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JP2006169043A - 微生物による土壌菌土こうじ、土壌菌米こうじ、土壌菌有機質肥料並びに土壌菌肥料及び該土壌菌有機質肥料等による栽培方法 - Google Patents

微生物による土壌菌土こうじ、土壌菌米こうじ、土壌菌有機質肥料並びに土壌菌肥料及び該土壌菌有機質肥料等による栽培方法 Download PDF

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JP2006169043A JP2004363909A JP2004363909A JP2006169043A JP 2006169043 A JP2006169043 A JP 2006169043A JP 2004363909 A JP2004363909 A JP 2004363909A JP 2004363909 A JP2004363909 A JP 2004363909A JP 2006169043 A JP2006169043 A JP 2006169043A
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Abstract

【課題】多くの土壌改良剤,有機質肥料,微生物資材等があるが、これらは一定以上の効果はあるけれども格段の高品質,良食味,生命力の強い物としては十分とは言えない。
本発明は、無化学肥料、無農薬で栽培出来、水稲栽培に至っては無除草剤で栽培出来る微生物による土壌菌肥料を提供する。
【解決手段】糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、及び酵母菌のハンセヌラ属を基に、粘土と米糠、あるいはくず米と米糠を混ぜ合わせ発酵して生成した土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ、及び粘土と米糠を主成分として油粕等を混ぜ発酵して生成した土壌菌有機質肥料、くず米と米糠を主成分として油粕等を混ぜ発酵して生成した土壌菌有機質肥料、及びこれら土壌菌肥料を利用した栽培方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、有益な糸状菌、酵母菌によって生成した微生物による土壌菌肥料及び該土壌菌有機質肥料等による栽培方法に関するものである。
現在の農業技術の基本は、化学的土壌改良剤,化学肥料,除草剤,農薬,ホルモン剤等化学物質主体となった。一方、土壌をよく見れば、水系からの生活汚水や色んな化学物質、降雨からは酸性雨等で汚染されており、正に植物生育にとつては好ましくない状況にある。これらの土壌に対して、現在色んな土壌改良剤,有機質肥料,有用微生物資材等が提案されているが格段の高品質,良食味、生命力の強い収穫物としては十分とは言えない。
これに対して、種々の土壌微生物からなる微生物を利用した有機質肥料の研究がなされた。これは、木材屑等,鶏糞等,米糠,バイムフード(島本微生物工業株式会社が開発した微生物菌名で、以下「バイムフード」という。)を混ぜ合わせ発酵せしめた温醸堆肥及び粘土,米糠,澱粉,バイムフードを混ぜ合わせ発酵せしめた土こうじ、浸漬したくず米を水切りし、米糠、バイムフードを混ぜ合わせ発酵せしめた米こうじ、粘土,油粕,魚粉,骨粉,米糠,澱粉等とバイムフードを混ぜ合わせ発酵せしめた有機質肥料で、これらは、高級有機質発酵肥料として提供されている。
ここに、土こうじ,米こうじ,高級有機質発酵肥料における生成過程状況を紹介する。
これらを生成するに際し、糸状菌のアスペルギルス属,リゾープス属と酵母菌のサッカロミセス属,トルヲ属と病原菌の天敵ともなる放線菌、及び有用な細菌から成る土壌微生物を利用するものである。
上記、土こうじは、粘土と米糠と澱粉に、上記土壌微生物を混ぜて発酵せしめ生成したもので、強力な糖化酵素(アミラーゼ)を分泌する糸状菌や細菌によりブドウ糖の甘い芳香が放散され、さらに、この糖を好む酵母菌群が活動して高級アルコールを生成するために酒精臭が発生する。そして、さらに糖やアミノ酸、高級アルコールを培地に放線菌が急速度繁殖し芳香からカビ臭に変化していく。
米こうじは、くず米と米糠に、上記土壌微生物を混ぜて発酵せしめ生成したもので、ちょうど酒づくり、味噌づくりに使用する米こうじと大変よく似た甘い芳香の発酵肥料ができる。
また、高級有機質発酵肥料は、粘土,油粕,魚粉,骨粉,米糠,澱粉等と上記土壌微生物を混ぜ合わせて発酵したもので、これは、順調に発酵(加水分解発酵)すると醤油粕のようなアミノ酸臭がしてくる。このにおいが強くなった発酵が最適な状態であり、この時点で発酵を止めるため、上記混合した物を切りさばいて、乾燥もしくは使用する。発酵時間を長くすると発酵過剰となりアンモニア臭に変化してくるのですぐ乾燥させる必要がある。保存したい時は、出来るだけ早く通風乾燥させることが大切である。
