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JP2007006393A - 情報提示システム - Google Patents

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JP2007006393A
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Hajime Asama
一 淺間
Soichiro Morishita
壮一郎 森下
Taketoshi Mishima
健稔 三島
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

【課題】 ユーザ本人の個人情報を常にユーザ本人の管理下に置くことができ、ユーザ認証によるセキュリティ機能が高く、かつ、情報の提示に際して他人に覗かれることがない、情報提示システムを提供する。
【解決手段】 本発明の情報提示システム10は、ユーザ個人に固有の生体情報であるバイオメトリクス情報とそのユーザの保有する個人情報を記憶した持ち運び可能な記憶媒体1と、記憶媒体1に記憶された個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ表示する情報表示手段2と、ユーザのバイオメトリクス情報を検出する検出手段7と、記憶媒体1に記憶されたバイオメトリクス情報と検出手段7により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、両者を照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ情報表示手段2による個人情報の表示を許可する認証処理装置11とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バイオメトリクス情報を用いたユーザ認証機能を有する情報提示システムに関する。
自己の保有する個人情報を何らかの形で記録・保存しておく場合、システム手帳に記録したり、電子手帳やパーソナルコンピュータ等を用いて電子的情報に変換した形で記録したりするのが一般的である。個人情報をかかる電子的情報として記録する場合、その情報の秘匿性が高い場合には、情報の利用に際してユーザ認証を行って、その情報が他人に盗まれないようにする必要がある。かかる認証方法としては、パスワードを利用した認証が最も一般的であるが、パスワードを利用した認証は、覚えやすく簡単な文字列をパスワードとして設定する場合が多く、また、他人に教えることにより、本人以外の利用が可能となるため、セキュリティ面から見ると非常に脆弱である。かかる脆弱性を解決するために、種々のセキュリティ機能を持った情報提示システムが要求されており、従来技術として、例えば、下記特許文献1が開示されている。
図3は、下記特許文献1の「ユーザ/端末装置同時認証方法及びシステム」の動作フローチャートを示す図である。このシステムにおいては、端末装置によるホスト装置へのアクセス時に、指紋検出機能が有効化され、その結果検出された指紋情報が、端末識別情報と共にホスト装置に送信される(301〜304)。その結果、ホスト装置において、前記端末識別情報をキーにして前記指紋情報が照合されることにより端末装置認証とユーザ認証が同時に行われる。認証結果がOKの場合に、端末装置はホスト装置にアクセスできる(305〜307)。認証結果がNGの場合には、端末装置からホスト装置へのアクセスが禁止され、あるいは、端末装置そのものの動作が制限又は停止させられる。
特開平11−195005号公報
しかしながら、上述したような従来の情報提示システムにおいては、ユーザの保有する個人情報はホスト装置に記憶されるものであり、ユーザ本人の管理下にあるものではないため、ユーザ認証のセキュリティ機能を無効化し、あるいは回避するなどの不正アクセスによってその情報が他人に漏洩する危険性がある。また、ユーザ認証によるセキュリティ機能を高め、ユーザ本人のみが情報にアクセスすることが可能となった場合でも、ユーザ本人への情報の提示に際して、その情報が外部から見えてしまったのでは、他人が覗き込むことにより情報が漏洩する恐れがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みて創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、ユーザ本人の個人情報を常にユーザ本人の管理下に置くことができ、ユーザ認証によるセキュリティ機能が高く、かつ、情報の提示に際して他人に覗かれることがない、情報提示システムを提供することにある。
