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JP2006134271A - 再生装置 - Google Patents

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JP2006134271A
JP2006134271A JP2004325753A JP2004325753A JP2006134271A JP 2006134271 A JP2006134271 A JP 2006134271A JP 2004325753 A JP2004325753 A JP 2004325753A JP 2004325753 A JP2004325753 A JP 2004325753A JP 2006134271 A JP2006134271 A JP 2006134271A
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Abstract

【課題】データ再生までに要する時間を短縮し、またバッファアンダーフローの発生を抑制した、ユーザの利便性が高い再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】通信部101は、ネットワークNWを通じてサーバSと通信する。バッファメモリ102は、通信部101がネットワークNWを通じてサーバSからダウンロードしたデータを一時的に蓄積する。デコード部103は、バッファメモリ102から読み出されたデータをデコードする。制御部110は、通信開始後、受信したデータのデコードを開始する判定に用いる再生開始閾値thと、データのデコードを開始した後、デコードを中断する判定に用いるBUF閾値thを別々に設けて、デコード部103を動作制御するようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば音声や映像などのデータを再生する再生装置に関する。
周知のように、従来の再生装置は、内部の記憶装置から読み出したデータや、外部から入力されたデータを一時的にバッファメモリに蓄積して、データ再生時に生じうるデータ読み込みやデータ入力の揺らぎを吸収するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
このような揺らぎを吸収するためには、バッファメモリ内に蓄積されるデータが枯渇しないように制御しなければならない。また、データ再生を開始するためには、バッファメモリ内にコンテンツデータが十分に蓄積されている必要がある。
このため従来は、データ再生前やデータ再生中において、バッファメモリ内に蓄積されるデータ量を検出し、この検出したデータ量と閾値を比較して、データ再生を開始したり、あるいはデータ再生を一時停止するようにしている。
しかしながら従来は、上記閾値が高いと、データ再生開始時において、バッファメモリ内にデータを蓄積するまでの多くの時間がかかるため、再生開始までに時間がかかってしまうという問題が生じる。また逆に上記閾値が低いと、データ再生中にバッファメモリ内に蓄積されるデータが枯渇して、バッファアンダーフローが発生し、データ再生に影響を及ぼすという問題があった。
特開2000−123477
従来の再生装置では、バッファメモリ内に蓄積されるデータ量を検出し、この検出したデータ量と閾値を比較してバッファアンダーフローが生じないように再生制御を行っているが、データ再生開始までに時間がかかってしまったり、あるいはバッファアンダーフローが発生データ再生に影響を及ぼすなど、ユーザの利便性に問題があった。
この発明は、上記の問題を解決すべくなされたもので、データ再生開始までに要する時間を短縮した、ユーザの利便性が高い再生装置を提供することを目的とする。
またこの発明は、バッファアンダーフローの発生を抑制してデータ再生に影響の少なく、ユーザの利便性が高い再生装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、符号化されたデータが入力される入力手段と、この入力手段を通じて入力されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、この記憶手段から読み出されたデータを復号する復号手段と、入力手段を通じてデータが入力されて記憶手段に記憶されたデータ量が第1の閾値以上になると、記憶手段が記憶するデータを読み出して復号手段に出力し、記憶手段が記憶するデータ量が第1の閾値よりも低い第2の閾値未満になると、記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する制御手段とを具備して構成するようにした。
またこの発明は、符号化されたデータが入力される入力手段と、この入力手段を通じて入力されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、この記憶手段から読み出されたデータを復号する復号手段と、入力手段を通じてデータが入力されて記憶手段に記憶されたデータ量が第1の閾値以上になると、記憶手段が記憶するデータを読み出して復号手段に出力し、記憶手段が記憶するデータ量が第1の閾値よりも高い第2の閾値未満になると、記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する制御手段とを具備して構成するようにした。
