JP2006030367A - アレイ基板及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】信号線をブラックマトリクスとして利用する液晶表示装置で光漏れを十分に防止すると共に、小さな配線容量を実現すること。
【解決手段】アレイ基板ASの透明基板SUB1と層間絶縁膜ILIとの間に、画素電極PEに対応して配列すると共に、それぞれ信号線SLの両脇の領域と向き合い且つその信号線SLの正面の位置で少なくとも部分的に開口した遮光層LSを設ける。
【選択図】 図3
【解決手段】アレイ基板ASの透明基板SUB1と層間絶縁膜ILIとの間に、画素電極PEに対応して配列すると共に、それぞれ信号線SLの両脇の領域と向き合い且つその信号線SLの正面の位置で少なくとも部分的に開口した遮光層LSを設ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は、アレイ基板及び液晶表示装置に関する。
アクティブマトリクス型の液晶表示装置では、信号線をブラックマトリクスとして利用することができる。例えば、以下の特許文献1で開示されるように、カラーフィルタをアレイ基板に設けると共に、カラーフィルタの着色層の境界を信号線上に位置させる。
このような構造によると、ブラックマトリクスを別途形成する必要がないため、液晶表示装置の製造プロセスを簡略化することができる。
しかしながら、本発明者らは、このような構造を採用した場合、以下の問題を生じることを見出している。
信号線を利用して画素間からの光漏れを十分に防止するためには、信号線を幅広に形成しなければならない。配線幅を広くすると、配線容量が大きくなるため、画素への充電不足やドライバの発熱などが生じ易くなる。
特開2001−154205号公報
本発明の目的は、信号線をブラックマトリクスとして利用する液晶表示装置で光漏れを十分に防止すると共に、小さな配線容量を実現することにある。
本発明の第1側面によると、第1透明基板と、前記第1透明基板の一主面を被覆した層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を被覆した絶縁下地層と、それぞれ第1方向に延在すると共に、前記第1透明基板と前記層間絶縁膜との間で前記第1方向と交差する第2方向に配列した複数の走査線と、それぞれ前記第2方向に延在すると共に、前記層間絶縁膜と前記絶縁下地層との間で前記第1方向に配列した複数の信号線と、前記第1透明基板と前記層間絶縁膜との間であって前記複数の走査線と前記複数の信号線との交差部近傍にそれぞれ配置された複数のスイッチング素子と、前記絶縁下地層上で前記複数のスイッチング素子に対応して配列すると共に、前記第1方向に隣り合うものの間の領域が前記複数の信号線とそれぞれ向き合った複数の画素電極と、前記第1透明基板と前記層間絶縁膜との間で前記複数の画素電極に対応して配列すると共に、それぞれ前記複数の信号線の1つの両脇の領域と向き合い且つその信号線の正面の位置で少なくとも部分的に開口した複数の遮光層とを具備したことを特徴とするアレイ基板が提供される。
本発明の第2側面によると、第1側面に係るアレイ基板と、前記複数の画素電極と対向した第2透明基板と、その前記アレイ基板との対向面に設けられた対向電極とを備えた対向基板と、前記アレイ基板と前記対向基板との間に介在した液晶層とを具備したことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
本発明によると、信号線をブラックマトリクスとして利用する液晶表示装置で光漏れを十分に防止すると共に、小さな配線容量を実現することが可能となる。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図である。図2は、図1に示す液晶表示装置のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1に示す液晶表示装置のIII−III線に沿った断面図である。図4は、図1に示す液晶表示装置のIV−IV線に沿った断面図である。図5は、図1の構造の一部を示す平面図である。
なお、図1では、液晶表示パネルDPを対向基板CS側から観察した構造を描いており、簡略化のため、カラーフィルタCFなどの一部の構成要素を省略している。また、図5では、画素電極PE、信号線SL及びソース電極SEを省略すると共に、信号線SL及びソース電極SEの位置を一点鎖線で示している。
