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JP2007171505A - レンズフード及びカメラ - Google Patents

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JP2007171505A JP2005368359A JP2005368359A JP2007171505A JP 2007171505 A JP2007171505 A JP 2007171505A JP 2005368359 A JP2005368359 A JP 2005368359A JP 2005368359 A JP2005368359 A JP 2005368359A JP 2007171505 A JP2007171505 A JP 2007171505A
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Abstract

【課題】けられを防止するレンズフードを提供する。
【解決手段】デジタルカメラ2はレンズユニット4とカメラ本体3とからなる。レンズ鏡筒4にはレンズフード17が着脱自在に装着される。レンズフード17には、被写体光を距離情報に光電変換する測距センサ90と、測距センサ90からの距離情報を外部に伝送する出力端子とを備える。レンズ鏡筒4の前端には接続端子が備えられており、バヨネット機構を解してレンズフード17がレンズ鏡筒4に装着されると、出力端子は接続端子に接続される。レンズフード17は測距センサ90のほかに、調光センサ92、フラッシュ装置94などを備える。調光センサ92によって被写体の輝度が検知され、フラッシュ装置94は被写体の輝度に応じて発光量が制御される。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズ鏡筒に取り付けられるレンズフード及びこのレンズフードが装着されるカメラに関するものである。
カメラで被写体を撮影する際、正規の画角以外から、たとえば太陽や蛍光ランプなどの光源からの光がレンズ鏡筒に保持された撮影レンズに入射されると、撮影画像にゴーストやフレアを生じさせる原因となる。このような正規の画角以外から入射される有害光を遮蔽するために、レンズ鏡筒の先端部に有害光を遮蔽するためのレンズフードが着脱自在に装着される。レンズフードをレンズ鏡筒の先端部に着脱自在に装着する機構としては、例えばバヨネット機構が多用され、これによって誤差を低減しつつレンズフードをレンズ鏡筒に容易に装着することができた。
一方、近年は多くのカメラにオートフォーカス機能が搭載されている。周知のようにオートフォーカスにはアクティブ方式とパッシブ方式とがあり、パッシブ方式はカメラに備えられた測距センサからの距離情報からデフォーカス量を求める位相差方式と、イメージセンサによって取得された被写体画像のコントラストを基にピントを合わせるコントラスト方式とがある。一般に位相差方式のオートフォーカスはピント合わせに要する時間が短く、コントラスト方式のオートフォーカスはピント合わせの精度が高い。
ところで、ユーザによってカメラが把持される際、カメラに設けられたオートフォーカスセンサがユーザの手に覆われた場合、距離情報が取得されずデフォーカス量を算出することができず、このためにピント合わせに失敗してしまうことがあった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、ユーザによって把持されることの少ないレンズフードから着想を得ており、その目的は、オートフォーカス実行時のけられを防止することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のレンズフードでは、レンズを保持するレンズ鏡筒の先端に着脱自在に装着されるレンズフードにおいて、一対の被写体光をそれぞれ受光素子で受けて距離情報を取得する測距センサと、測距センサで取得された距離情報を伝送する伝送手段とを備えたことを特徴とする。
また、測距センサは被写体からの反射光を受光して距離情報を取得しており、被写体に光を照射するフラッシュ装置を設けたことを特徴とする。
また、フラッシュ装置の発光レベルを調節するための調光センサを設けたことを特徴とする。
また、紫外線の強度を測るための紫外線センサを設けたことを特徴とする。
また、本発明のカメラでは、レンズフードを着脱自在に装着し、前記レンズフードからの距離情報を受けて測距センサの向きを調整する調整手段を備えたことを特徴とする。
