JP2007010299A - 熱交換器および給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 伝熱特性の悪化を招くことなく第1チューブ20内の圧力損失を低減する。
【解決手段】 第1チューブ20を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ10を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置した。
これによれば、従来のようなターンは無くして入口23から出口24に向かって並行して水が流れる流路としたものである。 これにより、内部漏れによる性能低下の心配も無く、第1チューブ20内での圧力損失を低減することができる。そして、第1流体の流速が低くなって伝熱特性が悪化することに対しては、第1チューブ20のインナーフィンとするコルゲートフィン35のフィンピッチを微細化することで、この伝熱特性の低下を補うようにしたものである。
【選択図】 図5
【解決手段】 第1チューブ20を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ10を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置した。
これによれば、従来のようなターンは無くして入口23から出口24に向かって並行して水が流れる流路としたものである。 これにより、内部漏れによる性能低下の心配も無く、第1チューブ20内での圧力損失を低減することができる。そして、第1流体の流速が低くなって伝熱特性が悪化することに対しては、第1チューブ20のインナーフィンとするコルゲートフィン35のフィンピッチを微細化することで、この伝熱特性の低下を補うようにしたものである。
【選択図】 図5
Description
本発明は、第1流体と第2流体との間で熱交換を行う熱交換器およびそれを用いた給湯装置に関するものであり、特に、冷媒を用いて水を加熱する水−冷媒熱交換器およびそれを用いたヒートポンプ式給湯装置に適用して好適なものである。
冷媒を熱源とするヒートポンプ式給湯装置に組み込む熱交換器には、高温・高圧冷媒(例えばCO2冷媒)の使用に耐える構造が求められ、近年、この種の熱交換器として、多数のキャピラリチューブ(φ数mmの銅製細管)を密着並置して冷媒通路を形成したものが提案されている。
この熱交換器は、キャピラリチューブを用いることで高圧冷媒の使用を可能とし、小口径による効率的な凝縮促進を図ったもので、通水経路を、絞り成形した2枚のプレートを接合した薄型の箱体で形成している。そして、箱体内にインナーフィンを収納し、箱体にキャピラリチューブを積層して製作され、これらの部材を銅材で形成することで、ロウ付けによる一括した接合を可能としている。
このような熱交換器の従来技術として、伝熱面積を増大させて熱効率の向上を図り、小型化による設置の省スペース化を図ったものとして、下記特許文献1に示す熱交換器がある。さらに、特許文献1の熱交換器において箱体内の通水抵抗の増大を抑えるものとして、下記特許文献2に示す熱交換器がある。
特開2003−314975号公報
特開2004−205060号公報
図10は、上記特許文献2の水−冷媒熱交換器40における水の流れと冷媒の流れと課題とを説明する模式図である。水チューブとなる第1チューブ20内には図に示されるコルゲート板30が挿入されており、第1チューブ20内の流体通路を仕切るコルゲート板30の壁面32を左右交互に段違いにずらして配置することにより、流体通路を複数パスでの折り返しとすることができ、ターン数が減少するうえ、交互に曲率の大きなターン部となるため、特許文献1より通水抵抗の増大を抑えることができるようにしている。
また、流体通路の端部が段違いにずらして配置してあることより、複数の流体通路にうまく流体(水)が分配されて均等な流通とすることができるようにしている。ちなみに図中の10は、冷媒チューブの一部を表している。しかしながら、この流路の更なる課題は、伝熱促進に寄与しない左右のシャープターンである。S部の接合が不充分であると、ここから流れが洩れることによって大幅に性能が低下する。
また、S部の接合が充分であるとしても、水側の圧力損失の半分は、このターン部で発生する。しかし、コルゲート板30でのターンを無くして、入口23から出口24に向かって並行する流路を設けると、流速が低くなって伝熱特性が悪化するという問題が出てくる。
本発明は、上記の課題や問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、伝熱特性の悪化を招くことなく第1チューブ20内の圧力損失を低減することのできる熱交換器およびそれを用いた給湯装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、絞り成形した二枚のプレート(21、22)の間に微細に波形成形したコルゲートフィン(35)を挟み込み、プレート(21、22)の周縁を接合して薄型矩形の箱体(20)を形成し、周縁に開口した入口(23)から出口(24)に至って第1流体が流通する第1チューブ(20)と、
第2流体が流通する第2チューブとして細管(10)を箱体(20)に螺旋状に巻装し、箱体(20)の両平坦面に接合して第1流体と第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