この液晶表示装置は、透過型の液晶表示パネルDPと、その背面を照明するバックライト(図示せず)と、ドライバIC(Integrated Circuit)を駆動する回路や電源回路を搭載したプリント回路基板と、これを液晶表示パネルDPに接続したテープキャリアパッケージ及び/又はフレキシブルプリント回路基板とを含んでいる。
液晶表示パネルDPは、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示パネルである。この液晶表示パネルDPは、アレイ基板ASと、対向基板CSと、それらの間に介在した枠状の接着剤層(図示せず)と、アレイ基板ASと対向基板CSと接着剤層とに囲まれた空間を満たした液晶材料からなる液晶層LCと、アレイ基板ASと対向基板CSとを電気的に接続する複数のトランスファ電極(図示せず)とを含んでいる。また、図示しないが、この液晶表示パネルDPは、アレイ基板AS及び対向基板CSの外面上に配置された偏光板をさらに含んでいる。
アレイ基板ASは、図2乃至図4に示すように、例えばガラス基板などの透明基板SUB1を含んでいる。
透明基板SUB1上には、図2乃至図4に示すように、例えばSiNx層及び/又はSiO2層などのアンダーコート層UCが形成されている。
アンダーコート層UC上には、図1、図2及び図5に示すように、チャネル及びソース・ドレインが形成されたポリシリコン層などの半導体層SCが配置されている。
半導体層SC及びアンダーコート層UCは、図2乃至図4に示すように、ゲート絶縁膜GIで被覆されている。ゲート絶縁膜GIは、例えば、TEOS(TetraEthoxyOrthoSilane)を用いて形成することができる。
ゲート絶縁膜GI上には、図1乃至図5に示す走査線GL、図1、図2及び図5に示すゲート電極GE、図1及び図5に示す参照配線RL、図1、図3及び図5に示す遮光層LSが並置されている。
走査線GLは、それぞれ第1方向に延在すると共に、この第1方向と交差する第2方向に配列している。図1及び図5では、走査線GLは、それぞれ横又は行方向であるX方向に延在すると共に縦又は列方向であるY方向に配列している。走査線GLの材料としては金属材料を使用することができる。例えば、走査線GLには、MoWを採用することができる。
ゲート電極GEは、図1及び図5に示すように、走査線GLの一部として設けられている。また、ゲート電極GEは、図1、図2及び図5に示すように、ゲート絶縁膜GIを介して、半導体層SC内に形成されたチャネルと向き合っている。ゲート電極GEとゲート絶縁膜GIと半導体層SCとは、走査線GLと信号線SLとの交差部近傍に配置されたスイッチング素子SDとして、薄膜トランジスタを構成している。なお、ここでは、スイッチング素子SDとして薄膜トランジスタを例示しているが、ダイオードやMIM(Metal-Insulator-Metal)素子などの他の素子を使用してもよい。
参照配線RLは、X方向に延在すると共に、このX方向と交差するY方向に配列している。この例では、走査線GL毎に1本の参照配線RLを配置している。参照配線RLは、例えば、走査線GLと同一工程で形成することができる。
遮光層LSは、図1及び図5に示すように、薄膜トランジスタSDに対応して、すなわち後述する画素電極PEに対応して配列している。各遮光層LSは、図1、図3及び図5に示すように、後述する信号線SLの両脇の領域と向き合うように配置されると共に、図3及び図5に示すように、その信号線SLの正面の位置で少なくとも部分的に開口している。
この例では、各遮光層LSは、図3及び図5に示すように、信号線SLと略平行な方向に延びた形状をそれぞれが有し且つ互いから離間した一対の帯状遮光部LSa及びLSbを含んでいる。また、この例では、基板SUB1のアンダーコート層UCが設けられた主面への各信号線SLの投影は、その信号線SLの両脇の領域と向き合った遮光層LSが含む一対の帯状遮光部LSa及びLSbの上記主面への投影と部分的に重なり合っている。
遮光層LSは、導電性である必要はないが、典型的には、走査線GLと同一の材料で構成する。こうすると、遮光層LSと走査線GLとを同一工程で形成することができる。ここでは、一例として、導電性の遮光層LSを走査線GLとを同一工程で形成することとする。
遮光層LSを導電性とする場合、遮光層LSは、浮動状態(floating)としても良い。或いは、遮光層LSは、参照配線RLに接続しても良く、信号線SLに接続しても良い。ここでは、一例として、遮光層LSは、信号線SL、走査線GL、参照配線RLなどには接続せず、浮動状態とする。