本発明のレンズフードによれば、レンズを保持するレンズ鏡筒の先端に着脱自在に装着されるレンズフードにおいて、一対の被写体光をそれぞれ受光素子で受けて距離情報を取得する測距センサと、測距センサで取得された距離情報を伝送する伝送手段とを備えたことにより、カメラのレンズ鏡筒の先端に装着されるレンズフードに測距センサ、及び測距センサで取得された距離情報を外部に伝送するための伝送手段が備えられているため、ユーザがカメラを把持したときにけられが発生することを防止することができる。
また、測距センサは被写体からの反射光を受光して距離情報を取得しており、被写体に光を照射するフラッシュ装置を設けたことにより、確実に被写体に光を照射することができる。
また、フラッシュ装置の発光レベルを調節するための調光センサを設けたことにより、フラッシュ装置の発光レベルを調節して、良好な被写体光を得ることができる。
また、紫外線の強度を測るための紫外線センサを設けたことにより、紫外線センサからの測定信号を基にして屋内と屋外の判別を正確に行うことができる。
また、本発明のカメラでは、レンズフードを着脱自在に装着し、前記レンズフードからの距離情報を受けて測距センサの向きを調整する調整手段を備えたことにより、測距センサの向きを容易に調整し、良好なオートフォーカスを実行するカメラを提供することができる。
図1に示すように、本発明の電子カメラであるデジタルカメラ2の前面には撮影レンズ8が設けられ、デジタルカメラ2の上部には、画像データの記録を開始させるために押圧操作されるシャッタボタン5、静止画撮影、動画撮影などのデジタルカメラ2のモードを変更するために回動操作されるモードダイヤル6、前方にストロボ光もしくはAF補助光を照射する発光部7等が設けられている。なお、図示しないが、デジタルカメラ2の側部には、USBポート、IEEE1394ポート、ビデオ端子等が備えられている。
図2に示すように、デジタルカメラ2はカメラ本体3とレンズ鏡筒4とから構成されている。レンズ鏡筒4の外形は略円柱形状に形成され、その一端からは撮影レンズ8が露呈し、その内部にはCCDイメージセンサ20等が組み込まれている。レンズ鏡筒4の他端にはカメラ本体3と組み合わせるための鏡筒側マウント部15が形成されている。レンズ鏡筒4の腹部にはレンズ鏡筒4がカメラ本体3から分離されたときに、例えば平らな場所に載置できるように支持部(図示省略)が形成されている。また、図示は省略するがレンズ鏡筒4にはカメラ本体3と無線通信するためのアンテナが設けられている。
レンズ鏡筒4を覆う外装カバーの内側には、撮影レンズ8を保持するレンズ保持枠、このレンズ保持枠を光軸方向に移動可能に保持するレンズ鏡筒、オプティカルローパスフィルタ(図示省略)、後述するROM等が実装された回路基板等が組み込まれている。撮影レンズ8の像面側には、入射光量を調節するアイリス、メカシャッタ、オプティカルローパスフィルタ、CCDイメージセンサ20の順に配置されている。レンズ保持枠を光軸方向に移動させるモータにはフォーカシング用レンズを移動させるオートフォーカスモータ(以降、AFモータと言う)やズームレンズを移動させるズームモータが含まれ、AFモータ、ズームレンズモータ、アイリスモータはそれぞれモータコントローラによって駆動が制御されている。CCDイメージセンサ20は、例えば縦720画素で横が960画素からなり、撮影レンズ8の有する光軸と垂直に配置されている。CCDイメージセンサ20が設けられた副回路基板は主回路基板とフレキシブル回路基板を介して接続されている。主回路基板にはROMのほか、上記のモータコントローラが設けられている。なお、CCDイメージセンサ20は縦720画素、横960画素のものに限らない。
カメラ本体3の前面には、レンズ鏡筒4に形成された鏡筒側マウント部15を嵌め込むためのカメラボディ側マウント部12が形成されている。カメラボディ側マウント部12の近くにはレンズ鏡筒4をカメラ本体3から取り外す際に押圧操作されるマウント解除ボタン14が設けられており、マウント解除ボタン14を押すことでレンズ鏡筒4をカメラボディ側マウント部12から分離させることが可能となる。
鏡筒側マウント部15には、例えば3個のバヨネット爪が形成され、カメラボディ側マウント部12にはレンズ側のバヨネット爪に対応したバヨネット係合爪が形成されている。鏡筒側マウント部15には複数の接点(図示省略)が設けられ、カメラボディ側マウント部12には接続端子に接触する図示しない端子が設けられている。これら接点及び端子は後述するシリアルI/Fとともに有線通信を可能にしており、レンズ鏡筒4がカメラ本体3に装着されたときに互いに接触してレンズ鏡筒4とカメラ本体3とが電気的に接続された状態となる。
