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JP2006292110A - 車両用制御装置 - Google Patents

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JP2006292110A
JP2006292110A JP2005115255A JP2005115255A JP2006292110A JP 2006292110 A JP2006292110 A JP 2006292110A JP 2005115255 A JP2005115255 A JP 2005115255A JP 2005115255 A JP2005115255 A JP 2005115255A JP 2006292110 A JP2006292110 A JP 2006292110A
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Eriko Yokoyama
絵理子 横山
Masahito Koga
雅人 古閑
Susumu Kobayashi
晋 小林
Yoshikazu Ota
義和 太田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】エンジンコントローラとトランスミッションコントローラとの通信が遮断された状態であっても、エンジンストップ、クラッチ耐久性悪化や発進応答性の悪化等を回避できる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジンコントローラ40と、前進クラッチ20を有するベルト式無段変速機19と、エンジンコントローラ40からのエンジン制御情報に基づき、前進クラッチ20を制御するトランスミッションコントローラ41と、エンジンコントローラ40とトランスミッションコントローラ41とを繋ぐCAN通信50と、を備えた車両用制御装置において、CAN通信50に異常が生じたときには、トランスミッションコントローラ41は、エンジンコントローラ40とは独立して前進クラッチ20を制御するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンコントローラとトランスミッションコントローラとが相互通信を行いながら発進クラッチを制御する車両用制御装置に関する。
この種の技術としては、内燃機関を制御するECUと、前進クラッチのクラッチコントロールバルブを制御するコントローラとが通信を行い、ECUからの信号に応じてクラッチコントロールバルブを制御するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−145502号公報
しかしながら上記従来技術では、発進クラッチ(前進クラッチ)を制御するトランスミッションコントローラは、エンジン(内燃機関)を制御するエンジンコントローラからの信号に応じて発進クラッチを制御する構成となっている。よって、エンジンコントローラとトランスミッションコントローラとの通信が遮断されてしまうと、トランスミッションコントローラはエンジンコントローラからの信号を受信できず、適切な発進クラッチの制御ができない。したがって、発進クラッチの急締結や、締結力の不足等によって、エンジンストップ、クラッチ耐久性悪化や発進応答性の悪化等の虞があるといった問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、エンジンコントローラとトランスミッションコントローラとの通信が遮断された状態であっても、発進クラッチを適切に制御して、エンジンストップ、クラッチ耐久性悪化や発進応答性の悪化等を回避できる車両用制御装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明では、アクセル開度に応じて原動機を制御する第1原動機制御手段と、動力の伝達と遮断とを行う発進摩擦要素を有する変速機と、第1原動機制御手段からの原動機制御情報に基づき、発進摩擦要素を制御する第1発進摩擦要素制御手段と、第1原動機制御手段から第1発進摩擦要素制御手段へ原動機制御情報を伝達する通信手段と、を備えた車両用制御装置において、通信手段の異常を検出する通信異常検出手段と、原動機制御手段とは独立に発進摩擦要素を制御する第2発進摩擦要素制御手段と、通信手段の異常を検出したときには、第1発進摩擦要素制御手段から第2発進摩擦要素制御手段へ切換える発進摩擦要素制御切換手段と、を備えた。
