JP2006315483A - 車輪接地荷重配分をフィードフォワード制御する車輌 - Google Patents
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Abstract
【課題】車輪の駆動力や制動力の大きさに対応した車輪接地荷重の制御が高い効果を発揮するのは、それが急速に変化すべき緊急時であることに鑑み、車輪の駆動力や制動力の迅速な制御による変化を有効に機能せしめる車輪接地荷重制御がなされる車輌を提供する。
【解決手段】車輪制動力または車輪制動力の車輪間配分に応じて能動車輪サスペンションまたは能動車輪サスペンションと能動スタビライザとをフィードフォワード制御またはそれとフィードバック制御の組合せにより制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行う。
【選択図】図3
【解決手段】車輪制動力または車輪制動力の車輪間配分に応じて能動車輪サスペンションまたは能動車輪サスペンションと能動スタビライザとをフィードフォワード制御またはそれとフィードバック制御の組合せにより制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は車輌に於ける車輪の接地荷重を制御することに係わる。
車輌技術の分野に於いては、懸架力が制御可能な車輪サスペンションが能動サスペンション(アクティブサスペンション)として、また左右一対の車輪間に生ずる上下反対方向の変位を相互に弾力的に規制するスタビライザの捩れ反力が可変に調節されるよう構成された能動スタビライザ(アクティブスタビライザ)が知られている。
一方、4輪駆動車に於いて前輪と後輪に対する駆動力の配分制御を行うこと、また4輪車に於いて前輪と後輪に対する制動力の配分制御を行うことが、それぞれ下記の特許文献1および2に記載されている。また4輪車に於いて左輪と右輪に対する駆動力の配分制御を行うこと、また4輪車に於いて左輪と右輪に対する制動力の配分制御を行うことが、それぞれ下記の特許文献3および4に記載されている。
特開平5-155264
特開2001-310725
特開平5-77652
特開昭63-13851
車輪の駆動機能や制動機能は車輪と路面の間の接触に於ける摩擦を介して作用し、接触摩擦力の大きさは両者の間の押し付け力の大きさに比例するので、車輪に対する駆動力あるいは制動力を前後輪間あるいは左右輪間に配分する制御を行う際、そのような駆動力或いは制動力の配分制御が有効に機能するためには、駆動力或いは制動力の増大に比例して車輪の接地荷重を増大させることが重要であると考えられる。
そのような車輪の接地荷重の増減制御は、4輪車に於ける各車輪が能動サスペンション(アクティブサスペンション)により車体に懸架されているときには、各能動サスペンションの懸架力を互いに相対的に制御することによって可能であり、また左右の車輪間に於ける接地荷重の相対的増減は、能動サスペンションによる他、能動スタビライザ(アクティブスタビライザ)の制御によっても可能である。
ところで車輪の駆動力や制動力に応じた接地荷重の制御は、駆動力や制動力の大きさに対応して接地荷重を制御する目標制御になると考えられるが、車輪の駆動力や制動力の制御が高い効果を発揮するのは、それが急速に変化する緊急時であると考えられる。
本発明は、上記の事情に鑑み、車輪の駆動力や制動力の迅速な制御による変化を有効に機能せしめる車輪接地荷重制御がなされる車輌を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するものとして、本発明は、車輪駆動力を車輪間に配分する車輪駆動力配分手段または車輪制動力を車輪間に配分する車輪制動力配分手段と、車輪接地荷重を車輪間に配分する車輪接地荷重配分手段とを有し、前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分または前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードフォワード制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていることを特徴とする車輌を提案するものである。
この場合、車輌は、更に、前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分または前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じた前記車輪接地荷重配分手段のフィードフォワード制御による車輪接地荷重の車輪間配分と共に前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分または前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードバック制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていてよい。
