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JP2006288865A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】個別包装材から取り出した後におけるウイングの操作性に優れると共に、防漏性にも優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】表面シート2、裏面シート3及びこれらの間に介在する吸収層4を有する縦長の本体1を備えた吸収性物品であって、一対の吸収性物品固定用のウイング6A,6B及び一対の後部フラップ7A,7Bが設けられており、一対のウイング6A,6Bは、本体1における表面シート2側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向内方に延出しており、一対の後部フラップ7A,7Bは、本体1における幅方向両側部からそれぞれ幅方向外方に延出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、一対のウイングを備えた生理用ナプキンにおいて、素材の有効利用等を目的として、ウイングを、ナプキン本体とは別体のシート材料から形成する技術が知られている(特許文献1,2)。
特許文献1記載の生理用ナプキンは、ナプキン本体における防漏シート側にウイングが止着固定されている。また、特許文献2記載の生理用ナプキンは、ナプキン本体の側部に膨出部が形成され、膨出部における表面シート側にウイング(両側折返片)が止着固定されている。
特開平7−163620号公報 特開平7−112008号公報
しかし、特許文献1記載の生理用ナプキンにおいては、ウイングがナプキン本体の防漏シート側に固定されているため、ウイングを一旦広げなければ、下着へ載せることができず、生理用ナプキンを個別包装材から取り出した後におけるウイングの操作性(下着のクロッチ部分への巻き付け性等)が悪い。
また、特許文献2記載の生理用ナプキンにおいては、ウイングは、吸収層の側部から離間した膨出部に固定されているため、単に下着固定の機能しか有しておらず、従来のウイングよりも防漏性を向上させることはない。
従って、本発明の目的は、個別包装材から取り出した後におけるウイングの操作性に優れると共に、防漏性にも優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及びこれらの間に介在する吸収層を有する縦長の本体を備えた吸収性物品であって、一対の吸収性物品固定用のウイング及び一対の後部フラップが設けられており、一対の前記ウイングは、前記本体における前記表面シート側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向内方に延出しており、一対の前記後部フラップは、前記本体における幅方向両側部からそれぞれ幅方向外方に延出している吸収性物品を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、個別包装材から取り出した後において、ウイングの操作性に優れると共に吸収性物品の装着性も向上し、且つ防漏性にも優れている。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい一実施形態(第1実施形態)に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品の第1実施形態としての生理用ナプキンは、図1〜図5に示すように、表面シート2、裏面シート3及びこれらの間に介在する吸収層4を有する縦長の本体1を備えている。
本体1における表面シート2側の幅方向両側部には、表面シート2及び裏面シート3とは別材からなる一対の吸収性物品固定用のウイング6A,6B及び一対の後部フラップ7A,7Bが設けられている。一対のウイング6A,6Bは、本体1における表面シート2側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向内方に延出しており、一対の後部フラップ7A,7Bは、本体1における表面シート2側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向外方に延出している。
本実施形態の生理用ナプキンについて更に詳述する。
本体1は、長手方向の一端部(図1上方)から他端部(図1下方)に向かって順に、着用時に着用者の腹部寄りの位置に配される前方部、着用者の液排泄部に対向配置される排泄部対向部及び着用者の背中寄りの位置に配される後方部を有している。
本体1は、図4及び図5に示すように、表面シート2、吸収層4及び裏面シート3がこの順に積層しており、表面シート2と裏面シート3とがこれらの周縁部で接合されて形成されている(前方縁部の接合部及び後方縁部の接合部を、それぞれ図1及び図3において「T3」、「T4」で示す)。また、表面シート2と吸収層4とは、溝状の接合部T5により接合されている。
