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JP2006197419A - 画像読取装置 - Google Patents

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JP2006197419A
JP2006197419A JP2005008494A JP2005008494A JP2006197419A JP 2006197419 A JP2006197419 A JP 2006197419A JP 2005008494 A JP2005008494 A JP 2005008494A JP 2005008494 A JP2005008494 A JP 2005008494A JP 2006197419 A JP2006197419 A JP 2006197419A
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Toshihiro Kawamura
敏広 川村
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、読取手段を支持するキャリッジの片側を担持して移動させる場合にキャリッジの傾斜状態による調整を容易に行うことができる画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】読取手段を支持するキャリッジ20は、ガイドシャフト22に摺動自在に取り付けられており、走査方向Y1又はその逆方向Y2に移動するようになっている。電源が入ったときはいったん基準位置Oに移動した後走査方向Y1と同じ方向に移動して静止読取位置Cに位置決めする。そして、原稿搬送読取時には静止読取位置Cで読取動作を行う。原稿載置読取時には、静止読取位置Cから読取開始位置Dに移動して読取動作すれば、キャリッジを同じ傾斜状態を読取終了位置Eまで維持することができる。読取動作終了後いったん基準位置Oに戻した後静止読取位置Cに位置決めする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に適用可能な画像読取装置に関する。
原稿の画像を読み取る場合、原稿を載置した状態では、キャリッジに読取手段を支持してキャリッジを走査方向に移動させながら読取手段が読取ラインに沿って順次読み取っていき、二次元画像データとして読み取ることが行われている。また、読取手段を静止した状態で原稿を読取ラインを横切るように搬送して順次読取動作を行い、二次元画像データとして読み取ることも行われている。そして、1つの読取手段により原稿搬送による読取動作及び原稿載置状態での読取動作の両方が行えるようにした画像読取装置が開発されている。
こうした読取動作を行う場合、画像の読取精度をよくするためには読取手段を支持するキャリッジを精度よく位置決めすることが必要で、そのための改良工夫が行われている。例えば、特許文献1では、原稿読取開始時に密着イメージセンサをその待機位置からスタートして位置制御用センサによる検出位置を通過した後再度待機位置に戻るイニシャライズ動作を行うことで、移動原稿読取時及び静止原稿読取時における密着イメージセンサの位置制御を確実に行う点が記載されている。また、特許文献2では、原稿の流し読取時の読取センサの位置決めを行う際に、原稿押接ローラの検知可能範囲を通過して往復移動させて位置決めするようにした点が記載されている。
特開平10−136160号公報 特開2003−8832号公報
図4及び図5は、従来の画像読取装置1の内部構造に関する概略正面図を示しており、図4は原稿搬送時の読取動作状態を、図5は原稿載置時の読取動作状態をそれぞれ示している。画像読取装置1は、画像読取部2の上面に原稿搬送部3が設けられており、原稿搬送部3は、開閉可能なカバーとなっている。
原稿搬送読取時では、図4に示すように、原稿は、原稿トレイ10に装填されて、ピックアップローラ12、フィードローラ13、レジストローラ14及び排出ローラ15により点線の太線矢印Mで示す搬送径路を通って排出トレイに11に排出される。そして、レジストローラ14の下流側に、搬送される原稿を横切るように帯状のプラテンガラス16が配置されている。プラテンガラス16に対向する静止読取位置に画像読取部2のキャリッジ20が位置決めされており、キャリッジ20の読取手段(光学読取センサ等)の読取ラインがプラテンガラス16の範囲内に設定されて搬送される原稿を読み取っていく。