島本邦彦著,「新版 島本微生物農法」,発行所(社)農山漁村文化協会,2001年4月5日 第1刷発行
上記のとおり、微生物農法による土こうじ,高級有機質発酵肥料の生成過程においては、カビ臭,醤油粕臭が発生する。高級有機質発酵肥料においては、ただちに発酵を止めることが出来ない為に過剰発酵となり、強烈なアンモニア臭が発生してくる。
このようなカビ臭、強烈な醤油粕臭やアンモニア臭が発生するために近隣の住民に多大の迷惑をかけることになり、ひいては環境汚染をもたらすことになる。
そこで、種々調査・研究の結果、糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、酵母菌のハンセヌラ属とで構成されるバクタモン(バクタモンは岡部産業株式会社の登録商標で、以下「バクタモン」と言う。)には、窒素,一酸化炭素,二酸化炭素,アンモニア,硫化ガス,メタンガスを分解するという性質を有し、この特徴を生かして悪臭を発生しない土壌菌肥料を開発しようとしたものである。
本発明は、バクタモンを使って生成過程において悪臭を発生させることがない土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ,土壌菌有機質肥料を提供し、しかも水稲栽培においては有効な中性完全ヒューマスを最大限に上げることにより、無除草剤栽培を目指す。また、該土壌菌有機質肥料及び酵素,クロレラの葉面散布により、高品質,良食味、特に甘みが強く生命力の強い作物を栽培する方法を提供しようとするものである。
糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、酵母菌のハンセヌラ属により構成され、菌の生長過程の代謝産物として、ビタミン類,植物生長ホルモン類,アミノ酸化合物,核酸,酵素,抗生物質等を分泌させる働きをもつたバクタモンを基に鋸屑,チップ,籾殻,稲藁,麦藁等のリグニン含量の多い植物に牛糞を混ぜ合わせ発酵せしめて土壌菌堆肥を作り、主に、有機質で残留したリグニン,有機質培地として繁殖した微生物群の菌体、有機質中の灰分(ミネラル)で構成された中性完全ヒューマスを利用する。
上記糸状菌のアスペルギルス属はアスペルギルスオリーゼ菌、糸状菌のムコール属はムコールプランベウス菌、糸状菌のリゾープス属はリゾープスエレガンス菌である。酵母菌のハンセヌラ属は、ハンセヌラアノマラ菌である。
米糠とバクタモンを混ぜ合わせ、粘土にこれらを混ぜ合わせ発酵せしめて土壌菌土こうじを作る。
くず米を水に浸漬し、十二分に水切りした後、そのくず米にバクタモンと米糠を付着させ、発酵せしめて土壌菌米こうじを作る。
長期肥効を主にした粘土と米糠を主成分として、米糠にバクタモンを加え油粕,魚粉,魚骨,大豆粕,海草等のうちいずれか、あるいはそれらの複数種を混ぜ合わせた上に粘土を加えて発酵せしめ、粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料をつくる。
甘みを増加させるくず米と米糠を主成分として、くず米にバクタモンと米糠を付着させ、油粕,魚粉,魚骨,大豆粕,海草等のうちいずれか、あるいはそれらの複数種を混ぜ合わせ発酵せしめ、くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料を作る。
中性完全ヒューマスは、水に溶ける性質があり、水稲栽培では、中性完全ヒューマスの上に土壌菌米こうじを加えることにより、有効菌を格段に増殖せしめ糖蜜を加えると糖蜜を餌に土壌微生物群が繁殖する。この繁殖による活発な動きを利用して、雑草の発根及び生長をさまたげる作用により除草効果を発揮するものである。更に、土壌菌堆肥,土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ,粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料、又はくず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料を施用した上に葉面散布剤を使用する。葉面散布剤としては、酵素及びクロレラを使用する。
本発明によれば、牛糞を用いて土壌菌堆肥を発酵せしめる時、あるいは、両土壌菌有機質肥料を発酵せしめる時、バクタモンを使用したので該バクタモンが窒素,一酸化炭素,二酸化炭素,アンモニア,硫化ガス,メタンガスを分解するという性質から、これらの成分、あるいはガスと反応し悪臭防止効果により臭いの発生は低い。
特に米糠で培養したバクタモン,土壌菌土こうじ、土壌菌米こうじでは発酵時甘い香りを漂わせ、何かしら人間が自然に引き寄せられるような状態に陥る。
前記したとおり微生物農法による発酵では、強いカビ臭,強い醤油粕臭,強いアンモニア臭が発生する為、環境的にはよくないが、バクタモンによる発酵ならば放線菌が含まれておらず、またバクタモンには窒素,一酸化炭素,二酸化炭素,アンモニア,硫化ガス,メタンガス等を分解するという性質があるため、カビ臭がなく、アンモニア臭の悪臭発生を防止することが出来る。
