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JP2006205585A - 混練装置 - Google Patents

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JP2006205585A
JP2006205585A JP2005021794A JP2005021794A JP2006205585A JP 2006205585 A JP2006205585 A JP 2006205585A JP 2005021794 A JP2005021794 A JP 2005021794A JP 2005021794 A JP2005021794 A JP 2005021794A JP 2006205585 A JP2006205585 A JP 2006205585A
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kneading
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casing
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wall surface
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Kazuo Miyasaka
和夫 宮坂
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】バンク量の減少を抑制し、混練効率を向上することが可能な混練装置を提供する。
【解決手段】混練室2,3の中心位置O1,O2に対して回転中心F1,F2を径方向にずらして各ロータ5,6が配置されている。ずれ量L1,L2は、ロータ5,6とケーシング内壁面1a,1bとの間の最大クリアランスCLに対して0.1CL以上である。混練室2,3を鉛直面で切断した断面形状において、混練室2,3の中心位置O1,O2を通り、水平方向に延在する直線mと鉛直方向に延在する直線nとにより90度間隔で混練室2,3を4つの領域に等分した際に、混練室2,3の中心位置O1,O2から上側に鉛直に延びる直線n1を基準とし、その基準の直線n1からロータ5,6の回転方向に270度〜360度の範囲に位置する領域X1,X2にロータ5,6の回転中心F1,F2が位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゴムなどの混練材料を混練する混練装置に関し、更に詳しくは、混練効率を改善するようにした混練装置に関する。
例えば、混練材料としてゴムを混練する場合、密閉した混練室内にロータを配置したバッチ式バンバリミキサーなどの密閉式混練装置が周知である。回転するロータと混練室の壁面との間で剪断変形を付与しながらゴムを混練するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ロータの回転につれて混練室の噛み込み部で噛み込んだゴムがロータと混練室の壁面との間から流れ落ち、ロータで混練されるゴムのバンク量が次第に減少するため、混練効率の低下が避けられない。
特開昭61−82829号公報
本発明の目的は、バンク量の減少を抑制し、混練効率を向上することが可能な混練装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の混練装置は、断面円弧状のケーシング内壁面に囲まれかつ連通する左右の混練室に、混練材料を混練する回転可能なロータをそれぞれ配置し、左側の混練室に配置したロータを正回転方向に回転させる一方、右側の混練室に配置したロータを逆回転方向に回転させることにより、混練材料を回転するロータとケーシング内壁面との間で剪断変形を付与しながら混練する混練装置において、前記ケーシング内壁面を形成する円弧の中心に位置する混練室の中心位置に対して回転中心を径方向にずらして各ロータを配置し、そのずれ量をロータとケーシング内壁面との間の最大クリアランスCLに対して0.1CL以上とし、各混練室を鉛直面で切断した断面形状において、混練室の中心位置を通り、水平方向に延在する直線と鉛直方向に延在する直線とにより90度間隔で混練室を4つの領域に等分した際に、混練室の中心位置から上側に鉛直に延びる直線を基準とし、該基準の直線から各ロータの回転方向に270度〜360度の範囲に位置する領域にロータの回転中心を位置させたことを特徴とする。