ゲート絶縁膜GI、走査線GL、ゲート電極GE、参照配線RL及び遮光層LSは、図2乃至図4に示すように、層間絶縁膜ILIで被覆されている。層間絶縁膜ILIには、例えば、SiO2及び/又はSiNxなどを使用することができる。
層間絶縁膜ILI上には、図1乃至図3及び図5に示す信号線SLと、図1、図2、図4及び図5に示すソース電極SEとが配置されている。
信号線SLは、それぞれ上記の第2方向に延在すると共に、上記の第1方向に配列している。図1及び図5では、信号線SLは、それぞれY方向に延在すると共にX方向に配列している。信号線SLの材料としては金属材料を使用することができる。例えば、信号線SLには、Mo層とAl−Nd層とMo層との三層構造を採用することができる。
この例では、スイッチング素子SDとして薄膜トランジスタを使用すると共に、図2に示すように、信号線SLを、層間絶縁膜ILIに設けた貫通孔を介して、薄膜トランジスタSDのドレインに接続している。すなわち、この例では、信号線SLは、ドレイン電極を兼ねている。
ソース電極SEの一端は、図1、図2及び図5に示すように、層間絶縁膜ILIに設けた貫通孔を介して薄膜トランジスタSDのソースに接続されている。また、ソース電極SEの他端は、図1、図4及び図5に示すように、層間絶縁膜ILIを介して、参照配線RLと向き合っている。すなわち、この例では、ソース電極SEと参照配線RLと層間絶縁膜ILIとは、キャパシタを構成している。このソース電極SEには、例えば、信号線SLと同一の材料を使用することができる。
層間絶縁膜ILI、信号線SL及びソース電極SEは、絶縁下地層で被覆されている。ここでは、一例として、絶縁下地層を、パッシベーション膜PSとカラーフィルタCFとで構成しているが、パッシベーション膜PSは省略することができる。
パッシベーション膜PSは、図2乃至図4に示すように、層間絶縁膜ILI、信号線SL及びソース電極SEを被覆している。パッシベーション膜PSには、例えば、SiNxを使用することができる。
カラーフィルタCFは、吸収スペクトルが互いに異なる複数の着色層,例えば、緑色着色層G、青色着色層B、赤色着色層R,を含んでいる。これら着色層G,B,Rは、この例では、それぞれ図4に示すようにY方向に延びた帯形状を有すると共に、図2及び図3に示すようにX方向に配列してストライプパターンを形成している。また、この例では、これら着色層G,B,Rは、図2及び図3に示すように、それらの間の境界が信号線SL上に位置するように配置されている。着色層G,B,Rには、例えば、透明樹脂と染料及び/又は顔料との混合物を使用することができる。
カラーフィルタCF上では、図1に示すように、薄膜トランジスタSDに対応して、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電体からなる画素電極PEが配列している。これら画素電極SDは、図4に示すように、パッシベーション膜PS及びカラーフィルタCFに設けた貫通孔を介して、ソース電極SEに接続されている。
画素電極PEは、図1乃至図3に示すように、それらのX方向に隣り合うものの間の領域が信号線SLとそれぞれ向き合うように配置されている。この例では、図1乃至図3から分かるように、基板SUB1のアンダーコート層UCが設けられた主面への各画素電極PEの投影は、信号線SLの上記主面への投影のうち互いに隣り合う2つと部分的に重なり合っている。
画素電極PE及びカラーフィルタCFは、配向膜AL1で被覆されている。配向膜AL1には、例えば、ポリイミドなどを使用することができる。この配向膜AL1には、必要に応じて、ラビングなどの配向処理を施す。
対向基板CSは、図2乃至図4に示すように、例えばガラス基板などの透明基板SUB2を含んでいる。基板SUB2は、アレイ基板ASの配向膜AL1が形成された面と向き合うように配置されている。
対向基板CSのアレイ基板ASとの対向面には、共通電極CEが形成されている。共通電極CEには、例えば、ITOなどの透明導電体を使用することができる。
共通電極CEは、例えばポリイミドなどからなる配向膜AL2で被覆されている。この配向膜AL2には、必要に応じてラビングなどの配向処理を施す。
アレイ基板ASと対向基板CSとの対向面周縁部間には、枠状に形成された接着剤層(図示せず)が介在している。また、配向膜AL1のうち画素電極PE上に位置した部分と配向膜AL2とは、図示しないスペーサによって互いから離間している。これにより、接着剤層は、アレイ基板ASと対向基板CSとの間に、それらに囲まれた空間を形成している。
