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JP2006269916A - 圧電アクチュエータ及び吐出装置 - Google Patents

圧電アクチュエータ及び吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動耐久性に優れる圧電アクチュエータ及び吐出装置を提供する。
【解決手段】第1の圧電セラミックスからなるセラミック振動板2の表面に、第2の圧電セラミックスからなる圧電体層5をコモン電極4及び駆動電極6で挟持してなる変位素子7が複数設けられてなり、前記第1の圧電セラミックスと前記第2の圧電セラミックスとは、主成分が略同一で、圧電特性が異なることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電アクチュエータ及び吐出装置に関し、例えば、燃料噴射用インジェクタ、インクジェットプリンタ、あるいは圧電共振子、発振器、超音波モータ、超音波振動子、フィルタあるいは加速度センサ、ノッキングセンサ、及びAEセンサ等の圧電センサなどに適し、特に、広がり振動、伸び振動、厚みたて振動を利用した印刷ヘッドとして好適に用いられる圧電アクチュエータ及び吐出装置に関するものである。
従来から、圧電磁器を利用した製品としては、例えば、圧電アクチュエータ、フィルタ、圧電共振子(以下、発振子を含む概念である)、超音波振動子、超音波モータ、圧電センサ等がある。
これらの中で、例えば圧電アクチュエータは、電気信号に対する応答速度がμsecオーダーと非常に高速であるため、半導体製造装置のXYステージの位置決め用圧電アクチュエータやインクジェットプリンタの印刷ヘッドに用いられる圧電アクチュエータ等に応用されている。特に、最近のカラープリンタの高速化、低価格化により、インクジェットプリンタ等のインク吐出用圧電アクチュエータへの使用要求が高まっている。
このような圧電アクチュエータには圧電素子が使用されており、例えば、セラミック振動板として作用するセラミックス基板と、その上に第1の電極層、圧電体層、及び第2の電極層をこの順に設けた、所謂ユニモルフ型の圧電アクチュエータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような圧電アクチュエータのセラミック振動板として用いられているセラミックス基板は酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などが用いられているが、この様なセラミック振動板に圧電素子を、100℃以上の高い温度で硬化する接着剤を用いて接着する際には、セラミックス基板と圧電素子の線熱膨張係数が異なるために、圧電素子に圧縮応力が発生する。圧縮応力により、圧電素子の圧電特性が著しく低下するという課題があった。これを解決するために、セラミック振動板として用いるセラミックス基板を同一組成の圧電体で構成することが提案されている(特許文献2)。
W02002/073710公報 特開2004−165650公報
しかしながら、特許文献2に記載されている圧電アクチュエータは、圧縮応力を低減するという利点はあるものの、駆動を繰り返すと、変位が劣化し、その結果、液体吐出が不安定になるという問題があった。
そこで、本発明は、駆動耐久性に優れる圧電アクチュエータ及び吐出装置を提供することを目的とする。
本発明の圧電アクチュエータは、第1の圧電セラミックスからなるセラミック振動板の表面に、第2の圧電セラミックスからなる圧電体層をコモン電極及び駆動電極で挟持してなる変位素子が複数設けられてなり、前記第1の圧電セラミックスと前記第2の圧電セラミックスとは、主成分が略同一で、圧電特性が異なることを特徴とする。
特に、前記第1の圧電セラミックスの圧電特性が、前記第2の圧電セラミックスの圧電特性の75%以下であることが好ましい。
前記第1の圧電セラミック及び第2の圧電セラミックスが、主成分としてPb、Zr、Tiを含むことを特徴とする。
前記第1の圧電体セラミックスの格子定数比c/aが1.013〜1.030、前記第2の圧電セラミックスの格子定数比c/aが1.01〜1.016、且つ、c/aの値がc/aの値よりも小さいことを特徴とする。
前記第1の圧電体セラミックスのZr/Ti比が0.96〜0.81、前記第2の圧電セラミックスのZr/Ti比が1.17〜0.92、且つ、前記第1の圧電セラミックスのZr/Ti比が前記第2の圧電セラミックスのZr/Ti比より小さいことを特徴とする。
また、本発明の液体吐出装置は、上記の圧電アクチュエータを、内部に液体加圧室と、該液体加圧室に連通するノズル孔とを具備する流路部材に接合してなり、前記液体加圧室に充填された液体を前記圧電アクチュエータによって加圧し、前記ノズル孔から液滴を吐出させることを特徴とする。
