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JP2007032291A - スクロール膨張機 - Google Patents

スクロール膨張機 Download PDF

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JP2007032291A
JP2007032291A JP2005212502A JP2005212502A JP2007032291A JP 2007032291 A JP2007032291 A JP 2007032291A JP 2005212502 A JP2005212502 A JP 2005212502A JP 2005212502 A JP2005212502 A JP 2005212502A JP 2007032291 A JP2007032291 A JP 2007032291A
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JP2005212502A
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Takashi Morimoto
敬 森本
Akira Iwashida
鶸田  晃
Akira Ikeda
明 池田
Masanobu Wada
賢宣 和田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】スクロール膨張機はスクロール圧縮機と比較した場合、旋回スクロールのスラスト摺動部での損失割合が大きく、スクロール膨張機の高効率化ではスラスト摺動部の損失改善が非常に重要である。また、冷凍サイクル内へのオイル排出についても高効率化の観点から極力少なく抑えなければならない。
【解決手段】固定スクロール12上のスラスト荷重を支持するスラスト面に、一端が第2背圧室29bで他端が旋回スクロール13のラップ外壁側と固定スクロール12のラップ内壁側とで形成される膨張終了付近の膨張室15に開口した少なくとも1つ以上のオイル給油溝90を設けることにより、スラスト摺動面101を確実に潤滑しながら高い効率を実現するスクロール膨張機を提供できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に膨張室を形成し、旋回スクロールを自転規制機構による自転の規制のもとに円軌道に沿って旋回させたとき膨張室が容積を変えながら移動することで、吸入、膨張、吐出を行うスクロール膨張機に関するものである。
従来、この種のスクロール流体機械のスクロール圧縮機においては、旋回スクロールおよび固定スクロール間の圧縮室で流体を吸入し、圧縮し、吐出するのに、旋回スクロールの背部に背圧室を設け、ここに導いた高圧の背圧によって旋回スクロールを固定スクロールの側に押圧し、圧縮室での流体圧により旋回スクロールが固定スクロールから押し離されないようにすることが従来から行われている。
この背圧は圧縮機構の吐出流体圧、圧縮途中の流体圧、旋回スクロールに連動するポンプ機構や圧縮機構の吐出側と吸入側の差圧を利用して、圧縮機構各部にオイルを供給するときの供給圧などの種々の方法で得られているが、背圧の変動により背圧設定が過剰となり、旋回スクロールが固定スクロールに強く押し付けられてしまうと、スラスト摺動部の異常摩耗や入力増加を招いてしまうため、背圧調整機構などを用いて様々な改善が加えられている。
また、スクロール圧縮機においては、スラスト摺動部をオイルを用いて積極的に潤滑を行う場合、圧縮行程中の圧縮室にまでオイルが流入し、オイルの過熱損失によって効率を大きく低下させる問題を有していた。この問題を解決するために、固定スクロールのスラスト摺動部にオイル供給溝を設ける技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図3は特許文献1に記載された従来のスクロール膨張機における固定スクロールの平面図を示すものである。図3に示すように、背圧室に達したオイルが堀込み部270を通じてオイル供給溝271に進入して毛細管現象によってその全長に行き渡り、摺動部を適度に潤滑して効率低下等の問題を防止するものである。
特開2000−291571号公報
スクロール流体機械のスクロール膨張機においても、旋回スクロールの支持方法として圧縮機と同様の手段を用いることが考えられるが、以下の課題によりスクロール膨張機でのスラスト摺動部の潤滑性能を向上させることが非常に重要となってくる。