アレイ基板ASと対向基板CSと接着剤層とによって囲まれた空間は、液晶材料で満たされている。この液晶材料は、液晶層LCを形成している。
図6は、図3の構造を拡大して示す断面図である。図7は、比較例に係る構造を示す断面図である。図7の液晶表示パネルDPは、遮光層LSを省略すると共に信号線SLを幅広にしたこと以外は、図6の液晶表示パネルDPと同様の構造を有している。
図6及び図7の構造では、画素電極PE間の領域に対応した液晶層LCの領域Raでは、液晶分子の配向状態に乱れを生じ易い。そのため、例えば、表示面の法線に対して角度θの方向から画像を観察するときに、その方向に進行する光が領域Raを透過した光を含んでいると、そのような光を含まない場合ほど高いコントラストを実現することができない。
図7の構造では、信号線SLの幅を、X方向に隣り合う画素電極PE間の距離よりも十分に広くしている。これにより、バックライトからの光のうち、表示面の法線に対して角度θ1以下の方向に進行する光が領域Raに入射するのを防止し、高いコントラストを実現可能としている。
しかしながら、図7の構造で十分な遮光効果を得るためには、信号線SLの幅を、X方向に隣り合う画素電極PE間の距離よりも著しく広くする必要がある。この場合、基板SUB1のアンダーコート層UCを設けた主面への信号線SLの投影と、画素電極PEの上記主面への投影との重複部の面積が増大する。そのため、図7の構造で十分な遮光効果を得ようとすると、信号線SLの寄生容量が増大し、画素への充電不足やドライバの発熱などが生じ易くなる。
これに対し、図6の構造では、バックライトからの光が領域Raに入射するのを防止する役割の少なくとも一部を、遮光層LSに担わせることができる。そのため、信号線SLの幅を比較的狭くすることができ、したがって、図6の構造を採用すると、図7の構造を採用した場合と比較して、信号線SLと画素電極PEとそれらの間に介在した誘電体層とが形成するキャパシタの静電容量を大幅に低減することができる。
また、遮光層LSは、信号線SLの正面の位置で開口している。そのため、信号線SLと遮光層LSとそれらの間に介在した誘電体層とが形成するキャパシタの静電容量は、小さくすることができる。
さらに、遮光層LSと画素電極PEとの間の距離は、帯状遮光体層LSと信号線SLとの間の距離や信号線SLと画素電極PEとの間の距離と比較して長い。そのため、遮光層LSと画素電極PEとそれらの間に介在した誘電体層とが形成するキャパシタの静電容量は、小さくすることができる。
このように、図6の構造を採用すると、信号線SLの寄生容量を図7の構造よりも小さくすると共に、図7の構造と同等の遮光効果を得ることができる。すなわち、光漏れを十分に防止すると共に、小さな配線容量を実現することが可能となる。
また、本態様では、基板SUB1のアンダーコート層UCを設けた主面への各信号線SLの投影と、その信号線SLの両脇の領域と向き合った遮光層LSが含む一対の帯状遮光部LSa及びLSbの上記主面への各投影とを部分的に重ね合わせている。このような構造を採用すると、信号線SL、帯状遮光部LSa及びLSb、並びに画素電極PEの寸法や位置が多少ばらついたとしても、各遮光層LSの帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとの間を通過した光が領域Raに入射するのを防止することができる。
ここで、図6の構造を採用した場合、図7の構造を採用した場合と比較して、信号線SLの寄生容量を小さくできることを、具体的数値を用いて説明する。なお、以下に説明する寄生容量を算出するに当り、走査線GL、ゲート電極GE、ソース電極SE、参照配線RLは無視した。
まず、図6の構造については、各種数値を以下のように仮定して、信号線SLの寄生容量を算出した。
すなわち、信号線SLの幅を10μmとし、X方向に隣り合う画素電極PE間の距離は6μmとした。遮光層LSの幅は20μmとし、帯状遮光部LSa及びLSbのそれぞれの幅は7μmとした。すなわち、帯状遮光部LSa及びLSb間の距離は6μmとした。帯状遮光部LSa及びLSbの長さ並びに画素電極PEのY方向の寸法は、簡略化のため、信号線SLの長さと等しいこととした。
帯状遮光部LSa及びLSbの上面と信号線SLの下面との厚さ方向の距離は0.8μmとし、信号線SLの上面と画素電極PEの下面との厚さ方向の距離は3.5μmとし、帯状遮光部LSa及びLSbの上面と画素電極PEの下面との厚さ方向の距離は4.8μmとした。
層間絶縁膜ILIの比誘電率は5.3とし、絶縁下地層であるパッシベーション膜PSとカラーフィルタCFとの積層体の比誘電率は5.5とした。
