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JP2006231918A - インナードラム露光装置 - Google Patents

インナードラム露光装置 Download PDF

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JP2006231918A
JP2006231918A JP2006022010A JP2006022010A JP2006231918A JP 2006231918 A JP2006231918 A JP 2006231918A JP 2006022010 A JP2006022010 A JP 2006022010A JP 2006022010 A JP2006022010 A JP 2006022010A JP 2006231918 A JP2006231918 A JP 2006231918A
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Abstract

【課題】安定した中間調を記録可能とするインナードラム露光装置を提供する。
【解決手段】記録材料を円弧状に保持する支持体と、円偏光した光ビームを出射する光源と、光ビームを画像情報に応じて変調する変調手段と、回転駆動され、かつ全反射鏡面を備え、記録材料に対し、変調光ビームを全反射鏡面で偏向走査する走査手段とを有し、走査手段が、さらに、全反射鏡面に対して所定の距離を隔てて設けられる偏光ビームスプリッター面をその表面に備える光学部材を有し、この偏光ビームスプリッター面と全反射鏡面とにより形成される平行な2つのビームによってそれぞれ記録材料上に形成される2つのビームスポットを、これらの一部どうしが互いに重なるように副走査方向に並列配置されたビームスポットにすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は支持体の円弧状の内周面に保持された記録材料に対し、画像情報に応じて変調された光ビームを、回転駆動される走査手段の全反射鏡面で偏向し走査することによって画像を記録するインナードラム露光装置に関し、より具体的には、安定した中間調を記録可能とするインナードラム露光装置に関するものである。
一般に、円筒ドラム状の支持体の内周面に保持された記録材料の感光面にレーザ等の光ビームを導いて走査露光を行うインナードラム露光装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。露光により画像が記録された記録材料は、必要に応じて自動現像機にかけられ、記録材料上に形成された潜像が顕像に変換される。
インナードラム露光装置では、記録材料に露光して中間調を表現する場合に、AMスクリーン(網点画像により濃淡画像を形成する手法)を用いて網形状で中間調を表現するのが普通である。AMスクリーンは、最小単位の網点画像が、一例として14(水平方向ドット数)×14(垂直方向ドット数)の合計196ドット等、多数のドットで構成されており、この網点画像を2次元平面状に並べて記録することにより、濃淡画像を記録するようにしている。但し、AMスクリーンを用いて中間調を表現する場合には、モアレ縞を生じたり、またトーンジャンプが発生することがある。
これに対して、網点画像により濃淡画像を形成する手法として、FMスクリーンを用いる方法がある。FMスクリーンは、規則性を持たない不定形ドットの集合密度によって記録画像の濃淡を表現するものであり、例えば2×2の合計4ドット等、比較的少数のドットで構成された画像を2次元平面状に分散配置して階調表現を行うものである。このFMスクリーンでは、原理的にモアレ縞の発生を抑えることができるという利点がある。
このような理由から、高い生産性を得ることが可能なインナードラム露光装置においても、FMスクリーンを用いて、小さな網形状で中間調を表現することが望まれている。
しかしながら、通常のインナードラム露光装置では、単一横モードのレーザ光源から出射した光ビームを、記録材料の被走査面上に結像させて画像を形成するように構成されているため、光ビームによって記録材料の被走査面(記録面)上に形成されるビームスポットの光強度分布の形状はガウス分布を有している。光強度分布がこのようなガウス分布を有しているビームスポットを用いて記録材料を露光して画素を記録する場合には、通常、走査線間に隙間ができないように、ビームスポットの半値幅を、画素サイズと同じサイズか、画素サイズ以上のサイズとするように設計する。
