JP2006207378A - Noise reduction device for exhaust system and exhaust system having the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車等のエンジンや圧縮機、または、燃料電池自動車の燃料電池スタックなどの動力源にて発生した排気を大気中に排出する排気系に装備されることで、前記排気による騒音を低減する排気系用の騒音低減デバイス、および、当該デバイスを備える排気系に関するものである。 The present invention is equipped with an exhaust system that exhausts exhaust generated in a power source such as an engine or compressor of an automobile or a fuel cell stack of a fuel cell automobile into the atmosphere, thereby reducing noise caused by the exhaust. The present invention relates to a noise reduction device for an exhaust system to be reduced, and an exhaust system including the device.
従来、このような排気系の例として、図11に示すような自動車エンジンの排気系が知られている。図において、1は排気チューブ、2は図示外のエンジンの各シリンダから排出される排気を集めて排気チューブ1へと繋ぐエキゾーストマニホールド、3は排気中の有害な物質(例えば、CO、HC、NOx等)を触媒反応によって無害な物質(例えば、CO2、H2O、NO2等)に変換する触媒コンバータ、4は排気による騒音を大まかに低減するプリマフラー、5は前記騒音を適正な値まで低減させるリアマフラー(メインマフラー)である。
Conventionally, an exhaust system of an automobile engine as shown in FIG. 11 is known as an example of such an exhaust system. In the figure, 1 is an exhaust tube, 2 is an exhaust manifold that collects exhaust exhausted from each cylinder of an engine (not shown) and connects it to the
エキゾーストマニホールド2からリアマフラー5までは、排気チューブ1によって順次接続されている。また、図中6はフレキシブルチューブである。これは、エキゾーストマニホールド2に接続された排気チューブ1と触媒コンバータ3に接続された排気チューブ1との間をフレキシブルに接続している。一般的には、排気チューブ1のプリマフラー4よりも上流側の部分、すなわちエンジン側の部分はフロントチューブ1Aと呼ばれ、プリマフラー4よりも下流側の部分、すなわちリアマフラー5側をセンタチューブ1Bと呼ばれている。
The
ところで、近年、このような排気系において、背圧低減を図るために排気チューブ1の径を大きくしたり、消音量増加を図るためにプリマフラー4やリアマフラー5の容積を大きくしたりする傾向があり、その結果として、マフラー断面積が大きくなってきている。
By the way, in recent years, in such an exhaust system, there is a tendency to increase the diameter of the
しかしながら、このように排気チューブ1の径が大きくなると、圧力損失が低くなり、エンジンから発生される脈動圧が減衰し難くなるため、この脈動により排気系の一部から放射音が発生し易くなってしまう。
However, when the diameter of the
また一方、消音量を稼ぐためにプリマフラー4やリアマフラー5を大型化すると、車両レイアウト等による制限から各マフラー4、5の断面形状を扁平化しなければならず、曲率が大きな面ができることによって剛性が下がり、その結果、マフラー表面から放射音が発生し易くなってしまう。特にリアマフラー5は、通常、プリマフラー4よりも大きな形状であることから、放射音の発生がより顕著に出やすいと言える。
On the other hand, when the size of the pre-muffler 4 and the
このような放射音を低減させるために、近年、マフラーの剛性を変更して消音効率の向上を図る対策(例えば、特許文献1および特許文献2参照)や、プリマフラー内にグラスウール等からなる吸音材を充填して排気系全体の消音量向上を図る対策(例えば、特許文献3参照)がなされている。
ところが、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、排気系によって消音レベル差が出ると共に、リアマフラー5を標準化させることが困難であるため、排気系毎にリアマフラー5の剛性を適宜変更しなければならなず、コストアップを招く問題がある。
However, in the techniques described in
また、特許文献3に記載の技術では、吸音材を多用することによってコストを増加させるばかりか、吸音材の飛散によって吸音性能の劣化を生じたり、環境問題を引き起こしたりする問題がある。
In addition, the technique described in
そもそも吸音材は、凝縮水による含水および固着等が生じることが考えられ、それにより吸音性劣化に繋がる点や、リサイクル性が低く、近年の社会動向から見てもデメリットになる点などから、多用を避けたい(なるべく使用を避けたい)材料である。 In the first place, sound absorbing materials are considered to be water-condensed and fixed due to condensed water, which leads to deterioration in sound-absorbing properties, low recyclability, and disadvantages from recent social trends. It is a material that wants to avoid (use as much as possible).