本発明の目的を達成するため、本発明の情報提示システムは、ユーザ個人に固有の生体情報であるバイオメトリクス情報とユーザの保有する個人情報を記憶した持ち運び可能な記憶媒体と、該記憶媒体に記憶された前記個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ表示する情報表示手段と、前記ユーザのバイオメトリクス情報を検出する検出手段と、前記記憶媒体に記憶されたバイオメトリクス情報と前記検出手段により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、両者を照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ前記情報表示手段による個人情報の表示を許可する認証処理装置と、を備える、ことを特徴としている(請求項1)。
また、本発明の情報提示システムは、ユーザ個人に固有の生体情報であるバイオメトリクス情報とユーザの保有する個人情報を記憶した記憶媒体と、該記憶媒体に記憶された前記個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ表示する情報表示手段と、前記ユーザのバイオメトリクス情報を検出する検出手段と、前記記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に記憶されたバイオメトリクス情報と前記検出手段により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、両者を照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ前記情報表示手段による個人情報の表示を許可する、持ち運び可能な認証処理装置と、を備える、ことを特徴としている(請求項2)。
また、上記本発明の情報提示システムにおいて、前記記憶媒体は、前記バイオメトリクス情報に代えて該バイオメトリクス情報に基づいて所定の方式に従って生成された第1情報を記憶しており、前記認証処理装置は、前記記憶媒体に記憶された第1情報と前記検出手段により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、読み取ったバイオメトリクス情報に基づいて前記所定の方式と同一方式に従って第2情報を生成し、前記第1情報と前記第2情報とを照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ前記情報表示手段による個人情報の表示を許可する、ようにしてもよい(請求項3)。
また、上記本発明の情報提示システムにおいて、好ましくは、前記検出手段は、前記認証処理装置によるユーザ認証が確立した後においても継続して当該ユーザのバイオメトリクス情報を検出し、前記認証処理装置は、ユーザ認証を継続して行い、そのユーザ認証の確立を維持することができない場合には前記情報表示手段による個人情報の表示を禁止するものとする(請求項4)。
また、上記本発明の情報提示システムにおいて、好ましくは、前記情報表示手段は、ヘッドマウントディスプレイである(請求項5)。
また、上記本発明の情報提示システムにおいて、好ましくは、前記検出手段は、前記ヘッドマウントディスプレイに搭載されており、前記バイオメトリクス情報は、その性質上、ユーザがヘッドマウントディスプレイを装着したときにのみ検出することができる情報である(請求項6)。
また、上記本発明の情報提示システムにおいて、好ましくは、前記バイオメトリクス情報はユーザの虹彩パターンであり、前記ヘッドマウンドディスプレイは、前記検出手段としてユーザの虹彩パターンを撮像する虹彩撮像装置を搭載している(請求項7)。
また、上記本発明の情報提示システムにおいて、好ましくは、前記ヘッドマウントディスプレイは、映像を表示する表示部と、該表示部により表示された映像を反射させてユーザに見せるハーフミラーとを備え、前記虹彩撮像装置は、前記ハーフミラーを挟んでユーザの覗き込み位置の反対側からユーザの虹彩パターンを撮像するように配置されている(請求項8)
本発明の情報提示システムによれば、持ち運び可能な記憶媒体に個人情報を記憶させ、あるいは、個人情報を記憶した記憶媒体を持ち運び可能な認証処理装置に内蔵しているので、これらをその個人情報の所有者であるユーザ本人が持ち歩くことで、その情報を常にユーザ本人の管理下に置くことができ、他人の不正アクセスによる情報の漏洩の危険性を低くすることができる。
また、仮に、個人情報を記憶した記憶媒体、あるいはこれを内蔵した認証処理装置が他人に盗まれた場合であっても、バイオメトリクス情報を用いたユーザ認証を採用することによりセキュリティ機能を高めているので、他人による個人情報への不正アクセスを有効に防止することができる。
また、記憶媒体に記憶された個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ表示する情報表示手段を備えているので、ユーザ本人への個人情報の提示に際して、その情報が他人に覗かれてしまう危険性を回避することができる。
