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JP2006237320A - フレキシブル実装基板 - Google Patents

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康行 花澤
Mamiko Maruo
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Abstract

【課題】 耐屈曲性が良好で、電子部品を実装した後の取り扱いにおいても特段の注意を払わなくてもよく、断線の虞が少なく扱い易いフレキシブル実装基板を提供する。
【解決手段】 絶縁材料で形成されたフレキシブル基体3と、このフレキシブル基体3上に設けられた導電材料で形成された所定のパターンを有する導体膜4と、フレキシブル基体3及び導体膜4の所定部分を露出させるよう開口部9,10を設けて該フレキシブル基体3及び該導体膜4を覆う保護膜5とを備えており、開口部9に、互いに隣接して実装されるLED2の実装用のランド6a,6bが、それぞれ複数離間して設けられていると共に、各ランド6a,6bは、その一つから対応するランド間との略隣接方向と異なる方向に延出して対応する他のランドに至る接続配線7,13によって接続されており、かつ該接続配線7,13の中間部分の少なくとも一部が、保護膜5によって覆われている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品を高密度に実装するに好適するフレキシブル実装基板に関する。
周知の通り、電子機器における電子部品の実装は、機器に対する高機能化の要求や小型化、薄型化の要求等に対応して、フレキシブル実装基板を用い、電子部品間の離間距離を小さくして高密度化することが行われている。例えば複数のLED(発光ダイオード)等の電子部品を近接させて配置し、さらに、互いの対応する隣接端子間を接続配線によって導通させるように接続してLEDを直列接続した構成の液晶表示部を備える携帯情報端末(PDA)の場合、その実装状態は、図4及び図5に示す通りとなっている。図4はPDAの液晶表示部分を模式的に示す側面図であり、図5はLEDを搭載したフレキシブル実装基板の平面図である。
すなわち、図4及び図5において、100はPDAの液晶表示部分を示し、液晶表示素子101と液晶表示素子101を照明するフロントライト102を主な構成要素として構成されている。このフロントライト102は液晶表示素子101の視認側面上に配置された略矩形状の導光板103と、導光板103の視認方向に略直交する側面の光入射面103aに対し、光出射面104aを対向配置させた複数のLED104からなる光源を備えて構成されている。また複数のLED104は、隣接するもの同士がフレキシブル実装基板105上に近接した状態で、導光板103の光入射面103aの長手方向に並置されるように互いの対応する隣接端子間を導通するように直列に接続されている。なお、106は液晶表示素子101の一側に配置された配線基板であって、この基板106には液晶表示素子101を駆動するドライバICやLED104を点灯させる電源回路等が搭載されており、この配線基板106にLED104を実装したフレキシブル実装基板105の一端側が異方性導電接着剤等により電気的に接続されて固定されている。
このLED104と導光板103とは、LED104の光出射面104aを導光板103の光入射面103aと対峙させて、LED104の発光光を直接導光板103に導入させる構成としている。
一般に、LED104が発光する光は直進性に優れており、このような構成にした場合には輝度むらが憂慮される。もし輝度むらの発生が危惧されるならば、その場合には、使用するLED104の採用個数を多くしたり、あるいは図6に示すような構成を採用することによって、輝度むらの発生を抑制することが可能となる。
即ち、図6において、導光板103の光入射面103a側に対向して、プリズム(図示せず)等を備えたサブ導光板114を配置し、このサブ導光板114の光出射面とは異なる両側面に対向して、夫々複数のLED104を配置することが行われている。
このような構成をとることにより、各LED104から出射した光は、サブ導光板114の側面からサブ導光板114内に導入され、サブ導光板114のプリズム作用等にて光を均一状にして導光板103の光入射面103aと対向する光出射面側から導出する。
したがって、このサブ導光板114は、あたかも線状光源として機能するように作動し、導光板103に輝度むらのない、もしくは極めて少ない発光光を供給することができる。
また、フレキシブル実装基板105は、フレキシブル基体107と、フレキシブル基体107上に設けられた所定パターンの導体膜108と、フレキシブル基体107及び導体膜108上を覆う保護膜109とを備えて構成されている。この導体膜108には、電子部品のLED104を実装するためのランド110やランド110間を接続する接続配線111等が形成されており、保護膜109には、ランド110や接続配線111等の所要部分が露出するよう開口部112,113が形成されている。