スクロール圧縮機とスクロール膨張機とを同等レベルのサイズで構成し、同条件(周波数、高圧/低圧、作動流体、スラスト損失)で運転した場合、「圧縮機の入力」と「膨張機の出力」に対するスラスト損失の割合は、一般的には「膨張機」>「圧縮機」となる。これは作動流体の物性で決定される理論圧縮動力、理論膨張動力の関係から決まるものである。
したがってスクロール膨張機におけるスラスト摺動部の潤滑性能向上とスラスト損失の低減は、高効率化の観点からも非常に重要度は高い。
さらに作動流体として二酸化炭素を用いた場合には、超臨界領域から気液2相域への膨
張となり、潤滑のためのオイルが作動流体で洗い流される状態も想定され、スラスト摺動部を含めて潤滑状態は非常に厳しいものとなる。
本発明は、そのような課題を解決するもので、スクロール流体機械のうちスクロール膨張機特有の構成を用いてスラスト摺動部での潤滑性を向上し、スラスト損失の少ない高効率なスクロール膨張機を提供するとともに、スクロール膨張機搭載のサイクル性能の向上を目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明のスクロール膨張機は、旋回スクロールの背面側に中心部と外周部とを仕切るシール部材を配置し、吸入圧力または略吸入圧力であるオイルあるいはオイル雰囲気の作動流体が作用する中心部の第1背圧室、第1背圧室の外方で略吐出圧力であるオイルあるいはオイル雰囲気の作動流体が作用する第2背圧室が形成され、第1背圧室と第2背圧室の圧力により旋回スクロールのスラスト荷重が前記固定スクロールに支持されるとともに、固定スクロールのスラスト荷重を支持するスラスト面に、
一端が第2背圧室で他端が旋回スクロールのラップ外壁側と固定スクロールのラップ内壁側とで形成される膨張終了付近の膨張室に開口した少なくとも1つ以上のオイル給油溝が設けられたものである。
これによって、固定スクロールと旋回スクロールとの摺動部の潤滑を確実に行いながら高い効率を実現するとともに、容易に膨張機のオイル吐出量を制御しサイクル側での熱交換器性能の低下を抑制できるスクロール膨張機を提供することができる。
本発明のスクロール膨張機は、スクロール膨張機特有の構成により、スラスト摺動部を積極的に潤滑しても膨張機性能を大きく低下させない特徴を用いて、高効率でかつ信頼性の高い膨張機効率を実現することができる。また、作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とすることにより特に高い効果を実現することができる。二酸化炭素を作動流体に用いた冷凍装置おいて、膨張弁の代替として膨張機を用いることによりエネルギー消費効率をさらに高めることができる。
第1の発明は、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に膨張室を形成し、前記旋回スクロールを自転規制機構による自転の規制のもとに円軌道に沿って旋回させたとき前記膨張室が容積を変えながら移動することで、吸入、膨張、吐出を行う膨張機構部を備えたスクロール膨張機において、前記旋回スクロールの背面側に中心部と外周部とを仕切るシール部材を配置し、吸入圧力または略吸入圧力であるオイルあるいはオイル雰囲気の作動流体が作用する中心部の第1背圧室、第1背圧室の外方で略吐出圧力であるオイルあるいはオイル雰囲気の作動流体が作用する第2背圧室が形成され、前記第1背圧室と前記第2背圧室の圧力により前記旋回スクロールのスラスト荷重が前記固定スクロールに支持されるとともに、前記固定スクロールの前記スラスト荷重を支持するスラスト面に、一端が前記第2背圧室で他端が前記旋回スクロールのラップ外壁側と前記固定スクロールのラップ内壁側とで形成される膨張終了付近の膨張室に開口した少なくとも1つ以上のオイル給油溝を設けたものである。
これによって、旋回スクロールを安定的に固定スクロールに支持しながら、オイル給油溝を介して適度にスラスト面が摺動しているスラスト摺動部にオイルを供給することが可能となる。オイル供給量は、第1背圧室から第2背圧室への減圧等の手段を適宜設けることにより比較的容易にコントロールすることができる。
また、スラスト摺動部を潤滑し終えたオイルは膨張終了付近の膨張室に導かれるが、膨張終了付近の膨張室においてはオイル流入の影響による膨張機性能への影響は比較的少ない。しかしながらオイル流入量が多い場合には、サイクル側での熱交換器の性能低下をもたらすためオイル流入量のコントロールは非常に重要である。