バクタモンを基にして、土壌菌堆肥,土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ,粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料、又は、くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料を作り、これらの土壌菌肥料を施用することにより、作物を栽培するもので、バクタモンにより窒素分が分解促進され、高貴化したアミノ酸化合物の前駆物質の形で吸収される。一方、バクタモンに含まれた菌の生長過程の代謝産物として放出されるビタミン類,植物生長ホルモン類,アミノ酸化合物,核酸,酵素,抗生物質等が多く分泌され、酵素作用により不溶性燐酸、不溶性加里を可溶化し燐酸が50%増し、加里が100%増しの肥効を高める。
微生物による無機の窒素分が、菌体タンパクという有機物となり、生育中に温度が高くなったり、乾燥しすぎたり、有機物がなくなれば胞子を作って菌体は死に、自己分解してタンパクが無機の窒素となって作物に供給される。つまり、菌体が繁殖中は土壌中の窒素分は菌体に吸収される。このようなことにより、バクタモンは過剰窒素時に施用することで、土壌中の窒素をバクタモンが吸収して土壌中の窒素を下げる効力がある。
土壌中、又は有機物に糸状菌、酵母菌が繁殖する時も分泌物は同様である。施用される土壌菌堆肥と共に、土壌を膨軟にし土壌改良を行なうことが出来る。
土壌菌堆肥は、好気性発酵で行なう為、主に有機物の分解で残留したリグニン,有機質培地で繁殖した微生物群の菌体,有機質中の灰分(ミネラル)で出来る有効な中性完全ヒューマスを高め、糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、及び酵母菌のハンセヌラ属によって団粒化する。
土壌菌活動により地温を高め、分泌物の抗生物質により耐病性を高め連作障害を軽減し、土壌菌効力により昼夜を問わず根が伸長し、発根,発育,生育旺盛となり高品質,良食味,生命力の強い作物が出来る。
土壌菌土こうじを加えると、より団粒構造になり、有機物,残留窒素,前作物の残根の分解促進,病気予防や抑制効果が得られる。又肥料効果は少ないが、分泌物であるビタミン類,植物生長ホルモン類,アミノ酸化合物,核酸,酵素,抗生物質等により高品質、良食味のものが収穫出来る。
土壌菌米こうじを施用すれば、糖化力が強いことにより、収穫物の糖度を高めることが出来る。
又、水稲栽培においては、田植え直後、土壌菌米こうじと糖蜜を散布すると、糖蜜を餌にして、土壌菌米こうじの有効微生物である土壌微生物群の繁殖が活発になり、土中の水溶性養分と入り混じって、より以上の濁り水となる為に、雑草の発根や生長をさまたげる。又、濁り水が収まっても土壌表面には、土壌微生物群が繁殖しているので土壌表面がぬるぬるした状態になっている為に、雑草の発根や生長をさまたげることにより、除草剤を必要としない画期的な水稲栽培が出来る。
粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料、及びくず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料については、窒素,燐酸,加里,微量要素の上にバクタモンに含まれた菌の生長過程の代謝産物として放出される分泌物により、バランスの取れた養分供給によって健全生育し、又分泌物によつてより良食味の収穫物が出来る。
土壌菌堆肥,土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじに上記両土壌菌有機質肥料のいずれかを合わすことによりバクタモンの分泌する抗生物質による抗生がより大となり、今まで作物が生育しにくかった所でもよく生育出来るようになる。又土壌菌を使った栽培により、植物の細胞自体が小さい為、病原菌の侵入がしにくくなりその結果病害虫にかかりにくくなったり、収穫後鮮度を保ち永い間しなびにくくなる。
又、酵素、クロレラを葉面散布することにより、酵素は光合成を旺盛にし、肥料吸収を高め、クロレラは光合成を強力に活発に促進し同化を高める作用がある。酵素、クロレラには以上のような効果があり、土壌菌,酵素,クロレラの総合相乗作用の効力により収穫物が充実し、個々の重量を増し高品質,良食味で、甘く生命力の強い作物が出来、我々人類に対して優良作物を提供することが出来る。
