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JP2007061080A - 電気泳動によるデオキシリボ核酸特定部位の1塩基変異検出法 - Google Patents

電気泳動によるデオキシリボ核酸特定部位の1塩基変異検出法 Download PDF

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Abstract

【課題】 デオキシリボ核酸中の1塩基変異をポリアクリルアミド・ゲル電気泳動で検出するには温度制御が必要で装置が大きくなるという問題があった。
【解決手段】 二重鎖DNAの中途から1本鎖のループを形成させるために欠失を導入した1本鎖DNAをPCR反応終了後の反応液にハイブリダイゼーション・プローブとして添加し、熱融解、アニール、ポリメラーゼ伸長反応を1回実施する。欠失のある1本鎖DNAとハイブリダイズして1本鎖ループを形成したハイブリッド分子は非変性ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動で正規の二重鎖DNAと比較して大幅に移動度を低下させる。ループ形成に用いる1本鎖DNAハイブリダイゼーション・プローブを1塩基変異が予想される箇所に欠失部が隣接するように設計し、1塩基変異をループ長の変化による移動度の差としてミニゲルによる室温のポリアクリルアミド・ゲル電気泳動で検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明はデオキシリボ核酸(DNA)中の特定部位での1塩基置換を検出するため、2本鎖DNAから1本鎖ループが出る形状のハイブリッド分子を形成させ、ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動におけるその移動度の変化を利用する方法に関する。
がんの診断において特定遺伝子中の変異の有無を知ることはますます重要になっている。また薬剤感受性と特定遺伝子多型との相関による薬害リスク候補者の選別、原因遺伝子のわかった遺伝性疾患の変異遺伝子保有者の検出、法医学における個体識別法としてDNA中の変異または多型による1塩基置換の有無を確定すること(DNA鑑定)の重要性はすでによく認識されている。DNA中の1塩基置換を検出する従来の簡易法として、DNA断片をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法で増幅し、その産物が熱融解後の冷却過程で1本鎖DNA分子内の部分的塩基対合により形成する一定の分子形状を利用し、1塩基変異を有する分子を1本鎖DNAの形状変化による電気泳動での移動度の差として分離識別するエス・エス・シー・ピー(SSCP)法がある。
SSCP法における電気泳動装置は、1本鎖DNAの分子形状を維持するために電気泳動中の温度を一定に保つことが重要であり、そのために循環式定温装置などで非変性ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動装置のゲル板に循環式定温装置からの水が流れるパイプを密着させることにより電気泳動中に発生する熱を放散させる必要があった。
Orita,M.他 Genomics 5,874−879(1989) ATTO社 科学機器総合カタログ、2004−2005年版、p12
現在広く利用されているSSCP法では一本鎖DNAの分子形状を維持させるため、ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動中の温度を一定に保持する必要があり、また分子形状の1塩基置換による形状差を検出するために大型電気泳動装置を必要とするため、装置全体の構成が複雑であった。
本発明はSSCP法とは異なる原理に基づき、温度制御をしない小型ゲルで、簡便に1塩基変異の検出を実現する。
