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JP2006180384A - 通信ユニットおよびその通信方法 - Google Patents

通信ユニットおよびその通信方法 Download PDF

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JP2006180384A JP2004373689A JP2004373689A JP2006180384A JP 2006180384 A JP2006180384 A JP 2006180384A JP 2004373689 A JP2004373689 A JP 2004373689A JP 2004373689 A JP2004373689 A JP 2004373689A JP 2006180384 A JP2006180384 A JP 2006180384A
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Abstract

【課題】高いセキュリティを確保することができるとともに、情報電子機器の種別に応じて適宜の直流電力を供給することが可能であり、また停電時においても所定の期間動作可能な通信ユニットを提供する。
【解決手段】本発明に係る通信ユニットは、一端は外部電力線と接続され、他端は外部電子機器と接続される通信ユニットにおいて、外部電力線を介して供給される交流電力を直流電力に変換するとともに前記外部電子機器に前記変換された直流電力を供給する電力変換部と、外部電力線と前記外部電子機器との間で行われる通信を制御する制御部とを具備し、制御部は、外部電子機器から送信された電源要求情報に基づいて電力変換部から外部電子機器に出力される直流電力の出力電圧および出力電力を可変制御することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信ユニットおよびその通信方法に係り、特に既存の商用電源の電力線を介して電力の供給とデータ通信を行う通信ユニットおよびその通信方法に関する。
近年、電力線通信或いは電力線搬送通信と呼ばれる技術の研究・開発が進められており、実用段階に入りつつある。また、一部海外においては商用サービスや実証実験が開始されているところもあり、今後本格的な普及への取り組みが加速されていくものと予想される。
電力線通信とは、50/60Hzの商用AC電力線を通信回線として利用する技術である。今日ほとんどの屋内には、既に商用AC電力線が張り巡らされており、この商用AC電力線を通信回線として利用することによって、新たに通信線を敷設することなく既存のACコンセントにACプラグを挿入するだけで構内通信網を構築することが可能となる。
また、電力会社の配電網を通信インフラとして利用することによって、インターネット接続サービス等を提供することも可能となる。
電力線通信によれば、情報電子機器への電力の供給と機器間のデータ通信を単独のACプラグを介して行うことが可能である。また、情報電子機器の屋内移動に伴う配線変更等も不要となり、ユーザに対する利便性が向上する。
電力線通信を用いて既存の情報電子機器との通信を行う際には、各情報電子機器とACコンセントとの間のインタフェース機能として電力線通信ユニットを設ける形態が一般的である。
特許文献1は、ネットワーク家電や情報処理装置等の情報電子機器とACコンセントとの間に設けられる電力線通信ユニット、およびACアダプタに関する技術を開示している。特許文献1が開示する電力線通信ユニットは、その構成の一部である通信インタフェース部をモジュール化し、電力線通信ユニット本体から着脱可能に構成することによって複数の通信インタフェースに対応可能とするものである。また、特許文献1が開示する他の技術は、通信インタフェース部とACアダプタ部(AC入力を情報端末装置用の直流電力に変換する部分)とをそれぞれ分離可能にモジュール化することにより、いずれか一方の機能のみであっても単独に使用可能とするものである。
また、特許文献2には、情報電子機器を電力線通信方式によって集中的に遠隔操作するシステムに関する技術が開示されている。
情報電子機器と集中遠隔操作部との間にインタフェース装置(電力通信ユニット)を設けることによって、情報電子機器の種別に依存しない汎用性を有した電力線通信方式遠隔操作システムが実現できるとしている。
特開2003−283389号公報 特開2004−215098号公報
上述したように、電力線通信を用いて既存の情報電子機器との通信を行う際には、各情報電子機器とACコンセントとの間に電力線通信ユニットを設ける形態が多くとられ、この電力線通信ユニットによって、既存の情報電子機器の有する通信方式と電力線通信方式との間の通信方式変換が一般的に行われている。
一方、情報電子機器が、ノート型パーソナルコンピュータ等のように直流(DC)を電源とする器材では、ACコンセントに接続するACアダプタによってACからDCに変換した後に電力を供給する形態がとられる。