原稿載置読取時では、図5に示すように、原稿搬送部3を開いてプラテンベッド21の上面に点線Nで示すように原稿を載置する。プラテンベッド21は、矩形状の透明なガラスからなっており、原稿全体がプラテンベッド21に載置される。キャリッジ20を読取開始位置から走査方向Y1に順次移動させながら、キャリッジ20の読取手段はプラテンベッド21を透過して載置された原稿を読取ラインに沿って読み取っていく。
キャリッジ20を移動させる手段として、キャリッジ20の片側を担持して移動させることが行われている。図6は、その一例を示すキャリッジ20の概略上面図である。図6(a)は、走査方向Y1にキャリッジ20を移動させた場合を示しており、図6(b)は、走査方向とは逆方向Y2にキャリッジ20を移動させた場合を示している。
この例では、キャリッジ20の走査範囲の一方の側に走査方向に沿ってガイドシャフト22が配置されており、キャリッジ20は、その一方の側部に設けられた支持部23のガイド孔にガイドシャフト22が挿通されガイドシャフト22に沿って摺動自在に設けられている。キャリッジ20の支持部23とは反対側の側部24は、走査方向に延設された装置本体の横フレーム25に載置されて自由端となっている。キャリッジ20を移動させる場合には、キャリッジ20の支持部23側に駆動ベルト26が取り付けられモータ等の駆動手段により駆動ベルト26を走査方向に往復移動させることでキャリッジ20が移動するようになっている。
このように、キャリッジ20の片側を担持して移動させた場合、担持部分のガタツキによりキャリッジ20が走査方向Y1又は逆方向Y2に傾いた状態となる。図6に示した例では、ガイドシャフト22と支持部23のガイド孔とは、両者の間の設計誤差や摺動により摩耗等で嵌合部分にわずかな隙間が生じると、キャリッジ20はガイドシャフト22に対して走査方向Y1又は逆方向Y2にわずかに揺動可能な状態となる。そのため、図6(a)に示すように、キャリッジ20を走査方向Y1に移動させると、側部24が逆方向Y2に振れた状態となり、読取手段の読取ラインL−L(二点鎖線で表記)は基準ラインS−S(一点鎖線で表記)に対して時計回りに傾斜した状態となる。また、キャリッジ20を逆方向Y2に移動させた場合には、図6(b)に示すように、側部24は走査方向Y1に振れた状態となり、読取手段の読取ラインL−Lは基準ラインS−Sに対して反時計回りに傾斜した状態となる。
こうした読取ラインの傾斜は、読取動作の際に一定の傾斜状態となっていれば、調整することが可能であるが、原稿載置読取時のようにキャリッジ20を走査方向Y1に移動させて読取動作を行う場合図6(a)の状態となり、その読取動作終了後、キャリッジ20の待機位置である原稿搬送読取時の静止読取位置に戻すためにキャリッジ20を逆方向Y2に移動させると、図6(b)に示す状態でキャリッジ20が停止した状態となる。このとき、原稿載置読取時及び原稿搬送読取時では読取ラインの傾斜状態が異なった状態となってしまう。このような傾斜を無くすための構成としては、キャリッジを搬送するベルトをその両側に設ける構成、キャリッジのガイド孔とそれに挿通し案内するガイドシャフトのガタツキを極限まで小さくする構成、あるいは前記ガイド孔のピッチを広げる構成等が考えられるが、いずれもコストアップや装置の大型化といった問題が発生する。
そこで、本発明は、読取手段を支持するキャリッジの片側を担持して移動させる場合にキャリッジの傾斜状態による調整を容易に行うことができる画像読取装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る画像読取装置は、原稿を読取ラインに沿って読み取る読取手段を支持するキャリッジと、前記キャリッジの片側を担持して前記キャリッジを移動させる移動手段と、原稿搬送読取時において前記キャリッジを静止読取位置に位置決めさせるとともに原稿載置読取時において前記キャリッジを走査させるように前記移動手段を制御する制御手段とを備えた画像読取装置において、前記制御手段は、前記キャリッジを走査方向と同一方向に移動させてから前記静止読取位置に位置決めさせるように前記移動手段を制御することを特徴とする。さらに、前記制御手段は、原稿載置読取時に前記キャリッジを前記静止読取位置から読取開始させるように前記移動手段を制御することを特徴とする。さらに、前記制御手段は、原稿載置読取後前記キャリッジを走査方向と逆方向に移動させて前記静止読取位置を通過させた後前記キャリッジを走査方向と同一方向に移動させてから前記静止読取位置に位置決めさせるように前記移動手段を制御することを特徴とする。