本発明は3から60塩基の範囲の欠失を内部に持つ1本鎖DNAと欠失のない相補性1本鎖DNAの間に形成されるハイブリッド分子が2本鎖に加え1本鎖のループを有するため、ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動で1本鎖ループ形状のない正規の2本鎖DNAに比し電気泳動度の大幅な低下が起こることを原理として利用する。
図2により1本鎖ループを持つハイブリッドDNAの概念図をしめす。Sで示した1本鎖DNAに対し、DSは欠失をSの内部に持つ1本鎖DNA、LCはその欠失のないSに対する相補性1本鎖DNA、LはDSにおいて欠失する領域Dと相補なLC内の部分、DS鎖とLC鎖が相補性領域でハイブリッド分子Hを形成したとき、相補性対合の相手がない領域Lは1本鎖ループとなる。このような1本鎮ループを有するDNAハイブリッド分子Hを、以後、ループ・ハイブリッドと呼称する。
本発明は、検出しようとする1塩基変異部位に隣接して上記の1本鎖ループを形成させ、1塩基変異による塩基間の対合不整により1本鎖ループ長が2塩基分増加することを変異検出に利用する。1本鎖ループを形成させるために必要なオリゴDNAを以下ループ・ハイブリダイゼーション・プローブまたはLHプローブと呼ぶ。
LHプローブに必要な条件を図3によって説明する。LHプローブPとハイブリダイズしてループを形成する1本鎖DNAをLSで表す。LHプローブPは、1本鎖ループ形成領域の上流Aと下流Bにそれぞれ20塩基以上あり、特にAは5’側でポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に使用したオリゴDNAプライマーの配列を含むようにする。LHプローブPの3′側は相補鎖LSとハイブリダイズしたあと、Cで示す不足部分は次項に説明するLHサイクルでポリメラーゼ伸張反応による鋳型合成を受け、図2のループ・ハイブリッドHの形の分子になる。Cで示すLHプローブPの不足部分はLHプローブがPCRプライマー対の片方とハイブリダイズしないよう20塩基以上であることが必要である。
図4により、1本鎖ループに隣接した部位での1塩基変異によるループの形状の変化について説明する。2つのループ・ハイブリッド分子PS−NSとPS−MSはMBで示された1塩基においてのみ異なる。ハイブリッド分子の下線部Lは1本鎖ループを形成する部分であり、対応する配列の破線部は欠失を意味する。コロン(:)により相補性塩基対を示す。1塩基変異MBがあると、ループ・ハイブリッド分子PS−MSでは、塩基対がMBで不整合となり、その結果ループの長さが1塩基分増加し、また、相手の相補鎖に1塩基の余りが生ずる結果ループの長さが2塩基分増加する。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で増幅したDNAに対してループ・ハイブリッド分子を形成させる手段を以下に示す。ポリメラーゼ連鎖反応終了後、LHプローブを最終濃度500nMとなるようにポリメラーゼ連鎖反応液に加え、DNAの熱変性(94℃、2分)、DNA分子会合反応(55℃、30秒)、残存ポリメラーゼによる鋳型伸張反応(68℃、4分)をこの順に一度のみ行う。添加したLHプローブの濃度はポリメラーゼ連鎖反応に用いたプライマーの初期濃度200nMの2.5倍とした。この一連の操作を以下、ループ・ハイブリッド・サイクルまたはLHサイクルと呼ぶ。
LHサイクルの前段階となるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)において反応に用いた鋳型DNAの変異検出部で変異がヘテロにある場合、そのPCR反応の正規の産物である2重鎖DNA、およびDNA鎖間の分子会合反応で生じるヘテロ2重鎖DNAが形成される。LHサイクルを実行すると、これらが熱変性で乖離し、LHプローブとそれに対し相補性を有する1本鎖が分子会合、鋳型伸張反応を経て、ループ・ハイブリッドを形成する。LHプローブと会合した1本鎖DNAが野生型であるか変異型であるかによって、2種のループ・ハイブリッドが形成され、変異型ループ・ハイブリッドでは変異による1塩基の不整対合の結果、ループに2塩基分の長さの増加がある。ループ・ハイブリッドに関与しなかったPCR産物由来の1本鎖DNAは、残存するPCR反応用プライマーとハイブリダイズし、残存ポリメラーゼによる鋳型伸張反応を経て、正規2重鎖DNAを生成するか、または、相補DNA鎖間でホモないしヘテロ2重鎖を形成する。ループ・ハイブリッドを形成しないLHプローブは1本鎖で残る。
