JP2007051552A - 扇風機用揮散物質放散装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 放散用容器の扇風機への取り付け位置を変更できるようにし、どのような揮散物質を放散用容器内部に収納しても、内部に収納した揮散物質に応じて、扇風機における最適なところに放散用容器を取り付けて、揮散物質を常に良好にかつ最適に揮散させることができる扇風機用揮散物質放散装置を提供する。
【解決手段】 扇風機1の送風気流を利用して内部に収納した揮散物質を外部に放散する放散用容器2と、細長の形状でその長手方向において伸縮自在とし、かつその両端に扇風機1のガード4に引っ掛かり可能となる掛止体31を有すると共に、前記放散用容器2に摺動自在に取り付くバンド体3と、から扇風機用揮散物質放散装置を構成する。
【選択図】 図7
【解決手段】 扇風機1の送風気流を利用して内部に収納した揮散物質を外部に放散する放散用容器2と、細長の形状でその長手方向において伸縮自在とし、かつその両端に扇風機1のガード4に引っ掛かり可能となる掛止体31を有すると共に、前記放散用容器2に摺動自在に取り付くバンド体3と、から扇風機用揮散物質放散装置を構成する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、扇風機を利用して、芳香剤や消臭剤、害虫防除剤等の揮散物質を生活空間に放散する扇風機用揮散物質放散装置に関する。
従来、消臭剤や芳香剤、害虫防除剤等の揮散物質を内部に収納した放散用容器を扇風機に取り付けて、扇風機の送風気流を利用して、放散用容器内部に収納した揮散物質を扇風機の前方に放散し、この放散した揮散物質によって、不快な臭いを消したり、あるいは良い香りを漂わせたり、あるいは不快害虫を除去したりして、快適な生活空間を得るようにしたものが知られていた。
このような放散用容器において、扇風機への取り付け例としては、例えば特開2003−250875公報に示されているように、空気清浄材やマイナスイオン発生材を収納した筒状の集風カバーである放散用容器に、その一端側を当該放散用容器に固着していると共に、先端側に引っ掛け体を有した伸縮自在となる紐材から成る取り付け具を三本備え、この三本の取り付け具の先端側の引っ掛け体それぞれを扇風機のガードに引っ掛かることで、当該放散用容器を扇風機の中央に取り付けるようにしていた。
放散用容器にあっては、放散用容器内部に収納する揮散物質によって、扇風機のどの位置に取り付けるのが良いか、それぞれ異なっていた。これは、扇風機では中央域と外端域とにおいて送風気流が弱く、中央域と外端域の中間である中間域において送風気流が強くなるものであるが、放散用容器内部に収納する揮散物質において揮散性の強いものなら送風気流の弱い扇風機の中央域や外端域に取り付けても揮散物質を良好に揮散させることができるが、揮散性の弱いものだと送風気流の弱い扇風機の中央域や外端域に取り付けると揮散物質を良好に揮散させることができないという問題があり、また逆に、揮散性の強いものを送風気流の強い扇風機の中間域に取り付けると所望以上に揮散物質が揮散してしまい、放散用容器内部に収納する揮散物質がすぐになくなるといった問題が生じるおそれがあった。このため、前述したように扇風機への放散用容器の取り付け位置を放散用容器内部に収納する揮散物質によって変更するのが好ましかった。
しかしながら、従来の放散用容器における扇風機への取り付け例にあっては、取り付け具の紐材が伸縮自在となるものの、その伸び量あるいは縮み量に限界があったため、取り付け具の紐材の長さを一度決めてしまうと、放散用容器における扇風機への取り付け位置はある所定のところにしか取り付けることができなかった。このため、放散用容器内部に収納する揮散物質を変更した場合等において、放散用容器の扇風機への取り付け位置を変更したくても変更することができず、放散用容器内部に収納する揮散物質を常に良好にかつ最適に揮散させることができないという問題があった。