これは、エッジ部が比較的なだらかなビームスポットにより露光してFMスクリーンを記録した場合の画像は、光パワーの変動や自動現像機による現像の度合い等によって記録画素の大きさが変化すると、網点画像の割合(網点面積率特性)が急激に変化し、濃淡の変動が大きく現われるのを抑止するためである。
しかし、このような配慮を行っても、ビームスポットの光強度分布の形状がガウス分布を有している以上、インナードラム露光装置でFMスクリーンを用いて、小さな網形状で中間調を表現することは困難であるという問題は解決されない。
特開平10−133132号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、前記従来技術に基づく問題点を解消した、安定した中間調を記録可能とするインナードラム露光装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、画像が記録される記録材料を保持する円弧状の内周面を持つ支持体と、光ビームとして円偏光した光を出射する光源と、前記光源から出射された前記光ビームを画像情報に応じて変調する変調手段と、回転駆動され、かつ全反射鏡面を備え、前記支持体に保持された前記記録材料に対し、前記変調手段によって前記画像情報に応じて変調された光ビームを前記全反射鏡面で偏向して走査する走査手段とを有し、前記走査手段によって前記変調光ビームを走査することにより、前記記録材料に前記画像を記録するインナードラム露光装置であって、前記走査手段が、さらに、前記全反射鏡面に対して所定の距離を隔てて設けられる偏光ビームスプリッター面をその表面に備える光学部材を有し、この偏光ビームスプリッター面と前記全反射鏡面とにより形成される平行な2つのビームによってそれぞれ前記記録材料上に形成される2つのビームスポットを、これらの一部どうしが互いに重なるように副走査方向に並列配置されたビームスポットにすることを特徴とするインナードラム露光装置を提供するものである。
ここで、前記偏光ビームスプリッター面と前記全反射鏡面との間の前記所定の距離は、前記光ビームの半値幅に近似されるものであるのが好ましい。
また、前記偏光ビームスプリッター面は、前記光ビーム中のP偏光成分を実質的に透過するが、前記光ビーム中のS偏光成分を実質的に反射する光学特性を有するものであるのが好ましい。
また、前記光学部材は、前記全反射鏡面上に薄膜技術で形成された薄膜であり、前記偏光ビームスプリッター面は、前記全反射鏡面上に薄膜技術で形成された前記薄膜の表面であるのが好ましい。
また、前記光学部材は、前記全反射鏡面上に形成された透明支持部材と、この透明部材上に薄膜技術で形成された薄膜とを有し、前記偏光ビームスプリッター面は、前記全反射鏡面上に形成された前記透明支持部材の上に薄膜技術で形成された前記薄膜の表面であるのが好ましい。
また、前記走査手段が、さらに、前記全反射鏡面が形成されている支持ブロックと、前記偏光ビームスプリッター面上に設けられ、前記支持ブロックと略同質量の透明材料からなるバランス調整部材を有するのが好ましい。
さらに、前記バランス調整部材を有しない場合には、前記偏光ビームスプリッター面上に反射防止層が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、安定した中間調を記録可能とするインナードラム露光装置を実現できるという顕著な効果を奏する。
より具体的には、本発明によれば、比較的簡単な構成で、光ビームを2つの成分に分割し、分割された2つの光ビーム成分によってそれぞれ走査面(記録材料の記録面)上に形成される2つのビームスポットを、それぞれが並置されて合成される1つの略矩形状のスポットとするとともに、このスポットのエッジ部の光強度分布の立ち上がりを急峻にできるので、このようなビームスポットを用いて露光することにより、安定した中間調を記録可能とするという効果が得られるものである。
