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JP2006515601A - 抗細菌性薬剤としてのオキサゾリジノン - Google Patents

抗細菌性薬剤としてのオキサゾリジノン Download PDF

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JP2006515601A
JP2006515601A JP2005510254A JP2005510254A JP2006515601A JP 2006515601 A JP2006515601 A JP 2006515601A JP 2005510254 A JP2005510254 A JP 2005510254A JP 2005510254 A JP2005510254 A JP 2005510254A JP 2006515601 A JP2006515601 A JP 2006515601A
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グレイブストック,マイケル・バリー
ヘイルズ,ニール・ジェームズ
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アストラゼネカ アクチボラグ
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Abstract

【化1】
Figure 2006515601

Cが、(D)及び(E)から選択され、Ra、Ra、及びRaは、例えば、H、CF、Me及びEtから独立に選択され;Rb及びR6bは、例えば、H、F、CF、Me及びEtから独立に選択され;Rbは、例えば、所望により置換された或いは置換されていないジアゾリル、トリアゾリル又はテトラゾリルであり;Rは、例えば、所望により置換された或いは置換されていない5−又は6−員の複素環式環系である、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステル。式(I)の化合物を製造するための方法、これらを含有する組成物及び抗細菌剤としてのこれらの使用も、更に記載される。

Description

本発明は、抗生物質化合物、そして特に置換されたオキサゾリジノン環を含有する抗生物質化合物に関する。本発明は、更にその調製のための方法、その調製において有用な中間体、治療剤としてのその使用、及びこれらを含有する医薬組成物に関する。
国際微生物学会は、抗生物質耐性の出現により現時点において利用可能な抗細菌性薬剤が無効となる菌株が生じることに対して重大な関心を表明し続けている。一般的に、細菌性病原体は、グラム陽性又はグラム陰性病原体のいずれかに分類することができる。グラム陽性及びグラム陰性病原体の両方に対する有効な活性を持つ抗生物質化合物は、一般的に活性の広いスペクトルを有するものと考えられている。本発明の化合物は、グラム陽性及びある種のグラム陰性病原体の両方に対して有効であると考えられる。
グラム陽性病原体、例えばStaphylococci、Enterococci、Streptococci及びミコバクテリアは、治療が困難であり、且つ、一旦定着した場合病院の環境からの根絶が困難である耐性株の出現ゆえに特に重要である。このような系の例は、メチシリン耐性staphylococcus(MRSA)、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性staphylococci(MRCNS)、ペニシリン耐性Streptococcus pneumoniae及び多剤耐性Enterococcus faeciumである。
このような耐性グラム陽性病原体の治療のために主要な臨床的に有効な抗生物質は、バンコマイシンである。バンコマイシンは、グリコペプチドであり、そして腎毒性を含む各種の毒性を伴う。更に、そして最も重要なことには、バンコマイシン及び他のグリコペプチドに対する抗細菌剤耐性も、更に出現している。この耐性は、着実な早さで増加しつつあり、これらの薬剤をグラム陽性病原体の治療において徐々に有効でなくしている。更にH.influenzae及びM.catarrhalisを含むある種のグラム陰性系によって起こされる、上部呼吸器管の感染の治療のために使用されるβ−ラクタム、キノロン及びマクロライドのような薬剤に対する耐性の増加も、いまや更に出現しつつある。
オキサゾリジノン環を含有するある種の抗細菌性化合物が、当技術分野において記載されている(例えば、Walter A.Gregory et al in J.Med.Chem.1990,33,2569−2578及び1989,32(8),1673−81;Chung−Ho Park et al in J.Med.Chem.1992,35,1156−1165)。既知の抗細菌性薬剤に対する細菌の耐性の出現は、例えば、(i)以前の活性なファーマコホアの有効性をより少なくする又は不要とするような細菌における活性結合部位の進化、及び/又は(ii)一定のファーマコフォアを化学的に失活する手段の進化、及び/又は(iii)排出経路の進化によるらしい。従って、好ましい薬理学的特性を持つ新しい抗細菌性薬剤、特に新しい更に強力なファーマコフォアを含有する化合物を見出すことに対する継続的な要求が依然として存在する。
従って、本発明は、以下の式(I):
Figure 2006515601
の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルを提供し、
式中、C基は、以下の式:
Figure 2006515601
のD及びE基から選択され、ここにおいてD及びE中のフェニル環は、(I)中のオキサゾリジノンに接続され;
bは、HET1又はHET2であり、ここにおいて
i)HET1は、(i)1ないし3個の更なる窒素異種原子又は(ii)O及びSから選択される更なる異種原子のいずれかを、所望による更なる窒素異種原子をいっしょに伴うか或いは伴わずに含有する、N−連結の5員の完全に又は部分的に不飽和の複素環式環であり;この環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外のC原子において、オキソ又はチオキソ基によって所望により置換され或いは置換されていないく;及び/又はこの環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外のいずれもの利用可能なC原子において、本明細書中で以下に定義されるようなRTから選択される置換基によって、及び/又は連結しているN原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子において、(1−4C)アルキルによって所望により置換され(但し、環がこれによって第四化合物化しないことを条件に)或いは置換されていない;
ii)HET2は、合計3個まで(連結している異種原子を含む)の窒素異種原子を含有するN−連結の6員のジ−ヒドロ−ヘテロアリール環であり、この環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外の適したC原子において、オキソ又はチオキソによって置換され、及び/又はこの環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外のいずれもの利用可能なC原子において、本明細書中で以下に定義されるRTから独立に選択される一つ又は二つの置換基によって、及び/又は連結しているN原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子において、(1−4C)アルキルによって所望により置換され(但し、環がこれによって第四化合物化しないことを条件に)或いは置換されていなく;
RTは:
(RTa1)水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ;又は
(RTa2)(1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ、及び(2−4C)アルケニルアミノ;
の群からの置換基から選択され;
或いはRTは:
(RTb1)ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選択される一つの置換基によって所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキル基;或いは
(RTb2)(2−4C)アルケニルオキシ、(3−6C)シクロアルキル、及び(3−6C)シクロアルケニルから選択される一つの置換基によって所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキル基;
の群から選択され;
或いはRTは:
(RTc)O、N及びS(所望により酸化された又はされていない)から独立に選択される1又は2個の異種原子を含有し、そして環の窒素又は炭素原子を経由して連結している、完全に飽和の4員の単環式環;
の群から選択され;
そしてここにおいて、(RTa1)又は(RTa2)、(RTb1)又は(RTb2)、或いは(RTc)中のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基のそれぞれの出現において、それぞれのこのような部分は、利用可能な炭素原子において、F、Cl、Br、OH及びCNから独立に選択される一つ、二つ、三つ又はそれより多い置換基で所望により置換され或いは置換されていなく;
a及びRaは、H、CF、OMe、SMe、Me及びEtから独立に選択され;
b及びRbは、H、F、Cl、CF、OMe、SMe、Me及びEtから独立に選択され;
aは、H、(1−4C)アルキル、シアノ、Br、F、Cl、OH、(1−4C)アルコキシ、−S(O)(1−4C)アルキル(ここにおいてn=0、1、又は2である)、アミノ、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、ニトロ、−CHO、−CO(1−4C)アルキル、−CONH及び−CONH(1−4C)アルキルから選択され;
は、Ra及びRbから選択され、ここにおいて
aは、アジド、−NR、OR10、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(3−6C)シクロアルキル、−(CH−R、AR1、AR2、(1−4C)アルカノイル、−CS(1−4C)アルキル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルである]、−(C=O)−R、−COO(1−4C)アルキル、−C=OAR1、−COAR2、−COOAR1、S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−S(O)pAR1、−S(O)pAR2及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択され;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル鎖は、(1−4C)アルキル、シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていないことができ;p=0、1又は2であり;
bは、HET−3から選択され;
は、水素、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びヒドロキシ(1−4C)アルキルアミノから選択され;
kは、1又は2であり;
lは、1又は2であり;
及びRは、H及び(1−4C)アルキルから独立に選択されるか、或いはここにおいてR及びRは、これらが接続している窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)n(ここにおいてn=1又は2である)から選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいてこの環は、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、AR1、AR2、−C=OAR1、−C=OAR2、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル、−C(=S)O(1−4C)アルキル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルである]、−S(O)pAR1及び−S(O)pAR2から独立に選択される一つ又は二つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル又は(1−4C)アルカノイル基は、(1−4C)アルキル、シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから選択される一つ又は二つの置換基によって所望により置換され(異種原子に隣接する炭素原子を除く)或いは置換されていないことができ;p=0、1又は2であり;
は、以下のRaないしRdから独立に選択され:
a:AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1、CY2;
b:シアノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミド又はチオアミドの窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル又は(1−4C)アルカノイル基は、それ自体シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていないことができる)]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル、2−(AR2a)エテニル;
c:(1−6C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていないことができ;及び/又はカルボキシ、リン酸基[ホスホノ、−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィン酸基[−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、本明細書中で先に定義したとおりである]、Rvが本明細書中で先に定義したとおりである(=NORv)、(1−4C)アルキルS(O)pNH、(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−、(1−4C)アルキルS(O)q−、CY1、CY2、AR1、AR2、AR3、AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q−、AR3−S(O)q−、AR1−NH−、AR2−NH−、AR3−NH−(pは、1又は2であり、qは、0、1又は2である)、そして更にAR2及びAR3を含有する基のAR2a、AR2b、AR3a及びAR3b変種から選択される一つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができる};ここにおいてRc上のいずれもの置換基中に存在するいずれもの(1−4C)アルキルは、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの基によって置換されていることができ、但し、このような置換基が、異種原子が存在する場合、それに隣接する炭素上にないことを条件とし;
d:R14がAR1、AR2、(1−4C)アルキルアミノ、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル又は(1−10C)アルキルであるR14C(O)O(1−6C)アルキル−{(Rc)に対して定義したように所望により置換され又は置換されていない};
10は、水素、Rc(本明細書中で先に定義したとおり)、(1−4C)アシル及び(1−4C)アルキルスルホニルから選択され;
HET−3は:
a)少なくとも一つの窒素及び/又は酸素を含有し、ここにおいていずれもの炭素原子がC=O、C=N、又はC=S基である5−員の複素環式環、ここにおいて前記環は、以下の式HET3−AないしHET3−E:
Figure 2006515601
のものである;
b)以下のHET3−FないしHET−Y:
Figure 2006515601
から選択される、N、O及びSから独立に選択される1、2、3、又は4個の異種原子を含有する炭素で連結された5−又は6−員のヘテロ芳香族環;
c)以下のHET3−ZないしHET−AH:
Figure 2006515601
から選択される、N、O及びSから独立に選択される1、2、3、又は4個の異種原子を含有する窒素で連結された5−又は6−員のヘテロ芳香族環;
から選択され;
ここにおいて、HET−3中のRaは、炭素上の置換基であり;
aは、以下のRa1ないしRa5から独立に選択され:
a1:AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1、CY2;
a2:シアノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミド又はチオアミドの窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−4C)シクロアルキル置換基は、それ自体シアノ、ヒドロキシ又はハロによって置換されていることができ、但し、このような置換基がピペラジン環の窒素原子に隣接する炭素原子上にないことを条件とする]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル、2−(AR2a)エテニル;
a3:(1−10C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていないことができ;及び/又はカルボキシ、リン酸基[ホスホノ、−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィン酸基[−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミド又はチオアミドの窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができる]、Rvが本明細書中で先に定義したとおりである(=NORv)、(1−4C)アルキルS(O)pNH−、(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−、(1−4C)アルキルS(O)q−、CY1、CY2、AR1、AR2、AR3、AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q−、AR3−S(O)q−、AR1−NH−、AR2−NH−、AR3−NH−(pは、1又は2であり、qは、0、1又は2である)、そして更にAR2及びAR3を含有する基のAR2a、AR2b、AR3a及びAR3b変種から選択される一つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができる};ここにおいてRa3上のいずれもの置換基中に存在するいずれもの(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキルは、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの基によって置換されていることができ、但し、このような置換基が、異種原子が存在する場合、それに隣接する炭素上にないことを条件とし;
a4:R14がAR1、AR2、AR2a、AR2b、(1−4C)アルキルアミノ、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル又は(1−10C)アルキルであるR14C(O)O(1−6C)アルキル−{(Ra3)に対して定義したように所望により置換され又は置換されていない}
a5:F、Cl、ヒドロキシ、メルカプト、(1−4C)アルキルS(O)p−(p=0、1又は2である)、−NR(ここにおいてR及びRは、本明細書中で先に定義したとおりである)又は−OR10(ここでR10は、本明細書中で先に定義したとおりである);
mは、0、1又は2であり;
21は、水素、メチル[シアノ、トリフルオロメチル、−C=WNRvRw(ここでW、Rv及びRwは、Ra3に対して本明細書中で先に定義したとおりである)、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、CY1、CY2、AR1、AR2、AR2a、AR2b(窒素経由で連結していない)又はAR3で所望により置換され或いは置換されていないことができる]、(2−10C)アルキル[HET−3環の窒素に接続している炭素以外において、Ra3に対して定義した所望による置換基から独立に選択される一つ又は二つの基で所望により置換され或いは置換されていない]及びR14が本明細書中でRa4に対して先に定義したとおりであり、そしてR14C(O)O基がHET−3環の窒素に接続している炭素以外の炭素に接続している、R14C(O)O(2−6C)アルキル−から選択され;
22は、シアノ、−COR12、−COOR12、−CONHR12、−CON(R12)(R13)、−SO12(但し、R12が水素ではないことを条件とする)、−SONHR12、−SON(R12)(R13)又はNOであり、ここにおいてR12及びR13は、本明細書中で以下に定義される;
12及びR13は、水素、フェニル(ハロゲン、(1−4C)アルキル及び一つ、二つ、三つ又はそれより多いハロゲン原子で置換された(1−4C)アルキルから選択される一つ又はそれより多い置換基で所望により置換され或いは置換されていない)及び(1−4C)アルキル(一つ、二つ、三つ又はそれより多いハロゲン原子で所望により置換され或いは置換されていない)から独立に選択されるか、或いはいずれものN(R12)(R13)基において、R12及びR13は、これらが接続している窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいてこの環は、(1−4C)アルキル(窒素に隣接していない炭素においてシアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていない)、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、AR1、AR2、−C=OAR1、−C=OAR2、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル、−C(=S)O(1−4C)アルキル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH又は(1−4C)アルキルである]、−S(O)pAR1及び−S(O)pAR2から独立に選択される一つ又は二つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル鎖は、(1−4C)アルキル、シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていないことができ;p=0、1又は2であり;
AR1は、所望により置換された又は置換されていないフェニル或いは所望により置換された又は置換されていないナフチルであり;
AR2は、O、N及びS(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有しない)から独立に選択される四つまでの異種原子を含有し、そして環の炭素原子又は環がこれによって第四化合物化しない場合、環の窒素原子を経由して連結した、所望により置換された或いは置換されていない5−又は6−員の、完全に不飽和の(即ち最大の不飽和度を持つ)単環式ヘテロアリール環であり;
AR2aは、環の炭素原子によって連結されているか、又はこれによって環が第四化合物化されない場合、環の窒素原子を経由して連結されているAR2の、部分的に水素化された(即ちAR2系が、ある程度の、しかし完全ではない不飽和度を保有する)変種であり;
AR2bは、環の炭素原子を経由して連結されているか、又は環の窒素原子を経由して連結されているAR2の完全に飽和された(即ちAR2系が不飽和を有しない)変種であり;
AR3は、O、N及びS(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有しない)から独立に選択される四つまでの異種原子を含有し、そして二環系を構成する環のいずれかの環の炭素原子を経由して連結された、所望により置換された或いは置換されていない8−、9−又は10−員の、完全に不飽和の(即ち最大の不飽和度を持つ)二環式ヘテロアリール環であり;
AR3aは、二環系を構成するいずれかの環の炭素原子を経由して連結されているか、又はこれによって環が第四化合物化されない場合環の窒素原子を経由して連結されている、AR3の部分的に水素化された(即ちAR3系が、ある程度の、しかし完全ではない不飽和度を保有する)変種であり;
AR3bは、二環系を構成するいずれかの環の炭素原子を経由して連結されているか又は環の窒素原子を経由して連結されているAR3の完全に飽和された(即ちAR3系が不飽和を有しない)変種であり;
AR4は、O、N及びS(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有しない)から独立に選択される四つまでの異種原子を含有し、そして三環系を構成する環のいずれかの環の炭素原子を経由して連結された、所望により置換された或いは置換されていない13−又は14−員の、完全に不飽和の(即ち最大の不飽和度を持つ)三環式のヘテロアリール環であり;
AR4aは、三環系を構成する環のいずれかの炭素原子を経由して連結されているか、又はこれによって環が第四化合物化されない場合環の窒素原子を経由して連結されている、AR4の部分的に水素化された(即ちAR4系が、ある程度の、しかし完全ではない不飽和度を保有する)変種であり;
CY1は、所望により置換された或いは置換されていないシクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル環であり;
CY2は、所望により置換された或いは置換されていないシクロペンテニル又はシクロヘキセニル環であり;
ここにおいて;AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上の所望による置換基は、(1−4C)アルキル{ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは、0、1又は2である)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRwから独立に選択される置換基によって所望により置換され或いは置換されていない}、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、チオール、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、ジメチルアミノメチレンアミノカルボニル、ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルキルSOアミノ、(2−4C)アルケニル{カルボキシ又は(1−4C)アルコキシカルボニルによって所望により置換され或いは置換されていない}、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、(1−4C)アルカノイルアミノ{(1−4C)アルカノイル基は、ヒドロキシによって所望により置換され又は置換されていない}、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは、0、1又は2である){(1−4C)アルキル基は、シアノ、ヒドロキシ及び(1−4C)アルコキシから独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され又は置換されていない}、−CONRvRw又は−NRvRw[ここにおいてRvは、水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは、水素又は(1−4C)アルキルである]から独立に選択される三つまでの(利用可能な炭素原子における)置換基であり;
そしてAR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上の(利用可能な炭素原子における)、そして更にアルキル基(他に示されない限り)上の更なる所望による置換基は、トリフルオロメトキシ、ベンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル{ハロ、(1−4C)アルコキシ又はシアノから独立に選択される三つまでの置換基によって所望により置換され或いは置換されていない}、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカンスルホンアミド、−SONRvRw[ここにおいてRvは、水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは、水素又は(1−4C)アルキルである]から独立に選択される三つまでの置換基であり;そして
AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4及びAR4a上の所望による置換基は、(利用可能な窒素原子における、このような置換が第四化合物化とならない場合)(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルカルボニル{ここにおいて(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルキルカルボニル基は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは、0、1又は2である)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRw[ここにおいてRvは、水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは、水素又は(1−4C)アルキルである]から独立に選択される置換基(好ましくは一つ)によって所望により置換され或いは置換されていない}、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシカルボニル或いはオキソ(N−オキシドを形成する)である。
もう一つの側面において、本発明は、本明細書中で先に定義したような式(1)の化合物又は医薬的に受容可能な塩に関する。
もう一つの側面において、本発明は、本明細書中で先に定義したような式(1)の化合物又はそのプロドラッグに関する。式(1)の化合物のプロドラッグの適した例は、式(1)の化合物のin−vivoで加水分解可能なエステルである。従ってもう一つの側面において、本発明は、本明細書中で先に定義したような式(1)の化合物又はin−vivoで加水分解可能なそのエステルに関する。
もう一つの側面において、HET3が:
a)HET3−AないしHET3−E;
b)HET3−FないしHET3−Y;及び
c)HET3−ZないしHET3−AE;
から選択される、本明細書中で先に定義したような式(I)の化合物が提供される。
所望による置換基が、“0、1、2又は3”基から選択される場合、この定義が、規定された群の一つから選択される全ての置換基、或いは規定された群の二つ又はそれより多くから選択される置換基を含むことは理解されるべきである。類似の規則は、“0、1又は2”及び“1又は2”基から選択される置換基に適用される。
本明細書において、用語‘アルキル’は、直鎖及び分枝構造を含む。例えば、(1−4C)アルキルは、プロピル及びイソプロピルを含む。然しながら、“プロピル”のような個別のアルキル基に対する言及は、直鎖の変種のみに対して特定的であり、そして“イソプロピル”のような個別の分枝鎖アルキル基に対する言及は、分枝鎖の変種のみに対して特定的である。本明細書において、用語‘アルケニル’及び‘シクロアルケニル’は、全ての位置及び幾何異性体を含む。本明細書において、用語‘アリール’は、不飽和の炭素環式芳香族基、特にフェニル、1−及び2−ナフチルである。
疑義を回避するために、オキソ又はチオキソ基によって置換されているHET1又はHET2中の炭素原子に対する言及は、CHの、それぞれC=O又はC=Sによる置換を意味する。
本明細書内において、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルキルのような一つより多い官能基を含んでなる基を記載するために、複合的な用語が使用される。このような用語は、それぞれの成分の部分に対して当業者によって理解される意味によって解釈されるべきである。例えば、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルキルは、メトキシメトキシメチル、エトキシメトキシプロピル及びプロポキシエトキシメチルを含む。
基が、これが一つより多い置換基によって所望により置換されているように定義された場合、置換が、化学的に安定な化合物を形成するようなものであることは理解されるものである。例えば、トリフルオロメチル基は許すことができるが、しかしトリヒドロキシメチル基はそうではない。この規則は、所望による置換基が定義されたいずれもの場合に適用される。
本明細書中で言及されるある種の置換基及び基に対する特別の、そして適した意義が以下に記載される。これらの意義は、本明細書中で先に又は以下に開示される定義及び態様のいずれにおいても適宜に使用することができる。疑義を回避するために、それぞれの記述された種は、本発明の特別の、そして独立の側面を表す。
(1−4C)アルキル及び(1−5C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びt−ブチルを含む;(1−6C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル及びヘキシルを含む;(1−10C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル及びノニルを含む;(1−4C)アルカノイルアミノ−(1−4C)アルキルの例は、ホルムアミドメチル、アセトアミドメチル及びアセトアミドエチルを含む;ヒドロキシ(1−4C)アルキル及びヒドロキシ(1−6C)アルキルの例は、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシプロピルを含む;(1−4C)アルコキシカルボニルの例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル及びプロポキシカルボニルを含む;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニルの例は、メトキシメトキシカルボニル、メトキシエトキシカルボニル及びプロポキシメトキシカルボニルを含む;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニルの例は、メトキシメトキシメトキシカルボニル、メトキシエトキシメトキシカルボニル及びプロポキシエトキシメトキシカルボニルを含む;2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニルの例は、2−(メトキシカルボニル)エテニル及び2−(エトキシカルボニル)エテニルを含む;2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニルの例は、2−シアノ−2−メチルエテニル及び2−シアノ−2−エチルエテニルを含む;2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニルの例は、2−ニトロ−2−メチルエテニル及び2−ニトロ−2−エチルエテニルを含む;2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニルの例は、2−(メチルアミノカルボニル)エテニル及び2−(エチルアミノカルボニル)エテニルを含む;(2−4C)アルケニルの例は、アリル及びビニルを含む;(2−4C)アルケニルオキシの例は、アリルオキシ及びビニルオキシを含む;(2−4C)アルキニルの例は、エチニル及び2−プロピニルを含む;(2−4C)アルキニルオキシの例は、エチニルオキシ及び2−プロピニルオキシを含む;(1−4C)アルカノイルの例は、ホルミル、アセチル及びプロピオニルを含む;(1−4C)アルキルカルボニルの例は、アセチル及びプロピオニルを含む;(1−4C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ及びプロポキシを含む;(1−6C)アルコキシ及び(1−10C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びペントキシを含む;(1−4C)アルキルチオの例は、メチルチオ及びエチルチオを含む;(1−4C)アルキルアミノの例は、メチルアミノ、エチルアミノ及びプロピルアミノを含む;(2−4C)アルケニルアミノの例は、ビニルアミノ及びアリルアミノを含む;ヒドロキシ(1−4C)アルキルアミノの例は、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−ヒドロキシプロピルアミノ及び3−ヒドロキシプロピルアミノを含む;ジ−((1−4C)アルキル)アミノの例は、ジメチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ及びジプロピルアミノを含む;ハロ基の例は、フルオロ、クロロ及びブロモを含む;(1−4C)アルキルスルホニルの例は、メチルスルホニル及びエチルスルホニルを含む;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ及び(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルコキシの例は、メトキシメトキシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ及び3−メトキシプロポキシを含む;(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシの例は、2−(メトキシメトキシ)エトキシ、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ;3−(2−メトキシエトキシ)プロポキシ及び2−(2−エトキシエトキシ)エトキシを含む;(1−4C)アルキルS(O)アミノの例は、メチルスルホニルアミノ及びエチルスルホニルアミノを含む;(1−4C)アルカノイルアミノ及び(1−6C)アルカノイルアミノの例は、ホルムアミド、アセトアミド及びプロピオニルアミノを含む;(1−4C)アルコキシカルボニルアミノの例は、メトキシカルボニルアミノ及びエトキシカルボニルアミノを含む;N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノの例は、N−メチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド及びN−メチルプロピオンアミドを含む;pが1又は2である(1−4C)アルキルS(O)pNH−の例は、メチルスルフィニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、エチルスルフィニルアミノ及びエチルスルホニルアミノを含む;pが1又は2である(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−の例は、メチルスルフィニルメチルアミノ、メチルスルホニルメチルアミノ、2−(エチルスルフィニル)エチルアミノ及び2−(エチルスルホニル)エチルアミノを含む;pが1又は2であるフルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−の例は、トリフルオロメチルスルフィニルアミノ及びトリフルオロメチルスルホニルアミノを含む;pが1又は2であるフルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)NH−の例は、トリフルオロメチルスルフィニルメチルアミノ及びトリフルオロメチルスルホニルメチルアミノを含む (1−4C)アルコキシ(ヒドロキシ)ホスホリルの例は、メトキシ(ヒドロキシ)ホスホリル及びエトキシ(ヒドロキシ)ホスホリルを含む;ジ−(1−4C)アルコキシホスホリルの例は、ジ−メトキシホスホリル、ジ−エトキシホスホリル及びエトキシ(メトキシ)ホスホリルを含む;qが0、1又は2である(1−4C)アルキルS(O)q−、及び−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)の例は、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル及びエチルスルホニルを含む;qが0、1又は2であるフェニルS(O)q及びナフチルS(O)q−の例は、それぞれフェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル並びにナフチルチオ、ナフチルスルフィニル及びナフチルスルホニルである;ベンジルオキシ−(1−4C)アルキルの例は、ベンジルオキシメチル及びベンジルオキシエチルを含む;(3−4C)アルキレン鎖の例は、トリメチレン又はテトラメチレンである;(1−6C)アルコキシ−(1−6C)アルキルの例は、メトキシメチル、エトキシメチル及び2−メトキシエチルを含む;ヒドロキシ−(2−6C)アルコキシの例は、2−ヒドロキシエトキシ及び3−ヒドロキシプロピルを含む;(1−4C)アルキルアミノ−(2−6C)アルコキシの例は、2−メチルアミノエトキシ及び2−エチルアミノエトキシを含む;ジ−(1−4C)アルキルアミノ−(2−6C)アルコキシの例は、2−ジメチルアミノエトキシ及び2−ジエチルアミノエトキシを含む;フェニル(1−4C)アルキルの例は、ベンジル及びフェネチルを含む;(1−4C)アルキルカルバモイルの例は、メチルカルバモイル及びエチルカルバモイルを含む;ジ−((1−4C)アルキル)カルバモイルの例は、ジ(メチル)カルバモイル及びジ(エチル)カルバモイルを含む;ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキルの例は、ヒドロキシイミノメチル、2−(ヒドロキシイミノ)エチル及び1−(ヒドロキシイミノ)エチルを含む;(1−4C)アルコキシイミノ−(1−4C)アルキルの例は、メトキシイミノメチル、エトキシイミノメチル、1−(メトキシイミノ)エチル及び2−(メトキシイミノ)エチルを含む;ハロ(1−4C)アルキルの例は、ハロメチル、1−ハロエチル、2−ハロエチル、及び3−ハロプロピルを含む;ニトロ(1−4C)アルキルの例は、ニトロメチル、1−ニトロエチル、2−ニトロエチル及び3−ニトロプロピルを含む;アミノ(1−4C)アルキルの例は、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエチル及び3−アミノプロピルを含む;シアノ(1−4C)アルキルの例は、シアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチル及び3−シアノプロピルを含む;(1−4C)アルカンスルホンアミドの例は、メタンスルホンアミド及びエタンスルホンアミドを含む;(1−4C)アルキルアミノスルホニルの例は、メチルアミノスルホニル及びエチルアミノスルホニルを含む;ジ−(1−4C)アルキルアミノスルホニルの例は、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル及びN−メチル−N−エチルアミノスルホニルを含む;(1−4C)アルカンスルホニルオキシの例は、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ及びプロピルスルホニルオキシを含む;(1−4C)アルカノイルオキシの例は、アセトキシ及びプロピオニルオキシを含む;(1−4C)アルキルアミノカルボニルの例は、メチルアミノカルボニル及びエチルアミノカルボニルを含む;ジ((1−4C)アルキル)アミノカルボニルの例は、ジメチルアミノカルボニル及びジエチルアミノカルボニルを含む;(3−6C)シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む;(3−6C)シクロアルケニルの例は、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルを含む;(4−7C)シクロアルキルの例は、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む;ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノの例は、ジメチルアミノメチルイミノ及びジエチルアミノメチルイミノを含む。
AR2に対する特別な意義は、例えば、一つの異種原子を含有するAR2に対して、フラン、ピロール、チオフェン;一つないし四つのN原子を含むAR2に対して、ピラゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、1,2,3−及び1,2,4−トリアゾール及びテトラゾール;一つのN及び一つのO原子を含有するAR2に対して、オキサゾール、イソオキサゾール及びオキサジン;一つのN及び一つのS原子を含有するAR2に対して、チアゾール及びイソチアゾール;二つのN原子及び一つのS原子を含有するAR2に対して、1,2,4−及び1,3,4−チアジアゾールを含む。
AR2aの特別な例は、例えば、ジヒドロピロール(特に2,5−ジヒドロピロール−4−イル)及びテトラヒドロピリジン(特に1,2,5,6−テトラヒドロピリド−4−イル)を含む。
AR2bの特別な例は、例えば、テトラヒドロフラン、ピロリジン、モルホリン(好ましくはモルホリノ)、チオモルホリン(好ましくはチオモルホリノ)、ピペラジン(好ましくはピペラジノ)、イミダゾリン及びピペリジン、1,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−ジオキサン−5−イル並びに1,4−ジオキサン−2−イルを含む。
AR3に対する特別な意義は、例えば、一つの窒素原子並びに酸素、硫黄及び窒素から選択される所望による1−3個の更なる異種原子を含有する或いは含有していない5−又は6−員のヘテロアリール環を含有する二環式ベンゾ縮合系を含む。このような環系の具体的な例は、例えば、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイシチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、キノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン及びシンノリンを含む。
AR3の他の特別な例は、環の両方に異種原子を含有する5/5、5/6及び6/6の二環式環系を含む。このような環系の具体的な例は、例えば、プリン及びナフチリジンを含む。
AR3の更なる特別な例は、少なくとも一つの橋頭窒素並びに酸素、硫黄及び窒素から選択される更なる1−3個の異種原子を所望により持つ又は持たない、二環式ヘテロアリール環系を含む。このような環系の具体的な例は、例えば、3H−ピロロ[1,2−a]ピロール、ピロロ[2,1−b]チアゾール、1H−イミダゾ[1,2−a]ピロール、1H−イミダゾ[1,2−a]イミダゾール、1H,3H−ピロロ[1,2−c]オキサゾール、1H−イミダゾ[1,5−a]ピロール、ピロロ[1,2−b]イソオキサゾール、イミダゾ[5,1−b]チアゾール、イミダゾ[2,1−b]チアゾール、インドリジン、イミダゾ[1,2−a]ピリジン、イミダゾ[1,5−a]ピリジン、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン、ピロロ[1,2−b]ピリダジン、ピロロ[1,2−c]ピリミジン、ピロロ[1,2−a]ピラジン、ピロロ[1,2−a]ピリミジン、ピリド[2,1−c]−s−トリアゾール、s−トリアゾール[1,5−a]ピリジン、イミダゾ[1,2−c]ピリミジン、イミダゾ[1,2−a]ピラジン、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、イミダゾ[1,5−a]ピラジン、イミダゾ[1,5−a]ピリミジン、イミダゾ[1,2−b]−ピリダジン、s−トリアゾロ[4,3−a]ピリミジン、イミダゾ[5,1−b]オキサゾール及びイミダゾ[2,1−b]オキサゾールを含む。このような環系の他の具体的な例は、例えば、[1H]−ピロロ[2,1−c]オキサジン、[3H]−オキサゾロ[3,4−a]ピリジン、[6H]−ピロロ[2,1−c]オキサジン及びピリド[2,1−c][1,4]オキサジンを含む。5/5二環式環系の他の具体的な例は、イミダゾオキサゾール又はイミダゾチアゾール、特にイミダゾ[5,1−b]チアゾール、イミダゾ[2,1−b]チアゾール、イミダゾ[5,1−b]オキサゾール又はイミダゾ[2,1−b]オキサゾールである。
AR3a及びAR3bの特別な例は、例えば、インドリン、1,3,4,6,9,9a−ヘキサヒドロピリド[2,1c][1,4]オキサジン−8−イル、1,2,3,5,8,8a−ヘキサヒドロイミダゾロ[1,5a]ピリジン−7−イル、1,5,8,8a−テトラヒドロオキサゾロ[3,4a]ピリジン−7−イル、1,5,6,7,8,8a−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,4a]ピリジン−7−イル、(7aS)[3H,5H]−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2c]オキサゾール−6−イル、(7aS)[5H]−1,2,3,7a−テトラヒドロピロロ[1,2c]イミダゾール−6−イル、(7aR)[3H,5H]−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2c]オキサゾール−6−イル、[3H,5H]−ピロロ[1,2−c]オキサゾール−6−イル、[5H]−2,3−ジヒドロピロロ[1,2−c]イミダゾール−6−イル、[3H,5H]−ピロロ[1,2−c]チアゾール−6−イル、[3H,5H]−1,7a−ジヒドロピロロ[1,2−c]チアゾール−6−イル、[5H]−ピロロ[1,2−c]イミダゾール−6−イル、[1H]−3,4,8,8a−テトラヒドロピロロ[2,1−c]オキサジン−7−イル、[3H]−1,5,8,8a−テトラヒドロオキサゾロ−[3,4−a]ピリド−7−イル、[3H]−5,8−ジヒドロオキサゾロ−[3,4−a]ピリド−7−イル及び5,8−ジヒドロイミダゾ−[1,5−a]ピリド−7−イルを含む。
AR4に対する特別な意義は、例えば、ピロロ[a]キノリン、2,3−ピロロイソキノリン、ピロロ[a]イソキノリン、1H−ピロロ[1,2−a]ベンゾイミダゾール、9H−イミダゾ[1,2−a]インドール、5H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール、1H−イミダゾ[3,4−a]インドール、イミダゾ[1,2−a]キノリン、イミダゾ[2,1−a]イソキノリン、イミダゾ[1,5−a]キノリン及びイミダゾ[5,1−a]イソキノリンを含む。
使用した命名法は、例えば、“Heterocyclic Compounds(System with Bridgehead Nitrogen),W.L.Mosby(Interscience Publishers Inc.,New York),1961,Parts 1 and 2中に見出されるものである。
所望による置換基が列挙されている場合、このような置換は、他に記述されないかぎり、好ましくはジェミナルな二置換ではない。他に記述されていない場合、特定の基に対する適した所望による置換基は、本明細書中で同様な基に対して記述されているようなものである。
1,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−ジオキサン−5−イル又は1,4−ジオキサン−2−イルのようなAr2b上の好ましい所望による置換基は、(1−4C)アルキル(ジェミナルな二置換を含む)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アセトアミド、(1−4C)アルカノイル、シアノ、トリフルオロメチル及びフェニルから独立に選択される置換基によって一又は二置換されている]。
CY1及びCY2上の好ましい所望による置換基は、(1−4C)アルキル(ジェミナルな二置換を含む)、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、アセトアミド、(1−4C)アルカノイル、シアノ、及びトリフルオロメチルから独立に選択される置換基によって一又は二置換されている。
適した医薬的に受容可能な塩は、メタンスルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩及び(最適ではないが)臭化水素酸塩のような酸付加塩を含む。リン酸及び硫酸により形成された塩も適している。もう一つの側面において、適した塩は、アルカリ金属、例えばナトリウム塩、アルカリ土類金属、例えばカルシウム又はマグネシウム塩、有機アミン、例えばトリエチルアミン、モルホリン、−メチルピペリジン、−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミノ、−ジベンジルエチルアミン、トリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−メチルd−グルカミン及びリシンのようなアミノ酸塩のような塩基塩である。荷電された官能基の数及びカチオン及びアニオンの原子価によって一つより多いカチオン又はアニオンが存在することができる。好ましい医薬的に受容可能な塩は、ナトリウム塩である。
然しながら、調製中に塩の単離を容易にするために、選択された溶媒中により少なく溶解する塩が、医薬的に受容可能であるか否かにかかわらず好ましいものであることができる。
本発明の化合物は、ヒト又は動物の体内で分解されて、本発明の化合物を与えるプロドラッグの形態で投与することができる。プロドラッグは、母体化合物の物理的及び/又は薬物動態学的特性を変更又は改良するために使用することができ、そして母体化合物が、プロドラッグを形成するために誘導することができる適した基又は置換基を含有する場合に形成することができる。プロドラッグの例は、本発明の化合物又は医薬的に受容可能なその塩のin−vivoで加水分解可能なエステルを含む。
各種の形態のプロドラッグが当技術において既知であり、例えば:
(a)Design of Prodrugs,edited by H.Bundgaard,(Elsevier,1985)及びMethods in
Enzymology,Vol.42,p.309−396,edited by K.Widder,et al.(Academic Press,1985);
(b)A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Chapter 5“Design and Application of Prodrugs”,by H.Bundgaard p.113−191(1991);
(c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,,1−38(1992);
(d)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988);及び
(e)N.Kakeya,et al.,Chem Pharm Bull,32,692(1984);
を参照されたい。
ピリジン又はトリアゾール誘導体に対する適したプロドラッグは、アシルオキシメチルピリジニウム又はトリアゾリウム塩、例えばハロゲン化物;例えば以下の式:
Figure 2006515601
のようなプロドラッグを含む(参考文献:T.Yamazaki et al.42nd Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy,San Diego,2002;Abstract F820)。
ヒドロキシル基の適したプロドラッグは、式RCOOC(R,R’)OCO−のアセタール−炭酸エステルのアシルエステルであり、ここでRは(1−4C)アルキルであり、そしてR’は(1−4C)アルキル又はHである。更なる適したプロドラッグは、炭酸及びカルバミン酸エステルRCOO−及びRNHCOO−である。
カルボキシ又はヒドロキシ基を含有する本発明の化合物又は医薬的に受容可能なその塩のin−vivoで加水分解可能なエステルは、例えば、ヒト又は動物の体内で加水分解されて、母体アルコールを生じる、医薬的に受容可能なエステルである。
カルボキシに対する適した医薬的に受容可能なエステルは、(1−6C)アルコキシメチルエステル例えばメトキシメチル、(1−6C)アルカノイルオキシメチルエステル例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、(3−8C)シクロアルコキシカルボニルオキシ(1−6C)アルキルエステル例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソラン−2−オニルメチルエステル例えば5−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル;及び(1−6C)アルコキシカルボニルオキシエチルエステル例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルを含み、そして本発明の化合物中のいずれものカルボキシ基において形成することができる。
