JP2007165346A - Reactor - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、インバータ機器の高調波電流対策に用いられるリアクタの構造に関するものである。 The present invention relates to the structure of a reactor used for countermeasures against harmonic currents in inverter equipment.
有鉄心型のリアクタは、最近普及が目覚しいインバータ機器、特に民生用のインバータエアコン等に力率改善用として使用されるケースが多い。 The cored core type reactor is often used for power factor improvement in inverter equipment, which has recently been remarkably popular, especially for consumer-use inverter air conditioners.
互いに付け合わされたE型鉄心とI型鉄心とを有し、且つE型鉄心の中央部に相当する巻線部の先端にI型鉄心に対する、磁気飽和特性を調整するためのエアギャップを形成してある鉄心と、巻線部に巻き付けてある巻線コイルとを具備しており、I型鉄心におけるエアギャップの対向面、対向反対面を平面、凹面に夫々形成してあり、或いはその反対にエアギャップの対向面、対向反対面を凹面、平面に夫々形成してあるリアクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来のリアクタは、E型鉄心の中央部に相当する巻線部の先端にI型鉄心に対するエアギャップが形成されているため、エアギャップにおける電磁的振動が避けられない。エアギャップの存在により、リアクタの発生する振動の主要成分が、例えば空気調和機の筐体の共振周波数に近い場合があり、空気調和機の振動の原因になっていた。 In the conventional reactor, since an air gap with respect to the I-type iron core is formed at the tip of the winding portion corresponding to the center portion of the E-type iron core, electromagnetic vibration in the air gap is inevitable. Due to the presence of the air gap, the main component of the vibration generated by the reactor may be close to the resonance frequency of the casing of the air conditioner, for example, which causes the vibration of the air conditioner.
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、鉄心に磁気飽和特性を調整するための空隙部を設けても、リアクタの剛性が低下せずに、振動、騒音を低減できるリアクタを提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and even if a gap for adjusting magnetic saturation characteristics is provided in the iron core, the rigidity of the reactor is not reduced, and vibration and noise are reduced. An object is to provide a reactor that can be used.
この発明に係るリアクタは、E型形状で形成され、中央の突起部と、両端の二つの突起部と、底部鉄心とを有する第1の鉄心部と、この第1の鉄心部に付け合わされる第2の鉄心部と、第1の鉄心部に形成される中央の突起部に巻装される巻線と、第1の鉄心部の両端の二つの突起部の端面、及び第1の鉄心部の中央の突起部の端面の少なくとも一部が第2の鉄心部に付け合わされて形成される密着部と、第1の鉄心部の中央の突起部と、第2の鉄心部の一部と、第1の鉄心部の一方の端の突起部と、第1の鉄心部の底部鉄心の一部とで構成される第1の磁路と、第1の鉄心部の中央の突起部と、第2の鉄心部の一部と、第1の鉄心部の他方の端の突起部と、第1の鉄心部の底部鉄心の一部とで構成される第2の磁路と、第1の磁路と第2の磁路との夫々に、又は第1の磁路と第2の磁路との共通の磁路の密着部付近もしくは底部鉄心への移行部付近に設けられ、長孔又はスリットで形成された磁気飽和特性調整用の空隙部とを備えたことを特徴とする。
The reactor according to the present invention is formed in an E shape, and is attached to a first iron core portion having a central protrusion, two protrusions at both ends, and a bottom iron core, and the first iron core. A second iron core, a winding wound around a central protrusion formed in the first iron core, end surfaces of two protrusions at both ends of the first iron core, and the first iron core A close contact portion formed by attaching at least a part of an end surface of the central projection portion of the first core portion, a central projection portion of the first iron core portion, a part of the second iron core portion, A first magnetic path composed of a protrusion at one end of the first iron core, a part of the bottom iron core of the first iron core, a protrusion at the center of the first iron core, A second magnetic path composed of a part of the
この発明に係るリアクタは、上記構成により、鉄心に磁気飽和特性を調整するための空隙部を設けても、リアクタの剛性が低下せずに、振動、騒音を低減できる。 With the above configuration, the reactor according to the present invention can reduce vibration and noise without reducing the rigidity of the reactor even if a gap for adjusting magnetic saturation characteristics is provided in the iron core.
実施の形態1.
