JP2007165037A - 照明装置とそれに使用する照明ヘッド - Google Patents
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Abstract
照明ヘッドを電源装置から離れたところに設置する場合も照明ヘッドの判別を誤ることがなく、また、発光ダイオードの駆動電流を正確に制御して光量を一定に維持できるようにするようにする。
【解決手段】
照明ヘッド(H1)の識別素子として定格電流に応じて予め設定された所定電流値の識別電流を出力する定電流素子(9)が用いられ、該定電流素子(9)を照明回路(7)から分岐形成された識別回路(10)に介装し、電源装置(E1)には、定電流素子(9)から出力された識別信号(Ic)の電流値に基づき定格電流を設定する定格電流設定回路(13)と、照明回路(7)を流れる電流を前記定格電流設定回路(13)で設定された定格電流に一致させる電流制御回路(14)を備えた。
【選択図】図1
Description
これによれば、電源装置51に接続された照明ヘッド52…の種類を判別できるので、夫々の照明ヘッド52…の仕様に応じた適正な明るさで点灯することができる。
また、識別抵抗56が発光ダイオード54と並列に接続されていることから、発光ダイオード54の点灯時に識別抵抗56にも電流が流れ、その電流値は、照明回路55と識別回路57の夫々の回路抵抗、電源装置51からの印加電圧に依存するため特定することが困難であった。
このため、発光ダイオード54の駆動電流を正確に制御することが困難で光量のバラツキを生じやすく、この照明装置50で照明された被写体を撮像して画像処理する場合に、処理後の画像データに光量差による影響が残ってしまうという問題があった。
定電流素子から出力される識別電流の電流値は、所定の動作電圧範囲内であれば常に一定であるので、照明ヘッドと電源装置を接続するケーブルに内部抵抗があっても、識別電流の電流値は一定に維持される。
このように、識別素子として識別抵抗ではなく定電流素子を使用しているので、照明ヘッドを電源装置から離れたところに設置するときのようにケーブルの内部抵抗が無視できない場合であっても、定電流素子からは定格電流に応じた電流値の識別信号が出力され、したがって、正確に照明ヘッドの定格電流を設定することができ、駆動電流が定格電流に一致するように制御される。
ケーブル2は、電源装置E1の三つの端子3S、3G、3Cと、照明ヘッドHの三つの端子4S、4G、4Cを互いに接続する三本の電線5…を備え、その両端にコネクタ6,6が形成されている。
定電流ダイオード9は、照明回路7のGND端子4G側から分岐されて識別電流出力端子4Cに至る識別回路10に介装されている。
定電流ダイオード9から出力された識別電流Icの電流値がIcのとき、識別電流検出回路15から出力される検出電圧Vcは、帰還抵抗をRcとすると、Vc=Ic×Rcにより定まる。
帰還抵抗Rcは一定であり、識別電流Icはケーブル2の内部抵抗により変化することはないから、検出電圧Vcはケーブル2の内部抵抗にかかわらず識別電流の電流値Icにのみ依存する。
そこで定格電流設定器16では、検出電圧Vcが入力されたときに、電圧に応じて予め設定された定格電流IRを読み出し、その定格電流IRに応じた定格設定電圧Vsを電流制御回路14に出力する。
これにより、上限電圧Vmaxと定格設定電圧Vsが比較され、通常は定格設定電圧Vs≦VmaxであるからVsが出力され、何らかの異常で定格設定電圧Vs>Vmaxとなったときは出力をVmaxに抑える。
そして、電流調整器19は、その非反転入力端子に電流制限回路17の出力信号が入力され、反転入力端子に駆動電流検出回路18の検出抵抗Rdによる検出信号が入力され、その出力が制御信号CSとしてトランジスタ21のベースに入力される。
これにより、駆動電流検出回路19を流れる駆動電流Idの電流値と、定格電流が比較され、これらが一致するようにトランジスタ21のエミッタ−コレクタ間を流れる電流が調整される。
照明ヘッドH1を電源装置E1にケーブル2を介して接続し、駆動電流検出回路18のトランジスタ21をオフにした状態で、電源回路12から所定の電圧を印加すると、その一部が識別回路10に印加されるので、定電流ダイオード9からその照明ヘッドH1の定格電流に応じた電流値の識別電流Icが出力され、ケーブル2を介して電源装置E1の定格電流設定回路13に入力される。このとき、ケーブル2の内部抵抗が大きくなっても識別電流Icは変化せず一定に維持されている。
識別電流Icはケーブル2の内部抵抗により変化することはないから、検出電圧Vcもケーブル2の内部抵抗にかかわらず識別電流の電流値Icにのみ依存する。
したがって、定格電流IRに応じて出力電流値が異なる定電流ダイオード9を選択すれば、定電流ダイオード9から出力される識別電流Icを検出することにより、夫々の照明ヘッドH1の定格電流IRが正確に設定され、その定格電流IRに応じた定格設定電圧Vsが定格電流設定器16から電流制御回路14に出力される。