特許文献1が開示する電力線通信ユニットの一形態は、既存の情報電子機器の有する通信方式、例えばUSB方式と電力線通信方式との相互の変換を行う機能に加えて、ACアダプタとしての機能も具備するものである。
しかしながら、一般に、直流を電源とする情報電子機器であってもその種別によって定格電圧や消費電力は種々異なる。このため、複数の情報電子機器の間で電力線通信を行おうとすると、情報電子機器の種別に応じて、異なった定格電圧や異なった最大出力電力の電力線通信ユニットを用意する必要がありユーザにとって不便であった。
また、特許文献1、2等が開示する電力線通信ユニットは、適宜の電子回路を内蔵しているが、これらの電子回路はACコンセントから入力される交流電力を基にして動作する形態である。このため、停電等によってAC電源が入力されなくなった場合にはこれらの電子回路の動作が停止し、電力線を介した通信が不能となる。
さらに、特許文献1が開示する電力線通信ユニットのように、ACアダプタ機能を内蔵した形態の電力線通信ユニットにおいては、停電等によってAC電源が入力されなくなるとDC出力も直ちに停止する。このため、接続される情報電子機器がバッテリ等の補助電源をもたない場合には処理中のデータの喪失等が発生する場合も生じうる。
また、電力線通信は、電力線の屋内配線を利用する形態であるため、物理的には不特定多数の者の接続が可能となる。このため、電力線通信の接続に際しては認証等によるセキュリティ確保手段が不可欠であるが、従来このようなセキュリティ確保手段を具備した電力線通信システム或いは電力線通信ユニットに関する技術は開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高いセキュリティを確保することができるとともに、情報電子機器の種別に応じて適宜の直流電力を供給することが可能であり、また停電時においても所定の期間動作可能な通信ユニットその通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る通信ユニットは、請求項1に記載したように、一端は外部電力線と接続され、他端は外部電子機器と接続される通信ユニットにおいて、外部電力線を介して供給される交流電力を直流電力に変換するとともに、外部電子機器に変換された直流電力を供給する電力変換部と、外部電力線と外部電子機器との間で行われる通信を制御する制御部とを具備し、制御部は、外部電子機器から送信された電源要求情報に基づいて、電力変換部から外部電子機器に出力される直流電力の出力電圧および出力電力を可変制御することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る通信ユニットの通信方法は、請求項6に記載したように、一端は外部電力線と接続され、他端は外部電子機器と接続される通信ユニットの通信方法において、外部電力線と前記外部電子機器との間で行われる通信を制御し、外部電力線を介して供給される交流電力を直流電力に変換し、外部電子機器から送信された電源要求情報に基づいて直流電力の出力電圧および出力電力を可変制御し、可変制御された直流電力を外部電子機器に供給することを特徴とする。
本発明に係る通信ユニットおよびその通信方法によれば、高いセキュリティを確保することができるとともに、外部電子機器の種別に応じて適宜の直流電力を供給することが可能であり、また停電時においても所定の期間動作可能である。
本発明に係る通信ユニットおよびその通信方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(1)電力線通信システム
図1は、本発明に係る電力線通信ユニット(通信ユニット)2を複数備えた電力線通信システム1のシステム構成例を示す図である。
電力線通信システム1は、商用電源のACコンセント4aを介して電力線(外部電力線)4に接続される電力線通信ユニット2と、電力線通信ユニット2に接続され電力線通信ユニット2から直流電力の供給を受けるとともに電力線通信ユニット2を介して電力線4を用いた通信を行う情報電子機器(外部電子機器)3を具備して構成される。
電力線4は、電力会社等から供給される50/60Hzの商用交流電源を、屋内の適宜の場所に設けられたACコンセント4aに配電する配電線網で形成される。電力線4は、建物内の構内配電線網に限定する形態であってもよいし、電力会社から各建物に電力を送電・配電する建物外の送配電網を含む形態であってもよい。
電力線4を用いた通信とは、電力線通信或いは電力線搬送通信と呼ばれるもので、電力線4を通信回線として用いる形態の通信をいう。通常、50/60Hzの交流電力信号に適宜の変調を施した通信信号を重畳して通信を行う。以下この通信方式(所定の通信方式)を、第1の通信方式或いは電力線通信方式という。
電力線通信ユニット2は、一端はACコンセント4aに接続され、他端は情報電子機器3に接続される。
電力線通信ユニット2の一端において、ACコンセント4aから交流電力を入力するとともにACコンセント4aを介して電力線4を用いた電力線通信の信号を入出力する。
一方、電力線通信ユニット2の他端においては、情報電子機器3に対して直流電力を供給するとともに情報電子機器3との間で第2の通信方式に基づいた通信を行う。