以下、図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインナードラム露光装置の概略構成を示す斜視図である。本実施形態に係るインナードラム露光装置は、前述のように、インナードラム露光装置において、FMスクリーンを用いて、小さな網点形状で中間調を表現可能とするために、平行な2つのビームによってそれぞれ記録材料上に形成される2つのビームスポットを、これらの一部どうしが互いに重なるように副走査方向(後述するスピナーミラー装置16による走査方向)に並列配置された1つの合成ビームスポットに合成することを特徴とするものである。
図1に示すように、本実施形態に係るインナードラム露光装置10は、円筒内周面の一部を構成する形状の支持体12を母体として構成されており、この支持体12の内周面に沿って記録材料14(フォトポリマー版もしくは通常のPS版等)を支持するように構成されるものである。
なお、このインナードラム露光装置10では、図示されていない記録材料14の供給・排出装置によって未記録の記録材料14を供給し、支持体12の内周面に確実に密着させた状態に装着して露光処理を行い、また、露光処理済みの記録材料14を支持体12から外部に排出する操作を行う。
また、本実施形態に係るインナードラム露光装置10には、支持体12の円弧中心位置に、走査手段としてのスピナーミラー装置16が配設されている。このスピナーミラー装置16は、円柱状の回転軸18を、その中心軸を回転軸(支持体12の円弧中心軸と一致する)として駆動源であるモータ20によって回転可能に構成されている。
そして、このスピナーミラー装置16の回転軸18の先端部には、回転軸18に対して45度の角度をなす、後述する全反射ミラー面19Aとこの全反射ミラー面19Aから所定の距離隔離された偏光ビームスプリッター面19Bとを備えたキューブプリズム19が配設されている。
上述のスピナーミラー装置16は、図示されていない副走査移動手段によって、支持体12の円弧中心軸の軸線方向(図1中で、矢印C方向)に等速度で移動走査される。このスピナーミラー装置16は、スピナードライバ22によって、そのモータ20の回転速度が制御され、上記副走査移動手段によって副走査方向に移動制御される。
また、本実施形態に係るインナードラム露光装置10においては、その特徴的動作として、ビーム分割(ここでは、2分割)を行ってこの分割されたビームにより、支持体12の内周面上に配置(セット)した記録材料14の記録面上を、図1中で矢印X方向に主走査するように構成されている。
前述の全反射ミラー面19Aと偏光ビームスプリッター面19Bとを備えたキューブプリズム19は、スピナーミラー装置16の回転軸18と一体的に回転するように固着された回転軸18に嵌合されたホルダ24によって、強固に保持されている。
上述の、全反射ミラー面19Aと偏光ビームスプリッター面19Bとを備えたキューブプリズム19は、光源側の集光レンズ28の後方(光源から遠い方)に配設されており、また、全反射ミラー面19Aと偏光ビームスプリッター面19Bとが所定の距離d(この距離は、2分割されたビーム間の距離に依存する)隔離されるように、全反射ミラー面19A上に誘電体膜19B’(図では、所定の距離dに相当する厚みdが誇張されている)を形成する。ここで、誘電体膜19B’は、その表面が、偏光ビームスプリッター面19Bとなる本発明の光学部材を構成する。
図2に、キューブプリズム19の具体的構成例を示した。ここでは、前述の2分割され並列配置された光ビーム(の中心)間の距離を約5μmとするため、上述の誘電体膜19B’の厚みdは、全反射ミラー面19Aの光軸に対する傾斜角が45度であることから、
5/√2≒3.54
μmとなっている。
キューブプリズム19の全反射ミラー面19Aの後方(光源から遠い方)側は、45度の反射角度を得るための45度傾斜した全反射ミラー面を有する光学ガラスブロック19Cで構成されている。また、キューブプリズム19の偏光ビームスプリッター面19Bの前方(光源に近い方)には、上記ガラスブロック19Cに対して質量のバランスを取るための、やはり光学ガラスで形成されるガラスブロック19Dが固着されている。
このように、キューブプリズム19全体として、回転時における質量のバランスを確保するようにしたことにより、本実施形態に係るインナードラム露光装置10においては、スピナーミラー装置16を安定に高速回転させることが可能になっている。