カメラ本体3の背面には、被写体のスルー画像やメニュー画像を表示する後述する液晶パネル、液晶パネルのON/OFFを切り替えるための表示ボタン、液晶パネルに表示されたメニュー画像の中から、適当な項目を選択する際に操作される十字操作ボタン、メニュー画面の表示や確認時に押される実行ボタン等が備えられている。モードダイヤル6が操作されることにより、デジタルカメラ2を静止画撮影モード、動画撮影モード、夜間撮影モードストロボ撮影モード、後述する測距センサの向きを調整するための調整モードなどに順次切り替えることができる。
レンズ鏡筒4の前端には、有害光を除去するレンズフード17が着脱自在に取り付けられるようになっている。レンズフード17はバヨネット機構を介してレンズ鏡筒4の前端部に装着され、これによりレンズフード17はレンズ鏡筒4に高精度に装着されるようになっている。レンズ鏡筒4の前端の外周には、接続端子18が設けられており、この接続端子18に接触する後述する出力端子(伝送手段)がレンズフード17に設けられている。これら接続端子18及び出力端子によってレンズフード17がレンズ鏡筒4に接続される。
レンズフード17には、測距センサ90、調光センサ92、及びフラッシュ装置94が備えられており、それぞれレンズフード17の前側に露呈している。後述するが、測距センサ90にはコンデンサレンズ、コンデンサレンズからの被写体光を2つに分ける結像レンズ、それぞれの結像レンズからの被写体光を受けるラインセンサが備えられ、コンデンサレンズの像面側に結像レンズが配置され、それぞれの結像レンズの像面側にラインセンサが配置されている。
図3に示すように、レンズフード17には、調光センサ92、フラッシュ装置94、調整機構95などが備えられている。フラッシュ装置94には発光体が備えられ、フラッシュ装置94の駆動はレンズ鏡筒4に備えられた発光制御回路によって制御されている。測距センサ90、調光センサ92はレンズ鏡筒4の前面に露呈し、このためユーザの手によって各センサが遮られることはない。
測距センサ90は、一対の結像レンズ90aとこれに対応して配置された一対のラインセンサ90bとを備え、結像レンズ90aからの光束を受けてラインセンサ90bからは画素信号が出力される。ラインセンサ90bからの画素信号は信号処理回路91に入力される。
信号処理回路91では、ラインセンサ90bからの画素信号を処理して、デジタル化された測距データが形成される。測距データは出力端子91を介してレンズ鏡筒4側に伝送される。
調整機構95には、例えば、測距センサ90をパンさせるためのサーボモータが備えられており、後述する調整回路によってサーボモータの駆動が制御されることにより測距センサ90の向きが撮影レンズの光軸と垂直な第1方向、及び光軸方向と第1方向とに垂直な第2方向で調整される。測距センサ90が第1方向及び第2方向でパンされて適正になり、これにより所望の被写体にピントを合わせることが可能となる。
レンズ鏡筒4には、CCDイメージセンサ20、アナログ信号処理回路22、タイミングジェネレータ(TGと省略する)21、SDRAM24、レンズ鏡筒CPU26、デジタル処理回路28、シリアルインターフェース(以降、シリアルI/Fという)33、ROM34、無線通信インターフェース(以降、無線通信I/Fという)38、AF演算回路39、AE演算回路40、調光回路41、制御回路43、サブバッテリ制御回路48、及びサブバッテリ50等が設けられている。
サブバッテリ50の電力はサブバッテリ制御回路48によってレンズ鏡筒4の各部に供給される。レンズ鏡筒4がカメラ本体3に装着されているときにはカメラ本体3からの電力がマウントを介してサブバッテリ50に供給され、サブバッテリ50からレンズ鏡筒4の各部に供給される。レンズ鏡筒4がカメラ本体3から分離されたときは、レンズ鏡筒4はサブバッテリ50に蓄えられた電力を基に駆動する。
撮影レンズ4からの光束を光電変換によって電気的な画素信号に変換するCCDイメージセンサ20は、TG21から供給される駆動パルスによって駆動が制御されている。アナログ信号処理回路22には、相関二重サンプリング回路、増幅8回路、A/D変換回路等が含まれている。相関二重サンプリング回路で画素信号はCCDイメージセンサ20のセルごとのRGBアナログ信号に変換され、RGBアナログ信号は増幅回路で増幅される。RGBアナログ信号はA/D変換回路でデジタル化されて1画素当たり12ビットのRAWデータが形成される。形成されたRAWデータはSDRAM24に一時的に格納される。
