバルブ1100の位相、エキゾーストバルブ1110の位相などを制御する。
本実施の形態において、ECU4000は、図2に示すように、エンジン回転数NEと吸入空気量KLとをパラメータとしたマップに基づいて、インテークバルブ1100の位相のベース値VT(B)を決定する。インテークバルブ1100の位相のベース値VT(B)を決定するためのマップは、水温別に複数記憶される。
本実施の形態において、エンジン1000がアイドル状態である場合、BDC(Bottom Dead Center)よりも遅角側のクランク角でインテークバルブ1100が閉じるように、インテークバルブ1100の位相が設定される。
図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU4000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰り返される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU4000は、インテークバルブ1100の位相算出前提条件が成立しているか否かを判別する。たとえば、インテーク用VVT機構2000が故障していない場合等において、位相算出前提条件が成立していると判別される。位相算出前提条件が成立していると(S100にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S110にて、ECU4000は、ISC制御実行条件が成立しているか否かを判別する。アイドルスイッチ(図示せず)がオンであり、エンジン回転数NEがしきい値よりも低く、かつフューエルカットが実行されていない場合、ISC制御実行条件が成立していると判別される。なお、アイドルスイッチとは、アクセル開度がしきい値よりも小さい(「0」である)という条件等が満たされた場合にオンにされるスイッチである。ISC制御実行条件が成立していると(S110にてYES)、処理はS120に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、この処理は終了する。
S120にて、ECU4000は、現在のエンジン回転数NEと予め定められたアイドル回転数NE(I)と差EDを算出する。S130にて、ECU4000は、図4に示すマップに基づいて、インテークバルブ1100の位相の補正量VT(P)を、エンジン回転数NEと予め定められたアイドル回転数NE(I)と差EDに応じて算出する。
すなわち、ECU4000は比例制御によりインテークバルブ1100の位相を制御する。図4に示すように、エンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)と差EDが大きいほど(エンジン回転数NEがアイドル回転数NE(I)よりも大きいほど)、位相がより遅角側に補正される。
図3に戻って、S140にて、ECU4000は、エンジン回転数NEの変化率(単位時間(たとえば1msec)あたりの変化量)ΔNEを算出する。エンジン回転数NEの変化率ΔNEは、現在のNEから前回のNEを減算した値として算出される。
S150にて、ECU4000は、図5に示すマップに基づいて、インテークバルブ1100の位相の補正量VT(D)を、エンジン回転数NEの変化率ΔNEに応じて算出する。
すなわち、ECU4000は微分制御によりインテークバルブ1100の位相を制御する。図5に示すように、エンジン回転数NEの変化率ΔNEが大きいほど、(エンジン回転数NEが上昇するほど)、位相がより遅角側に補正される。
図3に戻って、S160にて、ECU4000は、インテークバルブ1100の位相のベース値VT(B)に対して、比例制御の比例項により算出された補正量VT(P)および微分制御の微分項により算出された補正量VT(D)を加算して、位相の目標値VT(T)を算出する。
S170にて、ECU4000は、エンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)と差EDを積分した値に基づいて、スロットル開度の目標値THA(T)を算出する。
すなわち、ECU4000は、積分制御によりスロットル開度を制御する。
たとえば、エンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)と差EDを積分した値に応じて定められる変化量をスロットル開度の現在値に加算することにより、スロットル開度の目標値THA(T)が算出される。
S180にて、ECU4000は、インテークバルブ1100の位相が目標値VT(T)になるようにインテーク用VVT機構2000を制御するとともに、スロットル開度が目標値THA(T)になるように、スロットルバルブ1030を制御する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU4000の動作について説明する。
車両の走行中、インテークバルブ1100の位相算出前提条件が成立している状態で(S100にてYES)、ISC制御実行条件が成立すると(S110にてYES)、現在のエンジン回転数NEと予め定められたアイドル回転数NE(I)と差EDが算出される(S120)。
