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JP2006270595A - 映像符号化回路、映像符号化装置および多重化回路 - Google Patents

映像符号化回路、映像符号化装置および多重化回路 Download PDF

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JP2006270595A
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Tatsunori Saito
龍則 斉藤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】0周回が生じても、ローカルタイムスタンプをPTSに正常に変換することが可能な映像符号化回路、映像符号化装置および多重化回路を提供する。
【解決手段】ESパース部21は、H.264エレメンタリーストリームをフレーム単位で分割してPESペイロードとして出力するとともに、各PESペイロードの構成要素を分析して、PTS生成部23におけるタイムスタンプ変換処理に必要な情報を抽出する。0周回判定部22は、0周回が発生したか否かを判定し、0周回が発生しない場合には、PTS生成部23は、通常処理手段23aを用いて、通常の処理によりPTSを生成する。一方、0周回が発生した場合には、PTS生成部23は、0周回処理手段23bを用いて、通常の処理により求めたPTSに、前フレームのローカルタイムスタンプのビット長に基づいて求めた補正値δを加えた値をPTSとするようにしたものである。
【選択図】 図3

Description

この発明は、ローカルタイムスタンプを任意のビット長で設定可能な動画圧縮方式を用いて、動画像信号を符号化する映像符号化装置に関する。
周知のように、例えばITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Sector)勧告H.264などの動画圧縮方式は、ローカルタイムスタンプを任意のビット長(1〜32ビット)に設定することを可能としている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、上記ビット長を任意に設定可能であることより、設定値によっては0周回を起こす可能性がある。符号化装置において0周回を起こした場合、ローカルタイムスタンプをPTS(Presentation Time Stamp)に正常に変換できないという問題があった。
大久保榮監修「H.264/AVC教科書」(株)インプレスコミュニケーションズ、2004年7月30日。
従来の映像符号化装置では、ローカルタイムスタンプを任意のビット長に設定することが可能な動画圧縮方式を採用する場合、上記ビット長の設定値によっては0周回を起こす可能性があり、0周回を起こすとローカルタイムスタンプをPTSに正常に変換できないという問題があった。
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、0周回が生じても、ローカルタイムスタンプをPTSに正常に変換することが可能な映像符号化回路、映像符号化装置および多重化回路を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、タイムスタンプを任意のビット長で設定可能な動画圧縮方式を用いて、動画像信号を符号化する映像符号化回路において、動画圧縮方式を用いて動画像信号をフレーム単位の符号化データに符号化し、この符号化データにタイムスタンプを付与する符号化手段と、この符号化手段が生成した符号化データに付与されるタイムスタンプを検出するタイムスタンプ検出手段と、このタイムスタンプ検出手段が検出したタイムスタンプのカウント値に基づいて、0周回の発生を検出する0周回検出手段と、タイムスタンプ検出手段が検出したタイムスタンプに基づいて、符号化データの提示時刻を示す提示タイムスタンプを生成するものであって、0周回検出手段が0周回の発生を検出した場合には、0周回発生を検出するのに0周回検出手段が用いたタイムスタンプのビット長に基づいて、生成した提示タイムスタンプを補正する提示タイムスタンプ生成手段と、符号化手段が生成した符号化データをパケット化するパケット化手段と、このパケット化手段がパケット化した符号化データに、提示タイムスタンプ生成手段が生成した提示タイムスタンプを付加するパケット生成手段とを具備して構成するようにした。
以上述べたように、この発明では、0周回検出手段が0周回の発生を検出し、0周回が発生した場合には、タイムスタンプのビット長に基づいて補正した提示タイムスタンプを求めるようにしている。