前記車輪接地荷重配分手段のフィードフォワード制御による車輪接地荷重の車輪間配分と前記車輪接地荷重配分手段のフィードバック制御による車輪接地荷重の車輪間配分とは微小時間内に微小制御量にて行われる微小フィードフォワード制御と微小時間内に微小制御量にて行われる微小フィードバック制御の交互実行により行われるようになっていてよい。
前記車輪接地荷重配分手段による車輪接地荷重の前後輪間の配分は能動サスペンションの懸架力の制御により行われ、前記車輪接地荷重配分手段による車輪接地荷重の左右輪間の配分は能動サスペンションの懸架力の制御および能動スタビライザの能動捩り力の制御の少なくとも一方により行われるようになっていてよい。
車輌が、車輪駆動力を車輪間に配分する車輪駆動力配分手段または車輪制動力を車輪間に配分する車輪制動力配分手段と、車輪接地荷重を車輪間に配分する車輪接地荷重配分手段とを有し、前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分または前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードフォワード制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていれば、各車輪と路面の間に摩擦により得られる駆動力または制動力の伝達能力を各車輪に作用する駆動力または制動力の大きさに応じて迅速に変化させることにより、車輪駆動力配分手段または車輪制動力配分手段による車輪駆動力または制動力の配分効果を最大限に発揮させ、車輌運行に於ける緊急時の車輪制駆動制御による車輌の緊急避難能力を高めることができる。
更に、車輌が、前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分または前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じた前記車輪接地荷重配分手段のフィードフォワード制御による車輪接地荷重の車輪間配分と共に前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分または前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードバック制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていれば、車輪駆動力配分手段または車輪制動力配分手段による車輪駆動力または車輪制動力の配分にフィードフォワード制御により迅速に対応して車輪接地荷重の車輪間配分を行いつつフィードバック制御により制御目標値を追跡できるので、車輪駆動力または車輪制動力の配分制御に対する車輪接地荷重配分の応答に、迅速性と共に目標値に向かう正確さを付与することができる。
前記車輪接地荷重配分手段のフィードフォワード制御による車輪接地荷重の車輪間配分と前記車輪接地荷重配分手段のフィードバック制御による車輪接地荷重の車輪間配分とが、微小時間内に微小制御量にて行われる微小フィードフォワード制御と微小時間内に微小制御量にて行われる微小フィードバック制御の交互実行により行われるようになっていれば、マイクロコンピュータによる微細周期の繰り返しステップ演算制御によりフィードフォワード制御とフィードバック制御とを同時進行的に組み合わせることができる。
前記車輪接地荷重配分手段による車輪接地荷重の前後輪間の配分は能動サスペンションの懸架力の制御により行われ、前記車輪接地荷重配分手段による車輪接地荷重の左右輪間の配分は能動サスペンションの懸架力の制御および能動スタビライザの能動捩り力の制御の少なくとも一方により行われるようになっていれば、加速時のノーズアップや減速時のノーズダウンに対する制御手段として有効な能動サスペンションや旋回時のロールに対する制御手段として有効な能動スタビライザを共用して車輪の駆動力や制動力の配分に対応した車輪接地荷重の最適配分を行うことができる。
図1は、車輪駆動力を車輪間に配分する車輪駆動力配分手段と、車輪制動力を車輪間に配分する車輪制動力配分手段と、車輪接地荷重を車輪間に配分する車輪接地荷重配分手段として能動サスペンション制御装置を有し、車輪駆動力配分手段または車輪制動力配分手段による車輪駆動力または車輪制動力の車輪間配分に応じて能動サスペンション制御装置を制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行う本発明による車輌の機能的要部を4輪車について解図的に示す概略図である。