お米に関しては、格段の香り,風味,強い甘みで連日の高温による高温障害が出た年であっても、高温障害である乳白,腹白,心白,基部未熟等の高温障害米がほとんどなく高品質、良食味しかも古米になっても食味が上がる。又良食味の上に15%以上の高アミロース米であるにもかかわらず、より光沢と強い粘りがある為におはぎのような、お餅のような感じの物が出来る。強い粘りがあるが、粳米の為に餅臭がなく、格段の香り,風味,高品質,良食味で食べやすく、光沢があり、ご飯として食べれば強い粘りがあり、格段の香り,風味,強い甘み等の高品質、良食味でしかも時間が経過し冷めても美味しく、冷め切れば甘みがより強くなるお米が収穫できる。
バクタモンは、菌の生長過程の代謝産物として放出されるビタミン類,植物生長ホルモン類,アミノ酸化合物,核酸,酵素、抗生物質等の分泌物を出し、増殖すればするほど多くの分泌物を放出し、この上に、特に他の微生物資材と異なるところは、菌体の大部分が燐酸,加里,糖分から出来ており、これらの作用も加わり、他の微生物資材より、より高品質,より良食味,特にまろやかな旨味,まろやかな甘みが強く、生命力の強い作物が出来ることが特に優れた特徴である。
本発明による土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ,両土壌菌有機質肥料を生成する手順を詳細に説明する。
まず土壌菌堆肥の作り方について説明する。該土壌菌堆肥は、作物栽培の基本となるもので、この堆肥作りは次のとおりである。
材料としては、鋸屑,チップ,籾殻,稲藁,麦藁等を用いるがリグニン含量の多い材料程良い。
現実において、土壌菌堆肥を作るには、まず牛舎で籾殻を敷いた籾殻牛糞と同量の籾殻を混ぜ合わせて籾殻混合牛糞を生成し、これに魚骨とカキ殻を高温処理した有機石灰とをそれぞれ該籾殻混合牛糞の2%相当をふりかけ、燐酸分を高めておき、有効微生物の増殖を図ると共に微量要素も高めておく。そして、さらに米糠で培養したバクタモンを上記籾殻混合牛糞の3%相当をふりかけながら堆積し発酵させ生成するものである。
尚、炭を加えれば、有効微生物の格好のすみかとなり、より良い土壌菌堆肥を作ることができる。
ここで、米糠で培養したバクタモンについて説明する。
米糠の上に米糠の3%相当のバクタモンをふりかけ、その上からジョーロで散水し、バクタモンに水分を吸収させてから混ぜ合わせ水分50%程度の含水量、これは材料を手で握りしめると固まり、つつけばくずれる程度の含水量で発酵、生成せしめたものである。
又、牛舎で鋸屑を敷いた鋸屑牛糞についても、籾殻牛糞同様にして発酵、生成するものである。
この発酵時に、注意することは、酸欠,保温,雨水の流れ込みに注意する。一般に堆肥は屋外で堆積することが多い為、雨水対策としては堆肥の上にシート等で覆いをする。
堆積すれば、一日か二日で発酵が始まり材料、気温等によっても多少変わるが、約一週間目に発酵熱が最高になる。この頃酸素不足が起こる為、有効微生物繁殖が阻害されて還元菌繁殖となるので堆肥の切り返しを行ない、有効微生物の発酵を促す。第二回目の切り返しは、約二週間後、第三回目の切り返しは、約三週間後に行ない、第四回目以降は一ヶ月間に一回の割合で切り返す。八ヶ月間以上経過すれば、良質の土壌菌堆肥が出来上がる。すなわち、この土壌菌堆肥は中性完全ヒューマスが多く含まれており、良質の土壌菌堆肥であるといえる。
尚、切り返し時に必ず米糠で培養したバクタモンを補給すれば土壌菌をより増殖するとともに、菌の生長過程の代謝産物として放出されるアミノ酸化合物、ビタミン類等の栄養素が堆肥中により分泌される。
又、堆肥の生成期間としては、上記した八ヶ月間に限定するものではなく、六ヶ月間位であっても長期間であってもよいが、長期間かけて切り返しを行ない発酵、熟成をおこなう程良質の土壌菌堆肥が得られることは言うまでもない。
前記した土壌菌堆肥を施用すれば、土壌を膨軟に肥沃にし団粒構造にして土壌改良を行なう。しかも、有効な中性完全ヒューマスをより増量した。
次に、土壌菌土こうじの作り方について説明する。
土壌菌土こうじは、重量比で粘土85%米糠12%バクタモン3%をもって、米糠の上にバクタモンをふりかけ、その上からジョーロで散水し、バクタモンに水分を吸収させてから混ぜ合わせ水分50%程度、これは材料を手で握りしめると固まり、これをつつくとくずれる程度の含水量にしておく。そして粘土にこれらを混ぜ合わせ全体の水分50%程度、これは、材料を手で握りしめると固まり、これをつつくとくずれる程度の含水量にして山積みにし、シート又は毛布等で覆い保温する。
堆積すれば、一日か二日で発酵熱が発生して来れば切り返しを行なう。この切り返しの作業を行なうことにより酸素供給が出来、有効微生物が活発に働く為、甘い香りが出てくる。毎日一回の切り返しで、約一週間目には有効微生物が繁殖してふんわりした土になる。
これをすぐ利用してもよいが風乾しておけば必要時何時でも使用出来る。
尚、土壌菌土こうじ生成の発酵時に甘い香りがせず腐ったような臭いがすれば水分過剰であるので米糠を加えて水分調整を行なうことにより生成する。
次に、土壌菌米こうじの作り方について説明する。