図1により、LHサイクル生成物の典型的な電気泳動像と変異型ループ・ハイブリッドの検出を説明する。ポリメラーゼ連鎖反応後、LHサイクルを実行し、その反応生成物を10%非変性ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動で分離する。+極から−極への電気泳動後、二重鎖DNAに対し結合特異性のある蛍光試薬(エチジウム・ブロミドまたはサイバー・グリーンI)を用いてゲルを染色し、紫外線(254,312nM)照射より得られた電気泳動像を写真撮影するかまたはイメージ・スキャナーで取り込む。1本鎖ループを有するループ・ハイブリッド分子は正規の2本鎖DNAより低速で泳動されるため、正規2重鎖DNAのバンドRから大きく遅れた位置のバンドLHとして泳動される。これらをループ・ハイブリッド・バンドまたはLHバンドと呼ぶ。ホモ接合型では、LHバンドはレーン1または3で示すような1本のLHバンドとして検出され、ヘテロ接合型ではレーン1と3のLHバンドを重ねたレーン2のLHバンドが検出される。変異型のLHバンドがレーン1と3のどちらの位置に対応するかは、正常サンプルまたは塩基配列が既知の対照サンプルとの比較による。
本発明ではDNA中の1塩基変異をループ・ハイブリッド分子のループ長の変化に変換し、ループ・ハイブリッド分子の泳動度の差として1塩基変異の検出を可能とする。ループ・ハイブリッド分子の電気泳動度は正規2重鎖DNAの泳動度と大きく異なり、1塩基変異によるループ形状の変化がループ・ハイブリッド分子の電気泳動度に反映され、野生型LHバンドとは識別可能な位置に変異型LHバンドがシフトする。このような塩基変異によるLHバンドの移動差の検出は泳動距離が6cmの10%ポリアクリルアミド・ゲルにより室温下1時間以内の電気泳動で達成できる。
本発明の実施形態を以下の実施例において説明する。
図5により、EGFR遺伝子エクソン20の1塩基多型(SNP、米国生物情報センターNCBIのSNPデータ・ベース識別番号rs10251977)の検出について説明する。遺伝子検索に関する同意書の得られた正常ヒト・ゲノムDNAの50ngをプライマー(配列番号1と2)によりTaqポリメラーゼ連鎖反応30サイクル(インヴィトロジェン社、アキュプライムTaq)で増幅する。反応終了後、LHプローブ(配列番号3)を最終濃度500nMで添加し、LHサイクルを1回行う。その反応生成物にゲル・ローディング・バッファーを添加し、非変性10%ポリアクリルアミド・ゲルで電気泳動する。ポリアクリルアミド・ゲルは7cmx7cmのコンパクトゲル(アトー社、コンパクトゲルC10L)を用い、トリス・グリシン緩衝液(37.5mM Tris,288mM Glycin)を泳動緩衝液として小型電気泳動装置(アトー社、AE−7300コンパクトPAGE)により室温で泳動した。泳動後、サイバー・グリーンI(タカラバイオ社、F0513)で10分間染色し、水洗後、レーザー・イメージング・スキャナー(アマシャム社、STORM860)を用い励起波長450nm、検出フィルター520LPで検出した。電気泳動後検出されたLHバンド像を図5に示す。156塩基対の正規2重鎖DNAに対し、LHバンドはサイズ・マーカー500bpと600bpの間に位置した。レーン1,7はA/Gヘテロ接合型、レーン2,3,5,6はG/Gホモ接合型、レーン4はA/Aホモ接合型のLHバンドを示す。レーン1,7のヘテロ接合型はG/Gホモ接合型とA/Aホモ接合型のLHバンドが重なった状態に対応する。
