JP2007083896A - ベビーカー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンドル部160は、非折り畳み状態である使用状態で、背もたれ部140の長手方向に沿った位置と背もたれ部の長手方向と交差する位置とに選択可能に配置され、ハンドル部が背もたれ部に沿った位置に配置された状態で、前輪部と後輪部とが相互に近接する方向に移動することで、折り畳み可能となり、使用者が折り畳み状態で保持するためのベルト状のストラップ部180を有し、ストラップ部は、ハンドル部の上部に固定するためのハンドル側固定部181と、座面部130近傍に固定するための座面側固定部182と、ストラップ部を、ハンドル側固定部と座面側固定部との間で分離又は連結するためのストラップ連結部183と、を有するベビーカー100。
【選択図】図5
Description
しかし、特に比較的低月齢の乳児期を中心に、介助者等が乳幼児と対面した状態でベビーカーを移動させたいとの要望があるため、ベビーカーのハンドルが乗車した乳幼児の前面側にも位置するよう構成されているものがある。
このようなベビーカーではハンドルが乳幼児の背面側又は前面側に揺動することで、乳幼児に対して対面式と背面式とに切り替え可能な構成となっている。
このようなベビーカーの背面側において、上述のストラップを、ハンドルとフレームの下部側等との間を繋ぐように配置すると、ハンドルを背面側に配置した場合はストラップが邪魔になることはない。しかし、ハンドルを前面側に揺動させるとき、ストラップが邪魔になって、ハンドルを前面側に移動することができないという問題があった。
その為、背もたれ部の上方でストラップ部の上端を固定するものも提案されているが、バランスが悪く、車輪部が上がると傾いてしまい、車輪部によって自らの服や周囲等を汚さないよう注意する必要があり、持ち運びづらいという問題があった。
一方、折り畳んだ状態で介助者が肩からかける等して使用するストラップ部は、ハンドル部の上部に固定するためのハンドル側固定部と、座面部または座面部の近傍に配置されるフレーム部に固定するための座面側固定部とを有している。
このため、上述の最も大きく移動するハンドル部の上部に固定されているストラップ部のハンドル側固定部もハンドル部の移動に伴って大きく前輪部側へ移動する必要があるが、そのままではストラップ部は背もたれ部に干渉し、その移動が阻害される。
すると、このストラップ部のハンドル側固定部と固定されているハンドル部の移動も阻害され、ハンドル部を背もたれ部の長手方向と交差する位置に配置することができないことになる。
この点、本請求項では、ストラップ部を、ハンドル側固定部と座面側固定部との間で分離又は連結するためのストラップ連結部を、ストラップ部に備えている。
すなわち、上述のようにストラップ部が背もたれ部等に干渉して、ハンドル部の移動を阻害しないよう、使用者がストラップ連結部を操作し、ストラップ部のハンドル側固定部と座面側固定部との間を分離状態にすることで、ストラップ部が分離されてハンドル部を円滑に移動させることができる。
また、背もたれ部の長手方向と交差する位置にハンドル部を配置した後、ハンドル部を背もたれ部の長手方向に沿った位置に戻し、更に、ベビーカーを折り畳み、その後、使用者が持ち運ぶときは、ストラップ部のストラップ連結部を連結状態にすることができる。
このように連結状態となったストラップ部を用いることで、使用者は容易にベビーカーを持ち運ぶことができる。
このように、本請求項によれば、ハンドル部の位置を移動させても、その移動の妨げにならないストラップ部を備えるベビーカーとなる。
このため、使用者がストラップ部を肩に掛けてベビーカーを担いだとき、ベビーカーを安定させることができるので、バランス良く担ぐことができる。
つまり、本請求項では、ストラップ部の上部がハンドル部に固定されているので、使用者がストラップ部を用いたときでも、ベビーカー全体のバランスが崩れることなく、車輪部が下方に位置し、使用者の服等が汚れることを未然に防ぐことができる。
また、ストラップ連結部は、複数のハンドル側ストラップ部と接続されているハンドル側連結部と、座面側ストラップ部と接続されている座面側連結部と、を有し、座面側連結部又はハンドル側連結文献のいずれか一方に、係合用凸部が形成され、他方に、係合用凸部を受容する係合用受容部が形成されている。