材料は、重量比で乾燥したくず米82%米糠15%バクタモン3%をもって生成する。土壌菌米こうじのくず米は、水に一昼夜浸漬し、充分水分を吸収させてから引き上げ十二分に水切りを行なうことが肝要である。水切りを行なったくず米にバクタモンを付着させ、その上に米糠を付着させ水分50%程度を確認する。これは材料を手で握りしめると固まり、これをつつくとくずれる程度の含水量にして山積みにし、シート又は毛布等で覆い保温する。
堆積すれば、一日か二日で発酵熱が発生してくれば切り返しを行なう。この切り返しの作業を行なうことにより酸素供給が出来、有効微生物が活発に働く為、甘い香りが出てくる。毎日一回の切り返しで、約一週間で生成出来る。
これをすぐ利用してもよいが、風乾しておけば必要時何時でも使用出来る。
尚、発酵時に甘い香りがせず腐ったような臭いがすれば、水分過剰であるので米糠を加えて水分調整を行なうことにより生成する。
次に、粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料の作り方について説明する。
粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料は、長期肥効型で、粘土と米糠に油粕,魚粉,魚骨,大豆粕,海草等のいずれか、あるいはこれらの複数種を材料とし、作物の必要成分に合わせ、混ぜ合わせてこれを発酵して生成したものである。
尚、材料は多くの種類を使用する程、種々の栄養素を含んでいるので、効果が高くなることは言うまでもない。
ここで、粘土と米糠を主成分に使用する理由について説明しておく。
粘土は、肥料成分を吸着する塩基置換容量が大きい為多くの肥料成分を吸着し、肥料効果を長期に継続しうるものである。尚、肥料の中に占める粘土の割合は、50%である。米糠は、燐酸成分が約3%余り含有されており、バクタモンにとって好物である為、発酵,増殖が良いことから主成分としたものである。
米糠の上に、全材料重量の3%相当のバクタモンをふりかけ、その上からジョーロで散水し、バクタモンに水分を吸収させてから混ぜ合わせ水分50%程度の含水量、これは材料を手で握りしめると固まり、つつくとくずれる程度の含水量で、これを該当材料に混ぜ合わせ水分50%程度の含水量にした上で、これらをさらに粘土に混ぜ合わせ、全体の水分50%程度の含水量にして堆積する。
そして、シート,毛布等で保温する。これも一日か二日で発酵熱が発生してくれば切り返しを行なう。この切り返し作業を行なうことにより、酸素供給が出来、有効微生物が活発に働き、毎日一回切り返し、約一週間で出来上がる。
保存する場合は、風乾しておけば何時でも使用可能である。
次に、くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料の作り方について説明する。
くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料は、主に甘みを増加させる肥効型で上記粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料と同様にしてくず米と米糠に、油粕,魚粉,魚骨,大豆粕,海草等のいずれか、あるいはこれらの複数種を材料とし、作物の必要成分に合わせ、混ぜ合わせてこれを発酵して生成したものである。
尚、材料は多くの種類を使用する程、種々の栄養素を含んでいるので、上記と同様にして効果が高くなることは言うまでもない。
くず米は、土壌菌米こうじ同様水に一昼夜浸漬し、充分水分を吸収させてから引き上げ、十二分に水切りを行ない、水分の含んだくず米に全体重量の3%相当のバクタモンを付着させ、その上に米糠を付着させ水分含量50%程度の確認を行なう。これは材料を手で握りしめると固まり、つつくとくずれる程度の含水量にした上で、これを該当材料に混ぜ合わせ全体の水分50%程度の含水量にした上で堆積する。
そして、シート、毛布等で保温する。これも一日か二日で発酵熱が発生してくれば切り返しを行なう。この切り返し作業を行なうことにより、酸素供給が出来、有効微生物が活発に働き、毎日一回切り返し、約一週間で出来上がる。
保存する場合は、風乾しておけば何時でも使用可能である。
土壌菌肥料の生成時において、土壌菌堆肥,土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ,両土壌菌有機質肥料は、米糠の他、馬鈴薯澱粉などを飴湯にしたもの,糖蜜,クロレラを使用すれば有効微生物の発酵、増殖がよい。
土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ、両土壌菌有機質肥料の発酵時において、外温が低く発酵熱が出にくい時は、山積みした中に湯タンポ等の熱源を入れ発熱、発酵を促進するようにすればよい。
上記土壌菌堆肥,土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ,両土壌菌有機質肥料の作り方については、手作業による生産方法を示したが、工業的に生産しても良いことは言うまでもない。