車輪駆動力配分手段はマイクロコンピュータを備えた電気式制御装置(ECU)によりエンジンまたは電動機の如き動力源装置を介して制御され、動力源装置により与えられる車輪駆動力を前後左右の各車輪へ配分するようになっている。車輪制動力配分手段は電気式制御装置により制動装置を介して制御され、制動装置により与えられる車輪制動力を前後左右の各車輪へ配分するようになっている。車輪制動力配分手段の作動端は前後左右の各輪に於けるブレーキディスクとブレーキシューの組合せである。能動サスペンション制御装置は電気式制御装置により直接制御され、その作動端は前後左右の各輪に対する能動サスペンションである。電気式制御装置には、図には示されていない各種のセンサ等より車輌の運行状態に関する種々のパラメータの値を示す信号が供給されている。電気式制御装置これらの信号により与えられる情報とマイクロコンピュータに予め装填された制御プログラムに基づいて制御演算を行い、車輪駆動力配分手段または車輪制動力配分手段を作動させて動力源装置の駆動力または制動装置の制動力を各車輪間に分配し、それに合わせて能動サスペンション制御装置をフィードフォワード制御して各車輪に対する接地荷重の配分を行うようになっている。
図2は、車輪接地荷重を車輪間に配分する車輪接地荷重配分手段として能動サスペンション制御装置と能動スタビライザ制御装置とが設けられている点を除き、図1に示されている車輌と同様の本発明による車輌の機能的要部を4輪車について解図的に示す概略図である。能動スタビライザ制御装置の作動端は左右の前輪間および左右の後輪間に作用する能動スタビライザであり、能動スタビライザ制御装置もまた電気式制御装置により直接制御されるようになっている。
図3は、本発明による車輌の本発明に係る制御の概要を示すフローチャートである。かかるフローチャートによる制御は、車輌の運転スイッチ(動力源としてエンジンを含む車輌ではイグニッションスイッチ)が閉じられ、電気式制御装置の作動が開始されてときから車輌の運行中常時数10〜数100ミリセカンドの周期にて繰り返されてよい。
制御が開始されると、ステップ1にて各種信号の読み込みが行われ、次いでステップ2にて読み込まれた信号により得られた情報と電気式制御装置のマイクロコンピュータに予め装填された制御プログラムに基づいて車輌の運行制御が行われ、その一環として車輪駆動力または車輪制動力の配分制御か行われる。次いで制御はステップ3へ進み、各車輪に対する駆動力または制動力の配分に応じて、各車輪に対する車輪接地荷重を配分した目標値が算出される。
車輪接地荷重の目標値が算出されると、制御はステップ4−1と4−2へ並行して進み、車輪接地荷重のフィードフォワード(FF)制御と車輪接地荷重のフィードバック(FB)制御とが実行され、ステップ5に於いてフィードフォワード制御とフィードバック制御の割合を適度に調整する調停が行われる。尚、ここではステップ4−1および4−2に続いてステップ5が行われるように図示されているが、以下のより詳細な実施の形態にも示す通り、フィードフォワード制御とフィードバック制御の実行とその間の調停とは一体的に組み合わされる。このとき、フィードバック制御に対するフィードフォワード制御の割合が大きくされると、制御の迅速性は増すが、目標値への収斂の精度は低下し、逆にフィードフォワード制御に対するフィードバック制御の割合が大きくされると、目標値への収斂の精度は向上するが、制御の迅速性は低下するので、その間の適当な調整がなされる。
そして、それに基づいてステップ6にて能動サスペンションのみまたは能動サスペンションおよび能動スタビライザを作動させて各車輪の接地荷重をステップ3にて算出された目標値に制御することが行われる。
図4は、車輪駆動力または車輪制動力の配分制御が前後輪間にてのみ行われる場合のフィードフォワード制御とフィードバック制御の調停実施の一例を示すフローチャートである。
制御が開始され、ステップ10にて信号が読み込まれ、ステップ20にて車輪駆動力または車輪制動力の前後配分制御がなされると、ステップ30にて車輪接地荷重の目標値が前輪および後輪に対してそれぞれFzftおよびFzrtとして算出される。
次いで制御はステップ40へ進み、上に算出された前輪および後輪の車輪接地荷重の目標値Fzft,Fzrtと現在の車輪接地荷重の実際値Fzf,Fzrとの偏差がΔFzf,ΔFzrとして算出される。
次いで制御はステップ50へ進み、偏差ΔFzf,ΔFzrを前輪に対するフィードフォワード制御分ΔFzff、後輪に対するフィードフォワード制御分ΔFzrf、前輪に対するフィードバック制御分ΔFzfb、後輪に対するフィードバック制御分ΔFzrbに分けることが行われる。図3のステップ5に於いて説明したフィードフォワード制御とフィードバック制御の調停は、偏差ΔFzfおよびΔFzrをそれぞれΔFzffとΔFzfbおよびΔFzrfとΔFzrbに分ける課程に於いて行われてよい。
次いで制御はステップ60へ進み、制御偏差ΔFzffおよびΔFzrfによる前輪および後輪に対する能動サスペンションのフィードフォワード制御が行われる。制御偏差ΔFzffおよびΔFzrfは数10〜数100ミリセカンドの周期内に於ける微小時間に行われる微小制御の目標となる微小偏差である。
