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JP2006252863A - 燃料電池の反応ガス供給装置およびその反応ガス供給装置を備える燃料電池の制御装置 - Google Patents

燃料電池の反応ガス供給装置およびその反応ガス供給装置を備える燃料電池の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ノズル開口面積の制御により連通流路の開閉を制御し、燃料電池制御システムの複雑化を抑制する。
【解決手段】
エゼクタ340は、反応原ガスが供給される供給ポート530と、燃料電池から排出される反応排ガスを吸引する吸引ポート508と、反応原ガスと反応排ガスとを混合した反応ガスを燃料電池に供給する出口ポート506とを備えている。エゼクタ340には、反応原ガスを出口ポート506側に噴射するノズル522と、ノズル522を介さずに供給ポート530と出口ポート506とを連通する連通流路528とが設けられている。連通流路508を開閉する流路開閉部620は、ノズル522の開口面積を可変にするニードル600が、ノズル522の開口面積が所定の開口面積となる位置よりもさらに開方向に移動するのに伴って、閉状態から開状態に変化する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、燃料電池に反応ガスを供給する反応ガス供給装置に関する。
水素ガスを燃料ガスとする燃料電池では、水素の利用率の向上と、アノード側での水の滞留の抑制とのため、循環式の燃料ガス給排装置が用いられる。この燃料ガス給排装置では、燃料電池から排出される燃料ガス(アノードオフガス)をエゼクタにより吸引し、吸引されたアノードオフガスと水素ガスとを混合した燃料ガスを燃料電池に供給する。
このようなエゼクタを用いた循環式の燃料ガス給排装置では、エゼクタのノズル径により水素ガスの最大流量が制限されるため、燃料電池の起動時等に要求される多量の水素ガスを急速に供給することが困難であった。そこで、このように多量の水素を必要とする場合には、エゼクタをバイパスするバイパス弁をエゼクタとは別個に設け、バイパス弁を介して燃料電池に水素ガスを供給することが行われている(特許文献1参照)。
また、燃料電池の通常の運転状態では、燃料電池の出力電力の変動によって消費される水素の量が大きく変動する。そのため、変動する水素消費量に応じて水素ガス供給量を換えた場合、エゼクタのニードル径が一定の場合、燃料ガスの循環量も変動する。そこで、水素ガス供給量が変動する場合に、エゼクタが吸引するアノードオフガス量を調整するため、エゼクタ内に設けられたニードルを移動することによりノズルの開口面積を変えることが行われている(特許文献4参照)。
特開2002−151116号公報 特開2001−210342号公報 特開2002−56870号公報 特開2002−56869号公報 特開2002−56868号公報 特開2004−178843号公報
しかしながら、これらの従来の方法では、ノズルの開口面積の制御と、バイパス弁の制御とは、それぞれ別個に制御されるので、燃料電池制御システムが複雑化するおそれがあった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池制御システムの複雑化を抑制しつつ、燃料電池用の反応ガスの供給量を適切に制御できる技術を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の反応ガス供給装置は、燃料電池の反応ガス供給装置であって、ガス供給部からの反応原ガスが供給される供給ポートと、燃料電池から供給される反応排ガスを吸引する吸引ポートと、前記反応原ガスと、前記反応排ガスとを混合した反応ガスを前記燃料電池に供給する出口ポートと、前記供給ポートに供給された前記反応原ガスを前記出口ポート側に噴射するノズルと、前記ノズルによる前記反応原ガスの噴射によって発生する負圧により前記吸引ポート内の前記反応排ガスを前記出口ポートへと吸引するディフューザと、前記ノズル内を移動することにより、前記ノズルの開口面積を可変にするニードルと、前記ノズルを介さずに前記供給ポートと前記出口ポートとを連通する連通流路と、前記連通流路を開閉する流路開閉部と、を備え、前記流路開閉部は、前記ニードルと機械的に係合することにより、前記ニードルが前記ノズルの開口面積が大きくなる開方向に移動して前記ノズルの開口面積が所定の開口面積となる位置よりも前記ニードルがさらに前記開方向に移動するのに伴って、閉状態から開状態に変化することを特徴とする。
この構成によれば、ニードルを移動させることによりニードルに機械的に係合された流路開閉部が開閉するので、連通流路を介して反応原ガスを燃料電池に供給する状態と、ノズルを介して反応原ガスを燃料電池に供給する状態と、をニードルの移動により切り替えることができる。そのため、ニードルの移動によるノズル開口面積の制御により連通流路の開閉を制御することができるので、燃料電池制御システムの複雑化を抑制しつつ、燃料電池用の反応ガスの供給量を適切に制御することができる。