以上述べたように、この発明では、入力手段を通じて入力されたデータを復号するタイミングを判断する第1の閾値と、データ復号後に、バッファアンダーフローを防止するための第2の閾値とを別々に設けるようにしている。
したがって、この発明によれば、第1の閾値よりも第2の閾値を低い値に設定することで、バッファアンダーフローの発生を抑制してデータ再生への影響を防止して、ユーザの利便性を高めた再生装置を提供できる。
また、この発明によれば、第1の閾値よりも第2の閾値を高い値に設定することで、データ再生開始までに要する時間を短縮した、ユーザの利便性を高めた再生装置を提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる再生装置100の構成を示すものである。この再生装置100は、通信部101、バッファメモリ102、デコード部103、入力部104および制御部110を備えている。
通信部101は、後述する制御部110の指示に応じて、インターネットやLANなどのネットワークNWを通じてサーバSと通信するものである。その通信速度は、制御部110の指示に応じて、64kbpsあるいは512kbpsに選択的に切り替えて行う。
バッファメモリ102は、通信部101がネットワークNWを通じてサーバSからダウンロードしたデータを一時的に蓄積する記憶部である。また蓄積されたデータは、制御部110によって読み出し制御され、デコード部103に出力される。
デコード部103は、バッファメモリ102から読み出されたデータをデコードするものであり、上記データ中に含まれる映像データを映像デコーダ103aによってデコードし、映像信号として出力するとともに、上記データ中に含まれる音声データを音声デコーダ103bによってデコードし、音声信号として出力する。
入力部104は、ユーザから種々の要求を受け付け、制御部110に通知するものである。その要求の一例としては、通信部101の通信相手や、通信部101の通信速度の指定、デコード部103によるデコードの開始指示などがある。
制御部110は、プロセッサとメモリを備え、上記メモリには制御プログラムや制御データなどを記憶し、これらの情報に基づいてプロセッサが動作し、当該再生装置100の各部を統括して制御するものである。
その制御機能の一例としては、バッファメモリ102に蓄積されるデータ量を検出する機能、通信部101の通信相手を選択する機能、通信部101の通信速度を切り替え制御する機能、通信部101が受信したデータの種類に応じて、デコード部103のデコード機能を制御する機能などを備える。
次に、上記構成の再生装置100の動作について説明する。図2は、その動作を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートに示す制御動作は制御部110によってなされる。またフローチャートに対応する制御プログラムや制御データは、制御部110のメモリ内に記憶され、制御部110がこれらの情報に基づいて動作する。
制御部110は、入力部104を通じてユーザから要求が与えられると、この処理を実行する。
まずステップ2aにおいて制御部110は、入力部104を通じてユーザから通信速度の指定や、通信相手の指定を受け付け、ステップ2bに移行する。
ステップ2bにおいて制御部110は、ステップ2aで受け付けた通信速度が、512kbpsか64kbpsかを判断する。ここで、512kbpsを受け付けた場合には、ステップ2cに移行して、64kbpsを受け付けた場合には、ステップ2dに移行する。
ステップ2cにおいて制御部110は、再生開始閾値thとして、ths512を設定し、ステップ2eに移行する。一方、ステップ2dにおいて制御部110は、再生開始閾値thとして、ths64を設定し、ステップ2eに移行する。
なお、ths512<th<ths64である。thは、バッファアンダーフローを検出する閾値(以下、BUF閾値と称する)である。これらの値ths512,th,ths64は、制御部110に予め記憶される。
ステップ2eにおいて制御部110は、通信部101を制御して、ステップ2aで受け付けた通信速度でネットワークNWを通じてサーバSと通信して、コンテンツデータのダウンロードを開始し、ステップ2fに移行する。
ダウンロードしたデータは、制御部110によって、バッファメモリ102に記録される。なお、上記コンテンツデータとしては、音声と映像とからなるマルチメディアデータや、音楽や音声などの音声データ、音声を含まない映像のみの映像データ、テキストデータなどがある。なお、テキストデータについては、制御部110にて復号処理を行う。
ステップ2fにおいて制御部110は、バッファメモリ102に記憶されるデータ量Mを検出し、この検出したデータ量Mが再生開始閾値th以上か否かを判定する。ここで、データ量Mが再生開始閾値th以上の場合には、ステップ2gに移行し、一方、データ量Mが再生開始閾値th未満の場合には、ステップ2fに移行してデータ量Mの監視を継続する。
ステップ2gにおいて制御部110は、バッファメモリ102に記録されたデータを読み出してデコード部103に入力し、ステップ2hに移行する。なお、バッファメモリ102から読み出されたデータは、バッファメモリ102から消去される。またデコード部103は、データが入力されると、入力されたデータをその種類に応じてデコードする。例えば、入力されたデータがマルティメディアデータの場合には、データ中に含まれる映像データを映像デコーダ103aによってデコードし、映像信号として出力するとともに、上記データ中に含まれる音声データを音声デコーダ103bによってデコードし、音声信号として出力する。