次に、上記のとおり生成した土壌菌堆肥,土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ、及び両土壌菌有機質肥料などの土壌菌肥料にて作物を栽培し、更に効果を引き上げる為に追肥について説明する。
追肥として、土壌菌有機質肥料を使用すれば収穫期になっても肥料分が残り旨味が落ちる為に、長期間の収穫取りを除いて使用せず、基本的には葉面散布を行なう。
これには、酵素、及びクロレラの二つがある。
酵素を散布することにより、光合成を活発にし、肥料吸収を高め、クロレラにより光合成を強力に行ない同化作用を高める作用がある。
次に、本発明による土壌菌土こうじ,土壌菌米こうじ,くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料による水稲の栽培について詳細に説明する。
水稲(品種 キヌヒカリ)の栽培手順については、次のとおりである。
稚苗苗を育成するに当たり、まず水で100倍に薄めたバクタモンをよく攪拌して48時間以上日陰に置いて、その上澄み液を準備する。該上澄み液に酵素が1,000倍になるよう調合し、この調合液に籾種子を入れ日陰で6時間浸漬し、発芽促進,発芽揃い,発根をより促し、稚苗苗を育成する。
育苗期には、水で薄めた酵素10,000倍を三回葉面散布し健苗育成、根系充実を行った。
田植え数時間前に水で薄めた酵素10,000倍を育苗箱一箱当たり500ccたっぷり潅水し活着を促した。
以下、表1にもとづき施肥について、説明する。
基肥には、面積10アール当り土壌菌堆肥1,000kg,くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料54kg,土壌菌土こうじ1.5kg,バクタモン1.5kgを施した上に糖蜜5kgを散布し耕運を行ない土壌微生物群の繁殖をより高めておいた。
土壌菌土こうじ、バクタモンは田植え直前に使用すると窒素飢餓を起こし、生長が遅れる為、田植え14日前までに施すよう注意が必要である。
田植えが終わると、ただちに土壌菌米こうじ30kgと糖蜜48kg散布する。そうすると糖蜜を餌に、特に土壌表面の土壌微生物群がより繁殖する。
土壌菌堆肥は、好気性発酵で仕上げている為、主に有機物の分解で残ったリグニン、有機質培地で繁殖した微生物群の菌体、有機質中の灰分(ミネラル)が多く含まれた中性完全ヒューマスである。この中性完全ヒューマスは、水に溶ける性質がある。この中性完全ヒューマスと土中の水溶性養分が入り交じって濁り水となる。
この現象の上に、糖蜜を餌に土壌菌米こうじの有効微生物である土壌微生物群の繁殖が活発になることにより、より以上の濁り水となつてくる為に雑草の発根や生長をさまたげる。又、濁り水が収まっても、土壌表面には土壌微生物群が繁殖しているので、土壌表面はぬるぬるした状態になっている為に、雑草の発根や生長をさまたげることにより、除草剤を必要としない画期的な水稲栽培が出来る。
田植え後、一週間目と二週間目に酵素50ccを水18リットル入りポリ缶に入れ、水口より点滴流し込みを行ない初期生育を図った。
三週間目には、水で10,000倍に薄めた酵素60リットルを葉面散布、四週間目には、水で5,000倍に薄めた酵素60リットルを葉面散布し有効分けつ確保につとめた。有効分けつ確保後、無効分けつを抑制する為バクタモン5kgを施用した。
ここで注意することは、有効分けつが確保出来たならばただちに中干しを行なうべきであるが、無除草剤である為中干しを5日程遅らせ、稲の稈長がもう少し伸びてから行なうことが肝要である。故に、中干しは、軽めに行なう。
第五節間伸長初期に、水酸化カルシュームの上澄み液150リットルに酵素75ccを入れる。すなわち、2,000倍に調合し葉面散布する。又、第四節間伸長初期に、水酸化カルシュームの上澄み液150リットルに酵素150ccとクロレラ150cc、すなわち1,000倍に調合し葉面散布を行ない、水酸化カルシュームによつて倒伏防止と酵素、クロレラによつて幼穂形成の促進を図った。
酵素は、光合成を旺盛にし肥料吸収を高め、クロレラは、光合成を強力に行ないそれぞれ活発に促進し、同化作用を高める。
このような作用を応用して、肥料吸収とか光合成の効力をより高め、より引き上げるものである。
この後は、生育状況を見極めながら一週間に一回の割合で水150リットルに酵素150ccとクロレラ150ccを入れ、すなわち1,000倍に薄めて葉面散布を行なう。出穂後は、水250リットルに酵素250ccとクロレラ250ccを入れ、すなわち1,000倍に薄めてたつぷり葉面散布を行なう。この作業を糊熟期まで続けて行なう。
尚、出穂の20〜25日前に当たる幼穂形成期頃の処理は、幼穂充実,籾退化防止,歩留まり向上対策であり出穂期から糊熟期にかけての処理は、登熟歩留まり向上,品質向上,収量増加の効果があつた。