以上の仮定のもとで、図6の構造について、信号線SLの寄生容量を概算した。その結果、信号線SLの単位長さ当りの寄生容量は、145×10-6pF/mであった。
次に、図7の構造について、各種数値を以下のように仮定して、信号線SLの寄生容量を算出した。すなわち、図6の構造と遮光効果を等しくするべく信号線SLの幅を20μmとしたこと以外は、図6の構造について用いたのと同様の数値を用いた。なお、ここでも、画素電極PEのY方向の寸法は、簡略化のため、信号線SLの長さと等しいこととした。
以上の仮定のもとで、図7の構造について、信号線SLの寄生容量を概算した。その結果、信号線SLの単位長さ当りの寄生容量は、208×10-6pF/mであった。
このように、図6の構造を採用すると、信号線SLの寄生容量を図7の構造よりも小さくすると共に、図7の構造と同等の遮光効果を得ることができる。すなわち、光漏れを十分に防止すると共に、小さな配線容量を実現することが可能となる。
次に、本発明の第2態様について説明する。
第1態様では、基板SUB1のアンダーコート層UCを設けた主面への各信号線SLの投影と、その信号線SLの両脇の領域と向き合った遮光層LSが含む一対の帯状遮光部LSa及びLSbの上記主面への各投影とを部分的に重ね合わせた。これに対し、第2態様では、それら投影を互いから離間させる。第2態様は、これ以外は、第1態様と同様である。
第1態様では、基板SUB1のアンダーコート層UCを設けた主面への各信号線SLの投影と、その信号線SLの両脇の領域と向き合った遮光層LSが含む一対の帯状遮光部LSa及びLSbの上記主面への各投影とを部分的に重ね合わせた。これに対し、第2態様では、それら投影を互いから離間させる。第2態様は、これ以外は、第1態様と同様である。
図8は、本発明の第2態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図である。図9は、図8に示す液晶表示装置のIX−IX線に沿った断面図である。なお、図8では、液晶表示パネルDPを対向基板CS側から観察した構造を描いており、簡略化のため、カラーフィルタCFなどの一部の構成要素を省略している。
この液晶表示パネルDPでは、図1乃至図6に示した液晶表示パネルDPと同様、基板SUB1のアンダーコート層UCが設けられた主面への各画素電極PEの投影を、信号線SLの上記主面への投影のうち互いに隣り合う2つと部分的に重ね合わせている。すなわち、信号線SLは、X方向に隣り合う画素電極PE間の距離よりも幅広である。
このような構造では、信号線SLの幅は領域Raの幅よりも広いため、バックライトからの光が領域Raに入射するのを防止する役割を、信号線SLと遮光層LSとに分担させることができる。
例えば、遮光層LSには、バックライトからの光のうち、表示面の法線に対して角度θ2乃至θ1の方向に進行する光が領域Raに入射するのを防止する役割の一部を担わせる。他方、信号線SLには、バックライトからの光のうち、表示面の法線に対して角度θ2乃至θ1の方向に進行する光が領域Raに入射するのを防止する役割の残りと、表示面の法線に対して角度θ2以下の方向に進行する光が領域Raに入射するのを防止する役割とを担わせる。
このように先の役割を信号線SLと遮光層LSとに分担させると、基板SUB1のアンダーコート層UCを設けた主面への各信号線SLの投影が、帯状遮光部LSa及びLSbの上記主面への各投影から離間していたとしても、表示面の法線に対して角度θ1以下の方向に進行する光が領域Raに入射するのを防止することができる。したがって、本態様でも、第1態様と同様、光漏れを十分に防止すると共に、小さな配線容量を実現することが可能となる。
また、基板SUB1のアンダーコート層UCを設けた主面への各信号線SLの投影を、帯状遮光部LSa及びLSbの上記主面への各投影から離間させると、コントラストを犠牲にすることなく、それら投影を重ね合わせた場合と比較して、より高い開口率を実現することができる。すなわち、この構造を採用した場合、表示面の法線に対して角度θ2未満の方向に進行すると共に帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとの間を通過した光の一部は、信号線SLによって遮られることなく、液晶層LCに入射する。この光の液晶層LCへの入射位置は、領域Raの隣りの領域,換言すれば、領域Raと比較して液晶分子の配向状態に乱れを生じ難い領域,である。したがって、この構造を採用すると、コントラストを犠牲にすることなく、光の利用効率を高めることができる。