高い変位特性を得るためには、圧電体の分域回転歪を利用することが不可欠である。この様な、大きな分域回転歪を得るためには、MPB近傍の菱面体晶側の組成を利用する、あるいは3価、あるいは5価以上のドナー成分を添加することが有効である。
しかし、この様な分域回転歪の大きな圧電体は応力による結晶配向性の変化が生じやすいため、圧電体と同一組成の基板をセラミック振動板として用いて変位を繰り返し行うと、セラミック振動板に対して、応力が付与されることにより、結晶の配向状態が変化する。その結果、圧電素子の拘束状態が変化することにより、変位が劣化するという知見を得た。
さらに、圧電体と電極との同時焼成を行う際に、これらの熱膨張係数差による熱応力を低減するために、セラミック振動板は同一組成の圧電体であることが好ましいが、変位と耐久性を両立させるためには、変位を行う第2の圧電セラミックスは分域回転成分の多い圧電体とし、且つ第1の圧電セラミックスは結晶配向を抑制するために、分域回転の少ない圧電体とすることが重要であるという知見を得た。
このように、第1の圧電セラミックスと第2の圧電セラミックスとの主成分を略同一とし、圧電特性を相違させることにより、駆動耐久性に優れる圧電アクチュエータ及び吐出装置を実現することができる。
本発明を、図を用いて説明する。図1は、本発明による一実施例の圧電アクチュエータを示す断面図である。
図1において、圧電アクチュエータは、セラミック振動板2の表面に変位素子7が複数設けられている。各変位素子7は、コモン電極4、圧電層5及び駆動電極6がこの順に積層されて構成され、圧電体層5をコモン電極4と駆動電極6で挟持するように配置している。なお、コモン電極4は接地されるとともに、各駆動電極6には外部から電圧が印加され、コモン電極4と駆動電極6間に印加された電圧によって圧電体層5が変位することができる。
本発明によれば、セラミック振動板2が第1の圧電セラミックスからなり、圧電体層5が第2の圧電セラミックスからなり、しかも、第1の圧電セラミックス及び第2の圧電セラミックスの主成分が略同一で、且つ圧電特性の異なる材料からなっていることが重要である。このように、第1の圧電セラミックスと第2の圧電セラミックスとの主成分を略同一とし、圧電特性を相違させることにより、駆動耐久性に優れる圧電アクチュエータ及び吐出装置を実現することができる。
本発明における圧電性セラミックスとは、圧電性を示すセラミックスを意味し、Bi層状化合物やタングステンブロンズ構造物質、Nb酸アルカリ化合物のペロブスカイト構造化合物、Pbを含有するジルコン酸チタン酸鉛(PZT)やチタン酸鉛等を含有するペロブスカイト構造化合物を例示できるが、これら中でもPbを含むジルコン酸チタン酸鉛やチタン酸鉛が、電極との濡れ性を高め、電極との密着強度を高める点で好適である。
特に、チタン酸鉛、チタン酸バリウムは高い拘束力を得る点で有効である。即ち、Aサイト構成元素としてPbを含有し、且つ、Bサイト構成元素としてZr及び/又はTiを含有する結晶であり、特に、チタン酸ジルコン酸鉛系化合物であることが、より高いd定数を有し、大きな変位の可能な圧電焼結体を得るために好ましい。
第1の圧電セラミックスと第2の圧電セラミックスの主成分が略同一で、圧電特性が異なるとは、例えば、熱膨張係数差を小さくするために両者の主成分を同一にし、添加物を変えて圧電特性を相違させることができる。また、同様の手法により、第2の圧電セラミックスを分域回転成分の多い圧電体とすることができる。
具体的には、第1の圧電セラミックスにはPZTを用い、第2の圧電セラミックスには主成分のPZTに対して、Sr、Ba、Ni、Sb、Nb、Zn、Yb及びTeのうち少なくとも1種を含有させ、より安定した圧電焼結体を得ることができる。例えば副成分としてPb(Zn1/3Sb2/3)O及びPb(Ni1/2Te1/2)Oとを固溶してなるものを例示できる。
特に、Aサイト構成元素として、さらにアルカリ土類元素を含有することが望ましい。アルカリ土類元素としては特にBa、Srが高い変位を得られる点で好ましく、Baを0.02〜0.08モル、Srを0.02〜0.12モル含むことが特に正方晶組成が主体の組成の場合に大きな変位を得るのに有利である。
例えば、Pb1−x―ySrBa(Zn1/3Sb2/3(Ni1/2Te1/2Zr1−a−b−cTi+αwt%Pb1/2NbO(0≦x≦0.14、0≦y≦0.14、0.05≦a≦0.1、0.002≦b≦0.01、0.44≦c≦0.50、α=0.1〜1.0)で表されものである。
また、第2の圧電セラミックスのZr/Ti比が1.17〜0.92、第1の圧電体セラミックスのZr/Ti比が0.96〜0.81、且つ、第1の圧電セラミックスのZr/Ti比が第2の圧電セラミックスのZr/Ti比より小さいことが大きな拘束力を得る点で好ましい。