第2の発明は、特に、第1の発明で、旋回スクロールの鏡板が旋回運動中においても、第2背圧室と連通する一部を除いて、オイル供給溝を常に覆う構成としたものである。
これによって、オイル供給溝内のオイルの流れは分断されることなく常に一本道となり、安定的にスラスト摺動面へのオイルの供給を行うことができる。
第3の発明は、特に、第2の発明で、オイル供給溝が、180°以上の範囲でおおよそ全周にわたって設けられたものであり、スラスト摺動部の大半をオイル供給することが可能となる。さらに、スクロール膨張機が横置き配置の場合においても、第2背圧室への開口部を配置する角度的な自由度が高まり、オイルの安定供給が可能となる。
第4の発明は、特に、第1〜3の発明で、オイル供給溝内の流れ方向が、旋回スクロールの旋回方向とほぼ同方向で構成したものである。これによって、差圧だけでなく、旋回スクロールの旋回運動によるオイルの粘性作用の効果も加わり、スラスト摺動部の温度上昇が懸念させる高速運転時の場合においても、より高い効果を発揮できる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明で、作動流体として高圧ガス、例えば二酸化炭素を用いたものである。これによって、膨張過程での理論回収動力がフロン系冷媒と比べて大きいので、よりスクロール膨張機を用いたシステム効率をより高めることができる。また、二酸化炭素はフロン系冷媒に比べて差圧がより大きいため、スラスト摺動部での損失が一段と大きくなり、本発明の効果をより高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるスクロール膨張機の断面図である。密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして固定したクランク軸4の主軸受部材11と、この主軸受部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13を挟み込んでスクロール式の膨張機構2を構成し、旋回スクロール13と主軸受部材11との間に旋回スクロール13の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転規制機構14を設けて、クランク軸4の上端にある偏心軸部4aにて旋回スクロール13を偏心駆動することにより旋回スクロール13を円軌道運動させている。これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している膨張室15が中央部から外周側に移動しながら容積が大きくなるのを利用して、密閉容器1外に通じた吸入パイプ16および固定スクロール12の中央部の吸入口17から作動流体を吸入して膨張していき、所定圧以下になった作動流体は固定スクロール12の外周側の吐出口18から密閉容器1外に吐出させることを繰り返す。
作動流体の膨張による動力は、膨張機構2の下部に配置されたジェネレータ3により電力として変換される。本実施の形態ではジェネレータ3を用いているが、クランク軸4に別の圧縮機構を連結していれば、膨張による動力はそのまま圧縮機構のアシストとして用いることができる。
本実施の形態では、クランク軸4の他端側は副軸受部材21によって支持され、クラン
ク軸4の他端側の先端にはポンプ25を備えている。オイル6は、オイル溜め20からポンプ25により供給され、クランク軸4の軸方向の中心に設けられた給油経路(図示せず)を経て、主軸受部11a、偏心軸受部11bを潤滑および冷却した後、オイル戻し孔26を経て再循環を行う。
一方、旋回スクロール13の反ラップ側の鏡板背面に、中心部と外周部とを仕切るシール部材46を配置している。シール部材46の内側で構成されるおおよそ吸入圧力が作用する空間を第1背圧室29a、シール部材46の外側で主軸受部材11と旋回スクロール13と固定スクロール12で構成される空間を第2背圧室29bとしている。第2背圧室29bは、固定スクロール12の旋回スクロール13のスラスト摺動面101上に構成されたオイル給油溝90を介して固定スクロール12のおおよそ吐出部と連通しており、吐出圧力に近い圧力に保たれている。シール部材46は偏心軸受部11bに到達したオイル6の圧力と背圧室29a、bの圧力をシールする役割を持っている。