またデコード部103は、入力されたデータが音楽データのみの場合には、上記データ中に含まれる音声データを音声デコーダ103bによってデコードし、音声信号として出力する。
ステップ2hにおいて制御部110は、バッファメモリ102に記憶されるデータ量Mを検出し、この検出したデータ量MがBUF閾値th以上か否かを判定する。ここで、データ量MがBUF閾値th以上の場合には、ステップ2gに移行してデータを読み出してデコードを継続させ、一方、データ量MがBUF閾値th未満の場合には、ステップ2iに移行する。
なお、通信速度が512kbpsの場合、デコード部103によるデコード開始直後においては、データ量MがBUF閾値th未満となっていることが多分にあるため、制御部110は、データ量Mが一旦BUF閾値thを超えるまでは、データ量MがBUF閾値th未満であってもデータ量MはBUF閾値th以上と暫定的に判断する。この暫定的な判断は、最初にBUF閾値thを超えるか、または予め定めた時間の間有効とするようにし、暫定的な判断が永続しないようにする必要がある。
ステップ2iにおいて制御部110は、バッファメモリ102に記憶されるデータの読み出しを停止して、デコード部103によるデコード処理を停止させ、ステップ2hに移行する。
データの入力が停止すると、音声デコーダ103bは、無音信号を出力し、映像デコーダ103aは、停止直前にデコードした最後の映像信号の出力を継続する。これにより、マルチメディアデータの場合、後段の出力手段(図示しない)では、無音の静止画像が出力されることになる。
次に上述した制御によって、バッファメモリ102内に蓄積されるデータ量Mの変動について説明する。図3は、通信部101が64kbpsで通信を行った場合のデータ量Mの変動を示すものである。
また図4は、通信部101が512kbpsで通信を行った場合のデータ量Mの変動を示すものである。また図3および図4に示す例では、再生対象のデータの符号化レートを64kbpsとし、デコード部103は、バッファメモリ102から平均で64kbpsでデータを読み出してデコードする例を挙げている。
図3に示すように、通信部101が64kbpsで通信を行った場合には、通信を開始した後、データ量Mがths64を超えると(時刻t641)、制御部110がバッファメモリ102からデータを読み出してデコード部103に入力し、これによりデコードが開始される。
やがて、通信が一時的に滞るなどに起因してデータ量Mが減少し、データ量Mがth未満になると(時刻t642)、制御部110がバッファメモリ102からのデータ読み出しを停止して、デコードが中断される。
その後、通信が再開してデータ量Mが増加し、データ量Mがth以上になると(時刻t643)、制御部110がバッファメモリ102からデータを読み出してデコード部103に入力し、これによりデコードが再開される。
一方、図4に示すように、通信部101が512kbpsで通信を行った場合には、通信を開始した後、データ量Mがths512を超えると(時刻t5121)、制御部110がバッファメモリ102からデータを読み出してデコード部103に入力し、これによりデコードが開始される。
やがて、通信が一時的に滞るなどに起因してデータ量Mが減少し、データ量Mがth未満になると(時刻t5122)、制御部110がバッファメモリ102からのデータ読み出しを停止して、デコードが中断される。
その後、通信が再開してデータ量Mが増加し、データ量Mがth以上になると(時刻t5123)、制御部110がバッファメモリ102からデータを読み出してデコード部103に入力し、これによりデコードが再開される。
以上のように、上記構成の再生装置100では、通信開始後、受信したデータのデコードを開始する判定に用いる再生開始閾値thと、データのデコードを開始した後、デコードを中断する判定に用いるBUF閾値thを別々に設けて、デコード部103を動作制御するようにしている。
そして、通信速度が速い512kbpsの場合については、再生開始閾値ths512をBUF閾値thより小さい値に設定するようにしているので、従来のように再生開始閾値ths512とBUF閾値thが一致する場合に比べて、データ再生までに要する時間を短縮することができる。
また、通信速度が遅い64kbpsの場合については、再生開始閾値ths64をBUF閾値thより大きい値に設定するようにしている。すなわち、十分にバッファメモリ102にデータを蓄積した後にデータ再生が開始されるので、従来のように再生開始閾値ths64とBUF閾値thが一致する場合に比べて、データ再生開始に伴ってバッファメモリ102に蓄積したデータ量Mが閾値を下回ってバッファアンダーフローが発生するという状況を回避しやすい。
したがって、上記構成の再生装置100によれば、通信速度が再生データ符号化レートよりも相対的に速い場合には、データ再生までに要する時間を短縮でき、一方、通信速度が再生データ符号化レートに近い場合には、バッファアンダーフローの発生を抑制できるので、ユーザの利便性が高い。データ再生までに要する時間の短縮は、通信速度が再生データ符号化レートよりも早ければ早いほど短縮できる。
