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JP2006259937A - データ収集装置およびデータ復元装置 - Google Patents

データ収集装置およびデータ復元装置 Download PDF

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JP2006259937A JP2005074118A JP2005074118A JP2006259937A JP 2006259937 A JP2006259937 A JP 2006259937A JP 2005074118 A JP2005074118 A JP 2005074118A JP 2005074118 A JP2005074118 A JP 2005074118A JP 2006259937 A JP2006259937 A JP 2006259937A
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直史 中村
Akiharu Takenaka
章晴 竹中
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Abstract

【課題】入力データを動的に圧縮することで、書き込み量を減らし、かつ全体の書き込み時間を短縮する。
【解決手段】 外部デバイス類20等の入力ソースからデータを読み出し、入力データ配列記憶部11aに格納する入力処理部11と、入力処理部が格納した入力データ配列記憶部を読み出して圧縮処理を行なう圧縮処理部12と、その圧縮処理部で圧縮処理をした圧縮データを記憶装置たるストレージデバイス21に保存する保存処理部13と、入力処理部11並びに圧縮処理部12の動作・機能を設定する設定処理部14とを備える。入力処理部は、ビットデータと数値データに分けて収集・記憶し圧縮処理部にて圧縮処理を行なう。圧縮処理は、入力情報をビットデータ、数値データに分別し、それぞれのデータの時系列での特徴より、入力値予測を行い、実入力値との差分値を求め、出現頻度の高い差分値を短い符号で表しデータ量を削減する。
【選択図】図3

Description

この発明は、データ収集装置およびデータ復元装置に関するもので、取得したデータを圧縮して格納したり、その圧縮したデータを復元したりする技術に関する。
生産工場(製造現場)に設置されるFA(ファクトリーオートメーション)システムの制御を司るPLC(プログラマブルロジックコントローラ)は、制御プログラムに基づいて演算実行するCPUユニット、センサやスイッチなどの入力機器を接続してそれらのオン・オフ信号を入力信号として取り込む入力ユニット、アクチュエータやリレーなどの出力機器を接続してそれらに対して出力信号を送り出す出力ユニット、上位端末装置などと接続してそれと情報をやりとりする通信ユニット、各ユニットに電源を供給する電源ユニット、など複数のユニットを組み合わせることにより構成されている。そしてPLCは、入力ユニットで入力した信号をCPUユニットのI/Oメモリに取り込み(INリフレッシュ処理)、予め登録されたラダー言語で組まれた制御プログラムに基づき論理演算をし(プログラム演算実行処理)、その演算実行結果をI/Oメモリに書き込んで出力ユニットに送り出し(OUTリフレッシュ処理)、その後、ネットワーク接続された上位端末装置や表示器等と通信する(周辺サービス処理)、といった各処理をサイクリックに繰り返す。
CPUユニットの処理の一例を簡単に説明すると、まず初期処理をした後、I/Oユニットや高機能ユニットとの間で入/出力データ(I/Oデータ)を交換するI/Oリフレッシュ処理,ユーザプログラムに沿って入力データを論理演算するプログラム実行処理,主に通信ユニットによりネットワークを通じて外部とデータ交換をしたり、外部からのメッセージ要求処理などを行なう周辺処理、といった各処理をサイクリックに実行する。なお、一般に各処理が行われる1サイクルに所要する時間は、サイクルタイムと言われる。
CPUユニットはIOメモリを持っており、そのIOメモリにIOユニットや高機能ユニットからの入力データを格納するとともに、ユーザプログラムを実行した結果を出力データとして格納するようになっている。CPUユニットは、出力データをIOユニットや高機能ユニットに送り、それらユニットは受け取った出力データに基づいて出力機器を動作させる。
上記のIOメモリには、その時々の入力装置や出力装置についての制御値・現在値(ON/OFF,数値)等が格納されているので、当該IOメモリに格納されているセンサ、アクチュエータ類の現在値等を入力情報として所定のタイミングで周期的にフラッシュメモリやハードディスクなどのストレージデバイスに蓄積することにより、PLCの履歴(IOデータがどのように変化したかの履歴)を記録できるようにしたものもある。この履歴を確認することにより、PLCの動作状態の履歴や被制御機器への制御履歴を知ることができ、FA現場での動作履歴などを後工程で解析することができる。
このようにデータを収集するための構成としては、例えば、特許文献1に開示されたようなPLCのPLCバスに接続したデータ収集ユニットを用いたり、PLCの通信ユニットを介してPLCに接続され、外部からCPUユニットに対してアクセス通信し、IOメモリに格納されたデータを収集するデータ収集装置を用いるなど、各種の形態がある。
この時、一般的に後の解析工程での利用を想定し、表計算ソフトなどで使用できるようにカンマ区切りのテキストファイル形式で保存する。これにより、例えば、図1に示すように、各入力データは表の列を構成し、収集時間単位で表の行が構成される。
特開2004−199670号公報