本発明の車両用制御装置では、エンジンコントローラとトランスミッションコントローラとの通信が遮断された状態であっても、エンジンストップ、クラッチ耐久性悪化や発進応答性の悪化等を回避できる車両用制御装置を提供できる。
以下、本発明の車両用制御装置を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
まず、本実施例の車両用制御装置の構成を説明する。
図1は、本実施例の車両用制御装置として、エンジンコントローラ40とトランスミッションコントローラ41とを備えたベルト式無段変速機搭載車の駆動系と制御系との構成を示す全体システム図である。
ベルト式無段変速機搭載車は、エンジン1と、発進クラッチを有する前後進切換機構6と、入出力間で無段変速するベルト式無段変速機19と、この出力を減速する出力ギヤ12及びドライブギヤ13と、ディファレンシャルギヤ14及び左右のドライブシャフト15、16を介して駆動される左右の駆動輪17、18と、を備えている。
エンジン1は、エンジン出力軸2及びダンパ3を介して前後進切換機構6のクラッチ入力軸5に連結されている。
前後進切換機構6は、回転方向やギヤ比が切換え可能な単純遊星歯車22と、前進時に締結し本発明の発進摩擦要素を構成する前進クラッチ20と、後退時に締結し同じく本発明の発進摩擦要素としての後退ブレーキ21と、を備えている。
単純遊星歯車22は、プライマリプーリ軸に一体の変速機入力軸7と同心上で回転するサンギヤ22sと、このサンギヤ22sの外周でこれと噛み合う複数のピニオン22pと、ピニオン22pに噛み合うリングギヤ22rと、ピニオンを回転自在に支持するキャリア22cと、を備えている。
サンギヤ22sは、前進クラッチ20のドリブン側部分及び変速機入力軸7に連結される。キャリア22cは、後退ブレーキ21の被固定側部分に連結される。リングギヤ22rは、前進クラッチ20のドライブ側部分にそれぞれ連結されている。
前進クラッチ20は、入出力間で動力伝達可能な締結状態と、動力を伝達不能となる解放状態とに切換え可能に構成される。
後退ブレーキ21は、キャリア22cを回転不能に固定する締結状態と、キャリア22cを回転可能にする解放状態とに切換え可能に構成される。
ベルト式無段変速機19は、ベルト式無段変速機19の入出力軸間の変速比を無段で変更するものである。変速機入力軸7と一体のプライマリプーリ軸に連結されたプライマリプーリ8と、セカンダリプーリ軸11に連結されたセカンダリプーリ10と、プライマリプーリ8及びセカンダリプーリ10間に掛け渡されたCVTベルト9と、を備えている。
プライマリプーリ8及びセカンダリプーリ10は、それぞれ固定シーブ8a、10aやこの固定シーブ8a、10aに対し接近、離反する可動シーブ8b、10b等を有する。また、プライマリプーリ8の可動シーブ8bの背面にはプライマリプーリ油室34が設けられ、セカンダリプーリ10の可動シーブ10bの背面にはセカンダリプーリ油室35が設けられる。
オイルポンプ31がオイルタンク30から吸引して得た圧油は、ライン圧コントロールユニット32に供給される。このライン圧コントロールユニット32で、圧油は所定のライン圧に調圧されて、油圧コントロールユニット33及びセカンダリプーリ油室35に供給される。プライマリプーリ油室34へ供給する油圧を油圧コントロールユニット33にて制御することにより、可動シーブ8bを固定シーブ8aに対して接近、離反させるように相対移動させる。この構成により、ベルト式無段変速機19は、CVTベルト9の回転半径を変更して変速する構成としてある。
ベルト式無段変速機19のセカンダリプーリ10側のセカンダリプーリ軸11の端部には出力ギヤ12が固定され、この出力ギヤ12より大径のドライブギヤ13に噛み合わされる。
ドライブギヤ13には、ディファレンシャルギヤ14の2個のピニオンが固定され、これらのピニオンに左右からそれぞれサイドギヤが噛み合わされる。各サイドギヤには、ドライブシャフト15、16が連結されて左右の駆動輪17、18を駆動するようにしてある。
次に、本実施例1のベルト式無段変速機搭載車の制御系につき、図1に基づき説明する。
この制御系は、エンジン1を制御するエンジンコントローラ40と、前後進切換機構6やベルト式無段変速機19の油圧コントロールユニット33を制御するトランスミッションコントローラ41と、これらのコントローラに接続されたセンサ類と、を備えている。
エンジンコントローラ40には、図示しないアクセルペダルの踏み込む度合いを検出するアクセル開度センサ42と、エンジン1のエンジン出力軸2の回転数を検出するエンジン回転数センサ43とが接続されている。