本発明は、これらの問題を鑑み、放散用容器の扇風機への取り付け位置を変更できるようにし、どのような揮散物質を放散用容器内部に収納しても、内部に収納した揮散物質に応じて、扇風機における最適なところに放散用容器を取り付けて、揮散物質を常に良好にかつ最適に揮散させることができる扇風機用揮散物質放散装置を提供することを、その課題とする。
第一の発明は、扇風機の送風気流を利用して内部に収納した揮散物質を外部に放散する放散用容器と、細長の形状でその長手方向において伸縮自在とし、かつその両端に扇風機のガードに引っ掛かり可能となる掛止体を有すると共に、前記放散用容器に摺動自在に取り付くバンド体と、から成る扇風機用揮散物質放散装置である。
第二の発明は、第一の発明において、前記バンド体が貫通する貫通係合部を放散用容器に備えて、この貫通係合部によってバンド体が放散用容器に摺動自在に取り付くようにした扇風機用揮散物質放散装置である。
本発明にあっては、放散用容器とこの放散用容器に摺動自在に取り付くバンド体とから成ることにより、バンド体に対して放散用容器を自由に移動可能とし、扇風機のいろいろな場所に放散用容器を取り付けることができ、内部に収納した揮散物質に応じて、扇風機における最適な位置に放散用容器を取り付けることで、放散用容器の内部に収納した揮散物質を常に良好にかつ最適に揮散させることができ、揮散物質による快適な生活空間を得るという効果を極めて良好に実施することができる。
また、本発明にあっては、放散用容器に貫通係合部を備え、この放散用容器の貫通係合部にバンド体を摺動自在に取り付けるようにしたことで、放散用容器にバンド体を極めて容易にかつ確実に取り付けることができる。
本発明による扇風機用揮散物質放散装置の第一実施形態について説明する。扇風機用揮散物質放散装置としては、扇風機1の送風気流を利用して内部に収納した揮散物質を外部に放散する放散用容器2と、この放散用容器2に摺動自在に取り付く細長の形状のバンド体3と、から成る。
次に、この各構成部材を具体的に説明すると、放散用容器2にあっては、図1、図2に示すように、円形状の容器本体11と、この容器本体11の内部に収める揮散物質を保持した揮散物質保持体12と、容器本体11の外側に嵌合する外リング13と、から構成している。
この放散用容器2における容器本体11は、中央が前方に少し飛び出すような湾曲面となる前面壁14と、円形リング状となる側面である周側壁15と、この周側壁15における後部外側のフランジ16と、から中空状に構成しており、前面壁14は略全体にわたって縦スリット17を多数形成して大きく開口した構造にしている。このように容器本体11では前面と後面とが大きく開口している。
また、容器本体11の内部に収める揮散物質保持体12は、図3に示すように、三本の放射状のバー18を設けて大きく開口する円形状の前枠19と、この前枠19の内側に嵌め込むようになる三本の放射状のバー20を設けて大きく開口する円形状の後枠21と、この前枠19と後枠21との内側の間に挟み込むようにして収める通気性を有する円形状の含浸材22とから、全体が薄型の円形状と成るような構成にしており、含浸材22に芳香剤や消臭剤、害虫防除剤等の揮散物質を含浸させる。この揮散物質保持体12は容器本体11の後方から嵌め入れて容器本体11の内部に収めるようにする。
なお、この揮散物質保持体12の含浸材22において、その材料としては、紙類(パルプ、リンター、合成紙等)、木製類(おがくず等)、セラミック、繊維類(化学繊維、ガラス繊維、炭素繊維等)、天然繊維(木綿、羊毛、絹、麻等)、樹脂類(ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、レーヨン、ビスコース、高吸油性ポリマー等)、各繊維からの不織布、天然植物等の乾燥物等が挙げられる。そして、その形態としては、マット状、シート状、網状、ハニカム状、スノコ状、格子状、綿状、粒状等が挙げられる。