ところで、作業工程の多様化や制御対象の複雑化により、収集・蓄積すべき入力点数は増大するばかりでなく、より高度な解析を行なうために収集周期は短サイクル化している。このため、収集・蓄積すべきデータ量は増大することになるが、FA現場などで使用できるストレージデバイスのサイズには制限があり、適切な解析を行なうために必要な入力情報を蓄積できない状況が発生している。
また、これらのストレージデバイスは、パーソナルコンピュータなどで使用されるハードディスクと比較して書き込み速度が低速である。そのため、現在のストレージデバイスの性能では、上述した高度な解析を行なうために要求される収集周期では書き込みができない場合がある。係る場合、間引いた状態でストレージデバイスデバイスにデータを蓄積することになり、解析の精度が低下する。
この発明は、入力データを収集単位や時系列で収集したデータを動的に圧縮することで、書き込み量を減らし、かつ全体の書き込み時間を短縮することができ、期待するデータ量をストレージデバイスの書き込み能力を超えて蓄積可能とすることができ、また、蓄積した圧縮データの利用者は、展開時に完全に入力データを再現できる可逆圧縮を行なうことができ、データ収集装置およびデータ復元装置を提供することを目的とする。
本発明に係るデータ収集装置は、時系列に変化するデータを周期的に取得する入力データ取得手段と、前記入力データ取得部で取得した直近の所定回数の入力データから次の入力データを予測する予測手段と、その予測手段が予測した予測値と、入力データ取得手段が取得した入力データとを比較する比較手段(実施の形態では、「差分値算出手段」に対応)と、その比較手段で求めた比較値に対して圧縮処理を行なう圧縮処理手段と、その圧縮処理手段で圧縮した圧縮データを記憶手段に向けて出力する手段とを備えて構成した。比較値は、実施の形態では、単純に差分値を求めるようにしたが、一致の程度その他各種の演算により求めることができる。差分値のようにすると、演算処理が簡単で済むので好ましい。ここで、「直近」とは、実施形態で示すように、1つ前のデータ(時系列的に前回のデータ)を含む直前の所定数(1回を含む)が含まれるのはもちろんのこと、たとえば、時系列的な前回データを含ませずに、それ以前のデータであっても直近に含まれる。但し、予測値を求めることができないほど、次回に取得するデータと関連性(つながり)が低い過去のデータは含まない。換言すると、例えば前々回や、それ以前のデータに基づいて次に取得するデータを予測することができる範囲のデータは、直近のデータに含まれる。
データの圧縮は、一般にデータの冗長性を見つけ、冗長部分を端的に表現することで全体のデータ量を削減する手法がとられる。しかし、例えばFA現場で時系列に入力されるビットデータや数値データは、その入力ソースによってデータの偏りは様々であり、規則的な冗長性は定義できない。そのため、一般的に行なわれている圧縮技術をそのまま適用することは困難である。
一方、これらのデータは、現時点に近い数点の既入力データからある程度次回入力値が予測可能である。実施の形態で詳細に説明するように、予測値が入力値と一致したり、近似したりする場合には、入力値と予測値の差分値は図6に示すように値0を中心として一定の範囲に集中する。そこで、本発明では、このデータの出現範囲の偏りを冗長性として捉え、圧縮を実施することに至った。もちろん、本発明が至った経緯は、FA現場での予測値と実際の入力値が一致・近似する確率が高いことに着目して、そのデータの出現範囲の偏りを冗長性として圧縮をするようにしたが、本発明の適用分野はこのようにFA現場に限ることはなく、同様の予測値と実際の入力値と比較結果から偏りがみられ、それを冗長性ととらえて圧縮処理を適用して行なえるものであればよい。
より具体的には、例えば、前記圧縮処理手段が行なう圧縮処理の対象が、同一周期で取得された複数の入力データについての比較値としたり、前記圧縮処理手段が行なう圧縮処理の対象が、連続する複数周期の単独のデータの比較値としたりすることができる。
また、前記入力データが複数種類存在し、前記圧縮処理手段は、その入力データの種類に応じて、異なる圧縮処理を行なうようにしてもよい。複数種類は、実施の形態では、ビットデータと数値データのように、適する予測アルゴリズムが異なるものである。これにより、各入力データの種類毎に予測値の精度が上がるため、圧縮効率も高くなる。一例としては、入力データをビットデータ、数値データに分別し、それぞれのデータの時系列での特徴より、入力値予測を行なうことがある。
また、前記比較値は、入力値と予測値の差分値であり、前記圧縮処理は、前記差分値の頻度が高い程少ないビット数で表現するようにすることができる。差分値を保存する際に、出現頻度の高い差分値を短い符号で表すことで全体のデータ量を削減する。
本発明のデータ収集装置は、各種の分野に適用することは可能であるが、例えば前記入力データは、FAシステムにおける入力データとすることができる。具体的には、前記入力データは、ON/OFFデータであり、前記予測手段は、直近に得られたON/OFFの状態(複数の場合には、パターン)から次に入力された入力データを予測するものであり、前記圧縮手段は、予測値が当たった場合を0または1とし、予測値がはずれた場合を1または0(予測が当たった場合と反対の値)で表現し、同一数字の連続する数を用いて表現することで圧縮する機能を備えることができる。また、前記入力データは、アナログデータであり、少なくとも直近のN回分のデータを記憶する記憶手段を有し、前記予測手段は、その記憶手段に格納された前記直近のN回分のデータを予め設定された予測演算式に代入して、次に入力される予測値を求め、前記圧縮処理手段は、前記入力値と前記予測値が一致した場合を「0」で表現し、その入力値と予測値との差が小さい程少ないビット数で表現するようにしてもよい。