第1チューブ(20)を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ(10)を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置したことを特徴としている。
第2流体が流通する第2チューブとして細管(10)を箱体(20)に螺旋状に巻装し、箱体(20)の両平坦面に接合して第1流体と第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
第1チューブ(20)を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ(10)を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置したことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、絞り成形した二枚のプレート(21、22)の間に微細に波形成形したコルゲートフィン(35)を挟み込み、プレート(21、22)の周縁を接合して薄型矩形の箱体(20)を形成し、周縁に開口した入口(23)から出口(24)に至って第1流体が流通する第1チューブ(20)と、
第2流体が流通する第2チューブとして2経路に分岐した細管(12、13)を箱体(20)の両平坦面にサーペンタイン形に蛇行させて接合して第1流体と第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
第1チューブ(20)を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ(10)を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置したことを特徴としている。
第2流体が流通する第2チューブとして2経路に分岐した細管(12、13)を箱体(20)の両平坦面にサーペンタイン形に蛇行させて接合して第1流体と第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
第1チューブ(20)を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ(10)を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置したことを特徴としている。
これら請求項1および請求項2に記載の発明によれば、箱体(20)の両平坦面に接合した第2チューブとして細管(10、12、13)を流れる第2流体としての冷媒が略左右方向の流れとすると、第1流体としての水の流れはこの流れに対して略直交する上下方向とし、従来のようなターンは無くして入口23から出口24に向かって並行して流れる流路としたものである。
これにより、内部漏れによる性能低下の心配も無く、第1チューブ(20)内での圧力損失を低減することができる。そして、第1流体の流速が低くなって伝熱特性が悪化することに対しては、第1チューブ(20)のインナーフィンとするコルゲートフィン(35)のフィンピッチを微細化することで、この伝熱特性の低下を補うようにしたものである。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の熱交換器において、コルゲートフィン(35)にルーバもしくはオフセット加工を施したことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、流速が低くなって伝熱特性が悪化することに対し、コルゲートフィン(35)にルーバ、あるいはオフセット加工によるスリットを設けることによってコルゲートフィン(35)の高性能化を図って補うようにしたものである。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器を用いて第1流体を水、第2流体を冷媒としたことを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、伝熱特性の悪化を招くことなく水−冷媒熱交換器(40)内の圧力損失を低減することができることより、効率の良い給湯装置とすることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について添付した図面の実施例に基づいて具体的に説明する。本実施例は、本発明に係わる熱交換器を家庭用給湯装置に適用したものであり、図1は給湯装置100の外観斜視図、図2は給湯装置100の概略構成を説明する模式図である。図2中の200(2点鎖線で囲まれた部分)は給湯装置の本体部であり、給湯用水を加熱して高温(本実施形態では約90℃)の温水を生成する超臨界ヒートポンプサイクル(以下、ヒートポンプと略す)となっている。
以下、本発明の実施の形態について添付した図面の実施例に基づいて具体的に説明する。本実施例は、本発明に係わる熱交換器を家庭用給湯装置に適用したものであり、図1は給湯装置100の外観斜視図、図2は給湯装置100の概略構成を説明する模式図である。図2中の200(2点鎖線で囲まれた部分)は給湯装置の本体部であり、給湯用水を加熱して高温(本実施形態では約90℃)の温水を生成する超臨界ヒートポンプサイクル(以下、ヒートポンプと略す)となっている。