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、コストを抑えつつ効果的に放射音を低減させることができる排気系用の騒音低減デバイス、および、その騒音低減デバイスを備えた排気系を提供することを目的とする。 Accordingly, the present invention has been made to solve the above-described problem, and includes a noise reduction device for an exhaust system that can effectively reduce radiated sound while suppressing cost, and the noise reduction device. It aims to provide an exhaust system.
請求項1の発明の排気系用の騒音低減デバイスは、一端側から他端側へ向かって動力源からの排気が流通する内管の外側に、該内管の外周を空間を介して包囲するように両管端が閉止された外管を配設して、それにより外管で包囲した部分を、当該外管と内管とによる二重管構造とし、該二重管構造の長さ方向の一部の範囲の内管の管壁に内管の内外を連通する多数の小孔を形成し、且つ小孔を形成しない部分の長さを300mm以下に設定したことを特徴とする。
The noise reduction device for an exhaust system of the invention of
請求項2の発明は、請求項1に記載の排気系用の騒音低減デバイスであって、前記二重管構造の外管の長さ方向の一部に、管径を他の部分よりも縮小した縮径部を設けたことを特徴とする。 A second aspect of the present invention is the noise reduction device for an exhaust system according to the first aspect, wherein the pipe diameter is reduced to a part of the length direction of the outer pipe of the double pipe structure as compared with other parts. A reduced diameter portion is provided.
請求項3の発明の排気系は、請求項1または2に記載の排気系用の騒音低減デバイスを、排気通路に介在されたマフラーの内部に配備したことを特徴とする。 An exhaust system according to a third aspect of the invention is characterized in that the noise reduction device for an exhaust system according to the first or second aspect is disposed inside a muffler interposed in an exhaust passage.
請求項1の発明の騒音低減デバイスは、内管の外側に外管を設けて二重管構造にし、内管の管壁の一部の範囲に小孔を形成しているだけの簡単な構成であり、管軸方向に延在するだけのデバイスであるから、小型化が可能であり、周囲部品に対するレイアウト上の制約もあまり受けない。従って、コストを抑えつつ、例えば排気管の途中やマフラー内に容易に配設することができる。また、排気が流通する内管の管壁に小孔を設けているだけであるから、気流騒音および圧力損失レベルが悪化することもない。また、例えばマフラー内に本デバイスを装着するだけで放射音の低減が可能となるため、マフラーの主要部分の標準化が可能となり、大幅なコスト低減につながる。 The noise reduction device according to the first aspect of the present invention has a simple configuration in which an outer tube is provided outside the inner tube to form a double tube structure, and a small hole is formed in a part of the tube wall of the inner tube. Since the device only extends in the tube axis direction, the device can be miniaturized and is not subject to layout restrictions on surrounding components. Therefore, it can be easily disposed, for example, in the middle of the exhaust pipe or in the muffler while reducing the cost. Further, since only a small hole is provided in the tube wall of the inner tube through which the exhaust flows, the airflow noise and the pressure loss level do not deteriorate. In addition, for example, it is possible to reduce the radiated sound simply by mounting the device in the muffler, so that the main part of the muffler can be standardized, leading to a significant cost reduction.