偏心軸受部11bに到達したオイル6の一部は、旋回スクロール13の内部に設けられた絞り部28により減圧されて第2背圧室29bに供給される。絞り部28の形態としては様々な形態が考えられ、本実施の形態では単純な絞り構造を用いたものを採用している。オイル6の流量を極端に少なくしたい場合などには、絞り部28と旋回スクロール13の旋回運動を利用した間欠的な給油方式を複合した形態等も考えられ、旋回スクロール13部でオイル6の流量をコントロールすることは構成の自由度も高く比較的容易に実現できる。
以上の構成により、旋回スクロール13は固定スクロール12に第1背圧室29a、第2背圧室29bの圧力により適度な押し付け力で押圧され旋回スクロール13のスラスト荷重が固定スクロール12に支持されている。
スクロール流体機械は容積型の流体機械のため、特段の構成を用いない場合は、スクロールラップ形状により圧縮比あるいは膨張比が決定される。スクロール膨張機がある運転圧力範囲内で運転され、過膨張あるいは不足膨張が発生する場合であってもラップ形状の選定とシール部材46の径の選定を最適に行うことにより、押し付け力は最適値に設定することができる。
図2は、本発明の実施の形態におけるスクロール膨張機の固定スクロール12の平面図で、旋回スクロール13のラップとの噛み合わせを示したものである。図2を用いてオイル給油溝90について詳細に説明する。
オイル給油溝90は固定スクロール12と旋回スクロール13とのスラスト摺動面101上に構成された溝であり、一端が第2背圧室29bで他端が旋回スクロール13のラップ外壁側と固定スクロール12のラップ内壁側とで形成される膨張終了付近の膨張室15に開口して構成されており、複数設けられていてもよい。上記構成をとることにより、第2背圧室29bに減圧供給されたオイル6で第2背圧室29b内が満たされると、オイル給油溝90を介してオイル6が膨張終了付近の膨張室15へ供給されることとなる。オイル給油溝90内には安定してオイル6が流れ、スラスト摺動面101の潤滑性を向上することができる。
スクロール膨張機の場合には、背圧室29bから膨張室15へ流入したオイル6は膨張機構2の性能に大きく影響を与えることは少ない。これはラップ中心部から作動流体の膨張行程が開始し、ラップ外周部では膨張行程がほぼ完了し、吐出行程に移っていることによるものである。しかしながら、膨張室15へ流入したオイル6はそのまま膨張機構2外へ排出され、膨張機の下流の冷凍サイクル中へと流入する。冷凍サイクル中の蒸発器では
オイル6の影響で熱交換効率が低下することが懸念され、極力オイル6の排出を抑えることがサイクル性能向上に結びつく。
本実施の形態では、オイル6の流量調整は絞り部28で行っており、構成自由度も高く、流量の安定性も高い。また、オイル6の流量が微少になった場合においても、オイル給油溝90への供給は比較的安定して行うことが可能である。これにより、スラスト摺動部の信頼性が高く、高効率なスクロール膨張機を提供できるとともに、冷凍サイクルの性能向上も実現することができる。
なお、オイル供給溝90が第2背圧室29bと連通する連通部91を除いて、旋回スクロール13の鏡板が常に覆う位置に構成されている場合は、オイル供給溝90は連通部91を除いて第2背圧室29bと連通はしなくなる。例えば、旋回スクロール13の鏡板の外周によって描かれる内外の包絡線のうち、内側包絡線92よりもオイル供給溝90が内側に構成されている場合である。このような構成の場合、オイル供給溝90内のオイル6の流れは分断されることなく常に一本道となり、安定的にスラスト摺動面101へのオイルの供給を行うことができる。これにより、本実施の形態の効果を高めより信頼性の高いスクロール膨張機を供給することができる。
また、オイル供給溝90はスラスト摺動面101の広範囲にわたって設けた方が望ましいが、180°以上の範囲でおおよそ全周にわたって設けることにより、スラスト摺動部の大半にオイル6を供給することが可能となる。さらに、図1のようにスクロール膨張機が縦型に構成された場合ではなく、横置き配置の場合においても(図示なし)、第2背圧室29bへの開口部を配置する角度的な自由度が高まり、第2背圧室29bの下方に偏在するオイル6を安定的にオイル供給溝90へ供給することが可能となる。
本実施の形態において、オイル供給溝90内のオイル6の流れ方向は、図1上の右回り、左周りのいずれでも問題はなく、第2背圧室29bへの開口部の配置位置により選択することができる。ただし、オイル供給溝90内の流れ方向が旋回スクロール13の旋回方向とほぼ同方向で旋回方向に沿うように構成した場合、旋回スクロール13の旋回運動によるオイル6の粘性抵抗の効果も期待できる。したがってオイル6の流量が微少な場合においても安定的にオイル6の供給が行える。