第五節間伸長初期と第四節間伸長初期を除いて、生育を見極めた上で酵素50ccクロレラ50ccを水18リットル入りポリ缶に入れ、田植え直後のように水口より点滴流し込み施肥作業を行なっても歩留まりがよく、収量増加の効果があり高品質、良食味につながる。
上記の施肥例を、表1に示す。
Figure 2006169043
次に、玉葱(品種 淡路中甲高 ターボ 猩々赤)の栽培について実施例を示す。
前記した土壌菌堆肥を施用して、土壌改良を行ないより団粒構造にし、しかも有効な中性完全ヒューマスをより増量した。
バクタモン,土壌菌土こうじの施用、及び酵素,クロレラの葉面散布については、実施例水稲キヌヒカリの場合と同様であり、詳細な説明を省略する。
玉葱の栽培手順については、次のとおりである。
育苗期には、水で10,000倍に薄めた酵素とクロレラを五回潅水して育苗の生育促進を図った。
以下、表2にもとづき施肥について、説明する。
定植14日前に基肥として土壌菌堆肥1,000kg,粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料600kg,エヌピーヨード160kg,ライフグリーン40kg、田圃と畑のミネラル40kgを施し、この上に土壌菌米こうじ80kg,土壌菌土こうじ10kg、バクタモン10kgを施用した。
定植前には、玉葱苗を水で10,000倍に薄めた酵素に5分間浸漬してから定植し活着を図った。
定植後は、二週間に一回の割合で二回水で5,000倍に薄めた酵素とクロレラを60リットル葉面散布し生育促進を図った。
その後、一週間に一回の割合で、水で3,000倍に薄めた酵素とクロレラを60リットル葉面散布し、その後二ヶ月目からは、濃度を上げ散布量も増やし、水で2,000倍に薄めた酵素とクロレラを100リツトル葉面散布し、その後三ヶ月目からは、より以上に濃度を上げ散布量も増やし、水で1,000倍に薄めた酵素とクロレラを150リットル葉面散布し収穫前まで実施した。
この間は、上記のとおり週一回の割合で葉面散布を行なう。
このようにして葉面散布を行ない、光合成を強力にし、同化能力を高め生育を促進させた。
以上のことにより、生育促進,軟腐病抵抗性向上,品質向上,収量増加,良食味で、特に甘く、生命力の強い収穫物が得られる。
より甘みを出す為に、収穫90日前に土壌菌米こうじを20kg施用した。バクタモンについては、収穫60日前5kgを施し過剰窒素を奪い取らせることにより窒素成分が分解され、高貴化されたアミノ酸化合物の前駆物質の形で吸収される。一方バクタモンに含まれた菌の生長過程の代謝産物としてビタミン類,植物生長ホルモン類,アミノ酸化合物,核酸,酵素,抗生物質等や微生物による無機の窒素分が菌体タンパクという有機物となり、生育中に温度が高くなったり,乾燥しすぎたり、有機物がなくなれば胞子は死に自己分解して、タンパクが無機の窒素となって作物に供給され、より良食味の玉葱に生長させる。よって高品質,良食味,生命力が強く特に甘みの強い収穫物が出来る。
同表中のエヌピーヨード,ライフグリーン,田圃と畑のミネラルについて効能を説明する。
エヌピーヨード(エヌピーヨードは日本製紙ケミカル株式会社の商品名で、以下「エヌピーヨード」という。)は、ミミズの糞である。ミミズの糞は、特有の団粒構造の為通気性,通水性が良く、その上塩基置換容量が高い。
ライフグリーン(ライフグリーンは株式会社ライフグリーンの商品名で、以下「ライフグリーン」という。)は、天然鉱石を採石後、20メッシュに粉砕し、活性ケイ素70%以上含有する石の粉で、土壌の膨満化作用が著しく酸素の供給もあって気相を10%高め酸欠を無くし、石灰を含んでいない為、ケイ酸の吸収が良く、作物の体質が、ケイ酸化され強健に育ち病害虫に有効に効く。
田圃と畑のミネラル(田圃と畑のミネラルは八幡礦業株式会社の商品名で、以下「田圃と畑のミネラル」という。)は、軟質多孔性古代海洋腐植で、66種類を超えるミネラルを土に与え、連作に耐え根張りを良くする。
上記の施肥例を表2に示す。
Figure 2006169043
次に、バレイショ(品種 キタアカリ)の栽培についての実施例を示す。
前記した土壌菌堆肥を施用して、土壌改良を行ないより団粒構造にし、しかも有効な中性完全ヒューマスをより増量した。
バクタモン,土壌菌土こうじの施用、及び酵素,クロレラの葉面散布については、実施例水稲キヌヒカリの場合と同様であり、詳細な説明を省略する。
エヌピーヨード,ライフグリーン,田圃と畑のミネラルについての施用は、実施例玉葱の場合と同様であり、詳細な説明を省略する。
以下、表3にもとづき施肥について、説明する。
定植14日前に基肥として、土壌菌堆肥500kg,くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料240kg,エヌピーヨード160kg,ライフグリーン40kg,田圃と畑のミネラル40kgを施し、この上に土壌菌米こうじ10kg,土壌菌土こうじ7kg,バクタモン7kgを施肥した。