また、一旦ユーザ認証が確立した後も継続してユーザ認証を行い、そのユーザ認証の確立を維持することができない場合には情報表示手段による個人情報の表示を禁止するようになっているため、途中で使用権限を有しないユーザに交替した場合には、情報表示手段による個人情報の表示が禁止されるので、ユーザ認証によるセキュリティ機能をより高めることができる。
また、情報表示手段としてヘッドマウントディスプレイを用いることにより、個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ確実に表示することができ、他人により覗かれることを確実に防止することができる。
また、バイオメトリクス情報を検出する検出手段は、ヘッドマウントディスプレイに搭載されており、バイオメトリクス情報は、その性質上、ユーザがヘッドマウントディスプレイを装着したときにのみ検出することができる情報であるので、ユーザ本人がヘッドマウントディスプレイを装着しない限り、ユーザのバイオメトリクス情報を検出することができず、ユーザ認証が行われることがないので、他人による不正アクセスをより効果的に防止することができ、セキュリティ機能をより高めることができる。
また、バイオメトリクス情報として、認識精度が高く、非接触での認識が可能で、偽造が困難という利点を有する虹彩パターンを用いるので、認証の信頼性、利便性を高めることができる。
また、表示部により表示された映像をハーフミラーにより反射させてユーザに見せるのと同時に、ハーフミラーを挟んでユーザの覗き込み位置の反対側からユーザの虹彩パターンを撮像するので、ユーザへの情報の提示と虹彩パターンの検出を同時に実現することができる。
つまり、本発明の情報提示システムによれば、ユーザ本人の個人情報を常にユーザ本人の管理下に置くことができ、ユーザ認証によるセキュリティ機能が高く、かつ、情報の提示に際して他人に覗かれることがない、等の優れた効果が得られる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の情報提示システムの第1実施形態図である。同図に示す情報提示システム10は、記憶媒体1と、情報表示手段2と、検出手段7と、認証処理装置11とを備えて構成されている。
記憶媒体1は、磁気カード、フラッシュメモリカード、ICカード、ICタグ、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の持ち運び可能な不揮発性記憶媒体であり、これにユーザ個人に固有のバイオメトリクス情報とユーザの保有する個人情報とを記憶させておく。記憶媒体1に記憶するバイオメトリクス情報及び個人情報は暗号化しておく。これにより、記憶媒体1が盗まれた場合でも情報の漏洩を防止することができる。ユーザの個人情報としては、例えば、パスワード、医療情報等のほか、ユーザが任意に記憶させておきたい情報が記憶される。
本実施形態では、バイオメトリクス情報として虹彩パターンを用いる。虹彩パターンは、人間の一生のなかで変化することがなく同一人物でも左右の目で異なっている。また、虹彩パターンは、眼の表面に存在することから眼球内の疾病などの影響を受けることはほとんどないと言われている。そのため、虹彩パターンを用いた個人認証は、認識精度が高く、非接触での認識が可能で、偽造が困難であり、安定性が高い(生涯変化しない)ため再登録が不要、という特徴があり、他のバイオメトリクス情報よりも有利な点が多い。なお、他の実施形態として、他のバイオメトリクス情報、例えば、指紋、掌紋、声紋、筆跡等を用いても良い。
情報表示手段2は、記憶媒体1に記憶された個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ、即ち、ユーザ本人だけが見えるように表示するようになっており、本実施形態ではヘッドマウントディスプレイ3を用いている。ヘッドマウントディスプレイ3は、ユーザの頭部に着脱可能で、装着状態において顔面部に保持されてユーザにのみ見える形で情報を表示することができる。図1に示すように、このヘッドマウントディスプレイ3は、映像を表示する表示部3と、その下に配置されたハーフミラー5とを備えている。表示部4は、LCDであり、認証処理装置11から送られる画像信号を映像に変換して表示し、ハーフミラー5は表示部4により表示された映像を反射させてユーザに見せるようになっている。
検出手段7は、ユーザのバイオメトリクス情報を検出する機能を有している。本実施形態では、バイオメトリクス情報として虹彩パターンを用いるため、検出手段7は虹彩パターンを撮像する虹彩撮像装置としてCCDカメラ8を用いる。図1に示すように、CCDカメラ(虹彩撮像装置)8は、ヘッドマウントディスプレイ3に搭載され、ハーフミラー5を挟んでユーザの覗き込み位置6の反対側に配置されている。これにより、ハーフミラー5を透過してきた光によりユーザの虹彩パターンを撮像することができる。
なお、バイオメトリクス情報を検出するための検出手段をヘッドマウントディスプレイ3に搭載する場合には、他の実施形態として、ユーザ認証に用いるバイオメトリクス情報に、ユーザの頭部や顔の形状等、その性質上、ユーザがヘッドマウントディスプレイ3を装着したときにのみ検出することができる情報を用いるようにしても良い。