トランスミッションコントローラ41には、セレクトレバーの位置を検出するセレクトレバーセンサ44、変速機入力軸7の回転数を検出する変速機入力軸回転数センサ45、車速を検出する車速センサ46及び路面の勾配を検出する勾配センサ47が接続される。これらからセレクトレバー位置情報、変速機入力軸回転数情報、車速情報情報等が入力される。なお、車速センサ46は、セカンダリプーリ軸11の回転数から演算により車速を求めており、本発明の車速演算手段に相当する。
また、トランスミッションコントローラ41には、エンジンコントローラ40とトランスミッションコントローラ41とを接続するCAN通信50によって、エンジンの制御情報が入力される。
エンジンコントローラ40は、アクセル開度情報及びエンジン回転数情報に基づきエンジン1を制御する。なお、エンジンコントローラ40が、アクセル開度情報及びエンジン回転数情報に基づき、エンジン1に対して行う制御は本発明の第1原動機制御手段に相当する。
トランスミッションコントローラ41は、前進クラッチ20への供給油圧を制御する前進クラッチソレノイド48と、後退ブレーキ21への供給油圧を制御する後退ブレーキソレノイド49とが接続されている。さらに、プライマリプーリ油室34への供給油圧を制御する油圧コントロールユニット33内に設けたソレノイドバルブ(図示せず)が接続される。
トランスミッションコントローラ41は、エンジンの制御情報及び各センサ類からの情報に基づき、前進クラッチソレノイド48及び後退ブレーキソレノイド49を制御する。この制御により、前進クラッチ20、後退ブレーキ21をそれぞれ完全締結状態、スリップ状態、解放状態に切換える。
また、トランスミッションコントローラ41は、エンジンの制御情報及び各センサ類からの情報に基づき、油圧コントロールユニット33内に設けたソレノイドバルブにてプライマリプーリ油室34への供給油圧を制御するようにしてある。この制御により、ベルト式無段変速機19はCVTベルト9の回転半径を変更して変速する。
なお、トランスミッションコントローラ41がエンジンの制御情報に基づき、前進クラッチ20及び後退ブレーキ21、ベルト式無段変速機19に対して行う制御は本発明の第1発進摩擦要素制御手段に相当する。
次に、作用を説明する。
[車両停止時]
エンジン1が停止しているときは、オイルポンプ31が駆動されず油圧を発生しないため、前進クラッチ20、後退ブレーキ21ともに解放状態にあり、かつベルト式無段変速機19も動力を伝達不能な状態となっている。
エンジン1が稼動しているときは、オイルポンプ31が駆動されて圧油をライン圧コントロールユニット32、油圧コントロールユニット33へ供給している。このとき、エンジンコントローラ40は、アクセル開度センサ42から入力されたアクセル開度情報、エンジン回転数センサ43から入力されたエンジン回転数情報等に基づきエンジン1を制御している。
[車両発進時]
エンジン1が稼動状態にあって、シフトレバーが非走行位置からD位置などの前進走行位置に移動させられたときは、トランスミッションコントローラ41は、油圧コントロールユニット33内のバルブを切換えて、前進クラッチ20へ圧油を供給し始めるように制御する。このとき、前進クラッチ20へ供給される油圧は、所定時間経過するまでは完全締結圧より低い油圧とされ、前進クラッチ20をスリップ状態とする。これにより、前進クラッチ20が高圧で急激に締結されることにより生じる締結ショックを回避する。
上記スリップ制御を開始してから所定時間が経過した後、トランスミッションコントローラ41は、図示しないクラッチ入力軸回転数センサと変速機入力軸回転数センサ45とから求めた前進クラッチ20の入出力間の回転数差に応じて前進クラッチ20に供給される油圧を徐々に立ち上げる。最終的には完全締結状態に制御する。
一方、シフトレバーが非走行位置からR位置へ移動されたときは、トランスミッションコントローラ41が、油圧コントロールユニット33内のバルブを切換えて後退ブレーキ21へ完全締結に必要な油圧より低くした圧油を所定時間が経過するまで供給する。これにより、後退ブレーキ21が高圧で急激に締結されることにより生じる締結ショックを回避する。
この後退時にあっても、後退ブレーキ21へ供給される油圧は、前進発進時と同様に、スリップ制御を開始してから所定時間が経過した後に徐々に立ち上げられ、最終的に完全締結される。
[発進後の車両走行時]
上述のように、トランスミッションコントローラ41は、前進走行位置で発進した後、所定時間が経過すると、前進クラッチ20は完全締結状態となるように制御する。