このため、使用者は係合用凸部を係合用受容部に係合させ、又は係合用受容部から係合用凸部を外すだけで、ストラップ部を連結し、又は分離させることができるので、連結又は分離の操作を容易且つ迅速に行うことができる。
このため、分離されハンドル部に保持されなくなった部分が、走行時等に使用者の邪魔になることを未然に防ぐことができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、ベビーカー100は、移動に際し回動する車輪部であり、ベビーカーの進行方向に沿って配置されている前輪部110a、110bと後輪部120a、120bを有している。
また、ベビーカー100は、乳幼児を乗車させるための座席部、すなわち、乳幼児の臀部側を保持する座面部130と、乳幼児の背中側を保持する背もたれ部140とを有している。
また、図1に示すように、ベビーカー100には、座面部130や背もたれ部140を保持すると共に、前輪部110a、110bや後輪部120a、120bに連結されたフレーム部であるフレーム150を有している。
すなわち、ベビーカー100が着座可能とされた状態である使用状態(図1及び図2の状態)では、使用者は、座面部130に乳幼児を乗せて、ベビーカー100を移動させるが、このとき、乳幼児の背面側からベビーカー100のハンドル160を押すことができるのみならず、乳幼児の前面側から乳幼児と対面しながらハンドル160を押すことが選択できる構成ともなっている。
つまりハンドル160が図2の矢印Aの位置に配置されたときは、乳幼児の背面側からベビーカー100を移動させることになる。一方、ハンドル160が図2の矢印Bの位置に配置されたときは、乳幼児と対面しながらベビーカー100を移動させることになる。
このようにベビーカー100は、乗車している乳幼児の様子を見ながら移動する必要があるときはハンドル160を対面位置に変更できる構成となっている。
そして、ハンドル160が図1の背もたれ部140に沿った位置に配置されたときは、図1の肘掛け部170の後端側であって外方に突出した、図示しない背もたれ位置用凸部と図3の背もたれ位置用凹部151aaが係合し、ハンドル側フレーム151が固定され、ハンドル160の移動が規制されることになる。
この状態で、ハンドル側フレーム151を図2の矢印Bの位置に移動させる。ところで、図1に示すように、ベビーカー100は肘掛け部170を有し、肘掛け部170の先端側であって、外側には図3の対面位置用凹部151abに対応する対面位置用凸部171が突出するように形成されている。
このため、ハンドル側フレーム151を図2の矢印Bの位置に移動させ、図3の対面位置用凹部151abを図1の対面位置用凸部171と係合させることで、ハンドル側フレーム151は、その位置に固定され、ハンドル160の移動が規制される構成となっている。
具体的には、図1の操作ボタン161を操作することでロック機構が解除され、ベビーカー100は折り畳み可能状態となる。なお、この状態から更に前輪部110aと110bとが近接する方向に折り畳まれる所謂三つ折り方式や四つ折り方式等の他の折り畳み構造とされていてもよい。
図5は、ストラップ180をベビーカー100に装着して折り畳んだ状態を示す概略図である。
ストラップ180は、ハンドル160に固定するためのハンドル側固定部181、181と、座面部130における板状部材である座面本体154に固定するための座面側固定部182とを有している。また、ストラップ180には、図3のハンドル側固定部181と座面側固定部182との間で、それらの接続を分離し、または連結するためのストラップ連結部183が形成されている。
本実施の形態においては、ハンドル側ストラップ181aの上端部は、ハンドル160を回って上端ストラップ固定具181b,181bで着脱可能に固定されており、ハンドル側ストラップ181aの長さを調整可能とされている。
この時、ハンドル160表面の少なくとも一部には、ハンドル滑り止め領域160aが形成されており(図1参照)、肩からかけた際等にハンドル側固定部181が位置ずれし難いよう構成されている。