また、小孔を形成していない部分は、共振のために必要な空間であるが、その長さを300mm以下に設定しているので、小型でありながら、動力源の脈動に基づいて発生する騒音の発生を有効に抑制することができる。因みに、放射音発生のピークレベルを5〜10dB以上低減することができる。また、放射音のみならず、中〜高周波域における吐出音および気流音の低減効果も発揮することができる。例えば、500Hz以上の吐出騒音の高周波成分の減衰が可能であり、それにより、マフラー内に装備する場合には、マフラー内の中〜高周波消音構造部の削減を図ることができて、マフラーの小型化に貢献することもできる。なお、低減しようとする放射音の中心周波数との絡みで、放射音に高周波成分が多ければ、小孔を形成しない部分の長さを短く設定するのが好ましく、低周波成分が多ければ長めに設定するのが好ましい。 Further, the portion where the small holes are not formed is a space necessary for resonance, but the length is set to 300 mm or less, so that it is generated based on the pulsation of the power source while being small. Generation of noise can be effectively suppressed. Incidentally, the peak level of radiated sound generation can be reduced by 5 to 10 dB or more. Moreover, not only the radiated sound but also the effect of reducing the discharge sound and airflow sound in the middle to high frequency range can be exhibited. For example, it is possible to attenuate high-frequency components of discharge noise of 500 Hz or higher, so that when equipped in a muffler, it is possible to reduce the middle to high-frequency silencing structure in the muffler, and to reduce the size of the muffler It can also contribute to the transformation. Note that if there are many high-frequency components in the radiated sound due to entanglement with the center frequency of the radiated sound to be reduced, it is preferable to set the length of the portion where the small holes are not formed short, and longer if there are many low-frequency components. It is preferable to set.
請求項2の発明によれば、二重管構造の外管の長さ方向の一部に、管径を他の部分よりも縮小した縮径部を設けたので、縮径の比率(絞り率)を大きくすればするほど、減衰する周波数を低周波側にチューニングすることができる。 According to the second aspect of the present invention, since the reduced diameter portion in which the tube diameter is reduced compared to the other portions is provided in a part in the length direction of the outer tube of the double tube structure, the ratio of the reduced diameter (the reduction ratio) ) Is increased, the frequency to be attenuated can be tuned to the lower frequency side.
請求項3の発明によれば、騒音低減デバイスを、排気通路に介在されたマフラーの内部に配備したので、レイアウトが楽に行える。
According to the invention of
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態の騒音低減デバイス10Aの概略構成を模式的に示す断面図である。なお、図1では、外管の板厚は図示を省略してある。
[First Embodiment]
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing a schematic configuration of a
この騒音低減デバイス10Aでは、一端側から他端側へ向かって矢印Aで示すように動力源からの排気が流通する内管11の外側に、内管11の外周を包囲するように両管端が閉止された外管12を配設して、それにより外管12で包囲した部分を、当該外管12と内管11とによる二重管構造としている。外管12は、円筒状の周壁12cと両端壁12a、12bとを有しており、外管12と内管11との間に、所定の大きさの空間Sを確保している。