上記のような構成を有することで、キャリッジを走査方向と同一方向に移動させてから静止読取位置に位置決めさせるように移動手段を制御するので、キャリッジを原稿載置読取時と同じ傾斜状態で静止読取位置に位置決めすることができる。そのため、原稿搬送読取時と原稿載置読取時とで同じ傾斜状態になり、1つの傾斜状態を考慮した読取手段の調整で済むことから、調整を容易に行うことができるとともに2つの傾斜状態を考慮した場合に比べ読取精度を向上させることが可能となる。
また、原稿載置読取時にキャリッジを静止読取位置から読取開始位置に移動させるように移動手段を制御すれば、静止読取位置の傾斜状態でそのまま原稿載置読取時の読取開始位置に移動させることができ、静止読取位置と読取開始位置との間でキャリッジの傾斜状態のブレを少なくすることができる。そのため、原稿搬送読取時と原稿載置読取時との間の読取動作をブレの少ない同じ傾斜状態で行うことが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る実施形態である画像読取装置の回路ブロック構成図を示している。なお、画像読取装置の原稿搬送部及び画像読取部の構成は図4及び図5と同様であるので、ここでは説明を省略する。図1において、図4で説明した原稿搬送読取時の静止読取位置は符号Cで示す位置であり、図5で説明した原稿載置読取時の読取開始位置及び読取終了位置はそれぞれ符号D及びEで示す位置である。キャリッジ20は、図6で説明したように、ガイドシャフト22に摺動自在に取り付けられ、駆動ベルト26により移動するようになっている。図1では、キャリッジ20の移動手段の例として、駆動ベルト26を駆動プーリ27及び従動プーリ28に張架し駆動プーリ27をモータ29に連結するようにされており、モータ29を回転することでキャリッジ20の移動が行われる。例えば、モータとしてステッピングモータを用い、駆動ベルトとしてタイミングベルトを用いることで、精度よくキャリッジを移動させることができる。
制御回路30は、画像読取装置全体の制御を行うと共に後述するようにキャリッジ20の移動制御に関する機能を果たすものである。モータ駆動回路31は、制御回路30からの制御信号に基づいてモータ29を駆動制御する。キャリッジ20の位置決め制御は、例えば、モータ駆動回路31からのモータ状態検知信号に基づいて制御回路30が行えばよい。また、静止読取位置等に対応して設けられた位置検知センサからの検知信号に基づいて位置決め制御を行うようにしてもよく、公知の位置決め制御方法を用いることができる。
画像読取処理回路32は、キャリッジ20に支持された読取手段(光学読取センサ等)が読み取った画像信号を処理する回路であり、処理された画像信号は制御回路30を介して記憶回路33に記憶される。出力部34は、読み取られた画像データに基づいて画像形成処理や画像表示処理を行うもので、操作部35は、利用者が原稿読取指示等を入力するためのものである。
図2は、制御回路30によるキャリッジ20の移動制御に関する動作説明図を示している。図2の移動制御の例では、初期設定位置を静止読取位置Cとしている。画像読取装置に電源が入った場合、制御回路30は、まずモータ駆動回路31にキャリッジ20を逆方向Y2に移動させるように指示し、静止読取位置Cよりも左側(読取開始位置Dの反対側)に設定された基準位置Oまで移動させる(図2(a))。その後基準位置Oから走査方向Y1と同じ方向に移動させるように指示して静止読取位置Cに到達すると停止させ、そのまま待機状態とする(図2(b))。したがって、待機状態では、キャリッジ20は読取ラインが基準ラインに対して必ず図6(a)に示すように時計回りに傾斜状態となる。そして、原稿搬送読取制御が行われる場合には、キャリッジの移動制御を行うことなく読取動作が行われる。
図2(c)は、原稿載置読取制御が開始された場合の移動制御を示しており、キャリッジ20は初期設定位置である静止読取位置Cから走査方向Y1と同じ方向に移動させて読取開始位置Dに到達する。その場合、静止読取位置Cでは、上述したように必ず図6(a)に示す傾斜状態となっているので、キャリッジ20はそのままの傾斜状態で読取開始位置Dを通過し、それに伴い原稿の読取動作が開始される。そして、キャリッジ20が走査移動する際にも走査方向Y1に移動していくため同じ傾斜状態が維持されて読取動作が行われ、図2(d)に示すように読取終了位置Eに到達する。したがって、静止読取位置Cでのキャリッジ20の傾斜状態と同じ傾斜状態で原稿載置読取動作が行われるようになる。