表面シート2は、着用時に着用者の肌側に向けられる面となるシートであり、裏面シート3は、着用時にショーツ等の下着側(着用者の肌側とは反対側)に向けられるシートである。
表面シート2としては、例えば、不織布や開孔フィルム等の液透過性のものが用いられる。裏面シート3としては、例えば、樹脂フィルム、微細孔を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の防漏性のものが用いられる。吸収層4としては、例えば、パルプや親水性繊維を用いた繊維集合体、不織布、紙、またこれらに高吸収性ポリマーを配合した液保持性のものが用いられる。
本体1の排泄部対向部における表面シート2側の幅方向両側部には、図1及び図4に示すように、一対のウイング6A,6Bが接合固定されている。一対のウイング6A,6Bは、本体1における表面シート2側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向内方に延出している。
本体1の後方部における表面シート2側の幅方向両側部には、図1及び図5に示すように、一対の後部フラップ7A,7Bが接合固定されている。一対の後部フラップ7A,7Bは、本体1における表面シート2側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向外方に延出している。
本体1における幅方向に同じ側の側部に位置するウイング6A,6Bと後部フラップ7A,7Bは、それぞれ1枚の第1シート材料5A,第2シート材料5Bから形成されている。具体的には、一方のウイング6Aと一方の後部フラップ7Aとは1枚の第1シート材料5Aから形成されており、他方のウイング6Bと他方の後部フラップ7Bとは1枚の第2シート材料5Bから形成されている。
詳述すると、第1シート材料5Aにおいて一方のウイング6Aの延出方向と一方の後部フラップ7Aの延出方向とは、折り返されていない状態で反対向きであり、第2シート材料5Bにおいて他方のウイング6Bの延出方向と他方の後部フラップ7Bの延出方向とは、折り返されていない状態で反対向きである。即ち、第1シート材料5A,第2シート材料5Bにおいてウイング6A,6Bと後部フラップ6A,6Bは、折り返されていない状態で、それぞれ幅方向内方と幅方向外方に延出している。
第1シート材料5A及び第2シート材料5Bは、表面シート2及び裏面シート3とは別材からなり、従って、一対のウイング6A,6B及び一対の後部フラップ7A,7Bも、表面シート2及び裏面シート3とは別材からなる。
第1シート材料5A及び第2シート材料5Bは、図1及び図3に示すように、本体1における表面シート2側の幅方向両側部に、それぞれ接合部T1及びT2によって接合されている。接合部T1及びT2は、更に表面シート2と裏面シート3とを接合している。
接合部T1及びT2は、吸収層4の幅方向外方で且つ第1シート材料5A及び第2シート材料5Bにおけるウイング6A,6Bを除いた内側縁に沿って、長手方向全長に亘って設けられており、ウイング6A,6Bにおいては、幅方向外方に向けて緩やかに外側に凸状に湾曲している。
接合部T1〜T5は、加圧、熱、超音波、ホットメルト接着剤等、また、これらの組み合わせによって形成される。本実施形態では熱エンボスシール加工で形成されている。
ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bを形成する第1シート材料5A及び第2シート材料5Bとしては、例えば、前述した表面シート2又は裏面シート3と同じ材料を用いることができる。また、伸縮性を有する材料を用いると、後部フラップ7A,7Bが幅方向内方に折り返されて包装されている場合において、個別包装材から取り出した後に後部フラップ7A,7Bが幅方向外方に開き易く、好ましい。更に、前記の如く緩やかに湾曲した接合部T1、T2を組み合わせることで、ウイング6A、6Bをショーツに取り付ける動作によって折り返されたウイング6A、6Bの固定端61A,61B近傍が本体1の側部で起立し易くなり、防漏効果を高めることが可能となる。
本発明において「本体における幅方向両側部」とは、直線状又は略直線状(直線状ではないが直線状と近似できる形状)であり、本体において表面シート及び/又は裏面シートが幅方向に延出して膨出部が形成されている場合には、該膨出部を除いたときの両側部をいう。
また、本発明において「本体における表面シート側の幅方向両側部には、ウイング及び後部フラップが設けられている」とは、本実施形態のように、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bが表面シート2に直接(別の部材を介さずに)接合されている形態のみならず、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bが表面シート2に、表面シート2とは別の部材を介して接合されている形態も含む。
