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JP2007144954A - 剥離紙付きラベルおよびラベルプリンタ - Google Patents

剥離紙付きラベルおよびラベルプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】読み取りセンサに対する感度調整処理を自動的に行う。
【解決手段】剥離紙に印刷された濃度情報と、予め用意された濃度情報との比較処理を行い、読み取った濃度情報の濃度レベルが、基準濃度レベルよりも低いときは、読み取りセンサに対する感度調整を行う。例えば読み取りセンサに対する印加電圧を高くして発光出力を高める。こうすることで、剥離紙からの反射量が多くなり、濃度レベルを高めることができる。感度調整処理を自動的に行うことで、事前に、その後に続くバーコードの読み取り処理をエラーなく行うことができる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、剥離紙付きラベルおよびそのラベル個体への印字を行うラベルプリンタに関する。
詳しくは、剥離紙の裏面に読み取りセンサの感度調整用としての濃度情報マークを印刷しておくことで、この濃度情報を参照しながらバーコード情報の読み取りを実行できるようにしたものである。
また、剥離紙付きラベルに印刷された濃度情報を読み取って、バーコード情報の読み取りセンサに対する感度調整を行えるようにしたもので、バーコード情報を正確に読み取れるようにしたものである。
各種商品のラベルを始めとしてスーパーマーケットなどの食品売り場における商品のラベル、出荷票、現品票、製品メーカなどでの部品ラベルなど、あらゆる産業分野において、日常業務としてラベルプリンタと称される、ラベルに印字するプリンタが活躍している。
このラベルプリンタに使用されるラベルとしては通常、剥離紙付きのラベルが使用される。図7はこの剥離紙付きのラベル10の一例を示すもので、これは帯状をなす剥離紙(台紙)12の一の面例えば表面に、一列に所定の間隔(ラベル間隔)Wを以て複数枚のラベル個体14が貼着されたものである。
ラベル個体14には、その一部に予め所定の情報を印刷したものと、何も印刷されていないものとがある。予め印刷されている所定の情報とは、個別識別情報である。個別識別情報としては、例えば図8のように商品の提供者(製造元、販売元など)の法人名や、その住所、電話番号などのように、商品の提供者側の情報が考えられる。
個別識別情報の印刷位置はラベル個体14の後半部分(下側)である。この個別識別情報の印刷個所(印刷エリア)14a以外の個所(エリア)14bが全てラベルプリンタ(後述する)によって印字できるエリア(印字エリア)14bとなる。印字情報は、ラベルプリンタに備わっている操作キーを使用して入力することもできるが、入力情報が限られてしまうので、通常はパーソナルコンピュータなどの端末装置を使用して作成される。
ラベルプリンタにあっては、使用するラベル個体14のサイズに合わせた印字レイアウトを行ったりする他、プリンタ本体にセットした剥離紙付きラベル10のラベル個体数が判れば、印字可能枚数を予め知ることができるので印字作業計画を立てやすかったり、ラベル個体の用紙の種類が判れば、印字ヘッドへの印加電圧などを事前に調整できるメリットがある。
これらの印字関連情報を、剥離紙付きラベルに備える手法としては、バーコードを利用するのが最適である。上述した印字関連情報を二値化してバーコード化し、このバーコードを剥離紙の裏面に印刷しておけば、印字開始処理前にバーコード情報を読み取り、読み取った情報を解析することで、上述したような各種情報を入手でき、これによってラベルサイズの表示や、印字処理前の自動調整などを実現できる。
なお、ラベル個体14の用紙の種別を、予め剥離紙に磁気情報として印刷しておく技術が知られている(例えば特許文献1)。この技術では磁気情報から用紙の種別を検出することで、印字ヘッドに対する印加電圧(励起電圧)が最適となるように調整できる。
特開2002−166607号公報
ところで、上述した印字関連情報をバーコードに収めることで、印字処理前の各種自動調整を実現できるが、実際剥離紙にバーコードを印刷する場合、印刷されたバーコードを正しく読み取ることができれば、このバーコード情報を解析することで、正しい印字関連情報を得ることができる。