In this
ここで、外管12の断面積が大き過ぎると、断面方向の共振の影響が出てくるので、円断面(等価断面でもよい)の場合であれば、直径100mm以下にするのが好ましい。また、楕円断面の場合であれば、長径の長さを100mm以下にするのが好ましい。ただし、外管12の断面を小さくし過ぎると、十分な消音量が得られない可能性があるので、最低でも50mm以上に設定するのが好ましい。
Here, if the cross-sectional area of the
また、この騒音低減デバイス10Aでは、二重管構造とした部分の長さ方向の上流端側の所定範囲の内管11の管壁に、内管11の内外を連通する多数の小孔13を群として形成しており、しかも、それらの小孔13を形成しない下流側の部分の長さL(小孔13を形成した部分の端から下流側の端壁12bまでの距離)を、300mm以下に設定している。
Further, in this
また、外管12の底部には、凝結水を抜くための水抜き孔12eを、音響的に悪影響を与えない程度の大きさで開けてある。なお、内管11の管壁に形成する小孔13の群は、音波が出入りし易いように開口率を大きく設定してある方が望ましいが、開口率が30%以上であれば十分な消音効果を期待できる。小孔13は、その孔径が小さいと不純物による目詰まりが生じるので、内燃機関の場合はその直径を3mm(Φ3)程度とすることが望ましい。また、燃料電池自動車のようなクリーンな排気の場合は、小孔13の孔径を、消音上効果的な直径1mm〜2mm(Φ1〜Φ2)とすることが好ましい。
Further, a
これらの小孔13は、内管11の管壁自体にプレス等で容易に開口することができる。また、平板の段階でプレスにより小孔13を形成しておき、後でパイプ状に巻いて内管11を構成してもよい。また、小孔13を設ける範囲だけを、発泡金属のパイプや開口率の大きい焼結金属のパイプで構成してよい。
These
このように内管11の管壁に多数の小孔13を設けるだけであると、内管11内の排気の流れに特に影響を与えずにすみ、気流騒音や圧力損失の悪化を防げる。
If only a large number of
[第2実施形態]
図2は本発明の第2実施形態の騒音低減デバイス10Bの概略構成を模式的に示す断面図である。なお、図2では、外管の板厚は図示を省略してある。
[Second Embodiment]
FIG. 2 is a cross-sectional view schematically showing a schematic configuration of a
大体の部分は第1実施形態の騒音低減デバイス10Aと同じであるが、この騒音低減デバイス10Bでは、異なる特徴点として、二重管構造を構成している外管12の長さ方向の上流端側に、管径を他の部分(下流側の部分)よりも縮小した縮径部12Eを設けている。つまり、外管12を、縮径部12Eと拡径部12Fを有する段付き管として構成しているのである。
Most of the parts are the same as the
この縮径部12Eは、小孔13を形成した部分を覆っている。この場合、この縮径の比率、つまり、絞り率が音響性能を決定づけるパラメータとなる(後述)。その他の構成は、第1実施形態の騒音低減デバイス10Aと全く同じであるので、同一構成要素に同一符号を付してその説明を省略する。
The reduced
以上の構成の騒音低減デバイス10A、10Bは、内管11の一部の範囲に小孔13を設け、その外側に外管12による共振用の空洞(空間S)を確保しているので、本デバイス10A、10Bにおいて共振が発生したときに、小孔13の抵抗によって、音波を熱エネルギーに変換させて減衰することができる。しかもその共振用の空間Sの長さを300mm以下に設定しているので、小型でありながら、動力源の脈動に基づいて発生する騒音の発生を有効に抑制することができる。因みに、放射音発生のピークレベルを5〜10dB以上低減することができるようになる(後述)。また、放射音のみならず、中〜高周波域における吐出音および気流音の低減効果も発揮することができ、例えば、500〜3000Hzの吐出騒音の高周波成分の減衰が可能となる(後述)。なお、低減しようとする放射音の中心周波数との絡みで、放射音に高周波成分が多ければ、小孔13を形成しない部分の長さLを短く設定すればよいし、低周波成分が多ければ長めに設定すればよい。
Since the
また、この騒音低減デバイス10A、10Bは、内管11の外側に外管12を設けて二重管構造にし、内管11の管壁の一部の範囲に小孔13を形成しているだけの簡単な構成であり、また管軸方向に延在するだけのデバイスであるから、小型化が可能であり、周囲部品に対するレイアウト上の制約もあまり受けない。従って、コストを抑えつつ、例えば、排気管の途中やマフラー内に容易に配設することができる。
Further, the
「騒音低減デバイスを排気系のマフラー内に配置した実施形態」
以下に、上記実施形態の騒音低減デバイス10A、10Bを、排気系のマフラー内に装備する場合の例について説明する。ここで例としてあげる排気系は、図11に示した自動車エンジンの排気系であり、この排気系には排気チューブ1で繋がれたプリマフラー4とリアマフラー5の2つのマフラーがある。これらのマフラー4、5の内部に、上記騒音低減デバイス10A、10Bを配設することができる。以下に参照する図では、第1実施形態の騒音低減デバイス10Aを配設する場合を図示してあるが、第2実施形態の騒音低減デバイス10Bに置き換えてもよい。
“Embodiment in which noise reduction device is placed in exhaust system muffler”