ウイング6A,6Bは、生理用ナプキンをショーツ等の下着に固定する際に、裏面シート3側に折り曲げられて、下着のクロッチ部分の非肌対向面に粘着固定されるものである。一方のウイング6A及び他方のウイング6Bには、図1及び図4に示すように、それらが表面シート2側の幅方向内方を向いた状態(図1に示す状態)における上面に、それぞれ第1粘着層S1,S1が設けられている。
後部フラップ7A,7Bは、本体1の後方部の幅方向外方に延ばされた状態で、下着の肌対向面上に装着されるものである。装着安定性の観点では、粘着固定されるのが好ましく、一方の後部フラップ7A及び他方の後部フラップ7Bには、図1及び図5に示すように、それらが幅方向外方を向いた状態(図1に示す状態)における下面側(裏面シート側)に、それぞれ第2粘着層S2,S2が設けられている。
裏面シート3の外表面には、図3〜図5に示すように、その長手方向の略全長に亘って2条の第3粘着層S3,S3が設けられている
本実施形態の生理用ナプキンの製造方法の一例を以下に示す。
(1)表面シート2と吸収層4を積層させて、その二層積層体に熱エンボスシール加工により接合部T5を形成して表面シート2と吸収層4を接合(仮接合)する。
(2)次に、前記二層積層体の吸収層4側に裏面シート3を合流させて、その三層積層体に熱エンボスシール加工により接合部T3,T4を形成して表面シート2と裏面シート3を接合する。
(3)次に、前記三層積層体に第1シート材料5A,第2シート材料5Bを合流させて、その四層積層体に熱エンボスシール加工により接合部T1,T2を形成して表面シート2と第1シート材料5A,第2シート材料5Bを接合する。
(4)尚、接合部T3,T4の形成は、第1シート材料5A,第2シート材料5Bの合流後に、接合部T1,T2の形成と同時に行ってもよい。また、接合部T5を形成しない場合には、表面シート2と吸収層4と裏面シート3との積層を同時に行い、接合部T3,T4を形成してから、接合部T1,T2を形成することもできる。
(5)第1粘着層S1、第2粘着層S2及び第3粘着層S3をそれぞれウイング6A,6B、後部フラップ7A,7B及び裏面シート3における所定位置に設ける。
(6)後部フラップ7A,7Bを表面シート2側(幅方向内方)に折り返し、裏面シート3に個別包装材(図示せず)を第3粘着層S3によって貼着し、その状態で生理用ナプキン全体を長手方向に2〜4つ折りすることにより、包装構造を形成することができる。
本実施形態の生理用ナプキンにおいては、包装状態から個別包装材を取り外した際に、一対のウイング6A,6Bが幅方向内方に安定して向いているため、生理用ナプキンを下着のクロッチ部分に載置するまで、第1粘着部S1が脚に付着したりすることなく、取り扱い性に優れる。そして、生理用ナプキンを下着のクロッチ部分に載置した後、一対のウイング6A,6Bを下着のクロッチ部分に巻き付けるように折り曲げて、第1粘着部S1により生理用ナプキンを下着に貼着固定することができる。
また、本実施形態の生理用ナプキンにおいては、包装状態から個別包装材を取り外した際に、一対の後部フラップ7A,7Bが本体1における表面シート2側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向外方に延出しているか又は延出した状態になり易いため、下着への装着が容易となる。また、生理用ナプキンの後方部を、裏面シート3の第3粘着層S3,S3及び後部フラップ7A,7Bの第2粘着層S2,S2を利用して下着の肌対向面上に貼着固定した場合には、装着状態が安定し、漏れ防止性を一層向上することができる。
更に、ウイング6A,6Bが幅方向内方に延出しているため、ウイング6A,6Bを下着に巻き付けると、折り返したウイング6A,6Bの固定端61A,61B近傍で防漏壁が形成される。
更に、ウイング6A,6Bにおいて接合部T1,T2が幅方向外方に向けて湾曲しているため、使用者がウイング6A、6Bをショーツに固定して取り付ける際に、ウイング6A、6Bを、湾曲した接合部T1、T2を起点として本体1の側部で起立する形状に誘導することが可能となり、ウイング6A,6Bの固定端61A,61B近傍にポケット部P(図2参照)が形成される。その結果、前記防漏壁及びポケット部Pにより横漏れ防止性能が向上する。
また、後部フラップ7A,7Bが本体1における幅方向両側部からそれぞれ幅方向外方に延出しているため、使用者のお尻を包み込むことが可能となり、漏れ防止性能が向上する。
また、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bを、表面シート2及び裏面シート3とは別材から形成してあるため、本体1とは別工程でウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bを形成することができる。従って、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bを本体1の幅方向両側部に接合すればよいため、製造効率が高い。特に、一方のウイング6Aと一方の後部フラップ7Aとが1枚の第1シート材料5Aから形成され、他方のウイング6Bと他方の後部フラップ7Bとが1枚の第2シート材料5Bから形成されているため、一方のウイング6Aと一方の後部フラップ7Aとの位置(間隔)合わせ及び他方のウイング6Bと他方の後部フラップ7Bとの位置(間隔)合わせが不要である。