ヒドロキシ基又は複数のヒドロキシ基を含有する、本発明の化合物又は医薬的に受容可能なその塩のin−vivoで加水分解可能なエステルは、リン酸エステル(ホスホルアミド酸環式エステルを含む)のような無機エステル及びα−アシルオキシアルキルエーテル、並びにin−vivoのエステル分解の加水分解の結果として母体ヒドロキシ基/複数のヒドロキシ基を与える関連する化合物を含む。α−アシルオキシアルキルエーテルの例は、アセトキシメトキシ及び2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシを含む。ヒドロキシに対するin−vivoで加水分解可能なエステル形成基の選択は、(1−10C)アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル並びに置換されたベンゾイル及びフェニルアセチル、(1−10C)アルコキシカルボニル(炭酸アルキルエステルを与える)、ジ−(1−4C)アルキルカルバモイル及び−(ジ−(1−4C)アルキルアミノエチル)−−(1−4C)アルキルカルバモイル(カルバミン酸エステルを与える)、ジ−(1−4C)アルキルアミノアセチル、カルボキシ(2−5C)アルキルカルボニル及びカルボキシアセチルを含む。フェニルアセチル及びベンゾイル上の環の置換基の例は、クロロメチル又はアミノメチル、(1−4C)アルキルアミノメチル及びジ−((1−4C)アルキル)アミノメチル、並びに環の窒素原子からメチレン連結基を経由してベンゾイル環の3−又は4−位に連結したモルホリノ或いはピペラジノを含む。他の興味あるin−vivoで加水分解可能なエステルは、例えば、RC(O)O(1−6C)アルキル−CO−(ここにおいてRは、例えば所望により置換されたベンジルオキシ−(1−4C)アルキル、又は所望により置換されたフェニルである;を含み、このようなエステル中のフェニル基上の適した置換基は、例えば、4−(1−4C)ピペラジノ−(1−4C)アルキル、ピペラジノ−(1−4C)アルキル及びモルホリノ−(1−4C)アルキルを含む。
式(I)の化合物の適したin−vivoで加水分解可能なエステルは、以下に記載されるとおりである。例えば、1,2−ジオールは、環化されて、以下の式(PD1)の環式エステル又は以下の式(PD2)のピロリン酸エステルを形成することができ、そして1,3−ジオールは、環化されて、以下の式(PD3):
Figure 2006515601
の環式エステルを形成することができる。
(PD1)、(PD2)及び(PD3)中のHO−官能基/複数のHO−官能基が、(1−4C)アルキル、フェニル又はベンジルで保護されている式(I)の化合物のエステルは、このようなプロドラッグの調製のための有用な中間体である。
更なるin−vivoで加水分解可能なエステルは、ホスホルアミド酸エステル、及び更にいずれもの遊離のヒドロキシ基が、以下の式(PD4):
Figure 2006515601
のホスホリル(npdが1である)又はホスフィリル(npdが0である)エステルを独立に形成する本発明の化合物を含む。
疑義を回避するために、ホスホノは−P(O)(OH)であり;(1−4C)アルコキシ(ヒドロキシ)−ホスホリルは、−O−P(O)(OH)のモノ−(1−4C)アルコキシ誘導体であり;そしてジ−(1−4C)アルコキシホスホリルは、−O−P(O)(OH)のジ−(1−4C)アルコキシ誘導体である。
このようなエステルの調製のために有用な中間体は、(PD1)中の−OH基のいずれか又は両方が(1−4C)アルキル(このような化合物は、更にそれ自体も興味ある化合物である)、フェニル又はフェニル−(1−4C)アルキル(このようなフェニル基は、(1−4C)アルキル、ニトロ、ハロ及び(1−4C)アルコキシから独立に選択される1又は2個の基によって所望により置換され或いは置換されていない)によって独立に保護された、式(PD4)の基/複数の式(PD4)の基を含有する化合物を含む。
従って、(PD1)、(PD2)、(PD3)及び(PD4)のような基を含有するプロドラッグは、適したヒドロキシ基/複数のヒドロキシル基を含有する本発明の化合物の、適当に保護されたリン酸化剤(例えば、クロロ又はジアルキルアミノ脱離基を含有する)との反応、それに続く酸化(必要な場合)及び脱保護によって調製することができる。
他の適したプロドラッグは、ホスホノオキシメチルエーテル及びその塩、例えば以下の式:
Figure 2006515601
のようなR−OHのプロドラッグを含む。
本発明の化合物が多くの遊離のヒドロキシ基を含有する場合、プロドラッグ官能基に転換されない基は、保護され(例えば、t−ブチル−ジメチルシリル基を使用して)、そしてその後、脱保護することができる。更に、酵素的方法も、アルコール官能基を選択的にリン酸化又は脱リン酸化するために使用することができる。
In−vivoで加水分解可能なエステルの医薬的に受容可能な塩を形成することができる場合、これは、慣用的な技術によって達成される。従って、例えば、(PD1)、(PD2)、(PD3)及び/又は(PD4)の基を含有する化合物をイオン化(部分的に又は完全に)して、適当な数の対イオンを持つ塩を形成することができる。従って、例として、本発明の化合物のin−vivoで加水分解可能なエステルが二つの(PD4)基を含有する場合、全体の分子中に四つのHO−P−官能基が存在し、これらのそれぞれが適当な塩を形成することができる(即ち、全体の分子は、例えば、一、二、三又は四ナトリウム塩を形成することができる)。
本発明の化合物は、キラル中心をオキサゾリジノン環のC−5位において有する。医薬的に活性なジアステレオ異性体は、以下の式(Ia):
Figure 2006515601
のものであり、これはRb及びCの特質にもよるが、一般的に(5R)配置である。
本発明は、純粋なジアステレオ異性体又はジアステレオ異性体の混合物、例えばラセミ混合物を含む。鏡像異性体の混合物が使用される場合、同じ重量の医薬的に活性な鏡像異性体と同一の効果を達成するために、より大きい量(鏡像異性体の比にもよるが)が必要となるものである。
更に、本発明のいくつかの化合物は、例えばC基上の置換基上に他のキラル中心を有することができる。本発明が、抗細菌活性を保有する全てのこのような光学及びジアステレオ異性体、並びにラセミ混合物を包含することは理解されるべきである。光学的に活性な形態を如何に調製し(例えば再結晶化によるラセミの形態の分割、キラル合成、酵素的分割、生体内転換又はクロマトグラフィーによる分離によって)、そして抗細菌活性を如何に決定するかということは、本明細書中で以下に記載されるように当技術において公知である。
本発明は、抗細菌活性を保有する本発明の化合物の全ての互換異性の形態に関する。
本発明のある種の化合物が、例えば、水和された形態のような溶媒和された、並びに溶媒和されていない形態で存在することができることも更に理解されるべきである。本発明が、抗細菌活性を保有する全てのこのような溶媒和された形態を包含することは理解されるべきである。
本発明のある種の化合物が多形を示すことができ、そして本発明が、抗細菌活性を保有する全てのこのような形態を包含することも更に理解されるべきである。
先に記述したように、本出願人等は、最も普通に使用される抗生物質に耐性であることが知られている生物体を含む広い範囲のグラム陽性病原体に対する良好な活性を有し、H.influenzae、M.catarrhalis、マイコプラズマ及びクラミジア株のような培養条件の面倒なグラム陰性病原体に対する活性をいっしょに伴うある範囲の化合物を見出した。以下の化合物は、好ましい医薬的及び/又は物理的及び/又は薬物動体学的特性を保有する。
本発明の一つの態様において、式(I)の化合物が提供され、別の態様において、式(I)の化合物の医薬的に受容可能な塩が提供され、更なる別の態様において、式(I)の化合物のin−vivoで加水分解可能なエステルが提供され、そして更なる別の態様において、式(I)の化合物のin−vivoで加水分解可能なエステルの医薬的に受容可能な塩が提供される。
一つの側面において、式(I)の化合物のin−vivoで加水分解可能なエステルは、ホスホリルエステル(式(PD4)によって定義されたような、npdとして1を持つ)である。
Cが、D基又はE基から選択される式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルは、本発明の別個の、そして独立の側面を表す。
本発明の特別に好ましい化合物は、置換基Ra、Rb、Ra、Rb、Ra、Ra及びRb並びに先に記述した他の置換基が本明細書中で先に定義した意義、又は以下の意義(これらは、本明細書中で先に又は以下に開示される定義及び態様のいずれかと共に適宜に使用することができる)のいずれかを有する、本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルを含んでなる。
一つの態様において、C基が、D基である式(I)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基が、E基である式(I)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
一つの側面において、Ra及びRaは水素である。
一つの側面において、一つのRb及びRbはフルオロであり、そして他方は水素である。もう一つの側面において、一つのRb及びRbの両方はフルオロである。更なる側面において、Rbはフルオロであり、そしてRbはCl、CF、Me、Et、OMe及びSMeから選択される。
一つの側面において、Rb及びRbの一つはクロロであり、そして他方は水素である。
もう一つの側面において、Rb及びRbの一つはCFであり、そして他方は水素である。
もう一つの側面において、Rb及びRbの一つはMeであり、そして他方は水素である。
もう一つの側面において、Rb及びRbの一つはEtであり、そして他方は水素である。
もう一つの側面において、Rb及びRbの一つはOMeであり、そして他方は水素である。
もう一つの側面において、Rb及びRbの一つはSMeであり、そして他方は水素である。
一つの側面において、Raは、H、(1−4C)アルキル、シアノ、Br、F、Cl、OH、(1−4C)アルコキシ、−S(1−4C)アルキル、アミノ、ニトロ及び−CHOから選択される。更なる側面において、Raは、H、Cl、Br、F、Me、Et、OMe及びSMeから選択される。
一つの態様において、RbはHET1であり、ここにおいてHET1は、以下の構造(Za)ないし(Zf):
Figure 2006515601
から選択され、式中、u及びvは独立に0又は1であり、そしてRTは、本明細書中で先に又は以下に定義される態様或いは側面のいずれかで定義されるとおりである。
一つの態様において、RbはHET1であり、ここにおいてHET1は、1,2,3−トリアゾール(特に1,2,3−トリアゾール−1−イル(Zd))、1,2,4−トリアゾール(特に1,2,4−トリアゾール−1−イル(Zc))及びテトラゾール(好ましくはテトラゾール−2−イル(Zf))から選択され、そしてここにおいてu及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、本明細書中で先に又は以下に定義される態様或いは側面のいずれかで定義されるとおりである。
もう一つの態様において、RbはHET1であり、ここにおいてHET1は、1,2,3−トリアゾール−1−イル(Zd)及びテトラゾール−2−イル(Zf)から選択され、そしてここにおいてu及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、本明細書中で先に又は以下に定義される態様或いは側面のいずれかで定義されるとおりである。
もう一つの態様において、RbはHET1であり、ここにおいてHET1は、1,2,3−トリアゾール−1−イル(Zd)であり、そしてここにおいてu及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、本明細書中で先に又は以下に定義される態様或いは側面のいずれかで定義されるとおりである。
一つの態様において、RbはHET2であり、ここにおいてHET2は、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン及びピリジンのジ−ヒドロ変種であり、そしてここにおいてRTは、本明細書中で先に又は以下に定義される態様或いは側面のいずれかで定義されるとおりである。
もう一つの態様において、RbはHET2であり、ここにおいてHET2は、ピリミドン、ピリダジノン、ピラジノン、1,2,3−トリアジノン、1,2,4−トリアジノン、1,3,5−トリアジノン及びピリドンから選択され、そしてここにおいてRTは、本明細書中で先に又は以下に定義される態様或いは側面のいずれかで定義されるとおりである。
もう一つの態様において、RbはHET2であり、ここにおいてHET2は、チオピリミドン、チオピリダジノン、チオピラジノン、チオ−1,2,3−トリアジノン、チオ−1,2,4−トリアジノン、チオ−1,3,5−トリアジノン及びチオピリドンから選択され、そしてここにおいてRTは、本明細書中で先に又は以下に定義される態様或いは側面のいずれかで定義されるとおりである。
一つの側面において、RTは、好ましくはRTa1ないしRTb2基:
(RTa1)水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ;
(RTa2)(1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ及び(2−4C)アルケニルアミノ;
(RTb1)ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選択される一つの置換基によって所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキル基;
(RTb2)(2−4C)アルケニルオキシ、(3−6C)シクロアルキル及び(3−6C)シクロアルケニルから選択される一つの置換基によって所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキル基;
からの置換基から選択され、そしてここにおいて、(RTa1)又は(RTa2)、或いは(RTb1)又は(RTb2)中にアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基のそれぞれの出現において、それぞれのこのような部分は、利用可能な炭素原子において、F、Cl、Br、OH及びCNから独立に選択される一つ、二つ、三つ又はそれより多い置換基で所望により置換され或いは置換されていない。
もう一つの側面において、RTは、好ましくはRTa1及びRTb1基:
(RTa1)水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ;
(RTb1)ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選択される一つの置換基によって所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキル基;
からの置換基から選択され、そしてここにおいて、(RTa1)又は(RTb1)中にアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基のそれぞれの出現において、それぞれのこのような部分は、利用可能な炭素原子において、F、Cl、Br、及びCNから独立に選択される一つ、二つ、三つ又はそれより多い置換基で所望により置換され或いは置換されていない。
更なる側面において、RTは、最も好ましくは、
(a)水素;又は
(b)ハロゲン、特にフッ素、塩素、若しくは臭素;又は
(c)シアノ;又は
(d)(1−4C)アルキル、特にメチル;又は
(e)一置換された(1−4C)アルキル、特にフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル;又は
(f)二置換された(1−4C)アルキル、例えばジフルオロメチル、又は
(g)三置換された(1−4C)アルキル、例えばトリフルオロメチル;
である。
一つの側面において、Rは、Raから選択される。もう一つの側面において、Rは、Rbから選択される。
一つの側面において、Raは、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、AR1、AR2、(1−4C)アルカノイル、−CS(1−4C)アルキル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルである]、−COO(1−4C)アルキル、−C=OAR1、−C=OAR2、−COOAR1、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−S(O)pAR1、−S(O)pAR2及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択され;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル鎖は、(1−4C)アルキル、シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていないことができ;p=0、1又は2である)。
更なる側面において、Raは、アジド、−NR、−OR10(1−4C)アルコキシ、−(CH−R及び−(C=O)−Rから選択される。
一つの側面において、HET−3は、HET3−A、HET3−B、HET3−C、HET3−D及びHET3−Eから選択される。
もう一つの側面において、HET−3は、HET3−F、HET3−G、HET3−H及びHET3−Iから選択される。
もう一つの側面において、HET−3は、HET3−J、HET3−K、HET3−L、HET3−M、HET3−N、HET3−O、HET3−P、HET3−Q、HET3−R及びHET3−Sから選択される。
更なる側面において、HET−3は、HET3−J、HET3−L、HET3−M、HET3−N、HET3−P、HET3−Q、HET3−R及びHET3−Sから選択される。
更なる側面において、HET−3は、HET3−L及びHET3−Mから選択される。
更なる側面において、HET−3は、HET3−P及びHET3−Qから選択される。
更なる側面において、HET−3は、HET3−T、HET3−U、HET3−V、HET3−W、HET3−X及びHET3−Yから選択される。
更なる側面において、HET−3は、HET3−T、HET3−V、HET3−Y及びHET3−Wから選択される。
更なる側面において、HET−3は、HET3−V、及びHET3−Yから選択される。
更なる側面において、HET−3は、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択される。
m=1である場合、一つの側面において、Raは、Ra1から選択され;もう一つの側面において、Raは、Ra2から選択され;更なる側面において、Raは、Ra3から選択され;更なる側面において、Raは、Ra4から選択され、そして更なる側面において、Raは、Ra5から選択される。
m=2である場合、一つの側面において、両方のRa基は、同一のRa1ないしRa5基から独立に選択される。更なる側面において、m=2である場合、それぞれのRaは、異なったRa1ないしRa5基から独立に選択される。
都合よくは、mは1又は2である。一つの側面において、好ましくはmは1である。もう一つの側面において、好ましくはmは2である。
a1から選択される場合、Raの特別な意義は、AR1及びAR2であり、更に特別にはAR2である。
a2から選択される場合、Raの特別な意義は、シアノ及び−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミド又はチオアミドの窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル(窒素に隣接していない炭素において所望により置換され又は置換されていない)、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキルは、シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていない]である。Ra2から選択される場合、Raの更に特別な意義は、シアノ、ホルミル、−COO(1−4C)アルキル、−C(=O)NH、−(C=O)ピペラジン及び−(C=O)モルホリンである。
a3から選択される場合、Raの特別な意義は、(1−10C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていないことができ;及び/又はカルボキシ、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、Oであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミドの窒素といっしょに選択されて、モルホリノ、ピロリジン、ピペリジン又はピペラジン環を形成することができ;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができる]、(1−4C)アルキルS(O)q−、(qは、0、1又は2である)、AR2、AR2−O−、AR2−NH−、そして更にAR2を含有する基のAR2a、AR2b変種から選択される一つの基によって所望により置換され或いは置換されていない}であり;ここにおいてRa3上のいずれもの置換基中に存在するいずれもの(1−4C)アルキル及び(1−4C)アシルは、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの基によって置換されていることができ、但し、このような置換基が、異種原子が存在する場合、それに隣接する炭素上にないことを条件とし;
a3から選択される場合、Raの更に特別な意義は、(1−10C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、カルボキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−4C)アルキルS(O)q−、(好ましくはここでq=2である)、AR2及びAR2bからそれぞれ独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていない、である。Ra3から選択される場合、Raの更に特別な意義は、本明細書中で先に記載したように置換された(1−6C)アルキルである。Ra3から選択される場合、Raのなお更に特別な意義は、本明細書中で先に記載したように置換された(1−4C)アルキルである。
a3を構成する(1−10C)アルキル、(1−6C)アルキル又は(1−4C)アルキル基上の置換基に対する特別な意義は、ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]及びカルボキシである。好ましくはRa3は、1又は2個のヒドロキシ基で置換された(1−4C)アルキル基である。
a4から選択される場合、Raの更に特別な意義は、R14がAR1、AR2、AR2a、AR2b及び(1−10C)アルキル(OH及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又はそれより多い置換基によって所望により置換された或いは置換されていない、から選択されるR14C(O)O(1−6C)アルキル−である。R14の更に特別な意義は、AR2a、AR2b及びヒドロキシで置換された(1−6C)アルキルである。R14の更に特別な意義は、AR2a、AR2b及びヒドロキシで置換された(1−4C)アルキルである。
a5から選択される場合、Raの特別な意義は、フルオロ、クロロ及びヒドロキシである。
他の置換基に対する特別な意義(これらは、本明細書中の先に又は以下に開示される定義及び態様のいずれにおいても、適宜使用することができる)は:
a)一つの側面において、R及びRは、独立にH又は(1−4C)アルキルである
b)更なる側面において、R及びRは、これらが接続している窒素といっしょに選択されて、本明細書中で先に又は以下に定義されるように所望により置換された或いは置換されていない5−7員の環を形成する
c)好ましくはR及びRは、これらが接続している窒素といっしょに選択されて、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニル環を形成する
d)ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニル環としてのR及びR上の好ましい所望による置換基は、(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルであり、ここにおいて(1−4C)アルキル又は(1−4C)アルカノイル基は、それ自体ヒドロキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから選択される一つ又は二つの置換基で所望により置換され或いは置換されていないことができる
e)一つの側面において、Rは、Raから選択され、好ましくはAR2、AR2a及びAR2bから選択される
f)もう一つの側面において、Rは、Rbから選択され、好ましくは−C(=W)NRvRwから選択され、ここにおいてWはOであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミドの窒素といっしょに選択されて、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン又はピペラジン環を形成することができ;ここにおいて前記の環がピペラジン環である場合、この環は、(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルから選択される基によって追加の窒素において所望により置換され又は置換されていないことができ、そしてここにおいていずれもの(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルは、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの基によって置換されていることができ、但し、このような置換基が異種原子が存在する場合、それに隣接する炭素上にはないことを条件とする
g)更なる側面において、Rは、Rcから選択され、ここにおいてRcは、(1−6C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立に選択される一つ、二つ又は三つの基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていなく;及び/又はカルボキシ、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、Oであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミドの窒素といっしょに選択されて、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン又はピペラジン環を形成することができ;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができる]、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは、0、1又は2である)、AR2、AR2−O−、AR2−NH−、そして更にAR2を含有する基のAR2a、AR2b変種から選択される一つの基によって所望により置換され又は置換されていない}であり;ここにおいてRc上のいずれもの置換基中に存在するいずれもの(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルカノイルは、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの基によって置換されていることができ、但し、このような置換基が、異種原子が存在する場合、それに隣接する炭素上にないことを条件とする。
h)更なる側面において、Rは、Rcから選択され、ここにおいてRcは、(1−6C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、カルボキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−4C)アルキルS(O)q−(好ましくはここでq=2である)、AR2、AR2bからそれぞれ独立に選択される一つ、二つ又は三つの基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていない、である。Rcに対する更に特別な意義は、本明細書中で先に記載されたように所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキルである。
i)更なる側面において、Rは、Rdから選択され、ここにおいてRdは、R14C(O)O(1−6C)アルキル−であり、そしてR14は、AR1、AR2、AR2a、AR2b及び(1−10C)アルキル(OH及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの置換基によって所望により置換され或いは置換されていない)から選択される。R14に対する特別な意義は、AR2a、AR2b及びヒドロキシで置換された(1−6C)アルキルである。R14に対する更に特別な意義は、AR2a、AR2b及びヒドロキシで置換された(1−4C)アルキルである。
j)R21に対する特別な意義は、R14C(O)O(2−6C)アルキル−であり、ここにおいてR14は、好ましくはAR1、AR2、AR2a、AR2b及び(1−10C)アルキル(OH及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの置換基により所望により置換され或いは置換されていない)から選択される。
k)R21に対する更に特別な意義は、HET−3環の窒素に接続された炭素以外において、本明細書中で先に又は以下にRa3に対して定義される所望による置換基から独立に選択される一つ又は二つの基で所望により置換された或いは置換されていない(2−10C)アルキルであり;R21に対する更なる特別な意義は、所望により置換された又は置換されていない(2−6C)アルキルであり、更に特別には、所望により置換された又は置換されていない(2−4C)アルキルである。