さらに、第2の圧電セラミックスの格子定数比c/aが1.01〜1.016、好ましくは1.011〜1.013、第1の圧電体セラミックスの格子定数比c/aが1.013〜1.030、好ましくは1.015〜1.017が圧電層と熱膨張をそろえるという点で好ましい。
第1の圧電セラミックスの圧電特性は、第2の圧電セラミックスの圧電特性の75%以下、特に70%以下であることが好ましい。圧電特性が低いということは、分域回転が少ないということであり、より拘束力の高い圧電セラミックスとなる。
また、本発明によれば、同時焼成で作製するため、コモン電極4が銀を87体積%以上、特に90体積%以上、さらには93体積%以上含む銀−パラジウム合金からなり、焼成後の圧電アクチュエータ1の内部に発生する残留応力の大きさを100MPa以下に制御することが好ましい。このように、コモン電極4の銀成分を87体積%以上にすることにより電極の収縮による圧縮応力を低減する効果を期待できる。
また、コモン電極4の凝集を抑制する為に、コモン電極4の平均粒子径は0.1〜5.0μmが好ましく、また、さらに密着強度を高め、残留応力を低減して圧電特性d31をより安定化させるため、コモン電極4の少なくとも一部、特にコモン電極4が圧電性セラミックスを含むことが好ましい。この圧電性セラミックスは、銀パラジウム合金の総量を100体積%とした時に10〜60体積%、特に18〜50体積%、更には20〜30体積%の割合で含まれるのが、コモン電極4と圧電体層5との密着強度を高めながら残留応力を低減させるために良い。
さらに、上記圧電性セラミックスは、残留応力の均質化のため、その平均結晶粒子径が0.3〜1.0μmであることが好ましい。さらに、欠陥抑制のために0.4〜0.6μmが好ましい。このように結晶粒子径を制御すると、残留応力が発生した場合でも、複数の変位素子に発生する残留応力の大きさが均一化され、ばらつきが小さいため、圧電特性d31への影響が少なくなる。
次に、本発明の積層圧電体の製造方法について、一例としてPZTを圧電セラミックスとして用いた場合について説明する。
まず、原料として、第1の圧電セラミック粉末としてPZT粉末を準備するとともに、第2の圧電セラミック粉末として上述したPZT系の材料の1種を準備する。
これらの圧電セラミックス粉末に適当な有機バインダーを添加してそれぞれテープ状に成形し、作製したグリーンシートの一部に内部電極としてAg−Pdペーストを塗布して積層し、さらに、10〜50MPaの圧力で加圧した後、所望の形状にカットする。これを、400℃程度で脱バインダーを行いその後焼成する。焼成後、表面に所望の電極を形成し分極して積層圧電体を形成する。
なお、焼結前生密度は4.5g/cm以上であることが好ましい、焼結体密度を4.5g/cm以上に上げることにより、より低温での焼成が可能であり、さらに生密度を上げると、Pbの蒸発を抑制することも容易となる。
本発明の液体吐出装置は、図2に示したように、内部に液体加圧室13aと、液体加圧室13aに連通するノズル孔18とを具備する流路部材13に接合してなり、液体加圧室13aに充填された液体を圧電アクチュエータ11によって加圧し、ノズル孔18から液滴を吐出させることを特徴とするもので、インクジェット方式を利用した記録装置に用いられるインクジェット用印刷ヘッドとして好適に用いることができる。
なお、圧電アクチュエータ11は、セラミック振動板12の上にコモン電極14、圧電体層15をこの順に形成し、さらに圧電体層15の表面に複数の駆動電極16を形成し、圧電体層15をコモン電極14と駆動電極16とで挟持した構造を有する変位素子14がセラミック振動板12の上に複数形成してなるものである。
この圧電アクチュエータ11が、複数の溝を並設し、溝をインク流路16a、各溝を仕切る隔壁12を具備する流路部材13と接合されてなる。接合は、セラミック振動板12がインク流路13aの空間と当接するように流路部材13に接着剤等を用いて接合するが、変位素子17を構成する個別電極16の各々はインク流路13aの直上に配置するように設けられている。
そして、コモン電極14と個別電極16との間に駆動回路より電圧を印加し、電圧が印加され変位した変位素子17に対応するインク流路13a内のインクを加圧し、圧電素子17を振動させることによりインク流路13a内のインクを加圧し、流路部材13の底面に開口させたインク吐出孔18よりインク滴を吐出させる。
このような印刷ヘッドの圧電アクチュエータとして本発明の積層圧電体を用いることによって、安価なICを用いて印刷ヘッドを実現することができる。
本発明の印刷ヘッド、変位特性に優れるため、高速で高精度な吐出というという特徴が得られ、高速印刷に好適な印刷ヘッドを提供することができる。また、本発明の印刷ヘッドをプリンタに搭載することによって、例えば、上記の印刷ヘッドにインクを供給するインクタンクと、記録紙に印刷するための記録紙搬送機構とを備えているプリンタは、従来に比べて高速・高精度の印刷を容易に達成できる。
