JP2006205424A - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙基材の少なくとも片面にプラスチックフィルムを貼り合わせた支持体のプラスチックフィルム面に可逆性感熱記録層を設けた可逆性感熱記録材料において、紙基材とプラスチックフィルムの接着強度が0.6〜3N/cmであり、剥離した際の紙基材の方に残った紙以外の成分が剥離後の紙基材の質量に対して0.1%以下であることを特徴とする可逆性感熱記録材料。
【選択図】 なし
Description
この様な問題に対して、支持体の厚みが250μm以上であり、かつ該支持体の熱収縮率が150℃30分で0.1〜3.0であることを特徴とする可逆性感熱記録媒体が提案されている。この場合、同種の素材の中では薄い媒体と比較して、厚みによって剛直性が上がるためカールの抑制効果が認められるという当然の現象ではあるが、カールの大きさについては、印字・消去を行う装置によるところが大きい。特に、カードのような小さい記録メディアは、記録装置の構造に制約が少なく、平らな状態で記録消去が可能であるが、A5サイズ以上のオフィス用途などでは、記録装置内での屈曲性が必要である。例えば、支持体が250μm以上のポリエチレンテレフタレートフィルムでは、搬送性及び印字ヘッドとのヘッドマッチング性が悪くなるため、記録装置に大型化がさけられず、さらに、シート1枚の重さが重くなるため、複数枚を一度に持ち歩くことが困難になる。(例えば特許文献2)
本発明の課題は明瞭なコントラストを持つ画像の形成・消去が可能で、日常生活の環境下で経時的に安定な画像を保持可能で、且つカールが小さく安定的に繰り返し形成消去可能であり、更に廃棄する際に再生可能な部分が分離可能な可逆性感熱記録材料を提供することである。
紙基材の少なくとも片面にプラスチックフィルムを貼り合わせた支持体のプラスチックフィルム面に通常無色または淡色のロイコ染料、及び加熱により該ロイコ染料を発色させこれを再加熱して消色させる可逆性感熱記録層を設けた可逆性感熱記録材料において、紙基材とプラスチックフィルムの接着強度(JIS K−6854、180度剥離の方法で測定した引っ張り荷重の平均値)が0.6〜3N/cmであることを特徴とする可逆性感熱記録材料である。
紙基材とプラスチックフィルムを剥離した際の紙基材の方に残った紙以外の成分が剥離後の紙基材の質量に対して0.3%以下であることが好ましい。
本発明に係わる可逆感熱記録材料の層構成は、可逆性感熱記録層の上に保護層を設けることもできる。この場合、保護層は2層ないしは3層以上の複数の層から構成されていてもよい。更に可逆性感熱記録層中、他の層、可逆性感熱記録層が設けられている面や反対側の面等に、電気的、磁気的、光学的に情報が記録可能な材料を含んでもよい。また、複数の紙基質の間にICチップを挟んでも良い。また、帯電防止を目的として帯電防止層を片面または両面に設けることもできる。
[可逆性感熱記録材料の作製]
青発色ロイコ染料(山本化成(株)製、BLUE−63)20部、N−[3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオノ]−N′−n−ドコサノヒドラジド100部、ポリエステルポリオール(大日本インキ化学工業(株)製、バーノックD−293−70)50部、硬化剤(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートHL)40部、硬化剤(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL)10部、メチルエチルケトン300部、トルエン300部をそれぞれ添加し、ガラスビーズと共にペイントシェーカーで5時間粉砕し、分散液を得た。上記の分散液をポリエチレンテレフタレート(24μm透明PET)シートに乾燥膜厚6μmとなる様に塗工し、乾燥して可逆性感熱記録層を設けた。
紙基材と可逆性感熱フィルムを貼り合わせる際のプレス時間を7分にした以外は、実施例1と同様に実施例2の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は1.8N/cmであった。
ホットメルト接着剤の膜厚を3μmにした以外は、実施例1と同様に実施例3の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は0.6N/cmであった。
透明PET面にホットメルト接着剤を設ける代わりに紙基材の両面にポリエチレンを20μmになるように溶融押し出しコーティングし、プレス圧力を1.0MPaにした以外は実施例1と同様にして、実施例4の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は1.5N/cmであった。
紙基材をベック平滑度390秒の紙に変更した以外は実施例3と同様に実施例5の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は1.0N/cmであった。
[可逆性感熱記録材料の作製]
ステアリン酸6部、エイコサン2酸4部、フタル酸ジイソデシル2部、塩化ビニル/酢酸ビニル/リンエステル共重合体(電気化学工業(株)製、デンカビジール#1000P)20部、テトラヒドロフラン150部、トルエン15部をそれぞれ添加した塗布液をポリエチレンテレフタレート(24μm透明PET)シートに乾燥膜厚15μmとなる様に塗工し、乾燥して可逆性感熱記録層を設けた。