この回路パターンでは、互いに近接して2つのLED104を配置するために、それぞれのLED104の対応する端子部分を固着するためのランド110間の間隔が狭いことから、この2つのランド110間を直列に接続する接続配線111部分に保護膜109を設けることができず、この2つのランド110は同じ開口部112内に露出した状態となっている。さらに、ランド110間を接続する接続配線111は、LED104を実装するための半田のリフローを行った際に、ランド110に均等に半田が付着しなかったり、実装するLED104が位置ずれを起こしたりしないようランド110の形状に比較して細いパターンとなっており、所謂、H字状のパターンの導体膜108が開口部112内に形成されている。また、このようなH字状のパターンの導体膜は、他の従来技術にも見られる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら上記の従来技術においては、LED104がフレキシブル実装基板105に実装されていることから、特に電子部品を実装した後の取り扱いに注意を要し、不用意に扱ったり、ハンドリングミスを起こした場合に、電子部品等に加わる横方向のストレスや、それ自身の重さなどによりフレキシブル実装基板105が、その曲がり易い部分で捩じれたり、曲がってしまったりする。このストレスや曲げ応力等が特にランド110間を接続している細いパターンの接続配線111部分に加わり易く、そのストレスや曲げ応力等が過大であったり、繰り返し加わると、接続配線111が破断し接続配線111が断線を起こしてLED104が点灯できなくなる虞があった。
特開2003−8154号公報(図14)
上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところは、耐屈曲性が良好で、電子部品を実装した後の取り扱いにおいても特段の注意を払わなくてもよく、断線の虞が少なくて扱い易く、電子部品の高密度な実装が可能で、機器を小型化、薄型化することができるフレキシブル実装基板を提供することにある。
本発明のフレキシブル実装基板は、絶縁材料で形成されたフレキシブル基体と、このフレキシブル基体上に設けられた導電材料で形成された所定のパターンを有する導体膜と、フレキシブル基体及び導体膜の所定部分を露出させるよう開口部を設けて該フレキシブル基体及び該導体膜を覆う保護膜とを備えるフレキシブル実装基板であって、上記開口部に、互いに隣接して実装される電子部品の実装用のランドが、それぞれ複数離間して設けられていると共に、各ランドは、その一つから対応するランド間との略隣接方向と異なる方向に延出して対応する他のランドに至る接続配線によって接続されており、かつ該接続配線の中間部分の少なくとも一部が、上記保護膜によって覆われていることを特徴とするものである。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、耐屈曲性が良好であり、電子部品を実装した後の取り扱いにおいても特段の注意を払わなくてもよく、断線の虞が少ないために扱い易く、電子部品の高密度な実装が可能で、機器の小型化、薄型化を実現可能にする等の効果を奏する。
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
先ず第1の実施形態を図1及び図2により説明する。図1は電子部品を実装した状態を示すフレキシブル実装基板の斜視図であり、図2はその要部の平面図である。
図1及び図2において、フレキシブル実装基板1は、例えば従来技術におけると同様、複数のLED(発光ダイオード)2を直列接続すると共に近接配置するよう実装し、図示しないが、携帯情報端末(PDA)の液晶表示部に設けられた液晶表示素子を照明するフロントライトを構成するものである。
フレキシブル実装基板1は、例えば、厚さ12.5μm程度のポリイミドフィルム等の絶縁材料でなる薄板構成のフレキシブル基体3の上面に、厚さ18μm程度の銅箔等の金属材料で形成された導電箔を所定のパターンとした導体膜4を設けて構成されており、さらに、フレキシブル基体3及び導体膜4の一部を残し、それらの上面を覆うように厚さ12.5μm程度のポリイミドフィルム等の絶縁材料でなる保護膜5を設けたものとなっている。なお、図示しないが、所定パターンの導体膜4は、フレキシブル基体3の上面に、厚さ10μm程度の接着剤層を設け、その上に導電箔を固着し、さらに導電箔をパターニングすることにより形成されたものであり、保護膜5は、厚さ25μm程度の接着剤層を設けて固着されている。