図1乃至図11は実施の形態1を示す図で、図1はリアクタ20の斜視図、図2はリアクタ20の断面図、図3はリアクタ20の磁気回路を示す断面図、図4はリアクタ20の組立方法を示す断面図、図5はリアクタ20の振動の周波数特性を示す図、図6乃至図11は変形例のリアクタ20の断面図である。
1 to 11 are diagrams showing the first embodiment, FIG. 1 is a perspective view of the
図1に示すように、リアクタ20は、E型形状の第1の鉄心部1と、I型形状の第2の鉄心部2と、第1の鉄心部1に巻装される巻線3とを備える。第1の鉄心部1は、突起部10a、突起部10b、突起部10cを有し、巻線3は突起部10bに巻装され、スロット4に収納されている。突起部10bの端面内側には、磁気回路の磁気飽和特性を調整し、所定のインダクタンスとするための空隙部8が設けられている。
As shown in FIG. 1, the
図2に示すように、リアクタ20は、第1の鉄心部1に巻装される巻線3を電気的に絶縁する絶縁部5を備える。第1の鉄心部1は、電磁鋼板(厚さ、0.15〜0.5mm)を一枚一枚積層してE型形状に構成される。第2の鉄心部2は、第1の鉄心部1と同様に電磁鋼板を積層してI型形状に構成される。第1の鉄心部1に巻線3が巻装され、スロット4に巻線3が収容される。絶縁部5は、非磁性体で構成され、第1の鉄心部1と、第2の鉄心部2と、巻線3とを電気的に絶縁する。E型形状を成す第1の鉄心部1には、突起部10a、突起部10b、突起部10cが設けられ、突起部10bに巻線3が巻装される。
As shown in FIG. 2, the
E型形状を成す第1の鉄心部1の端面(突起部10a、突起部10b、突起部10cの端面)と、I型形状を成す第2の鉄心部2の端面とを密着させた密着部6を設けるとともに、E型形状を成す第1の鉄心部1の中央の突起部10b端面部の内部に、突起部10b端面方向に長い長孔で形成した空隙部8を設けた構成としている。長孔の空隙部8の長手方向両端部に、電磁鋼板の厚さ(0.15〜0.5mm)と同程度の薄肉鉄心部13を設ける。
A close contact portion in which an end surface of the first
リアクタ20に電圧が印加されると、巻線3に電流が流れる。巻線3に電流が流れると、図3に示すように、第1の磁路14a及び第2の磁路14bに磁束が流れる。図3に示す磁束の流れは、電圧が交流であるから、図示の方向と、逆の方向とが交互に繰り返される。リアクタ20のインダクタンスLは、次式で表わされる。
L=(4πμsSN2)10−7/lg・・・(1)
ここで、
L:リアクタ20のインダクタンス[H]
μs:空気の比透磁率
S:空隙部8の長手方向の断面積[m2]
N:巻線3の巻数
lg:空隙部8の長さ(磁束が流れる方向)[m]
従って、空隙部8の長さlgを、選択することにより、所定のインダクタンスLにすることができる。
When a voltage is applied to the
L = (4πμ s SN 2 ) 10 −7 / l g (1)
here,
L:
μ s : relative permeability of air S: cross-sectional area in the longitudinal direction of the gap 8 [m 2 ]
N: number of turns l g of the winding 3: length of the gap portion 8 (the direction of magnetic flux flow) [m]
Accordingly, the length l g of the
図2に示すリアクタ20は、空隙部8が第1の鉄心部1の突起部10bの内部にあり、突起部10bの端面が第2の鉄心部2に密着しているため(密着部6)、従来のものより剛性が向上する。
In the
第1の鉄心部1と、第2の鉄心部2との固定方法について、説明する。第1の鉄心部1の突起部10a及び突起部10cと、第2の鉄心部2との固定は、溶接又は接着による。また、第1の鉄心部1の突起部10bと、第2の鉄心部2との固定は、接着又は圧入による。図4に第1の鉄心部1の突起部10bと、第2の鉄心部2とを圧入により固定する方法の一例を示す。
A method for fixing the first