前記流路開閉部は、前記連通流路を閉じる閉止部材と、前記連通流路が閉じる方向に前記閉止部材を付勢する付勢部材と、を備え、前記ニードルは、前記ニードルが前記開方向に移動することにより、前記閉止部材を前記連通流路が開くように移動させる閉止部材押開部を備えるものとしてもよい。
この構成によれば、連通流路を閉じている状態において、付勢部材により付勢された閉止部材により連通流路が閉止されるので、連通流路を介した反応原ガスの漏洩を抑制することができる。
前記所定の開口面積は前記ノズルの最大開口面積であるものとしてもよい。
この構成によれば、ノズルの開口面積が変化するニードルの移動範囲内では連通流路を介して反応原ガスが燃料電池に供給されないので、ノズルを介して反応原ガスを燃料電池に供給する状態での反応原ガスの供給量の可変範囲をより大きくすることができる。
本発明の燃料電池の制御装置は、本発明の反応ガス供給装置を備え、前記ニードルを移動させることにより、前記ノズルの開口面積を制御する第1の制御モードと、前記ニードルを前記ノズルの開口面積が所定の開口面積となる位置よりも開方向に移動させることにより、前記燃料電池に前記反応原ガスを前記第1の制御モードよりも多く供給する第2の制御モードと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、燃料電池の制御モードを切り替えることにより、連通流路を介して反応原ガスを燃料電池に供給する状態と、開口面積が可変であるノズルを介して反応原ガスを燃料電池に供給する状態とを切り替えることができるので、燃料電池の制御がより容易となる。
前記第2の制御モードは、前記燃料電池内の前記反応ガスの圧力が予め定められた圧力よりも低い場合に実行されるものとしてもよい。
この構成によれば、燃料電池内の反応ガス圧力が低い場合に、連通流路を介して反応原ガスが燃料電池に供給されるので、燃料電池内の反応ガス圧力を速やかに回復することが容易となる。
前記第2の制御モードは、前記燃料電池の起動時に実行されるものとしてもよい。
この構成によれば、燃料電池の起動時に燃料電池内の反応ガス圧力を速やかに高めることができるので、燃料電池の起動に要する時間をより短くすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、燃料電池の反応ガス供給装置とその供給装置の制御装置および制御方法、その供給装置と制御装置および制御方法を利用した燃料電池、また、その燃料電池を利用した発電装置およびその燃料電池を搭載した電気自動車等の態様で実現することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池システム100の構成を示す説明図である。燃料電池システム100は、複数のセル112を積層することにより構成された燃料電池110と、酸化剤ガス給排部200と、燃料ガス給排部300と、燃料電池制御部400と、を備えている。
酸化剤ガス給排部200と燃料電池110とは、酸化剤ガス供給配管122と酸化剤ガス排出配管124との2つの配管で互いに接続されている。同様に、燃料ガス給排部200と燃料電池110とは、燃料ガス供給配管132と燃料ガス排出配管134との2つの配管で互いに接続されている。
酸化剤ガス給排部200は、空気ポンプ202と、カソードオフガス排出部204と、を備えている。空気ポンプ202は、外気から圧縮空気を生成する。生成された圧縮空気は、燃料電池110で使用される酸素を含む酸化剤ガスとして、酸化剤ガス供給配管122を介して燃料電池110に供給される。燃料電池110に供給された酸化剤ガスは、セル112内のカソードに供給される。カソードでは、酸化剤ガス中の酸素が燃料電池反応により消費されるとともに、水分が生成される。酸素の消費により酸素濃度が低下した酸化剤ガス(一般に、「カソードオフガス」と呼ばれる)は、酸化剤ガス排出配管124を介してカソードオフガス排出部204に排出される。カソードオフガス排出部204は、燃料電池110から排出されたカソードオフガスを大気中に放出する。
燃料ガス給排部300は、水素ガスタンク310と、高圧遮断弁320と、調圧弁330と、エゼクタ340と、エゼクタ駆動部700と、気液分離器350と、排気・排水弁360と、水・アノードオフガス排出部370と、を備えている。
高圧の水素ガスが充填された水素ガスタンク310は、第1の高圧水素配管312を介して高圧遮断弁320に接続されている。燃料電池システム100を運転する際には、高圧遮断弁320が開かれる。高圧遮断弁320が開くことにより、第1の高圧水素配管312と、高圧遮断弁320と、第2の高圧水素配管322とを介して、水素ガスタンク310から調圧弁330に水素ガスが供給される。燃料電池システム100を停止する際には、高圧遮断弁320が閉じられて水素ガスの供給が停止される。