尚、超臨界ヒートポンプサイクルとは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプサイクルを言い、例えば二酸化炭素(CO2)、エチレン、エタン、酸化窒素などを冷媒とするヒートポンプサイクルである。300は、ヒートポンプ200にて加熱された温水を保温貯蔵する複数個の保温タンクであり、各保温タンク300は、温水(給湯水)の流れに対して並列となるように配設されている。
図2中の210は、冷媒(本実施形態では二酸化炭素)を吸入圧縮する圧縮機である。この圧縮機210は、冷媒を吸入圧縮する図示しない圧縮機構と、その圧縮機構を駆動する図示しない電動モータとが一体となった電動圧縮機である。40は本発明に係わる熱交換器を適用したもので、圧縮機210から吐出する冷媒と給湯用水とを熱交換する冷媒放熱器としての水−冷媒熱交換器である。なお、水−冷媒熱交換器40は本発明の要部であるため、後述で詳細を説明する。
また、図2中の230は、水−冷媒熱交換器40から流出する冷媒を減圧する減圧手段としての電気式膨張弁であり、240は、膨張弁230から流出する冷媒を蒸発させて大気中の熱を冷媒に吸収させると共に、後述するアキュームレータ250(圧縮機210の吸入側)に向けて冷媒を流出する冷媒蒸発器である。
250は、蒸発器240から流出する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して、気相冷媒を圧縮機210の吸入側に流出すると共に、ヒートポンプ200中の余剰冷媒を蓄えるアキュームレータである。260は、蒸発器240に冷却空気として外気を送風すると共に、その送風量を調節することのできる送風機であり、この送風機260、圧縮機210および膨張弁230は、後述する各センサの検出信号に基づいて電子制御装置(ECU)270によって制御されている。
そして、271は水−冷媒熱交換器40から流出する冷媒の温度を検出する冷媒温度センサであり、272は水−冷媒熱交換器40に流入する給湯用水の温度を検出する第1水温センサである。273は水−冷媒熱交換器40から流出する冷媒の圧力(高圧側の冷媒圧力)を検出する冷媒圧力センサであり、274は水−冷媒熱交換器40から流出する給湯水の温度を検出する第2水温センサである。そして、各センサ271〜274の検出信号は、ECU270に入力されている。
ここで、高圧側の冷媒圧力とは、圧縮機210の吐出側から膨張弁230の流入側に至る冷媒通路に存在する冷媒の圧力を言い、その圧力は、圧縮機210の吐出圧(水−冷媒熱交換器40の内圧)に略等しい。一方、低圧側の冷媒圧力とは、膨張弁230の流出側から圧縮機210の吸入側に至る冷媒通路に存在する冷媒の圧力を言い、その圧力は、圧縮機210の吸入圧(蒸発器240の内圧)に略等しい。
また、400は、水−冷媒熱交換器40に給湯用水を供給する(循環させる)と共に、その給湯用水の量を調節する電動ウォータポンプ(以下、ポンプと略す)であり、410は図示しない水道管から給水される水道水が水−冷媒熱交換器40に流入することを防止する閉止弁である。そして、ポンプ400および閉止弁410もECU270により制御されている。
次に、本発明の要部である水−冷媒熱交換器40について説明する。図3は、その水−冷媒熱交換器40を示す正面図であり、図4はその下面図である。また、図5は、図3の水−冷媒熱交換器40における水の流れと冷媒の流れとを説明する模式図であり、図6は第1チューブ20の分解斜視図である。
図において、銅板を浅底容器形に絞り成形した上下2枚のプレート(上プレート21、下プレート22)を、その周縁を接合して薄型矩形の箱体20を形成し、箱体20の周縁に給湯水流入口(入口)23と、その対向辺に給湯水流出口(出口)24とを開口し、入口23から出口24に至って第1流体としての水(給湯水)が流通する水チューブとしての第1チューブ20を形成している。
箱体20の中には、銅の板材を波形に成形したコルゲートフィン35が収納されている。このコルゲートフィン35は、箱体20の内寸に合うよう適当な間隔で並べて挿入する。そして、このコルゲートフィン35の上下折り返し面がプレート21、22の内面に接合するように箱体20内に収納している。
コルゲートフィン35は、リン脱酸銅の板材をローラ、あるいはプレスによって波型に成形して製造する。板材の厚さは、0.1mm程度のものである。図7の(a)(b)とも本発明の一実施形態におけるコルゲートフィン35の拡大斜視図であり、伝熱促進するために、フィンにルーバあるいはスリット加工を施している。冷媒チューブとしての第2チューブは、密着並置した2本の銅製細管10を、箱体20の外周に螺旋状に巻装して形成され、細管10は、箱体20の両平坦外面(表側および裏側)に接合されている。
この水−冷媒熱交換器40は、コルゲートフィン35を収納し、上下プレート21・22の周縁に形成したフランジを当接し、同じく上下プレート21・22の周縁に形成した図示しないかしめ爪をかしめて箱体20を仮組みし、その箱体20に細管10を巻装し、各接合面にロウ材Rを設置して所定治具で組み立てる。そして、この組立品を加熱炉内に投入してロウ付けし、一度の工程で一括した接合で製作される。
以上のように構成した水−冷媒熱交換器40において、下部から入った水は、コルゲートフィン35によって多パスに分けられて、図5に示すように下から上に向かって流れる並行した流れとなる。一方、箱体20に螺旋状に巻装した細管10内を高温・高圧冷媒が流通し、略左右方向に流れて旋回しながら徐々に下降する流れとなる。箱体20の両平坦外面を介して熱交換が行われ、コルゲートフィン35が伝熱フィンとして機能し、水が加熱されて出口24から出湯する。