図6によって、がん遺伝子NRASのコドン61(CAA)での点突然変異による遺伝子変異の検出を実施例について説明する。ヒト濾胞性甲状腺がんの組織から抽出したDNAを特異プライマー(配列番号4と5)を用いTaqポリメラーゼ連鎖反応30サイクル(インヴィトロジェン社、アキュプライム)により増幅した。反応終了後、LHプローブ(配列番号6)を最終濃度500nMで添加し、LHサイクルを1回行った。反応生成物の電気泳動とLHバンドの検出は前項と同様に行い、その結果の電気泳動像を示す。レーン1−5はCAAがCGAに変異した症例群に対する電気泳動像、レーン6はCAAからAAAへ変異した症例に対する電気泳動像、レーン7−11は変異のない症例群の電気泳動像を示す。Rで示す正規二重鎖DNA149bpの移動度に対し、LHバンドは野生型バンドと変異型バンド共にサイズ・マーカーMの400bpの付近に留まった。CAAからCGAへの変異によるLHバンドとCAAからAAAへの変異によるLHバンドは野生型LHバンドと明瞭に区別できる位置に移動しヘテロの変異体を区別できた。
図7によって、がん遺伝子KRASのコドン12(GGT)での点突然変異による遺伝子変異の検出について実施例を説明する。膵臓がん培養細胞株MiaPaCa−2はKRAS遺伝子コドン12にGGTからTGTへの変異があり正常KRAS遺伝子は失われている。膵臓がん培養細胞株PANC1のKRAS遺伝子コドン12は正常型とGGTからGATへの変異型の両者が存在する(Aoki K et al.MolCarcinog.20,251−258,1997)。これらのがん培養細胞株から抽出したDNA、および正常ヒト・ゲノムDNA(ライフ・テクノロジー社)を鋳型とし、プライマー(配列番号7と8)を用いてポリメラーゼ連鎖反応30サイクル(インヴィトロジェン社、アキュプライム)により増幅した。反応終了後、LHプローブ(配列番号9)を最終濃度500nMで添加し、LHサイクルを1回行った。反応生成物の電気泳動とLHバンドの検出は前項と同様に行い、結果の電気泳動像を示した。レーン1はMiaPaCa−2、レーン2はPANC1、レーン3は正常ヒト・ゲノムDNAの電気泳動像を示す。165bpの正規2重鎖DNA泳動バンドRに比べ、LHバンドはサイズ・マーカーMの400から600bpの泳動位置で移動し、変異型LHバンドはレーン3の野生型LHバンドと明瞭に識別できた。変異型LHバンドの位置は変異塩基の種類によって異なった。
図8によって、甲状腺乳頭上皮がん細胞におけるBRAF遺伝子エクソン15のコドン599におけるGTGからGAGへの点突然変異の検出について説明する。甲状腺乳頭上皮がんから抽出したDNAを鋳型とし、プライマー(配列番号10と11)を用いてポリメラーゼ連鎖反応30サイクル(インヴィトロジェン社、アキュプライム)により増幅した。反応終了後、LHプローブ(配列番号12)を最終濃度500nMで添加し、LHサイクルを1回行った。反応生成物の電気泳動とLHバンドの検出は前項と同様に行い、結果の電気泳動像を示した。レーン1−5はBRAFのコドン599に変異がヘテロにある症例、レーン6−7は正常BRAFの症例を示す。161bpの正規2重鎖DNA泳動バンドRに比べ、LHバンドはサイズ・マーカーMの400から500bpの泳動位置付近で移動し、変異型LHバンドは野生型LHバンドと明瞭に識別できた。
図9によって、肺腺がん細胞のEGFR遺伝子コドン858における点突然変異によるCTGからCGGへの遺伝子変異の検出について説明する。肺腺がんから抽出したDNAを鋳型とし、プライマー対(配列番号13と14)を用いてポリメラーゼ連鎖反応30サイクル(インヴィトロジェン社、アキュプライム)により増幅した。反応終了後、LHプローブ(配列番号15)を最終濃度500nMで添加し、LHサイクルを1回行った。反応生成物の電気泳動とLHバンドの検出は前項と同様に行い、結果の電気泳動像を示した。レーン1と2は変異型EGFR遺伝子をヘテロに持つ症例、レーン3と4は正常EGFRの症例を示す。161bpの正規2重鎖DNA泳動バンドRに比べ、LHバンドはサイズ・マーカーの600から700bpの泳動位置で移動し、レーン1,2での変異型LHバンドは野生型LHバンドと明瞭に識別できた。