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、この発明の第2の実施形態に係わる再生装置200の構成を示すものである。この再生装置200は、通信部201、バッファメモリ202、デコード部203、入力部204および制御部210を備えている。
なお、通信部201、バッファメモリ202、デコード部203、入力部204および制御部210は、それぞれ第1の実施形態の通信部101、バッファメモリ102、デコード部103、入力部104および制御部110と同様である。
ただし、通信部201は、ネットワークNWを通じて512kbpsで通信を行う。また、サーバSからダウンロードされるデータには、後述するデコード部203にて64kbpsでデコードされる低品質データと、512kbpsでデコードされる高品質データの2種類があるものとする。
またデコード部203の再生データ符号化レートは、上記品質に対応し、512kbpsか64kbpsであり、これらは制御部210からの指示により選択的に行われる。
次に、上記構成の再生装置200の動作について説明する。図6は、その動作を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートに示す制御動作は制御部210によってなされる。またフローチャートに対応する制御プログラムや制御データは、制御部210のメモリ内に記憶され、制御部210がこれらの情報に基づいて動作する。
制御部210は、入力部204を通じてユーザから要求が与えられると、この処理を実行する。
まずステップ6aにおいて制御部210は、入力部204を通じてユーザから通信相手の指定や、ダウンロードの対象となるデータの指定を受け付け、ステップ6bに移行する。
ステップ6bにおいて制御部210は、ステップ6aで指定されたデータの形式が、512kbpsでデコードされるデータか、64kbpsでデコードされるデータかを判断する。ここで、512kbpsでデコードされるデータの場合には、ステップ6cに移行して、64kbpsでデコードされるデータの場合には、ステップ6dに移行する。
ステップ6cにおいて制御部210は、バッファアンダーフローを検出する閾値(以下、BUF閾値と称する)thとして、thu512を設定し、ステップ6eに移行する。一方、ステップ6dにおいて制御部210は、BUF閾値thとして、thu64を設定し、ステップ6eに移行する。
なお、thu64<thu512<thである。thは、デコードを開始する閾値である。これらの値thu64,thu512,thは、制御部210に予め記憶される。なお、これらの閾値は、第1の実施形態と異なり、実際にはデータ量を再生時間に換算して比較される。
ステップ6eにおいて制御部210は、通信部201を制御して、通信速度512kbpsでネットワークNWを通じてサーバSと通信して、コンテンツデータのダウンロードを開始し、ステップ6fに移行する。
ダウンロードしたデータは、制御部210によって、バッファメモリ202に記録される。なお、上記コンテンツデータとしては、音声と映像とからなるマルチメディアデータや、音楽や音声などの音声データ、音声を含まない映像のみの映像データ、テキストデータなどがある。なお、テキストデータについては、制御部110にて復号処理を行う。
ステップ6fにおいて制御部210は、バッファメモリ202に記憶されるデータ量Mを検出し、この検出したデータ量Mが再生開始閾値th以上か否かを判定する。ここで、データ量Mが再生開始閾値th以上の場合には、ステップ6gに移行し、一方、データ量Mが再生開始閾値th未満の場合には、ステップ6fに移行してデータ量Mの監視を継続する。
ステップ6gにおいて制御部210は、バッファメモリ202に記録されたデータを読み出してデコード部203に入力し、ステップ6hに移行する。バッファメモリ202から読み出されたデータは、バッファメモリ202から消去される。またデコード部203は、データが入力されると、入力されたデータをその種類に応じてデコードする。
ここでデコード部203は、入力されたデータが512kbpsで再生すべき形式のデータか、64kbpsで再生すべき形式のデータかを判断し、その形式に応じたデコードを行う。
そしてデコード部203は、入力されたデータがマルティメディアデータの場合には、データ中に含まれる映像データを映像デコーダ203aによってデコードし、映像信号として出力するとともに、上記データ中に含まれる音声データを音声デコーダ203bによってデコードし、音声信号として出力する。
またデコード部203は、入力されたデータが音楽データのみの場合には、上記データ中に含まれる音声データを音声デコーダ203bによってデコードし、音声信号として出力する。
ステップ6hにおいて制御部210は、バッファメモリ202に記憶されるデータ量Mを検出し、この検出したデータ量MがBUF閾値th以上か否かを判定する。ここで、データ量MがBUF閾値th以上の場合には、ステップ6gに移行してデータを読み出してデコードを継続させ、一方、データ量MがBUF閾値th未満の場合には、ステップ6iに移行する。
ステップ6iにおいて制御部210は、バッファメモリ202に記憶されるデータの読み出しを停止して、デコード部203によるデコード処理を停止させ、ステップ6hに移行する。