FAシステムの場合、IO情報のON/OFFの値の場合、同じ値を連続してとることが多く、また、アナログデータの値には、同じ値を採ったり、変動するにしても急に大きく変化することは少なく、緩やかに変動することが多い。そのため、それ以前に取得したデータに基づいて、次の入力データの予測をしやすいという特質がある。よって、予測値と実際の入力値とが一致する度合い(確率)が高く、仮にはずれたとしても、そのはずれた場合の予測値との差は小さい。よって、ON/OFFデータの場合には、予測が一致した場合を0または1に設定することで、当該0または1が連続する数が増える。その結果、連続した数で表現することで、圧縮が可能となる。また、アナログデータの場合、予測値と一致した場合を0(1ビット)で示し、予測値と実際の入力値の差が小さいほど短いビット数で表現することで、全体を表現する場合に必要なビット数を削減できる。
本発明のデータ復元装置は、上述したデータ収集装置により圧縮されたデータを復元するデータ復元装置であって、前記圧縮したデータと、少なくとも比較値が存在しない入力値と、前記予測手段が予測した予測値またはその予測手段の予測ルール(ハフマンツリー,予測テーブル等)と、を取得する手段と、その取得する手段により取得した圧縮したデータと、比較値が存在しない入力値と、予測値/予測ルールに基づき、入力値を求めるデータ展開手段とを備えて構成した。
本発明では例えばFA現場における単独または複数の入力情報を元のデータを欠損することなくデータ量を削減し、ストレージデバイス等の記憶手段に保存することができる。また、保存したデータをデータ復元装置(パソコン等により実現できる)で元の入力情報に復元することができる。
本発明のデータ収集装置では、入力データを収集単位や時系列で収集したデータを動的に圧縮することで、書き込み量を減らし、かつ全体の書き込み時間を短縮することができ、期待するデータ量をストレージデバイスの書き込み能力を超えて蓄積可能とすることができる。また、蓄積した圧縮データの利用者は、データ復元装置を用いることで、展開時に完全に入力データを再現できる可逆圧縮を行なうことができる。
図2は、本発明の好適な一実施の形態を示している。図2に示すように、本実施の形態のデータ収集装置10は、PLC1を構成するユニットの1つ(データ収集ユニット)として実現されている。すなわち、データ収集装置10(データ収集ユニット)は、電源ユニット2,CPUユニット3,IOユニット4,マスタ−スレーブ通信をするマスタユニット5などの各種の機能を実現するためのユニットと連結し、PLC1を構成する。従って、本データ収集装置10は、PLCバスを介してCPUユニット3内のIOメモリや、その他にユニットのメモリにアクセスし、データを収集することができる。
もちろん、CPUユニット3は、PLCバスを介してIOユニット4等を接続していて、そのIOユニットにはIOデバイスが接続されている。IOデバイスは、例えばオン・オフ動作をするセンサやスイッチ等の入力機器や、アクチュエータやパワーリレー等の出力機器のことである。そしてCPUユニット3のIOメモリは、IOデバイスの入力機器のオン・オフ状態に関するデータおよび出力機器の動作状態に関するデータ等を格納している。従って、データ収集装置10は、CPUユニット3のIOメモリをアクセスすることで、IOユニット3に接続されたIO機器の情報や、マスタユニット5がネットワークを介してマスタスレーブ通信により取得した情報を取得することができる。
図3は、本実施の形態のデータ収集装置10を示している。すなわち、このデータ収集装置10は、外部デバイス類20等の入力ソースからデータを読み出し(収集)し、入力データ配列記憶部11aに格納する入力処理部11と、入力処理部11が格納した入力データ配列記憶部11aを読み出して圧縮処理を行なう圧縮処理部12と、その圧縮処理部12で圧縮処理をした圧縮データを記憶装置たるストレージデバイス21に保存する保存処理部13と、入力処理部11並びに圧縮処理部12の動作・機能を設定する設定処理部14とを備えている。
外部デバイス類20は、CPUユニット3(IOメモリ),他のユニット,PLC1以外のネットワークに接続された機器など、各種のものがある。
設定処理部14は、収集すべきデータを特定するとともに、その収集すべきデータ、つまり、入力情報毎に、入力周期(時間),入力ソース(メモリアドレス、IO、ネットワーク、など、その入力データが存在する箇所を特定する情報等),入力データの種別(ビット/数値(8ビット、16ビット、32ビットなど整数、浮動小数(単精度、倍精度))を定義し、設定メモリ14aに記憶する。この設定メモリ14aのデータ構造の一例としては、例えば、図4に示すようになる。このように、通常、収集対象となる入力データの種別は、BIT情報や数値データなど、複数種類が混在しているし、入力周期も異なる。もちろん、入力周期は全て等しくても良い。
入力処理部11は、設定メモリ14aから収集すべき各入力の設定を読み出し、各入力の入力周期にしたがって各種デバイス類20などの入力ソースからデータを読み出す。そして、読み出したデータは、後段の圧縮処理の手法の相違から、BIT情報と数値情報に分けて入力データ配列記憶部11aに保存する。換言すると、入力データ配列記憶部11aは、BIT情報用の入力データ配列と、数値情報用の入力データとがある。入力処理部11の処理機能は、具体的には、図5に示すフローチャートを実行するようになる。
まず、X=1に初期化し(S1)、入力Xの入力周期か否かを判断する(S2)。ここで、入力Xは、入力No.の値を示し、この入力No.は一種のレコードNo.と同様である。入力名(入力A,入力B等)に基づいて処理を実行しても良い。図4に示す例では、Xは、1から10の値を採る。入力Xの周期か否かは、設定メモリ14aに格納されたその入力Xに対応する入力周期に該当するか否かにより決定する。収集対象の入力データの条件が、図4に示す設定メモリ14aのようになっている場合、BITデータの入力周期は1msecであり、数値データの入力周期は2msecとなっているので、現在、上記の各周期に来ているか否かにより容易に判断できる。
