JP2006258697A - 基板検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板検査装置1は、基板Wを保持しつつ回動する基板ホルダ6を備えている。さらに、基板ホルダ6を起き上がらせた状態で、基板ホルダ6のホルダ本体7の背面7c側には、バックライト投光装置20が設けられている。バックライト投光装置20は、基板ホルダ6の近傍に平行に配置される散乱板21と、散乱板21から離間して検査装置本体2の背面側に支持された投光機22とから構成されている。
【選択図】 図1
Description
なお、近年では、LCDの大型化に伴って、基板が大型化し、これに併せてマクロ検査装置も大型化されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大型の基板に対しても、均一に照明することができ、外観検査を効率良く行えるような基板検査装置を安価に提供することである。
この基板検査装置は、投光機から照射される発散光が基板に至る手前で散乱部材によって散乱されつつ散乱部材を透過し、基板に照射される。散乱部材によって散乱されることによって、基板に照射される光は、均一な光となる。
図1に本実施の形態における基板検査装置の概略構成を示す側面図を示す。
基板検査装置1は、外形が略長方形の枠体であって、床面に設置される検査装置本体2を有し、検査装置本体2の上部には、基板表面に光を投射するためのマクロ照明装置3が設置されている。マクロ照明装置3は、光源3Aとしてメタルハライドランプと、ナトリウムランプとを備え、さらに光源3Aからの光を検査装置本体2内のガラス基板Wに向けて偏向するミラー3Bが配設されている。このミラー3Bの下方には、光源3Aからの発散光を収束光させるフレネルレンズ4と、このフレネルレンズ4を通過したマクロ照明光に対して透明な状態と、マクロ照明光を散乱させる不透明な状態とに切り替え可能な液晶フィルタ(液晶散乱板)5が配置されている。
基板ホルダ6は、基板Wの周縁部を支える矩形枠状のホルダ本体7からなる。ホルダ本体7の上面7aには、基板Wの位置決めをするための基準ピン8と、基板Wを基準ピン8に当接して位置決めすべく基板Wに押し当てられる位置決めピン9と、基板Wを位置決めした後にガラス基板Wの周縁部を吸着保持する吸着機構(不図示)とが、規則的に複数配設されている。なお、基板Wは、ホルダ本体7の前面7b側を基準として位置決めされるようになっている。さらに、ホルダ本体7の前面7bの両側には、回動軸が取り付けられ、この回動軸は、ホルダ本体7を幅方向で挟むように配設される一対の支持部11に回転自在に支持されている。支持部11には、回動軸を回転駆動させるモータ10が設けられており、回動軸を中心として、基板ホルダ6を図1中に実線で示す水平位置から、破線で示すように垂直に近い傾斜角度(図示例では約80度)まで回動させることができるようになっている。
なお、開口部12の下縁には、基板ホルダ6の姿勢などを制御する際に、観察者の操作を受け付ける操作部15が設けられている。
まず、水平な位置に設定されているホルダ本体7上に搬送装置により基板Wを載置し、この基板Wを基準ピン8などで位置決め吸着保持した後、操作部15のジョイスティックを操作して基板ホルダ6をマクロ照明装置3によるマクロ観察に適した傾斜角度(例えば、45〜60度)に回動させる。この状態で、基板W表面の検査を行う際には、上部のマクロ照明装置3からの光をフレネルレンズ4、及び液晶フィルタ5を通して投射し、目視で検査する。次に、基板Wのバックライト検査を行う際には、操作部15のジョイスティックを操作して基板ホルダ6をほぼ垂直に近い位置まで回動させる。図2に示すように、投光機22からの光は、散乱板21によって散乱されつつ散乱板21を透過し、ホルダ本体7を通り、略均一な光となって基板Wを背面から照らす。そして、観察者は、このバックライト照明光に照らされた基板Wの外観を目視で検査し、欠陥等の有無を調べる。そして、検査が終了したら、図1に示すように、基板ホルダ6を水平位置まで戻してから、基板Wを搬出する。なお、ホルダ本体7には、バックライト照明光で基板Wのパターン領域を照すのに十分な開口面積を有しているものとする。
また、バックライト投光装置20に、反射ミラーを設け、投光機22を回動させずに、基板ホルダ6の傾き角度に合わせて反射ミラーを回動させるようにしても良い。
図3及び図4に概略を示すように、この実施の形態では、バックライト投光装置30が、基板ホルダ6の背面7cに配置されるスクリーン31と、スクリーン31を巻き取る巻取装置32と、投光機22とを備えている。スクリーン31は、白色等の散乱シート、例えば、半透明のビニールや、布から製造された散乱部材であり、ホルダ本体7の開口部7dを覆う大きさを有している。スクリーン31の下端部には、基板ホルダ6の背面7cに沿って移動するウェイト33が取り付けられており、スクリーン31の上端部は巻取装置32内の巻取軸35に巻き取られている。巻取装置32は、ホルダ本体7の後面7e側に固定されており、巻取軸35は、巻取装置32のケースに回転自在に支持されており、モータ(不図示)に連結されている。
なお、スクリーン31を巻取装置32から繰り出した際に、スクリーン31が基板ホルダ6に沿って配置されるように、基板ホルダ6の後面7eから前面7bに至る間に、ガイドを設け、このガイドに沿ってウェイト33が上げ下げされるようにしても良い。このようにすると、基板ホルダ6が垂直方向に対して大きく傾いている場合でも、スクリーン31と基板ホルダ6とを平行に配置することが可能になり、散乱光で均一に基板Wを照明することが可能になる。