本発明の積層圧電体を作製し、これを圧電アクチュエータとしてインクジェット印刷ヘッドに応用した。
まず、原料として、純度99%以上のチタン酸ジルコン酸鉛を含有する圧電セラミックス粉末を準備した。
グリーンシートは、ジルコン酸チタン酸鉛を主成分とする圧電用のセラミック材の粉末に、水系バインダーとしてブチルメタクリレート、分散剤にポリカルポン酸アンモニウム塩、溶剤にイソプロビルアルコールと純水を各々添加して混合し、このスラリーをドクタープレード法によりキャリアフィルム上に、厚さ30μmのシート形状にて作製した。
表2に示す圧電体層用およびセラミック振動板用の2種類の組成のグリーンシートを作製し組み合わせた。
また、内部電極ペーストを、セラミック振動板用のグリーンシートの表面に厚さ4μmで印刷し、内部電極を形成した。更に、内部電極が印刷された面を上向きにしてセラミック振動板グリーンシートの上に圧電体層用グリーンシートを積層し、加圧プレスし、積層体を得た。
この積層体を脱脂処理した後に、980℃、酸素99%以上の雰囲気中で4時間保持して焼結し、圧電体層1とセラミック振動板2と内部電極2とからなる積層体を作製した。それらの表面片側に表面電極3を形成した。表面電極3は、スクリーン印刷にてAuペーストを塗布した。これを600〜800℃で大気中で焼付けて形成した。
最後に、表面電極3にリード線を半田で接続し、図1に示すような形状の圧電素子を完成した。
次に、圧電素子の変位評価方法について示す。図1に示す形状の圧電素子を8mm×8mmの大きさに加工し、この基板を10mm×10mmの外形に4mm×4mmの孔を空けた金属基板に接着し、変位測定用サンプルとした。さらに、内部電極と表面電極間の厚み方向に3kv/mmの直流電圧を5分間印加して分極を行った。2kV/mmの電圧下変位を行った。変位はドップラー変位計で測定した。50時間変位後変位測定し、変位の劣化量を求めた。結果を表1に示した。
Figure 2006269916
本発明の試料No.2〜12は、変位が53nm以上でありが、50時間の耐久後の変位劣化率が5%以下であった。
一方、第1の圧電セラミックスと第2の圧電セラミックスが同一である本発明の範囲外の試料No.1は劣化率が10%以上と大きかった。
本発明の圧電アクチュエータの構造を示す概略断面図である。 本発明の液体吐出装置の構造を示す概略断面図である。
符号の説明
1、11・・・圧電アクチュエータ
2、12・・・セラミック振動板
4、14・・・コモン電極
5、15・・・圧電体層
6、16・・・表面電極
7、17・・・変位素子
13・・・流路部材
13a・・・インク流路
13b・・・隔壁
18・・・インク吐出孔

Claims (6)

  1. 第1の圧電セラミックスからなるセラミック振動板の表面に、第2の圧電セラミックスからなる圧電体層をコモン電極及び駆動電極で挟持してなる変位素子が複数設けられてなり、前記第1の圧電セラミックスと前記第2の圧電セラミックスとは、主成分が略同一で、圧電特性が異なることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記第1の圧電セラミックスの圧電特性が、前記第2の圧電セラミックスの圧電特性の75%以下であることを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記第1の圧電セラミック及び第2の圧電セラミックスが、主成分としてPb、Zr、Tiを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記第1の圧電体セラミックスの格子定数比c/aが1.013〜1.030、前記第2の圧電セラミックスの格子定数比c/aが1.01〜1.016、且つ、c/aの値がc/aの値よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第1の圧電体セラミックスのZr/Ti比が0.96〜0.81、前記第2の圧電セラミックスのZr/Ti比が1.17〜0.92、且つ、前記第1の圧電セラミックスのZr/Ti比が前記第2の圧電セラミックスのZr/Ti比より小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の圧電アクチュエータを、内部に液体加圧室と、該液体加圧室に連通するノズル孔とを具備する流路部材に接合してなり、前記液体加圧室に充填された液体を前記圧電アクチュエータによって加圧し、前記ノズル孔から液滴を吐出させることを特徴とする液体吐出装置。
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