更に、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bについて、表面シート2及び裏面シート3を考慮することなく、所望の物性の材料を用いることができるため、材料選択の自由度が高いと共に、最適な物性の材料を選択することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
第2実施形態は、ウイング6A,6Bの肌当接面となる第1シート材料5A,第2シート材料5Bの面と、後部フラップ7A,7Bの肌当接面となる第1シート材料5A,第2シート材料5Bの面とが異なっている。そして、第1シート材料5A,第2シート材料5Bにおいてウイング6A,6Bと後部フラップ7A,7Bは、折り返されていない状態で、同じ向きに延出しており、ウイング7A,7Bは、幅方向内方に折り返されて本体1の表面シート2側に接合されている。
第2実施形態の生理用ナプキンについて、第1シート材料5Aのみについて着目して更に説明するが、第2シート材料5Bは、平面視で左右対称なだけで第1シート材料5Aと同様であるため、第1シート材料5Aに関する説明は第2シート材料5Bにも適宜適用される。
第2実施形態の生理用ナプキンにおいては、図6(a)に示すように、第1シート材料5Aにおいて一方のウイング6Aの延出方向と一方の後部フラップ7Aの延出方向とは、折り返されていない状態で同じ向きである。而して、一方のウイング6Aは、図6(b)及び図7に示すように、第1シート材料5Aが一方のウイング6A及び一方の後部フラップ7Aを幅方向外方に向けた状態で本体1の表面シート2側に接合された後、幅方向内方に折り返されて接合されている。
同様に、第2シート材料5Bにおいて他方のウイング6Bの延出方向と他方の後部フラップ7Bの延出方向とは、折り返されていない状態で同じ向きである。而して、図7に示すように、他方のウイング6Bは、第2シート材料5Bが他方のウイング6B部及び他方の後部フラップ7Bを幅方向外方に向けた状態で本体1の表面シート2側に接合された後、幅方向内方に折り返されて接合されている。
第2実施形態の生理用ナプキンにおける第1シート材料5A及び第2シート材料5Bは、例えば、図6(c)に示すように、帯状シート材料Qの幅方向中央部を、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bが形成されるように、長手方向に亘って波線状に切断することにより得られる。ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bの形状、位置等を工夫することにより、図6(c)に示すように、材料ロスが全く出ないようにすることができるが、それができない場合には、帯状シート材料Qを切断して、第1シート材料5A及び第2シート材料5Bを得た後、所望の形状、位置のウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bとなるように追加工すればよい。
第2実施形態においては、ウイング6A,6Bのみが予め折り返された状態で第1シート材料5A,第2シート材料5Bをそれぞれ本体1の表面シート2側に接合させることで、ウイング6A,6Bが幅方向内方に折り返された形態を形成することもできる。
第2実施形態の生理用ナプキンによれば、帯状シート材料Qから第1シート材料5A及び第2シート材料5Bを、材料ロスを全く又はほとんど出すことなく形成することができるので、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bの材料ロスを大幅に削減することができる。
また、ウイング6A,6Bの固定端61A,61Bが幅方向内方に向けて折り返されて本体1の幅方向両側部に接合されているため、ウイング6A,6Bが設けられている領域の本体1の幅方向両側部が表面シート2側に向けて少し起立するため、横漏れ防止性能が更に向上する。
次に、第3実施形態の生理用ナプキンについて説明する。
第3実施形態の生理用ナプキンは、ウイング6A,6B及び後部フラップ7A,7Bが折り返されていない状態で同じ向きに延出している第1シート材料5A,第2シート材料5Bを用いている点では、第2実施形態と同じである。而して、第2実施形態においては、第1シート材料5A,第2シート材料5Bにおいてウイング6A,6Bを幅方向内方に折り返しているが、第3実施形態においては、第1シート材料5A,第2シート材料5Bにおいて後部フラップ7A,7Bを幅方向外方に折り返している点が異なる。