この完全締結状態では、変速機入力軸7は、クラッチ入力軸5と同一方向かつ同一回転数で回転することとなり、エンジン1の動力は、そのままベルト式無段変速機19に入力される。
ベルト式無段変速機19は、トランスミッションコントローラ41により車速情報、エンジン1の制御情報等に基づいて目標変速比が決定され、この目標変速比となるように制御される。
一方、後退走行位置で発進後にも、トランスミッションコントローラ41は、所定時間が経過すると、完全締結状態となるように制御する。
この完全締結状態では、変速機入力軸7は、クラッチ入力軸5と逆転することとなる。この逆転された出力は、ベルト式無段変速機19に入力され、回転方向が異なるが上記前進走行時の場合と同様に、駆動輪17、18に伝達される。
通常時には、上述のようにエンジンコントローラ40とトランスミッションコントローラ41とは、CAN通信50により相互通信を行いながら制御を行う。このCAN通信50の切断等のフェール時にエンジンコントローラ40とトランスミッションコントローラ41との間の通信が遮断されると、エンジンコントローラ40及びトランスミッションコントローラ41は適切な制御を行うことができなくなる。そのため、前進クラッチ20や後退ブレーキ21の急締結によるエンジンストップや、逆に締結力不足による発進応答性の悪化等が生じる虞がある。
そこで、本実施例ではCAN通信50のフェール時には、エンジンコントローラ40とトランスミッションコントローラ41とは、相互に情報の通信を行うことなく、それぞれ独立して制御を行えるようにした。すなわち、エンジンコントローラ40は、CAN通信50のフェール時には、アクセル開度情報等に関わらずエンジン1のスロットル開度を所定開度に、エンジン回転数を所定回転数に制御する。一方、トランスミッションコントローラ41は、CAN通信50のフェール時には、エンジンコントローラ40が、エンジン回転数を所定回転数に制御していることを前提に、車速に応じて前進クラッチ20及び後退ブレーキ21、ベルト式無段変速機機構19とを制御する。
図2は本実施例における車両用制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS1では、CAN通信50がフェールしたか否かを検出する。CAN通信50のフェール検出はエンジンコントローラ40、トランスミッションコントローラ41においてそれぞれ行われ、エンジンコントローラ40及びトランスミッションコントローラ41から一定時間信号が入力されない場合にはCAN通信50がフェールしていると判断する。CAN通信50のフェールを検出したときには、ステップS2へ移行し、フェールを検出しなければ処理を終了する。このステップS1は本発明の通信異常検出手段に相当する。
ステップS2では、エンジンコントローラ40及びトランスミッションコントローラ41で行われる制御を、CAN通信50フェール時に行う制御に切換えるための制御フラグを立てる。このステップS2は、本発明の発進摩擦要素制御切換手段及び原動機制御切換手段に相当する。
ステップS3では、エンジンコントローラ40及びトランスミッションコントローラ41は相互に情報の通信を行うことなく、それぞれ独立して制御を行う。
次に、CAN通信50のフェール時のエンジンコントローラ40によるエンジン1の制御、及びトランスミッションコントローラ41による前進クラッチ20、後退ブレーキ21、ベルト式無段変速機19の制御について述べる。なお、CAN通信50のフェール時にエンジンコントローラ40で行われる制御は、本発明の第2原動機制御手段に相当し、トランスミッションコントローラ41で行われる制御は、本発明の第2発進摩擦要素制御手段に相当する。
[車両停止時(フェール時)]
エンジンコントローラ40は、アクセル開度センサ42から入力されたアクセル開度情報に関わらず、スロットル開度を一定開度TH1に保つ。またエンジン回転数Neは、図3に示すように、スロットル開度TH1のときにエンジン1が最大のトルクTemaxを発生させる回転数Nemaxを保つ。
CAN通信50のフェール時には、トランスミッションコントローラ41側に、エンジン1のスロットル開度情報やエンジン回転数情報の入力は行われない。そこで、トランスミッションコントローラ41は、CAN通信50のフェール時にはエンジン1はスロットル開度が一定開度TH1、エンジン回転数Nemaxで稼動しているものとして、以下、車両発進時の制御を行う。
[車両発進時(フェール時)]