入力周期に来ていない場合には、処理ステップS6に飛び、Xを1インクリメントし(S6)、インクリメント後のXの値が、最大値(図4の例では、10)よりも大きい数値になったか否かを判断する(S7)。そして、最大値に達していない場合には、処理ステップS2に戻り、インクリメント後の入力Xの入力周期に来たか否かを判断する。また、Xの値が最大値を超えた(図4に示す設定メモリ14aの場合には、インクリメント後のXが11になった)場合には、処理ステップS7の分岐判断がYesとなるので、処理ステップ1に戻りX=1に初期化し、入力Noが1のデータについての処理に戻る。
一方、入力Xの入力周期に来た場合には、処理ステップS2の分岐判断がYesとなるので、処理ステップS3に飛び、現在の入力Xの入力種別が、BITか数値かを判断する(S3)。そして、入力種別がBITの場合には、その入力Xの入力ソースからデータを読み出し、読み出したデータをBIT用の入力データ配列に格納する(S4)。また、入力種別が数値の場合には、その入力Xの入力ソースからデータを読み出し、読み出したデータを数値用の入力データ配列に格納する(S5)。上記のS4,S5のいずれかの処理を実行し、所定の入力データ配列にデータを格納したならば、処理ステップS6に進み、Xをインクリメントする。上述した処理を繰り返し実行することにより、設定メモリ14aに格納されたすべての入力データの先頭から最後までについて、順次実行し、収集タイミングに来たならばデータを読み出して、所望の入力データ配列記憶部11aに格納することができる。
圧縮処理部12は、設定メモリ14aから各入力データについての入力周期と入力種別を読み出す。そして、入力周期,入力種別ごとに入力データを入力データ配列から読み出す。本実施の形態の場合には、実際には、入力処理部が、入力データの入力周期に合わせてデータを読み出して、入力データ配列記憶部11aに格納するとともに、入力周期は、入力種別単位で等しい(BIT:1msec,数値:2msec)ため、入力種別単位で、一括してそれぞれの入力データ配列記憶部11aに格納されたデータを読み出せばよい。
そして、圧縮処理部12における圧縮処理は、基本的には、いずれも、入力値を取得し、それまでの入力値に基づいて、各入力データのそれぞれに対して次の入力値を予測し、次に取得する入力値(実測値)との差分をとる。予測値が入力値に近似する場合、差分値は0を対称軸として図6のような分布になる。このとき、出現回数の多い値を少ないビット数で符号化することで、図1に示すように全ての値を16ビットで表現した場合よりも全体の使用ビット数を削減できる。
例えば、差分値が0になる場合が全体の50%とするとこれを1ビットで表現する。さらに、4ビットで表現できる値が全体の40%、12ビットで表される値が全体の9%、18ビットで表される値が全体の1%とすると、ひとつの値あたり必要とするビット数は「0.5+1.6+1.08+0.18=3.36ビット」となり、すべての値を16ビットで表現した場合に比較して1/4以下のビット数で全体が表現できり、圧縮できる。
圧縮の効果は、入力値と予測値との差が、ある一定の値に集中するほど好ましい。従って、予測の精度が高いほど、図6に示す分布のピーク値が高くなり、差分値が0(或いは0に近似する値)になる頻度が高くなり、圧縮の効果が高くなる。そこで、本実施の形態では、入力の種別が、BITと数値のように複数種類存在し、それぞれに適した予測値の算出アルゴリズムが異なることから、圧縮処理部12は、数値用圧縮処理部15と、BIT用圧縮処理部16とを備えている。
図7は、数値用圧縮処理部15を示している。この数値用圧縮処理部15は、入力処理部11内の数値用の入力データ配列記憶部11a内から、数値データを読込、一時記憶する入力値バッファ15aと、この入力値バッファ15aに格納される各入力値を順次読み出し、過去の所定数分(本実施形態では、過去4回分)の入力値を記憶する予測テーブル15bと、その予測テーブル15bに格納された過去の入力値に基づき、次の入力値の予測値を求める予測値算出部15cと、入力値バッファ15aに格納された入力値と、予測値算出部15cにより求められた予測値と比較し、その差分を求める差分値算出部15dと、差分値算出部15dにより求めた差分値と、その差分値を取得し、ハフマンツリー記憶部15eに格納されたハフマンツリーに基づき、取得した差分値を符号化する符号化部15fと、その符号化部15fにより符号化されたデータ(圧縮されたデータ)を一時記憶する出力バッファ15gとを備えている。
従って、入力値バッファ15aには、設定メモリ14aの内容が図4に示す状態とすると、入力データ配列記憶部11a中の入力名称が、入力C,入力E,入力F,入力G,入力H,入力Jに対応するデータが、格納される。そして、それら6つの入力データが、入力値バッファ15aから予測テーブル15bに転送され、各入力データ毎に時系列に格納される。
予測値算出部15cは、予測テーブル15bから、その入力の前4回のデータを読み込み、以下の算出式を利用し、予測値Y(n)を算出する。
Y(n)=−Y(n−4)+4×Y(n−3)−6×Y(n−2)+4×Y(n−1)
すなわち、FAで使用されるアナログデータの値は横軸を時間、縦軸を値とした場合、例えば図8,図9に示すようなパターンを描くことが多く予想される。すなわち、図8(a)に示すようにサイン型の波形,またはコサイン型の波形に類似するパターンや、図8(b)に示すように図8(a)と同様のパターンで変化するが、図中拡大して示すようにデータが滑らかに変化しない場合や、図9(a)に示すように、時間をかけてある値に推移し、その値を維持するようなパターンや、図9(b)に示すように図9(a)と同様のパターンで変化するが、ノイズによるパルスが時々発生するような場合などがある。