リアクタ20の振動の周波数特性を、従来のものと図2の構成のものについて測定し、測定結果を図5に示す。図5では、横軸が周波数、縦軸が振動(加速度)であり、従来のリアクタを破線、図2のリアクタ20を実線で示す。図5に示すように、従来のリアクタの振動の低次のピーク周波数がA点付近にあるのに対し、図2のリアクタ20では、A点の周波数の約倍の周波数に相当するB点付近に振動の低次のピーク周波数が移動していることがわかる。これは、例えば、空気調和機の筐体の共振周波数がA点付近にあり、従来のリアクタでは共振して空気調和機の振動が大きくなるが、図2のリアクタ20にすれば、低次のピーク周波数がB点付近に移動するため共振を避けることができ、空気調和機の振動が小さくなることを意味する。
The frequency characteristics of the vibration of the
以上のように、磁気飽和を調整するための空隙部8を突起部10b端面部の内部に形成し、第1の鉄心部の端面と第2の鉄心部の端面を密着させた密着部6を設けることにより、密着部6により第1の鉄心部1と第2の鉄心部2が保持される構造となるため、リアクタ20の剛性が向上し、リアクタ20の振動、騒音を低減できる。
As described above, the
また、リアクタ20の剛性が向上し、リアクタ20の振動の固有値における主要なピーク周波数が高くなるため、例えば空気調和機の筐体の共振点を外れ、空気調和機の振動が低減する効果がある。
Moreover, since the rigidity of the
なお、空隙部8の構成は、図2の構成に限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の、中央の突起部10bの端面部を凹面とする切り欠きを設ける構成にしてもよい。切り欠きで構成された空隙部8の両端部には、図2と同様、電磁鋼板の厚さ(0.15〜0.5mm)と同程度の薄肉鉄心部13を設ける。また、この薄肉鉄心部13の端面が密着部6となる。中央の突起部10bにおける第2の鉄心部2との密着部6の面積は、図2のものより小さくなるが、中央の突起部10bにおける第2の鉄心部2との密着部6の存在により、リアクタ20の剛性が向上し、リアクタ20の振動、騒音を低減できる。また、リアクタ20の剛性が向上し、リアクタ20の振動の固有値における主要なピーク周波数が高くなるため、例えば空気調和機の筐体の共振点を外れ、空気調和機の振動が低減する効果がある。尚、図6以下では、巻線3、絶縁部5の図示を省略している。
Note that the configuration of the
また、図7で示すように第1の鉄心部1の突起部10bの端面の中央部に電磁鋼板の厚さ(0.35〜0.5mm)の2倍程度の幅の薄肉鉄心部13を設け、薄肉鉄心部13の端面を第2の鉄心部2に密着させて密着部6を形成し、その両側にスロット4に連通する切り欠きを設けて、この切り欠きを空隙部8としてもよい。
Further, as shown in FIG. 7, a
また、空隙部8は、E型形状を成す第1の鉄心部1の位置に限定されるものではなく、第2の鉄心部2に設けてもよい。例えば、図8に示すように、第1の鉄心部1における中央の突起部10bに対向するI型形状を成す第2の鉄心部2の端面付近に、第2の鉄心部2の長手方向に空隙部8を形成してもよい。空隙部8の長手方向の長さは、突起部10bの端面の長さより若干長くする。このケースは、薄肉鉄心部13は不要である。
Further, the
また、図9に示すように、第2の鉄心部2の第1の鉄心部1の突起部10bの端面に対向する部分に、凹面となる切り欠きを設け、この切り欠きを空隙部8とする構成にしてもよい。この場合、空隙部8の長手方向の長さは、第1の鉄心部1の突起部10bの端面の長さより、電磁鋼板の厚さの倍程度短くする。
Further, as shown in FIG. 9, a notch that is a concave surface is provided in a portion of the second
また、図10、図11で示すように、第1の鉄心部1と第2の鉄心部2の両方に跨って空隙部8を設けることによっても構成できる。
Further, as shown in FIGS. 10 and 11, it can be configured by providing a
また、本実施の形態は、第1の鉄心部1をE型形状、第2の鉄心部2をI型形状に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、第1の鉄心部1、第2の鉄心部2共、E型で構成することによっても同様の効果が得られる。
In the present embodiment, the first
実施の形態2.