調圧弁330は、第2の高圧水素配管322を通して供給された高圧の水素ガスを適当な圧力にまで減圧する。減圧された水素ガスは、低圧水素配管332を介してエゼクタ340の供給ポート340aに供給される。エゼクタ340の供給ポート340aに供給された水素ガスは、出口ポート340bに送出される。この際、エゼクタ340の吸引ポート340cには負圧が生じ、エゼクタ340は、吸引ポート340cに接続した還流配管342からガスを吸引する。エゼクタ340では、供給ポート340aから供給された水素ガスと、吸引ポート340cから吸引されたガスとが混合される。混合されたガス(燃料ガス)は、エゼクタの出口ポート340bから燃料ガス供給配管132を介して燃料電池110に供給される。
燃料電池110に供給された燃料ガスは、セル112内のアノードに供給される。アノードでは、燃料電池反応により燃料ガス中の水素が消費される。水素の消費により水素濃度が低下した燃料ガス(一般に、「アノードオフガス」と呼ばれる)は、燃料ガス排出配管134を介して気液分離器350に供給される。気液分離器350は、カソードで生成されカソードからアノードに透過してきた水分をアノードオフガスから分離する。水分が分離されたアノードオフガスは、還流配管342を介してエゼクタ340の吸引ポート340cに供給される。このように、水素ガスをエゼクタ340の供給ポート340aに供給することで、水素ガスとアノードオフガスとが混合された燃料ガスが、エゼクタ340と、燃料電池110と、気液分離器350との間を循環する。
排気・排水弁360は、気液分離器350中の水の量が所定量以上となった場合や、循環する燃料ガス中の不純物濃度が高くなった場合、また、燃料電池システム100を停止する場合等、必要に応じて開かれる。排気・排水弁360を開くことにより、気液分離器350中の水とアノードオフガスとは、配管352と、排気・排水弁360と、配管362とを介して、水・アノードオフガス排出部370に排出される。水・アノードオフガス排出部370は、排出されたアノードオフガス中に含まれる水素を燃焼させて不活性化した後、不活性化したアノードオフガスを大気中に放出する。
燃料電池制御部400は、外部制御部からの電力要求や起動・停止の指示などの制御信号と、燃料電池システム100に設けられた各種センサ(図示しない)の出力信号とに基づいて、燃料電池システム100の開閉弁320,360と、調圧弁330と、空気ポンプ202と、エゼクタ駆動部700とに制御信号を供給する。なお、後述するように、燃料電池制御部400は、第1の制御モードと第2制御モードとの2つの制御モードを有している。
図2は、第1実施例におけるエゼクタ340を構成する部品を示す部品断面図である。図2(a)〜図2(c)は、エゼクタ340を構成するディフューザブロック500と、ノズルブロック520と、シールブロック540と、をそれぞれ示している。これらの3つのブロック500,520,540は、エゼクタ340の外形部を形成する。図2(d)は、ニードル600を示し、図2(e)は、バルブ620を示している。これらのニードル600とバルブ620とは、エゼクタ340内部に組み込まれる。
図2(a)に示すディフューザブロック500は、一点鎖線で示す線A−A’(以下、「中心軸A−A’」とも呼ぶ)を軸としてほぼ軸対称に形成されている。ディフューザブロック500の内部には、A’側からA側に向かって内径が漸減する絞り部502と、内径がほぼ一定のスロート504と、A’側からA側に向かって内径が漸増するディフューザ506とが設けられている。また、ディフューザブロック500には、外周部から絞り部502に向かって、中心軸A−A’と直交する方向の円形の貫通孔508が設けられている。
図2(b)に示すノズルブロック520は、中心軸B−B’を軸としてほぼ軸対称に形成されている。ノズルブロック520の内部には、B’側からB側に向かって外径および内径が漸減するノズル522と、ノズル522に連結された円筒部524と、円筒部524をノズルブロック520の外周部に連結する連結部材526とが形成されている。この連結部材526には、図2(b)の中心軸B−B’に対して上方と下方との位置の2カ所に、連結部材526のB側とB’側を連通する円形の連通孔528が設けられている。また、ノズルブロック520には、外周部から連結部材526のB’側の領域に向かって、中心軸B−B’と直交する方向の円形の貫通孔530が設けられている。
図2(c)に示すシールブロック540は、中心軸C−C’を軸として軸対称に形成されている。シールブロック540の内部には、隔壁部542が形成されている。この隔壁部542は、中心に貫通孔544が設けられた円板状の部材である。貫通孔544のほぼ中央の位置には、溝546が設けられている。
図2(d)に示すニードル600は、中心軸D−D’を軸として軸対称に形成されている。ニードル600は、D’側からD側に向かって外径が漸減するテーパ部604と、テーパ部604に連結された円柱状のニードル軸602と、ニードル軸602に設けられた円環状の突起であるストッパ606と、を有している。このニードル軸602のD’端には、駆動孔608が設けられている。
図2(e)に示すバルブ620は、中心軸E−E’を中心とし貫通孔630を有する円板状の連動板622と、連動板622に連結された円柱状の支持部624および桿状部628と、支持部624に接続された円板状の弁体626とで形成されている。弁体626は、図2(b)に示す連通孔528に対応した位置に設けられている。また、弁体626のE側に設けられた凹部632には、シール部材642がはめ込まれている。