デジタル処理回路28では、SDRAM24から読み出された1画面分のRAWデータが圧縮処理されて1画素当たり8ビットの輝度色差データ(以降、YCデータという)が形成される。形成されたYCデータはSDARM24に一時的に記憶される。
シリアルI/F33はレンズ鏡筒4がカメラ本体3にマウントされているときに、鏡筒側マウント部15を介して行われるデータ通信を制御する。また、無線通信I/F38は、カメラ本体3からの接続リクエスト信号を受けて、カメラ本体3との間で接続ネゴシエーションを行い、カメラ本体3との間に無線通信回線を確立する。後述するSDRAM24に格納されたYCデータや画像データはシリアルI/F33もしくは無線通信I/F38を介してカメラ本体3側に送信される。
AE演算回路40は、被写体の輝度を判定し、判定に基づいてシャッタスピードや絞り値などを決定する。被写体の輝度の判定には、CCDイメージセンサ20からの画像信号もしくは、調光センサ92からの輝度信号が用いられる。レンズフード17の装着時には調光センサ92からの輝度信号が優先的に利用される。
AF演算回路39では、ラインセンサ90bからの画素信号を基に形成された距離データからピントのズレ量(以降、デフォーカス量という)を算出する。算出されたデフォーカス量を基にAFモータが駆動され、被写体にピントが合わせられる。
調光回路41は、レンズフード17に備えられた調光センサ92からの輝度信号を基にして被写体の輝度を検知し、検知された被写体の輝度を基にしてフラッシュ装置94の駆動を制御する。調光回路41には、第1の閾値及びこの第1の閾値よりも大きな第2の閾値が設定されており、被写体の輝度が第1の閾値以下のときには光量の大きなストロボ光を照射させる。また、被写体の輝度が第1の閾値よりも大きく、かつ第2の閾値以下のときはストロボ光よりも光量の小さな補助光を照射させ、被写体の輝度が第2の閾値よりも大きなときにはフラッシュ装置94の駆動を停止させる。
SDRAM24は、YCデータやラインセンサ90bからの画素信号を基に形成された距離データのほか、測距センサ90の向きが調整される調整モード時において、TELE端とWIDE端との間の撮影レンズ8の位置情報や被写体に反応したラインセンサ90bの向きに関する情報を初期情報として記憶する。
ROM34は、例えば、不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)で構成され、レンズ鏡筒4の型式を示す形式データ、レンズ鏡筒4のシリアルナンバーを示すシリアルナンバーデータ、各種プログラムの他に、SDRAM24に記憶された初期情報に対応した調整用データが記憶されている。調整用データは、測距センサ90を第1方向もしくは第2方向に移動させて向きを調整するためのでものであり、調整モード時にレンズ鏡筒CPU26によって読み出される。
制御回路43は、調整機構95の駆動を制御する。制御回路43では、ROM34から読み出された調整用データを基にして調整機構95に備えられたサーボモータの駆動量を算出し、算出された駆動量に基づきサーボモータを駆動させて測距センサ90の向きを調整する。
カメラ本体3には、ストロボ制御回路53、表示制御回路54、電子表示器である液晶パネル55、CPU58、ROM61、SDRAM62、メディアコントローラ64、デジタル処理回路67、圧縮処理回路68、通信制御部73、無線通信I/F74、シリアルI/F76、マウント検知部77、バッテリ制御回路80、バッテリ82等が備えられている。
ROM61は、例えば不揮発性のフラッシュメモリで構成され、カメラ本体3を制御するための各種プログラムを格納しており、CPU58は適宜ROM61から適当なプログラムを読み出して実行する。なお、CPU58はその他にも記録メディア65に画像データを書き込むメディアコントローラ64の制御、液晶パネル55の駆動を制御する表示制御回路54の管制等も行っている。
CPU58は、レンズ鏡筒4のROM34にアクセスしてデータを読み出し、読み出されたデータをSDRAM62に一時的に記憶させる。例えば、レンズ鏡筒4がカメラ本体3に装着されると、CPU58はROM34から、レンズ鏡筒4の型式、シリアルナンバーデータを読み出す。ROM32から読み出されたデータはカメラ本体3のSDRAM62に書き込まれ、レンズ鏡筒4の形式、シリアルナンバー等が登録され、これによって複数のレンズ鏡筒4を使い分けることが可能となる。