エンジン1が稼動状態にあって、シフトレバーが非走行位置からD位置などの前進走行位置に移動させられたときは、トランスミッションコントローラ41は、油圧コントロールユニット33内の図示しないバルブを切換えて前進クラッチ20へ圧油を供給する。このとき、前進クラッチ20の締結トルクは、ベルト式無段変速機19が最低速比であって、エンジン1がスロットル開度TH1、回転数Nemaxの場合に、エンジンストップを回避しつつ、車速Vspcを発生可能なクリープ時締結トルクTccに設定される。このクリープ時締結トルクTccは、勾配センサ47等からの情報により車両負荷が大きい場合には、クリープ時締結トルクTccを大きくするように制御しても良い。
トランスミッションコントローラ41は、図3に示すように、車速がVspcに到達するまではクラッチ締結トルクをクリープ時締結トルクTccに制御する。
エンジンコントローラ40は、車両停止時と同様に、スロットル開度を一定開度TH1に、エンジン回転数を回転数Nemaxに制御する。
一方、シフトレバーが非走行位置からR位置へ移動されたときも同様に、トランスミッションコントローラ41は、車速がVspcに到達するまではクラッチ締結トルクを一定に制御する。
後退時も、前進時と同様に、エンジンコントローラ40は、スロットル開度を一定開度TH1に、エンジン回転数を回転数Nemaxに制御する。
[発進後の車両走行時(フェール時)]
トランスミッションコントローラ41は、車両発進後に、車速が増してくると路面抵抗からエンジン1側への入力トルクが小さくなるので、クラッチ締結トルクを増加しても、エンジンストップを生じることはない。
そこで、トランスミッションコントローラ41は、前進走行時には図4に示すように、車速Vspc以上になると車速の増加に伴い、前進クラッチ20の締結トルクを大きくし、最終的に前進クラッチ20のクラッチ締結トルクがエンジントルク以上となるように前進クラッチ20を完全締結状態にする。
またトランスミッションコントローラ41は、車速に応じてベルト式無段変速機19を変速制御する。このときの変速制御は、図5に示すように、一定のエンジン回転数Nemaxのもとで、車速に応じて変速するように行われる。
一方、後退走行時にも、トランスミッションコントローラ41は、車速Vspc以上になると車速が大きくなるにつれて後退ブレーキ21の締結トルクを大きくし、最終的に後退ブレーキ21の締結トルクがエンジントルク以上となるように後退ブレーキ21を完全締結状態にする。
また、トランスミッションコントローラ41は、車速に応じてベルト式無段変速機19を変速制御する。このときの変速制御は前進時と同様に、一定のエンジン回転数Nemaxのもとで、車速に応じて変速するように行われる。
この制御により、スロットル開度TH1のときにエンジントルクTeを最大にするエンジン回転数Neを保つように変速制御を行うので、十分なエンジントルクを確保しつつ、低速走行から高速走行までを行うことができる。
次に本実施例の効果を説明する。
(1)CAN通信50の遮断等のフェール時には、トランスミッションコントローラ41は、エンジンコントローラ40からの情報を用いない制御に切換えて、車速に応じて前進クラッチ20又は後退ブレーキ21を制御するようにした。
よって、CAN通信50のフェール時においても、前進クラッチ20又は後退ブレーキ21の急締結や、締結力の不足等による、エンジンストップの回避、クラッチ耐久性向上や良好な発進応答性を確保することができる。
(2)CAN通信50の遮断等のフェール時には、トランスミッションコントローラ41は、車速の増大に伴い前進クラッチ20又は後退ブレーキ21の締結トルクを大きく制御するようにした。
よって、車速が大きく路面抵抗からエンジン1への負荷が小さくなる場合に、前進クラッチ20又は後退ブレーキ21の締結トルクを大きくして、前進クラッチ20又は後退ブレーキ21における発熱量を小さくできる。したがって、エンジンストップを回避しつつ、前進クラッチ20又は後退ブレーキ21の耐久性及び燃費を向上させることができる。
(3)CAN通信50の遮断等のフェール時には、トランスミッションコントローラ41は、車速がVspcに到達するまではクラッチ締結トルクをクリープ時締結トルクTccに保つようにした。
よって、車両低速時に前進クラッチ20及び後退ブレーキ21の急締結によるエンジンストップを回避しつつ、クリープ時締結トルクTcc以下になった場合のような前進クラッチ20及び後退ブレーキ21の耐久性悪化や車両の発進応答性悪化を回避できる。
(4)CAN通信50の遮断等のフェール時には、エンジンコントローラ40はエンジン1のスロットル開度をTH1に設定し、このスロットル開度TH1のときにエンジン1が最大のエンジントルクTemaxを発生するエンジン回転数Nemaxに設定するようにした。