(l)R21を構成する(2−6C)アルキル又は(2−4C)アルキル基に対する特別な置換基は、ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、カルボキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−4C)アルキルS(O)q、(好ましくはここでq=2である)、AR2及びAR2bから独立に選択される1又は2個の置換基である。
m)R21を構成する(2−6C)アルキル又は(2−4C)アルキル基上の置換基に対する更なる特別な意義は、ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]及びカルボキシから独立に選択される1又は2個の置換基である。好ましくはR21を構成する(2−6C)アルキル又は(2−4C)アルキル基上の置換基は、1又は2個のヒドロキシ基である。
n)好ましくはR22は、シアノである。
o)AR2、AR2a及びAR2b基に対する特別に好ましい意義は、塩基性窒素を含有するもの、例えば本明細書中で先に定義されたような所望により置換された又は置換されていないピリジン、ピロリジン、ピペラジン及びピペリジンである。
一つの態様において、以下の式(Ia):
Figure 2006515601
の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供され、式中、C基は、D基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET−3から選択される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−T、HET3−U、HET3−V、HET3−W、HET3−X及びHET3−Yから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がD基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がD基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択され;m=1であり、そしてRaは、Ra3から選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−T、HET3−U、HET3−V、HET3−W、HET3−X及びHET3−Yから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択され;m=1であり、そしてRaは、Ra3から選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がD基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−T、HET3−U、HET3−V、HET3−W、HET3−X及びHET3−Yから選択され、R1bは、Zd及びZfから選択され、u及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がD基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択され、Rbは、Zd及びZfから選択され、u及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がD基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;Rは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択され、Raは、Ra3から選択され、Rbは、Zd及びZfから選択され、u及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−T、HET3−U、HET3−V、HET3−W、HET3−X及びHET3−Yから選択され、Rbは、Zd及びZfから選択され、u及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択され、Rbは、Zd及びZfから選択され、u及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;Rは、HET3−Z、HET3−AA、HET3−AB、HET3−AC、HET3−AD、HET3−AE、HET3−AF、HET3−AG及びHET3−AHから選択され、m=1であり、Raは、Ra3から選択され、Rbは、Zd及びZfから選択され、u及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;そしてRは、HET3−Vであり、Rbは、Zd及びZfから選択され、u及びvは、独立に0又は1であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;Rは、HET3−Vであり、Rbは、Zd又はZfであり、u及びvは、独立に0又は1であり、R21は、メチル又は(2−4C)アルキル(ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]及びカルボキシから独立に選択される1又は2個の置換基で所望により置換され或いは置換されていない)であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;Rは、HET3−Vであり、Rbは、Zdであり、u及びvは、独立に0又は1であり、R21は、メチル又は(2−4C)アルキル(1又は2個のヒドロキシで所望により置換され或いは置換されていない)であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;Rは、HET3−Vであり、Rbは、Zdであり、u及びvは、独立に0又は1であり、R21は、メチル又は(2−4C)アルキル(1又は2個のヒドロキシで所望により置換され或いは置換されていない)であり、そしてRTは、水素、ハロゲン、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;Rは、HET3−Vであり、Rbは、Zdであり、u及びvは、独立に0又は1であり、R21は、メチル又は(2−4C)アルキル(1又は2個のヒドロキシで所望により置換され或いは置換されていない)であり、そしてRTは、水素、フルオロ、クロロ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
もう一つの態様において、C基がE基であり;Ra及びRaは、両方とも水素であり;Rb及びRbは、独立に水素又はフッ素であり;Rは、HET3−Vであり、Rbは、Zdであり、u及びvは、独立に0又は1であり、R21は、メチル又は(2−4C)アルキル(1又は2個のヒドロキシで所望により置換され或いは置換されていない)であり、そしてRTは、水素、クロロ、フルオロメチル及びジフルオロメチルから選択される、式(Ia)の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルが提供される。
上記の定義の全てにおいて、好ましい化合物は式(Ia)に示したとおりである。
本発明の特別な化合物は、実施例中に記載するそれぞれの個別の化合物を含み、これらのそれぞれは、本発明の独立の側面を提供する。更に特別な化合物は、実施例1である。
方法の部
本発明の更なる側面において、本発明の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なこれらのエステルを調製するための方法が提供される。以下の方法のあるもの中で、ある種の置換基は、その所望しない反応を防止するために保護を必要とすることができることは認識されるものである。当業者は、このような保護を必要とする場合、及び如何にこのような保護基を入れ、そしてその後除去することができるかを認識するものである。
保護基の例に対して、主題に関する多くの一般的な教本の一つ、例えば、Theodora Greenによる‘Protective Groups in Organic Synthesis’(発行者:John Wiley & Sons)を参照されたい。保護基は、当該保護基の除去のために適当として、文献に記載されているような、或いは当業者にとって既知であるいずれもの慣用的な方法によって除去することができ、このような方法は、分子の他の部分の基の最小の妨害を伴って保護基の除去を行うように選択される。
従って、反応物が、例えばアミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基を含む場合、本明細書中に記述される反応のいくつかにおいて、この基を保護することが好ましい。
アミノ又はアルキルアミノ基のために適した保護基は、例えばアシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、或いはアロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基に対する脱保護の条件は、保護基の選択により必然的に変化する。従って、例えばアルカノイル又はアルコキシカルボニル基或いはアロイル基のようなアシル基は、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば塩酸、硫酸又はリン酸或いはトリフルオロ酢酸のような適した酸による処理によって除去することができ、そしてベンジルオキシカルボニルのようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば炭素上のパラジウムのような触媒による水素化によって、或いはルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素による処理によって除去することができる。第一アミノ基のために適した別の保護基は、例えば、フタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、又はヒドラジンによる処理によって除去することができる。
ヒドロキシ基のために適した保護基は、例えばアシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基に対する脱保護の条件は、保護基の選択により必然的に変化するものである。従って、例えばアルカノイル又はアロイル基のようなアシル基は、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば炭素上のパラジウムのような触媒による水素化によって除去することができる。
カルボキシ基のために適した保護基は、例えば、例えば水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去することができるエステル化基、例えばメチル又はエチル基であり、或いは酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理によって除去することができるt−ブチル基であり、或いは例えば炭素上のパラジウムのような触媒による水素化によって除去することができるベンジル基である。樹脂も更に保護基として使用することができる。
保護基は、合成のいずれもの都合のよい段階で、化学技術において公知の慣用的な技術を使用して除去することができる。
本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルは、化学的に関連する化合物の調製に適用可能な既知のいずれもの方法によって調製することができる。このような方法は、本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルを調製するために使用される場合、本発明の更なる特徴として提供され、そして以下の代表的な実施例によって例示される。必要な出発物質は、有機化学の標準的な手順によって得ることができる(例えば、Advanced Organic Chemistry(Wiley−Interscience),Jerry March又はHouben−Weyl,Methoden der Organischen Chemieを参照されたい)。このような出発物質の調製は、付属する非制約的実施例内に記載される。別の方法として、必要な出発物質は、有機化学者の通常の技術である例示されたものと類似の手順によって得ることが可能である。必要な出発物質又は関連する化合物(これは、必要な出発物質を形成するために適合することができる)の調製に関する情報は、更にある程度の特許出願公開;例えばWO94/13649;WO98/54161;WO99/64416;WO99/64417;WO00/21960;WO01/40222中に見出すことができ、これらの関連する方法の部の内容は、本明細書中に参考文献として援用される。
特に本出願人等は、オキサゾリジノン化合物を調製するための都合のよい方法について詳細な指針を与えている本出願人のPCT特許出願WO99/64417及びWO00/21960を引用する。
当業者は、必要な出発物質、及び生成物を得るために、上記の参考文献内に含まれ、そして言及されている情報、及びその中の付属する実施例並びに本明細書中の実施例を使用し、そして適合させることが可能であるものである。例えば、当業者は、ピリミジル−フェニル基が存在する(即ちC基がD基である場合)式(I)の化合物のための本明細書中の教示を、本明細書中で先に定義したようなピリジル−フェニル基が存在する(即ちC基がE基である場合)化合物を調製するために適用することが可能であるものであり、そして逆も同じである。
従って、本発明は、更に本発明の化合物及び医薬的に受容可能な塩並びにin vivoで加水分解可能なこれらのエステルを、以下の方法(a)ないし(j);及びその後、必要な場合:
i)いずれもの保護基を除去し;
ii)プロドラッグ(例えばin−vivoで加水分解可能なエステル)を形成し;及び/又は
iii)医薬的に受容可能な塩を形成すること;
によって調製することができることを提供し;
ここにおいて当該方法(a)ないし(j)とは、以下のとおりである(ここにおいて可変基は、他に記述しない限り上記で定義したとおりである):
a)標準的な化学反応を使用することによって、本発明のもう一つの化合物の置換基を変更するか、又はそれに置換基を導入することによる;(例えば、Comprehensive Organic Functional Group Transformations(Pergamon),Katritzky,Meth−Cohn & Rees又はAdvanced Organic Chemistry(Wiley−Interscience),Jerry March又はHouben−Weyl,Methoden der Organischen Chemieを参照されたい);例えば:
アシルアミノ基は、チオアシルアミノ基に転換することができる;
アシルアミノ基又はチオアシルアミノ基は、もう一つのアシルアミノ又はチオアシルアミノ;ヘテロシクリル、例えばテトラゾリル又はチアゾリル、或いはヘテロシクリルアミノ基(アミノの窒素において所望により置換又は保護された、或いは置換又は保護されていない)に転換することができる;
アシルオキシ基は、ヒドロキシ基又はヒドロキシ基から得ることができる基(直接又はヒドロキシ基の媒介物を経由するかのいずれかで)に転換することができる;
アルキル臭化物又はアルキルヨウ化物のようなアルキルハロゲン化物は、アルキルフッ化物又はニトリルに転換することができる;
メタンスルホン酸アルキルのようなスルホン酸アルキルは、アルキルフッ化物又はニトリルに転換することができる;
メチルチオのようなアルキルチオ基は、メタンスルフィニル又はメタンスルホニル基に転換することができる;
フェニルチオのようなアリールチオ基は、ベンゼンスルフィニル又はベンゼンスルホニル基に転換することができる;
アミジノ又はグアニジノ基は、ある範囲の2−置換された1,3−ジアゾール及び1,3−ジアジンに転換することができる;
アミノ基は、例えばアシルアミノ又はチオアシルアミノ、例えばアセトアミド(所望により置換された又は置換されていない)、アルキル−又はジアルキル−アミノに、そしてそれから更なる範囲のN−アルキル−アミン誘導体、スルホニルアミノ、スルフィニルアミノ、アミジノ、グアニジノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、N−連結された複素環、例えば所望により4−置換された又は置換されていない1,2,3−トリアゾール−1−イル基に転換することができる;
アリール−又はヘテロアリール塩化物又は臭化物或いはヨウ化物のような、アリール−又はヘテロアリール−ハロゲン化物基は、遷移金属仲介のカップリング、特にPd(0)仲介のカップリングによって、ある範囲のアリール−、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニル、アシル、アルキルチオ、或いはアルキル−若しくはジアルキル−アミノで置換されたアリール又はヘテロアリール基に転換することができる;
トリフルオロメタンスルホン酸アリール又はヘテロアリールのような、アリール−又はヘテロアリール−スルホン酸基は、遷移金属仲介のカップリング、特にPd(0)仲介のカップリングによって、ある範囲のアリール−、ヘテロアリール、アルケニル、アルキニル、アシル、アルキルチオ、或いはアルキル−若しくはジアルキル−アミノで置換されたアリール又はヘテロアリール基に転換することができる;
アリール又はヘテロアリール塩化物又は臭化物或いはヨウ化物のような、アリール−又はヘテロアリールハロゲン化物基は、遷移金属仲介のカップリング、特にPd(0)仲介のカップリングによって、ある範囲のトリアルキル錫、ボロン酸ジアルキル、トリアルコキシシリル、本発明の化合物の合成のための中間体として有用な置換されたアリール又はヘテロアリールに転換することができる;
アジド基は、例えば1,2,3−トリアゾリル又はアミンに、そしてそれから当技術において公知の方法によって、ある範囲のアシルアミノ、例えばアセトアミドのような通常のアミン誘導体のいずれかに転換することができる;
カルボン酸基は、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、アルコキシカルボニル、窒素において所望により置換された又は置換されていないアミノカルボニル、ホルミル、又はアシル基に転換することができる;
シアノ基は、テトラゾール、またはイミデート、アミジン、アミドラゾン、N−ヒドロキシアミドラゾン、アミド、チオアミド、エステル、或いは酸に、そしてそれから当技術において公知である方法によって、このようなニトリル誘導体から誘導されるある範囲の複素環のいずれかに転換することができる;
ヒドロキシ基は、例えばアルコキシ、シアノ、アジド、アルキルチオ、ケト及びオキシイミノ、フルオロ、ブロモ、クロロ、ヨード、アルキル−又はアリール−スルホニルオキシ、例えばトリフルオロメタンスルホン酸基、メタンスルホン酸基、又はトシルスルホン酸基、シリルオキシ;アシルアミノ又はチオアシルアミノ、例えばアセトアミド(アミドの窒素原子において所望により置換又は保護された或いは置換又は保護されていない);アシルオキシ、例えばアセトキシ;ホスホノ−オキシ、ヘテロシクリルアミノ(アミノの窒素原子において所望により置換又は保護された或いは置換又は保護されていない)、例えばイソオキサゾール−3−イルアミノ又は1,2,5−チアジアゾール−3−イルアミノ;窒素を経由して連結されたヘテロシクリル(連結している環の窒素原子に隣接した炭素原子以外の炭素において所望により置換され又は置換されていない)、例えば所望により4−置換された又は置換されていない1,2,3−トリアゾール−1−イル;或いはアミジノ、例えば1−(N−シアノイミノ)エチルアミノ基に転換することができ;このようなヒドロキシ基の転換は、直接(例えばアシル化又はMitsunobu反応)或いは一つ又はそれより多い誘導体の媒介物(例えばメシラート又はアジド)を経由して行われる;
シリルオキシ基は、ヒドロキシ基又はヒドロキシ基から得ることができる基(直接又はヒドロキシ基の媒介物を経由するかのいずれか)に転換することができる;
ケト基は、ヒドロキシ、チオカルボニル、オキシイミノ、又はジフルオロ基に転換することができる;
ニトロ基は、アミノ基に、そしてそれから当技術において公知である方法によって、アシルアミノ例えばアセトアミド基のような、ある範囲の普通のアミン誘導体に転換することができる;
2−、4−、若しくは6−ピリジル又は2−、4−、若しくは6−ピリミジル塩化物のようなハロゲン化物或いはメシラート置換基のようなスルホン酸基は、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、又はN−連結された複素環置換基に転換することができる;
更に、所望により置換された又は置換されていないヘテロ芳香族環D又はEは、もう一つのヘテロ芳香族環D又はEに、新しい置換基(Ra、Ra、又はRa)の導入、或いは存在する置換基(Ra、Ra、又はRa)の再官能化によって転換することができる
ヘテロシクリルアミノ基(アミノの窒素原子において所望により置換又は保護された或いは置換又は保護されていない)は、もう一つのヘテロシクリルアミノ基(アミノの窒素原子において所望により置換又は保護された或いは置換又は保護されていない)に、再官能化、例えばアミノの窒素原子の保護又は脱保護、新しい環の置換基の導入、或いは存在する環の置換基の再官能化によって転換することができる;
窒素を経由して連結されたヘテロシクリル基(連結している環の窒素原子に隣接した炭素原子以外の炭素において所望により置換され又は置換されていない)は、もう一つの窒素を経由して連結されたヘテロシクリル基(連結している環の窒素原子に隣接した炭素原子以外の炭素において所望により置換され又は置換されていない)に、新しい環の置換基の導入、又は存在する環の置換基の再官能化によって、例えば4−置換された1,2,3−トリアゾール−1−イル基の4−置換基の変更によって転換することができる;
例えば、ヒドロキシ基の所望により置換されたトリアゾール基への転換のための方法から描かれた例は、以下のスキーム:
Figure 2006515601
によって例示される。
非常に温和な条件下で行われる位置選択的方法の範囲から描かれた例は、方法(h)、(i)、及び(j)によって例示される;
b)以下の式(IIa)の化合物の分子[式中、Xは、パラジウムカップリングにおいて有用である脱離基(塩化物、臭化物、ヨウ化物、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、トリメチルスタンニル、トリアルコキシシリル、又はボロン酸残基)であり、そしてこの場合、Aは、N又はC−Raのいずれかである]の、以下の式(IIb)の化合物の分子(式中、X’は、パラジウムカップリングにおいて有用な脱離基、例えば塩化物、臭化物、ヨウ化物、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、トリメチルスタンニル、トリアルコキシシリル、又はボロン酸残基である)との反応による、
ここにおいてX及びX’は、アリール−アリール、ヘテロアリール−アリール、又はヘテロアリール−ヘテロアリール結合が、アリール−X(又はヘテロアリール−X)及びアリール−X’(又はヘテロアリール−X’)結合を置換するように選択される。このような方法は、いまや公知であり、例えば、J.K.Still,Angew Chem.Int.Ed.Eng.,1986,25,509−524;N.Miyaura and A Suzuki,Chem.Rev.,1995,95,2457−2483、D.Baranano,G.Mann,and J.F.Hartwig,Current Org.Chem.,1997,1,287−305、S.P.Stanforth,Tetrahedron,54 1998,263−303、及びP.R.Parry,C.Wang,A.S.Batsanov,M.R.Bryce,and B.Tarbit,J.Org.Chem.,2002,67,7541−7543を参照されたい;
Figure 2006515601
脱離基X及びX’は、異なって選択され、そして所望する式(I)の交差カップリング生成物に導く;
例えば:
Figure 2006515601
方法b)のための試薬として、又は方法b)のための試薬の調製のための中間体として必要なピリジン、ピリミジン、及びアリールオキサゾリジノンは、標準的な有機化学の方法、例えば方法の部の(c)ないし(j)に記載したものに類似した方法によって調製することができる。X及びX’基の導入及び内部転換のための方法は、当技術において公知である。
c)以下のカルバミン酸ヘテロビアリール誘導体(III)の、オキサゾリジノン環を形成するための適当に置換されたオキシランとの反応による;
Figure 2006515601
カルバミン酸がイソシアン酸基又はアミンで置換えられた、及び/又はオキシランが、Xが置換可能な基である同等な試薬X−CHCH(O−所望により保護された又は保護されていない)CHbで置換えられたこの方法の変法も、更に当技術において公知である。
例えば以下である;
Figure 2006515601
(d)Xが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、トリメチルスタンニル、トリアルコキシシリル、又はボロン酸残基のような置換可能な置換基である以下の式(VI):
Figure 2006515601
の化合物の、以下の式(VII):
T−X’
(VII)
の化合物との反応による、
ここにおいてT−X’は、本明細書中で先に定義したとおりのHET3であり、そしてX’は、塩化物、臭化物、ヨウ化物、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、トリメチルスタンニル、トリアルコキシシリル、又はボロン酸残基のような置換可能なC−連結された置換基であり;ここにおいて置換基X及びX’は、パラジウム(0)のような遷移金属によって触媒されるカップリング反応のための相補的基質として適していると当技術において知られる置換基の相補的対であるように選択される;
(d(i))Xが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、トリメチルスタンニル、トリアルコキシシリル、又はボロン酸残基のような置換可能な置換基である以下の式(VIII):
Figure 2006515601
の化合物の、以下の式(IX):
Figure 2006515601
の化合物(Tetrahedron Letts.,2001,42(22),3681−3684)とのパラジウム(0)のような遷移金属によって触媒される反応による;
(d(ii))Xが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、トリメチルスタンニル、トリアルコキシシリル、又はボロン酸残基のような置換可能な置換基である以下の式(X):
Figure 2006515601
の化合物の、以下の式(XI):
T−H
(XI)
の化合物との反応による、ここにおいてT−Hは、アミンRNH、アルコールR10OH、又は利用可能な環の−NH基を持つアゾールであって、以下の式の化合物(XIIa)、(XIIb)、又は(XIIc):
Figure 2006515601
を与え、ここにおいて、この場合、Aは窒素又はC−Raであり、そしてA’は、一つ又はそれより多いR1a基で所望により置換された或いは置換されていない窒素又は炭素である;
(e)以下の式(XIII):
Figure 2006515601
の化合物の、以下の式(XIV):
Figure 2006515601
の化合物との反応による、ここにおいて式中のX及びXは、独立に、C(X)Xがカルボン酸誘導体置換基である置換基を構成するように、O、N、及びSからの組合せで引用される所望により置換された又は置換されていない異種原子であり、そしてX及びXは、独立に、O、N、及びSからの組合せで引用される所望により置換された又は置換されていない異種原子であり、そしてここにおいて、C(X)X及びC(X)Xの一つは、所望により置換された又は置換されていないヒドラジド、チオヒドラジド、又はアミドラゾン、ヒドロキシイミデート、或いはヒドロキシアミジンを構成し、そしてC(X)X及びC(X)Xの他方の一つは、C(X)X及びC(X)Xが、当技術において公知の方法によって、いっしょに縮合されて、O、N、及びSからの組合せで引用される3個の異種原子を含有する、1,2,4−異種原子の5−員の複素環、例えばチアジアゾールを形成することができるような、所望により置換された又は置換されていないアシル化、チオアシル化、又はイミドイル化剤を構成する;
(e(i))Xが、エトキシ又はジフェニルホスホニルオキシのような置換可能な基である以下の式(XV):
Figure 2006515601
の化合物の、以下の式のテトラゾール(XVI):
Figure 2006515601
を与えるアジ化ナトリウムのようなアジドアニオンの供給源との反応による;
別の方法として、以下の式(XVII):
Figure 2006515601
のニトリルを、アジ化アンモニウム又はトリアルキルスタンニルアジドのようなアジドと直接反応させて、テトラゾール(XVI、R1a=H)を得ることができ、これは、その後R1a基≠Hでアルキル化して、以下の式のテトラゾール(XVIIIa)及び(XVIIIb):
Figure 2006515601
を得る;
(f)以下の式(XIX):
Figure 2006515601
の化合物の、以下の式(XX):
Figure 2006515601