情報電子機器3は、例えばノート型パーソナルコンピュータのように直流電力の供給を受けて動作し、適宜の外部との情報通信機能を有する電子機器である。パーソナルコンピュータのような情報処理装置に限定されるものではなく、例えば直流駆動可能ないわゆるデジタル家電製品であってもよい。
電力線通信システム1の動作は概略次の通りである。
電力線通信ユニット2は、ACコンセント4aから交流電力の供給を受け、この交流電力を情報電子機器3に適合した直流電力に変換したのち、情報電子機器3へ直流電力を供給する。
情報電子機器3は、電力線通信ユニット2から供給される直流電力で動作する。また、情報電子機器3が二次電池を内蔵する形態の場合には、電力線通信ユニット2から供給される直流電力で二次電池を充電することもできる。
また、情報電子機器3は外部との情報通信機能を有している。この通信方式(第2の通信方式)は種々の方式をとりうるが、例えばIEEE1394規格に基づいた通信方式である。
電力線通信ユニット2は、情報電子機器3から受信する第2の通信方式に基づく信号を、電力線通信方式(第1の通信方式)の信号に変換して電力線4へ出力する。また逆に電力線4から入力される電力線通信方式(第1の通信方式)の信号を、第2の通信方式に基づく信号に変換して情報電子機器3へ出力する。
電力線4に接続されている他の電力線通信ユニット2も電力線通信ユニット2と同様の機能を有している。この結果、情報電子機器3と情報電子機器3aは、相互に電力線4を介した通信が可能となる。
また、電力線通信ユニット2は、接続される情報電子機器3、3aが要求する直流電源条件に適合させて直流電源を供給することが可能に構成されている。このため、例えば情報電子機器3の電源電圧が5Vで、情報電子機器3aの電源電圧が15Vであったとしても電力線通信ユニット2のハードウェアおよびソフトウェアの形態を変更することなく情報電子機器3、3aへ適切な直流電力を供給することができる。
この他、第2の通信方式が、例えばIEEE1394規格に基づく通信のような場合には、いわゆるデイジーチェーン方式の接続によって、単独の電力線通信ユニット2と複数の情報電子機器3b、3c、3d等との間での通信が可能となる。この結果、情報電子機器3と複数の情報電子機器3b、3c、3d等との間の相互の通信が2つの電力線通信ユニット2を介して可能となる。
なお、デイジーチェーン方式によって可能となる複数器材間の接続は通信系のみであるため、電力線通信ユニット2から供給する直流電力は1台の情報電子機器に限定される。即ち、図1の例では情報電子機器3bには直流電力は供給されるものの情報電子機器3c、3d等には直流電力は供給されない。
(2)電力線通信ユニットの構成
図2は、電力線通信システム1を構成する、本発明に係る電力線通信ユニット(通信ユニット)2の構成を示した図である。
電力線通信ユニット2は、ACコンセント4aを介して電力線4に接続されるAC接続部5と、AC接続部5を介して入出力される第1の通信方式、即ち電力線通信方式(所定の通信方式)に基づく信号を変復調する電力線通信部6と、AC接続部5を介して供給される交流電力を直流電力に変換するACアダプタ部(電力変換部)7と、情報電子機器(外部電子機器)3との間の通信および電力線通信部6との間の通信を制御する制御部8と、コネクタ9とを備えて構成される。
AC接続部5は、屋内等に設けられているACコンセント4aに差し込むACプラグを含んで構成されるものである。
コネクタ9は、第2の通信方式、例えばIEEE1394規格に基づく通信信号を情報電子機器3との間で入出力する通信接続部9aと、直流電力を情報電子機器3へ供給するDC接続部9bとから構成される。通信接続部9aとDC接続部9bとは、物理的に分離された形態であっても良いが、接続操作の簡便性の観点から、一体的に形成された単一のコネクタであることが好ましい。
通信系の信号と電力とを単一のコネクタで送受可能なものとしては、USB規格に基づくコネクタやIEEE1394規格に基づくコネクタ等が既存技術として存在する。
USB規格では、供給可能な直流電力(いわゆるバス電力)の電圧値が約5Vに規定されているため、接続される総ての情報電子機器3の入力電圧が約5Vに統一されているような使用環境には適するものの、接続される情報電子機器3の入力電圧が機種によって異なることが予想される場合や情報電子機器3の入力電圧が未知の場合には適さない。
一方、IEEE1394規格では、供給可能な直流電力(いわゆるバス電力)の電圧値は、例えば8Vから33Vの範囲が規格上認められている。また、出力電力も45W以上が規格上許容されている。このため、コネクタ9を、IEEE1394規格に基づくコネクタとして構成すれば、接続される情報電子機器3の入力電圧が機種によって異なることが予想される場合や情報電子機器3の入力電圧が未知の場合であっても、接続される情報電子機器3の要求に適合させた直流電圧値や出力電力を供給することが可能となる。
なお、以下の実施形態の説明では、情報電子機器3との間の第2の通信方式としてIEEE1394規格に基づく通信方式を採用し、コネクタ9はIEEE1394規格に基づくコネクタを採用するものとして説明する。