上述した本発明によれば、混練材料が流れ落ち易い領域において、ロータとケーシング内壁面との間のクリアランスを従来(クリアランス一定)より狭くするため、混練材料が流れ落ちるのを抑制することができる。従って、ロータで混練される混練材料のバンク量の減少を抑え、混練効率を高めることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の混練装置の一実施形態を示し、ケーシング1内に左右の混練室2,3を有している。左右の混練室2,3は、それぞれ断面円弧状のケーシング内壁面1a,1bに囲まれ、かつ連通部4を介して連通している。
左右の混練室2,3内には、それぞれゴムなどの混練材料を混練する1台のロータ5,6が不図示の駆動モータにより回転可能に設置されている。ロータ5,6は、それぞれ螺旋状に捩じれた混練翼5a,6aを有し、左側の混練室2に配置したロータ5は、矢印R1で示す正回転方向(時計回りの方向)に回転する一方、右側の混練室3に配置したロータ6は、矢印R2で示す反回転方向(反時計回りの方向)に回転するようになっている。
図2に示すように、ロータ5は、断面円弧状のケーシング内壁面1aを形成する円弧sの中心に位置する混練室2の中心位置O1に対して、回転中心F1を径方向にずらして配置されている。中心位置O1と回転中心F1との間のずれ量L1(mm)は、ロータ5とケーシング内壁面1aとの間の最大クリアランスCL(mm)に対して0.1CL以上に設定されている。最大クリアランスCLの位置P1から最小クリアランスCM(不図示)の位置P2まで、ロータ5とケーシング内壁面1aとの間のクリアランスが漸減している。
また、混練室2を鉛直面で切断した図2に示す断面形状において、混練室2の中心位置O1を通り、水平方向に延在する直線mと鉛直方向に延在する直線nとにより90度間隔で混練室2を4つの領域に等分した際に、混練室2の中心位置O1から上側に鉛直に延びる直線n1を基準とし、この基準の直線n1からロータ5の回転方向に270度〜360度の範囲(270度及び360度を含む)に位置する領域X1にロータ5の回転中心F1が位置している。T1は、ロータ5の先端(外周端)の移動軌跡である。
ロータ6も、断面円弧状のケーシング内壁面1bを形成する円弧sの中心に位置する混練室3の中心位置O2に対して、回転中心F2を径方向にずらして配置され、中心位置O2と回転中心F2との間のずれ量L2(mm)は、ロータ6とケーシング内壁面1bとの間の最大クリアランスCL(mm)に対して0.1CL以上になっている。最大クリアランスCLの位置P1から最小クリアランスCM(不図示)の位置P2まで、ロータ6とケーシング内壁面1bとの間のクリアランスが漸減している。
また、混練室3を鉛直面で切断した図2に示す断面形状において、混練室3の中心位置O2を通り、水平方向に延在する直線mと鉛直方向に延在する直線nとにより90度間隔で混練室3を4つの領域に等分した際に、混練室3の中心位置O2から上側に鉛直に延びる直線n1を基準とし、この基準の直線n1からロータ6の回転方向に270度〜360度の範囲(270度及び360度を含む)に位置する領域X2にロータ6の回転中心F2が位置している。T2は、ロータ6の先端(外周端)の移動軌跡である。
ケーシング1の下部排出口1xに上下動可能な排出ドア7が設けられ、混練終了後に排出ドア7が降下して排出口1xを開口し、混練材料を外部に放出できるようになっている。
8は混練中の混練材料に上から圧力(ラム圧)を加える加圧装置であり、ケーシング1の上端開口に連接した筒状体9の上部に形成されたシリンダ11内に上下に摺動自在に配設したピストン12を有し、このピストン12にラム(突き棒)13が連結され、その下端のヘッド14で混練中の混練材料を押圧してラム圧を付与するように構成されている。ピストン12の上下動は、シリンダ11内にポート15,16を介して給排される圧縮エアにより行われる。
筒状体9の中間部に混練室2,3にゴムなどの混練材料を投入する投入口17が設けられている。ケーシング1、ロータ5,6、排出ドア7には、それぞれ冷却水を循環させる冷却水循環路1y,5y,6y,7yが形成され、この冷却水循環路1y,5y,6y,7y内に冷却水を循環させることで、混練中の混練材料を冷却できるようになっている。