比例制御によりインテークバルブ1100の位相を制御するため、インテークバルブ1100の位相の補正量VT(P)がエンジン回転数NEと予め定められたアイドル回転数NE(I)と差EDに応じて算出される(S130)。
さらに、エンジン回転数NEの変化率が算出され(S140)、微分制御によりインテークバルブ1100の位相を制御するため、インテークバルブ1100の位相の補正量VT(D)が、エンジン回転数NEの変化率ΔNEに応じて算出される(S150)。
エンジン回転数NEと吸入空気量KLとをパラメータとしたマップに基づいて決定される位相のベース値VT(B)に対して、比例制御による補正量VT(P)および微分制御による補正量VT(D)が加算され、位相の目標値VT(T)が算出される(S160)。
このとき、各機種のエンジンに固有の値として定められた位相のベース値VT(B)に対して、比例制御による補正量VT(P)および微分制御による補正量VT(D)を加算して位相の目標値VT(T)が算出されるので、位相の補正量を算出するシステムを複数の機種のエンジンに適用することができる。
目標値VT(T)が算出されると、インテークバルブ1100の位相がこの目標値VT(T)になるように、インテーク用VVT機構2000が制御され(S180)、位相が変化される。
インテークバルブ1100が閉じるクランク角がBDCよりも遅角側である場合において、位相が遅角されると、ピストン1080の上昇に伴なってシリンダ1040から吸気通路内に押し戻される空気量が増え、結果的にシリンダ1040内に吸入される空気量が減る。
逆に、インテークバルブ1100が閉じるクランク角がBDCよりも遅角側である場合において、位相が進角されると、ピストン1080の上昇に伴なってシリンダから吸気通路内に押し戻される空気量が減り、結果的にシリンダ1040内に吸入される空気量が増える。
したがって、インテークバルブ1100の位相が変化した場合は、スロットル開度が変化が変化した場合に比べて、シリンダ1040に吸入される空気量が応答性よく変化する。
これにより、シリンダ1040に吸入される空気量を速やかに増減することができる。そのため、エンジン1000の出力を応答性よく制御して、エンジン回転数NEをアイドル回転数に速やかに近づけることができる。
このとき、インテークバルブ1100の位相は、比較的大きく変化させることができる。特に、VVL(Variable Valve Lift)機構によりインテークバルブ1100のリフト量や作用角を変化させる場合と比較して、インテークバルブ1100の位相は大きく変化させることができる。
一方、インテークバルブ1100の位相の変化量に対する吸入空気量の変化量は比較的小さい(吸入空気量に対するインテークバルブの位相の分解能は高い)。特に、VVL機構によりインテークバルブ1100のリフト量や作用角を変化させる場合と比較して、インテークバルブ1100の位相の変化量に対する吸入空気量の変化量は小さい。
そのため、インテークバルブ1100の位相を変化させることにより、シリンダ1040に吸入される空気量をきめ細かく制御することができる。その結果、エンジン1000の出力を精度よく制御して、エンジン回転数NEをアイドル回転数NE(I)に精度よく近づけることができる。
ところで、上述したように、インテークバルブ1100の位相の変化量に対する吸入空気量の変化量は小さい。そのため、インテークバルブ1100の位相を変化させるのみでは、空気量を大きく変化させることができない。この場合、エンジン1000自体のフリクションや補機類の負荷が大きいことに起因して、エンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)との差EDが大きくなると、エンジン回転数NEをアイドル回転数NEに近づけ難い。
そこで、本実施の形態においては、比例制御および微分制御によりインテークバルブ1100の位相を変化させることに加えて、積分制御によりスロットル開度を変化させることにより、シリンダ1040に吸入される空気量を制御する。
積分制御によりスロットル開度を変化させるため、エンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)と差EDを積分した値に基づいて、スロットル開度の目標値THA(T)が算出される(S170)。スロットル開度がこの目標値THA(T)になるように、スロットルバルブ1030が制御される。これにより、エンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)との差EDが大きい場合であっても、吸入空気量を大きく変化させ、エンジン回転数NEをアイドル回転数NE(I)に近づけることができる。
以上のように、本実施形態に係る制御装置であるECUによれば、エンジンがアイドル状態である場合、エンジン回転数NEがアイドル回転数NEになるように、インテークバルブの位相が遅角されたり進角されたりする。これにより、応答性よく、かつきめ細やかにシリンダに吸入される空気量を変化させることができる。そのため、エンジンの出力を精度よく制御して、エンジン回転数NEをアイドル回転数NE(I)になるように精度よく制御することができる。