図3は、電力線通信ユニット2のうち、制御部8の細部構成を示す図である。
制御部8は、制御コントローラ80、IEEE1394LINK/PHY部81、および記憶部82を備えて構成される。
IEEE1394LINK/PHY部81は、情報電子機器3との間で行われるIEEE1394規格に基づく通信のインタフェースとなる部分で、主に電気信号の変換を行う物理層(PHY層)の処理やデータパケット等の処理に関するLINK層の処理を行い、制御コントローラ80との間で授受する内部通信信号をIEEE1394規格に基づいた信号に変換する。
制御コントローラ80は、電力線通信部6と情報電子機器3との間の通信を中継する他、情報電子機器3から送信されてくる認証情報と記憶部82に予め記憶されている認証情報を基に認証処理を行う。
また、制御コントローラ80は、情報電子機器3から送られてくる電源要求情報をACアダプタ部7へ伝える。
この他、制御コントローラ80は、ACアダプタ部7から交流電力が停電等により切断された旨の通知を受けた場合には、その情報を情報電子機器3および電力線通信部6へ通知する。
記憶部82には、接続された情報電子機器3を認証するための機器認証情報や、情報電子機器3のユーザを認証するためのユーザ認証情報が予め記憶されている。
図4は、記憶部82に記憶されている機器認証情報と、ユーザ認証情報を例示したものである。機器認証情報は、電力線通信ユニット2に接続可能な情報電子機器3に固有の識別番号およびGUID(Global Unique ID)の少なくとも一方を含んで構成されるものである。GUIDは、例えば情報電子機器3がIEEE1394規格に基づく通信機能を有する場合、IEEE1394コントローラ毎に全世界でユニークなIDとしてそのIEEE1394コントローラに割り振られているものである。
また、ユーザ認証情報は、各情報電子機器3の使用が許可されているユーザの識別情報とそのユーザが管理するパスワードとから構成されるものである。ひとつの情報電子機器3に対して複数のユーザの使用が許可されている場合には、ひとつの機器認証情報に対して複数のユーザ認証情報が関連づけられて記憶される。
図5は、電力線通信ユニット2のうちACアダプタ部7の細部構成を示した図である。
ACアダプタ部7は、AC接続部5から入力される交流電力を適宜の内部電圧値を有する直流電力に変換するAC/DC変換部70と、バッテリ等で構成される無停電電源部75と、制御回路(1)71と、制御回路(2)72とを備えている。
また、ACアダプタ部7は、制御回路(1)71から出力される直流電力を電力線通信部6および制御部8の駆動に必要な適宜の固定電圧に変換する固定電源部74と、制御回路(1)71から出力される直流電力の電圧値や電力値を制御回路(2)72からの制御信号に基づいて可変設定することができる可変電源部73とを備えている。可変電源部73から出力される直流電力は、DC接続部9bを介して情報電子機器3へ供給される。
制御回路(1)71は、AC/DC変換部70の出力をモニタし、停電等の原因で交流電力が切断されAC/DC変換部70からの出力が断となった場合には、AC/DC変換部70の出力を無停電電源部75の出力に切換える他、交流電力が切断された旨を制御回路(2)72へ通知する。
制御回路(2)72は、制御部8を介して入力される情報電子機器3の電源要求情報を基に、可変電源部73に対して直流電力の電圧値および最大出力電力を指示する。また、制御回路(2)72は、制御回路(1)71から交流電源が切断された旨の通知を受けた場合には、その通知を制御部8へ伝える。
図6は、電力線通信ユニット2のうち、電力線通信部6の細部構成を示した図である。
電力線通信部6は、変復調部(1)61と、変復調部(2)62と、切換部(1)63と、切換部(2)64とを備えて構成される。
変復調部(1)61は、交流電力が供給されている通常の状態において、制御部8で中継される情報電子機器3からの通信データに所定の変調を施した後に交流電力信号(50/60Hz)に重畳して、電力線通信方式(第1の通信方式)に適合した形態で電力線4へ出力する。また、電力線4から入力される電力線通信方式(第1の通信方式)に基づく信号から交流電力信号(50/60Hz)を分離した後復調処理を行い、制御部8へ伝送する。
一方、変復調部(2)62は、停電等によって交流電力が切断された状態において、制御部8で中継される情報電子機器3からの通信データに、第3の通信方式(他の通信方式)に基づいて所定の変調を施した後に電力線4へ出力する。また、電力線4から入力される第3の通信方式に基づく信号に対して復調処理を行い、制御部8へ出力する。
切換部(1)63および切換部(1)63は、交流電力が切断されたときに制御部8から送信される切換信号を基に、変復調部(1)61と変復調部(2)62とを切換える。
(3)電力線通信ユニット2の動作(電力線通信方法)
上記のように構成された電力線通信ユニット2の動作について、図7および図9のフローチャート、並びに図2ないし図6および図8の構成図を用いて説明する。
図7は、電力線通信ユニット2を用いて情報電子機器3が電力線通信を開始するまでの処理の流れを示したフローチャートである。