との反応による、
ここにおいてC(X)X及びC(X)Xの一つは、所望により置換された又は置換されていないアルファ−(脱離基で置換された)ケトンを構成し、ここにおいて脱離基は、例えばハロ基又は(アルキル又はアリール)−スルホニルオキシ基であり、そしてC(X)X及びC(X)Xの他方の一つは、C(X)X及びC(X)Xが、当技術において公知の方法によって、いっしょに縮合して、O、N、及びSからの組合せで引用される2個の異種原子を含有する、1,3−異種原子の5−員の複素環、例えばチアゾールを形成することができるような基であるように、所望により置換された又は置換されていないアミド、チオアミド、又はチオアミジンを構成する;
(g)所望により置換された又は置換されていない1,2,3−トリアゾールのようなHETに対して、式(I)の化合物は、アセチレン、或いはアリールスルホニルに様な除去可能な置換基を保有する、所望により置換された又は置換されていないシクロヘキサ−1,4−ジエン或いはアリールスルホニルのような除去可能な置換基を保有する、所望により置換された又は置換されていないエチレンのようなアセチレン同等物への、アジド(ここにおいて例えば(II)のYがアジドである)の環付加によって製造することができる;
(h)4置換された1,2,3−トリアゾールのようなHETに対して、式(I)の化合物は、アミノメチルオキサゾリジノンを1,1−ジハロケトンスルホニルヒドラゾン
と反応させることによって製造することができる(Sakai,Kunihazu;Hida,Nobuko;Kondo,Kiyosi;Bull.Chem.Soc.Jpn.,59,1986,179−183;Sakai,Kunikazu;Tsunemoto,Daiei;Kobori,Takeo;Kondo,Kiyoshi;Hido,Nobuko;EP 103840 A2 19840328);
Figure 2006515601
(i)4−置換された1,2,3−トリアゾールのようなHETに対して、式(I)の化合物は、更にアジドメチルオキサゾリジノンを、末端のアルキンとCu(I)を使用して、例えばアルコール水溶液中で周囲温度で反応させて、4−置換された1,2,3−トリアゾールを得ること によって製造することができる(V.V.Rostovtsev,L.G.Green,V.V.Fokin,and K.B.Sharpless,Angew.Chem.Int.Ed.,2002,41,2596−2599);
Figure 2006515601
(j)4−ハロゲン化された1,2,3−トリアゾールのようなHETに対して、式(I)の化合物は、更にアジドメチルオキサゾリジノンを、塩化ハロビニルスルホニルと、0℃ないし100℃間の温度で未希釈或いはクロロベンゼン、クロロホルム又はジオキサンのような不活性希釈剤中のいずれかで反応させることによって製造することができる。
Figure 2006515601
関連しないトリアゾールを得るための、関連しないアジドとの(j)に示したものと同様な環付加反応は、上記に示した塩化ビニルスルホニル試薬中のハロゲンが臭素である場合に対する事例が文献(C.S.Rondestvedt,Jr.and P.K.Chang,J.Amer.Chem.Soc.,77,1955,6532−6540;preparation of 1−bromo−1−ethanesulfonyl Chloride by C.S.Rondestvedt,Jr.,J.Amer.Chem.Soc.,76,1954,1926−1929)中で開示されている。然しながら、塩化ビニルスルホニルの反応を、所望する生成物で停止することに失敗し、そして代わりに所望しない副産物を得た。更に、中間体の環付加物からのH−ハロゲンの元素の除去による所望しないトリアゾール、又は中間体の環付加物からのHCl及びSOの元素の除去による所望するトリアゾールのいずれかの形成を決定する因子は、文献中に記載されていない。
本出願人等は、ハロゲンが塩素であり、即ち試薬が以下の式:
Figure 2006515601
の化合物塩化1−クロロ−1−エタンスルホニルである場合、環付加反応が高度に位置選択的であり、そして所望する生成物の良好な収率を与えることを、いまや驚くべきことに見出した。更に試薬塩化1−クロロ−1−エタンスルホニルは新規である。従って、本発明の更なる側面は、化合物塩化1−クロロ−1−エタンスルホニルを含んでなる。本発明のもう一つの側面は、4−クロロ−1,2,3−トリアゾールを形成するためのアジドとの環付加反応における塩化1−クロロ−1−エタンスルホニルの使用を含んでなる。本発明の更なる側面は、Rbが4−クロロ−1,2,3−トリアゾールであるか、又はR4が4−クロロ−HET3−ABである式(I)の化合物を形成するための方法における塩化1−クロロ−1−エタンスルホニルのアジド誘導体との使用を含んでなる。
bが4−クロロ−1,2,3−トリアゾールであるか、及び又はRが4−クロロ−HET3−ABである式(I)の化合物を形成するための方法における、塩化1−クロロ−1−エタンスルホニルとアジド誘導体との環付加反応は、0℃ないし100℃、好ましくは室温で、不活性溶媒、好ましくはクロロベンゼン、クロロホルム、又はジオキサン中で、或いは更に好ましくは溶媒無しでのいずれかで行われる。
いずれもの保護基の除去、医薬的に受容可能な塩の形成及び/又はin−vivoで加水分解可能なエステルの形成は、標準的な技術を使用する当業者の技術の範囲である。更に、これらの工程の詳細、例えばin−vivoで加水分解可能なエステルのプロドラッグの調製は、例えば上記の部でこのようなエステルについて提供されている。
本発明の化合物の光学的に活性な形態が必要な場合、これは、上記の手順の一つを光学的に活性な出発物質を使用して行うことによって(例えば、適した反応工程の不斉の導入によって形成される)、或いは化合物又は中間体のラセミの形態の標準的手順を使用する分割によって、或いはジアステレオ異性体(形成される場合)のクロマトグラフィーによる分離によって得ることができる。酵素的技術も、更に光学的に活性な化合物及び/又は中間体の調製のために有用である。
同様に、本発明の化合物の純粋な位置異性体が必要な場合、これは、上記の手順の一つを純粋な位置異性体を出発物質として使用して行うことによって、或いは位置異性体又は中間体の混合物の標準的な手順を使用する分割によって得ることができる。
本発明の更なる特徴によれば、療法によるヒト又は動物の身体の治療の方法における本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルの使用が提供される。
本発明の更なる特徴によれば、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、前記の動物に有効な量の本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルを投与することを含んでなる、抗細菌性効果の発現のための方法が提供される。
本発明は、更に製剤として使用するための本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル;及びヒトのような温血動物における抗細菌性効果を発現において使用するための製剤の製造における、本発明の本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルの使用を提供する。
本発明の化合物、in vivoで加水分解可能なエステル又はin vivoで加水分解可能なエステルの医薬的に受容可能な塩を含む医薬的に受容可能なこれらの塩(医薬的組成物に関するこの部における本明細書中で以下、“本発明の化合物”)を、ヒトを含む動物の治療的(予防を含む)処置のために、特に感染の治療において使用するために、これは、通常医薬組成物として標準的医薬の慣例に従って処方される。
従って、本発明のもう一つの側面において、本発明の化合物、in−vivoで加水分解可能なエステル又はin vivoで加水分解可能なエステルの医薬的に受容可能な塩を含む医薬的に受容可能なこれらの塩、及び医薬的に受容可能な希釈剤又は担体を含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口投与使用(例えば錠剤、ロゼンジ、硬質又は軟質カプセル、水性又は油性懸濁液、乳剤、分散可能な粉末又は顆粒、シロップ又はエリキシルとして)、局所使用(例えばクリーム、軟膏、ゲル、或いは水性又は油性溶液或いは懸濁液として)、点眼剤としての投与、吸入による投与(例えば微細に分割された粉末又は液体エアゾールとして)、通気による投与(例えば微細に分割された粉末)、或いは非経口投与(例えば静脈内、皮下、舌下、筋肉内又は筋肉内投与のための滅菌水性又は油性溶液として、或いは直腸投与のための座薬として)のために適した形態であることができる。
本発明の化合物に加えて、本発明の医薬組成物は、更に他の臨床的に有用な抗細菌剤(例えば、β−ラクタム、マクロライド、キノロン又はアミノグルコシド)及び/又は他の抗感染剤(例えば、抗真菌性トリアゾール又はアムホテリシン)から選択される一つ又はそれより多い既知の薬物を含有し(即ち同時処方によって)又はそれと同時投与(同時に、連続して又は別個に)することもできる。これらは、カルバペネム、例えばメロペネム又はイミペネムを、治療の有効性を広げるために含むことができる。本発明の化合物は、更にグラム陰性細菌及び抗細菌剤に耐性な細菌に対する活性を改良するために、殺菌性/透過性増加性タンパク質(BPI)産物又は排出ポンプ阻害剤と共に同時処方又は同時投与することもできる。本発明の化合物は、更にビタミン、例えばビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12及び葉酸のようなビタミンBと共に同時処方又は同時投与することもできる。本発明の化合物は、更にシクロオキシゲナーゼ(COX)阻害剤、特にCOX−2阻害剤と共に処方又は同時投与することもできる。
本発明の一つの側面において、本発明の化合物は、グラム陽性細菌に対して活性である抗細菌剤と共に同時処方される。
本発明のもう一つの側面において、本発明の化合物は、グラム陰性細菌に対して活性である抗細菌剤と共に同時処方される。
本発明のもう一つの側面において、本発明の化合物は、グラム陽性細菌に対して活性である抗細菌剤と共に同時投与される。
本発明のもう一つの側面において、本発明の化合物は、グラム陰性細菌に対して活性である抗細菌剤と共に同時投与される。
本発明の組成物は、当技術において公知の慣用的な手順によって慣用的な医薬的賦形剤を使用して得ることができる。従って、経口使用を意図する組成物は、例えば、一つ又はそれより多い着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有することができる。静脈内的に投与される医薬組成物は、適した殺細菌剤、抗酸化剤又は還元剤、或いは金属イオン封鎖剤を、好都合には(例えば安定性を向上するために)含有することができる。
錠剤の製剤のための適した医薬的に受容可能な賦形剤は、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性の希釈剤、コーンスターチ又はアルギン酸(algenic acid)のような顆粒化及び崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような潤滑剤;−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような保存剤、及びアスコルビン酸のような抗酸化剤を含む。錠剤の製剤は、被覆されないか或いはその崩壊及びその後の胃腸管内の活性成分の吸収を変更するため、又はその安定性及び/又は外観を改良するためのいずれかのために、いずれの場合も当技術において公知の慣用的な被覆剤及び手順を使用して被覆することができる。
経口使用のための組成物は、活性成分が、不活性な固体の希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合された硬質ゼラチンカプセル、或いは活性成分が水又は落花生油、液体パラフィン、若しくはオリーブ油と混合された軟質ゼラチンカプセルであることができる。
水性懸濁液は、一般的に活性成分を、微小に粉末化された形態で、一つ又はそれより多いカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴムのような懸濁剤;レシチン或いはアルキレンオキシドの脂肪酸との縮合生成物(例えばステアリン酸ポリオキシエチレン)、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのようなエチレンオキシドの脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのようなエチレンオキシドの脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、或いはエチレンオキシドの脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートのような分散又は湿潤剤といっしょに含有する。水性懸濁液は、更に一つ又はそれより多い保存剤(−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような、抗酸化剤(アスコルビン酸のような)、着色剤、芳香剤、及び/又は甘味剤(スクロース、サッカリン又はアスパルテームのような)を含有することもできる。
油性懸濁液は、活性成分を、植物油(落花生油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油のような)又は鉱油(液体パラフィンのような)中に懸濁することによって処方することができる。油性懸濁液は、更に蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤を含有することもできる。先に記述したもののような甘味剤及び芳香剤を、口に合った経口製剤を得るために加えることができる。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保護することができる。
水の添加による水性懸濁液の調製のために適した分散可能な粉末及び顆粒は、一般的に活性成分を、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び一つ又はそれより多い保存剤といっしょに含有する。適した分散又は湿潤剤及び懸濁剤は、すでに先に記述したものによって例示されている。甘味剤、芳香剤及び着色剤のような更なる賦形剤も、更に存在することができる。
本発明の医薬組成物は、更に水中油乳剤の形態であることもできる。油相はオリーブ油又は落花生油のような植物油、或いは例えば液体パラフィンのような鉱油、或いはこれらのいずれもの混合物であることができる。適した乳化剤は、例えばアラビアゴム又はトラガカントゴムのような天然に存在するゴム、ダイズ、レシチンのような天然に存在するリン脂質、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導されるエステル又は部分エステル(例えばソルビタンモノオレエート)及びポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートのような前記の部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物であることができる。乳剤は、更に甘味剤、芳香剤及び保存剤を含有することもできる。
シロップ及びエリキシルは、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテーム又はスクロースのような甘味剤と共に処方することができ、そして更に粘滑剤、保存剤、芳香剤及び/又は着色剤を含むこともできる。
医薬組成物は、更に滅菌注射用水性又は油性懸濁液の形態であることもでき、これは、一つ又はそれより多い先に記述した適当な分散又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の手順によって処方することができる。滅菌注射用製剤は、更に非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤又は溶媒中の滅菌注射用溶液又は懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であることもできる。溶解度向上剤、例えばシクロデキストリンを使用することができる。
吸入による投与のための組成物は、活性成分を、微細に分割された固体又は液滴のいずれかで含有するエアゾールとして投与されるように手配された、慣用的な加圧されたエアゾールの形態であることができる。揮発性のフッ素化された炭化水素又は炭化水素のような慣用的なエアゾール噴射剤を使用することができ、そしてエアゾール装置は、計量された量の活性成分が投与されるように都合よく手配される。
処方の更なる情報に関しては、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の第5巻中の25.2章を参照されたい。
一つ又はそれより多い賦形剤と組合されて単一剤形を製造するための活性成分の量は、治療される宿主及び投与の特定の経路によって必然的に変化するものである。例えば、ヒトに対する経口投与を意図した製剤は、一般的に、例えば50mgないし5gの活性剤を、全組成物の約5ないし約98重量パーセントで変化することができる適当な、そして都合によい量の賦形剤と配合されて含有するものである。投与量単位の形態は、一般的に約200mgないし約2gの活性成分を含有するものである。投与の経路及び投与量管理についての更なる情報に関しては、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の第5巻中の25.3章を参照されたい。
本発明の適した医薬組成物は、単位剤形、例えば1mgないし1g間の本発明の化合物、好ましくは100mgないし1g間の化合物を含有する錠剤又はカプセルの経口投与のために適したものである。特に好ましいものは、50mgないし800mg間、特別に100mgないし500mgの範囲の本発明の化合物を含有する錠剤又はカプセルである。
もう一つの側面において、本発明の医薬組成物は、静脈内、皮下又は筋肉内注射のために適したもの、例えば0.1重量/容量%ないし50重量/容量%間(1mg/mlないし500mg/ml間)の本発明の化合物を含有する注射である。
それぞれの患者は、例えば毎日0.5mgkg−1ないし20mgkg−1の投与量の本発明の化合物を、静脈内、皮下又は筋肉内投与され、組成物は一日当り1ないし4回投与することができる。もう一つの態様において、5mgkg−1ないし20mgkg−1の日量の本発明の化合物が投与される。静脈内、皮下及び筋肉内投与は、ボーラス注射によって与えることができる。別の方法として、静脈内投与は、一定時間にわたる連続注入によって与えることができる。別の方法として、それぞれの患者は、一日の非経口投与量と概略同等でありことができる一日の経口投与量を投与されることができ、組成物は、一日当り1ないし4回投与される。
上記において、本明細書中に記載された本発明の他の、医薬組成物、工程、方法、使用及び製剤製造の特徴、別の方法、並びに化合物の好ましい態様も更に適用される。
抗細菌性活性:
本発明の医薬的に受容可能な化合物は、標準的なグラム陽性有機体に対するin vitroにおける活性の良好なスペクトルを有する有用な抗細菌剤であり、これは病原性細菌に対する活性に対するスクリーニングに使用される。注意すべきことは、本発明の医薬的に受容可能な化合物は、腸球菌、肺炎球菌及びS.aureusのメチシリン耐性株、並びにhaemophilus及びmoraxella属といっしょのコアグラーゼ陰性ブドウ球菌に対する活性を示す。特定の化合物の抗細菌性スペクトル及び効力は、標準的試験系で決定することができる。
本発明の化合物の(抗細菌性)特性は、更にin−vivoの慣用的な試験、例えば標準的な技術を使用して、温血動物への化合物の経口及び/又は静脈内投与において証明及び評価することもできる。
以下の結果を、標準的なin−vitroの試験系において得た。活性は、10CFU/スポットの接種サイズによる寒天希釈技術によって決定された最小阻害濃度(MIC)の用語で記載されている。典型的には、化合物は、0.01ないし256μg/mlの範囲で活性である。
ブドウ球菌を、寒天上で、10CFU/スポットの接種及び37℃のインキュベーション温度を使用して24時間試験した−メチシリン耐性の発現に対する標準的試験条件。
連鎖球菌及び腸球菌を、5%のウマ脱繊維血液で補充された寒天上で、10CFU/スポットの接種及び5%の二酸化炭素の雰囲気中の37℃のインキュベーション温度で48時間試験した−血液は、試験有機体のあるものの成長のために必要である。選好性のグラム陰性有機体を、ヘミン及びNADで補充したMueller−Hintonブイヨン中で、好気的に24時間37℃で成長させ、そして5×10CFU/スポットの接種で試験した。
例えば、以下の結果を実施例1の化合物に対して得た:
Figure 2006515601
ある種の中間体及び/又は本明細書中で以下に記載される参考の実施例は、本発明の範囲内であり、そして有用な活性を有することができ、そして本発明の更なる特徴を提供する。
本発明は、ここに以下の実施例によって例示されるが、しかし制約されるものではなく、これらの中で、他に記述されない限り:−
(i)蒸発は、回転蒸発によって真空中で行われ、そして仕上げ手順は、残留固体の濾過による除去後に行った;
(ii)操作は、周囲温度、即ち典型的には18−26℃の範囲で、そして他に記述しない限り、或いは当業者が不活性雰囲気下で行うものでない限り、空気の排除を伴わずに行った;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法)は、化合物を精製するために使用し、そして他に記述しない限り、Merck Kieselgelシリカ(Art.9385)で行った;
(iv)収率は、例示のみのために与えられ、そして必ずしも得られる最大ではない;
(v)本発明の最終生成物の構造は、一般的にNMR及び質量スペクトル技術によって確認した[プロトン磁気共鳴スペクトルは、他に記述しない限り、一般的にDMSO−d中で、300MHzの磁場強度で操作されるVarian Gemini 2000分光計、又は250MHzの磁場強度で操作されるBruker AM250分光計を使用して決定し;化学シフトは、内部標準としてのテトラメチルシランからのパーツパーミリオンの間隔(δ目盛り)で報告され、そしてピークの多重度は、s、単一線;d、二重線;AB又はdd、二重線の二重線;dt、三重線の二重線;dm、多重線の二重線;t、三重線、m、多重線;br、幅広線のように示され;高速原子衝撃(FAB)質量スペクトルデータは、一般的にエレクトロスプレーによって作動するPlatform分光計(Micromassによって供給)を使用して得て、そして適宜に正イオンデータ又は負イオンデータのいずれかを収集した];光学回転は、メタノール中の0.1M溶液に対して589nmで20℃で、Parkin Elmer Polarimeter 341を使用して決定した;
(vi)それぞれの中間体は、以後の段階のために必要な標準まで精製し、そして設定した構造が正しいことを確認するために十分な詳細を特徴付けした;純度は、HPLC、TLC、又はNMRによって評価し、そして識別は、赤外分光法(IR)、質量分析又はNMR分光法によって適宜に決定した;NOEは、核オーバーハウザー効果である;
(vii)ここにおいて、以下の略語を使用することができる:−
DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドである;DMAは、N,N−ジメチルアセトアミドである;TLCは、薄層クロマトグラフィーである;HPLCは、高圧液体クロマトグラフィーである;MPLCは、中圧液体クロマトグラフィーである;NMPは、N−メチルピロリドンである;DMSOは、ジメチルスルホキシドである;CDClは、ジュウテリウム化クロロホルムである;MSは、質量分光法である;ESPは、エレクロロスプレーである;EIは、電子衝撃である;CIは、化学イオン化である;APCIは、常圧化学イオン化である;EtOAcは、酢酸エチルである;MeOHは、メタノールである;ホスホリルは、(OH)−P(O)−O−である;ホスフィリルは、(OH)−P−O−である;漂白剤は、“Clorex”6.15%の次亜塩素酸ナトリウムである;THFは、テトラヒドロフランである
(viii)温度は、℃として記載される。
実施例1:(5R)−3−(3−フルオロ−4−(6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリド−3−イル)フェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(370mg、0.95ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(605mg、2.4ミリモル)、及び酢酸カリウム(326mg、3.3ミリモル)のジメチルスルホキシド(5mL)中の混合物を脱ガスし、窒素で置換し、そしてジクロロ[1,1’]ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加体(69mg、10モル%)で処理した。混合物を80℃で1.5時間加熱し、室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、そして酢酸エチルで抽出した。有機相を塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして乾燥状態まで蒸発した。不揮発性の残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー[ヘキサン:酢酸エチル(3:2)で溶出]で精製して、(5R)−3−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン及び対応するボロン酸の混合物(210mg、約0.54ミリモル、57%)を得て、これを更なる精製無しに使用した。
上記で調製したボロン酸エステル及びボロン酸の混合物、5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(160mg、0.67ミリモル)、及び炭酸カリウム(448mg、3.24ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド及び水(10mL、7:1)中の混合物を脱ガスし、窒素で置換し、そしてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(62mg、0.054ミリモル)で処理した。反応混合物を80℃で1.5時間加熱し、室温まで冷却し、セライトを通して濾過し、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして乾燥状態まで蒸発した。不揮発性の残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー[酢酸エチル:ヘキサン(3:2)で溶出]で精製して、生成物を無色の非晶質の固体(140mg、61%)として得た。
MS(ESP):C1916FNに対して422.47(MH
H−NMR(DMSO−d 3.98(dd,1H);4.31(dd,1H);4.47(s,3H);4.86(m,2H);5.18(m,1H);7.45(m,1H);7.61(m,1H);7.74(m,1H);7.77(brs,1H);8.12−8.27(m,3H);8.93(s,1H)。
実施例1のための中間体は、以下のように調製した:
酢酸(5R)−3−(3−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(40g、0.189モル、UpjohnのWO94−13649参照)を、乾燥ジクロロメタン(400mL)中に撹拌によって窒素下で懸濁した。トリエチルアミン(21g、0.208モル)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.6g、4.9ミリモル)を加え、続いて無水酢酸(20.3g、0.199モル)を30分かけて滴下により加え、そして撹拌を周囲温度で18時間継続した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)を加え、有機相を分離し、2%のリン酸二水素ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、そして蒸発して、所望の生成物(49.6g)を、油状物として得た。
MS(ESP):C1212FNOに対して254(MH
NMR(CDCl δ:2.02(s,3H);3.84(dd,1H);4.16(t,1H);4.25(dd,1H);4.32(dd,1H);4.95(m,1H);6.95(td,1H);7.32(d,1H);7.43(t,1H);7.51(d,1H)。
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル
Figure 2006515601