なお、ハンドル側ストラップ181aは2箇所形成されているが、それより多く形成してもよいが、肩にかけた際等におけるバランスを取るために、偶数箇所とされることが好ましい。また、ハンドル160側に固定部材を設け、他の係合部材等によって係合させる等各種係合部材を採用してもよい。
なお、座面側固定部182は座面本体154ではなく、座面部130の他の位置であってもよく、また、近接位置にフレームがある場合には、フレームに設けてもよい。
その為、使用者はストラップ180が不要な場合、ハンドル側固定部181と座面側固定部182とをそれぞれベビーカー100から外して使用することもできる。
この場合、ハンドル側固定部181等は図5において点線で示される収容部190内に配置可能となっている。
図6は、図5のストラップ連結部183を示す概略拡大図である。図6に示すように、ストラップ連結部183は、座面側ストラップ182aとハンドル側ストラップ181aとを連結または分離する構成となり、具体的には、ストラップ連結部183は、2つのハンドル側ストラップ181aと接続されているハンドル側連結部183aと、座面側ストラップ182aと接続されている座面側連結部183bとを有している。
そして、例えば、座面側連結部183bには、傘型とされた係合用凸部183baが形成され、ハンドル側連結部183aには、係合用凸部183baを受容し、固定する略瓢箪型の貫通孔である係合用開口部183abが形成されている。
なお、ストラップ連結部183は上述の形態ではなく、凹凸を係合させる構成ならば、凸部側が撓んで凹部側に収容されるタイプ等の各種の係合部材を使用できる。
収容部190は介助者の手荷物等を収容可能な収納袋であり、図5に点線で示すように、介助者が出し入れする開口端が背もたれ部140の背面側下方領域を覆うよう配置されており、座面側固定部182は収容部190内に位置するよう配置されているため、対面式を選択して図2の矢印Bの状態にハンドル160を位置させた場合、座面側ストラップ182a等を収容部190内に入れて使用できる。
なお、収容部190に収容するのではなく、たとえば座面側連結部183b等をクリップ状として、背もたれ部140の背面等に係止できるよう構成してもよい。
ベビーカー100のハンドル160は、上述のように、使用状態では、その位置を図2の矢印Aで示す乳幼児の背面側の位置から矢印Bで示す乳幼児と対面できる位置まで移動可能な構成となっている。このときハンドル160の上部は図2で示すように最も大きく前輪部110a等側へ移動する。
ストラップ180は、図5に示すように、一方は、ハンドル160の上部に二箇所のハンドル側固定部181で固定され、他方は、座面側フレーム154に座面側固定部182を介して固定されている。
このため、ハンドル160が大きく前輪部110a等側へ移動すると、ハンドル160に固定されているストラップ180のハンドル側固定部181も、ハンドル160の移動に伴って大きく前輪部110a等側へ移動することになる。
このとき、ストラップ180は背もたれ部140や幌部200に当接し、ハンドル160の移動が阻害される。
このように、ハンドル160の移動がストラップ180により阻害されないためには、ストラップ180の長さを、図2の矢印Bの位置のハンドル160の上部から幌部200を介して、図5の座面側固定部182までの長さにする必要がある。
しかし、これではストラップ180が長すぎて、使用者が肩に担ぐ際に使い難い状態となる。そこで、ストラップ180は肩にかけ易い適当な長さに設定されている。
したがって、従来は、使用者のストラップ180の使いやすさを考慮するとストラップによりハンドルの移動が規制されてしまうこととなるという問題があった。
このため、ストラップ180がハンドル160の移動を阻害するときは、使用者が図5に示すように、座面側連結部183bとハンドル側連結部183aを分離させることで、図2に示すように、ハンドル160を上述の対面位置(図2の矢印Bの位置)に円滑に移動させることができる構成となっている。
このように、本実施の形態によれば、ハンドル160の位置を移動させても、その移動の妨げにならないストラップ180を備えるベビーカー100となる。
すると、使用者はストラップ180を肩に担ぐように配置することで、ベビーカー100を折り畳み状態で容易に持ち運ぶことができるようになる。この時、ストラップ180は図4に示すように折り畳み時に僅かに弛む程度の長さであり、しかも、使用者の体格に応じて長さを調整できるので、より安定して持ち運ぶことができる。