ところで、上述の偏光ビームスプリッター面19Bは、キューブプリズム19に入射される円偏光ビームのうちから、S偏光成分sのみをその表面で反射させ、P偏光成分pについてはそのまま透過させる機能を備えているものである。なお、この偏光ビームスプリッター面19Bを透過したP偏光成分pは、全反射ミラー面19Aで反射される。
上述した2つの面の反射特性の差異、並びに全反射ミラー面19Aと偏光ビームスプリッター面19Bとの間においた距離(前記5/√2)により、キューブプリズム19に入射される1本の円偏光ビームから、約5μm離れた2本のビームによる変形(並列配置)されたビームが形成される。
なお、これらの2本のビーム(それぞれが、S偏光成分sとP偏光成分pとからなる)は、円偏光ビームを2分割したものであるため、略同じ光強度(光量)を有するものであり、後述するように、これらが近接して配置された場合に、断面が副走査方向に長い略矩形形状であり、略均一な光強度を持つ光ビームが形成(合成)されることになる。この合成光ビームは、記録材料14の走査面(記録面)において、副走査方向に長い略矩形形状(略長方形)のビームスポット形状となる。
また、前記偏光ビームスプリッター面19Bを全反射面19Aに近接・隔離して配置するための薄膜を形成する材料並びに形成方法としては、例えば特開平10−8252号公報に開示されている各種のフッ化物,特開平05−88034号公報に開示されている石英系ガラスの各薄膜形成技術が利用可能である。
上述のように、光ビームをそのS偏光成分sとP偏光成分pとに略等光強度(光量)で分割し、互いに平行となるように一方をシフトさせて、走査面(記録材料14の記録面)上に、2つ並べたビームスポットを形成する場合には、図3に示すように、例えば、半値幅5μmのガウス分布状の光強度を持つ光ビームを、約5μmの距離をおいて並べた状態となり、走査面上において、副走査方向に対して、より矩形形状に近い形状になるとともに、主走査方向(スピナーミラー装置16による走査方向:図1中のX方向)に対しても、光強度分布の形状(立ち上がり)がシャープな状態となる。
これは、従来のガウス分布状ビームスポット形状である半値幅8.8μm(1/e2幅15μm)にした場合を示す図4と比較すると、従来のガウス分布状の光強度を持つ光ビームのビームスポット形状が、横断面円形で副走査方向に延びることがなく、しかも、ビームスポットの光強度分布の形状(立ち上がり)がなだらかに末広がりとなることからも、効果の相違が明白である。
図2に示したように、本実施形態に係るインナードラム露光装置10においては、スピナーミラー装置16によりビーム分割を行って記録材料14の記録面上を主走査するように構成したので、スピナーミラー装置16には、円偏光している光ビームを投射する光源側の光学系が配設されている。
この光源側の光学系は、略直線偏光からなるレーザビームLを出力する半導体レーザ光源(LD)30と、この半導体レーザ光源30から出射されたレーザビームLを記録材料14の露光面上に集光する集光光学系とを有している。半導体レーザ光源30としては、中心光強度が高く、中心から離れるに従って光強度が徐々に低下する強度分布を有する単一横モード半導体レーザを用いることができる。
上述の光源側の光学系は、例えば、半導体レーザ光源30側から、1/4波長板32、反射鏡34、反射鏡36、集光レンズ28を、この順に配設して構成される。
上述の1/4波長板32は、半導体レーザ光源30から出射された略直線偏光からなるレーザビームLを、この1/4波長板32を透過させることによって円偏光に変換する機能を有するものである。
そして、上述の1/4波長板32により円偏光に変換されたレーザビームLは、集光レンズ28で集光された後、前述の全反射ミラー面19Aと偏光ビームスプリッター面19Bとを備えたキューブプリズム19を透過することによって、円偏光レーザビームLが、略等光強度(光量)でビーム分割されて互いに平行にシフトして、副走査方向に2つのビームが並ぶ状態となる。
さらに、この略等光強度(光量)でビーム分割され、互いに平行にシフトして副走査方向に並ぶ2つのビームがキューブプリズム19から出射して、インナードラム露光装置10の支持体12の内周面にセットされた記録材料14の露光面上の集光点(走査面)に、副走査方向に対して略矩形形状の分布となって集光・照射され、露光処理が行われる。