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−フェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル(15.2g、60ミリモル)を、クロロホルム(100mL)及びアセトニトリル(100mL)の混合物中に窒素下で溶解し、そしてトリフルオロ酢酸銀(16.96g、77ミリモル)を加えた。ヨウ素(18.07g、71ミリモル)を、分割して30分かけて激しく撹拌された溶液に加え、そして撹拌を周囲温度で18時間継続した。反応が完全ではなかったので、トリフルオロ酢酸銀の更なる部分(2.64g、12ミリモル)を加え、そして撹拌を18時間継続した。濾過後、混合物をチオ硫酸ナトリウム溶液(3%、200mL)及びジクロロメタン(200mL)に加え、そして有機相を分離し、チオ硫酸ナトリウム(20mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)、食塩水(200mL)で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し、そして蒸発した。粗製生成物をイソヘキサン(100mL)中に懸濁し、そして十分なジエチルエーテルを加えて、褐色の不純物を撹拌して1時間の間に溶解した。濾過により、所望の生成物(24.3g)を、クリーム色の固体として得た。
MS(ESP):C1211FINOに対して380(MH
NMR(DMSO−d )δ:2.03(s,3H);3.82(dd,1H);4.15(t,1H);4.24(dd,1H);4.30(dd,1H); 4.94(m,1H); 7.19(dd,1H);7.55(dd,1H);7.84(t,1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−ヒドロキシメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
酢酸(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン−5−イルメチルエステル(30g、79ミリモル)を、メタノール(800mL)及びジクロロメタン(240mL)の混合物中の炭酸カリウム(16.4g、0.119ミリモル)で周囲温度で25分間処理し、次いで酢酸(10mL)及び水(500mL)の添加により直ちに中和した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、そしてジクロロメタン(1.2L)中に溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、そして乾燥(硫酸マグネシウム)した。濾過及び蒸発により、所望の生成物(23g)を得た。
MS(ESP):C10FINOに対して338(MH
NMR(DMSO−d )δ:3.53(m,1H);3.67(m,1H);3.82(dd,1H);4.07(t,1H);4.70(m,1H);5.20(t,1H); 7.21(dd,1H);7.57(dd,1H);7.81(t,1H)。
(5R)−5−アジドメチル−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
塩化メタンスルホニル(17.9mL)を、(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−ヒドロキシメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(55.8g)及びトリエチルアミン(46.1mL)の、乾燥ジクロロメタン(800mL)中の乾燥窒素雰囲気下で、そして氷浴によって室温より低く維持された撹拌された溶液に滴下により加えた。撹拌された反応混合物を3時間の間に室温まで温まらせ、そして次いで水及び食塩水で連続して洗浄し、そして次いで乾燥(NaSO)した。溶媒を減圧下で除去して、中間体のメシラートを黄色の固体(68g)として得て、これを、更なる精製無しに使用した。
中間体のメシラート(68g)及びアジ化ナトリウム(32.3g)の混合物のDMF(800mL)中の撹拌された溶液を、75℃で一晩加熱した。混合物を室温まで冷却させ、水で希釈し、そして酢酸エチルで2回抽出した。混合した抽出物を水及び食塩水で連続して洗浄し、そして次いで乾燥(NaSO)した。溶媒を減圧下で除去して、黄色の油状物を得て、これをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー[酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出]で精製して、生成物のアジドを、オフホワイト色の固体(49g)として得た。生成物は、酢酸エチル/ヘキサンで摩砕することによって更に精製することができた。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.57−3.64(dd,1H);3.70−3.77(dd,1H);3.81−3.87(dd,1H);4.06(t,1H);4.78−4.84(m,1H);7.05−7.09(ddd,1H);7.45(dd,1H);7.68−7.74(dd,1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−5−アジドメチル−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(30g)及びビシクロ[2.2.1]ヘプタジエン(30mL)の混合物のジオキサン(300mL)中の撹拌された溶液を、還流下で一晩加熱した。混合物を室温まで冷却させ、そして次いで減圧下で乾燥状態まで蒸発して、褐色の固体を得た。褐色の固体をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー[98:2から95:5へのメタノール:クロロホルムの勾配で溶出]で精製して、生成物のトリアゾールを、淡黄色の固体(20g)として得た。生成物は、ジクロロメタン/ヘキサン(1:1)で摩砕することによって更に精製して、オフホワイト色の固体を得ることができた。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.86−3.92(dd,1H);4.23(t,1H);4.83(d,2H);5.11−5.19(m,1H);7.12−7.16(dd,1H);7.47−7.51(dd,1H);7.76(s,1H);7.79−7.85(dd,1H);8.16(s,1H)。
3−ブロモ−6−シアノ−ピリジン
Figure 2006515601
2,5−ジブロモピリジン(39.465g、0.17モル)の無水のNMP(100mL)中の撹拌された溶液を、CuCN(14.42g、0.17モル)で20時間110℃で窒素下で処理した。反応混合物を40℃まで冷却し、そして水酸化ナトリウム水溶液(2M;200mL)で、そして次いで酢酸エチル(200mL)で処理した。混合物を1時間撹拌し、そして次いでセライトを通して濾過して、得られた沈殿物を除去した。保有した固体を水酸化ナトリウム水溶液(2M;600mL)、そして次いで酢酸エチル(600mL)で洗浄した。有機層を混合し、そして水酸化アンモニウム水溶液(5M;800mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で乾燥状態まで蒸発した。不揮発性の残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー[ヘキサン中の酢酸エチルの1%から7%への勾配で溶出]で精製して、表題化合物(8.538g、28%)を、無色の非晶質の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d )(300 MHz)8.05(d,1H);8.40(dd,1H);8.95(d,1H)。
5−ブロモ−2−テトラゾール−5−イルピリジン
Figure 2006515601
3−ブロモ−6−シアノ−ピリジン(2g、10.9ミリモル)、アジ化ナトリウム(0.85g、13ミリモル)、及び塩化アンモニウム(0.59g、11ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の混合物を、1時間120℃で加熱した。反応混合物を酢酸エチル(約100mL)で希釈し、そして生成物を濾過によって単離し、そして次いで酢酸エチルで洗浄して、表題化合物を、オフホワイト色の非晶質の固体として得て、これを更なる精製無しで次の工程で使用した。
5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン及び5−ブロモ−2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン
Figure 2006515601
5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン及び5−ブロモ−2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジンを、Dong A Pharmaceuticals(WO01/94342)によって記載された手順によって調製した。
6.5gの未精製の5−ブロモ−2−テトラゾール−5−イルピリジン[Dong A Pharmaceuticals(WO01/94342)](約28ミリモル)及び水酸化ナトリウム(9g、125ミリモル)の乾燥DMF中の混合物を、減圧下で乾燥状態まで蒸発した。不揮発性の残留物の乾燥DMF(50mL)中の撹拌された溶液を氷浴温度でヨードメタン(3.0mL、48ミリモル)で滴下により処理した。撹拌された反応混合物を温まらせ、そして次いで室温で2時間維持した。反応混合物を氷水及び酢酸エチル間に分配した。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして次いで減圧下で蒸発して、残留物を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー[ジクロロメタン:酢酸エチル(60:1)で溶出]によって精製して:
1. 5−ブロモ−2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(1.397g)、無色の固体、(TLC:シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル(4:1)、Rf:0.3)、 H−NMR(DMSO−d )(300MHz)δ:4.38(s,3H);8.17(d,1H);8.35(dd,1H);8.96(d,1H)、
2. 5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(1.07g)、無色の固体、(TLC:シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル(4:1)、Rf:0.1)、 H−NMR(DMSO−d )(300MHz)δ:4.46(s,3H);8.09(d,1H);8.28(dd,1H);8.88(d,1H)
を得た。
構造の指定は、nmr HMBC(ヘテロ核多重結合補正)実験に基づき、これにおいてCHのプロトンのテトラゾール環のC5への長いレンジのカップリングが、Rfが0.3の1−メチル−1H−異性体において観察されたが、Rfが0.1の2−メチル−2H−異性体では観察されなかった)。従って5−ブロモ−2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ピリジンと呼ばれる化合物が、Rfが0.3の異性体であり、そして従って5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジンと呼ばれる化合物がRfが0.1の異性体である。
実施例2:(5R)−3−(3−フルオロ−4−(6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリド−3−イル)フェニル)−5−(4−フルオロメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(4−フルオロメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(1.5g、3.57ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.26g、8.9ミリモル)、及び酢酸カリウム(1.22g、12.5ミリモル)のジメチルスルホキシド(15mL)中の混合物を、ジクロロ[1,1’]ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加体(261mg、10モル%)で処理し、そして実施例1に記載したように反応させた。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー[ヘキサン:酢酸エチル(3:2)で溶出]によって精製して、(5R)−3−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−5−(4−フルオロメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オンの対応するボロン酸との混合物(562mg、約37%)を得て、これは、更なる使用のために十分純粋であった。
上記で調製したボロン酸エステル及びボロン酸の混合物の一部(337mg、0.8ミリモル)、5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(175mg、0.73ミリモル)、及び炭酸カリウム(504mg、3.65ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド:水(10mL、7:1)中の混合物を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(84mg、10モル%)で処理し、そして実施例1のために記載したように反応させた。反応混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー[酢酸エチル:ヘキサン(1:2)で溶出]によって精製して、生成物を無色の非晶質の固体(180mg、49%)として得た。
MS(ESP):C2017に対して454.45(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.98(dd,1H);4.32(dd,1H);4.47(s,3H);4.88(m,2H);5.19(m,1H);5.46(d,2H,JH,F 48Hz);7.45(m,1H);7.63(m,1H);7.75(m,1H);8.15−8.24(m,2H);8.38(d,1H);8.93(s,1H)。
実施例2のための中間体は、以下のように調製した:
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(4−ヒドロキシメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−アジドメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(10g、28ミリモル)及びプロパルギルアルコール(3.2mL、56ミリモル)のアセトニトリル(80mL)中の混合物を、CuI(526mg、2.8ミリモル)で処理し、そして次いで一晩撹拌した。固化した反応混合物を酢酸エチル:アセトニトリルで抽出し、水で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥し、そして次いで減圧下で蒸発して、更なる使用のために十分に純粋な粗製生成物を得た(12.3g、定量的)。
MS(ESP):C1312FINに対して419.13(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.88(dd,1H);4.23(dd,1H);4.51(d,2H);4.80(m,2H);5.14(m,1H);5.22(dd,1H);7.16(m,1H);7.51(m,1H);7.83(m,1H);8.01(d,1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(4−ブロモメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(4−ヒドロキシメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(14.7g、35.1ミリモル)及び四臭化炭素(12.16g、36.7ミリモル)のジクロロメタン(1L)中の撹拌された混合物を、0℃でトリフェニルホスフィン(12.34g、61.2ミリモル)で処理した。反応混合物を30分間0℃で、そして次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物をシリカゲルのカラムにかけ、そしてヘキサン:酢酸エチル(1:1)で、そして次いで酢酸エチル:メタノール(95:5)で溶出して、生成物を得て、これを、酢酸エチルからの再結晶化によって更に精製して、表題化合物を無色の固体(14g)として得た。
MS(ESP):C1311BrFINに対して482.69(Br81に対するMH
H−NMR(DMSO−d δ:3.87(dd,1H);4.23(dd,1H);4.74(s,2H);4.81(m,2H);5.12(m,1H);7.14(m,1H);7.49(m,1H);7.81(m,1H);8.22(d,1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−フルオロメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(4−ブロモメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(6.94g、14.4ミリモル)、フッ化カリウム(4.19g、72.1ミリモル)、及びテトラフルオロホウ酸1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム(18.4mL)の、アセトニトリル(250mL)及び水(1.5mL)中の混合物を、90℃で一晩加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして乾燥状態まで蒸発した。不揮発性の残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー[酢酸エチルで溶出]によって精製して、表題化合物を、オフホワイト色の非晶質の固体(2.7g、45%)として得た。
MS(ESP):C1311INに対して421.34(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.88(dd,1H);4.23(dd,1H);4.84(m,2H);5.14(m,1H);5.45(d,2H,JH,F 52Hz);7.14(m,1H);7.49(m,1H);7.81(m,1H);8.34(d,1H)。
実施例3:(5R)−3−(3−フルオロ−4−(6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリド−3−イル)フェニル)−5−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−5−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(300mg、0.71ミリモル)、5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(170mg、0.71ミリモル)、及び炭酸ナトリウム(226mg、2.13ミリモル)の、N,N−ジメチルホルムアミド:水(5mL、10:1)中の混合物を脱ガスし、窒素で置換し、そしてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(82mg、10モル%)で処理した。反応混合物を70℃で3時間加熱し、室温まで冷却し、そして減圧下で乾燥状態まで蒸発した。不揮発性の残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー[ジクロロメタン:N,N−ジメチルホルムアミド(25:1から20:1へ)で溶出]によって精製した。生成物の画分を小体積(約3mL)まで濃縮し、そしてジクロロメタン(5mL)及びヘキサン(15mL)で処理して、生成物を、無色の非晶質の固体(229mg、71%)として沈殿させた。
MS(ESP):C1915FNに対して456.27(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.98(dd,1H);4.32(dd,1H);4.47(s,3H);4.86(m,2H);5.19(m,1H);7.46(m,1H);7.63(m,1H);7.76(m,1H);8.15−8.27(m,2H);8.47(s,1H);8.93(s,1H)。
実施例3のための中間体は、以下のように調製した:
塩化エテンスルホニル
Figure 2006515601
塩化2−クロロエタンスルホニル(50g、0.307モル)の乾燥エーテル(400mL)中の撹拌された溶液を、−60℃ないし−50℃で窒素の雰囲気下で、2,6−ルチジン(42.2mL、0.36モル)の乾燥エーテル(60mL)中の溶液で、そして次いで乾燥エーテルの更なる部分(200mL)で処理した。撹拌された反応混合物を室温まで温まらせ、0℃に冷却し、そして次いで希硫酸水溶液(1%;125mL)でゆっくりと処理した。エーテル相を分離し、希硫酸水溶液(1%;125mL)及び食塩水(2×120mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下(500mmHg)で濃縮して、粗製の油状物を得て、これを蒸留によって精製して、塩化エテンスルホニル(24.6g、63%)を得た(C.S.Rondestveldt,J.Amer.Chem.Soc.,76,1954,1926)。
沸点27.2°C/0.2mmHg。
H−nmr(CDCl)δ 7.20(dd,J=16.2及び9.4Hz,1H),6.55(dd,J=16.2及び1.7 Hz,1H),及び6.24(dd,J= 9.4及び1.7Hz,1H)。
塩化1,2−ジクロロエタンスルホニル
Figure 2006515601
塩化エテンスルホニル(32g、0.25モル)の四塩化炭素中の溶液中の塩素の撹拌された溶液を、概略室温で5時間照射(200Wの電灯)した。反応混合物を減圧下(50mmHg)で濃縮し、そして不揮発性の残留物を分別蒸留して、沸点75°C/0.7mmHgの塩化1,2−ジクロロエタンスルホニル(15,5g、31%)を得た(Goldstein et al.Zh.Obshch.Khim.,28,1958,2107)。
H−nmr(CDCl)δ 5.29(dd,J=8.9及び3.3Hz,1H),4.40(dd,J=12.4及び3.3Hz,1H),及び3.97(dd,J=12.4及び8.9Hz,1H)。
塩化1−クロロ−1−エテンスルホニル
Figure 2006515601
塩化1,2−ジクロロエタンスルホニル(14.54g、73.62ミリモル)の乾燥エーテル(140mL)中の撹拌された溶液を、−60℃ないし−50℃で窒素の雰囲気下で、2,6−ルチジン(10.30mL、88.34ミリモル)で処理した。撹拌された反応混合物を室温まで温まらせ、0℃に冷却し、そして次いで希硫酸水溶液(1%;50mL)でゆっくりと処理した。エーテル相を分離し、希硫酸水溶液(1%;2×60mL)及び食塩水(3×60mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下(60mmHg)で濃縮して、油状物を得て、これを蒸留によって精製して、沸点26°C/2mmHgの塩化1−クロロ−1−エテンスルホニル(7.2g、61%)を得た。
H−nmr(CDCl)δ 6.70(d,J=3.8Hz,1H)及び6.22(d,J=3.8Hz,1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−アジドメチル−1,3−オキサゾリジン−2−オン(1g、28ミリモル)及び塩化1−クロロ−1−エテンスルホニル(1g、6.2ミリモル)の撹拌された混合物を、圧力管中で80℃で1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、クロロホルム(15mL)で希釈し、そして80℃で更に4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして沈殿物を濾過によって収集し、そして少量のジクロロメタンで洗浄して、表題化合物を、無色の非晶質の固体(725mg、62%)として得た。
MS(ESP):C12FINに対して423.3(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.89(dd,1H);4.22(dd,1H);4.82(m,2H);5.15(m,1H);7.15(m,1H);7.49(m,1H);7.82(m,1H);8.44(s,1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−5−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(725mg、1.7ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.09g、4.3ミリモル)、及び酢酸カリウム(590mg、6ミリモル)のジメチルスルホキシド(10mL)中の混合物を、ジクロロ[1,1’]ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加体(90mg、0.11ミリモル)で処理し、そして実施例1のために記載したように反応させた。45分後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、そして塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、そして混合した有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして乾燥常態まで蒸発した。不揮発性の残留物をシリカゲルのクロマトグラフィー[ヘキサン:アセトン(2:1)で溶出]によって精製し、そしてヘキサンを伴うジクロロメタンからの沈殿による更に精製して、生成物を、無色の非晶質の固体(590mg、81%)として得て、これは、その後の反応のために十分純粋であった。
MS(ESP):C1821BFNに対して423(MH
H−NMR(DMSO−d δ:1.28(s,12H);3.92(dd,1H);4.24(dd,1H);4.83(m,2H);5.16(m,1H);7.30(m,1H);7.39(m,1H);7.63(m,1H);8.45(s,1H)。
実施例4:(5R)−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−1−オキシドピリジン−3−イル]フェニル}−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(175mg、0.73ミリモル)及び3−クロロ過安息香酸(含水、70%、0.50g、2.05ミリモル)を、1,2−ジクロロエタン(5ml)中に溶解し、そして80℃で1.5時間加熱した。混合物をジクロロメタン中の25%のアセトニトリルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに直接かけた。5−ブロモ−2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン1−オキシドを、このようにして白色の固体(165mg)として得た。この物質は、tlc分析により均質であり、そしてその後の工程で更なる特徴づけ及び精製を行わずに使用した。
上記のピリジンオキシドの試料を、(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(335mg、0.86ミリモル、実施例1におけるように調製)、炭酸カリウム(400mg、2.9ミリモル)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(80mg、0.07ミリモル)と混合し、そしてTHF(10ml)及び水(1ml)中に懸濁した。混合物を75℃で2時間加熱し、次いで水で希釈した。沈殿した固体を濾過によって収集し、水、エーテル及び1:1の塩化メチレン:ヘキサンで洗浄し、そして真空中で乾燥して、純粋な生成物をオフホワイト色の固体として134mg得た。
MS(エレクトロスプレー):1916FNに対して438(M+1)
H−NMR(300MHz,DMSO−d δ:3.97(dd,1H);4.30(t,1H);4.49(s,3H);4.86(d,2H);5.19(m,1H);7.43(dd,1H);7.61(dd,1H);7.68(dd,1H);7.77(t,2H);8.06(d,1H);8.18(s,1H);8.68(s,1H)。
実施例5:(5R)−3−[3−フルオロ−4−[6−(2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)−3−ピリジニル]フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