図3は、第1実施例におけるエゼクタ340の構成を示す組立断面図である。なお、図3では、ニードル600を駆動するためのエゼクタ駆動部700がエゼクタ340に取り付けられている様子を示している。
エゼクタ340は、ディフューザブロック500と、ノズルブロック520と、ニードル600と、バルブ620と、シールブロック540と、をこの順に、各部材の中心軸が図3の一点鎖線で示される中心軸X−X’に一致するように左側から組み立てることにより構成される。なお、ここでは、図3のX側の方向を「左」もしくは「左側」とも呼び、図3のX’側の方向を「右」もしくは「右側」とも呼ぶ。
エゼクタ駆動部700は、ニードル600の駆動孔608に嵌合された駆動桿702と、駆動桿702をX−X’方向に移動させる駆動モータ704と、を備えている。駆動モータ704は、回転運動をX−X’方向の並進運動に変換する機構(図示しない)を備えるステッピングモータである。駆動モータ704が燃料電池制御部400(図1)からニードル600の位置を設定する制御信号を受け取ると、ステッピングモータは回転し、それに伴って駆動桿702がX−X’方向に移動する。そして、駆動桿702のX−X’方向への移動により、ニードル600は、軸X−X’に沿って移動する。なお、ニードル600の位置の制御については、後述する。
図3に示すようにエゼクタ340を組み立てることにより、ノズル522の左端のノズル開口部は、ディフューザブロック500の絞り部502中に位置する。ノズルの開口部の面積は、ノズル522と同軸に配置されたニードル600のテーパ部604により縮小される。開口面積の縮小の程度は、ニードル600の軸X−X’に沿った移動によって変更される。
バルブ620の桿状部628には、バネ640が取り付けられている。バルブ620は、バネ640により付勢されることにより、ノズルブロック520の連結部材526に押しつけられている。バルブ620のシール部材642は、バルブ620が連結部材526に押しつけられることにより、連結部材526に設けられた連通孔528を閉止する。
ニードル軸602の右端は、シールブロック540の隔壁部542に設けられた貫通孔544を通して隔壁部542よりも右側に突出している。貫通孔544に設けられた溝546には、Oリング644がはめ込まれている。Oリング644が溝546とニードル軸602との双方に接触することにより、隔壁部542の左側の領域と右側の領域との気密を維持することができる。
図3に示すように、エゼクタ340には、ノズルブロック520の貫通孔530と、ディフューザブロック500のディフューザ506および貫通孔508と、の3つの開口部を有している。ノズルブロックの貫通孔530は、図1に示すエゼクタ340の供給ポート340aに相当する。また、ディフューザ506と、ディフューザブロック500の貫通孔508とは、それぞれ、エゼクタ340の出口ポート340bと吸引ポート340cとに相当する。
上述のように、ノズルブロック520の貫通孔530(供給ポート340a)には、調圧弁330で減圧された水素ガスが供給される。水素ガスは、貫通孔530からノズル522を通してディフューザブロック500の絞り部502に噴射される。噴射された水素ガスは、絞り部502中のガスとともにスロート504を通過し、ディフューザ506(出口ポート340b)に送出される。ディフューザ506に送出されたガスは、燃料ガス供給配管132(図1)を介して燃料電池110(図1)に供給される。このように、噴射された水素ガスが絞り部502中のガスとともにディフューザ506に送出されることにより、絞り部502は負圧となる。そのため、エゼクタ340は、ディフューザブロック500の貫通孔508(吸引ポート340c)に接続された還流配管342(図1)からアノードオフガスを吸引する。このように、エゼクタ340は、供給ポートに供給される水素ガスと、燃料電池から排出されるアノードオフガスとを混合し、燃料ガスとして燃料電池に供給する反応ガス供給装置である。
図4は、ニードル600の位置の制御の様子を示す説明図である。図5は、ニードル600の位置に応じてエゼクタ340の作動状態が変化する様子を示す説明図である。
図4(a)は、調圧弁330(図1)からエゼクタ340に供給される水素ガスの供給量(以下、単に「水素ガス供給量V」とも呼ぶ)と、ノズル522の開口部の面積(以下、単に「ノズル開口面積A」とも呼ぶ)との関係を示すグラフである。図4(a)の横軸は、水素ガス供給量Vを表し、縦軸は、ノズル開口面積Aを示している。図4(a)の実線および点線で示すように、水素ガス供給量Vとノズル開口面積Aとの関係は、ほぼ直線で表される。
図4(b)は、ニードル600の位置とノズル開口面積Aとの関係を示すグラフである。図4(b)の縦軸は、図4(a)と同様にノズル開口面積Aを示している。図4(b)の横軸は、ニードル600が原点からX’側に移動した距離(以下、「ニードル位置x」とも呼ぶ)を示している。ここで、ニードル位置xの原点(x=0)とは、ニードル600がその移動範囲のX側端の位置、すなわち、ニードル600のテーパ部604がノズル522の内面に接触する位置である。