このようなパターンで推移するデータを1msecなどの周期で入力値として読み出した場合、過去の数周期分のデータからN次多項式近似により、次の入力値を予測することができる。例えば、3次曲線の公式
Y=aX+bX+cX+d
のLargrange補間公式の簡易公式
Y(n)=−Y(n−4)+4×Y(n−3)−6×Y(n−2)+4×Y(n−1)
を利用して入力値の直前4回の値(Y(n−4)〜Y(n−1))から次の入力値X(n)を予測することができる。そこで、上述したように、予測値算出部15cにて、次の入力値X(n)の予測値Y(n)を算出する。
上述したように、本実施の形態では、直前の4回の入力値から次の回の入力値の予測値を算出するようにしたため、予測テーブル15bは、少なくとも直前の4回分の入力値が格納されたテーブルとなる。それ以前のデータについては、記憶保持するようにしても良いし、リングバッファのようにして順次上書きして消去するようにしても良い。ただし、この予測テーブル15b或いは出力バッファ15g或いは別の記憶手段を用いて少なくとも最初の4回分の入力データは記憶保持するようにする。
入力Cを例にとり、予測値算出部15cにおける入力値の予測処理と、差分値算出部15dにおける差分値算出処理の具体例を説明する。1回目からの入力値が、図10に示すようになっているものとする。すると、予測値を算出するためには、過去4回分のデータが必要なため、1回目から4回目までは、予測値を求めることが出来ない。そして、上述した予測の算出式に対し、1回目から4回目の各入力値を代入すると、5回目の予想値Y(5)は、
−(1回目の入力値)+4×(2回目の入力値)−6×(3回目の入力値)+4×(4回目の入力値)
=−11+4×12−6×13+4×14
=15
となる。以下、順に同様の処理を実行し、直前4回の入力値から次回の入力値は予測すると、図10の予測値の欄に示すようになる。尚、本実施形態では、Largrange補間公式を用いて予測を行なうようにしたが、他の予測方式を用いて予測値を求めるようにしてももちろん良い。
そして、差分値算出部15bは、「X(n)−Y(n)」を演算処理する。従って、の入力Cについての差分値は、予測値が求められる5回目以降について算出することが出来、具体的には、図11に示すように各回ごとに差分値が算出される。すなわち、入力Cの5回目以降の差分値は0,1、−2,0,0となり、この例では、差分値が0、つまり、予想が当たった回数が最も多くなった。同様に、他の入力E,F,G,H,Jについても、5回目以降に対して各入力回の差分値が求まる。
符号化部15fは、差分算出部15bで求めた各入力データに対する差分値をハフマン符号化する。ここでは、差分値を−256〜+255、−128〜+127など固定の範囲とする。差分値に対応する符号を、ハフマンツリー記憶部15eに記憶保持されたハフマンツリーから検索する。ハフマンツリーに該当する差分値が存在(ヒット)したら、そのヒットした差分値に対応する符号を出力する。また、ヒットしなかったら場合には対応する符号が無いので符号化することなく、差分値をそのまま出力する。
図12は、ハフマンツリー記憶部15eに格納されるハフマンツリー(値:差分値と符号の対応関係を示すテーブル)の一例を示している。この例では、差分値の範囲を−128〜+127とした場合の例である。
例えば、5回目の6個の入力データ(入力C,E,F,G,H,J)に対する差分値が、図13に示すようになったとすると、各入力データの差分値は、図12に示すハフマンツリーによってハフマンエンコードすることにより、図14に示すように符号化される。よって、5回目の6個の入力データ(入力C,E,F,G,H,J)は、「010100101100101」(2進数)となり、本来の48ビット(8×6)必要であったデータが、15ビットで表現できるようになる。
上記の符号化されたデータは、各回毎に出力バッファ15gに逐次格納され、すべての数値に対して圧縮処理(符号化)が完了したらならば、出力バッファ15gに格納された圧縮されたデータを保存処理部13に渡す。
なお、図9(b)に示すような突発的(瞬間的)に発生するノイズ(異常値)に対しては予測が働かないため圧縮は行われない。ただし、このような値はデータ全体に対する割合が小さく影響は無視できる。
なおまた、本実施の形態では、ハフマンツリーを静的に一定なデータとした場合について説明したが、圧縮率をさらに高める手法としてハフマンツリーを毎入力の結果によって動的に最適化する手法を用いても良い。具体的には、入力毎に差分値の登場頻度を再計算し、動的に、登場頻度の高いものを少ないビット数で表現できるようにハフマンツリーを再構成する機能を追加すること実現する。
図15は、BIT用圧縮処理部16を示している。このBIT用圧縮処理部16は、入力処理部11内の入力データ配列記憶部11a内から、入力種別がBITデータのものを読込、一時記憶する入力値バッファ16aと、この入力値バッファ16aに格納される各入力値を順次読み出し、過去の所定数分(本実施形態では、過去2回分)の入力値を記憶する予測テーブル16bと、その予測テーブル16bに格納された過去の入力値に基づき、次の入力値の予測値を求める予測値算出部16cと、入力値バッファ16aに格納された入力値と、予測値算出部16cにより求められた予測値と比較し、その差分を求める差分値算出部16dと、差分値算出部16dにより求めた差分値に基づいて圧縮する処理するための予備データを記憶するRLE圧縮用予備バッファ16fと、そのRLE圧縮用予備バッファ16F16fに格納されたデータに基づきRLE(Run Length Encoding)により圧縮するRLE圧縮部16hと、そのRLE圧縮部16Hにより圧縮されたデータを記憶する出力バッファ16gとを備えている。さらに、最終的なRLE圧縮の圧縮率を高めるために、係数差分の大きい入力抽出部16eも備えている。