バーコード情報を正しく読み取ることができないときには、読み取ったバーコード情報の解析にエラーが発生してしまい、正しい印字関連情報を再現し、そして入手できなくなる。その結果、逆に誤った自動設定が行われる可能性があり、却って逆効果になりかねない。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、特に読み取りセンサの感度を調整するための濃度情報マークを剥離紙に印刷したものであり、また読み取った濃度情報に基づいて読み取りセンサの感度調整を行うことで、バーコード情報を正しく読み取れるようにしたものである。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係る剥離紙付きラベルは、剥離紙の一の面に貼着されたラベル個体と、
上記剥離紙の他の面に印刷された、上記ラベル個体の関連情報を示すバーコードおよび該バーコードよりも先行する位置に印刷された濃度情報マークとを有し、
上記濃度情報マークが、読み取りセンサに対する濃度調整情報として利用されることを特徴とする。
また、請求項3に記載したこの発明に係るラベルプリンタは、ラベル用剥離紙の一の面に印刷されたバーコードと濃度情報マークを読み取る読み取りセンサと、
読み取った濃度情報と基準濃度とを照合して上記読み取りセンサに対する濃度調整情報を生成する情報制御部とを有し、
上記濃度情報が基準濃度以下であるときは、上記読み取りセンサのセンサ感度が調整されることを特徴とする。
この発明では、剥離紙の表面に所定の間隔で複数のラベル個体が貼着されている。裏面にはバーコードと、読み取りセンサ用の濃度情報マークが所定間隔で印刷されている。これらバーコードおよび濃度情報マークは基準濃度となるように、剥離紙の全長に亘って同一濃度で印刷形成される。
バーコード情報は、ラベルおよび印字に関連した各種の情報であって、ラベルのサイズ、ラベル用紙の種類、印字可能枚数、印字濃度などである。さらにこのバーコード情報には、ラベル個体に印刷された印刷エリアの印刷個所を示す位置情報も含まれている。この印刷個所を示す位置情報は、端末装置で作成された印字情報をそのまま出力して印字すべきか、反転して印字すべきかの制御情報として活用される。
バーコードに先行して印刷された濃度情報マークは、読み取りセンサの感度調整を行うため基準の濃度となるように印刷されている。濃度情報マークは、単純な図形(丸、四角、三角など)の他に、記号や文字など(以下図形を含めてこれらをマークと総称する)でも利用可能である。
ラベルプリンタにはバーコードと濃度情報マークを読み取る共通の読み取りセンサが設けられる。読み取りセンサでバーコード情報が読み取られ、読み取られたバーコード情報が解析されて上述した各種情報を取得し、これら情報に基づいて必要ならその内容が表示部に表示させられたり、自動設定処理が実行される。
さらに、バーコードを読み取る前に濃度情報マークの読み取り処理が行われ、その濃度情報が基準の濃度情報と比較される。基準の濃度情報よりも濃い場合、つまり、濃度情報の検知出力レベルが、基準レベルよりも大きいときは、読み取りセンサの読み取り感度が充分あり、したがってバーコード情報を誤りなく読み取れるものと判断できる。
これに対して、基準の濃度情報よりも薄いとき、換言すれば濃度情報の検知出力レベルが、基準レベルに満たないときは、読み取りセンサの読み取り感度が多少落ちているものと判断し、読み取りセンサに関する感度調整が行われる。
感度調整は、発光出力を上げるためにその励起電圧を高くする処理か、読み取りセンサ出力に対して増幅処理を行うことで対処する。この感度調整を行うことでバーコードを正しく読み取ることができ、バーコード情報の解析も正しく実行できる。
また、マーク幅で読み取った白黒の比率情報と基準の白黒の比率と比較し、白が多ければ濃度が薄く、黒が多ければ濃度が濃いことから、比較値に応じて感度調整を行うこともできる。
この発明では、剥離紙の裏面にバーコード情報の他に、濃度情報マークを印刷したものであり、また読み取った濃度情報に基づいて読み取りセンサの感度調整を行うようにしたものである。
これによれば、バーコードに先行して濃度情報マークを印刷しておくことで、この濃度情報マークを利用して読み取りセンサの感度調整などに利用できる特徴を有する。また、濃度情報を読み取り、その濃度情報を基準の濃度情報と比較することで、読み取りセンサの感度調整を実行できる。読み取りセンサの感度調整を行うことでバーコードを誤りなく読み取ることができ、結果としてバーコード情報の解析処理の正確化を帰することができる特徴を有する。
続いて、この発明に係る剥離紙付きラベルおよびラベルプリンタの一実施例を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、この発明に係るラベルプリンタ20の要部の系統図である。図4はこの発明に係る剥離紙付きラベル10の要部の一例を示す。まず、図4を参照して剥離紙付きラベル10を説明する。
剥離紙付きラベル10は、剥離紙12と、その一の面のこの例では表面12aに貼着された複数のラベル個体14とで構成される。剥離紙12は帯状をなす台紙であって、この例では半透明なフィルムが使用される。