Below, the example in the case of equip | installing the
図3〜図6はプリマフラー4内に騒音低減デバイス10A、10Bを装備した場合の各例を示している。
3 to 6 show examples when the
図3のプリマフラー4Aでは、ドラム状のマフラー本体22の中心に、マフラー本体22の両端壁22a、22bを貫通させて排気流通管21を配備し、マフラー本体22内における排気流通管21の管壁上の下流側所定範囲に多数の小孔23を形成し、そして、マフラー本体22内における排気流通管21の上流側の部分に、上記騒音低減デバイス10A、10Bを配設している。この場合、排気流通管21自体が内管11に相当する。
In the pre-muffler 4A of FIG. 3, an
図4のプリマフラー4Bでは、図3のプリマフラー4Aの構成に付加して、マフラー本体22の内部空間に吸音材25を充填している。
In addition to the configuration of the pre-muffler 4A shown in FIG. 3, a
図5のプリマフラー4Cでは、図3のプリマフラー4Aの構成に付加して、マフラー本体22の内部に上流側と下流側とを仕切る仕切壁24を設け、上流側の室26A内に騒音低減デバイス10A、10Bを位置させ、排気流通管21の下流側に多数の小孔23を形成した部分を下流側の室26B内に位置させている。また、上流側の室26A内の騒音低減デバイス10A、10Bの上流側の位置の排気流通管21上に、新たに多数の小孔27を形成している。
In addition to the configuration of the pre-muffler 4A shown in FIG. 3, the pre-muffler 4C shown in FIG. 5 is provided with a
図6のプリマフラー4Dでは、図5のプリマフラー4Cの構成に付加して、下流側の室26B内に吸音材25を充填している。
In the pre-muffler 4D of FIG. 6, in addition to the configuration of the pre-muffler 4C of FIG. 5, the
図7、図8はリアマフラー5に騒音低減デバイス10A、10Bを装備した場合の各例を示している。
7 and 8 show examples when the
図7のリアマフラー5Aでは、ドラム状のマフラー本体55に軸方向に平行に3本のパイプを配置している。第1のパイプは排気が導入される入口管51、第2のパイプは排気が導出される出口管52、第3のパイプは中継管53である。
In the
マフラー本体55の内部空間は、第1、第2の2つの仕切壁56、57によって軸方向に3つの部屋、すなわち、上流側の第1室58と、中間の第2室59と、下流側の第3室60とに区画されており、入口管51の先端は、マフラー本体55の一方の端壁55a側から、該端壁55aと2つの仕切壁56、57とを貫通して第3室60に挿入されている。
The interior space of the
また、出口管52は、マフラー本体55の他方の端壁55b側から、該端壁55bおよび第2、第1の仕切壁57、58を貫通して第1室58に挿入されている。また、中継管53は、第1、第2の仕切壁56、57を貫通するように配備されることで、第2室59を跨いで第1室58と第3室60とを連通している。
The
また、入口管51の管壁上には、入口管51の内空間を第2室59に連通させる多数の小孔61が設けられ、中継管53の管壁上にも、中継管53の内空間を第2室59に連通させる多数の小孔62が設けられている。そして、入口管51上に、第1室58および第2室59に跨るように騒音低減デバイス10A、10Bが配設されている。この場合は、入口管51が内管11に相当する。
In addition, a large number of
図8のリアマフラー5Bでは、ドラム状のマフラー本体75に軸方向に平行に3本のパイプを配置している。第1のパイプは排気が導入される入口管71、第2のパイプは排気が導出される出口管72、第3のパイプは中継管73である。
In the
マフラー本体75の内部空間は、第1、第2の2つの仕切壁76、77によって軸方向に3つの部屋、すなわち、上流側の第1室78と、中間の第2室79と、下流側の第3室80とに区画されており、入口管71の先端は、マフラー本体75の一方の端壁75a側から、該端壁75aと2つの仕切壁76、77とを貫通して第3室80に挿入されている。
The inner space of the muffler
また、出口管72は、マフラー本体75の他方の端壁75b側から、該端壁75bと第2の仕切壁77とを貫通して第2室79に挿入されている。また、中継管73は、第1、第2の仕切壁76、77を貫通するように配備されることで、第2室79を跨いで第1室78と第3室70とを連通しているが、第1室78とは塞がれていて空気流通はない。
The
また、入口管71の管壁上には、入口管71の内空間を第1室78に連通させる多数の小孔81が設けられ、中継管73の管壁上にも、中継管73の内空間を第2室79に連通させる多数の小孔82が設けられている。また、第1室78内には吸音材85が充填されている。そして、入口管71上に、第2室79内に位置するように騒音低減デバイス10A、10Bが配設されている。この場合は、入口管71が内管11に相当する。
In addition, a large number of
以上のように、本発明の実施形態の騒音低減デバイス10A、1Bは、管軸方向に延在するデバイスであるが故に小型であるから、プリマフラー4(4A〜4D)内でもリアマフラー5(5A、5B)内でも、マフラー内のパイプを内管11として兼用することで、自由に且つ容易に配設することができる。