まず、ステップST1で、電力線通信ユニット2のAC接続部5をACコンセント4aに接続する。ACコンセント4aからは交流電力が電力線通信ユニット2に供給される。
次に、ステップST2で、電力線通信ユニット2のコネクタ9を情報電子機器3に接続する。コネクタ9は、例えばIEEE1394規格に基づいたコネクタである。
電力線通信ユニット2と情報電子機器3とが接続されると、電力線通信ユニット2は、情報電子機器3に対して適宜の初期電圧、例えば8Vの直流電力を供給する。
図8は、情報電子機器3の主に電源部30の構成を示した図である。情報電子機器3は、IEEE1394規格に基づいたコネクタ35(以下、IEEE1394コネクタ35という。)を備えている。
情報電子機器3は、このIEEE1394コネクタ35を介して、電力線通信ユニット2から初期電圧(例えば8V)の直流電力(バス電力)の供給を受ける。情報電子機器3の初期状態では、電源部30のスイッチ32は、DC/DCコンバータ33側へ接続されており、電力線通信ユニット2からの直流電力は、DC/DCコンバータ33に入力される。
DC/DCコンバータ33は、IEEE1394コネクタ35から入力される直流電力の初期電圧を、情報電子機器3に適する所定の定格電圧に変換するものである。
前述したように、IEEE1394規格では、バス電力の電圧値として、約3Vから約33Vの範囲を許容している。従って、IEEE1394コネクタ35を介して入力されるバス電力の電圧は、この許容範囲(約3Vから約33V)の中であれば、任意の値の電圧値をもって入力される可能性がある。DC/DCコンバータ33の目的は、この許容範囲の中のいずれの電圧が入力された場合であっても情報電子機器3に適した所定の定格電圧、例えば15Vに変換するところにある。
DC/DCコンバータ33で所定の定格電圧に変換された直流電力は、電源部30の電源回路34において、情報電子機器3の備える各構成品に適合した電圧に変換された後、各構成品に供給される。
なお、図8に示したように、電源回路34には、IEEE1394コネクタ35を介して直流電力が供給される形態に加えて、DC入力コネクタ36を介して所定の定格電圧を有した直流電力が直接供給される形態としても良い。
次に、図7のステップST3において、電力線通信ユニット2の制御部8の制御コントローラ80は、情報電子機器3に対して、情報電子機器3の機器認証情報および電源要求情報を送信するように要求する。
この送信要求に応答して、情報電子機器3から機器認証情報および電源要求情報が送信され、制御部8の制御コントローラ80はこれらの情報を入力する(ステップST4)。機器認証情報は、図4に示した情報電子機器3に固有な識別番号やGUIDによって構成されるものである。
次に、制御部8の制御コントローラ80は記憶部82を参照し、情報電子機器3から入力した機器認証情報が記憶部82に予め記憶されている機器認証情報と一致するか否かを判定する(ステップST5)。
情報電子機器3から入力した機器認証情報と記憶部82に記憶されている機器認証情報とが一致した場合は認証成功であり、ステップST6へ進む。
ステップST6において、制御部8の制御コントローラ80は、ACアダプタ部7の制御回路(2)72に対して、ステップST4で情報電子機器3から入力した電源要求情報をACアダプタ部7の制御回路(2)72へ通知する。電源要求情報には、情報電子機器3が電源として必要とする直流電力の電圧値や電力(所定の定格電圧等)に関する情報が含まれる。
次のステップST7では、ACアダプタ部7の制御回路(2)72からACアダプタ部7の可変電源部73へ電源要求情報が通知される。可変電源部73では電源要求情報に基づいて直流電力の電圧値と出力電力を、初期電圧および初期電力から定格電圧値および定格電力に変更する。変更された直流電力は、ACアダプタ部7の可変電源部73からコネクタ9を介して情報電子機器3へ供給される。
情報電子機器3の電圧監視制御部31(図8参照)は、供給された直流電力の電圧値をモニタし、この電圧値が定格電圧であるか否かを判定し、定格電圧の場合には、スイッチ32をバイパス側に設定する機能を有するものである。この場合、ステップST7において、定格電圧に変更されているため、スイッチ32は、DC/DCコンバータ33側からバイパス側に切り換えることになる。
この結果、電力線通信ユニット2から供給される直流電力は、DC/DCコンバータ33による変換損失を被ることなく電源回路30へ直接供給されることになる。
一方、図7のステップST5において、情報電子機器3から入力した機器認証情報と記憶部82に記憶されている機器認証情報とが一致しなかった場合は認証失敗であり、ステップST12に進む。
ステップST12では、制御部8の制御コントローラ80から情報電子機器3に対して直流電力の供給を拒否する旨の通知を行う。また、制御コントローラ80は、情報電子機器3に対する直流電力の供給を許可しない旨をACアダプタ部7へ通知する。この結果、電力線通信ユニット2から情報電子機器3に対して直流電力は供給されない。
他方、ステップST7で情報電子機器3への直流電力の供給を開始した後、次のステップST8で制御部8の制御コントローラ80は、情報電子機器3に対してユーザ認証情報の送信を要求する。