また、本実施形態に係るインナードラム露光装置10では、図1に示したように、スピナーミラー装置16と半導体レーザ光源30とを、中央制御装置40で制御しながら、記録材料14に画像を記録する作業を行う。このインナードラム露光装置10では、図示されていない入力装置から露光すべき画像情報を入力し、中央制御装置40に露光開始指令を送信すると、中央制御装置40が上記画像情報に基づいて画像信号をレーザドライバ42に送信する。
レーザドライバ42は、半導体レーザ光源30を駆動制御して、画像信号に基づいて変調されたレーザビームLを出射し、光源側の光学系によってスピナーミラー装置16側に照射する。これと同時に、中央制御装置40は、モータ20を駆動制御して、光源側の光学系からスピナーミラー装置16(キューブプリズム19)に入射する光を支持体12にセットされている記録材料14に対して主走査方向への走査露光を行うとともに、スピナードライバ22へ制御信号を送信する。
この制御信号を受信したスピナードライバ22は、図示されていない副走査移動手段を制御し、スピナーミラー装置16を等速度で移動走査する。これにより、スピナーミラー装置16で主走査方向への走査露光を行いながら、スピナーミラー装置16を副走査方向に移動させて、記録材料14の記録面全面に対して2次元画像を記録する処理を行う。
次に、本実施形態に係るインナードラム露光装置10の作用および動作について詳細に説明する。
本実施形態に係るインナードラム露光装置10では、中央制御装置40およびレーザドライバ42により制御された半導体レーザ光源30から画像情報に応じて変調され出力されたレーザビームLが、1/4波長板32に入射する。1/4波長板32に入射した略直線偏光であるレーザビームLは、円偏光に変換されて、反射鏡34と反射鏡36とに反射され、集光レンズ28により集光されて、スピナーミラー装置16(キューブプリズム19)に入射する。
円偏光であるレーザビームLは、キューブプリズム19によりS偏光成分sとP偏光成分pとにビーム分割される。なお、前述の通り、ビーム分割されたS偏光成分sとP偏光成分pの光強度は略同じに設定されている。
キューブプリズム19によって副走査方向にビーム分割され、光強度の調整されたS偏光成分sとP偏光成分pとは、記録材料14上の集光点(走査面)において、副走査方向に対して略矩形形状に分布する合成ビームスポットとなって集光される。すなわち、このインナードラム露光装置10では、走査面において、ビーム分割されて略矩形形状の分布に合成されるとともに、エッジ部の光強度(の立ち上がり)が急峻になったビームスポットが、副走査方向に細長くなる状態が常に維持されることとなる。
つまり、走査面上における略矩形形状に分布するビームスポットの長手方向が副走査方向に沿う状態を常に維持しながら露光を行うことになるので、前述のFMスクリーンを記録したときの画像が、光パワーの変動等があっても、記録画素の周長が少しも変動しないようになるとともに、網点画像の割合(網点面積率特性)が急激に変化するのを防止して、FMスクリーンを用いた場合に安定して中間調を表現するよう記録することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係るインナードラム露光装置について説明する。
本実施形態に係るインナードラム露光装置も、前述の実施形態と同様に、インナードラム露光装置において、FMスクリーンを用いて、小さな網点形状で中間調を表現可能とするために、平行な2つのビームによってそれぞれ前記記録材料上に形成される2つのビームスポットを、これらの一部どうしが互いに重なるように副走査方向に並列配置されたビームスポットにすることを特徴とするものである。
図1に示した実施形態に係るインナードラム露光装置10との相違点は、本実施形態に係るインナードラム露光装置においては、図1に示した実施形態に係るインナードラム露光装置10のスピナーミラー装置16(図2参照)に代えて、図5に示すようなスピナーミラー装置21を用いるようにした点にある。