このため、使用者がストラップ180を肩に掛けてベビーカー100を担いだとき、ベビーカー100を安定させることができるので、バランス良く担ぐことができる。
この点、従来は、ハンドル160にストラップ180を固定すると、ハンドル160の移動が上述のように、困難になるのでストラップ180の上部をハンドル160ではなく、背もたれ部140等に固定するものもあったが、ベビーカー全体のバランスが崩れ、前輪部や後輪部が使用者の服等に触れ、服を汚してしまうという問題があった。
この点、本実施の形態によれば、ストラップ180のハンドル側固定部181がハンドル160の上部に固定されているので、使用者がストラップ180を用いても、ベビーカー100全体のバランスが崩れることなく、車輪部110,120が下側に位置する状態で持ち運べ、使用者の服等が汚れることを未然に防ぐことができる。
このため、使用者がストラップ180を用いたときに、上方に位置するハンドル160は2箇所のハンドル側固定部181、181とハンドル側ストラップ181a、181aで保持されるので、使用者はバランス良くベビーカー100を担ぐことができる。
また、このように係合されている係合用凸部183baを係合用開口部183abから外すだけでストラップ連結部183baを分離させることができる。
したがって、本実施の形態のストラップ連結部183は、連結または分離の操作を使用者が容易且つ迅速に行うことができる構成となっている。
このため、ストラップ連結部183を分離させたとき、分離され、ハンドル160に保持されなくなった座面側連結部183b及び座面側ストラップ182aを収容部190内に収容することができる。このため、分離された座面側連結部183b等が使用者の邪魔になるのを未然に防ぐことができる。
Claims (3)
- 移動に際し回動する車輪部と、
乳幼児が乗車する座席部と、
前記座席部を保持すると共に、前記車輪部に連結されたフレーム部と、
乳幼児の介助者が保持するハンドル部と、を有するベビーカーであって、
前記車輪部は、
進行方向に沿って配置されている前輪部と後輪部を有し、
前記座席部は、
乳幼児の臀部側を保持する座面部と、
乳幼児の背中側を保持する背もたれ部と、を有し、
前記ハンドル部は、使用状態で、前記背もたれ部の長手方向に沿った位置と前記背もたれ部の長手方向と交差する位置とに選択可能に配置され、
少なくとも、前記ハンドル部が前記背もたれ部に沿った位置に配置された状態で、少なくとも前記前輪部と前記後輪部とが相互に近接する方向に移動することで、折り畳み可能となり、
使用者が折り畳み状態で保持するためのベルト状のストラップ部を有し、
前記ストラップ部は、
前記ハンドル部の上部に固定するためのハンドル側固定部と、
前記座面部または前記座面部の近傍に配置される前記フレーム部に固定するための座面側固定部と、
前記ストラップ部を、前記ハンドル側固定部と前記座面側固定部との間で分離又は連結するためのストラップ連結部と、を有すること特徴とするベビーカー。 - 前記ストラップ部の前記ハンドル側固定部は、複数のハンドル側固定部を有し、
これら複数のハンドル側固定部には、複数のハンドル側ストラップ部が接続され、
一方、前記座面側固定部は、座面側ストラップ部が接続され、
前記ストラップ連結部は、前記座面側ストラップ部と前記複数のハンドル側ストラップ部とを連結又は分離する構成となっており、
前記ストラップ連結部は、
前記複数のハンドル側ストラップ部と接続されているハンドル側連結部と、
前記座面側ストラップ部と接続されている座面側連結部と、を有し、
前記座面側連結部又は前記ハンドル側連結部のいずれか一方に、係合用凸部が形成され、他方に、前記係合用凸部を受容する係合用受容部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。 - 前記座面部の下方には収納部が形成されており、
前記ストラップ部の前記座面側固定部は、前記収納部内に配置可能な構成とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベビーカー。
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