図12乃至図19は実施の形態2を示す図で、図12はリアクタ20の断面図、図13乃至19は変形例のリアクタ20の断面図である。実施の形態1では、E型形状を成す第1の鉄心部1の中央の突起部10bの端面と、I型形状を成す第2の鉄心部2の端面を密着させた密着部6を設けるとともに、密着部6付近のE型形状を成す第1の鉄心部1の中央の突起部10bの端面付近に長孔で形成した空隙部8を設けた構成としたが、図12に示すように、本実施の形態では、E型形状を成す第1の鉄心部1の3つの突起部10a、突起部10b、突起部10cの内、中央の突起部10bの根本部(底部鉄心15への移行部)に突起部10bの長手方向(第2の鉄心部2に対し垂直方向)に対して垂直方向にスリットで構成した空隙部8を設けると共に、空隙部8の長手方向の両側は薄肉鉄心部13により連結して構成されている。
12 to 19 show the second embodiment, FIG. 12 is a cross-sectional view of the
以上のように、第1の鉄心部1の突起部10bの根本部に空隙部8を構成することにより、3箇所の密着部6により第1の鉄心部1と第2の鉄心部2が保持される構造となるため、リアクタ20の剛性が向上し、振動、騒音を低減できる。また、リアクタ20の剛性が向上し、リアクタ20の振動の周波数特性における主要なピーク周波数が高くなるため、例えば空気調和機の筐体の共振点を外れ、空気調和機の振動が低減する効果がある。
As described above, the
尚、薄肉鉄心部13は少なくとも1つあればよく、また、空隙部8を形成するスリットは、複数のスリットにより構成してもよい。
It should be noted that at least one thin
また、空隙部8は、図13〜図17に示すように、突起部10bの根本部以外の、任意の位置に形成してもよい。
Moreover, as shown in FIGS. 13-17, the space |
図13のリアクタ20は、片側に薄肉鉄心部13を有する空隙部8を突起部10bの長手方向中央付近に設けたものである。空隙部8はスロット4に連通している。
The
図14のリアクタ20は、中央に薄肉鉄心部13を有する空隙部8を、突起部10bの長手方向の途中の根元部側付近に設けたものである。分割された空隙部8は、夫々スロット4に連通している。
The
図15のリアクタ20は、3分割された空隙部8を、突起部10bの長手方向の途中の根元部側付近に設けたものである。空隙部8の間、スロット4と空隙部8の間に、薄肉鉄心部13を有する。
The
図16のリアクタ20は、3分割された空隙部8を、突起部10bの長手方向の中央部付近に設けたもので、中央の空隙部8は空隙長が両側の空隙部8よりも短くなっている。空隙部8の間の2箇所に薄肉鉄心部13を有し、両側の空隙部8はスロット4に連通している。中央の空隙部8の空隙長を両側の空隙部8の空隙長より短くすることにより、磁束が突起部10bの中央付近を通るので、漏れ磁束を小さくでき、リアクタ20の損失を低減できる。また、漏れ磁束による、他の機器への影響を抑制できる。
The
図17のリアクタ20は、図16のものと同じであるが、3分割された空隙部8の中、外側の空隙部8がスロット4に連通していない点だけが、図16のものと異なる。
The
また、空隙部8は、突起部10bに限定されるものではなく、図18に示すように、第1の鉄心部1の突起部10a、突起部10b、突起部10cの3箇所に空隙部8を分散させてもよい。
Moreover, the space |
図18のリアクタ20は、第1の鉄心部1の突起部10a、突起部10b、突起部10cの3箇所に空隙部8を分散して設けている。第1の磁路14a(図3参照)には、突起部10bの空隙部8と突起部10aの空隙部8とが直列に存在する。また、第2の磁路14b(図3参照)には、突起部10bの空隙部8と突起部10cの空隙部8とが直列に存在する。従って、リアクタ20のインダクタンスを一定にするために、図18の各空隙部8の空隙長は、図2、3の空隙部8の空隙長lgの1/2に設定される。
In the
また、図19に示すように、突起部10bの長手方向に複数の空隙部8を設けてもよい。
Moreover, as shown in FIG. 19, you may provide the several space |
図19のリアクタ20は、突起部10bの長手方向に二つの空隙部8を配置している。この場合も、リアクタ20のインダクタンスを一定にするために、図18の各空隙部8の空隙長は、図2、3の空隙部8の空隙長lgの1/2に設定される。
In the
実施の形態3.