本実施形態の水−冷媒熱交換器40においては、略左右方向の冷媒の流れに対して略直交する上下方向にコルゲートフィン35を挿入している。このようなコルゲートフィン35の配置とすることで水は全て一方向に流れ、従来のようなシャープターンが無くなり、ターンによる圧力損失は発生しない。
また、プレート21、22の周縁部内側での内部洩れによる性能低下は無くなり、製造し易く、不良品のでき難い構造となる。また、全パスとして流速低下よる性能低下は、コルゲートフィン35のフィンピッチの微細化と、フィンにルーバやスリットを設けることによる高性能化で補うことができる。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、絞り成形した二枚のプレート21、22の間に微細に波形成形したコルゲートフィン35を挟み込み、プレート21、22の周縁を接合して薄型矩形の箱体20を形成し、周縁に開口した入口23から出口24に至って第1流体が流通する第1チューブ20と、第2流体が流通する第2チューブとして細管10を箱体20に螺旋状に巻装し、箱体20の両平坦面に接合して第1流体と第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
第1チューブ20を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ10を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置している。
第1チューブ20を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ10を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置している。
これによれば、箱体20の両平坦面に接合した第2チューブとして細管10を流れる第2流体としての冷媒が略左右方向の流れとすると、第1流体としての水の流れはこの流れに対して略直交する上下方向とし、従来のようなターンは無くして入口23から出口24に向かって並行して流れる流路としたものである。
これにより、内部漏れによる性能低下の心配も無く、第1チューブ20内での圧力損失を低減することができる。そして、第1流体の流速が低くなって伝熱特性が悪化することに対しては、第1チューブ20のインナーフィンとするコルゲートフィン35のフィンピッチを微細化することで、この伝熱特性の低下を補うようにしたものである。
また、コルゲートフィン35にルーバもしくはオフセット加工を施している。これによれば、流速が低くなって伝熱特性が悪化することに対し、コルゲートフィン35にルーバ、あるいはオフセット加工によるスリットを設けることによってコルゲートフィン35の高性能化を図って補うようにしたものである。
また、上記に記載の熱交換器40を用いて第1流体を水、第2流体を冷媒としている。これによれば、伝熱特性の悪化を招くことなく水−冷媒熱交換器40内の圧力損失を低減することができることより、効率の良い給湯装置とすることができる。
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態に係わる水−冷媒熱交換器40を示す正面図であり、図9は、図8の水−冷媒熱交換器40の下面図である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、絞り成形した二枚のプレート21、22の間に微細に波形成形したコルゲートフィン35を挟み込み、プレート21、22の周縁を接合して薄型矩形の箱体20を形成し、周縁に開口した入口23から出口24に至って第1流体が流通する第1チューブ20と、第2流体が流通する第2チューブとして2経路に分岐した細管12、13を箱体20の両平坦面にサーペンタイン形に蛇行させて接合して第1流体と第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
第1チューブ20を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ10を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置している。このように冷媒チューブ12、13を配置した水−冷媒熱交換器40においても、箱体20の両平坦面に接合した第2チューブとして細管12、13を流れる第2流体としての冷媒が略左右方向の流れとすると、第1流体としての水の流れはこの流れに対して略直交する上下方向とし、従来のようなターンは無くして入口23から出口24に向かって並行して流れる流路としたものである。
図8は本発明の第2実施形態に係わる水−冷媒熱交換器40を示す正面図であり、図9は、図8の水−冷媒熱交換器40の下面図である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、絞り成形した二枚のプレート21、22の間に微細に波形成形したコルゲートフィン35を挟み込み、プレート21、22の周縁を接合して薄型矩形の箱体20を形成し、周縁に開口した入口23から出口24に至って第1流体が流通する第1チューブ20と、第2流体が流通する第2チューブとして2経路に分岐した細管12、13を箱体20の両平坦面にサーペンタイン形に蛇行させて接合して第1流体と第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