したがって、この発明によれば、0周回が生じても、ローカルタイムスタンプを提示タイムスタンプに正常に変換することが可能な映像符号化装置を提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明に係わる映像符号化回路の構成を機能ブロックで示したものであり、この回路は映像符号化装置に実装される。映像符号化回路は、H.264エンコーダ10と、MPEG-2 Systems TS 多重器20とを備える。ここでは機能ブロックで示すが、これらの構成は1つのDSPチップとその制御プログラムで実現することも可能である。
H.264エンコーダ10は、動画像の映像情報にITU−T勧告H.264の動画圧縮方式にしたがった符号化処理を施して、符号化データとしてH.264エレメンタリーストリーム(ES:Elementary Stream)を生成する。
H.264エンコーダ10は、図2に示すようなHRD(Hypothetical Reference Decoder)モデルに基づくものである。このHRDモデルは、CPB(Coded Picture Buffer)1と、デコーダ2と、DPB(Decoded Picture Buffer)3とを備える。CPB1は、符号化データをバッファしてデコーダ2に出力する。デコーダ2によってデコードされたデータは、DPB3でバッファされた後、出力される。
なお、以下の説明では、CPB1からn番目のフレームの符号化データが出力される時刻をtr,n(n)とし、DPB3から復号されたデータが出力される時刻をto,dpb(n)として説明する。またDPB3では、時間dpb_output_delay(n)だけバッファされるものとする。
MPEG-2 Systems TS 多重器20は、上記H.264エレメンタリーストリームなどのビデオデータやオーディオデータ、その他のデータを、それぞれ188バイトのTS(Transport Stream)パケットにパケット化し、これらを多重化したトランスポートストリーム(TS)を生成する。以下の説明では、H.264エレメンタリーストリームに係わる構成について詳述する。
このMPEG-2 Systems TS 多重器20は、図3に示すように、ES(Elementary Stream)パース(parse)部21と、0周回判定部22と、PTS(Presentation Time Stamp)生成部23と、PES(Packetized Elementary Stream)パケット生成部24と、TS(Transport Stream)パケット生成部25、多重スイッチ26とを備える。
ESパース部21は、例えば上記H.264エレメンタリーストリームをフレーム単位で分割してPESペイロードとしてPESパケット生成部24に出力するとともに、各PESペイロードの構成要素(シンタックス)を分析して、PTS生成部23におけるタイムスタンプ変換処理に必要な情報を上記PESペイロードから抽出し、PTS生成部23に通知する。また、この抽出した情報のうち、ローカルタイムスタンプについては、0周回判定部22に出力する。
0周回判定部22は、ESパース部21が検出した各フレームのローカルタイムスタンプを、フレーム間で比較して、ローカルタイムスタンプに0周回が発生したか否かを判定し、この判定結果をPTS生成部23に出力する。ここでの具体的な検出方法としては、あるフレームfのタイムスタンプが示す時間tを、上記フレームfに続くフレームfn+1のタイムスタンプが示す時間tn+1から減算して、その減算結果の符号が負の場合に0周回が発生したものと判定する。
PTS生成部23は、通常処理手段23aと0周回処理手段23bとを備えている。通常処理手段23aと0周回処理手段23bは、いずれもPTS(Presentation Time Stamp)を生成するものであるが、0周回判定部22が0周回の発生を検出しない場合には、通常処理手段23aによってPTSを生成し、一方、0周回の発生を検出した場合には、0周回処理手段23bによってPTSを生成する。
通常処理手段23aは、下式(1)および(2)に基づいて上記PTSを求める。ここでPTSは、下式(2)のto,dpb(n)に相当する。nは、処理対象となるフレームがn番目のフレームであることを示す。
Figure 2006270595
なお、上式において、tr,n(nb)は当該n番目のフレームから見て、過去直近のIDRフレーム(nb番目のフレーム)について求めたtr,n(n)である。またこれに備え、上記tr,n(nb)は、PTS生成部23が保持している。具体的にはPTS生成部23は、ESパース部21から通知される情報に基づいて、自己が求めたtr,n(n)がIDRフレームに関するものであることを検出し、これをtr,n(nb)として、少なくとも次のIDRフレームに対する処理を行うまで保持する。