図20、21は実施の形態3を示す図で、図20はリアクタ20の断面図、図21は変形例のリアクタ20の断面図である。本実施の形態では、図20に示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の突起部10bに突起部10bの長手方向に対して垂直方向にスリットで形成された空隙部8を設けるとともに、空隙部8の中央部にくびれ部8a(幅1〜2mm)を設けることにより、空隙部8の中央部の空隙長を小さくなるように構成している。
20 and 21 are diagrams showing the third embodiment. FIG. 20 is a cross-sectional view of the
以上のように、空隙部8を構成することにより、突起部10bを流れる磁束の漏れを低減して、効率のよいリアクタ20を実現できる。また、3箇所の密着部6により第1の鉄心部1と第2の鉄心部2が保持される構造となるため、リアクタの剛性が向上し、振動、騒音を低減できる。また、リアクタ20の剛性が向上し、リアクタ20の振動の周波数特性における主要なピーク周波数が高くなるため、例えば空気調和機の筐体の共振点を外れ、空気調和機の振動が低減する効果がある。
As described above, by configuring the
尚、空隙部8の形状は、図20に限定されるものではなく、例えば、図21に示すように突起部10bの中心に向かって、滑らかに小さくなる形状とすることによっても同様の効果が得られる。
Note that the shape of the
実施の形態4.
図22乃至図27は実施の形態4を示す図で、図22はリアクタ20の断面図、図23乃至27は変形例のリアクタ20の断面図である。本実施の形態では、図22に示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の端面とI型形状を成す第2の鉄心部2の端面を密着させた密着部6を設けるとともに、I型形状を成す第2の鉄心部2の長手方向に対して垂直方向、且つ、第1の鉄心部1のスロット4と対向する位置にスリットで構成した二つの空隙部8を設けると共に、空隙部8の長手方向の両側を薄肉鉄心部13により連結した構成となっている。
FIGS. 22 to 27 are diagrams showing the fourth embodiment. FIG. 22 is a cross-sectional view of the
以上のように、第2の鉄心部2に二つの空隙部8を形成することにより、3箇所の密着部6により第1の鉄心部1と第2の鉄心部2が保持される構造となるため、リアクタ20の剛性が向上し、振動、騒音を低減できる。また、リアクタ20の剛性が向上し、リアクタ20の振動の周波数特性における主要なピーク周波数が高くなるため、例えば空気調和機の筐体の共振点を外れ、空気調和機の振動が低減する効果がある。
As described above, by forming the two
尚、I型形状を成す第2の鉄心部2の長手方向に対して垂直方向、且つ、第1の鉄心部1のスロット4と対向する位置にスリットで構成した空隙部8を設ける代わりに、図23に示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の両側の突起部10a、突起部10cと対向するI型形状を成す第2の鉄心部2の領域に磁束の経路を妨げるように斜めにスリットで構成した空隙部8を設けてもよい。
In addition, instead of providing the
また、図24に示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の中央の突起部10bと対向するI型形状を成す第2の鉄心部2の領域に磁束の経路を妨げるように斜めにスリットで構成した空隙部8を設けてもよい。
Further, as shown in FIG. 24, the path of the magnetic flux is obstructed in the region of the second
また、図25で示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の突起部10a、突起部10b、突起部10cとをつなぐ底部鉄心15のスロット4と対向する領域に磁束の経路を妨げる方向にスリットで構成した空隙部8を設けてもよい。
Further, as shown in FIG. 25, a magnetic flux path is provided in a region facing the
また、図26で示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の突起部10a、突起部10b、突起部10cとをつなぐ底部鉄心15と、中央の突起部10bと対向する領域に磁束の経路を妨げる方向にスリットで構成した空隙部8を設けてもよい。
In addition, as shown in FIG. 26, in a region facing the
また、図27に示すように、E型形状を成す第1の鉄心部1の突起部10a、突起部10b、突起部10cとをつなぐ底部鉄心15と、両側の突起部10a、突起部10cと対向する領域に磁束の経路を妨げる方向に斜めにスリットで構成した空隙部8を設けてもよい。
Further, as shown in FIG. 27, the
以上の説明では、E型形状を成す第1の鉄心部1と、I型形状を成す第2の鉄心部2との組合せによりリアクタ20の鉄心を形成する例を説明したが、E型形状の鉄心の組合せでリアクタ20の鉄心を形成してもよい。
In the above description, the example in which the iron core of the
1 第1の鉄心部、2 第2の鉄心部、3 巻線、4 スロット、5 絶縁部、6 密着部、8 空隙部、8a くびれ部、10a 突起部、10b 突起部、10c 突起部、13 薄肉鉄心部、14a 第1の磁路、14b 第2の磁路、15 底部鉄心。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
この第1の鉄心部に付け合わされる第2の鉄心部と、
前記第1の鉄心部に形成される中央の突起部に巻装される巻線と、
前記第1の鉄心部の両端の二つの突起部の端面、及び前記第1の鉄心部の中央の突起部の端面の少なくとも一部が前記第2の鉄心部に付け合わされて形成される密着部と、
前記第1の鉄心部の中央の突起部と、前記第2の鉄心部の一部と、前記第1の鉄心部の一方の端の突起部と、前記第1の鉄心部の底部鉄心の一部とで構成される第1の磁路と、
前記第1の鉄心部の中央の突起部と、前記第2の鉄心部の一部と、前記第1の鉄心部の他方の端の突起部と、前記第1の鉄心部の底部鉄心の一部とで構成される第2の磁路と、
前記第1の磁路と前記第2の磁路との夫々に、又は前記第1の磁路と前記第2の磁路との共通の磁路の前記密着部付近もしくは前記底部鉄心への移行部付近に設けられ、長孔又はスリットで形成された磁気飽和特性調整用の空隙部とを備えたことを特徴とするリアクタ。 A first iron core portion formed in an E shape, having a central protrusion, two protrusions at both ends, and a bottom iron core;