この送信要求に応答して情報電子機器3は、制御コントローラ80にユーザ認証情報を送信し、制御コントローラ80はこのユーザ認証情報を入力する(ステップST9)。ユーザ認証情報は、図4に示したように情報電子機器3に割り当てられたユーザに固有なユーザ識別情報およびパスワードによって構成されるものである。
次に、制御部8の制御コントローラ80は、記憶部82を参照し、情報電子機器3から入力したユーザ認証情報が記憶部82に予め記憶されているユーザ認証情報と一致するか否かを判定する(ステップST10)。
情報電子機器3から入力したユーザ認証情報と記憶部82に記憶されているユーザ認証情報とが一致した場合は認証成功であり、ステップST11へ進む。
ステップST11で、制御部8の制御コントローラ80は、情報電子機器3が電力線4を介して電力線通信方式(第1の通信方式)に基づいた通信を行うことを許可する。具体的には、制御コントローラ80は、情報電子機器3から送信されてくる通信データを電力線通信部6へ伝送し、電力線通信部6から伝送されてくる通信データを情報電子機器3へ送信する。
この結果、電力線通信ユニット2は、情報電子機器3との間のIEEE1394規格に基づく通信方式(第2の通信方式)と、電力線通信方式(第1の通信方式)とを相互に変換することが可能となる。
一方、情報電子機器3から入力したユーザ認証情報と記憶部82に記憶されているユーザ認証情報とが一致しなかった場合は認証失敗であり、ステップST13へ進む。
ステップST13で、制御部8の制御コントローラ80は情報電子機器3に対して電力線通信方式による通信拒否の通知を行い、情報電子機器3が電力線4を介して電力線通信方式(第1の通信方式)に基づいた通信を行うことを禁止する。
本実施形態に係る電力線通信ユニット2および電力線通信方式によれば、情報電子機器3から送信されてくる電源要求情報に基づいて情報電子機器3へ供給する直流電力の電圧値や出力電力を情報電子機器3に適合した定格電力および定格電力に設定することができる。
この結果、電源条件の異なる情報電子機器3を電力線通信ユニット2に接続する場合であっても、電力線通信ユニット2のハードウェアやソフトウェアの形態を変更することなく情報電子機器3に適合した直流電力を供給することが可能となり、汎用性の高い電力線通信ユニット2を提供することができる。さらに、情報電子機器3側においては、DC/DCコンバータ33を介することなく直接電源回路34に入力された直流電力を供給する形態をとりうるため、DC/DCコンバータ33による変換損失を排除することが可能となる。
また、本実施形態に係る電力線通信ユニット2および電力線通信方式によれば、接続される情報電子機器3の機器認証情報と予め記憶されている機器認証情報とを用いて機器認証を行う形態としている。
この結果、電力線通信ユニット2に不適合な情報電子機器3の使用を排除することができ、電力線通信ユニット2および情報電子機器3の機能・性能を保証することができる。例えば、電力線通信ユニット2が供給可能な電力容量よりも大きな電力を必要とする情報電子機器3を、予め記憶されている機器認証情報から排除することによって、供給電力不足に起因する諸問題を事前に排除することができる。
また、本実施形態に係る電力線通信ユニット2および電力線通信方式によれば、接続される情報電子機器3のユーザ認証情報と予め記憶されているユーザ認証情報とを用いてユーザ認証を行う形態としている。
この結果、不正なユーザが、例えば構内の電力線4を介した電力線通信にアクセスすることを排除することが可能となり、高いセキュリティを確保することができる。
図7は、電力線通信ユニット2に交流電力が供給されているときの処理を示したものである。従来は停電等によって交流電力が切断された場合には、電力線通信ユニット2自体への電力供給が停止するため電力線通信を行うことができなかった。
これに対して、本実施形態に係る電力線通信ユニット2は、無停電電源部75を内蔵する形態としているため、停電等によって交流電力が切断された場合であっても一定の期間は電力線通信を継続することが可能となり、また情報電子機器3への直流電力の供給も一定の期間継続することが可能となる。
以下、停電等によって交流電力が切断された場合における本実施形態に係る電力線通信ユニット2の動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
ACアダプタ部7(図5参照)の制御回路(1)71は、AC/DC変換部70から出力される電圧を常時モニタしている(ステップST20)。
AC/DC変換部70から出力される電圧が所定値以下となった場合には、制御回路(1)71は交流電力の入力が切断されたと判定する(ステップST21のYes)。
交流電力の入力が切断されたと判定すると、制御回路(1)71はAC/DC変換部70からの入力を無停電電源部75からの入力に切換える(ステップST22)。無停電電源部75は、適宜の電圧の直流電力を出力するもので、その具体的な種別は特に限定するものではない。例えば、充電可能な二次電池で構成することもできる。また、燃料電池のように発電機能を備えたものであっても良い。
