JP2006277996A - 電子線装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電子線装置であって、電子線の焦点を合わせて試料に照射する対物レンズを備え、対物レンズは、試料側に向うほど半径が小さくなる、少なくとも1つの円錐形状の電極と、軸対称電極とを有し、軸対称電極は、前記円錐形状の電極より試料側に配置されたほぼ接地の電極であり、試料面での電界強度を小さくする位置に配置され、さらに、負の軸上色収差を生じる多極子レンズと、電圧制御装置とを備え、電圧制御装置が軸対称電極の電圧を調整して、もしくは軸対称電極の電圧と少なくとも1つの円錐形状の電極の電圧との双方を調整して、対物レンズの軸上色収差の絶対値を多極子レンズの軸上色収差の絶対値と等しくする。
【選択図】図1−a
Description
また、4極子レンズ4段からなる軸上色収差補正レンズを用いて軸上色収差補正を行う場合においては、軸上色収差が設計通りにならないために、対物レンズの軸上色収差の絶対値と軸上色収差補正レンズの軸上色収差の絶対値とが等しくならず、残留色収差が大きくなるという問題点があった。
LaB6カソード銃1から放出された一次電子線は、コンデンサレンズ3で集束され、成形開口5の開口を一様な強度で照射する。一次電子線は成形開口5で矩形ビームに成形され、成形レンズ6と成形レンズ8で縮小され、電磁偏向器10で偏向され、対物レンズ60に入射する。一次電子線は、軸合わせ偏向器2、4、及び7で、軸合わせされる。一次電子線は、さらに対物レンズ60でさらに縮小され、試料16に合焦する。対物レンズは、上述したように、軸上色収差を補正する。一次電子線は、一次電子線軌道制御偏向器9により、二次電子と異なる軌道を通るよう制御されるので、一次電子の空間電荷が二次電子に影響を与えることがない。
図3は、本願発明による半導体デバイスの製造方法の一実施例を示すフローチャートである。この実施例の製造工程は以下の主工程を含んでいる。
(1)ウェーハを製造するウェーハ製造工程(又はウェーハを準備するウェーハ準備工程)(ステップ600)
(2)露光に使用するマスクを製造するマスク製造工程(又はマスクを準備するマスク準備工程)(ステップ602)
(3)ウェーハに必要な加工処理を行うウェーハプロセッシング工程(ステップ604)
(4)ウェーハ上に形成されたチップを1個ずつ切り出し、動作可能にならしめるチップ組立工程(ステップ606)
(5)組み立てられたチップを検査するチップ検査工程(ステップ608)
なお、上記のそれぞれの主工程は更に幾つかのサブ工程からなっている。
(A)絶縁層となる誘電体薄膜や配線部、或いは電極部を形成する金属薄膜等を形成する薄膜形成工程(CVDやスパッタリング等を用いる)
(B)この薄膜層やウェーハ基板を酸化する酸化工程
(C)薄膜層やウェーハ基板等を選択的に加工するためにマスク(レチクル)を用いてレジストパターンを形成するリソグラフィー工程
(D)レジストパターンに従って薄膜層や基板を加工するエッチング工程(例えばドライエッチング技術を用いる)
(E)イオン・不純物注入拡散工程
(F)レジスト剥離工程
(G)加工されたウェーハを検査する工程
なお、ウェーハプロセッシング工程は必要な層数だけ繰り返し行い、設計通り動作する半導体デバイスを製造する。
(a)前段の工程で回路パターンが形成されたウェーハ上にレジストをコートするレジスト塗布工程(ステップ700)
(b)レジストを露光する工程(ステップ702)
(c)露光されたレジストを現像してレジストのパターンを得る現像工程(ステップ704)
(d)現像されたレジストパターンを安定化するためのアニール工程(ステップ706)
上記の半導体デバイス製造工程、ウェーハプロセッシング工程、リソグラフィー工程については、周知のものでありこれ以上の説明を要しないであろう。
3:コンデンサレンズ 4:軸合わせ偏向器、
5:成形開口 6:成形レンズ
7:軸合わせ偏向器 8:成形レンズ
9:一次電子線軌道制御偏向器 10:電子線分離器用電磁偏向器
11〜15:対物レンズ 12:NA開口
16:試料 17:静電偏向器
18:像点 19:色収差補正レンズ
20:補助レンズ 21:拡大レンズ
22、26、27:補助レンズ 23:拡大レンズ
24:MCP 25:励磁コイル
26:電極兼磁極 27:パーマロイコア
28:絶縁スペーサ 29:締仕ネジ