第1チューブ20を流通する第1流体の流れ方向と、第2チューブ10を流通する第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置している。このように冷媒チューブ12、13を配置した水−冷媒熱交換器40においても、箱体20の両平坦面に接合した第2チューブとして細管12、13を流れる第2流体としての冷媒が略左右方向の流れとすると、第1流体としての水の流れはこの流れに対して略直交する上下方向とし、従来のようなターンは無くして入口23から出口24に向かって並行して流れる流路としたものである。
これにより、第1実施形態と同様に、内部漏れによる性能低下の心配も無く、第1チューブ20内での圧力損失を低減することができる。そして、第1流体の流速が低くなって伝熱特性が悪化することに対しては、第1チューブ20のインナーフィンとするコルゲートフィン35のフィンピッチを微細化することで、この伝熱特性の低下を補うようにしたものである。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、コルゲートフィン35の突出部はルーバや平面部に対して平行に切り起こされたスリット(スリットフィン)に限定されるものでは無く、平面部に形成される波状部(ウエーブフィン)や打出し部などとしても良い。
上述の実施形態では、
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、コルゲートフィン35の突出部はルーバや平面部に対して平行に切り起こされたスリット(スリットフィン)に限定されるものでは無く、平面部に形成される波状部(ウエーブフィン)や打出し部などとしても良い。
10…冷媒チューブ(第2チューブ、細管)
12…冷媒チューブ(第2チューブ、細管)
13…冷媒チューブ(第2チューブ、細管)
20…水チューブ(箱体、第1チューブ)
21…上プレート(プレート)
22…下プレート(プレート)
23…給湯水流入口(入口)
24…給湯水流出口(出口)
35…コルゲートフィン
12…冷媒チューブ(第2チューブ、細管)
13…冷媒チューブ(第2チューブ、細管)
20…水チューブ(箱体、第1チューブ)
21…上プレート(プレート)
22…下プレート(プレート)
23…給湯水流入口(入口)
24…給湯水流出口(出口)
35…コルゲートフィン
Claims (4)
- 絞り成形した二枚のプレート(21、22)の間に微細に波形成形したコルゲートフィン(35)を挟み込み、前記プレート(21、22)の周縁を接合して薄型矩形の箱体(20)を形成し、周縁に開口した入口(23)から出口(24)に至って第1流体が流通する第1チューブ(20)と、
第2流体が流通する第2チューブとして細管(10)を前記箱体(20)に螺旋状に巻装し、前記箱体(20)の両平坦面に接合して前記第1流体と前記第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
前記第1チューブ(20)を流通する前記第1流体の流れ方向と、前記第2チューブ(10)を流通する前記第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置したことを特徴とする熱交換器。 - 絞り成形した二枚のプレート(21、22)の間に微細に波形成形したコルゲートフィン(35)を挟み込み、前記プレート(21、22)の周縁を接合して薄型矩形の箱体(20)を形成し、周縁に開口した入口(23)から出口(24)に至って第1流体が流通する第1チューブ(20)と、
第2流体が流通する第2チューブとして2経路に分岐した細管(12、13)を前記箱体(20)の両平坦面にサーペンタイン形に蛇行させて接合して前記第1流体と前記第2流体との熱交換を行う熱交換器において、
前記第1チューブ(20)を流通する前記第1流体の流れ方向と、前記第2チューブ(10)を流通する前記第2流体の流れ方向とが略直角に交わるように配置したことを特徴とする熱交換器。 - 前記コルゲートフィン(35)にルーバもしくはオフセット加工を施したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器を用いて前記第1流体を水、前記第2流体を冷媒としたことを特徴とする給湯装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015059669A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 株式会社デンソー | 積層型熱交換器 |
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2005
- 2005-07-04 JP JP2005195538A patent/JP2007010299A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015059669A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 株式会社デンソー | 積層型熱交換器 |
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