従って、入力値バッファ16aには、設定メモリ14aの内容が図4に示す状態とすると、BIT用の入力データ配列記憶部11a中の入力名称が、入力A,入力B,入力Dに対応するデータが、格納される。そして、それら3つの入力データが、入力値バッファ16aから予測テーブル16bに転送され、各入力データ毎に時系列に格納される。
予測テーブル記憶部16bには、図16に示すように、直前m回の値の組み合わせに対し、次に0が出現する頻度と、1が出現する頻度を予測係数としたテーブル構造の予測テーブルが格納されている。このような予測テーブルが、各入力データ毎に作成され、記憶保持される。mの値は1以上をとるが入力値の種別によって決定する(図の場合はm=2)。
本実施の形態では、最終的なRLE圧縮の圧縮効率を高めるために予測一致確率の高い入力から順に処理を行なうようにしている。すなわち、各ビット入力のうち、予測テーブル16bから前2回の入力値と一致するテーブルの中で、予測係数の差分の一番大きい入力から順に処理する。これは“予測係数の差分の大きい場合は、予測一致する確立が高い”ことを利用するためである。この予測一致確立の計算は、予測係数の合計で予測する値(0または1)の出現回数を除算しても同じく算出することが出来るが、本実施の形態では、計算効率を考慮して差分を比較する方法としている。係る処理を係数差分の大きい入力抽出部16eが行なう。
このBIT用圧縮処理部16においても、入力値の直前m回(例えば2回)の値から次の入力値を予測し、その予測値と実際の入力値との一致/不一致に基づいて圧縮データを作成する。すなわち、予測値算出部16cは、予測テーブル記憶部16bに格納された図16のような予測テーブルを参照し、直前m回の値の組み合わせ基づき、次に出現する係数(予測係数)の高い値を予測値とする。この予測係数が、予測テーブル係数のサンプル数が多く、かつ、差が大きいほど予測確率は高い。図16に示す予測テーブルを持つ入力データの場合、直前2回のビットデータが「0,0」の場合には、次の入力は0の場合の予測係数が25で、1の場合の予測係数が1であるので、係数の大きいほうの値「0」を予測値とする。なお、入力値バッファ16aに格納された各入力値に基づき、予測テーブルの入力値に一致する予測係数を1加える処理も行なわれる。これより、予測係数が逐次更新され、より精度の高い予測を行なうことが可能な予測テーブルが作り上げられていく。
差分値算出部16は、予測値と入力値とを比較し、差分値が入力値に一致する場合には差分値は0とし、予測が一致しない場合には差分値は1とする。よって、予測の一致確立が高い場合、差分値は0が大勢を占めることになる。しかも、係数差分の大きい入力抽出部16eにより、係数差分の大きい入力を抽出し、それから順に処理するようにしたため、先頭ほど予測値が一致する確率が高く、差分値算出部16dの出力は、同じ数値が連続する確率が高くなる。よって、RLE圧縮による圧縮率も高くなる。なお、入力データが1/0のビットデータであるため、この差分値算出部16dにおける実際の演算処理は、例えば、
差分値=予測値XOR入力値
により求めることが出来る。
差分値算出部16dで求めた各入力データに対する差分値を、RLE圧縮予備バッファ16fに同一の入力回毎に格納する。例えば、複数の入力に対して入力毎の差分値が、図17に示すようになったものとする(0は予測一致、1は不一致を意味する)。なお、本実施形態では、過去2回の入力値に基づいて予測値を求めることから、1回目と2回目の差分値データは、入力値のままとする。そして、このRLE圧縮用予備バッファ16fに格納された各回毎の差分値データは、各回毎に一列にまとめられ記憶保持される。そして、その記憶保持されたデータをRLE圧縮処理部16hが圧縮処理をし、求めた圧縮データを出力バッファ16gに格納する。
図17に示すように、入力種別のBITデータの入力数が48個あるとすると、通常これを表すには当然のことながら48ビット(6バイト)が必要となる。これを0,1の連続する個数によるRLEで表現すると、図17に示す各回のデータは、
1回目 35個の0,1個の1,12個の0
2回目 48個の0
3回目 10個の0,1個の1,37個の0
4回目 48個の0
であるため RLEで表現すると
35,1,12
48
10,1,37
48
といった配列で表現でき、この例では、最小で1バイト(8bit)、最大で3バイト(24ビット)で表現できることになる。この場合、すべての回で、元のデータが必要とする48bitを下回り、データ量が圧縮できる。
さらに、通常RLEの場合、“値”とその値が“連続する個数”を記録するが、本実施の形態の場合には、値は0,1の2種類のみがトグルで登場するため、“連続する個数”のみを必要とし、“値”の記録は不要となる。
このBIT用圧縮処理部16の機能(作用)を、具体例を挙げつつ説明する。例えば、図18(a)から(c)に示すような予測テーブルを持つ3つのビット入力A,B,Dがある場合において、ある回における直前2回の入力値が、それぞれ、「入力Aが0,1」,「入力Bが1,0」,「入力Dが0,0」であったとする。
この場合、使用する予測テーブルは、入力Aは01,入力Bは10,入力Cは00を使用することとなり、予測値算出部16cで求めた予測値は、それぞれ以下のように予測する。
入力Aは、予測係数が0:2回 < 1:111回 のため 次は1と予測、
入力Bは、予測係数が0:173回 > 1:35回 のため 次は0と予測、