図4(b)の実線に示すように、ノズル開口面積Aは、ニードル位置xの増加に伴って単調に増加する。ノズル開口面積Aの増加量は、ニードル位置xが増加するのに伴って減少する。そして、ニードル位置xがニードル600のテーパ部604の長さに相当する位置L0(以下、「最大開口位置L0」とも呼ぶ)以上では、ニードル600によりノズル522の開口部が狭められていないのでノズル開口面積Aは一定の値A0(以下、「最大開口面積A0」とも呼ぶ)となる。なお、ニードル位置xが0〜L0間での範囲内では、ニードル600をX’側の方向(ニードル位置xの正方向)に移動させることによりノズル開口面積Aは増加するので、X’側の方向はニードルの開方向とも呼ぶことができる。
燃料電池110(図1)が通常の運転状態である場合には、水素ガス供給量Vは図4(a)の0からV0(以下、「最大開口時流量V0」とも呼ぶ)の範囲内で変化する。そのため、通常の運転状態で必要となるノズル開口面積Aの可変範囲は、0から最大開口面積A0の範囲となる。この場合、燃料電池制御部400(図1)は、第1の制御モードを実行する。第1の制御モードでは、燃料電池制御部400は、燃料電池110(図1)での水素消費量に応じて、水素ガス供給量Vを決定する。水素ガス供給量Vが決定されると、燃料電池制御部400は、図4(a)のグラフに基づいてノズル開口面積Aを決定する。ノズル開口面積Aが決定されると、燃料電池制御部400は、図4(b)のグラフに基づいてニードル位置xを決定する。燃料電池制御部400は、決定されたニードル位置xに基づいてエゼクタ駆動部700(図3)に制御信号を供給する。制御信号がエゼクタ駆動部700に供給されることにより、ニードル600は決定されたニードル位置xまで移動される。
水素ガス供給量Vが0の場合、燃料電池制御部400は、図4(a)のグラフに基づいてノズル開口面積Aを0に決定し、図4(b)のグラフに基づいてニードル位置xを0に決定する。そして、燃料電池制御部400は、ニードル位置xが0(移動範囲のX側端)となるようにエゼクタ駆動部700に制御信号を供給する。
図5(a)は、ニードル位置xが0のときのエゼクタ340内部の状態を示している。図5(a)に示す状態では、ストッパ606と連動板622とが互いに接触していないので、バルブ620は連結部材526に押しつけられている。そのため、連結部材526に設けられた連通孔528はシール部材642により閉止される。
また、図5(a)に示す状態では、ノズル522の開口部は、ニードル600のテーパ部604により閉止される。ノズル522の開口部がテーパ部604により閉じられることにより、エゼクタ340の貫通孔530(供給ポート340a)に供給された水素ガスのディフューザ506(出口ポート340b)側への供給が止まり、燃料電池110(図1)への水素ガスの供給は停止する。このとき、ノズル522から絞り部502への水素の噴射がないため、ディフューザブロック500の貫通孔508からのガスの吸引が停止する。
水素ガス供給量VがVM(0<VM<V0)の場合、燃料電池制御部400は、図4(a)のグラフに基づいてノズル開口面積AをAMに決定し、図4(b)のグラフに基づいてニードル位置xをxMに決定する。そして、燃料電池制御部400は、ニードル位置xがxM(に相当する0と最大開口位置L0との中間の位置となるようにエゼクタ駆動部700に制御信号を供給する。
図5(b)は、ニードル位置xがxMのときのエゼクタ340内部の状態を示している。図5(b)に示す状態においても、図5(a)とに示す状態と同様に、バルブ620は連結部材526に押しつけられ、連通孔528はシール部材642により閉止される。
図5(b)に示す状態では、ノズル522の開口部は、ニードル600のテーパ部604によって狭められている。そのため、ノズル522の開口部から噴射される水素ガスの量は、ノズル522の開口部が狭められていない場合よりも減少する。この場合、ノズル522の開口部が狭められているため、水素ガス流量が少ない状態であっても、噴射される水素ガスの流速を高くすることができる。このように、噴射される水素ガスの流速を高めることにより、絞り部502を負圧にし、貫通孔508から適量のガスを吸引することが可能となる。
水素ガス供給量Vが燃料電池110の運転状態での最大値V0の場合、燃料電池制御部400は、図4(a)のグラフに基づいてノズル開口面積Aを最大開口面積A0に決定し、図4(b)のグラフに基づいてニードル位置xを最大開口位置L0に決定する。そして、燃料電池制御部400は、ニードル位置xが最大開口位置L0となるようにエゼクタ駆動部700に制御信号を供給する。
図5(c)は、ニードル位置xが最大開口位置L0のときのエゼクタ340内部の状態を示している。図5(c)の状態では、ストッパ606と連動板622とは互いに接触しているが、連動板622にはX’方向の力は加えられていない。そのため、バルブ620は連結部材526に押しつけられ、連通孔528はシール部材642により閉止される。