上述した混練装置では、投入口17から混練材料が混練室2,3に投入されると、ラム13が降下してヘッド14により混練材料を押圧する一方、ロータ5,6が矢印R1,R2で示すように回転し、供給された混練材料をロータ5,6とケーシング内壁面1a,1bとの間で剪断変形を付与しながら従来と同様に混練するが、上述したようにロータ5,6の回転中心F1,F2をずらすことにより、混練室2,3において、ロータ5,6が混練材料を噛み込む噛込み部2M,3Mの体積が増加する一方、ずらした方向の体積が減少する。
即ち、図3(混練室2を例示)に示すように、回転するロータ5が噛込み部2Mで混練材料Zを噛み込み、回転が進んだロータ5’及び5’’の位置で噛み込んだ混練材料Zのバンク量が次第に減少するが、本発明では、混練材料Zが流れ落ち易い領域において、ロータ5,6とケーシング内壁面1a,1bとの間のクリアランスを従来(クリアランス一定)より狭くするため、混練材料が流れ落ちるのを抑制することができる。従って、ロータ5,6で混練される混練材料のバンク量の減少を抑制し、混練効率を高めることができる。
また、混練により混練材料が発熱するが、流れ落ちの抑制により冷却効果の高いケーシング内壁面1a,1bに従来より多くの混練材料を接触させることができるので、発熱した混練材料の放熱効果を高めることも可能になる。
また、混練材料の発熱温度が上昇するにつれて流動し易くなるため、混練材料に作用する剪断力が低下するが、本発明ではロータ5,6とケーシング内壁面1a,1bとの間のクリアランスを減少させるようにしているので、高い剪断力を維持することができる。
上記ずれ量L1,L2が最大クリアランスCL(mm)に対して0.1CL未満であると、ずれ量が少なすぎて混練材料の流れ落ちを効果的に抑制できないため、混練効率を高めることが難しくなる。好ましくは、ずれ量L1,L2を0.25CL以上にするのがよい。ずれ量L1,L2の上限値としては0.5CL、即ち、最小クリアランスCMが0mmとなるまで可能であるが、ケーシング内壁面1a,1bの加工精度上、最小クリアランスCMを0.3mm程度確保するようにずれ量L1,L2を設定するのが、装置保護の点からよい。
また、ロータ5,6の回転中心F1,F2が領域X1,X2以外に位置しても、混練効率を高めることができない。
本発明において、ロータ5,6とケーシング内壁面1a,1bとの間の最小クリアランスCMとしては、好ましくは1mm以下にするのがよく、クリアランスの極めて狭い箇所を作ることで、ケーシング内壁面1a,1bにバンド状にゴムなどの混練材料を密着するのを防ぐことができる。
本発明は、混練材料として特にゴムを使用する混練装置に好ましく用いることができるが、それに限定されない。
本発明の混練装置の一実施形態を示す断面図である。 混練室に配置したロータを冷却水循環路を省略して示す拡大断面図である。 ロータにより左側の混練室で混練される混練材料の混練状態を示す説明図である。
符号の説明
1 ケーシング
1a,1b ケーシング内壁面
2,3 混練室
5,6 ロータ
CL 最大クリアランス
F1,F2 回転中心
L1,L2 ずれ量
O1,O2 中心位置
P1,P2 位置
X1,X2 領域
m,n,n1 直線
s 円弧

Claims (3)

  1. 断面円弧状のケーシング内壁面に囲まれかつ連通する左右の混練室に、混練材料を混練する回転可能なロータをそれぞれ配置し、左側の混練室に配置したロータを正回転方向に回転させる一方、右側の混練室に配置したロータを逆回転方向に回転させることにより、混練材料を回転するロータとケーシング内壁面との間で剪断変形を付与しながら混練する混練装置において、
    前記ケーシング内壁面を形成する円弧の中心に位置する混練室の中心位置に対して回転中心を径方向にずらして各ロータを配置し、そのずれ量をロータとケーシング内壁面との間の最大クリアランスCLに対して0.1CL以上とし、各混練室を鉛直面で切断した断面形状において、混練室の中心位置を通り、水平方向に延在する直線と鉛直方向に延在する直線とにより90度間隔で混練室を4つの領域に等分した際に、混練室の中心位置から上側に鉛直に延びる直線を基準とし、該基準の直線から各ロータの回転方向に270度〜360度の範囲に位置する領域にロータの回転中心を位置させた混練装置。
  2. ロータとケーシング内壁面との間の最小クリアランスが1mm以下である請求項1に記載の混練装置。
  3. 最大クリアランスの位置から最小クリアランスの位置まで、ロータとケーシング内壁面との間のクリアランスを漸減させた請求項1または2に記載の混練装置。
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