次に、ACアダプタ部7の制御回路(1)71は、交流電力の入力が切断された旨を制御回路(2)72に通知し、制御回路(2)72はさらにその通知を制御部8の制御コントローラ80に通知する(ステップST23)。
制御部8の制御コントローラ80は、電力線通信部6に対して、第1の通信方式に係る電力線通信方式から第3の通信方式に切換えるように指示する(ステップST24)。
電力線通信部6は、制御コントローラ80からの指示によって、電力線通信部6の変復調部(1)61から変復調部(2)62に切換える(図6参照)(ステップST25)。即ち、交流電力信号に通信信号を重畳する第1の通信方式から交流電力信号に通信信号を重畳しない第3の通信方式に切換えられる。この結果、交流電力の入力が切断された状態であっても電力線4を介した通信が可能となり、情報電子機器3は電力線通信を継続することができる。
次に、制御部8の制御コントローラ80は、情報電子機器3に対して直流電力の切断の許可を要求する(ステップST26)。
直流電力の切断の許可を要求された情報電子機器3は、切断を許可するか否かを判断し、その結果を制御部8の制御コントローラ80に通知する。
例えば、情報電子機器3がリチウムイオン電池等のバッテリを内蔵している場合には、外部からの直流電力が切断されても動作を継続することが可能であるため、情報電子機器3は制御コントローラ80に対して直流電力の切断を許可する。
一方、情報電子機器3が小型デスクトップコンピュータ等のようにバッテリを内蔵していない形態の場合には、外部からの直流電力の切断によって動作が停止し処理中のデータ等が喪失する虞もある。このため、このような情報電子機器3は、制御コントローラ80に対して直流電力の切断の許可を与えない。
ステップST27で、制御コントローラ80は、情報電子機器3から直流電力の切断の許可が受信されたか否かを判定する。
直流電力の切断の許可が受信された場合には、ステップST31へ進み、情報電子機器3に対する直流電力の出力を停止する。
一方、直流電力の切断の許可が受信されない場合(即ち、情報電子機器3が直流電力の切断の許可要求を却下した場合)、電力線通信ユニット2は情報電子機器3に対して直流電力の出力を継続する。
併せて、ACアダプタ部7の制御回路(1)71は、無停電電源部75の残容量をモニタし、無停電電源部75の残容量が所定値以下となったか否かを判定する(ステップST29)。
無停電電源部75の残容量が所定値以下となった場合には、その旨をACアダプタ部7の制御回路(2)72を経由して制御部8の制御コントローラ80に伝える。制御コントローラ80は、情報電子機器3に対して所定時間後に強制的に直流電力の出力を停止する旨を通知する(ステップST30)。
この通知を受けた情報電子機器3は、画面表示等によってユーザに所定時間後に外部からの直流電力が切断される旨を表示し、ユーザにデータの待避・保存等の必要な処置をとるように促す。
ステップ31で、電力線通信ユニット2は、所定時間後情報電子機器3に対する直流電力の供給を停止する。
本実施形態に係る電力線通信ユニット2および電力線通信方式によれば、内蔵する無停電電源部75の直流電力に切換えることより、停電等によって交流電力の入力が切断された場合であっても電力線通信ユニット2内部の構成品の電力供給が維持されるため、電力線通信を継続することが可能である。また、交流電力の入力が切断された場合には、第1の通信方式から第3の通信方式に切換えることによって、交流電力信号に重畳させない方式の通信が可能となり、電力線通信を継続することが可能となる。
また、本実施形態に係る電力線通信ユニット2および電力線通信方式によれば、交流電力の入力が切断された場合であっても、情報電子機器3に対する直流電力の供給を一定の時間維持することができるため、情報電子機器3がバッテリを内蔵しない形態のものであってもデータの損失等を回避することが可能となる。
なお、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明に係る電力線通信システムの一実施形態のシステム構成例を示す図。 本発明に係る電力線通信ユニットの一実施形態の構成例を示す図。 本発明に係る電力線通信ユニットの一実施形態における制御部の細部構成例を示す図。 本発明に係る電力線通信ユニットの一実施形態における制御部の記憶部に記憶される認証情報の一例を示す図。 本発明に係る電力線通信ユニットの一実施形態におけるACアダプタ部の細部構成例を示す図。 本発明に係る電力線通信ユニットの一実施形態における電力線通信部の細部構成例を示す図。 本発明に係る電力線通信ユニットの電力線通信方法の一実施形態における処理の流れを示す第1のフローチャート。 本発明に係る電力線通信システムの一実施形態における情報電子機器の電源部の構成例を示す図。 本発明に係る電力線通信ユニットの電力線通信方法の一実施形態における処理の流れを示す第2のフローチャート。
符号の説明
1 電力線通信システム
2 電力線通信ユニット(通信ユニット)
3 情報電子機器(外部電子機器)
4 電力線(外部電力線)
4a ACコンセント