As described above, since the
ところで、自動車エンジンの排気系の放射音について特に問題となるのは、放射音の周波数成分のうちの500Hz〜3000Hzの高周波数域成分である。これらの周波数域成分は、エンジン回転数が500〜2000rpmのとき大きく現れると考えられている。図9は本発明の実施形態の騒音低減デバイスを装備した場合と、装備しない場合の放射音レベルの違いを放射音実機で評価した結果を示している。本デバイスを装備しない場合は、エンジン回転数が500から2000rpmの範囲で大きく放射音が突出しているが、本デバイスを装備した場合は、特にその範囲での騒音低減効果が大きく得られることが分かる。例えば、本実施形態の騒音低減デバイスを使用すれば、放射音発生のピークレベルを7dB〜15dB程度低減することができる。 By the way, it is a high frequency region component of 500 Hz to 3000 Hz among the frequency components of the radiated sound that is particularly problematic regarding the radiated sound of the exhaust system of the automobile engine. These frequency band components are considered to appear greatly when the engine speed is 500 to 2000 rpm. FIG. 9 shows the result of evaluating the difference in the radiated sound level when the noise reduction device according to the embodiment of the present invention is equipped and when not equipped with the actual radiated sound machine. When this device is not equipped, a large radiated sound protrudes when the engine speed is in the range of 500 to 2000 rpm. However, when this device is equipped, it can be seen that a significant noise reduction effect can be obtained particularly within that range. . For example, if the noise reduction device of the present embodiment is used, the peak level of radiated sound generation can be reduced by about 7 dB to 15 dB.
このように騒音低減デバイス10A、10Bは、自動車エンジンの排気系に用いられることにより、エンジンにて発生した排気を排気チューブ1を介して流通させる際に、この排気の脈動による高周波成分、すなわち放射音のもととなる500〜3000Hzの周波数成分を外管12内で共振させて減衰させることができる。このため、マフラー4、5からの放射音を低減させることができる。
As described above, the
また、自動車などの排気系に本発明の騒音低減デバイスを適用するに際しては、今後床下レイアウトの制約が益々厳しくなる中で、マフラーも扁平化して行く傾向があるが、マフラーの扁平化に伴い放射音の問題は増大してゆく。この中で、マフラーを標準化して小型の騒音低減デバイスの装着により放射音を低減できる技術は重要となってくる。扁平マフラー構造となった場合でも扁平マフラー内に、本発明の騒音低減デバイスを装着することは可能であり、扁平化による放射音の発生も抑えることができる。 In addition, when applying the noise reduction device of the present invention to an exhaust system of an automobile or the like, the muffler tends to flatten as the restrictions on the underfloor layout become more severe in the future. The problem of sound is increasing. Among these, a technology capable of reducing the radiated sound by standardizing the muffler and mounting a small noise reduction device becomes important. Even in the case of a flat muffler structure, the noise reduction device of the present invention can be mounted in the flat muffler, and the generation of radiated sound due to flattening can also be suppressed.