メディアコントローラ64は、図示しないカードスロットに差し込まれた記録メディア65にアクセスして、記録メディア65へのデータの書き込み、及び記録メディア65からのデータの読み出しを行う。
マウント検知部77は、レンズ鏡筒4のサブバッテリ50の電圧を検出し、電圧が検知されたときにはレンズ鏡筒4がカメラ本体3に装着されていると判定し、電圧が検知されないときにはレンズ鏡筒がカメラ本体3から分離していると判定する。
無線通信I/F74は、レンズ鏡筒4側の無線通信I/F38と接続ネゴシエーションを行って無線通信回線を確立する。これにより、レンズ鏡筒4からのYCデータ信号の受信が可能となるほか、レンズ鏡筒4に向けて各種コマンド信号を無線送信できるようになる。コマンド信号には、例えば、レンズ鏡筒4に対してYCデータの取得を命令する撮影コマンド信号や、レンズフードの向きの調整を命令するコマンド信号などがある。
通信制御部73は、マウント検知部77からのマウント検知信号に応じてシリアルI/F76をオンし、無線通信I/F74をオフする。また、マウント検知部77によってレンズ鏡筒4のマウントが検知されないときは、シリアルI/F76をオフし、無線通信I/F74をオンする。通信制御部73によって無線通信I/F74がオンされると、無線通信I/F74からレンズ鏡筒4に接続リクエスト信号が送信され、無線通信回線が確立される。無線通信回線の確立後、無線通信を介してレンズ鏡筒4からカメラ本体3にデータが送信される。
ストロボ制御回路53は発光部7の駆動を制御している。マウント検知部77によってレンズ鏡筒4がカメラ本体3から分離していることが検知されたときや、レンズ鏡筒4のフラッシュ装置94が優先状態に設定されているときには、ストロボ制御回路53は発光部7の駆動を禁止する。なお、発光部7の駆動が禁止されると、液晶パネル55に発光禁止状態であることを示すマークが表示されてユーザに告知される。
表示制御回路54は、液晶パネル55に画像を表示する。例えば、モードダイヤル6が撮影モードにセットされているときには、被写体画像が所定のフレームレートで間欠的に更新されるスルー画像を液晶パネル55に表示させる。また、モードダイヤル6が調整モードに設定されているときには、ラインセンサ90bからの距離データを基にラインセンサの向き調整用の画像を表示する。
次に測距センサ90の向きの調整について図4〜図7を用いて説明する。図4に示すように、測距センサ90の向きを調整するとき、ユーザは調整用の被写体100を所定の距離だけデジタルカメラ2から離して配置する。被写体100には、例えば、平らな板面上に円形のマーク100bが描かれたものが用いられ、円形マークは黒色に着色されている。モードダイヤル6が調整モードに合わせられると、液晶パネル55が被写体100までの距離を設定する設定画面が表示され、ユーザによって被写体100までの距離が登録される。なお、上記では円形黒色のマークが描かれた板を調製用の被写体として用いたが、コントラストが明瞭な被写体であればよい。
図5に示すように、被写体100までの距離が設定されると、CCDイメージセンサ20からの画素信号を基に形成された被写体画像111が液晶パネル55に表示される。ユーザは、被写体画像111が液晶パネル55の中央に表示された照準マーク110に合致するようにデジタルカメラ2を配置させる。
図6に示すように、被写体画像が液晶パネル55の中心に位置するようにデジタルカメラ2を配置させた後、実行ボタン114が押されると、ラインセンサ90bからの画素信号を基に形成された被写体画像116、及び調整用画像118が液晶パネル55に表示される。調整用画像118の中心には、被写体画像116を合わせ込むための中心マーク120が表示される。このとき、撮影レンズ8の位置情報、それぞれのラインセンサ90bの向き情報などが初期情報としてSDRAM24に記憶される。
ユーザが十字操作ボタン112を操作することによって被写体画像116が中心マーク120に合わせられ、この状態で実行ボタン114が押されると、SDRAM24に記憶された初期値を基にROM34から調整用データが読み出される。ROM34から読み出される調整用データは出荷時に予めROM34に記憶されており、実行ボタン114の押圧に応じて読み出されるようになっている。読み出された調整用データを基に制御回路43でサーボモータの駆動量が算出され、算出された駆動量に基づいてサーボモータが駆動されて測距センサ90の向きが調整される。なお、被写体画像116が中心マーク120から外れた状態で実行ボタン114が押された場合には、調整画面上での被写体画像116と中心マーク120との配置を基にしてサーボモータの駆動量が演算されて測距センサ90の向きが調整され、撮影レンズ8の光軸からずれた位置でピントが合わせられるようになる。