認証処理装置11は、記憶媒体1に記憶されたバイオメトリクス情報と検出手段7(CCDカメラ8)により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、両者を照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ情報表示手段2(ヘッドマウントディスプレイ3)による個人情報の表示を許可する機能を有し、少なくとも、ユーザ認証処理に必要な処理を行うCPU12と、このCPU12による処理を実行させるための所定のプログラムが格納された記憶部13を内蔵している。このプログラムの中には暗号化されたバイオメトリクス情報を復号化するための鍵情報が含まれており、この鍵により記憶媒体から読み取ったバイオメトリクス情報と個人情報を復号化する処理をCPU12にて実行する。また、認証処理装置11は、記憶媒体1を装入するスロット(図示せず)を有しており、記憶媒体1への情報の書き込み又は読み出しの際には、このスロットに記憶媒体が装入される。
また、上述した検出手段7は、認証処理装置11によるユーザ認証が確立した後においても継続してユーザのバイオメトリクス情報を検出するようになっている。つまり、CCDカメラ8により継続してユーザの虹彩パターンを撮像する。そして、認証処理装置11では継続して検出されるバイオメトリクス情報に基づきユーザ認証を継続して行い、そのユーザ認証の確立を維持することができない場合には、情報表示手段2(ヘッドマウントディスプレイ3)による個人情報の表示を禁止するようになっている。
次に、このように構成された第1実施形態に係る情報提示システムの使用方法と、そのときの情報提示システムの動作について説明する。
まず、ユーザ認証に必要なバイオメトリクス情報としての虹彩パターンを記憶媒体1に登録する必要がある。この登録作業は、記憶媒体1を認証処理装置11のスロットに装入したうえで、ヘッドマウントディスプレイ3をユーザが装着した状態で行う。ユーザにより、登録開始のための所定の操作が行われると、CCDカメラ8により虹彩パターンが撮像され、その信号が認証処理装置11に送られる。認証処理装置11では送られてきた虹彩パターンの情報を暗号化して記憶媒体1に記憶し、これによりバイオメトリクス情報の登録が完了する。
次に、記憶媒体1に個人情報を入力する場合について説明する。記憶媒体1への個人情報の入力は、記憶媒体1を認証処理装置11のスロットに装入したうえで、ユーザがヘッドマウントディスプレイ3を装着した状態で行う。また、認証処理装置11には、キーボード等の外部入力装置(図示せず)が接続される。ユーザにより情報入力開始のための所定の操作が行われると、CCDカメラ8により虹彩パターンが撮像され、その信号が認証処理装置11に送られる。認証処理装置11では、記憶媒体1に暗号化されて記憶された虹彩パターン情報を読み取るとともに復号化し、この虹彩パターンと、CCDカメラ8により検出された虹彩パターンとを照合してユーザが使用権限を有するものであるか否かを判定する。
この結果、2つの虹彩パターンが一致し、ユーザ認証が確立した場合には、情報の入力が許可され、ユーザは外部入力装置を操作して任意の情報を入力することができる。一方、2つの虹彩パターンが一致せず、ユーザ認証が確立しない場合には、情報の入力が不許可となる。これにより、使用権限を有するユーザ本人以外による情報の入力が禁止されるため、他人による個人情報の改ざんを有効に防止することができる。
次に、このように記憶媒体1に記憶された個人情報をユーザが利用する場合について説明する。記憶媒体1を認証処理装置11のスロットに装入したうで、ユーザがヘッドマウントディスプレイ3を装着し、情報利用のための所定の操作が行われると、CCDカメラ8により虹彩パターンが撮像され、その信号が認証処理装置11に送られる。認証処理装置11では、記憶媒体1に暗号化されて記憶された虹彩パターン情報と個人情報を読み取り、まず、虹彩パターン情報を復号化しこの虹彩パターンと、CCDカメラ8により検出された虹彩パターンとを照合してユーザが使用権限を有するものであるか否かを判定する。
この結果、2つの虹彩パターンが一致し、ユーザ認証が確立した場合には、暗号化された個人情報を鍵により復号化し、復号化した個人情報を画像信号として情報表示手段であるヘッドマウントディスプレイ3に送り、その表示部4(LCD)で映像を表示しハーフミラー5で反射してユーザに見せる。これにより、記憶媒体1に記憶された個人情報の提示が行われる。
反対に、2つの虹彩パターンが一致せず、ユーザ認証が確立しない場合には、暗号化された個人情報の復号化は行われない。これにより、情報表示手段であるヘッドマウントディスプレイ3による個人情報の表示は禁止され、使用権限を有しないユーザ以外への情報の提示が制限される。