次いで制御はステップを70へ進み、前輪に対する接地荷重の目標値Fzftと実際値Fzfの差の絶対値が所定の許容偏差δF以下であるか否かが判断される。答がノー(N)であれば制御はステップ80へ進み、上に算出された前輪に対するフィードバック制御分ΔFzfbによる前輪能動サスペンションのフィードバック制御が行われる。ステップ70の答がイエス(Y)であれば、制御はステップ90へ進み、制御開始の当初0にリセットされているフラグF1が1にセットされる。
次いで制御はステップを100へ進み、後輪に対する接地荷重の目標値Fzrtと実際値Fzrの差の絶対値が所定の許容偏差δF以下であるか否かが判断される。答がノーであれば制御はステップ110へ進み、上に算出された後輪に対するフィードバック制御分ΔFzrbによる後輪能動サスペンションのフィードバック制御が行われる。ステップ100の答がイエスであれば、制御はステップ120へ進み、制御開始の当初に0にリセットされているフラグF2が1にセットされる。
次いで制御はステップを130へ進み、F1+F2の値が2になっているか否かが判断され、答がノーである間、制御はステップ70へ戻り、ステップ70〜130が繰り返される。ステップ80および110に於けるフィードバック制御は微小偏差ΔFzfbおよびΔFzrbに対する微小フィードバック制御であり、許容偏差δFの値が適当に設定されれば、微小時間内に於ける制御の繰り返しにより収斂するはずである。かくして前輪および後輪に対する1回の微小フィードバック制御が収斂し、ステップ130の答がイエスになれば、この回のフィードフォワード制御とフィードバック制御を組み合わせた制御は終了する。
図5は、車輪駆動力または車輪制動力の配分制御が前後輪間だけでなく左右輪間にても行われる場合のフィードフォワード制御とフィードバック制御の調停実施の一例を示すフローチャートである。
制御が開始され、ステップ210にて信号が読み込まれ、ステップ220にて車輪駆動力または車輪制動力の前後左右配分制御がなされると、ステップ230にて車輪接地荷重配分の目標値が左前輪、右前輪、左後輪、右後輪に対してそれぞれFzflt,Fzfrt,Fzrlt,Fzrrtとして算出される。
次いで制御はステップ240へ進み、上に算出された左前輪、右前輪、左後輪、右後輪の車輪接地荷重の目標値Fzflt,Fzfrt,Fzrlt,Fzrrtと現在の車輪接地荷重の実際値Fzfl,Fzfr,Fzrl,Fzrrとの偏差がΔFzfl,ΔFzfr,ΔFzrl,ΔFzrrとして算出される。
次いで制御はステップ250へ進み、偏差ΔFzfl,ΔFzfr,ΔFzrl,ΔFzrrを左前輪、右前輪、左後輪、右後輪の能動サスペンションによる制御分(SUS分)と、左右前輪間に作用する能動スタビライザおよび左右後輪間に作用する能動スタビライザによる制御分(STA分)とに分けることが行われる。この例では、前輪のおよび後輪に対する能動スタビライザは、それぞれ左前輪と右前輪に対する接地荷重目標偏差ΔFzflとΔFzfrの間の差および左後輪と右後輪に対する接地荷重目標偏差ΔFzrlとΔFzrrの間の差を受け持つものとされている。
次いで制御はステップ260へ進み、各SUS偏差およびSTA偏差を左前輪、右前輪、左後輪、右後輪の能動サスペンションによるSUS分および前輪および後輪に対する能動スタビライザによるSTA分をフィードフォワード制御分ΔFzflsusf,ΔFzfrsusf,ΔFzrlsusf,ΔFzrrsusfおよびΔFzfstaf,ΔFzrstafと、フィードバック制御分ΔFzflsusb,ΔFzfrsusb,ΔFzrlsusb,ΔFzrrsusbおよびΔFzfstab,ΔFzrstabとに分けることが行われる。この場合にも、図3のステップ5に於いて説明したフィードフォワード制御とフィードバック制御の調停は、各SUS偏差およびSTA偏差をΔFzflsusf,ΔFzfrsusf,ΔFzrlsusf,ΔFzrrsusf,ΔFzfstaf,ΔFzrstafとΔFzflsusb,ΔFzfrsusb,ΔFzrlsusb,ΔFzrrsusb,ΔFzfstab,ΔFzrstabに分ける課程に於いて行われてよい。
次いで制御は端子A−Aにて続く図6のステップ270へ進み、制御偏差ΔFzflsusf,ΔFzfrsusf,ΔFzrlsusf,ΔFzrrsusfによる左前輪、右前輪、左後輪、右後輪の能動サスペンションのフィードフォワード制御が行われ、更に制御はステップ280へ進み、ΔFzfstaf,ΔFzrstafによる前輪用能動スタビライザおよび後輪用能動スタビライザのフィードフォワード制御が行われる。この場合にも、制御偏差ΔFzflsusfその他は数10〜数100ミリセカンドの周期内に於ける微小時間に行われる微小制御の目標となる微小偏差である。
次いで制御はステップを290へ進み、左前輪に対する接地荷重の目標値Fzfltと実際値Fzlfの差の絶対値が所定の許容偏差δF1以下であるか否かが判断される。答がノーであれば制御はステップ300へ進み、上に算出された左前輪に対するフィードバック制御分ΔFzflsusbによる左前輪能動サスペンションのフィードバック制御が行われる。ステップ290の答がイエスであれば、制御はステップ310へ進み、制御開始の当初に0にリセットされているフラグF1が1にセットされる。