また、含浸材22に含浸させる揮散物質としては、芳香剤や消臭剤、害虫防除剤等であるが、特に人体に対して悪影響が少ないつまり無害な成分のものが良い。なお、害虫防除剤は、殺ダニ剤、害虫あるいは害獣忌避剤、殺虫剤または害虫の成長制御剤、吸血行動阻止剤等であり、殺虫を主たる目的として使用する場合は、従来より用いられている各種の揮散性殺虫剤、例えばピレスロイド系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、有機リン系殺虫剤等が挙げられるが、安全面を考えて、一般に安全性が高いピレスロイド系殺虫剤が好適である。さらに、その中でも、微量で効力を発揮する高活性のメトフルトリン、トランスフルトリン、エムペントリン、テラレスリン、プロフルトリンが揮散物質保持体12の含浸材22を薄く、また小さくできることからより好ましい。なお、前述のピレスロイド系殺虫剤は、低濃度では忌避や吸血阻害の効能を発現するので安全面で好適に使用することができる。また、安全性の高い植物精油(ペニーロイヤル油、レモングラス油、ヒバ油、ペパーミント油等)やその有効成分(プレゴン、シトラール、シトロネラール、ヒノキチオール、シネオール等)も忌避や吸血阻害の効能を発現するので好適に使用することができる。
なお、この揮散物質保持体12にあっては、前枠19と後枠21と含浸材22とから構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、含浸材22のみから構成するようにしても良い。
そして、容器本体11の外側に嵌合する外リング13は、容器本体11の周側壁15の外径より少しだけ大きな寸法となる内径を有し、容器本体11の前側より嵌め込まれて、周側壁15と周側壁15のフランジ16とにより容器本体11の周側壁15の外側に嵌合する。さらに、外リング13には、後述するバンド体3が貫通する孔状の貫通係合部23を上下にそれぞれ形成している。
一方、バンド体3にあっては、図4に示すように、細長の形状、例えば帯状でその長手方向において伸縮自在にする。そして、長手方向の両端に扇風機1のガード4に引っ掛かり可能となる掛止体31を有する。この掛止体31としては、略U字状に折れ曲がった金具である。なお、掛止体31はこれに限定されるものではなく、例えば、釣り針状のものでも良く、扇風機1のガード4に引っ掛かり可能となるものならどのような構造のものでも良い。
そして、このように成るバンド体3を、図5、図6に示すように、放散用容器2の外リング13に形成した上下の貫通係合部23に貫入し、容器本体11の後方を通すようにして、当該バンド体3を放散用容器2に摺動自在に取り付ける。
このような構成の扇風機用揮散物質放散装置の使用例について説明すると、扇風機1のガード4の前面中央に取り付けて使用する場合、図7に示すように、まず、バンド体3を上下の縦向きにしつつ、このバンド体3の上下略中央に放散用容器2を位置させ、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面中央に配置する。そして、このバンド体3の一端の掛止体31を扇風機1のガード4の上端に引っ掛けると共に、バンド体3の他端の掛止体31を扇風機1のガード4の下端に引っ掛けることで、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面中央に押し付けるようにして取り付ける。これにより、放散用容器2が落下することなく扇風機1に取り付くようになり、扇風機1の送風気流を利用して、放散用容器2より揮散物質を扇風機1の前方に放散して、快適な生活空間を得る。
次に、扇風機1のガード4の前面上部に取り付けて使用する場合、図8に示すように、まず、バンド体3を上下の縦向きにしつつ、放散用容器2に対してバンド体3を摺動して、バンド体3の上方に放散用容器2を位置させ、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面上部に配置する。そして、このバンド体3の一端の掛止体31を扇風機1のガード4の上端に引っ掛けると共に、バンド体3の他端の掛止体31を扇風機1のガード4の下端に引っ掛けることで、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面上部に押し付けるようにして取り付ける。これにより、放散用容器2が落下することなく扇風機1に取り付くようになり、扇風機1の送風気流を利用して、放散用容器2より揮散物質を扇風機1の前方に放散して、快適な生活空間を得る。