図5(c)に示す状態では、テーパ部604のX側端の位置がノズル522の開口部の位置となり、ノズル522の開口部は、テーパ部604によって狭められない。そのため、ノズル522の開口部から噴射される水素ガスの量は、ノズル522から噴射しうる最大量となる。この場合、ノズル522の開口部が狭められていないため、水素ガス流量が多い場合であっても、ノズル522の開口部から噴射される水素ガスの流速を抑制することができる。このように、噴射される水素ガスの流速を抑制することにより、貫通孔508から適量のガスを吸引することが可能となる。
燃料電池システム100の起動時など、燃料電池110の圧力を急速に高める必要がある場合には、水素ガス供給量Vは最大開口時流量V0よりも大きいV1に相当する流量になる(図4(a))。そのため、ノズル522のみから水素ガスを供給する場合には、ノズル開口面積Aを最大開口面積A0よりも大きいA1に相当する面積にする必要がある。一方、ノズル開口面積Aの最大値は、ノズル522の機械的な形状で定まるため最大開口面積A0よりも大きくすることができない。このように、水素ガス供給量VがV1(>V0)となる燃料電池システム100の起動時には、燃料電池制御部400は、第2の制御モードを実行する。第2の制御モードでは、燃料電池制御部400は、ニードル位置xを最大開口位置L0よりも大きいL1に相当する位置(以下、「バイパスモード位置L1」とも呼ぶ)に決定する。そして、燃料電池制御部400は、ニードル位置xがバイパスモード位置L1となるようにエゼクタ駆動部700に制御信号を供給する。
図5(d)は、ニードル位置xがバイパスモード位置L1のときのエゼクタ340内部の状態を示している。図5(d)の状態では、連動板622がストッパ606によりX’側に押される。連動板622がストッパ606により押されることにより、バルブ620がX’方向に移動する。このようにバルブ620が移動することで、シール部材642とノズルブロック520の連結部材526との間に間隙が生じ、連結部材526のX側とX’側とが連通する。
連結部材526のX側とX’側とが連通孔528を通して連通すると、貫通孔530(図1に示す供給ポート340aに相当する)に供給された水素ガスは、連通孔528と、絞り部502と、スロート504とを介して、ディフューザ506(出口ポート340bに相当する)に供給される。一般に、連通する連通孔528での圧損は、ノズル522とニードル600との間の小断面積で長い流路の圧損より小さい。そのため、連通孔528を介してディフューザ506側に大量の水素ガスを供給することができ、燃料電池110の水素ガス圧力を急速に高くすることが可能となる。
このように、第1実施例では、貫通孔530(供給ポート340a)とディフューザ506(出口ポート340b)とを連通する連通孔528(連通流路)を、ニードル600に機械的に係合するバルブ620により開閉する。そのため、燃料電池110内の水素ガス圧力を急速に高めるために多量の水素ガスを供給する状態と、燃料電池の通常の運転状態で必要とされる水素ガスを供給する状態との切替をニードル600の移動で行うことができるので、燃料電池システム100での制御がより容易となる。
また、第1実施例では、バネ640により付勢されることにより、バルブ620は連通孔528に押しつけられているが、一般には、バルブ620に連通孔528を閉止するような作用を与えることができればよい。このような作用を与える付勢部材としては、図3に示したバネ640のほか、ゴムやプラスチック等の弾性を有する任意のものを使用することができる。
B.第2実施例:
図6は、第2実施例におけるエゼクタ341の構成を示す組立断面図である。なお、図6は、図3と同様にエゼクタ341にニードル600aを駆動するためのエゼクタ駆動部700が取り付けられている様子を示している。第2実施例は、図6に示すように、ニードル600aとバルブとが一体の部材として形成されている点と、ニードル600aの形状の変化に伴ってノズルブロック520aの円筒部524aの長さと連結部材526aの位置とが変更されている点とで、第1実施例と異なっている。他の点は、第1実施例と同様である。
図6に示すように、第2実施例のニードル600aは、X’側からX側に向かって外径が漸減するテーパ部604と、テーパ部604に連結された円柱状のニードル軸602と、円柱状の挿入桿612と、挿入桿612とニードル軸602とを結合する結合部610と、を有している。ニードル軸602のX’端には、図3に示す第1実施例と同様に、駆動孔608が設けられている。ノズルブロック520aの連結部材526aに設けられた連通孔528aは、ニードル600aの挿入桿612が連通孔528aに挿入されることにより閉止される。なお、図6に示すように、挿入桿612のX側端は、挿入桿612の連通孔528aへの挿入を容易にするためテーパ状となっている。
図7は、ニードル600aの位置に応じてエゼクタ341の作動状態が変化する様子を示す説明図である。図7(a)〜図7(d)は、図4(b)に示すニードル位置xが0,xM,L0,L1の各値をとる場合の、エゼクタ341内部の状態をそれぞれ示している。なお、ニードル600aの移動によるノズル開口面積の変化と、ノズル522を介した水素ガスの供給については、第1実施例と同じであるので、ここではその説明を省略する。