ラベル個体14は感熱紙であり、品質の違った数種類の感熱紙が用意されている。これには、上質感熱紙、光沢感熱紙、熱転写用アート紙などが含まれる。接着剤が塗布されたこのラベル個体14は剥離紙12に貼着されている。ラベル個体14は型抜きされて生成される。したがってラベル個体14は一定間隔Wを置いて剥離紙12の長手方向(a方向)に配列されたものとなる。
ラベル個体14の一部には個別情報が予め印刷されている。図4Aの場合は、ラベル走行方向aに向かってラベル個体14の下側の所定エリアが印刷エリア14aとなっている。この印刷エリア14a内に所定の情報が印刷されている。予め印刷されているこの所定の情報は個別識別情報である。個別識別情報としては、上述したように、商品の提供者(製造元、販売元など)の法人名や、その住所、電話番号などのように、商品の提供者側の情報が考えられる。
印刷エリア14a以外のエリア14bが印字エリアとなる。印字エリア14bには、パックされた商品の品名、原材料名、賞味期限など、その商品に関する情報(印字情報)が印字される。
一方、剥離紙12の他の面(裏面)12bのほぼ中央部には、図4Bに示すようにバーコード82が所定の間隔で、剥離紙12の長手方向aに沿って印刷されている。バーコード82は棒状マークを配列した一次元バーコードや、二次元バーコードなどが考えられる。情報量が少ない場合は一次元バーコードで充分であり、実施例は後者の例である。バーコード82を読み取りを、より正確に行うためには、バーコード82を構成する棒状マークの間隔はある程度空けた方が好ましい。
バーコード82には二値化された各種の情報が収められている。各種情報とは、一例を説明するならば、ラベル個体のサイズ、ラベル用紙の種類、ラベル枚数、ラベル個体14に印刷された印刷個所(印刷エリア14a)を示す情報(位置情報)などが含まれる。
この例では、剥離紙12の先端(始端)から末端(終端)に至るまで、同一内容を示す多数のバーコード82が繰り返し印刷されている。間欠的に印刷することも可能であり、また場合によっては剥離紙12の始端から所定長だけバーコードを印刷することも可能である。
また、バーコード82に先行する位置に、この例では所定の間隙Waを隔てて濃度情報マーク80が印刷されている。濃度情報マーク80はバーコード82の存在を予め認識させるための目印として使用される他、読み取りセンサ(後述する)に対する感度調整用に用いられる。ここで、バーコード82の印刷濃度と、濃度情報マーク80の印刷濃度とは同じ濃度レベル(基準の濃度レベル)となるように調整されているものとする。
濃度情報マーク80は、所定サイズ(Wx、Wy)の単一濃度からなる濃度マークであって、図4Bの例では、ラベル個体14の先端位置に合うように位置決めされた状態で、基準の濃度となるように、バーコード82の濃度と同じく黒インクなどを使用して印刷されている。また、この例では濃度情報マーク80とバーコード82とを合わせて、2枚のラベル個体14の長さに収まるように印刷されているが、その長さは任意である。
濃度情報マーク80としては特定の図形や文字、記号などを使用することができる。濃度情報マーク80の構成例を図5を参照して説明する。図5Aは単一の四角い図形のみで濃度情報マーク80を構成した場合であり、図5Bは同一形状の四角い図形を3個並べて構成した場合である。同一形状の図形を並置したのは、例えば3個の図形を走査することで3つの濃度情報が連続して得られるから、それらの平均値を濃度情報として使用することで、より正確な濃度情報を取得できる。
濃度情報のマークは、図5の例のような図形に限定されるものではない。図形の他に、記号、文字(ローマ字等)などのマークが考えられる。ただし、何れの場合でもマークを構成する濃度は単一の基準濃度でなければならない。
剥離紙付きラベル10の提供者(製造元や販売元)を識別できるマークを使用する場合には、このマークが印刷された剥離紙付きラベル10は、純正品であることを表示するマークとしても機能させることができる。
このように構成された剥離紙付きラベル10を用いて所定の情報が印字される。
図1はこの発明に係るラベルプリンタ20の一例を示す要部の系統図であって、読み取りセンサに対する感度調整機能を有する。
図1において、モータ、この例ではステッピングモータ22によって、プラテンローラ24が駆動され、図2および図3にも示すように、このプラテンローラ24に圧接された剥離紙付きラベル10に対して所定の方向aに所定速度で走行力が付与される。剥離紙付きラベル10はステッピングモータ22によって1ピッチずつ順次紙送りされる。