なお、当該扇風機用揮散物質放散装置における放散用容器2の扇風機1への取り付け位置は、前述した扇風機1のガード4の前面における中央や上部に限定されるものではなく、ガード4の前面の下部でも良く、さらにはバンド体3を左右の横向きにすることで、扇風機1のガード4の前面の左右に取り付けるようにしても良い。また、扇風機1のガード4の前面ではなく、扇風機1のガード4の背面に取り付けるようにしても良い。
このように、本発明による扇風機用揮散物質放散装置にあっては、放散用容器2にバンド体3を摺動自在に取り付けたことで、バンド体3に対して放散用容器2を自由に移動させることができ、これにより、扇風機1のガード4の前面中央に、またはガード4の前面上方や下方や左右に、さらには扇風機1のガード4の背面にと扇風機1のいろいろなところに放散用容器2を取り付けることができ、内部に収納した揮散物質に応じて、扇風機1における最適なところに放散用容器2を取り付けることにより、放散用容器2の内部に収納した揮散物質を常に良好にかつ最適に揮散させることができ、揮散物質による快適な生活空間を得るという効果を極めて良好に実施することができる。
また、放散用容器2に孔状の貫通係合部23を上下に備え、この放散用容器2の貫通係合部23にバンド体3を摺動自在に取り付けるようにしたことで、放散用容器2にバンド体3を極めて容易にかつ確実に取り付けることができる。しかも、この放散用容器2に備える貫通係合部23にあっては、その構造が単純な孔状にすることにより、製造の容易化を図ると共に、これを極めて安価に製造することができる。
なお、前述した第一実施形態では、放散用容器2にあっては、容器本体11と揮散物質保持体12と外リング13とをそれぞれ別体となる構成にしていたが、これに限定されるものではなく、図9に示すように、容器本体11と外リング13とを一体となる構成にしても良い。
次に、本発明による扇風機用揮散物質放散装置の第二実施形態について説明する。扇風機用揮散物質放散装置としては、前述した第一実施形態と同様、放散用容器2とバンド体3とから成り、放散用容器2にあっては、図10、図11に示すように、円形状の容器本体11と、この容器本体11の内部に収める揮散物質を保持した揮散物質保持体12と、容器本体11の外側に嵌合する外リング13と、から構成している。
容器本体11は、平坦面となる前面壁32と、円形リング状となる側面である周側壁33と、この周側壁33における後部外側のフランジ34と、平坦面となる後面壁35と、から中空状に構成しており、前面壁32と後面壁35とには略全体にわたって円形スリット36を多数形成して大きく開口した構造にしている。このように容器本体11では前面と後面とが大きく開口している。
そして、容器本体11の内部に収める揮散物質保持体12は、前述した第一実施形態で示したものと異なり、粒状の含浸材37のみから構成している。つまり、容器本体11の内部に直接揮散物質保持体12である粒状の含浸材37が収められた構造にしている。なお、含浸材37に含浸させる揮散物質としては、前述した第一実施形態と同様である。
また、容器本体11の外側に嵌合する外リング13は、前述した第一実施形態と略同様、容器本体11の周側壁33の外側に嵌合し、バンド体3が貫通する孔状の貫通係合部38を上下に形成している。そして、この外リング13には、バンド体3の一部が引っ掛かる溝状に切り込んだ係止部39を左右にそれぞれ形成している。
一方、バンド体3にあっては、細長の形状、例えば二本の紐を組み合わせたものとし、その長手方向において伸縮自在にする。そして、二本の紐を組み合わせたバンド体3の(長手方向の)両端に扇風機1のガード4に引っ掛かり可能となる略U字状に折れ曲がった金具である掛止体31を有する。この掛止体31は前述した第一実施形態と全く同様である。