2−[5−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]エタノール(167mg、0.62ミリモル)、(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−[(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン(240mg、0.62ミリモル)及び炭酸ナトリウム(262mg、2.47ミリモル)を、N,N−ジメチルホルムアミド/水(5ml、10:1)中に溶解/懸濁した。これを脱ガスし、窒素で置換し、そしてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(71mg、0.061ミリモル)を加えた。これを70℃で3時間加熱し、室温まで冷却し、そして溶媒を蒸発した。ジクロロメタン/DMF(20:1)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、必要とする精製物(198mg、71%)を、無色の固体として得た。
MS(ESP):C2018FNに対して452.18(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.97(m,3H);4.31(dd,1H);4.70−4.90(m,4H);5.05−5.25(m,2H);7.40−7.80(m,4H);8.15−8.30(m,3H);8.93(s,1H)。
実施例5のための中間体は、以下のように調製した:
(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−[(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(実施例1におけるとおり)。
2−[5−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]エタノール
Figure 2006515601
5−ブロモ−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(WO 0194342 A1)(1.2g、5.3ミリモル)を、1−プロパノール(15ml)中に溶解/懸濁し、水酸化カリウム(250mg、4.5ミリモル)の1−プロパノール(15ml)中の溶液を加え、そしてこれを80℃で1時間加熱した。2−ブロモエタノール(0.344ml、4.8ミリモル)を加え、そしてこれを一日還流した。更なる水酸化カリウム(270mg)及び2−ブロモエタノール(0.35ml)を加え、そして混合物を更に4時間還流で加熱した。更なる水酸化カリウム及び2−ブロモエタノールをもう一回加え、そして混合物を14時間還流した。反応混合物を0.45μMのメンブランを通して濾過し、そして濾過ケークをエタノール及びジクロロメタンで洗浄した。1:1のヘキサン/酢酸エチルから酢酸エチルによるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.342gの表題化合物(24%)を、0.225gの対応する1H−テトラゾール位置異性体といっしょに得た。
H−NMR(DMSO−d δ:3.90−4.02(dt,2H);4.78(t,2H);5.09(t,1H);8.10(m,1H);8.27(dd,1H);8.88(d,1H)。
位置異性体の構造の指定は、1H−テトラゾール異性体とのHMBC NMR実験に基づいた。
実施例6:(5R)−3−[3−フルオロ−4−[6−(1−(プロパン−1,3−ジオール−2−イル)−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)−3−ピリジニル]フェニル]−5−[(4−フルオロメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−
Figure 2006515601
2−[5−(5−ブロモピリジン−2−イル)−1H−テトラゾール−1−イル]プロパン−1,3−ジオール(170mg、0.57ミリモル)、(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−[(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン(220mg、0.57ミリモル)及び炭酸ナトリウム(240mg、2.27ミリモル)を、N,N−ジメチルホルムアミド/水(5mL、10:1)中に溶解/懸濁した。これを脱ガスし、窒素で置換し、そしてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(65mg、0.056ミリモル)を加えた。これを70℃で3時間加熱し、室温まで冷却し、そして溶媒を蒸発した。ジクロロメタン/DMF(20:1)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、189mgの生成物(69%)を、無色の固体として得た。
MS(ESP):C2018FNに対して482.17(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.85−4.00(m,5H);4.31(dd, 1H);4.86(m,2H);5.03(dd,2H);5.19(m,1H);5.84(m,1H);7.46(dd,1H);7.62(dd,1H);7.73−7.82(m,2H);8.19(s,1H);8.22−8.35(m,2H);8.98(s,1H)。
実施例6のための中間体は、以下のように調製した:
2−[5−(5−ブロモピリジン−2−イル)−1H−テトラゾール−1−イル]プロパン−1,3−ジオール
Figure 2006515601
0.56g(2.5ミリモル)の5−ブロモ−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン(WO 0194342 A1、遊離の酸を、WO 0194342 A1の手順に従って得られた物質(1g)を熱水(70mL、90℃)中に溶解し;HCl(水溶液、1M、4mL)を加え、そして室温まで冷却することによって沈殿した遊離酸を濾過によって収集し、水で洗浄し、そして高真空下で乾燥して、0.56gの遊離酸を得ることによって生成した)、トリフェニルホスフィン(0.65g、2.5ミリモル)及び1,3−ビス(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−プロパン−2−オール(0.79g、2.5ミリモル)(D.P.Curran and J.−C.Chao,Synth.Commun.20,No 22,1990,3575−3584)を、乾燥THF(25mL)中に溶解/懸濁した。これを0℃に冷却し、そしてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.49mL、2.5ミリモル)を加え、そして反応物を一晩で室温まで温まらせた。溶媒を減圧下で蒸発し、そして残留物を、ヘキサン/酢酸エチル(30:1)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて、表題化合物のビス−シリルエーテルを、対応する2H−テトラゾール位置異性体といっしょの混合物(809mg)として得た。この混合物を乾燥THF(10mL)中に溶解し、0℃に冷却し、そしてフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中の1M、5mL、5ミリモル)を滴下により加えた。1時間後、溶媒を蒸発し、そして残留物を、ジクロロメタン/アセトン(3:1から2:1へ)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて、318mgの表題化合物及び69mgの対応する位置異性体の2H−置換されたテトラゾールを得た。構造の指定は、表題化合物とのNOE−NMR実験に基づいた。
H−NMR(DMSO−d δ:3.80−3.95(m,4H);5.01(t,2H);5.69(m,1H);8.14(m,1H);8.35(m,1H);8.94(m,1H)。
実施例7:(5R)−5−{[4−(ジフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−3−{3−フルオロ−4−[6−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]フェニル}−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−5−{[4−(ジフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン(0.25g、0.586ミリモル)を、5−ブロモ[2−(2−メチル−2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)]ピリジン(155mg、0.645ミリモル)及び炭酸カリウム(404mg、2.93ミリモル)といっしょに取り、そしてN,N−ジメチルホルムアミド/水(10mL、7:1)中に溶解/懸濁し、そしてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(67mg、10モル%)の触媒作用下で実施例1のために記載したように反応させた。酢酸エチル/ヘキサン(1:2)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、200mgの生成物を無色の非晶質の固体として得た。
MS(ESP):C2016に対して472.15(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.98(dd,1H);4.32(dd,1H);4.47(s,3H);4.88(d,2H);5.22(m,1H);7.05〜7.42(t,br,1H);7.46(m,1H);7.60(m,1H);7.75(m,1H);8.15−8.24(m,2H);8.65(s,1H);8.93(s,1H)。
実施例7のための中間体は、以下のように調製した:
(5R)−5−{[4−(ジフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−5−{[4−(ジフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(2.56g、5.84ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.71g、14.6ミリモル)、酢酸カリウム(2.0g、20.44ミリモル)、及び1,1’−[ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加体(0.427g、0.584ミリモル)を、DMSO(10ml)中に懸濁した。混合物を80℃で90分間加熱して、透明な黒色の溶液を得た。室温まで冷却後、次いで酢酸エチル(150ml)を加え、そして混合物をセライトを通して濾過し、飽和食塩水(2×100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして乾燥状態まで濃縮した。暗色の残留物をジクロロメタン(20ml)中に溶解し、続いてヘキサン(100ml)をゆっくりと加え、得られた沈殿物を濾過し、そしてヘキサン中の5%のジクロロメタンで洗浄し、そして所望の生成物(1.73g)として収集し、これを、更なる生成無しに直接中間体として使用した。
H−NMR(DMSO−d δ:1.12(s,12H);3.88(dd,1H);4.23(dd,1H);4.84(m,2H);5.14(m,1H);6.80〜7.20(t,br,1H);7.14(m,1H);7.28(m,1H);7.51(m,1H);8.45(s,1H)。
(5R)−5−{[4−(ジフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
1−{[(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルバルデヒド(3.6g、8.65ミリモル)及び[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−三フッ化硫黄(2.3g、10.38ミリモル)を、乾燥ジクロロメタン(20ml)中で混合し、続いてエタノール(20ul)を加え、次いで反応混合物を14時間還流し、室温まで冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、そして無水の硫酸マグネシウムで乾燥した。次いで濃縮した粗製の試料を、ヘキサン/酢酸エチル(1.5:1)で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(2.58g)を得た。
MS(ESP):C1310INに対して439.02(MH
H−NMR(DMSO−d δ:4.02(dd,1H);4.40(dd,1H);5.03(d,2H);5.30(m,1H);7.15〜7.53(t,br,1H);7.28(dd,1H);7.6(dd,1H);7.95(t,1H);8.70(s,1H)。
1−{[(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルバルデヒド
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−ヒドロキシメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン(5.7g、13.6ミリモル)及び酸化マンガン(3.56g、40.9ミリモル)を混合し、そして乾燥1,4−ジオキサン中で100℃に48時間加熱し、次いで混合物を70℃に冷却し、そしてセライトを通して濾過した。濾液を濃縮し、そしてジクロロメタン中の5%のメタノール中に溶解し、ヘキサンを加え、そして形成した沈殿物を濾過し、そして表題化合物(3.6g)として収集した。
MS(ESP):C1310FINに対して416.91(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.87(m,1H);4.18(dd,1H);4.85(d,2H);5.15(m,1H);7.12(d,1H);7.42(d,1H);7.8(dd,1H);8.88(s,1H);10.01(s,1H)。
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−[(4−ヒドロキシメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル]オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ヨードフェニル)−5−(アジドメチル)オキサゾリジン−2−オン(10g、28ミリモル)を、アセトニトリル(80mL)中に溶解した。プロパルギルアルコール(3.2mL、56ミリモル)を、そして次いでCuI(526mg、2.8ミリモル)を加え、そしてこれを一晩撹拌した。固化した反応混合物を酢酸エチル/アセトニトリルで抽出し、水で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を真空下で蒸発して、12.3gの粗製生成物(定量的)を得た。
MS(ESP):C1312FINに対して419.13(MH
H−NMR(DMSO−d δ:3.88(dd,1H);4.23(dd,1H);4.51(d,2H);4.80(m,2H);5.14(m,1H);5.22(dd,1H);7.16(m,1H);7.51(m,1H);7.83(m,1H);8.01(d,1H)。
実施例8:(5R)−3−{3−フルオロ−4−[2−メチル−6−(4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリド−3−イル]フェニル}−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
Figure 2006515601
3−ブロモ−2−メチル−6−(4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリジン(196mg、0.773ミリモル)、(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(300mg、0.773ミリモル)、炭酸カリウム(320mg、2.31ミリモル)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(89mg、0.077ミリモル)を混合し、そしてDMF(3ml)及び水(0.3ml)中に懸濁した。混合物を80℃で2時間加熱し、次いで水で7mlまで希釈した。固体を収集し、水で洗浄し、そして温DMSO(3ml)中に再懸濁した。懸濁液をジクロロメタン(5ml)及びエーテル(4ml)で希釈した。固体を収集し、エーテル及びメタノールで洗浄し、そして真空中で乾燥して、純粋な生成物を110mgの白色の固体として得た。
MS(APCI):2119Fに対して435(M+1)
NMR(DMSO−d δ:2.36(s,3H);2.41(s,3H);3.95(dd,1H);4.31(t,1H);4.88(d,2H);5.15−5.24(m,1H);7.44(dd,1H);7.50(t,1H);7.62(dd,1H);7.79(d,1H);7.95(q,2H);8.20(d,1H);8.61(d,1H)。
上記の化合物のための中間体は、以下のように製造した:
3−ブロモ−2−メチル−6−(4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ピリジン
Figure 2006515601
6−アミノ−3−ブロモ−2−メチルピリジン(1.0g、5.3ミリモル)のメタノール(20ml)中の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(2.8ml、16.0ミリモル)を室温で加えた。溶液を10分間撹拌し、[(1E)−2,2−ジクロロ−1−メチルエチリデン]ヒドラジド−4−メチル−ベンゼンスルホン酸(2.0g、6.95ミリモル)を4℃で加え、そして反応混合物を週末にかけて室温で撹拌した。溶媒を真空中で蒸発し、そして残留物をヘキサン中の25%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(758mg)を得た。
MS(APCI):CBrNに対して254(M+1)
H−NMR(DMSO−d δ:2.34(s,3H);2.64(s,3H);7.83(d,2H);8.26(d,1H);8.56(s,1H)。
(5R)−3−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
実施例1を参照されたい。

Claims (25)

  1. 以下の式(I):
    Figure 2006515601
    [式中、Cは、以下の式D及びE:
    Figure 2006515601
    から選択され、ここにおいてD及びE中のフェニル環は、(I)中のオキサゾリジノンに接続され;
    bは、HET1又はHET2であり、ここにおいて
    i)HET1は、(i)1ないし3個の更なる窒素異種原子又は(ii)O及びSから選択される更なる異種原子のいずれかを、所望による更なる窒素異種原子をいっしょに伴うか或いは伴わずに含有する、N−連結の5員の完全に又は部分的に不飽和の複素環式環であり;この環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外のC原子において、オキソ又はチオキソ基によって所望により置換され或いは置換されていなく;及び/又はこの環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外のいずれもの利用可能なC原子において、本明細書中で以下に定義されるようなRTから選択される置換基によって、及び/又は連結しているN原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子において(但し、環がこれによって第四化合物化しないことを条件に)、(1−4C)アルキルによって所望により置換され或いは置換されていない;
    ii)HET2は、合計3個まで(連結している異種原子を含む)の窒素異種原子を含有するN−連結の6員のジ−ヒドロ−ヘテロアリール環であり、この環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外の適したC原子において、オキソ又はチオキソによって置換され、及び/又はこの環は、連結しているN原子に隣接するC原子以外のいずれもの利用可能なC原子において、本明細書中で以下に定義されるRTから独立に選択される一つ又は二つの置換基によって、及び/又は連結しているN原子に隣接するN原子以外の利用可能な窒素原子において(但し、環がこれによって第四化合物化しないことを条件に)、(1−4C)アルキルによって所望により置換され或いは置換されていなく;
    RTは:
    (RTa1)水素、ハロゲン、(1−4C)アルコキシ、(2−4C)アルケニルオキシ、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルケニル、(1−4C)アルキルチオ、アミノ、アジド、シアノ及びニトロ;又は
    (RTa2)(1−4C)アルキルアミノ、ジ−(1−4C)アルキルアミノ、及び(2−4C)アルケニルアミノ;
    の群からの置換基から選択され;
    或いはRTは:
    (RTb1)ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオ、シアノ及びアジドから選択される一つの置換基によって所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキル基;或いは
    (RTb2)(2−4C)アルケニルオキシ、(3−6C)シクロアルキル、及び(3−6C)シクロアルケニルから選択される一つの置換基によって所望により置換された又は置換されていない(1−4C)アルキル基;
    の群から選択され;
    或いはRTは:
    (RTc)O、N及びS(所望により酸化された又はされていない)から独立に選択される1又は2個の異種原子を含有し、そして環の窒素又は炭素原子を経由して連結している完全に飽和の4員の単環式環;
    の群から選択され;
    そしてここにおいて、(RTa1)又は(RTa2)、(RTb1)又は(RTb2)、或いは(RTc)中のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はシクロアルケニル部分を含有するRT置換基のそれぞれの出現において、それぞれのこのような部分は、利用可能な炭素原子において、F、Cl、Br、OH及びCNから独立に選択される一つ、二つ、三つ又はそれより多い置換基で所望により置換され或いは置換されていなく;
    a及びRaは、H、CF、OMe、SMe、Me及びEtから独立に選択され;
    b及びRbは、H、F、Cl、CF、OMe、SMe、Me及びEtから独立に選択され;
    aは、H、(1−4C)アルキル、シアノ、Br、F、Cl、OH、(1−4C)アルコキシ、−S(O)(1−4C)アルキル(ここにおいてn=0、1、又は2である)、アミノ、(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、ニトロ、−CHO、−CO(1−4C)アルキル、−CONH及び−CONH(1−4C)アルキルから選択され;
    は、Ra及びRbから選択され、ここにおいて
    aは、アジド、−NR、OR10、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(3−6C)シクロアルキル、−(CH−R、AR1、AR2、(1−4C)アルカノイル、−CS(1−4C)アルキル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルである]、−(C=O)−R、−COO(1−4C)アルキル、−C=OAR1、−COAR2、−COOAR1、S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−S(O)pAR1、−S(O)pAR2及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択され;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル鎖は、(1−4C)アルキル、シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていないことができ;p=0、1又は2であり;
    bは、HET−3から選択され;
    は、水素、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びヒドロキシ(1−4C)アルキルアミノから選択され;
    kは、1又は2であり;
    lは、1又は2であり;
    及びRは、H及び(1−4C)アルキルから独立に選択されるか、或いはここにおいてR及びRは、これらが接続している窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)n(ここにおいてn=1又は2である)から選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいてこの環は、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、AR1、AR2、−C=OAR1、−C=OAR2、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル、−C(=S)O(1−4C)アルキル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルである]、−S(O)pAR1及び−S(O)pAR2から独立に選択される一つ又は二つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル又は(1−4C)アルカノイル基は、(1−4C)アルキル、シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから選択される一つ又は二つの置換基によって所望により置換され(異種原子に隣接する炭素原子を除く)或いは置換されていないことができ;p=0、1又は2であり;
    は、以下のRaないしRd:
    a:AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1、CY2;
    b:シアノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミド又はチオアミドの窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル又は(1−4C)アルカノイル基は、それ自体シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていないことができる)]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル、2−(AR2a)エテニル;
    c:(1−6C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていないことができ;及び/又はカルボキシ、リン酸基[ホスホノ、−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィン酸基[−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、本明細書中で先に定義したとおりである]、Rvが本明細書中で先に定義したとおりである(=NORv)、(1−4C)アルキルS(O)pNH、(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−、(1−4C)アルキルS(O)q−、CY1、CY2、AR1、AR2、AR3、AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q−、AR3−S(O)q−、AR1−NH−、AR2−NH−、AR3−NH−(pは、1又は2であり、qは、0、1又は2である)、そして更にAR2及びAR3を含有する基のAR2a、AR2b、AR3a及びAR3b変種から選択される一つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができる};ここにおいてRc上のいずれもの置換基中に存在するいずれもの(1−4C)アルキルは、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの基によって置換されていることができ、但し、このような置換基が、異種原子が存在する場合、それに隣接する炭素上にないことを条件とし;
    d:R14がAR1、AR2、(1−4C)アルキルアミノ、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル又は(1−10C)アルキルであるR14C(O)O(1−6C)アルキル−{(Rc)に対して定義したように所望により置換され又は置換されていない}
    から独立に選択され;