これにより、ケーブル2の内部抵抗にかかわらず照明回路7を流れる駆動電流Idが定格電流IRに一致するように制御されることとなる。
本例の照明ヘッドH2は、定電流ダイオード9が介装される識別回路10が、照明回路7のプラス端子4G側から分岐形成されている以外は、照明ヘッドH1と共通である。
本例の照明ヘッドH2を用いても、電源装置E1で同様にして定格電流IRを設定することができ、ケーブル2の内部抵抗にかかわらず、照明回路7を流れる駆動電流Idを定格電流IRに正確に維持することができる。
この場合の電源装置E1の制御動作は実施例1と同様であるので詳細説明は省略する。
本例の照明装置31は、ケーブル32により照明ヘッドH3を電源装置E3に接続して点灯させるものである。
ケーブル32は、電源装置E3の二つの端子3S、3Gと、照明ヘッドH3の二つの端子4S、4Gを互いに接続する二本の電線5…を備え、その両端にコネクタ6,6が形成されている。
また、照明回路7には定電流ダイオード9をバイパスするバイパス回路33が形成されると共に、バイパス回路33には、照明回路7への通電開始後、予め設定された識別電流測定時間(例えば1秒)経過時に導通するタイマスイッチ34が介装されている。
なお、識別電流Icは、ケーブル32の内部抵抗によって変化することはないので、識別電流Icを検出することにより定格電流を正確に設定できる。
これにより、ケーブル32の内部抵抗にかかわらず照明回路7を流れる駆動電流Idが定格電流IRに一致するように制御されることとなる。
本例の照明ヘッドH4は、プラス端子4SからGND端子4Gに至る照明回路7に一以上の発光ダイオード8が介装されると共に、その定格電流IRに応じて予め設定された所定電流値の識別電流(識別信号)を出力する定電流ダイオード(定電流素子)9が発光ダイオード8と並列に接続されている。
電源装置E4は、駆動電流検出回路18の非反転入力端子にバイアス電圧VBが印加されている点を除き、図3に示す実施例3の電源装置E3と同様である。
このとき、照明回路7の端子4S〜4G間に印加される電位差はV0−VB(<VF)となり、発光ダイオード8の動作電圧VF未満であるから、発光ダイオード8が点灯されずに、定電流ダイオード9からその照明ヘッドH4の定格電流に応じた電流値の識別電流IcがGND端子4Gから出力され、ケーブル32を介して電源装置E4のGND端子3Gに入力される。
なお、識別電流Icは、ケーブル32の内部抵抗によって変化することはないので、識別電流Icを検出することにより定格電流を正確に設定できる。
ここで、図示しないスイッチにより定格電流設定回路13を遮断すれば、照明回路7の発光ダイオード8を流れる電流Idと、定電流ダイオード9から出力される電流Icが全て駆動電流検出回路18に流れるので、その電流値が定格電流IR+識別電流Icになるように制御されれば、発光ダイオード8に流れる電流は定格電流IRに維持されることとなる。
H1〜H4 照明ヘッド
E1〜E4 電源装置
7 照明回路
8 発光ダイオード
9 定電流ダイオード(定電流素子)
10 識別回路
12 電源回路
13 定格電流設定回路
14 電流制御回路
15 識別電流検出回路
16 定格電流設定器
17 電流制限回路
18 駆動電流検出回路
19 電流調整器
Claims (3)
- 一以上の発光ダイオードが介装された照明回路とその定格電流を識別する識別素子を備えた照明ヘッドを電源装置に接続したときに、前記識別素子から出力される識別信号に応じて電源装置から定格電流を供給し、照明ヘッドの発光ダイオードを点灯させる照明装置であって、
前記照明ヘッドには、識別素子として定格電流に応じて予め設定された所定電流値の識別電流を出力する定電流素子が用いられ、該定電流素子が、前記照明回路から分岐形成された識別回路に介装され、あるいは、前記発光ダイオードと直列または並列に接続されて成り、
前記電源装置には、前記定電流素子から出力された識別信号の電流値に基づき定格電流を設定する定格電流設定回路と、照明回路を流れる電流を前記定格電流設定回路で設定された定格電流に一致させる電流制御回路が形成されたことを特徴とする照明装置。 - 一以上の発光ダイオードが介装された照明回路と、その定格電流を識別する識別素子を備え、電源装置に接続されたときに前記識別素子から出力される識別信号に応じて定格電流の供給を受けて発光ダイオードが点灯される照明ヘッドであって、
前記識別素子として、定格電流に応じて予め設定された所定電流値の識別電流を出力する定電流素子が用いられ、該定電流素子が、前記照明回路から分岐形成された識別回路に介装され、あるいは、前記発光ダイオードと直列または並列に接続されたことを特徴とする照明ヘッド。 - 前記定電流素子が発光ダイオードと直列に接続されている場合に、定電流素子をバイパスするバイパス回路が形成されると共に、該バイパス回路に、照明回路への通電開始後、予め設定された識別電流測定時間経過時に導通するタイマスイッチが介装された請求項2記載の照明ヘッド。
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