よって、スロットル開度TH1のときにエンジントルクTeを最大にするエンジン回転数Neを保つように変速制御を行うので、十分なエンジントルクを確保しつつ、低速走行から高速走行までを行うことができる。
(5)CAN通信50の遮断等のフェール時には、トランスミッションコントローラ41は、ベルト式無段変速機19を、エンジン1の一定のエンジン回転数Nemaxとのもとで、車速に応じて変速するように制御する。
よって、エンジンコントローラ41のエンジン1の制御情報を得ずとも、エンジン1のエンジン回転数に応じて適切に変速制御を行うことができる。
(6)CAN通信50の遮断等のフェール時には、勾配センサ47により検出された路面勾配が大きいほど、クリープ時締結トルクTccを大きく設定する。
よって、勾配が大きな路面における停車や発進時にも車両に十分なクリープトルクを発生させることができるので、車両のずり下がりを防止し、また車両の発進応答性を確保できる。
発進摩擦要素制御装置が適用されたベルト式無段変速機搭載車の駆動系と制御系を示す全体システム図である。 エンジンコントローラ及びトランスミッションコントローラにおいて実行される制御の流れを示すフローチャートである。 スロットル開度TH1にときの、エンジン回転数とエンジントルクの関係を示す図である。 車速に応じた前進クラッチの締結トルクの制御を示す図である。 変速機入力回転数を一定に保ちつつ車速に応じて変速を行う制御を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
11 セカンダリプーリ軸
19 ベルト式無段変速機
20 前進クラッチ
40 エンジンコントローラ
41 トランスミッションコントローラ
46 車速センサ
47 勾配センサ
50 CAN通信

Claims (6)

  1. アクセル開度に応じて原動機を制御する第1原動機制御手段と、
    動力の伝達と遮断とを行う発進摩擦要素を有する変速機と、
    前記第1原動機制御手段からの原動機制御情報に基づき、前記発進摩擦要素を制御する第1発進摩擦要素制御手段と、
    前記第1原動機制御手段から前記第1発進摩擦要素制御手段へ前記原動機制御情報を伝達する第1通信手段と、
    を備えた車両用制御装置において、
    前記通信手段の異常を検出する通信異常検出手段と、
    前記原動機制御手段とは独立して前記発進摩擦要素を制御する第2発進摩擦要素制御手段と、
    前記通信手段の異常を検出したときには、前記第1発進摩擦要素制御手段から第2発進摩擦要素制御手段へ切換える発進摩擦要素制御切換手段と、
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    車速を演算する車速演算手段を備え、
    前記第2発進摩擦要素制御手段は、前記車速の増大に伴い前記発進摩擦要素の締結力を増加させることを特徴とする車両用制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用制御装置において、
    前記第2発進摩擦要素制御手段は、前記車速が閾値以下である場合には前記発進摩擦要素の締結力を車速に関わらず一定の所定締結力に設定することを特徴とする車両用制御装置。
  4. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    前記原動機はエンジンであって、
    スロットル開度を一定の所定開度となるように制御し、且つエンジン回転数を、前記スロットル開度が前記一定の所定開度のときに、エンジントルクが最大になる所定エンジン回転数となるように前記エンジンを制御する第2原動機制御手段と、
    前記通信手段の異常を検出したときには、前記第1原動機制御手段から第2原動機制御手段へ切換える原動機制御切換手段と、
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記第2発進摩擦要素制御手段は、前記所定エンジン回転数と車速とに基づいて前記変速機を制御することを特徴とする車両用制御装置。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    路面勾配を検出する勾配検出手段を備え、
    前記第2発進摩擦要素制御手段は、前記路面勾配の増加に伴い、前記発進摩擦要素の締結力を増加させることを特徴とする車両用制御装置。
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