このように、測距センサ90の向きを調整するための調整画面が液晶パネル上55に表示されるため、容易に測距センサ90の向きを調整することができる。また、被写体までの距離に合わせて測距センサ90の向きを調整することができるため、被写体が遠距離に位置するときや近距離に位置するときにも正確に被写体にピントを合わせることが可能になる。さらに、レンズフード17が実際にレンズ鏡筒4に装着されてから調整が行われるため、レンズ鏡筒4へのレンズフード17の装着に誤差が生じた場合でも、確実に被写体にピントを合わせることができる。
なお、レンズフードに紫外線の強度を検知するための紫外線センサを設けてもよい。レンズフードに紫外線センサを設け、レンズ鏡筒に紫外線センサからの測定信号を基にして屋外か屋内かを判定する判定部を設けることで、屋内か屋外かを判定することが可能となり、屋内及び屋外で測距センサの感度の切り替えが可能となる。
また、上述したレンズフード17の調整はレンズ鏡筒4及びこのレンズ鏡筒4に装着されたレンズフード17がカメラ本体3から分離した状態でも実行することができる。CCDイメージセンサ20からの画素信号を基に形成されたYCデータやラインセンサ90bからの画素信号を基に形成された画像データ等は無線通信I/F38、74を介してレンズ鏡筒4からカメラ本体3に送信される。カメラ本体3の液晶パネル55上に表示された調整画面上での調整操作が終了し、ユーザによって実行ボタンが押されたときには、調整実行信号がカメラ本体3からレンズ鏡筒4に送信され、これに応じて調整機構95は測距センサ90の向きを調整する。以上のように、カメラ本体3からレンズ鏡筒4が分離されている場合でも測距センサ90の向きを調整することができ、利便性の高いデジタルカメラを提供することができる。
また、上記の実施形態では被写体の静止画を主に撮影するデジタルカメラを例示したが、本発明はこれに限らず、動画を主に撮影するビデオカメラなどに適用してもよい。
また、上記の実施形態では伝送手段として出力端子を例示したが、距離データを伝送するための伝送手段はこれに限らず、距離データを変調して伝送信号を形成する変調部と伝送信号を送信するアンテナとを有する無線通信インターフェースでもよい。
本発明のデジタルカメラを前から観察した斜視図である。 レンズフード、レンズ鏡筒、カメラ本体をそれぞれ分離させた斜視図である。 デジタルカメラ全体のブロック図である。 測距センサの配置を調整する際の全体図である。 測距センサの配置を調整するための調整画面が表示された液晶パネルを観察した説明図である。 調整画面を用いて測距センサの向きを調整する説明図である。 測距センサの向きを調整するときの手順を示したフローチャートである。
符号の説明
2 デジタルカメラ(カメラ)
3 カメラ本体
4 レンズ鏡筒
12 カメラボディ側マウント部
15 鏡筒側マウント部
17 レンズフード
20 CCDイメージセンサ
24 SDRAM
26 レンズ鏡筒CPU
35 ROM
38 無線通信I/F
43 制御回路
55 液晶パネル
74 無線通信I/F
90 測距センサ
91 出力端子(伝送手段)
92 調光センサ
94 フラッシュ装置
95 調整機構
112 十字操作ボタン
114 実行ボタン

Claims (5)

  1. レンズ鏡筒の先端に着脱自在に装着されるレンズフードにおいて、
    一対の被写体光をそれぞれ受光素子で受けて距離情報に変換する測距センサと、
    前記測距センサで取得された距離情報を外部に伝送する伝送手段とを備えたことを特徴とするレンズフード。
  2. 前記測距センサは被写体からの反射光を受光して前記距離情報を取得しており、被写体に光を照射するフラッシュ装置を設けたことを特徴とする請求項1記載のレンズフード。
  3. 前記フラッシュ装置の発光レベルを調節するための調光センサを設けたことを特徴とする請求項2記載のレンズフード。
  4. 前記被写体からの紫外線の強度を測るための紫外線センサを設けたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載のレンズフード。
  5. 請求項1ないし4いずれか1つ記載のレンズフードを着脱自在に装着し、前記レンズフードからの距離情報を受けて前記測距センサの向きを調整する調整手段を備えたことを特徴とするカメラ。
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