紙基材と可逆性感熱フィルムを貼り合わせる際のプレス時間を7分にした以外は、実施例6と同様に実施例7の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は1.8N/cmであった。
ホットメルト接着剤の膜厚を3μmにした以外は、実施例6と同様に実施例8の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は0.6N/cmであった。
透明PET面にホットメルト接着剤を設ける代わりに紙基材の両面にポリエチレンを20μmになるように溶融押し出しコーティングし、プレス圧力を1.0MPaにした以外は実施例6と同様にして、実施例9の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は1.5N/cmであった。
紙基材をベック平滑度390秒の紙に変更した以外は実施例8と同様に実施例10の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は1.0N/cmであった。
ホットメルト接着剤の膜厚を8μmにした以外は、実施例1と同様に比較例1の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は4.1N/cmであった。
ホットメルト接着剤の膜厚を12μmにした以外は、実施例1と同様に比較例2の可逆性感熱記録材料を得た。紙基材と可逆性感熱フィルムの接着強度は5.0N/cmであった。
紙基材と可逆性感熱フィルムを貼り合わせる際のプレス温度を130℃にし対外は以外は、実施例1と同様に比較例3の可逆性感熱記録材料を得た。接着強度は7.3N/cmであった。
紙基材と可逆性感熱フィルムを貼り合わせる際のプレス時間を7分にした以外は、実施例1と同様に比較例4の可逆性感熱記録材料を得た。接着強度は0.4N/cmであった。
実施例1〜10及び比較例1〜3の可逆性感熱記録材料を10cm×21cmサイズにカットし、リライト用プリンター(RP−31:三和ニューテック株式会社製)の標準印字消去エネルギーで印字消去を50回繰り返した。50回目に得られた画像の濃度を濃度計マクベスRD918で測定した。また、消去した部分の濃度と未印字部分の濃度を測定し、コントラストとして差を求めた。その結果、実施例1〜5及び比較例1〜4のサンプルで光学濃度が1.0以上、消去コントラスト0.01以下であり、実施例6〜10のサンプルで光学濃度が0.7以上、消去コントラスト0.01以下であり、良好な印字消去結果であった。
印字消去試験を行った後の実施例1〜10及び比較例1〜4の可逆性感熱記録材料について、4角のカールが水平面より上になるように平滑な板に置き、4角の頂点の水平面からの距離をそれぞれ測定した。測定した結果を表1に示した。実施例1〜10及び比較例1〜3はカールの最大値が2mm未満の良好な結果であった。しかし、比較例4は50回繰り返し後に、5mmとなった。
プラスチックフィルムと紙基材端面から剥離し、剥離した紙基材の質量が基の紙基材の質量の90%以上であり、破断せずに全面剥がれた場合を◎、剥離した紙基材の質量が基の紙基材の質量の50%〜90%であり、破断せずに全面剥がれた場合を○、破断したが全面剥がれた場合を△、紙基材が直ぐに破断し、紙基材とプラスチックフィルムを分離することが困難な場合×として、表1に示した。また、プラスチックフィルムが破断したものは無かった。
実施例1〜3、実施例6〜8及び比較例1〜4の可逆性感熱記録材料について、紙基材と可逆性感熱フィルムを剥離し、剥離した際の紙基材に残った紙以外の成分を酢酸エチルで抽出した。紙基材の質量に対する酢酸エチル抽出物の比率を求め、実施例4〜5及び9〜10は酢酸エチルの代わりにシクロヘキサノンを用いて同様に抽出物の比率を求めた結果、比較例3は1.2%であったが、それ以外は、全て0.05%以下であった。
Claims (3)
- 紙基材の少なくとも片面にプラスチックフィルムを貼り合わせた支持体のプラスチックフィルム面に可逆性感熱記録層を設けた可逆性感熱記録材料において、紙基材とプラスチックフィルムの接着強度が0.6〜3N/cmであることを特徴とする可逆性感熱記録材料。
- 紙基材とプラスチックフィルムを剥離した際の紙基材に残った方の紙以外の成分が剥離後の紙基材の質量に対して0.3%以下であることを特徴とする請求項1記載の可逆性感熱記録材料。
- 可逆性感熱記録層が通常無色または淡色のロイコ染料、及び加熱により該ロイコ染料を発色させこれを再加熱して消色させる可逆性顕色剤を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の可逆性感熱記録材料。
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WO2023120593A1 (ja) * | 2021-12-22 | 2023-06-29 | ソニーグループ株式会社 | 記録媒体および積層体 |
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