種芋浸漬については、水に薄めた酵素2,000倍に30分間浸漬し、発芽,発芽揃いを促進した。
追肥は、葉面散布を主体とし、葉面散布剤には酵素,クロレラを使用した。
発芽して第一週間目と第二週間目は、水で8,000倍に薄めた酵素とクロレラを64リットル葉面散布し、第三週間目は、水で5,000倍に薄めた酵素とクロレラを80リットル葉面散布し初期成育促進を図った。第四週間目は、水で2,000倍に薄めた酵素とクロレラを100リットル葉面散布を行ない、第五週目以降は、収穫期まで毎週水で1,000倍に薄めた酵素とクロレラを150リットル葉面散布し、光合成を強力にして、同化能力を高め塊茎肥大,充実,歩留まりを向上させ、収量増加,品質向上を図り、その結果として高品質、良食味で甘みが強く生命力の強い収穫物が得られた。
上記の施肥例を表3に示す。
Figure 2006169043
次に、小松菜(品種 城南小松菜)の栽培についての実施例を示す。
前記した土壌菌堆肥を施用して、土壌改良を行ない、より団粒構造にし、しかも有効な中性完全ヒューマスをより増量した。
バクタモン,土壌菌土こうじの施用、及び酵素,クロレラの葉面散布については、実施例水稲キヌヒカリの場合と同様であり、詳細な説明を省略する。
エヌピーヨード,ライフグリーン,田圃と畑のミネラルについての施用は、実施例玉葱の場合と同様であり、詳細な説明を省略する。
以下、表4にもとづき施肥について、説明する。
播種14日前に基肥として、土壌菌堆肥500kg,くず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料220kg,エヌピーヨード160kg,ライフグリーン40kg,田圃と畑のミネラル40kgを施し、この上に土壌菌米こうじ40kg,土壌菌土こうじ6kg,バクタモン6kgを施肥した。
種子浸漬は、水に薄めた酵素1,000倍に10分間浸漬し発芽、発根の促進を図った。
生育をより促進させる為に、葉面散布剤として酵素、クロレラを使用した。
生育初期から二葉期までは、水で10,000倍に薄めた酵素とクロレラを80リットル二回葉面散布を行ない、病害抵抗性向上と初期成育の促進をはかつた。二葉期を過ぎて収穫期までは、一週間に一回の割合で、水で3,000倍に薄めた酵素とクロレラを150リットル葉面散布を行ない光合成を強力にして同化能力を高めた。
上記の施肥例を表4に示す。
Figure 2006169043
以上のことにより、生育促進,収量増加と高品質,良食味で甘く,生命力が強く特にしなびにくい収穫物が得られる。
尚、上記実施例における施肥設計は、あくまで一例であって品種,土壌,地域,気候,生育状況等により、変更が必要であることは言うまでもない。
又、上記実施例に限らず、他の野菜,果樹,花卉等に応用出来ることは言うまでもない。

Claims (6)

  1. 糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、酵母菌のハンセヌラ属を基に、粘土と米糠を混ぜ合わせ、発酵せしめて生成した微生物による土壌菌土こうじ。
  2. 糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、酵母菌のハンセヌラ属を基に、くず米と米糠を混ぜ合わせ、発酵せしめて生成した微生物による土壌菌米こうじ。
  3. 糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、酵母菌のハンセヌラ属を基に、粘土と米糠を主成分として油粕,魚粉,魚骨,大豆粕,海草等のいずれか、あるいは複数種を混ぜ合わせ発酵せしめて生成した微生物による粘土と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料。
  4. 糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、酵母菌のハンセヌラ属を基に、くず米と米糠を主成分として油粕,魚粉,魚骨,大豆粕,海草等のいずれか、あるいは複数種を混ぜ合わせ発酵せしめて生成した微生物によるくず米と米糠を主成分とする土壌菌有機質肥料。
  5. 水稲栽培において、鋸屑,チップ,籾殻,稲藁、麦藁等に牛糞を混ぜ合わせ、これに糸状菌のアスペルギルス属,ムコール属,リゾープス属、酵母菌のハンセヌラ属を混ぜ合わせて生成した土壌菌堆肥を基にして、土壌菌米こうじに糖蜜を加えることにより、土壌微生物群の繁殖を活発にせしめ除草効果を発揮する微生物による土壌菌肥料。
  6. 微生物による土壌菌土こうじと土壌菌米こうじと、上記両土壌菌有機質肥料のいずれかとを施用し、葉面散布剤として酵素、及びクロレラを使用し、肥料吸収を高め光合成を活発に促進させるようにした土壌菌有機質肥料等による栽培方法。
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