30:一次電子線軌道 31:LaB6カソード銃
32:コンデンサレンズ 33:マルチ開口
34:成形レンズ 35:NA開口
36:縮小レンズ 37:軸上色収差補正レンズ
38:焦点 39:焦点
40:静電偏向器 41:電子線分離器用電磁偏向器
42:対物レンズ
43:走査偏向器兼ダイナミックフォーカス電極
44:円筒電極 45:試料
46:レンズギャップ 47:電圧調整電源
48:拡大レンズ 49:軸合わせ偏向器
50:拡大レンズ 51:軸合わせ偏向器
52:検出器 53:4極磁極
54:補助レンズ 75:アース電位の磁極
Claims (10)
- 負電圧が印加された試料に電子線を照射し、試料から放出される二次電子を対物レンズと試料とが作る電界で加速し、少なくとも電磁偏向器を有する電子線分離器で前記二次電子線を検出器方向に向かわせる、電子線装置であって、
前記電子線装置は、電子線の焦点を合わせて試料に照射する対物レンズを備え、
前記対物レンズは、試料側に向うほど半径が小さくなる、少なくとも1つの円錐形状の電極と、軸対称電極とを有し、
前記軸対称電極は、前記円錐形状の電極より試料側に配置されたほぼ接地の電極であり、試料面での電界強度を小さくする位置に配置されることを特徴とする、電子線装置。 - 請求項1に記載の電子線装置において、
前記電子線装置は、さらに、負の軸上色収差を生じる多極子レンズと、電圧制御装置とを備え、
前記電圧制御装置が前記軸対称電極の電圧を調整して、もしくは前記軸対称電極の電圧と前記少なくとも1つの円錐形状の電極の電圧との双方を調整して、前記対物レンズの軸上色収差の絶対値を前記多極子レンズの軸上色収差の絶対値と等しくすることを特徴とする、電子線装置。 - 請求項1又は2に記載の電子線装置において、
前記軸対称電極は、円板形状又は円錐形状の電極であることを特徴とする、電子線装置。 - 請求項2又は3に記載の電子線装置において、
前記対物レンズは、さらに、焦点調節用の円錐形状の電極を有し、
前記焦点調節用の円錐形状の電極は、前記少なくとも1つの円錐形状の電極の試料とは反対側に配置されており、前記電圧制御装置により該電極に印加される電圧を調整することによって、前記軸対称電極の電圧の変化による焦点距離の変化を補正することを特徴とする、電子線装置。 - 負電圧が印加された試料に電子線を照射し、試料から放出される二次電子を対物レンズと試料とが作る電界で加速し、少なくとも電磁偏向器を有する電子線分離器で前記二次電子線を検出器方向に向かわせる、電子線装置であって、
前記電子線装置は、電子線の焦点を合わせて試料に照射する対物レンズを備え、
前記対物レンズは、少なくとも1枚の電極と、アース電極とを有し、
前記アース電極は、試料面での電界強度を小さくする位置に配置されることを特徴とする、電子線装置。 - 請求項5に記載の電子線装置において、
前記少なくとも1枚の電極は、円筒電極であることを特徴とする、電子線装置。 - 請求項5又は6に記載の電子線装置において、
前記電子線装置は、さらに、負の軸上色収差を生じる多極子レンズと、電圧制御装置とを備え、
前記電圧制御装置が、前記少なくとも1枚の電極に印加する電圧を調整して、前記対物レンズの軸上色収差の絶対値を前記多極子レンズの軸上色収差の絶対値と等しくすることを特徴とする、電子線装置。 - 請求項7に記載の電子線装置において、
前記対物レンズは、電磁レンズと静電レンズとの合成レンズであり、
前記電磁レンズは、前記電圧制御装置により該静電レンズに加えられる電圧を変化させることによって焦点距離を補正することを特徴とする、電子線装置。 - 請求項7に記載の電子線装置において、
前記対物レンズは、さらに、もう1枚の別電極を有し、
前記電圧制御装置が、前記別電極に印加する電圧を調整することにより、前記別電極は、前記少なくとも1枚の電極の電圧の変化による焦点距離の変化を補正することを特徴とする、電子線装置。 - デバイスを製造する方法であり、
前記方法は、
a.ウェーハを準備する工程と、
b.ウェーハプロセスを行う工程と、
c.ウェーハプロセス後のウェーハを請求項1乃至6の何れかの装置を用いて評価する工程と、
d.前記b及びcの工程を必要な回数繰り返す工程と、
e.前記ウェーハを切断し、デバイスに組み立てる工程とを備えることを特徴とする、方法。
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