以下同様に、ステップ320〜400により右前輪、左後輪、右後輪の能動サスペンションのフィードバック制御が行われ、それぞれが所定の許容偏差δF1以下に収斂すれば、フラグF2〜F4が1にセットされる。
次いで制御はステップ410へ進み、左前輪の接地荷重に関する目標値と実際値の差Fzflt−Fzflと右前輪の接地荷重に関する目標値と実際値の差Fzfrt−Fzfrの間の差の絶対値が所定の許容偏差δF2以下に収斂したか否かを判定することにより前輪用能動スタビライザのフィードバック制御が収斂したか否かが判定され、答がノーである間制御はステップ420へ進み、偏差ΔFzfstabによる前輪用能動スタビライザのフィードバック制御が行われ、それが収斂したときにはステップ430にてフラグF5が1にセットされる。
次いで制御はステップ440へ進み、後輪用能動スタビライザについて同様のフィードバック制御が行われ、それが収斂したときにはフラグF6が1にセットされる。
次いで制御はステップを470へ進み、フラグF1〜F6の値の和が6になっているか否かが判断され、答がノーでる間、制御はステップ290へ戻り、ステップ290〜470が繰り返される。この場合にもステップ300等に於けるフィードバック制御は微小偏差ΔFzflsusf等に対する微小フィードバック制御であり、許容偏差δF1あるいはδF2の値が適当に設定されれば、微小時間内に於ける制御の繰り返しにより収斂するはずである。かくして4輪に対する1回の微小フィードバック制御が収斂し、ステップ470の答がイエスになれば、この回のフィードフォワード制御とフィードバック制御を組み合わせた制御は終了する。
以上に於いては本発明をいくつかの実施の形態について詳細に説明したが、これらの実施の形態について本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
Claims (7)
- 車輪駆動力を車輪間に配分する車輪駆動力配分手段と、車輪接地荷重を車輪間に配分する車輪接地荷重配分手段とを有し、前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードフォワード制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていることを特徴とする車輌。
- 前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分に応じた前記車輪接地荷重配分手段のフィードフォワード制御による車輪接地荷重の車輪間配分と共に前記車輪駆動力配分手段による車輪駆動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードバック制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
- 車輪制動力を車輪間に配分する車輪制動力配分手段と、車輪接地荷重を車輪間に配分する車輪接地荷重配分手段とを有し、前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードフォワード制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていることを特徴とする車輌。
- 前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じた前記車輪接地荷重配分手段のフィードフォワード制御による車輪接地荷重の車輪間配分と共に前記車輪制動力配分手段による車輪制動力の車輪間配分に応じて前記車輪接地荷重配分手段をフィードバック制御して車輪接地荷重の車輪間配分を行うようになっていることを特徴とする請求項3に記載の車輌。
- 前記車輪接地荷重配分手段のフィードフォワード制御による車輪接地荷重の車輪間配分と前記車輪接地荷重配分手段のフィードバック制御による車輪接地荷重の車輪間配分とは微小時間内に微小制御量にて行われる微小フィードフォワード制御と微小時間内に微小制御量にて行われる微小フィードバック制御の交互実行により行われるようになっていることを特徴とする請求項2または4に記載の車輌。
- 前記車輪接地荷重配分手段による車輪接地荷重の前後輪間の配分は能動サスペンションの懸架力の制御により行われるようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車輌。
- 前記車輪接地荷重配分手段による車輪接地荷重の左右輪間の配分は能動サスペンションの懸架力の制御および能動スタビライザの能動捩り力の制御の少なくとも一方により行われるようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車輌。
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