本実施の形態では、膨張機の作動流体として特に規定しているものではないが、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とした場合では、膨張過程での理論回収動力をフロン系冷媒と比べて非常に大きくすることが可能となる。このことを利用して、スクロール膨張機を従来の冷凍サイクルにおける膨張弁と置き換えることにより、従来無駄にしていた膨張動力を回収してシステム全体の効率をより高めることができる。また、二酸化炭素はフロン系冷媒に比べて差圧がより大きいため、スラスト摺動面101での損失が一段と厳しくかつ大きくなり、本発明の効果をより高めることができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール膨張機は、旋回スクロールと固定スクロールのスラスト摺動部での潤滑状態を良好にすることができるため高信頼性で、高効率なスクロール膨張機を提供することができるとともに、冷凍サイクル側へのオイル排出量を安定的に少なくすることが容易となり、熱交換効率を高めた冷凍サイクルを提供することができる。また、作動流体を冷媒と限ることなく、空気、ヘリウムを作動流体とするスクロール膨張機の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態におけるスクロール膨張機の縦断面図 本発明の実施の形態におけるスクロール膨張機の膨張機構の断面図 従来のスクロール圧縮機における固定スクロールの平面図
符号の説明
1 密閉容器
2 膨張機構
6 オイル
12 固定スクロール
13 旋回スクロール
14 自転規制機構
15 膨張室
27 作動流体
29a 第1背圧室
29b 第2背圧室
46 シール部材
90 オイル供給溝
91 連通部
101 スラスト摺道面

Claims (5)

  1. 鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に膨張室を形成し、前記旋回スクロールを自転規制機構による自転の規制のもとに円軌道に沿って旋回させたとき前記膨張室が容積を変えながら移動することで、吸入、膨張、吐出を行う膨張機構部を備えたスクロール膨張機において、前記旋回スクロールの背面側に中心部と外周部とを仕切るシール部材を配置し、吸入圧力または略吸入圧力であるオイルあるいはオイル雰囲気の作動流体が作用する中心部の第1背圧室、第1背圧室の外方で略吐出圧力であるオイルあるいはオイル雰囲気の作動流体が作用する第2背圧室が形成され、前記第1背圧室と前記第2背圧室の圧力により前記旋回スクロールのスラスト荷重が前記固定スクロールに支持されるとともに、前記固定スクロールの前記スラスト荷重を支持するスラスト面に、一端が前記第2背圧室で他端が前記旋回スクロールのラップ外壁側と前記固定スクロールのラップ内壁側とで形成される膨張終了付近の膨張室に開口した少なくとも1つ以上のオイル給油溝を設けことを特徴とするスクロール膨張機。
  2. 旋回スクロールの鏡板が旋回運動中においても、第2背圧室と連通する一部を除いて、オイル供給溝を常に覆うことを特徴とする請求項1記載のスクロール膨張機。
  3. オイル供給溝が、180°以上の範囲でおおよそ全周にわたって設けられた請求項2記載のスクロール膨張機。
  4. オイル供給溝内の流れ方向が、旋回スクロールの旋回方向と略同方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクロール膨張機。
  5. 作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクロール膨張機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8562317B2 (en) 2010-06-02 2013-10-22 Anest Iwata Corporation Scroll expansion machine with air flow passage around outer periphery of sealing surface
KR20160031297A (ko) 2014-09-12 2016-03-22 한온시스템 주식회사 스크롤 팽창기
CN114320475A (zh) * 2021-12-27 2022-04-12 北京理工大学 一种压能驱动型高速自转涡旋膨胀机

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