入力Cは、予測係数が0:25回 > 1:10回 のため 次は0と予測することになる。
実際の入力値が図19に示す入力値の欄に示すような履歴をとったとすると、予測値ならびに差分値は、それぞれ図19の各欄に示す値を採る。そして、差分値算出部16dで求めた各入力データに対するある回の差分値を左詰でRLE圧縮用予備バッファ16fに順次格納する。これにより、このRLE圧縮用予備バッファ16fには、例えば、図20に示すようなデータが格納される。ここで、1,2回目は入力値をそのまま使用し、3回目以降は差分値を使用する。
全ビットを処理後、RLE圧縮部16hがRLE圧縮を実行し、出力バッファに16gに格納する圧縮データを作成する。RLE圧縮は、同じ数値の連続して登場する回数を記録するもので、同じ数値が偏って登場する場合に圧縮率は高くなる。
本実施の形態では、図20に示すRLE圧縮用予備バッファ16fにおける横方向に差分値の0/1それぞれの連続する登場回数により圧縮を実行する。図20では、入力D以降の差分値が不明なので便宜上、A/B/Dの3入力で実施した場合、
3回目:3、・・・・
4回目:1,2、・・・
5回目:3、・・・
となる。
保存処理部13は、圧縮処理部12で求めた数値圧縮処理とビット圧縮処理のそれぞれの圧縮結果である出力バッファを、ストレージデバイス21に保存する。このとき展開時の効率を考慮し、圧縮処方の違う数値,ビット別,また収集周期別に保存する。ストレージデバイス21に保存する代わりにネットワークを介してストリームデータとして出力することも可能である。さらに、設定メモリの内容をファイルとして保存する。これは展開実行時に使用する。
図21は、本発明に係るデータ復元装置の好適な一実施の形態である展開システムを示している。この展開システムは、例えば、パーソナルコンピュータに所定のアプリケーションプログラムを印ストロールすることで実現することができる。ここで実行する展開については、動的圧縮で得られたデータファイルから圧縮前のデータに展開する。この時データに対して任意の並び替えやタイムスタンプの付加、テキストファイルへの変換などの整形を行い、データの解析を容易にする。
この展開システム40は、数値データ展開部41と、ビットデータ展開部42と、整形部43を備えている。さらに、整形部43で整形したファイルを記憶する記憶装置44も備えている。この記憶装置44は、外部に設置しても良い。すなわち、圧縮処理の際に説明したように、数値データとBITデータをそれぞれ異なる方式により圧縮したため、展開(復元)処理も、数値データ展開部41,BITデータ展開部42を用いて数値データ,ビットデータ毎に行なう。そして、そのようにして数値,ビットの圧縮方法の違いや、収集周期の違いによって分割されたファイルを、整形部43にて1つの整形されたファイルにする。具体的には、以下に示すような処理を行なう。
まず、数値データ、ビットデータごとにN回目の入力値を求める。すなわち、数値データ展開部41では、1回目、2回目、3回目、4回目は入力値がそのまま保存されているため、計算せずに使用する。そして、5回目以降は保存した圧縮データとハフマンツリー、予測テーブルから各入力のN回目の入力値を計算する。つまり、N回目の圧縮データをよみ、ハフマンテーブルから各入力の差分値を展開し、予測値と差分値から入力値が計算できる。
例えばN回目の圧縮データが、「010100101100101」とすると、図12に示すハフマンツリーから、差分値は、「0,0,1,0、−1,0」となる。また、予測テーブルから各入力のN回目の予測値を計算する。予測値の計算は、過去4回の入力値のデータに基づいて求める。各入力の予測値が、入力C=15,入力E=100,入力F=200,入力G=1000,入力H=1000,入力J=99とすると、予測値と差分値から入力値を計算した結果(入力値=予測値―差分値)は、図22に示すようになる。N=5から順に1ずつインクリメントしていきながら、上記の予測値と差分値から各回の入力値を算出することが出来る。なお、過去4回分の入力値は、上記のようにして演算処理(展開処理)して得られた値を用いることで予測値を算出することが出来る。
ビットデータ展開部42は、以下に示す手順により展開処理を行なう。まず、1,2回目については、入力値がそのまま保存されているため計算せずに使用する。そして、3回目以降は保存した圧縮データと、予測テーブルから各入力のN回目の入力値を計算する。
すなわち、例えばN回目の圧縮データからRLEデコードした結果、各入力の差分値が図23のように求まる。すると、入力A,B,DのN回目の差分値が、それぞれ0,0,0であるため、N回目の入力A,B,Dの予測値から「入力値=差分値XOR予測値」を演算し、図23に示すように入力値が求まる。
上述したように、各展開部41,42により、数値データとビットデータがそれぞれ別々に展開される。そこで、整形部43は、各展開部41,42から取得した展開結果(入力値)と、設定テーブルの情報に基づき、各入力値を設定テーブルの順に従って、データを並び変える。これにより、図25に示すように、N回目の入力データを可逆的に圧縮・再現できる。
さらに本実施の形態では、整形部43は、各データをカンマで区切ったテキストデータに変換したデータファイルを作成する機能を備える。これにより、各回毎にカンマ区切りされた1行分のテキストデータが作成され、展開する毎に1行ずつ追加する。このように、設定テーブルに従って数値、ビットデータを並び替え、テキスト変換し、カンマ区切りファイルの1行を逐次追加することで、例えば図26に示すような整形後のデータファイルが作成される。このデータファイルが記憶装置44に格納される。このデータファイルは、表計算アプリケーションソフトで処理可能なカンマ区切りのテキストデータ形式となっているため、その後の解析が容易に行なえる。