また、一旦ユーザ認証が確立した後も、検出手段7であるCCDカメラ8による虹彩パターンの検出は継続され、認証処理装置11では、上述したのと同様の手順により継続してユーザ認証を行う。その結果、ユーザ認証の確立が維持できる場合には、個人情報の表示が続行される。反対に、ユーザ認証の確立が維持できない場合には、情報表示手段であるヘッドマウントディスプレイ3による個人情報の表示は停止される。
このように、本発明の第1実施形態による情報提示システムによれば、個人情報を、持ち運び可能な記憶媒体1に記憶しているため、その個人情報の所有者であるユーザ本人が持ち歩くことで、その個人情報を常にユーザ本人の管理下に置くことができ、他人による不正アクセスの危険性を低くすることができる。また、仮に、個人情報を記憶した記憶媒体1が他人に盗まれた場合で合っても、バイオメトリクス情報を用いてユーザ認証を行うことによりセキュリティ機能を高めているので、他人による個人情報への不正アクセスを有効に防止することができる。また、記憶媒体1に記憶された個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ表示する情報表示手段2を備えているので、ユーザ本人への個人情報の提示に際して、その情報が他人に覗かれてしまう危険性を回避することができる。
また、一旦ユーザ認証が確立した後も継続してユーザ認証を行い、そのユーザ認証の確立を維持することができない場合には情報表示手段2による個人情報の表示を禁止するようになっているため、途中で使用権限を有しないユーザに交替した場合には、情報表示手段2による個人情報の表示が禁止されるので、セキュリティ機能をより高めることができる。また、情報表示手段2としてヘッドマウントディスプレイ3を用いることにより、個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ確実に表示することができ、他人により覗かれることを確実に防止することができる。
また、バイオメトリクス情報を検出する検出手段7は、ヘッドマウントディスプレイ3に搭載されており、バイオメトリクス情報は、その性質上、ユーザがヘッドマウントディスプレイ3を装着したときにのみ検出することができる情報であるので、ユーザ本人がヘッドマウントディスプレイ3を装着しない限り、ユーザのバイオメトリクス情報を検出することができず、ユーザ認証が行われることがないので、他人による不正アクセスをより効果的に防止することができ、セキュリティ機能をより高めることができる。また、バイオメトリクス情報として、認識精度が高く、非接触での認識が可能で、偽造が困難という利点を有する虹彩パターンを用いるので、認証の信頼性、利便性を高めることができる。また、表示部4により表示された映像をハーフミラー5により反射させてユーザに見せるのと同時に、ハーフミラー5を挟んでユーザの覗き込み位置6の反対側からユーザの虹彩パターンを撮像するので、ユーザへの情報の提示と虹彩パターンの検出を同時に実現することができる。
さらに、将来的に、上述した情報提示システム10のうち、記憶媒体1以外のデバイス(情報表示手段2、検出手段7、認証処理装置11)が外出先の様々な場所に設置されるようになれば、ユーザは記憶媒体1だけを持ち歩くことにより、いつでもどこでも自己の個人情報を利用することが可能となる。
次に、本発明に係る情報提示システムの第2実施形態について説明する。図2は、本発明の第2実施形態図である。同図に示すように、第2実施形態では記憶媒体1は認証処理装置11に内蔵され、認証処理装置11は、コネクタ14a、14bにより、ヘッドマウントディスプレイ3及びCCDカメラ8と接続できるようになっており、この認証処理装置11が持ち運び可能になっている。これにより、認証処理装置11をその個人情報の所有者であるユーザ本人が持ち歩くことで、その個人情報を常にユーザ本人の管理下に置くことができ、他人による不正アクセスの危険性を低くすることができる。その他の構成は、上述した第1実施形態と同様である。また、この情報提示システムの使用方法及び動作についても、バイオメトリクス情報の登録、個人情報の入力、及び個人情報の利用の際にコネクタを接続するほかは、第1実施形態と同様である。そして、この第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態では、記憶媒体1にバイオメトリクス情報自体を記憶させておいたが、これに代えてバイオメトリクス情報に基づいて所定の方式に従って生成されるコード(第1情報)を記憶させてもよい。このとき記憶媒体に記憶する第1情報は、上述した第1実施形態と同様に暗号化しておく。この場合、認証処理装置11では、記憶媒体1に記憶された情報と検出手段7により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、読み取ったバイオメトリクス情報に基づいて上記所定の方式と同一方式に従って同様のコード(第2情報)を生成し、第1情報と第2情報とを照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ前記情報表示手段による個人情報の表示を許可する。このようにすれば、記憶媒体1にバイオメトリクス情報を記憶する必要がなくなる。