動植物の育種での応用として、育種個体の遺伝解析のために1塩基多型(SNP)の識別方法として使用することができる。また、特定の遺伝病の原因遺伝子の1塩基変異を検出し、その変異型遺伝子保有者の特定に使用することが出来る。さらに、複数遺伝子の1塩基多型により個人に由来するDNAを用いその個人を特定する手段として使用できる。
ループ・ハイブリッドDNA分子のポリアクリルアミド・ゲル電気泳動による1塩基変異検出の模式図 ループ・ハイブリッドDNA分子の形成に関わる1本鎖DNAの概念図 ループ・ハイブリッドを形成したLHプローブの概念図 ループ形成位置と変異検出塩基の位置の関係を示す塩基配列の1例 EGFR遺伝子エクソン20における1塩基多型の検出を示す電気泳動写真。レーン1,7はA/Gのヘテロ接合型の例、レーン2,3,5,6はG型、4はA型のホモ接合型の例。 NRAS遺伝子コドン61における点突然変異検出を示す電気泳動写真。レーン1−5はCAAからCGAへ、6はCAAからAAAへの変異をヘテロに持つ例、レーン7−11は正常型の例。Mは200−500bpのラダー・マーカー。 KRAS遺伝子コドン12における点突然変異の検出を示す電気泳動写真。レーン1はホモ型変異の1例、レーン2はヘテロ型変異の1例、レーン3は正常型、Mは200−600bpのラダー・マーカー。 BRAF遺伝子コドン599における点突然変異の検出を示す電気泳動写真。レーン1−5はヘテロに変異型を持つ例、6−9は正常型の例。Mは200−500bpのラダー・マーカー EGFR遺伝子コドン858における点突然変異の検出を示す電気泳動写真。レーン1,2はヘテロに変異型を持つ例、レーン3,4は正常型の例。Mは200−700bpのラダー・マーカー
符号の説明
LH ループ・ハイブリッド分子
R PCRで産生される正規2重鎖DNA
S 1本鎖DNA断片を表す線分
D 欠失に対応する領域
DS Dを欠失した1本鎖DNAを表す線分
LC ハイブリッド分子形成によりループを形成した1本鎖DNA
H ループ・ハイブリッド分子の形状模型
SC ハイブリッド分子を形成する前のSと相補的かつLCと同一の1本鎖DNA
L 1本鎖DNA中のハイブリッド分子を形成後にループを形成する領域
P LHプローブを表す線分
LS LHプローブとループ・ハイブリッドを形成する1本鎖DNAを表す線分
A LHプローブ内のループ形成部に対して5’側の領域
B LHプローブ内のループ形成部に対して3’側の領域
C LHプローブがループ・ハイブリッドを形成した後、ポリメラーゼ伸長合成反応によって合成される領域
PS LHプローブのループ・ハイブリッド形成に関わる配列の1例
NS LHプローブとハイブリダイズしループを形成する1本鎖DNAの配列の1例
MS LHプローブとハイブリダイズしループを形成する1本鎖DNAの配列に変異がある場合の1例
MB 1塩基変異のある部位
: 相補性塩基対

Claims (2)

  1. ポリメラーゼ連鎖反応後の反応液に1本鎖オリゴDNAを添加し、ハイブリダイゼーションにより特異的1本鎖ループを形成したDNAハイブリッド分子を生成する技術。
  2. 2本鎖DNAから1本鎖ループが出た形状のハイブリッド分子をポリアクリルアミドのミニゲルで電気泳動し、このハイブリッド分子のポリアクリルアミド・ゲル中での移動度が正規の2本鎖DNA分子に比べ大幅に低下し、また、1本鎖ループ構造の変化に対応して変動することを利用する1塩基変異検出法。
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