図5に示すように、この実施の形態では、バックライト投光装置40が、投光機22と、散乱板21と、散乱板21を基板ホルダ6に対して挿脱させる移動機構41とを備えている。移動機構41は、例えば、散乱板21の幅方向の側部のそれぞれを摺動自在に支持するガイドレールと、ガイドレールに沿って散乱板21を移動させるように、散乱板21に取り付けられるローラ、及びモータと、モータの制御装置などから構成されている。この場合に、ガイドレールは、基板ホルダ6を起き上がらせたときに、基板ホルダ6の傾斜角度と平行に、かつ基板ホルダ6の背面7cに散乱板21が近接配置されるように配設される。ガイドレールの長さは、基板ホルダ6の前面7b近傍から、後面7eに相当する高さを越えてさらに延び、散乱板21を基板ホルダ6よりも上方に完全に退避させるのに十分な長さになっている。
図6に示すように、この実施の形態のバックライト投光装置50は、支持部11(図1参照)に回動自在に取り付けられた散乱板21と、投光機22と、回動機構51とから構成されている。回動機構51は、散乱板21の下端部に取り付けられた回動軸52を有し、回動軸52は、支持部11に回転自在に支持されている。また、回動軸52は、モータ53に接続されている。
図7に示すように、バックライト投光装置60は、ホルダ本体7の背面7cに一体的に設けられた透過型液晶散乱板61と、その制御装置62と、投光機22とから構成されている。透過型液晶散乱板61は、基板ホルダ6のホルダ本体7と略同じ大きさを有し、基板ホルダ6に近接して、かつ平行に固定されている。このような透過型液晶散乱板61は、印加電圧をON、OFF制御することによって光に対して透明な透明状態から白濁した散乱状態に変化するものが用いられており、制御装置62によってコントロールされるようになっている。
図8に示すように、バックライト投光装置70は、散乱板21と、散乱板21を傾斜した状態で前後にスライドさせる移動機構71と、投光機22とから構成されている。移動機構71は、マクロ検査時の基板ホルダ6の傾斜角度と略等しい傾斜角度で散乱板21を支持する支持部72と、支持部72がスライドするガイドレール73とを備えている。
図9に示すように、バックライト投光装置80は、ホルダ本体7の背面7cに配置される散乱板21と、投光機22と、投光機22を移動させる移動機構81とから構成されている。散乱板21は、第2から第5の実施の形態のいずれかの散乱板21,31,61であっても良い。移動機構81は、例えば、投光機22を水平及び垂直方向に移動させる多関節アームロボットと、投光機22の位置を制御する制御装置とから構成されるが、それ以外の構成であっても良い。
この実施の形態では、投光機22をホルダ本体7の背面7cに沿ってXY方向の二次元方向に走査するようにしたが、投光機22からの光を散乱板21上の所定の位置に集光させるレンズなどの光学系を設け、投光機22をXY方向に回動させてバックライト照明光をホルダ本体7の背面7cに配置された散乱板21上でXY方向に走査しても良い。
例えば、投光機22の傍にフィルタを配置し、特定の波長をカットするようにしても良い。従来のように蛍光灯からなる大型の光源を用いる場合に比べて、フィルタの設置や、フィルタの交換が容易で、観察中のフィルタの切り替えなどを容易に行えるようになる。
6 基板ホルダ
7 ホルダ本体
7c 背面
21 散乱板(散乱部材)
22 投光機
31 スクリーン(散乱部材)
61 液晶散乱板(散乱部材,液晶板)
W 基板
Claims (5)
- 基板に光を照射して観察者が外観検査を行うために用いられる基板検査装置であって、
前記基板の表面を前記観察者に向けて配置したときに、前記基板の背面側に配置される投光機と、前記投光機から前記基板に発散光を照射する際に、この光を散乱させつつ透過させる散乱部材とを設けたことを特徴とする基板検査装置。 - 前記散乱部材は、前記基板を吸着保持する基板ホルダの背面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。
- 前記散乱部材は、前記投光機から照射される光の光路に対して挿脱自在に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板検査装置。
- 前記散乱部材を巻き取る巻取装置を前記基板ホルダに設けたことを特徴とする請求項2に記載の基板検査装置。
- 前記散乱部材は、透過型の液晶板からなり、前記散乱部材への電圧の印加を制御する制御装置をさらに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板検査装置。
Priority Applications (1)
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JP2005078916A JP2006258697A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 基板検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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2005
- 2005-03-18 JP JP2005078916A patent/JP2006258697A/ja active Pending
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