プラテンローラ24には剥離紙付きラベル10を介して印字ヘッド(この例ではライン状をなす感熱ヘッド)26が圧接され、印字ヘッド26に印字情報を供給することによって、印字情報がラベル個体14の印字エリア14bに印字される。
印字ヘッド26より所定の間隔Lだけ先行する位置にラベル個体14の検知手段30が配置されている。ラベル検知手段30としては、透過型の検知手段が使用される。そのため、図示するように剥離紙付きラベル10を挟んで一方には発光素子(発光ダイオード等)30aが配され、他方には受光素子(受光ダイオード)30bが配されてラベル個体14の検知手段30が構成される。透過率の違いからラベル個体14の貼着位置が検知される。
検知手段30に近接した位置であって、検知手段30よりも先行する位置には、読み取りセンサ34が配置される。読み取りセンサ34は剥離紙12の裏面12bであって、剥離紙12と所定の間隙を隔てて配置される。したがって、読み取りセンサ34としては反射型センサが使用される。反射型センサも発光素子と受光素子が同一筐体内に収容されたものが使用され、反射率の違いからバーコード情報が読み取られる。
剥離紙付きラベル12の裏面12bにはバーコード82などが印刷されているため、図4に示すように読み取りセンサ34は、バーコード82のほぼ中央部付近をセンスできるような位置(中央部付近)に配置される。これに対して、検知手段30(30a,30b)は、バーコード82および印刷エリア14aはセンスせず、ラベル個体14のみをセンスできるような位置に配置される。例えば、ラベル個体14の右端部寄りに配置する。そのため、印刷エリア14aは多少左寄りに設けられている。
ラベルプリンタ20には印字ヘッド26よりも出口側に剥離紙付きラベル10、より具体的には剥離紙12を切断するカッタ手段32が配される。カッタ手段32は剥離紙付きラベル10を挟むように上刃32aと下刃32bが配されたもので、上刃32a、下刃32bのいずれか一方又は双方を上下動させることで剥離紙12の切断処理が行われる。
上述した剥離紙付きラベル10に対する一連の印字処理は、情報処理部40の制御の下で行われる。情報処理部40はコンピュータが使用され、ラベルプリンタ20の全体の制御を司るCPU42を始めとして、印字処理を行うに必要な制御プログラムが格納されたメモリ手段(ROM)44、ワーキング用のメモリ手段(RAM)45などで情報処理部40が構成される。この情報処理部40では、上述した印字処理に先だって、バーコード82の読み取り作業および濃度情報マーク80による読み取りセンサ34に対する感度調整処理が行われる。
また受光素子30bで得たセンサ出力がI−V変換部46に供給されて電流電圧変換されたのち、情報処理部40に設けられた二値化処理部48で二値化され、そして符号化される。同様に、読み取りセンサ34で取得したセンサ出力に対するI−V変換部47も設けられており、情報処理部40に設けられた二値化処理部49で二値化処理が行われ、必要に応じて符号化処理なども行われる。
情報処理部40で生成された印字データは印字データ出力部50を介して印字ヘッド26に供給される。印字データ出力部50における感度調整は上述したバーコード情報を解析した情報に基づいて実行される。
印字データの供給に同期して、情報処理部40ではステッピングモータ22に対する駆動信号(ライン駆動信号)が生成され、この駆動信号に同期してプラテンローラ24が回転駆動されて1ラインずつ印字処理がなされる。剥離紙付きラベル10に対するカッタ処理信号も情報処理部40で生成されるが、これについての詳細は割愛する。
情報処理部40には、印字データなどを入力するための入力部(キーボード)52、入力印字データを表示する表示部(LCD等)54、入力した印字データ等をストアするメモリ手段56やラベル切れなどのときに使用するランプ、ブザーなどの警告手段58が関連付けられている。
メモリ手段56はメモリフラッシュやカード状メモリ素子等、着脱できるリムーバブルメモリ手段などを利用できる。リムーバブルメモリ手段をメモリ手段56として使用する場合には、そのメモリ情報は印字情報としても利用することができる。情報処理部40にはさらにこの例ではUSB端子72が設けられ、印字情報を作成する端末装置70との間での情報の授受が行われる。
このようにCPU構成の情報処理部40では、二値化処理、ラベル個体14の端面検出処理、ラベル走行制御処理、ラベルに対する印字制御処理などが実行されることになる。
さて、印字処理モードに遷移する前に、バーコード情報の読み取り処理および濃度情報の読み取り処理(事前処理モード)が行われる。そのため、剥離紙付きラベル10がプリンタ本体にセットされると、自動的に事前処理モード(印字準備処理モード)が実行される。
図6を参照してこの事前処理例を説明する。