    10は、水素、Rc(本明細書中で先に定義したとおり)、(1−4C)アシル及び(1−4C)アルキルスルホニルから選択され;
    HET−3は:
    a)少なくとも一つの窒素及び/又は酸素を含有し、ここにおいていずれもの炭素原子がC=O、C=N、又はC=S基である5−員の複素環式環、ここにおいて前記環は、以下の式HET3−AないしHET3−E:
    Figure 2006515601
    のものである;
    b)以下のHET3−FないしHET−Y:
    Figure 2006515601
    から選択される、N、O及びSから独立に選択される1、2、3、又は4個の異種原子を含有する炭素で連結された5−又は6−員のヘテロ芳香族環;
    c)以下のHET3−ZないしHET−AH:
    Figure 2006515601
    から選択される、N、O及びSから独立に選択される1、2、3、又は4個の異種原子を含有する窒素で連結された5−又は6−員のヘテロ芳香族環;
    から選択され;
    ここにおいて、HET−3中のRaは、炭素上の置換基であり;
    aは、以下のRa1ないしRa5:
    a1:AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1、CY2;
    a2:シアノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミド又はチオアミドの窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−4C)シクロアルキル置換基は、それ自体シアノ、ヒドロキシ又はハロによって置換されていることができ、但し、このような置換基がピペラジン環の窒素原子に隣接する炭素原子上にないことを条件とする]、エテニル、2−(1−4C)アルキルエテニル、2−シアノエテニル、2−シアノ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−ニトロエテニル、2−ニトロ−2−((1−4C)アルキル)エテニル、2−((1−4C)アルキルアミノカルボニル)エテニル、2−((1−4C)アルコキシカルボニル)エテニル、2−(AR1)エテニル、2−(AR2)エテニル、2−(AR2a)エテニル;
    a3:(1−10C)アルキル{ヒドロキシ、(1−10C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルカルボニル、ホスホリル[−O−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィリル[−O−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、及びアミノからそれぞれ独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され(ジェミナルな二置換を含む)或いは置換されていないことができ;及び/又はカルボキシ、リン酸基[ホスホノ、−P(O)(OH)、並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、ホスフィン酸基[−P(OH)並びにそのモノ−及びジ−(1−4C)アルコキシ誘導体]、シアノ、ハロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ((1−4C)アルキル)アミノ、(1−6C)アルカノイルアミノ−、(1−4C)アルコキシカルボニルアミノ−、N−(1−4C)アルキル−N−(1−6C)アルカノイルアミノ−、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH、又は(1−4C)アルキルであり、そしてここにおいてRv及びRwは、これらが接続しているアミド又はチオアミドの窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいて前記環がピペラジン環である場合、この環は、追加の窒素において(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル及び−C(=S)O(1−4C)アルキルから選択される基によって所望により置換され又は置換されていないことができる]、Rvが本明細書中で先に定義したとおりである(=NORv)、(1−4C)アルキルS(O)pNH−、(1−4C)アルキルS(O)p−((1−4C)アルキル)N−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)pNH−、フルオロ(1−4C)アルキルS(O)p((1−4C)アルキル)N−、(1−4C)アルキルS(O)q−、CY1、CY2、AR1、AR2、AR3、AR1−O−、AR2−O−、AR3−O−、AR1−S(O)q−、AR2−S(O)q−、AR3−S(O)q−、AR1−NH−、AR2−NH−、AR3−NH−(pは、1又は2であり、qは、0、1又は2である)、そして更にAR2及びAR3を含有する基のAR2a、AR2b、AR3a及びAR3b変種から選択される一つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができる};ここにおいてRa3上のいずれもの置換基中に存在するいずれもの(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカノイル及び(3−6C)シクロアルキルは、それ自体シアノ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ及びジ(1−4C)アルキルアミノから独立に選択される一つ又は二つの基によって置換されていることができ、但し、このような置換基が、異種原子が存在する場合、それに隣接する炭素上にないことを条件とし;
    a4:R14がAR1、AR2、AR2a、AR2b、(1−4C)アルキルアミノ、ベンジルオキシ−(1−4C)アルキル又は(1−10C)アルキルであるR14C(O)O(1−6C)アルキル−{(Ra3)に対して定義したように所望により置換され又は置換されていない}
    a5:F、Cl、ヒドロキシ、メルカプト、(1−4C)アルキルS(O)p−(p=0、1又は2である)、−NR(ここにおいてR及びRは、本明細書中で先に定義したとおりである)又は−OR10(ここでR10は、本明細書中で先に定義したとおりである);
    から独立に選択され;
    mは、0、1又は2であり;
    21は、水素、メチル[シアノ、トリフルオロメチル、−C=WNRvRw(ここでW、Rv及びRwは、Ra3に対して本明細書中で先に定義したとおりである)、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシ−(1−4C)アルコキシカルボニル、CY1、CY2、AR1、AR2、AR2a、AR2b(窒素経由で連結していない)又はAR3で所望により置換され或いは置換されていないことができる]、(2−10C)アルキル[HET−3環の窒素に接続している炭素以外において、Ra3に対して定義した所望による置換基から独立に選択される一つ又は二つの基で所望により置換され或いは置換されていない]及びR14が本明細書中でRa4に対して先に定義したとおりであり、そしてR14C(O)O基がHET−3環の窒素に接続している炭素以外の炭素に接続している、R14C(O)O(2−6C)アルキル−から選択され;
    22は、シアノ、−COR12、−COOR12、−CONHR12、−CON(R12)(R13)、−SO12(但し、R12が水素ではないことを条件とする)、−SONHR12、−SON(R12)(R13)又はNOであり、ここにおいてR12及びR13は、本明細書中で以下に定義される;
    12及びR13は、水素、フェニル(ハロゲン、(1−4C)アルキル及び一つ、二つ、三つ又はそれより多いハロゲン原子で置換された(1−4C)アルキルから選択される一つ又はそれより多い置換基で所望により置換され或いは置換されていない)及び(1−4C)アルキル(一つ、二つ、三つ又はそれより多いハロゲン原子で所望により置換され或いは置換されていない)から独立に選択されるか、或いはいずれものN(R12)(R13)基において、R12及びR13は、これらが接続している窒素といっしょに選択されて、5−7員の環を形成することができ、このようにして形成された環の1個の炭素原子の代わりにN、O、S(O)nから選択される一つの追加の異種原子を所望により伴い又は伴わず;ここにおいてこの環は、(1−4C)アルキル(窒素に隣接していない炭素においてシアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていない)、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルカノイル、−COO(1−4C)アルキル、−S(O)n(1−4C)アルキル(ここにおいてn=1又は2である)、AR1、AR2、−C=OAR1、−C=OAR2、−COOAR1、−CS(1−4C)アルキル、−C(=S)O(1−4C)アルキル、−C(=W)NRvRw[ここにおいてWは、O又はSであり、Rv及びRwは、独立にH又は(1−4C)アルキルである]、−S(O)pAR1及び−S(O)pAR2から独立に選択される一つ又は二つの基によって所望により置換され或いは置換されていないことができ;ここにおいていずれもの(1−4C)アルキル鎖は、(1−4C)アルキル、シアノ、ヒドロキシ又はハロによって所望により置換され或いは置換されていないことができ;p=0、1又は2であり;
    AR1は、所望により置換された又は置換されていないフェニル或いは所望により置換された又は置換されていないナフチルであり;
    AR2は、O、N及びS(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有しない)から独立に選択される四つまでの異種原子を含有し、そして環の炭素原子又は環がこれによって第四化合物化しない場合、環の窒素原子を経由して連結した、所望により置換された或いは置換されていない5−又は6−員の、完全に不飽和の(即ち最大の不飽和度を持つ)単環式ヘテロアリール環であり;
    AR2aは、環の炭素原子によって連結されているか、又はこれによって環が第四化合物化されない場合、環の窒素原子を経由して連結されているAR2の、部分的に水素化された(即ちAR2系が、ある程度の、しかし完全ではない不飽和度を保有する)変種であり;
    AR2bは、環の炭素原子を経由して連結されているか、又は環の窒素原子を経由して連結されているAR2の完全に水素化された(即ちAR2系が不飽和を有しない)変種であり;
    AR3は、O、N及びS(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有しない)から独立に選択される四つまでの異種原子を含有し、そして二環系を構成する環のいずれかの環の炭素原子を経由して連結された、所望により置換された或いは置換されていない8−、9−又は10−員の、完全に不飽和の(即ち最大の不飽和度を持つ)二環式ヘテロアリール環であり;
    AR3aは、二環系を構成するいずれかの環の炭素原子を経由して連結されているか、又はこれによって環が第四化合物化されない場合環の窒素原子を経由して連結されている、AR3の部分的に水素化された(即ちAR3系が、ある程度の、しかし完全ではない不飽和度を保有する)変種であり;
    AR3bは、二環系を構成するいずれかの環の炭素原子を経由して連結されているか又は環の窒素原子を経由して連結されているAR3の完全に水素化された(即ちAR3系が不飽和を有しない)変種であり;
    AR4は、O、N及びS(しかしいずれものO−O、O−S又はS−S結合を含有しない)から独立に選択される四つまでの異種原子を含有し、そして三環系を構成する環のいずれかの環の炭素原子を経由して連結された、所望により置換された或いは置換されていない13−又は14−員の、完全に不飽和の(即ち最大の不飽和度を持つ)三環式のヘテロアリール環であり;
    AR4aは、三環系を構成する環のいずれかの炭素原子を経由して連結されているか、又はこれによって環が第四化合物化されない場合環の窒素原子を経由して連結されている、AR4の部分的に水素化された(即ちAR4系が、ある程度の、しかし完全ではない不飽和度を保有する)変種であり;
    CY1は、所望により置換された或いは置換されていないシクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル環であり;
    CY2は、所望により置換された或いは置換されていないシクロペンテニル又はシクロヘキセニル環であり;
    ここにおいて;AR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上の所望による置換基は、(1−4C)アルキル{ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは、0、1又は2である)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、シアノ、ニトロ、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRwから独立に選択される置換基によって所望により置換され或いは置換されていない}、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、チオール、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、ジメチルアミノメチレンアミノカルボニル、ジ(N−(1−4C)アルキル)アミノメチルイミノ、カルボキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルキルSOアミノ、(2−4C)アルケニル{カルボキシ又は(1−4C)アルコキシカルボニルによって所望により置換され或いは置換されていない}、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、(1−4C)アルカノイルアミノ{(1−4C)アルカノイル基は、ヒドロキシによって所望により置換され又は置換されていない}、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは、0、1又は2である){(1−4C)アルキル基は、シアノ、ヒドロキシ及び(1−4C)アルコキシから独立に選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され又は置換されていない}、−CONRvRw又は−NRvRw[ここにおいてRvは、水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは、水素又は(1−4C)アルキルである]から独立に選択される三つまでの(利用可能な炭素原子における)置換基であり;
    そしてAR1、AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4、AR4a、CY1及びCY2上の(利用可能な炭素原子における)、そして更にアルキル基(他に示されない限り)上の更なる所望による置換基は、トリフルオロメトキシ、ベンゾイルアミノ、ベンゾイル、フェニル{ハロ、(1−4C)アルコキシ又はシアノから独立に選択される三つまでの置換基によって所望により置換され或いは置換されていない}、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、チオフェン、ヒドロキシイミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシイミノ(1−4C)アルキル、ハロ−(1−4C)アルキル、(1−4C)アルカンスルホンアミド、−SONRvRw[ここにおいてRvは、水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは、水素又は(1−4C)アルキルである]から独立に選択される三つまでの置換基であり;そして
    AR2、AR2a、AR2b、AR3、AR3a、AR3b、AR4及びAR4a上の所望による置換基は、(利用可能な窒素原子における、このような置換が第四化合物化とならない場合)(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルカルボニル{ここにおいて(1−4C)アルキル及び(1−4C)アルキルカルボニル基は、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキルS(O)q−(qは、0、1又は2である)、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシカルボニル、(1−4C)アルカノイルアミノ、−CONRvRw又は−NRvRw[ここにおいてRvは、水素又は(1−4C)アルキルであり;Rwは、水素又は(1−4C)アルキルである]から独立に選択される置換基(好ましくは一つ)によって所望により置換され或いは置換されていない}、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシカルボニル或いはオキソ(N−オキシドを形成する)である;]
    の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  2. bが、HET1であり、ここにおいてHET1が以下の構造(Za)ないし(Zf):
    Figure 2006515601
    から選択され、式中、u及びvが独立に0又は1であり、そしてRTが:
    (a)水素;
    (b)ハロゲン;
    (c)シアノ;
    (d)(1−4C)アルキル;
    (e)一置換された(1−4C)アルキル;
    (f)二置換された(1−4C)アルキル、及び
    (g)三置換された(1−4C)アルキル;
    から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  3. が、Rbである、請求項1又は2のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  4. HET−3が、HET3−T、HET3−V、HET3−Y及びHET−3−Wから選択される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  5. HET−3が、HET3−V及びHET3−Yから選択される、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  6. aがRa3である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  7. C基が、D基である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  8. C基が、E基である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  9. C基がE基であり;Ra及びRaが両方とも水素であり;Rb及びRbが独立に水素又はフッ素であり;そしてRがHET3−Vであり、RbがZd及びZfから選択され、u及びvが独立に0又は1であり、そしてRTが、水素、ハロゲン、シアノ、メチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、シアノメチル、アジドメチル、ヒドロキシメチル、ジフルオロメチル、及びトリフルオロメチルから選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の以下の式(Ia):
    Figure 2006515601
    の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の化合物のプロドラッグ。
  12. 温血動物において、前記動物に有効な量の請求項1ないし11のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルを投与することを含んでなる、抗細菌性効果を発現するための方法。
  13. 医薬として使用するための、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル。
  14. 温血動物における抗細菌性効果の発現において使用するための医薬の製造における、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルの使用。
  15. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステル、及び医薬的に受容可能な希釈剤又は担体を含んでなる医薬組成物。
  16. 請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルの調製のための方法であって、以下の方法(a)ないし(i)の一つ;及びその後、必要な場合:
    i)いずれもの保護基を除去し;
    ii)プロドラッグ(例えばin−vivoで加水分解可能なエステル)を形成し;及び/又は
    iii)医薬的に受容可能な塩を形成する;
    ことを含んでなり、ここにおいて前記方法(a)ないし(i)が:
    a)本発明のもう一つの化合物の置換基を変更するか、又はそれに置換基を導入すること;
    b)以下の式(IIa)の化合物の分子[式中、Xは、パラジウムカップリングにおいて有用である脱離基であり、そしてAは、N又はC−Raのいずれかである]の、以下の式(IIb)の化合物の分子(式中、X’は、パラジウムカップリングにおいて有用な脱離基である)との反応:
    Figure 2006515601
    ここにおいてX及びX’は、アリール−アリール、ヘテロアリール−アリール、又はヘテロアリール−ヘテロアリール結合が、アリール−X(又はヘテロアリール−X)及びアリール−X’(又はヘテロアリール−X’)結合を置換えるようなものであり;そしてX及びX’は、所望する式(I)の交差カップリング生成物に導くように異なって選択される;
    c)以下のカルバミン酸ヘテロビアリール誘導体(III):
    Figure 2006515601
    と適当に置換されたオキシラン(oxirane)との反応によるオキサゾリジノン環の形成;
    (d)Xが置換可能な置換基である以下の式(VI):
    Figure 2006515601
    の、以下の式(VII):
    T−X’
    (VII)
    の化合物との反応による、ここにおいてT−X’は、本明細書中で先に定義したとおりのHET1又はHET2であり、そしてX’は、置換可能なC−連結された置換基であり;ここにおいて置換基X及びX’は、パラジウム(0)のような遷移金属によって触媒されるカップリング反応のための相補的基質として適した置換基の相補的対であるように選択される;
    (d(i))Xが置換可能な置換基である以下の式(VIII):
    Figure 2006515601
    の化合物の、以下の式(IX):
    Figure 2006515601
    の化合物との遷移金属によって触媒される反応;
    (d(ii))Xが置換可能な置換基である以下の式(X):
    Figure 2006515601
    の化合物の、以下の式(XI):
    T−H
    (XI)
    の化合物との反応による、ここにおいてT−Hは、アミンRNH、アルコールR10OH、又は利用可能な環の−NH基を持つアゾールであって、以下の式の化合物(XIIa)、(XIIb)、又は(XIIc):
    Figure 2006515601
    を与え、ここにおいて、この場合、Aは窒素又はC−Raであり、そしてA’は、一つ又はそれより多いR1a基で所望により置換された或いは置換されていない窒素又は炭素である;
    (e)以下の式(XIII):
    Figure 2006515601
    の化合物の、以下の式(XIV):
    Figure 2006515601
    の化合物との反応、ここにおいて式中のX及びXは、独立に、C(X)Xがカルボン酸誘導体置換基である置換基を構成するように、O、N、及びSからの組合せでもたらされる所望により置換された又は置換されていない異種原子であり、そしてX及びXは、独立に、O、N、及びSからの組合せでもたらされる所望により置換された又は置換されていない異種原子であり、
    そしてここにおいて、C(X)X及びC(X)Xの一つは、所望により置換された又は置換されていないヒドラジド、チオヒドラジド、又はアミドラゾン、ヒドロキシイミデート、或いはヒドロキシアミジンを構成し、そしてC(X)X及びC(X)Xの他方の一つは、C(X)X及びC(X)Xが、いっしょに縮合して、O、N、及びSからの組合せでもたらされる3個の異種原子を含有する、1,2,4−異種原子の5−員の複素環、例えばチアジアゾールを形成することができるような、所望により置換された又は置換されていないアシル化、チオアシル化、又はイミドイル化剤を構成する;
    (e(i))Xが置換可能である以下の式(XV):
    Figure 2006515601
    の化合物と、アジドアニオンの供給源との反応で、以下の式のテトラゾール(XVI)を与えること:
    Figure 2006515601
    或いは、以下の式(XVII):
    Figure 2006515601
    のニトリルを、アジドと直接反応させて、テトラゾール(XVI、R1a=H)を得ることができ、これをその後R1a基≠Hでアルキル化して、以下の式のテトラゾール(XVIIIa)及び(XVIIIb)を得ること:
    Figure 2006515601
    (f)以下の式(XIX):
    Figure 2006515601
    の化合物の、以下の式(XX):
    Figure 2006515601
    との反応、
    ここにおいてC(X)X及びC(X)Xの一つは、所望により置換された又は置換されていないアルファ−(脱離基で置換された)ケトンを構成し、ここにおいて脱離基は、例えばハロ基又は(アルキル又はアリール)−スルホニルオキシ基であり、そしてC(X)X及びC(X)Xの他方の一つは、C(X)X及びC(X)Xが、いっしょに縮合して、O、N、及びSからの組合せでもたらされる2個の異種原子を含有する、1,3−異種原子の5−員の複素環、例えばチアゾールを形成することができるような基であるように、所望により置換された又は置換されていないアミド、チオアミド、又はアミジンを構成する;
    (g)HETが所望により置換された又は置換されていない1,2,3−トリアゾールであるような式(I)の化合物に関して、アセチレン或いはアセチレン同等物(アリールスルホニルの様な除去可能な置換基を保有する、所望により置換された又は置換されていないシクロヘキサ−1,4−ジエン或いは所望により置換された又は置換されていないエチレンのようなもの)へのアジドの環付加による;
    (h)HETが4置換された1,2,3−トリアゾールであるような式(I)の化合物に関して、アミノメチルオキサゾリジノンを1,1−ジハロケトンスルホニルヒドラゾン
    と以下の反応:
    Figure 2006515601
    をさせることによる;
    (i)HETが4−置換された1,2,3−トリアゾールであるようなの式(I)の化合物に関して、アジドメチルオキサゾリジノンを、末端のアルキンとCu(I)を使用して反応させて、4−置換された1,2,3−トリアゾールを得ることによる;
    である、前記方法。
  17. HET−1が、4−ハロゲン化された1,2,3−トリアゾールである請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、或いはin vivoで加水分解可能なこれらのエステルの調製のための、アジドメチルオキサゾリジノンを、塩化ハロビニルスルホニルと0℃ないし100℃間の温度で、未希釈又は不活性の希釈剤中のいずれかで反応させることを含んでなる、以下の式:
    Figure 2006515601
    の方法。
  18. 塩化ハロビニルスルホニルが、塩化1−クロロ−1−エテンスルホニルである、請求項17に記載の方法。
  19. 以下の式:
    Figure 2006515601
    の塩化1−クロロ−1−エテンスルホニル化合物。
  20. 4−クロロ−1,2,3−トリアゾールを形成するためのアジドとの環付加反応における塩化1−クロロ−1−エテンスルホニルの使用。
  21. bが4−クロロ−1,2,3−トリアゾールであるか、又はRが4−クロロ−HET3−ABである式(I)の化合物を形成するための方法における、塩化1−クロロ−1−エテンスルホニルのアジド誘導体との使用。
  22. 前記組成物が、ビタミンを含む、請求項15に記載の医薬組成物。
  23. 前記ビタミンが、ビタミンBである、請求項22に記載の医薬組成物。
  24. 前記組成物が、式(I)の化合物、及びグラム陽性細菌に対して活性な抗細菌剤の組合せを含んでなる、請求項15に記載の医薬組成物。
  25. 前記組成物が、式(I)の化合物、及びグラム陰性細菌に対して活性な抗細菌剤の組合せを含んでなる、請求項15に記載の医薬組成物。
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