また上式(1)および(2)において、tcは1クロックあたりの時間解像度を示す。またcpb_removal_delay(n)は、ローカルタイムスタンプの値に相当し、ESパース部21がPESペイロードから検出した値が代入される。同様に、tcは、ESパース部21によってPESペイロードから検出された値を用いる。また、dpb_output_delay(n)についても、ESパース部21によってPESペイロードから検出された値を用いる。
一方、0周回処理手段23bは、上述したような通常処理手段23aの処理により時刻to,dpb(n)を求め、これに補正値δを加えた値をPTSとすることで、0周回を考慮した値を生成し、PESパケット生成部24に出力する。
補正値δは、例えば次のように求める。前フレーム(n−1番目)のローカルタイムスタンプcpb_removal_delay(n-1)のビット長をESパース部21から通知される情報に基づいて検出し、このビット長で表現可能な最大時刻t_max(n-1)を求める。そして、このt_max(n-1)から上記cpb_removal_delay(n-1)を減じた値を補正値δとする。このため、PTS生成部23は、ESパース部21から通知される情報のうち、少なくとも1フレーム前の上記情報を保持するようにする。
PESパケット生成部24は、PTS生成部23で求められたPTSなどを挿入したPESヘッダを生成し、これをESパース部21から出力されるPESペイロードの先頭に付加して、PESパケットを生成する。
TSパケット生成部25は、上記PESパケットを184バイトのTS(Transport Stream)ペイロードに分割し、各TSペイロードの先頭にTS(Transport Stream)ヘッダを付加してTS(Transport Stream)パケットを生成する。
TSパケット生成部25で生成されたTSパケットは、多重スイッチ26にて、他の系統(図示しない)によりTSパケット化されたオーディオデータなどと多重化されて、トランスポートストリーム(TS)として出力される。
以上のように、上記構成の映像符号化装置では、0周回判定部22で0周回が発生したか否かを判定し、0周回が発生しない場合には、PTS生成部23は、通常処理手段23aを用いて、通常の処理によりPTSを生成する。一方、0周回が発生した場合には、PTS生成部23は、0周回処理手段23bを用いて、通常の処理により求めたPTSに、前フレームのローカルタイムスタンプのビット長に基づいて求めた補正値δを加えた値をPTSとするようにしている。
したがって、上記構成の映像符号化装置によれば、ローカルタイムスタンプのビット長を短くすることで0周回が発生しても、ローカルタイムスタンプをPTSに正常に変換することができる。このため、ローカルタイムスタンプのビット長を短くすることができ、伝送情報量を削減することができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
この発明に係わる映像符号化回路の一実施の形態の構成を示す回路ブロック図。 図1に示した映像符号化回路のH.264エンコーダのHRDモデルを示す図。 図1に示した映像符号化回路のMPEG-2 Systems TS 多重器の構成を示す回路ブロック図。
符号の説明
1…CPB、2…デコーダ、3…DPB、10…H.264エンコーダ、20…MPEG-2 Systems TS 多重器、21…ESパース部、22…0周回判定部、23…PTS生成部、23a…通常処理手段、23b…0周回処理手段、24…PESパケット生成部、25…TSパケット生成部、26…多重スイッチ。

Claims (9)

  1. ローカルタイムスタンプを任意のビット長で設定可能な動画圧縮方式を用いて、動画像信号を符号化する映像符号化回路において、
    前記動画圧縮方式を用いて動画像信号をフレーム単位の符号化データに符号化し、この符号化データに前記ローカルタイムスタンプを付与する符号化手段と、
    この符号化手段が生成した符号化データに付与されるローカルタイムスタンプを検出するローカルタイムスタンプ検出手段と、
    このローカルタイムスタンプ検出手段が検出したローカルタイムスタンプのカウント値に基づいて、0周回の発生を検出する0周回検出手段と、
    前記ローカルタイムスタンプ検出手段が検出したローカルタイムスタンプに基づいて、前記符号化データの提示時刻を示す提示タイムスタンプを生成するものであって、前記0周回検出手段が0周回の発生を検出した場合には、前記0周回発生を検出するのに0周回検出手段が用いたローカルタイムスタンプのビット長に基づいて、前記生成した提示タイムスタンプを補正する提示タイムスタンプ生成手段と、
    前記符号化手段が生成した符号化データをパケット化するパケット化手段と、
    このパケット化手段がパケット化した符号化データに、前記提示タイムスタンプ生成手段が生成した提示タイムスタンプを付加するパケット生成手段とを具備したことを特徴とする映像符号化回路。