その他、本発明の権利範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明の第1実施形態図である。 本発明の第2実施形態図である。 従来技術による情報提示システムの処理フロー図である。
符号の説明
1 記憶媒体
2 情報表示手段
3 ヘッドマウントディスプレイ
4 表示部
5 ハーフミラー
6 覗き込み部
7 検出手段
8 CCDカメラ
10 情報提示システム
11 認証処理装置
12 CPU
13 記憶部
14a、14b コネクタ

Claims (8)

  1. ユーザ個人に固有の生体情報であるバイオメトリクス情報とそのユーザの保有する個人情報を記憶した持ち運び可能な記憶媒体と、
    該記憶媒体に記憶された前記個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ表示する情報表示手段と、
    前記ユーザのバイオメトリクス情報を検出する検出手段と、
    前記記憶媒体に記憶されたバイオメトリクス情報と前記検出手段により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、両者を照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ前記情報表示手段による個人情報の表示を許可する認証処理装置と、を備える、
    ことを特徴とする情報提示システム。
  2. ユーザ個人に固有の生体情報であるバイオメトリクス情報とそのユーザの保有する個人情報を記憶した記憶媒体と、
    該記憶媒体に記憶された前記個人情報の内容をユーザ本人の視野内でのみ表示する情報表示手段と、
    前記ユーザのバイオメトリクス情報を検出する検出手段と、
    前記記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に記憶されたバイオメトリクス情報と前記検出手段により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、両者を照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ前記情報表示手段による個人情報の表示を許可する、持ち運び可能な認証処理装置と、を備える、
    ことを特徴とする情報提示システム。
  3. 前記記憶媒体は、前記バイオメトリクス情報に代えて該バイオメトリクス情報に基づいて所定の方式に従って生成された第1情報を記憶しており、
    前記認証処理装置は、前記記憶媒体に記憶された第1情報と前記検出手段により検出されたバイオメトリクス情報とを読み取り、読み取ったバイオメトリクス情報に基づいて前記所定の方式と同一方式に従って第2情報を生成し、前記第1情報と前記第2情報とを照合してユーザ認証を行い、ユーザ認証が確立したときにのみ前記情報表示手段による個人情報の表示を許可する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提示システム。
  4. 前記検出手段は、前記認証処理装置によるユーザ認証が確立した後においても継続して当該ユーザのバイオメトリクス情報を検出し、
    前記認証処理装置は、ユーザ認証を継続して行い、そのユーザ認証の確立を維持することができない場合には前記情報表示手段による個人情報の表示を禁止する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報提示システム。
  5. 前記情報表示手段は、ヘッドマウントディスプレイである、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報提示システム。
  6. 前記検出手段は、前記ヘッドマウントディスプレイに搭載されており、
    前記バイオメトリクス情報は、その性質上、ユーザがヘッドマウントディスプレイを装着したときにのみ検出することができる情報である、ことを特徴とする請求項5に記載の情報提示システム。
  7. 前記バイオメトリクス情報はユーザの虹彩パターンであり、前記ヘッドマウンドディスプレイは、前記検出手段としてユーザの虹彩パターンを撮像する虹彩撮像装置を搭載している、ことを特徴とする請求項6に記載の情報提示システム。
  8. 前記ヘッドマウントディスプレイは、映像を表示する表示部と、該表示部により表示された映像を反射させてユーザに見せるハーフミラーとを備え、
    前記虹彩撮像装置は、前記ハーフミラーを挟んでユーザの覗き込み位置の反対側からユーザの虹彩パターンを撮像するように配置されている、ことを特徴とする請求項7に記載の情報提示システム。
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