データの入力が停止すると、音声デコーダ203bは、無音信号を出力し、映像デコーダ203aは、停止直前にデコードした最後の映像信号の出力を継続する。これにより、マルチメディアデータの場合、後段の出力手段(図示しない)では、無音の静止画像が出力されることになる。
次に上述した制御によって、バッファメモリ202内に蓄積されるデータ量Mの変動について説明する。図7は、通信部201が512kbpsでデコードされるデータをダウンロードした場合のデータ量Mの変動を示すものである。
また図8は、通信部201が64kbpsでデコードされるデータをダウンロードした場合のデータ量Mの変動を示すものである。なお図7および図8に示す例では、通信部201が512kbpsでダウンロードを行う場合を例に挙げている。
図7に示すように、512kbpsでデコードされるデータをダウンロードした場合には、通信を開始した後、データ量Mがthを超えると(時刻t)、制御部210がバッファメモリ202からデータを読み出してデコード部203に入力し、これによりデコードが開始される。
やがて、通信が一時的に滞るなどに起因してデータ量Mが減少し、データ量Mがthu512未満になると(時刻tu5121)、制御部210がバッファメモリ202からのデータ読み出しを停止して、デコードが中断される。
その後、通信が再開してデータ量Mが増加し、データ量Mがthu512以上になると(時刻tu5122)、制御部210がバッファメモリ202からデータを読み出してデコード部203に入力し、これによりデコードが再開される。
一方、図8に示すように、64kbpsでデコードされるデータをダウンロードした場合には、通信を開始した後、データ量Mがthを超えると(時刻t)、制御部210がバッファメモリ202からデータを読み出してデコード部203に入力し、これによりデコードが開始される。
やがて、通信が一時的に滞るなどに起因してデータ量Mが減少し、データ量Mがthu64未満になると(時刻tu641)、制御部210がバッファメモリ202からのデータ読み出しを停止して、デコードが中断される。
その後、通信が再開してデータ量Mが増加し、データ量Mがthu64以上になると(時刻tu642)、制御部210がバッファメモリ202からデータを読み出してデコード部203に入力し、これによりデコードが再開される。
以上のように、上記構成の再生装置200では、通信開始後、受信したデータのデコードを開始する判定に用いる再生開始閾値thと、データのデコードを開始した後、デコードを中断する判定に用いるBUF閾値thを別々に設けて、デコード部203を動作制御するようにしている。
そして、再生開始閾値thよりもBUF閾値thを小さくするとともに、512kbpsでデコードされるデータをダウンロードする場合のBUF閾値thu512を、64kbpsでデコードされるデータをダウンロードする場合のBUF閾値thu64より大きい値に設定するようにしている。
したがって、上記構成の再生装置200によれば、十分にバッファメモリ202にデータを蓄積した後にデータ再生が開始されるので、従来のように再生開始閾値thとBUF閾値thが一致する場合に比べて、データ再生開始に伴ってバッファメモリ202に蓄積したデータ量Mが閾値を下回ってバッファアンダーフローが発生するという状況を回避しやすい。
また、512kbpsでデコードされるデータのBUF閾値thu512よりも、バッファメモリ202内でデータが枯渇しにくい64kbpsでデコードされるデータのBUF閾値thu64を小さく設定するようにしているので、共通のBUF閾値thでバッファアンダーフロー発生を判定する場合に比べて、その発生を適確に判断できる。
従来のように、再生を開始する閾値と、バッファアンダーフロー発生を検出する閾値とを共通のBUF閾値thでバッファアンダーフロー発生を判定する場合には、例えば低速でデコードされるデータのデコード時に不必要にバッファアンダーフロー発生を検出してデコード停止処理がなされる不具合や、高速でデコードされるデータのデコード時にバッファアンダーフロー発生の判定が遅れるといった不具合が生じうる。
しかし、上記構成の再生装置200によれば、データがデコードされる速度に応じたBUF閾値thでバッファアンダーフロー発生が判定されるので、上述したような不具合が防止でき、ユーザの利便性が高い。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、ネットワークNWを通じてサーバSからデータをダウンロードする場合を例に挙げて説明したが、通信部101,201に代わって、CD、DVD、ハードディスクあるいはフラッシュメモリなどの記録媒体からデータを読み出す手段を設け、上記記録媒体からデータを読み込んでバッファメモリ102,202にデータを記録する場合にも適用できる。
また上述したような手段や、通信部101,201を同時に設け、選択的に用いてバッファメモリ102,202にデータを記録する場合にも適用できる。この場合には、上記手段や、通信部101,201により、データの入力速度が異なるため、特に第1の実施形態の再生装置100に好適する。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