図2(e)は、原稿載置読取終了後の移動制御を示しており、キャリッジ20は読取終了位置Eから静止読取位置Cを通過して基準位置Oまで移動制御される。基準位置Oに到達したキャリッジ20は、逆方向Y2に移動したため図6(b)に示すように読取ラインが基準ラインに対して反時計回りに傾斜した状態となっている。その後、図2(f)に示すように、キャリッジ20を基準位置Oから走査方向Y1と同じ方向に移動させて静止読取位置Cに到達することで、図2(b)と同様に読取ラインを基準ラインに対して時計回りに傾斜した状態にすることができる。
以上のように移動制御することで、原稿搬送読取時及び原稿載置読取時でキャリッジ20の傾斜状態を同じ状態とすることができ、1つの傾斜状態を前提に画像読取に関する調整を行うようにすればよい。また、長期間の使用によりキャリッジ20のガタツキが大きくなっても原稿搬送読取時及び原稿載置読取時でのキャリッジ20の傾斜状態は同じとなるため、長期間の使用により生じるガタツキによる誤差は、読取許容範囲外にまで大きくなることは少なく、再度の調整が必要となることはほとんどない。したがって、常時キャリッジの1つの傾斜状態を前提に調整すればよく、その調整を容易に行うことができる。
図3は、キャリッジ20の傾斜状態に対応して光学読取センサ40を調整する操作に関する一例を示している。この例では、図3(b)に示すように、読取ラインL−Lが基準ラインS−Sに対して角度θだけ時計回りに傾斜している。読取ラインL−Lから入射された光はミラー等の光学系を介して光学読取センサ40に投影方向Rから投影される。光学読取センサ40は水平に検知素子が配列されているが、読取ラインL−Lから入射した光は水平方向とは角度θだけ傾斜した状態で光学読取センサ40に投影される。したがって、光学読取センサ40をそれに合せて角度θだけ傾斜するように調整すれば、傾斜した読取ラインL−Lに対応して調整することができる。図3(a)は、キャリッジ20の光学読取センサ40が配置された方向からみた側面図を示しているが、光学読取センサ40を矢印Wで示す方向に回転させるように調整することで、光学読取センサ40を読取ラインL−Lに一致させた状態で読取動作させることができる。
本発明に係る実施形態に関する回路ブロック構成図である。 キャリッジの移動制御に関する動作説明図である。 キャリッジの傾斜状態に対応した調整操作に関する説明図である。 画像読取装置の原稿搬送時の読取動作状態に関する概略正面図である。 画像読取装置の原稿載置時の読取動作状態に関する概略正面図である。 キャリッジの傾斜状態を示す概略上面図である。
符号の説明
1 画像読取装置
2 画像読取部
3 原稿搬送部
16 プラテンガラス
20 キャリッジ
21 プラテンベッド
22 ガイドシャフト
26 駆動ベルト
27 駆動プーリ
28 従動プーリ
29 モータ
30 制御回路
40 光学読取センサ

Claims (3)

  1. 原稿を読取ラインに沿って読み取る読取手段を支持するキャリッジと、前記キャリッジの片側を担持して前記キャリッジを移動させる移動手段と、原稿搬送読取時において前記キャリッジを静止読取位置に位置決めさせるとともに原稿載置読取時において前記キャリッジを走査させるように前記移動手段を制御する制御手段とを備えた画像読取装置において、前記制御手段は、前記キャリッジを走査方向と同一方向に移動させてから前記静止読取位置に位置決めさせるように前記移動手段を制御することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御手段は、原稿載置読取時に前記キャリッジを前記静止読取位置から読取開始させるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段は、原稿載置読取後前記キャリッジを走査方向と逆方向に移動させて前記静止読取位置を通過させた後前記キャリッジを走査方向と同一方向に移動させてから前記静止読取位置に位置決めさせるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
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