[縮経部の縮経率変化による中心周波数推移]
図10は、第2実施形態の騒音低減デバイス10Bにおいて、縮径部12Eの縮径率(絞り率)を変化させることによって、共振する中心周波数がどのように変化するかを調べた結果を示している。絞り率は、縮径部12Eの断面積をS1、拡径部12Fの断面積をS2としたとき、
絞り率=(1−S1/S2)×100〔%〕
で定義する。
[Change in center frequency due to changes in the warp ratio of the warped part]
FIG. 10 shows the results of examining how the center frequency of resonance changes by changing the diameter reduction ratio (diaphragm ratio) of the
Aperture ratio = (1−S1 / S2) × 100 [%]
Define in.
この図から分かることは、絞り率を上げれば、つまり縮径部12Eの径を小さくすればするほど、共振する中心周波数の低域側への移動率が増えるということである。このように、縮径の度合いを調整することにより、共振中心周波数域を移動させて、低周波対応にすることができる。
As can be seen from this figure, the higher the aperture ratio, that is, the smaller the diameter of the reduced
[その他の実施形態]
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
[Other Embodiments]
Although specific embodiments to which the present invention is applied have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made.
例えば、上記実施形態では、マフラー4、5内に騒音低減デバイス10A、10Bを配備する場合を例として述べたが、排気管上の任意の位置に、本発明の騒音低減デバイス10A、10Bを配備することができる。
For example, in the above embodiment, the case where the
また、上記実施形態では、騒音低減デバイス10A、10Bの内管11と外管12の断面形状が共に円形の場合について主に述べたが、内管11と外管12の断面は、楕円、矩形、多角形であってもよい。また、内管11と外管12の断面形状が異なっていてもよい。
In the above embodiment, the case where both the
また、騒音低減デバイス10A、10Bの装着個数は、放射音減衰レベルに応じて適宜選択すればよい。
Further, the number of the
4,4A,4B,4C,4D…プリマフラー
5,5A,5B…リアマフラー
10A,10B…騒音低減デバイス
11…内管
12…外管
13…小孔
4, 4A, 4B, 4C, 4D ... Pre-muffler 5, 5A, 5B ...
Claims (3)
ことを特徴とする排気系用の騒音低減デバイス(10A,10B)。 The ends of both pipes are disposed outside the inner pipe (11) through which the exhaust from the power source flows from one end side to the other end side so as to surround the outer periphery of the inner pipe (11) through the space (S). The closed outer pipe (12) is disposed, and the portion surrounded by the outer pipe (12) is formed into a double pipe structure of the outer pipe (12) and the inner pipe (11). A large number of small holes (13) communicating the inside and outside of the inner tube (11) are formed in the tube wall of the inner tube (11) in a partial range in the longitudinal direction of the tube structure, and the small holes (13) are formed. Noise reduction device for exhaust system (10A, 10B), characterized in that the length (L) of the part not to be set is set to 300 mm or less.
前記二重管構造の外管(12)の長さ方向の一部に、管径を他の部分よりも縮小した縮径部(12E)を設けた
ことを特徴とする排気系用の騒音低減デバイス(10B)。 A noise reduction device for an exhaust system according to claim 1,
Noise reduction for an exhaust system, characterized in that a reduced diameter portion (12E) having a reduced diameter compared to other portions is provided in a part of the length of the outer tube (12) of the double tube structure. Device (10B).
ことを特徴とする排気系。 The exhaust system noise reduction device (10A, 10B) according to claim 1 or 2 is disposed inside a muffler (4, 4A, 4B, 4C, 4D, 5, 5A, 5B) interposed in the exhaust passage. Exhaust system characterized by
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