図2に示したスピナーミラー装置16が、入射される円偏光ビームのうちから、S偏光成分sのみをその表面で反射させ、P偏光成分pについてはそのまま透過させる機能を備えたキューブプリズム19を備えていたのに対して、図5に示したスピナーミラー装置21は、スピナーミラー装置21の回転軸18に嵌合されたホルダに固着された円筒状ミラー23を備えている。
この円筒状ミラー23は、キューブプリズム19に比べると質量の大きい、金属製の本体23Cと、この本体23Cの45度傾斜面に設けられている全反射ミラー面23Aと、並びにこの全反射面23A上に薄膜技術で形成されている所定厚みdの誘電体膜23B’と、誘電体膜23B’の表面によって形成される偏光ビームスプリッター面23Bを有している。ここで、誘電体膜23B’の厚みdは、全反射ミラー面23Aと偏光ビームスプリッター面23Bとを離隔する所定の距離d隔離に相当する。なお、全反射ミラー面23A、偏光ビームスプリッター面23Bおよび誘電体膜23B’は、それぞれ、前述の全反射ミラー面19A、偏光ビームスプリッター面19Bおよび誘電体膜19B’に対応する機能を有するものである。
なお、先の実施形態に示したキューブプリズム19では、偏光ビームスプリッター面19B上に、ガラスブロック19Cに対して質量のバランスを取るための、やはり光学ガラスで形成されるガラスブロック19Dが備えられていたが、本実施形態に係る円筒状ミラー23では、この円筒状ミラー23自体の質量をキューブプリズム19より大きくしておくことで、全体として傾斜面の両端部での質量の差を小さくするようにして、このようなバランス材を省略している。
本実施形態に係る、円筒状ミラー23を用いるインナードラム露光装置の作用および動作については、先に示した実施形態のそれと略同様であるので、詳細については説明を省略する。
なお、図2または図5において、キューブプリズム19または円筒状ミラー23に入射する光ビームが偏光ビームスプリッター面19Bまたは偏光ビームスプリッター面23Cを透過する前後の光軸に、○印および△印が付されているのは、それぞれ、その光軸がS偏光成分sとP偏光成分pの光軸であることを示している。
また、図2または図5において、キューブプリズム19または円筒状ミラー23の全反射ミラー面19Aまたは23Aは、45度傾斜した全反射ミラー面とした例を示したが、この角度は45度に限定されるものではなく、一般的には、θ(図2,図5参照)としてよい。この場合、前述の2分割され並列配置されたビーム間の距離を約5μmとするための、上述の誘電体膜19B’または23B’の厚みdは、5×cos θ(μm)と表わされる。
なお、図5に示した実施形態においては、円筒状ミラー23の全反射ミラー面23A上に、本発明の光学部材として薄膜技術で形成した誘電体膜23B’により偏光ビームスプリッター面23Bを形成する例を示したが、本発明の光学部材として、最初に透明な光学ガラス層を形成した後で、より薄層の誘電体膜を形成して、光学ガラス層と偏光ビームスプリッター面23Bを形成する薄層の誘電体膜との2層構成としても良い。
さらに、この誘電体膜で形成される偏光ビームスプリッター面23B上に、反射防止膜(AR層)を設けることにより、偏光ビームスプリッター面23Bにおける無用な反射を防止するようにしてもよい。
なお、上記各実施形態は、いずれも本発明の一例を示したものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更や改良を行ってもよいことはいうまでもない。
例えば、前記実施形態に示したキューブプリズム19においては、その全反射ミラー面19Aの後方側は、45度の反射角度を得るための45度傾斜した全反射ミラー面を有する光学ガラスブロック19Cとしているが、これは金属(例えば、ベリリウム)等、他の材料を用いて形成してもよい。なお、この場合には、キューブプリズム19の偏光ビームスプリッター面19Bの前方に配設されるガラスブロック19Dの質量は、使用する金属等の材質(密度)に応じた寸法(質量)とすることが好ましい。
また、上記各実施形態においては、全反射ミラー面並びに偏光ビームスプリッター面を形成するプリズム(キューブプリズム19または円筒状ミラー23)を、いずれも四角柱状または円筒状のものとした例を示したが、この形状は、回転の際のバランスを考慮した上で、前記形状以外のもの(多角形等)としてもよいことはいうまでもない。