また、導体膜4には、2つのLED2を直列に接続して実装するための方形状のランド6a,6bが、それぞれのLED2に対応して形成されている。各LED2に対応するランド6a,6bは、2つのLED2を実装可能な範囲で近接配置、例えば両LED2の間に1.2mm〜1.5mm程度の間隙を設けた状態で配置できるように形成されている。さらに、各LED2の接続端子に対応する4つのランド6a,6bのうち、LED2を直列接続する際に、導通接続する一方のLED2に対応するランド6aと他方のLED2に対応するランド6bとは、所定の小間隔、例えば約0.6mmを対向する辺の間に設けて隣接するよう形成されている。
また、この小間隔を間に設けて配設された隣接する2つのランド6a,6b間は、同じく導体膜4に両ランド6a,6bよりも狭幅に形成された第1の接続配線7と第2の接続配線8によって相互に2系統に分岐接続されている。第1の接続配線7は、略凵字形状をなしており、一端側がランド6aの対向辺と異なる辺から隣接方向に対し直交する方向に延出し、他端側がランド6bの同じく対向辺と異なる辺から隣接方向に対し上記と同じ直交する方向に延出しており、その中間部に折り返して他方のランドに戻るよう隣接方向の延在部分から形成されている。また第2の接続配線8は、2つのランド6a,6bの対向する辺間に、ランド6a,6bの形状に比較して細いパターンにて最短方向となる略隣接方向に延在するよう設けられている。
一方、保護膜5には、LED2を実装するためのランド6a,6bと第1の接続配線7の一部、第2の接続配線8が露出するように、開口部9,10が形成され、残余の図示しない配線等が形成された所定パターンの導体膜4と、導体膜4の存在しないフレキシブル基体3等の上面を覆うように設けられている。
従って、保護膜5の一方の開口部9内には、小間隔を設けて隣接する2つのランド6a,6bと第2の接続配線8が露出していると共に、第1の接続配線7の一部である2つのランド6a,6bからの延出部分が露出している。そして、第1の接続配線7の折返部分を含む中間部の多くの部分は、保護膜5によって覆われている。また、他方の開口部10内には、対応するLED2を接続するための他のランド6a,6bが、それぞれ露出している。
以上のように、同一の開口部9内に露出する2つのランド6a,6bを接続する第1の接続配線7が、両ランド6a,6bの略最短距離となる略隣接方向に延出するものでないため、LED2を近接配置した場合でも配線の中間部を保護膜5で覆うことができることになり、第1の接続配線7へのストレスや曲げ応力に対する強度(耐屈曲性)が強いものとなる。そのため、フレキシブル実装基板1にストレスや繰り返しの曲げ応力が加わり、両ランド6a,6bの略最短距離での接続を行っている第2の接続配線8が断線する等の状況になっても、第1の接続配線7による接続が確保され、断線等によるLED2の不点灯等の不具合の発生を防止することができる。
そして、LED2や他の電子部品等を実装した後においても、フレキシブル実装基板1の取り扱いに特段の注意を払わなくてもよいものとなる。さらに、2つのLED2、あるいは他の電子部品等も、より近接配置することができることから、高密度に実装することができ、組み込む機器の小型化、薄型化が可能となる。
また、第1の接続配線7と第2の接続配線8のランド6a,6bからの引出し方向を異なる方向に配置し、両配線7,8が同一方向となる第1の接続配線7の中間部分(折返部分)は保護膜5によって覆われているので、一方向から加わるストレスや応力に対して、一方側の接続配線7又は8がストレスや応力を受けたとしても、他方側の接続配線8又は7はその影響力が小さなものとなるので、ストレスや応力に対する対応力を向上させることが可能となり、よりLED2の不点灯等の不具合の発生を有効に防止し得る効果も生じさせることが可能となる。
次に第2の実施形態を図3により説明する。図3は要部の平面図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態と同様に、複数のLEDを直列接続となるよう実装して液晶表示素子を照明するフロントライトを構成するものであり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と異なる本実施形態の構成について説明する。
図3に示す第2の実施形態においては、基本的には第1の実施形態における第2の接続配線8を省略した構成としたもので、小間隔を間に設けて配設された隣接する2つのランド6a,6b間は、導体膜12に両ランド6a,6bよりも狭幅に形成された接続配線13によって接続されている。接続配線13は、略凵字形状をなしており、一端側がランド6aの対向辺と異なる辺から隣接方向に対し直交する方向に延出し、他端側がランド6bの同じく対向辺と異なる辺から隣接方向に対し直交する上記と同じ方向に延出しており、その中間部に折り返して他方のランドに戻るよう隣接方向の延在部分から形成されている。
一方、保護膜5には、LED2を実装するためのランド6a,6bと接続配線13の一部が露出するように、開口部9,10が形成され、残余の図示しない配線等が形成された所定パターンの導体膜12と、導体膜12の存在しないフレキシブル基体3等の上面を覆うように設けられている。