A second iron core portion attached to the first iron core portion;
A winding wound around a central protrusion formed on the first iron core;
An adhesion portion formed by attaching at least part of the end surfaces of the two protrusions at both ends of the first iron core and the end surface of the central protrusion of the first iron core to the second iron core. When,
A central protrusion of the first iron core, a part of the second iron core, a protrusion at one end of the first iron core, and a bottom iron core of the first iron core; A first magnetic path composed of a portion,
A central protrusion of the first iron core, a part of the second iron core, a protrusion at the other end of the first iron core, and a bottom iron core of the first iron core; A second magnetic path composed of a portion,
Transition to the vicinity of the close contact portion or the bottom iron core of the first magnetic path and the second magnetic path, or the common magnetic path of the first magnetic path and the second magnetic path And a void portion for adjusting magnetic saturation characteristics formed in the vicinity of the portion and formed by a long hole or a slit.
この第1の鉄心部に付け合わされる第2の鉄心部と、
前記第1の鉄心部に形成される中央の突起部に巻装される巻線と、
前記第1の鉄心部の突起部の端面が前記第2の鉄心部に付け合わされて形成される密着部と、
前記第1の鉄心部の中央の突起部に設けられ、3個以上に分割されると共に、中央部の空隙長を他の空隙長よりも小さくした、前記中央の突起部の長手方向に直交する方向に長孔又はスリットで形成された磁気飽和特性調整用の空隙部とを備えたことを特徴とするリアクタ。 A first iron core portion formed in an E shape and having a central protrusion, two protrusions at both ends, and a bottom iron core;
A second iron core portion attached to the first iron core portion;
A winding wound around a central protrusion formed on the first iron core;
A close contact portion formed by attaching an end surface of the protrusion of the first core portion to the second core portion;
It is provided in the central protrusion of the first iron core and is divided into three or more, and the gap length of the center is smaller than other gap lengths, and is orthogonal to the longitudinal direction of the center protrusion. And a void portion for adjusting magnetic saturation characteristics formed by a long hole or a slit in the direction.
この第1の鉄心部に付け合わされる第2の鉄心部と、
前記第1の鉄心部に形成される中央の突起部に巻装される巻線と、
前記第1の鉄心部の突起部の端面が前記第2の鉄心部に付け合わされて形成される密着部と、
前記第1の鉄心部の中央の突起部に設けられ、中央部の空隙長を他の空隙長よりも小さくした、前記中央の突起部の長手方向に直交する方向に長孔又はスリットで形成された磁気飽和特性調整用の空隙部とを備えたことを特徴とするリアクタ。 A first iron core portion formed in an E shape and having a central protrusion, two protrusions at both ends, and a bottom iron core;
A second iron core portion attached to the first iron core portion;
A winding wound around a central protrusion formed on the first iron core;
A close contact portion formed by attaching an end surface of the protrusion of the first core portion to the second core portion;
Provided in the central protrusion of the first iron core, and formed by a long hole or slit in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the central protrusion, the gap length of the center being smaller than other gap lengths. A reactor for adjusting magnetic saturation characteristics.
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