上述した実施の形態では、同一回で入力される入力データ同士を単位として圧縮したが、本発明はこれに限ることはなく、例えば同一の入力(例えば、入力C)を時系列で取得し、圧縮するようにしても良い。
また、本発明が適用される範囲は、上述したFAシステムに限ることはなく、予測値と入力値とを比較して得られる値(差分値等)に基づいて圧縮処理が適切に行なえるものであれば、各種のものに適用ことができる。
圧縮しない場合のデータ収集結果の一例を示す図である。 PLCの一例を示す図である。 本発明に係るデータ収集装置の一実施の形態の内部構造を示す図である。 設定メモリのデータ構造の一例を示す図である。 入力処理部の機能を示すフローチャートである。 入力値と予測値の差分値の分布図の一例を示す図である。 数値用圧縮処理部の内部構造の一例を示す図である。 数値データの時間軸での推移例の一例を示す図である。 数値データの時間軸での推移例の一例を示す図である。 数値データの予測例を示す図である。 数値データの差分計算例を示す図である。 ハフマンツリーの一例を示す図である。 5回目の各入力データ(数値データ)の差分値例を示す図である。 図13に示す差分値を、ハフマンツリーを用いて符号化した例を示す図である。 BIT用圧縮処理部16の内部構造の一例を示す図である。 ビットデータの予測テーブル例を示す図である。 複数の入力に対して入力毎の差分値の一例を示す図である。 ビットデータ予測例を示す図である。 ビットデータ差分値例を示す図である。 ビットデータRLE圧縮用予備バッファのデータ構造の一例を示す図である。 展開システムの一実施の形態を示す構成図である。 数値データの入力値計算例を示す図である。 ビットデータのRLEデコード結果の一例を示す図である。 ビットデータの入力値計算例を示す図である。 入力データ並び替え例を示す図である。 展開結果例(テキストファイル)の一例を示す図である。
符号の説明
10 データ収集装置
11 入力処理部
11a 入力データ配列記憶部
12 圧縮処理部
13 保存処理部
14 設定処理部
14a 設定メモリ
20 外部デバイス類

Claims (9)

  1. 時系列に変化するデータを周期的に取得する入力データ取得手段と、
    前記入力データ取得部で取得した直近の所定回数の入力データから次の入力データを予測する予測手段と、
    その予測手段が予測した予測値と、入力データ取得手段が取得した入力データとを比較する比較手段と、
    その比較手段で求めた比較値に対して圧縮処理を行なう圧縮処理手段と、
    その圧縮処理手段で圧縮した圧縮データを記憶手段に向けて出力する手段とを備えたデータ収集装置。
  2. 前記圧縮処理手段が行なう圧縮処理の対象が、同一周期で取得された複数の入力データについての比較値であることを特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。
  3. 前記圧縮処理手段が行なう圧縮処理の対象が、連続する複数周期の単独のデータの比較値であることを特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。
  4. 前記入力データが複数種類存在し、
    前記圧縮処理手段は、その入力データの種類に応じて、異なる圧縮処理を行なうようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ収集装置。
  5. 前記比較値は、入力値と予測値の差分値であり、
    前記圧縮処理は、前記差分値の頻度が高い程少ないビット数で表現するようにしたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のデータ収集装置。
  6. 前記入力データは、FAシステムにおける入力データであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のデータ収集装置。
  7. 前記入力データは、ON/OFFデータであり、
    前記予測手段は、直近に得られたON/OFFの状態から次に入力された入力データを予測するものであり、
    前記圧縮手段は、予測値が当たった場合を0または1とし、予測値がはずれた場合を1または0で表現し、同一数字の連続する数を用いて表現することで圧縮する機能を備えたことを特徴とするとを特徴とする請求項6の記載のデータ収集装置。
  8. 前記入力データは、アナログデータであり、少なくとも直近のN回分のデータを記憶する記憶手段を有し、
    前記予測手段は、その記憶手段に格納された前記直近のN回分のデータを予め設定された予測演算式に代入して、次に入力される予測値を求め、
    前記圧縮処理手段は、前記入力値と前記予測値が一致した場合を「0」で表現し、その入力値と予測値との差が小さい程少ないビット数で表現するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のデータ収集装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のデータ収集装置により圧縮されたデータを復元するデータ復元装置であって、
    前記圧縮したデータと、
    少なくとも比較値が存在しない入力値と、
    前記予測手段が予測した予測値またはその予測手段の予測ルールと、を取得する手段と、
    その取得する手段により取得した圧縮したデータと、比較値が存在しない入力値と、予測値/予測ルールに基づき、入力値を求めるデータ展開手段とを備えたことを特徴とするデータ復元装置。
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