この様にして形成された一方の開口部9内には、小間隔を設けて隣接する2つのランド6a,6bと接続配線13の一部である2つのランド6a,6bからの延出部分が露出している。そして、接続配線13の折返部分を含む中間部の多くの部分は、保護膜5によって覆われている。また、他方の開口部10内には、対応するLED2を接続するための他のランド6a,6bが、それぞれ露出している。
以上のように、同一の開口部9内に露出する2つのランド6a,6bを接続する接続配線13が、両ランド6a,6bの略最短距離となる略隣接方向に延出するものでなく、略隣接方向に対し交差する方向に延出して他方側のランドに至るものであるため、LED2を近接配置した場合でも接続配線13の中間部を保護膜5で覆うことができることになり、接続配線13はストレスや曲げ応力に対する強度(耐屈曲性)が強いものとなる。その結果、フレキシブル実装基板1にストレスや曲げ応力が加えられても、ストレスや曲げ応力は保護膜5によって抑制され、ランド6a,6bよりも接続配線13部分を狭幅に形成したとしても当該部分が断線する虞が少なくなり、断線等によるLED2の不点灯等の不具合の発生を防止することができる。
そして、LED2や他の電子部品等を実装した後においても、フレキシブル実装基板1の取り扱いに特段の注意を払わなくてもよいものとなる。また、2つのLED2、あるいは他の電子部品等も、より近接配置することができることから、高密度の実装を行うことができ、組み込む機器の小型化、薄型化が可能となる。
なお、上記の各実施形態においては、小間隔を間に隣接する2つのランド6a,6bを接続する第1の接続配線7、接続配線13を略凵字形状としたが、これに限るものでなく、略U字形状、略V字形状などの隣接方向の最短距離での接続を行うパターンではなく、一方のランドから隣接方向に対し交差する方向に延出して他方のランドへ至るような迂回するパターンとし、その中間部を保護膜5で覆うよう構成したり、保護膜5で覆われるパターン部分をより狭幅に形成することでも、同様の効果を得ることができる。
また、ランド6a,6b間に接続される電子部品としては、LED2のみに限らず他のチップ部品やディスクリート部品であってもよい。更に、電子部品を直列に接続する場合について説明しているが、接続配線7,8,13によって連結されているランド6a,6b部分を共通接続点とすることで、並列に接続される場合にも適用することが可能である。更にまた、ランド6a,6bの隣接方向とは直交する方向にスペースがある場合には、接続配線7,13を片側のみでなく両側に配して更にストレスや応力に対して強固なものとなる様に構成することも可能である。
本発明の第1の実施形態におけるフレキシブル実装基板に電子部品を実装した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における要部を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態における要部を示す平面図である。 従来技術に係るPDAの液晶表示部分を模式的に示す側面図である。 従来技術におけるフレキシブル実装基板に電子部品を実装した状態を示す平面図である。 従来技術におけるフロントライト構成を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1…フレキシブル実装基板
2…LED
3…フレキシブル基体
4,12…導体膜
5…保護膜
6a,6b…ランド
7…第1の接続配線
8…第2の接続配線
9,10…開口部
13…接続配線

Claims (3)

  1. 絶縁材料で形成されたフレキシブル基体と、このフレキシブル基体上に設けられた導電材料で形成された所定のパターンを有する導体膜と、前記フレキシブル基体及び前記導体膜の所定部分を露出させるよう開口部を設けて該フレキシブル基体及び該導体膜を覆う保護膜とを備えるフレキシブル実装基板であって、前記開口部に、互いに隣接して実装される電子部品の実装用のランドが、それぞれ複数離間して設けられていると共に、前記各ランドは、その一つから対応するランド間との略隣接方向と異なる方向に延出して対応する他のランドに至る接続配線によって接続されており、かつ該接続配線の中間部分の少なくとも一部が、前記保護膜によって覆われていることを特徴とするフレキシブル実装基板。
  2. 前記ランドが、対応するランド間の略隣接方向に延出する前記接続配線と異なる接続配線によって接続されていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル実装基板。
  3. 前記接続配線は、その線幅が接続する前記各ランドよりも狭幅であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフレキシブル実装基板。
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