<その他の実施の形態>
前述の実施の形態においては、比例制御および微分制御によりインテークバルブ1100の位相を変化させていたが、比例制御および微分制御のいずれか一方の制御によりインテークバルブ1100の位相を変化させるようにしてもよい。ただし、この場合、比例制御によりインテークバルブ1100の位相を変化させることが好ましい。
また、本実施の形態においては、積分制御によりスロットル開度を変化させていたが、スロットル開度の代わりに、インテークバルブ1100のリフト量や作用角を積分制御により変化させるようにしてもよい。この場合、スロットルバルブ1100を設けずにエンジン1000を構成するようにしてもよい。
さらに、スロットルバルブ1100をバイパスする通路を設け、この通路上にスロットルバルブ1100とは異なるISCバルブを設けるようにしてもよい。この場合、エンジン1000のアイドル状態において、ISCバルブを積分制御することにより、吸入空気量を調整するようにしてもよい。
さらに、アイドル状態において、BDCよりも進角側のクランク角でインテークバルブ1100が閉じるように位相のベース値VT(B)を設定するようにしてもよい。この場合、エンジン回転数NEとアイドル回転数NE(I)と差EDが大きいほど(エンジン回転数NEがアイドル回転数NE(I)よりも大きいほど)、位相をより進角側に補正するようにしてもよい。また、エンジン回転数NEの変化率ΔNEが大きいほど、(エンジン回転数NEが上昇するほど)、位相をより進角側に補正するようにしてもよい。BDCよりも進角側のクランク角でインテークバルブ1100が閉じる場合において、位相がより進角されると、シリンダ1040に吸入される空気量が減り、エンジン回転数NEが抑制されるからである。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る制御装置であるECUが搭載された車両のエンジンを示す概略構成図である。 インテークカムシャフトの位相の目標値を定めたマップを示す図である。 図1のECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 インテークバルブの位相の補正量を定めたマップを示す図(その1)である。 インテークバルブの位相の補正量を定めたマップを示す図(その2)である。
符号の説明
1000 エンジン、1010 「A」バンク、1012 「B」バンク、1020 エアクリーナ、1030 スロットルバルブ、1040 シリンダ、1050 インジェクタ、1060 点火プラグ、1070 三元触媒、1090 クランクシャフト、1100 インテークバルブ、1110 エキゾーストバルブ、1120 インテークカムシャフト、1130 エキゾーストカムシャフト、1140 高圧ポンプ、2000 インテーク用VVT機構、3000 エキゾースト用VVT機構、4000 ECU、5000 クランク角センサ、5010 カムポジションセンサ、5020 水温センサ、5030 エアフローメータ。

Claims (3)

  1. インテークバルブが開閉する位相を変更する変更機構が設けられた内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関がアイドル状態であるか否かを判別するための判別手段と、
    前記内燃機関がアイドル状態である場合において、前記内燃機関の回転数が予め定められた目標回転数になるように、前記変更機構を制御するための制御手段とを含む、内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関には、前記インテークバルブよりも吸気通路の上流側において、前記内燃機関に吸入される空気量を調整する調整バルブが設けられ、
    前記制御手段は、前記内燃機関の回転数が前記目標回転数になるように、前記変更機構に加えて、前記調整バルブを制御するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記内燃機関の回転数と前記目標回転数との差および前記内燃機関の回転数の変化率のうちの少なくともいずれか一方の値に応じて前記変更機構を制御するための手段と、
    前記内燃機関の回転数と前記目標回転数との差を積分した値に応じて前記調整バルブを制御するための手段とを含む、請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013072309A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2014098368A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

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