本発明の一実施形態に係るインナードラム露光装置の概略構成を示す図である。 図1に示したインナードラム露光装置のスピナーミラー装置の構成の詳細を示す図である。 図1に示したインナードラム露光装置において形成される、S偏光成分sとP偏光成分pとに分割された光ビームを平行にシフトさせて並列配置したビームスポットを示す図である。 従来技術による、1つのビームスポットを示す図である。 他の実施形態に係るインナードラム露光装置のスピナーミラー装置の構成の詳細を示す図である。
符号の説明
10 インナードラム露光装置
12 支持体
14 記録材料
16 スピナーミラー装置
18 回転軸
19 キューブプリズム
19A 全反射ミラー面
19B 偏光ビームスプリッター面
19C バランス材
21 スピナーミラー装置
23 円筒状ミラー
23A 全反射ミラー面
23B 偏光ビームスプリッター面
24 ホルダ
28 集光レンズ
30 半導体レーザ光源
32 1/4波長板
34,36 反射鏡
L レーザビーム
p P偏光成分
s S偏光成分

Claims (7)

  1. 画像が記録される記録材料を保持する円弧状の内周面を持つ支持体と、
    光ビームとして円偏光した光を出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光ビームを画像情報に応じて変調する変調手段と、
    回転駆動され、かつ全反射鏡面を備え、前記支持体に保持された前記記録材料に対し、前記変調手段によって前記画像情報に応じて変調された光ビームを前記全反射鏡面で偏向して走査する走査手段とを有し、
    前記走査手段によって前記変調光ビームを走査することにより、前記記録材料に前記画像を記録するインナードラム露光装置であって、
    前記走査手段が、さらに、前記全反射鏡面に対して所定の距離を隔てて設けられる偏光ビームスプリッター面をその表面に備える光学部材を有し、
    この偏光ビームスプリッター面と前記全反射鏡面とにより形成される平行な2つのビームによってそれぞれ前記記録材料上に形成される2つのビームスポットを、これらの一部どうしが互いに重なるように副走査方向に並列配置されたビームスポットにすることを特徴とするインナードラム露光装置。
  2. 前記偏光ビームスプリッター面と前記全反射鏡面との間の前記所定の距離は、前記光ビームの半値幅に近似されるものである請求項1に記載のインナードラム露光装置。
  3. 前記偏光ビームスプリッター面は、前記光ビーム中のP偏光成分を実質的に透過するが、前記光ビーム中のS偏光成分を実質的に反射する光学特性を有するものである請求項1または2に記載のインナードラム露光装置。
  4. 前記光学部材は、前記全反射鏡面上に薄膜技術で形成された薄膜であり、前記偏光ビームスプリッター面は、前記全反射鏡面上に薄膜技術で形成された前記薄膜の表面である請求項1〜3のいずれかに記載のインナードラム露光装置。
  5. 前記光学部材は、前記全反射鏡面上に形成された透明支持部材と、この透明部材上に薄膜技術で形成された薄膜とを有し、前記偏光ビームスプリッター面は、前記全反射鏡面上に形成された前記透明支持部材の上に薄膜技術で形成された前記薄膜の表面である請求項1〜3のいずれかに記載のインナードラム露光装置。
  6. 前記走査手段が、さらに、前記全反射鏡面が形成されている支持ブロックと、前記偏光ビームスプリッター面上に設けられ、前記支持ブロックと略同質量の透明材料からなるバランス調整部材を有する請求項1〜5のいずれかに記載のインナードラム露光装置。
  7. 前記偏光ビームスプリッター面上に、反射防止層が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のインナードラム露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016075858A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 大日本印刷株式会社 光走査装置、光学モジュール、照明装置および投射装置

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