そして、このように成るバンド体3を、放散用容器2の外リング13に形成した上下の貫通係合部38に貫入し、容器本体11の後方を通すと共に、容器本体11の後方において左右両側にそれぞれ開いて外リング13の左右に形成した左右の係止部39それぞれに引っ掛けて、当該バンド体3を放散用容器2に摺動自在に取り付ける。
このような構成の扇風機用揮散物質放散装置の使用例については、前述した第一実施形態と同様、扇風機1のガード4の前面中央に取り付けて使用する場合、バンド体3を上下の縦向きにしつつ、このバンド体3の上下略中央に放散用容器2を位置させ、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面中央に配置し、そして、このバンド体3の両端の掛止体31を扇風機1のガード4の上端と下端とにそれぞれ引っ掛けることで、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面中央に押し付けるようにして取り付ける。また、扇風機1のガード4の前面上部に取り付けて使用する場合、バンド体3を上下の縦向きにしつつ、放散用容器2に対してバンド体3を摺動して、バンド体3の上方に放散用容器2を位置させ、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面上部に配置し、そして、このバンド体3の両端の掛止体31を扇風機1のガード4の上端と下端とにそれぞれ引っ掛けることで、放散用容器2を扇風機1のガード4の前面上部に押し付けるようにして取り付ける。
このように、本発明による第二実施形態の扇風機用揮散物質放散装置にあっても、前述した第一実施形態と同様、放散用容器2にバンド体3を摺動自在に取り付けたことで、バンド体3に対して放散用容器2を自由に移動させることができ、これにより、扇風機1のガード4の前面中央に、またはガード4の前面上方や下方や左右に、さらには扇風機1のガード4の背面にと扇風機1のいろいろなところに放散用容器2を取り付けることができ、内部に収納した揮散物質に応じて、扇風機1における最適なところに放散用容器2を取り付けることにより、放散用容器2の内部に収納した揮散物質を常に良好にかつ最適に揮散させることができ、揮散物質による快適な生活空間を得るという効果を極めて良好に実施することができる。
また、バンド体3を二本の紐を組み合わせたものとし、かつ放散用容器2における容器本体11の後方において左右両側にそれぞれ開いた状態にすることで、容器本体11における大きく開口した後面をバンド体3によって塞ぐようなことがなく、放散用容器2における容器本体11の後方より扇風機の送風気流を良好に容器本体11内へと導くことができ、強いては放散用容器2内部の揮散物質を良好に揮散させることができる。
以上のように、本発明による扇風機用揮散物質放散装置にあっては、前述した各実施形態に示したように、いろいろな形状あるいは形態のものがあるが、これらに限定されるものではなく、同様の機能を有するものならどのような形状あるいは形態のものでも良い。
例えば、放散用容器2におけるバンド体3の取り付けにあっては、前述した各実施形態で示したような容器本体11の外側に嵌合する外リング13を用い、この外リング13の貫通係合部23,38を介してバンド体3を取り付けるのではなく、図12(a)、図12(b)に示すように、細長の形状と成り、その両端にバンド体3が貫通する孔状の貫通係合部41をそれぞれ形成すると共に、中間部に孔状の嵌合部42を形成した弾性自在のバンドガイド43を用いるようにする。これは、図13に示すように、放散用容器2の容器本体11の前面中央にピン44を形成し、このピン44にバンドガイド43の嵌合部42を嵌め込むことで、容器本体11の前面にバンドガイド43を取り付ける。そして、このバンドガイド43の両端の貫通係合部41にバンド体3を貫入し、容器本体11の後方を通して、バンドガイド43とバンド体3とで容器本体11を挟むようにし、当該バンド体3を放散用容器2に摺動自在に取り付けるようにしても良い。