  2. 前記0周回検出手段は、前記ローカルタイムスタンプ検出手段が検出した連続する2つのローカルタイムスタンプのカウント値を比較することにより、0周回の発生を検出することを特徴とする請求項1に記載の映像符号化回路。
  3. 前記提示タイムスタンプ生成手段は、前記0周回検出手段が0周回の発生を検出した場合に、前記0周回発生を検出するのに0周回検出手段が用いた2つのローカルタイムスタンプのうち、時間的に先行するローカルタイムスタンプからそのビット長で表現される最大カウント値を求め、この最大カウント値から、前記時間的に先行するローカルタイムスタンプのカウント値を減じた値に基づいて、前記生成した提示タイムスタンプを補正することを特徴とする請求項2に記載の映像符号化回路。
  4. ローカルタイムスタンプを任意のビット長で設定可能な動画圧縮方式を用いて、動画像信号を符号化する映像符号化装置において、
    前記動画圧縮方式を用いて動画像信号をフレーム単位の符号化データに符号化し、この符号化データに前記ローカルタイムスタンプを付与する符号化手段と、
    この符号化手段が生成した符号化データに付与されるローカルタイムスタンプを検出するローカルタイムスタンプ検出手段と、
    このローカルタイムスタンプ検出手段が検出したローカルタイムスタンプのカウント値に基づいて、0周回の発生を検出する0周回検出手段と、
    前記ローカルタイムスタンプ検出手段が検出したローカルタイムスタンプに基づいて、前記符号化データの提示時刻を示す提示タイムスタンプを生成するものであって、前記0周回検出手段が0周回の発生を検出した場合には、前記0周回発生を検出するのに0周回検出手段が用いたローカルタイムスタンプのビット長に基づいて、前記生成した提示タイムスタンプを補正する提示タイムスタンプ生成手段と、
    前記符号化手段が生成した符号化データをパケット化するパケット化手段と、
    このパケット化手段がパケット化した符号化データに、前記提示タイムスタンプ生成手段が生成した提示タイムスタンプを付加するパケット生成手段とを具備したことを特徴とする映像符号化装置。
  5. 前記0周回検出手段は、前記ローカルタイムスタンプ検出手段が検出した連続する2つのローカルタイムスタンプのカウント値を比較することにより、0周回の発生を検出することを特徴とする請求項4に記載の映像符号化装置。
  6. 前記提示タイムスタンプ生成手段は、前記0周回検出手段が0周回の発生を検出した場合に、前記0周回発生を検出するのに0周回検出手段が用いた2つのローカルタイムスタンプのうち、時間的に先行するローカルタイムスタンプからそのビット長で表現される最大カウント値を求め、この最大カウント値から、前記時間的に先行するローカルタイムスタンプのカウント値を減じた値に基づいて、前記生成した提示タイムスタンプを補正することを特徴とする請求項5に記載の映像符号化装置。
  7. ローカルタイムスタンプを任意のビット長で設定可能な動画圧縮方式によって生成された動画像の符号化データを、他の符号化データとパケット多重する多重化回路において、
    前記動画像の符号化データに付与されるローカルタイムスタンプを検出するローカルタイムスタンプ検出手段と、
    このローカルタイムスタンプ検出手段が検出したローカルタイムスタンプのカウント値に基づいて、0周回の発生を検出する0周回検出手段と、
    前記ローカルタイムスタンプ検出手段が検出したローカルタイムスタンプに基づいて、前記符号化データの提示時刻を示す提示タイムスタンプを生成するものであって、前記0周回検出手段が0周回の発生を検出した場合には、前記0周回発生を検出するのに0周回検出手段が用いたローカルタイムスタンプのビット長に基づいて、前記生成した提示タイムスタンプを補正する提示タイムスタンプ生成手段と、
    前記符号化手段が生成した符号化データをパケット化するパケット化手段と、
    このパケット化手段がパケット化した符号化データに、前記提示タイムスタンプ生成手段が生成した提示タイムスタンプを付加するパケット生成手段とを具備したことを特徴とする多重化回路。
  8. 前記0周回検出手段は、前記ローカルタイムスタンプ検出手段が検出した連続する2つのローカルタイムスタンプのカウント値を比較することにより、0周回の発生を検出することを特徴とする請求項7に記載の多重化回路。
  9. 前記提示タイムスタンプ生成手段は、前記0周回検出手段が0周回の発生を検出した場合に、前記0周回発生を検出するのに0周回検出手段が用いた2つのローカルタイムスタンプのうち、時間的に先行するローカルタイムスタンプからそのビット長で表現される最大カウント値を求め、この最大カウント値から、前記時間的に先行するローカルタイムスタンプのカウント値を減じた値に基づいて、前記生成した提示タイムスタンプを補正することを特徴とする請求項8に記載の多重化回路。
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