図7(a)は、ニードル位置xが0のときのエゼクタ341内部の状態を示している。図7(a)に示す状態では、連通孔528aに挿入された挿入桿612により閉止される。同様に、図7(b)に示すニードル位置xがxMのときの状態においても、連通孔528aは挿入桿612により閉止される。
図7(c)は、ニードル位置xが最大開口位置L0のときのエゼクタ341内部の状態を示している。図7(c)の状態では、挿入桿612の円柱部分のX側によって連通孔528aのX'側の開口部が塞がれるので、連通孔528aは閉止される。
図7(d)は、ニードル位置xがバイパスモード位置L1のときのエゼクタ341内部の状態を示している。図7(d)の状態では、連結部材526aと挿入桿612との間に間隙が生じることにより、連結部材526aのX側とX’側とが連通する。連結部材526aのX側とX’側とが連通孔528aを通して連通することにより、貫通孔530(図1に示す供給ポート340aに相当する)に供給された水素ガスは、連通孔528aと、絞り部502と、スロート504とを介して、ディフューザ506側(出口ポート340bに相当する)に供給される。そのため、第2実施例においても、第1実施例と同様に、燃料電池110(図1)の水素ガス圧力を急速に高くすることが可能となる。
このように、第2実施例では、貫通孔530(供給ポート340a)とディフューザ506(出口ポート340b)とを連通する連通孔528a(連通流路)を、ニードル600aに機械的に係合する挿入桿612により開閉する。そのため、第1実施例と同様に、燃料電池110内の水素ガス圧力を急速に高めるために多量の水素ガスを供給する状態と、燃料電池の通常の運転状態で必要とされる水素ガスを供給する状態との切替をニードル600aの移動で行うことができるので、燃料電池システム100での制御がより容易となる。
なお、第2実施例は、エゼクタ340の構成がより簡単になる点で第1実施例よりも好ましい。一方、第1実施例は、連通孔528がシール部材642によって閉止されるので、連通孔528を閉止しているときの連通孔528を介した水素ガスの漏洩の抑制が容易となる点で第2実施例よりも好ましい。
C.変形例:
なお、この発明は上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記第1実施例では、図2(e)に示すように弁体626とシール部材642との2個の部材で連通孔528を閉止している(図3)。また、第2実施例では、図6に示すように、ニードル600aと一体となった挿入桿612の1個の部材で連通孔528aを閉止している。このように、連通孔を閉止する閉止部材は、ニードルと機械的に係合した部材であれば、1個の部材から構成してもよく、また、複数の部材で構成してもよい。
C2.変形例2:
上記各実施例では、ニードルがノズル開口面積が最大になるニードル位置からさらに開方向に移動することによりノズルブロックの連通孔が開くように構成されているが、ニードルがノズル開口面積の最大値でない所定の開口面積になる位置から開方向に移動することで連通孔が開くようにしてもよい。この場合、所定の開口面積は、例えば、ニードルに設けられたストッパの位置を変更することによって調整することができる。
C3.変形例3:
上記各実施例では、ノズルブロックの貫通孔(供給ポート)とディフューザ(出口ポート)とを連通する連通流路として、連結部材の2カ所に設けられた円形の連通孔を用いているが、異なる形状の連通流路を用いることもできる。一般に、連通流路としては、ノズルを介さずに供給ポートと出口ポートとが連通でき、ニードルの開方向への移動に伴って閉状態から開状態に変化しうるものであればよい。例えば、1以上の任意の数の任意の形状の連通孔を連結部材に設け、バルブの形状を連通孔の形状に応じて適宜変更してもよい。また、ノズルブロックの外形部内側に溝を設け、その溝を開閉するにスライドするバルブを設けるものとしてもよい。
C4.変形例4:
上記各実施例では、燃料電池制御部400は、燃料電池システム100の起動時に第2の制御モードを実行しているが、燃料電池制御部400は、燃料電池110に多量の水素を供給することが好ましい場合に第2の制御モードを実行するものとしてもよい。このような場合としては、例えば、燃料電池110内の水素ガス圧力が所定の圧力以下となった場合や、排気・排水弁360を開けた場合がある。
C5.変形例5:
上記各実施例では、エゼクタは、水素ガスタンクから供給される水素ガスと、燃料電池から排出されるアノードオフガスと、を混合した燃料ガスを燃料電池に供給しているが、エゼクタに供給されるガスは、燃料電池の燃料となる成分を含み燃料ガスの供給部から供給される燃料原ガスであればよい。このような燃料原ガスとしては、例えば、炭化水素系の改質原料から改質器を用いて生成された水素を含む改質ガスを用いることもできる。
C6.変形例6:
上記各実施例では、本発明を燃料ガス給排部に適用することについて説明してきたが、燃料電池システムが酸化剤ガスを循環させる構成となっていれば、酸化剤ガス給排部に本発明を適用することができる。この場合、例えば、空気に酸素富化処理を行った酸素富化ガスを反応原ガスとして用い、カソードオフガスを反応排ガスとして用いることができる。また、燃料電池システムが酸化剤ガスと燃料ガスとのいずれもを循環させる構成となっていれば、酸化剤ガス給排部と燃料ガス給排部との少なくとも一方に本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態としての燃料電池システム100の構成を示す説明図。 第1実施例におけるエゼクタ340を構成する部品を示す部品断面図。 第1実施例におけるエゼクタ340の構成を示す組立断面図。 第1実施例におけるニードル600の位置の制御の様子を示す説明図である。 第1実施例において、ニードル600の位置に応じてエゼクタ340の作動状態が変化する様子を示す説明図。 第2実施例におけるエゼクタ341の構成を示す組立断面図。 第2実施例において、ニードル600aの位置に応じてエゼクタ341の作動状態が変化する様子を示す説明図。
符号の説明
100…燃料電池システム
110…燃料電池
112…セル
122…酸化剤ガス供給配管
124…酸化剤ガス排出配管
132…燃料ガス供給配管
134…燃料ガス排出配管
200…酸化剤ガス給排部
202…空気ポンプ
204…カソードオフガス排出部
300…燃料ガス給排部
310…水素ガスタンク
312,322…高圧水素配管
320…高圧遮断弁
330…調圧弁
332…低圧水素配管
340,341…エゼクタ
340a…供給ポート
340b…出口ポート
340c…吸引ポート
342…還流配管
350…気液分離器
352,362…排気・排水配管
360…排気・排水弁
370…水・アノードオフガス排出部
400…燃料電池制御部
500…ディフューザブロック
502…絞り部
504…スロート
506…ディフューザ
508…貫通孔
520,520a…ノズルブロック
522…ノズル
524,524a…円筒部
526,526a…連結部材
528,528a…連通孔
530,530a…貫通孔
540…シールブロック
542…隔壁部
544…貫通孔
546…溝
600,600a…ニードル
602…ニードル軸
604…テーパ部
606…ストッパ
608…駆動孔
610…結合部
612…挿入桿
620…バルブ
622…連動板
624…支持部
626…弁体
628…桿状部
630…貫通孔
632…凹部
640…バネ
642…シール部材
644…Oリング
700…エゼクタ駆動部
702…駆動桿
704…駆動モータ

Claims (6)

  1. 燃料電池の反応ガス供給装置であって、
    ガス供給部からの反応原ガスが供給される供給ポートと、
    前記燃料電池から供給される反応排ガスを吸引する吸引ポートと、
    前記反応原ガスと、前記反応排ガスとを混合した反応ガスを前記燃料電池に供給する出口ポートと、
    前記供給ポートに供給された前記反応原ガスを前記出口ポート側に噴射するノズルと、
    前記ノズルによる前記反応原ガスの噴射によって発生する負圧により前記吸引ポート内の前記反応排ガスを前記出口ポートへと吸引するディフューザと、
    前記ノズル内を移動することにより、前記ノズルの開口面積を可変にするニードルと、
    前記ノズルを介さずに前記供給ポートと前記出口ポートとを連通する連通流路と、
    前記連通流路を開閉する流路開閉部と、
    を備え、
    前記流路開閉部は、前記ニードルと機械的に係合することにより、前記ニードルが前記ノズルの開口面積が大きくなる開方向に移動して前記ノズルの開口面積が所定の開口面積となる位置よりも前記ニードルがさらに前記開方向に移動するのに伴って、閉状態から開状態に変化する、反応ガス供給装置。
  2. 請求項1記載の反応ガス供給装置であって、
    前記流路開閉部は、前記連通流路を閉じる閉止部材と、前記連通流路が閉じる方向に前記閉止部材を付勢する付勢部材と、を備え、
    前記ニードルは、前記ニードルが前記開方向に移動することにより、前記閉止部材を前記連通流路が開くように移動させる閉止部材押開部を備える、反応ガス供給装置。
  3. 請求項1または2記載の反応ガス供給装置であって、
    前記所定の開口面積は前記ノズルの最大開口面積である、反応ガス供給装置。
  4. 燃料電池の制御装置であって、
    請求項1ないし3のいずれか記載の反応ガス供給装置を備え、
    前記ニードルを移動させることにより、前記ノズルの開口面積を制御する第1の制御モードと、
    前記ニードルを前記ノズルの開口面積が所定の開口面積となる位置よりも開方向に移動させることにより、前記燃料電池に前記反応原ガスを前記第1の制御モードよりも多く供給する第2の制御モードと、
    を備える、燃料電池の制御装置。
  5. 請求項4記載の燃料電池の制御装置であって、
    前記第2の制御モードは、前記燃料電池内の前記反応ガスの圧力が予め定められた圧力よりも低い場合に実行される、燃料電池の制御装置。
  6. 請求項4または5記載の燃料電池の制御装置であって、
    前記第2の制御モードは、前記燃料電池の起動時に実行される、燃料電池の制御装置。
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