また、前述した実施形態において、帯状としたバンド体3にあっては、単なる平坦面としていたが、このような形状ではなく、図14に示すように、その一方の面に長手方向全長にわたって、ギザギザの連続波型状となる段溝45を形成するようにしても良い。このようにバンド体3に段溝45を形成することで、放散用容器2側に形成する貫通係合部23,38に当該バンド体3を貫入して、放散用容器2にバンド体3を取り付けた場合、放散用容器2に対してバンド体3が摺動しにくくなり、バンド体3を摺動する際は多少の力が要るものの、一度放散用容器2をバンド体3の所望の位置に移動して配置した後は、放散用容器2がバンド体3に対して簡単に移動することがなく、これによって、扇風機1より当該扇風機用揮散物質放散装置を一旦取り外した際に放散用容器2がバンド体3に対してずれるのを無くすことができ、再び扇風機1に取り付ける際、前と同じ最適なところに放散用容器2を取り付けることができる。
また、前述した実施形態では、当該扇風機用揮散物質放散装置を、一つの放散用容器2とバンド体3とから成るようにしていたが、これに限定されるものではなく、例えば、二、三個以上の複数の放散用容器2と、この複数の放散用容器2に摺動自在に取り付く一つのバンド体3とから成るようにしても良い。このように当該扇風機用揮散物質放散装置を複数の放散用容器2と一つのバンド体3とから構成することによって、例えば、扇風機1のガード4の前面における上部と下部の二ヶ所に放散用容器2をそれぞれ取り付けることができ、また、扇風機1のガード4の前面側と後面側との二ヶ所に放散用容器2をそれぞれ取り付けることもでき、さらには、扇風機1のガード4の前面側の二ヶ所と後面側との一ヶ所に放散用容器2を同時に取り付けることもできる。これにより、放散用容器2に収納する揮散物質において、その効能が異なる物質、例えば、害虫の侵入を防ぐ忌避剤と侵入害虫を殺虫する殺虫剤とをそれぞれの放散用容器2に別々に収納することにより、これを同時に使用して揮散させることができ、不快害虫の除去を極めて良好に行うことで、快適な生活空間を得ることができる。また、複数の放散用容器2を用いることにより、多量の揮散物質を揮散させることも可能となり、よって、広い部屋や開放された部屋等においても揮散物質を部屋の隅々まで十分に行き渡らせることができ、揮散物質における効果を良好に発揮させることができる。
1…扇風機、2…放散用容器、3…バンド体、4…ガード、11…容器本体、12…揮散物質保持体、13…外リング、14…前面壁、15…周側壁、16…フランジ、17…縦スリット、18…バー、19…前枠、20…バー、21…後枠、22…含浸材、23…貫通係合部、31…掛止体、32…前面壁、33…周側壁、34…フランジ、35…後面壁、36…円形スリット、37…含浸材、38…貫通係合部、39…係止部、40…、41…貫通係合部、42…嵌合部、43…バンドガイド、44…ピン、45…段溝
Claims (2)
- 扇風機1の送風気流を利用して内部に収納した揮散物質を外部に放散する放散用容器2と、
細長の形状でその長手方向において伸縮自在とし、かつその両端に扇風機1のガード4に引っ掛かり可能となる掛止体31を有すると共に、前記放散用容器2に摺動自在に取り付くバンド体3と、
から成ることを特徴とする扇風機用揮散物質放散装置。 - 前記バンド体3が貫通する貫通係合部23,38,41を放散用容器2に備えて、この貫通係合部23,38,41によってバンド体3が放散用容器2に摺動自在に取り付くようにしたことを特徴とする請求項1記載の扇風機用揮散物質放散装置。
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CN110259709A (zh) * | 2019-06-18 | 2019-09-20 | 杨浩 | 一种浴室用可清新空气的排气扇 |
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- 2005-08-15 JP JP2005235238A patent/JP2007051552A/ja active Pending
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