この発明に係わる再生装置の第1の実施の形態の構成を示す回路ブロック図。 図1に示した再生装置の動作を説明するためのフローチャート。 図1に示した再生装置のデータ蓄積量と閾値との関係を説明するための図。 図1に示した再生装置のデータ蓄積量と閾値との関係を説明するための図。 この発明に係わる再生装置の第2の実施の形態の構成を示す回路ブロック図。 図5に示した再生装置の動作を説明するためのフローチャート。 図5に示した再生装置のデータ蓄積量と閾値との関係を説明するための図。 図5に示した再生装置のデータ蓄積量と閾値との関係を説明するための図。
符号の説明
100,200…再生装置、101,201…通信部、102,202…バッファメモリ、103,203…デコード部、103a,203a…映像デコーダ、103b,203b…音声デコーダ、104,204…入力部、110,210…制御部、NW…ネットワーク、S…サーバ。

Claims (4)

  1. 符号化されたデータが入力される入力手段と、
    この入力手段を通じて入力されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から読み出されたデータを復号する復号手段と、
    前記入力手段を通じてデータが入力されて前記記憶手段に記憶されたデータ量が第1の閾値以上になると、前記記憶手段が記憶するデータを読み出して前記復号手段に出力し、前記記憶手段が記憶するデータ量が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値未満になると、前記記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する制御手段とを具備したことを特徴とする再生装置。
  2. 符号化されたデータが入力される入力手段と、
    この入力手段を通じて入力されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から読み出されたデータを復号する復号手段と、
    前記入力手段を通じてデータが入力されて前記記憶手段に記憶されたデータ量が第1の閾値以上になると、前記記憶手段が記憶するデータを読み出して前記復号手段に出力し、前記記憶手段が記憶するデータ量が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値未満になると、前記記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する制御手段とを具備したことを特徴とする再生装置。
  3. 第1の通信速度と、この第1の通信速度よりも速い第2の通信速度のうち、いずれか一方の通信速度で、符号化されたデータが入力される入力手段と、
    この入力手段を通じて入力されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から読み出されたデータを復号する復号手段と、
    前記入力手段を通じて前記第1の通信速度でデータ入力が開始された後、前記記憶手段が記憶するデータ量が第1の閾値以上になると、前記記憶手段が記憶するデータを読み出して前記復号手段に出力し、前記記憶手段が記憶するデータ量が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値未満になった場合に、前記記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する第1の制御手段と、
    前記入力手段を通じて前記第2の通信速度でデータ入力が開始された後、前記記憶手段が記憶するデータ量が前記第2の閾値よりも低い第3の閾値以上になると、前記記憶手段が記憶するデータを読み出して前記復号手段に出力し、この出力後、前記記憶手段が記憶するデータ量が前記第2の閾値未満になった場合に、前記記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する第2の制御手段とを具備したことを特徴とする再生装置。
  4. 符号化されたデータが入力される入力手段と、
    この入力手段を通じて入力されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から読み出されたデータを復号する復号手段と、
    前記入力手段を通じてデータ入力が開始された後、前記記憶手段が記憶するデータ量が第1の閾値以上になると、前記記憶手段が記憶するデータを読み出して前記復号手段に出力し、前記記憶手段が記憶するデータを第1の速度で読み出して前記復号手段に出力する場合に、前記記憶手段が記憶するデータ量が、前記第1の閾値よりも低い第2の閾値未満になると、前記記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する第1の制御手段と、
    前記入力手段を通じてデータ入力が開始された後、前記記憶手段が記憶するデータ量が第1の閾値以上になると、前記記憶手段が記憶するデータを読み出して前記復号手段に出力し、前記記憶手段が記憶するデータを前記第1の速度よりも遅い第2の速度で読み出して前記復号手段に出力する場合に、前記記憶手段が記憶するデータ量が、前記第2の閾値よりも低い第3の閾値未満になった場合に、前記記憶手段が記憶するデータの読み出しを停止する第2の制御手段とを具備したことを特徴とする再生装置。
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