即ち、第3実施形態の生理用ナプキンにおいては、図8に示すように、一方の後部フラップ7Aは、第1シート材料5Aが一方の後部フラップ7A及び一方のウイング6Aを幅方向内方に向けた状態で本体1の表面シート2側に接合された後、幅方向外方に折り返されて接合されている。また、他方の後部フラップ7Bは、第2シート材料が他方の後部フラップ7B及び他方のウイング6Bを幅方向内方に向けた状態で本体1の表面シート2側に接合された後、幅方向外方に折り返されて接合されている。
第3実施形態においては、後部フラップ7A,7Bのみが予め折り返された状態で第1シート材料5A,第2シート材料5Bをそれぞれ本体1の表面シート2側に接合させることで、後部フラップ7A,7Bが幅方向外方に折り返された形態を形成することもできる。
第3実施形態の生理用ナプキンによれば、第2実施形態と同様に製造することができ、同様の効果が得られる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の他の吸収性物品であってもよい。
後部フラップの第2粘着層はなくてもよい。
ウイング6A、6Bにおいて、接合部T1、T2の形状は湾曲せずに、直線状であってもよい。接合部T1、T2は、長手方向に同じ幅ではなく、ウィングよりも前方及び後方における幅を、ウイングにおける幅よりも広くしてもよい。また、接合部T1、T2は1本ではなく、複数本にしてもよい。
粘着層の形成材料としては、好ましくはホットメルト粘着剤や、両面テープが挙げられるが、ズレ止め効果があれば、ホットメルト粘着剤や両面テープには限定されず、メカニカルファスナー等のフック材を用いてもよい。
また、ウイングにおいて第1粘着層としてフック材を使用する場合、ウイング同士を結合し又はショーツのクロッチ部分の外面側に固定するように形成しても良く、この際、ウイングの幅方向長さを変え、左右非対称形に形成しても良い。
図1は、本発明の第1実施形態としての生理用ナプキンを示す平面図である。 図2は、図1に示す生理用ナプキンにおけるウイングを幅方向外方に折り返した状態を示す部分平面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンの底面図である。 図4は、図1に示すIV−IV断面模式図である。 図5は、図1に示すV−V断面模式図である。 図6(a)〜(c)は、第2実施形態の生理用ナプキンおけるウイング及び後部フラップの形成方法を示す模式図である。 図7は、第2実施形態の生理用ナプキンをウイングを通るように切断した断面図(図4対応図)である。 図8は、第3実施形態の生理用ナプキンを後部フラップを通るように切断した断面図(図5対応図)である。
符号の説明
1 本体
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収層
5A 第1シート材料
5B 第2シート材料
6A,6B ウイング
7A,7B 後部フラップ

Claims (8)

  1. 表面シート、裏面シート及びこれらの間に介在する吸収層を有する縦長の本体を備えた吸収性物品であって、
    一対の吸収性物品固定用のウイング及び一対の後部フラップが設けられており、
    一対の前記ウイングは、前記本体における前記表面シート側の幅方向両側部からそれぞれ幅方向内方に延出しており、一対の前記後部フラップは、前記本体における幅方向両側部からそれぞれ幅方向外方に延出している吸収性物品。
  2. 前記本体における幅方向に同じ側の側部に位置する前記ウイングと前記後部フラップは1枚のシート材料から形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記シート材料において前記ウイングと前記後部フラップは、折り返されていない状態で、それぞれ幅方向内方と幅方向外方に延出している請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記ウイングの肌当接面となる前記シート材料の面と、前記後部フラップの肌当接面となる前記シート材料の面とが異なっている請求項2記載の吸収性物品。
  5. 前記シート材料において前記ウイングと前記後部フラップは、折り返されていない状態で、同じ向きに延出しており、前記ウイングは、幅方向内方に折り返されて前記本体の前記表面シート側に接合されている請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記シート材料において前記ウイングと前記後部フラップは、折り返されていない状態で、同じ向きに延出しており、前記後部フラップは、幅方向外方に折り返されて前記本体の前記表面シート側に接合されている請求項4記載の吸収性物品。
  7. 前記ウイングのみが予め折り返された状態で前記シート材料が前記本体の前記表面シート側に接合されることで、前記ウイングが幅方向内方に折り返されている請求項5記載の吸収性物品。
  8. 前記後部フラップのみが予め折り返された状態で前記シート材料が前記本体の前記表面シート側に接合されることで、前記後部フラップが幅方向外方に折り返されている請求項6記載の吸収性物品。

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