まず、剥離紙付きラベル10を所定長だけ空送りしながらバーコード82と濃度情報マーク80の読み取り処理が行われる(ステップ91)。所定長とはバーコード82を2つ程度読み取ることができる長さである。所定長だけ空送りされると、自動的に逆送処理が行われ、元の位置に戻される。なお、この発明に直接関係するのは濃度情報の読み取り処理であるので、バーコード情報の具体的な読み取り処理については割愛する。
空送り処理中および逆送処理中つまり各走行モードのとき、濃度情報の読み取り処理が行われ(ステップ92)、その後読み取られた濃度情報が二値化され、符号化されたマーク濃度情報として生成される(ステップ93)。
次に、二値化されたマーク濃度情報と、予めメモリ手段56に格納しておいた濃度情報との比較処理が行われ、読み取られたマーク濃度情報が基準の濃度情報よりも濃いとき、つまり読み取られたマーク濃度情報の濃度レベル(濃度検知レベル)が、基準濃度レベルよりも高いときは、読み取りセンサ34の読み取り感度が充分であると判断して、この場合には読み取りセンサ34の感度調整は行われない(ステップ94)。
これに対して、読み取られた濃度情報の濃度レベルが、基準濃度レベルよりも低いときは、読み取りセンサ34の読み取り感度が充分ではないものと判断できるので、この場合には読み取りセンサ34に対する感度調整を行う(ステップ94,95)。
感度調整としては、読み取りセンサ34に対して直接行う場合と、間接的に調整する場合とが考えられる。
前者の例としては、読み取りセンサ34に対する印加電圧を高くして発光出力を高めることである。こうすることで、剥離紙12からの反射量が多くなり、濃度検知レベルを高めることができる。後者の例としては、濃度検知レベルを所定値まで増幅することが考えられる。増幅することで濃度検知レベルを高めることができるからである。
なお、マーク幅で読み取った白黒の比率情報と基準の白黒の比率と比較し、白が多ければ濃度が薄く、黒が多ければ濃度が濃いことから、比較値に応じて感度調整を行うこともできる。
このような感度調整処理を自動的に行うことで、事前に、その後に続くバーコード82の読み取り処理をエラーなく行うことができる。このような感度調整処理が終了すると、印字処理モードの待機状態に遷移して(ステップ96)、感度調整処理が終了する。
なお、上述した実施例はあくまでもこの発明の一例にすぎないので、この発明の思想を逸脱することなく、種々の変形、変更が可能である。
この発明は物流業界、製品メーカ、スーパーマーケット等で使用されているラベルプリンタに適用できる。
この発明に係るラベルプリンタの一例を示す要部の系統図である。 印字ヘッドとラベル検知手段との配置関係を示す側面図である。 印字ヘッドとラベル検知手段との配置関係を示す平面図である。 この発明に係る剥離紙付きラベルの構成例を示す表裏面の図である 濃度情報の変形例を示す構成図である。 感度調整処理例を示すフローチャートである。 剥離紙付きラベルの従来例を示す図である。 印刷エリアと印字エリアとの関係を示す図である。
符号の説明
10・・・剥離紙付きラベル、12・・・剥離紙、14・・・ラベル個体、12a・・・表面、12b・・・裏面、14a・・・印刷エリア、14b・・・印字エリア、20・・・ラベルプリンタ、22・・・ステッピングモータ、26・・・印字ヘッド、30・・・ラベル検知手段、34・・・読み取りセンサ、40・・・情報処理部、42・・・CPU、W・・・ラベル間隔、80・・・濃度情報、82・・・バーコード

Claims (4)

  1. 剥離紙の一の面に貼着されたラベル個体と、
    上記剥離紙の他の面に印刷された、上記ラベル個体の関連情報を示すバーコードおよび該バーコードよりも先行する位置に印刷された濃度情報マークとを有し、
    上記濃度情報マークが、読み取りセンサに対する濃度調整情報として利用される
    ことを特徴とする剥離紙付きラベル。
  2. 上記濃度情報マークは、基準濃度で印刷されたマークである
    ことを特徴とする請求項1記載の剥離紙付きラベル。
  3. ラベル用剥離紙の一の面に印刷されたバーコードと濃度情報マークを読み取る読み取りセンサと、
    読み取った濃度情報と基準濃度とを照合して上記読み取りセンサに対する濃度調整情報を生成する情報制御部とを有し、
    上記濃度情報が基準濃度以下であるときは、上記読み取りセンサのセンサ感度が調整される
    ことを特徴とするラベルプリンタ。
  4. 上記センサ感度は、上記読み取りセンサの印加電圧レベルを調整するか、読み取った濃度情報の濃度検知レベルを増幅することで調整される
    ことを特徴とする請求項2記載のラベルプリンタ。
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