5 AC接続部
6 電力線通信部
7 ACアダプタ部(電力変換部)
8 制御部
9 コネクタ
9a 通信接続部
9b DC接続部
61 変復調部(1)
62 変復調部(2)
70 AC/DC変換部
71 制御回路(1)
72 制御回路(2)
73 可変電源部
74 固定電源部
75 無停電電源部
80 制御コントローラ
81 IEEE1394LINK/PHY部
82 記憶部

Claims (10)

  1. 一端は外部電力線と接続され、他端は外部電子機器と接続される通信ユニットにおいて、
    前記外部電力線を介して供給される交流電力を直流電力に変換するとともに、前記外部電子機器に前記変換された直流電力を供給する電力変換部と、
    前記外部電力線と前記外部電子機器との間で行われる通信を制御する制御部とを具備し、
    前記制御部は、前記外部電子機器から送信された電源要求情報に基づいて、前記電力変換部から前記外部電子機器に出力される直流電力の出力電圧および出力電力を可変制御することを特徴とする通信ユニット。
  2. 前記制御部は、前記外部電子機器の認証に要する第1の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記外部電子機器から送信された第2の情報と前記記憶部に記憶される第1の情報とを用いて前記外部電子機器の認証を行った後、前記電力変換部から前記外部電子機器に直流電力を供給させることを特徴とする請求項1に記載の通信ユニット。
  3. 前記外部電力線を介した所定の通信方式に基づく通信を行う電力線通信部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記外部電子機器の認証に要する第1の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記外部電子機器から送信された第2の情報と前記記憶部に記憶される第1の情報とを用いて前記外部電子機器の認証を行った後、前記電力線通信部に前記所定の通信方式に基づく通信を行わせることを特徴とする請求項1に記載の通信ユニット。
  4. 前記電力変換部は、無停電電源部を備え、
    前記外部電力線を介して入力される交流電力が切断されたときには、前記無停電電源部から出力される直流電力を元に本通信ユニットの動作を維持するとともに前記無停電電源部から出力される直流電力を前記外部電子機器に供給することを特徴とする請求項1に記載の通信ユニット。
  5. 前記電力線通信部は、
    前記外部電力線を介して入力される交流電力が切断されたときには、交流電力信号に通信信号を重畳する所定の通信方式から、交流電力信号に通信信号を重畳しない他の通信方式に変更して前記外部電力線を介した通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信ユニット。
  6. 一端は外部電力線と接続され、他端は外部電子機器と接続される通信ユニットの通信方法において、
    前記外部電力線と前記外部電子機器との間で行われる通信を制御し、
    前記外部電力線を介して供給される交流電力を直流電力に変換し、
    前記外部電子機器から送信された電源要求情報に基づいて前記直流電力の出力電圧および出力電力を可変制御し、
    可変制御された前記直流電力を前記外部電子機器に供給することを特徴とする通信方法。
  7. 前記外部電子機器の認証に要する第1の情報を記憶部に記憶し、
    前記外部電子機器から送信された第2の情報と前記記憶部に記憶される前記第1の情報とを用いて認証を行い、
    前記認証が成功したときに前記直流電力を前記外部電子機器に供給することを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
  8. 前記外部電子機器の認証に要する第1の情報を記憶部に記憶し、
    前記外部電子機器から送信された第2の情報と前記記憶部に記憶される前記第1の情報とを用いて認証を行い、
    前記認証が成功したときに前記外部電力線を介した所定の通信方式に基づく通信を行うことを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
  9. 前記外部電力線を介して入力される交流電力が切断されたときには、本通信ユニットが備える無停電電源から出力される直流電力を元に本通信ユニットの動作を維持し、
    前記無停電電源から出力される直流電力を前記外部電子機器に供給することを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
  10. 前記外部電力線を介して入力される交流電力が切断されたときには、交流電力信号に通信信号を重畳する所定の通信方式から、交流電力信号に通信信号を重畳しない他の通信方式に変更して前記外部電力線を介した通信を行うことを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
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