次に、本発明の第3態様について説明する。
第1及び第2態様では、基板SUB1のアンダーコート層UCが設けられた主面への各画素電極PEの投影を、信号線SLの上記主面への投影のうち互いに隣り合う2つと部分的に重ね合わせた。これに対し、第3態様では、それら投影を互いから離間させる。第3態様は、これ以外は、第1態様と同様である。
第1及び第2態様では、基板SUB1のアンダーコート層UCが設けられた主面への各画素電極PEの投影を、信号線SLの上記主面への投影のうち互いに隣り合う2つと部分的に重ね合わせた。これに対し、第3態様では、それら投影を互いから離間させる。第3態様は、これ以外は、第1態様と同様である。
図10は、本発明の第3態様に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図である。図11は、図10に示す液晶表示装置のXI−XI線に沿った断面図である。なお、図10では、液晶表示パネルDPを対向基板CS側から観察した構造を描いており、簡略化のため、カラーフィルタCFなどの一部の構成要素を省略している。
この液晶表示パネルDPでは、基板SUB1のアンダーコート層UCが設けられた主面への各画素電極PEの投影を、信号線SLの上記主面への投影から離間させている。すなわち、信号線SLは、X方向に隣り合う画素電極PE間の距離よりも幅が狭い。
このような構造を採用した場合、第1態様と同様、各画素電極PEの上記主面への投影は、信号線SLの上記主面への投影のうち互いに隣り合う2つと部分的に重ね合わせる。こうすると、第1態様で説明したのと同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第4態様について説明する。
第1乃至第3態様では、遮光層LSを一対の帯状遮光部LSa及びLSbで構成すると共に、それら帯状遮光部LSa及びLSbを互いから離間させた。これに対し、第4態様では、各遮光層LSの帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとを互いに繋げる。第4態様は、これ以外は、第1乃至第3態様と同様である。
第1乃至第3態様では、遮光層LSを一対の帯状遮光部LSa及びLSbで構成すると共に、それら帯状遮光部LSa及びLSbを互いから離間させた。これに対し、第4態様では、各遮光層LSの帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとを互いに繋げる。第4態様は、これ以外は、第1乃至第3態様と同様である。
図12は、本発明の第4態様に係る液晶表示装置の例を概略的に示す平面図である。なお、図12では、液晶表示パネルDPを対向基板CS側から観察した構造を描いており、簡略化のため、カラーフィルタCFなどの一部の構成要素を省略している。また、図12では、画素電極PE、信号線SL及びソース電極SEを省略すると共に、信号線SL及びソース電極SEの位置を一点鎖線で示している。
図12には、一例として、各遮光層LSの帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとを互いに繋げたこと以外は図1乃至図6に示したのと同様の構造を有する液晶表示装置を描いている。具体的には、帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとをそれらの略中央部で互いに繋いで、遮光層LSをH型にしている。
このように、帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとを互いに繋いだ場合、それらを互いから離間させた場合と比較して、信号線SLの寄生容量は僅かに増加するが、第1態様で説明したのとほぼ同様の効果を得ることができる。
図12には、第4態様に係る技術を第1態様に係る技術に適用した例を示したが、第4態様に係る技術は第2及び第3態様に係る技術に適用することもできる。すなわち、第2及び第3態様でも、帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとを互いに繋いでもよい。
また、図12には、帯状遮光部LSaと帯状遮光部LSbとを互いに繋いで遮光層LSをH型にした例を示したが、各遮光層LSが信号線SLの正面の位置で少なくとも部分的に開口していれば、それらの繋ぎ方に特に制限はない。例えば、遮光層LSを短冊形状とし、その信号線SLの正面の位置に1つ以上の貫通孔を設けても良い。
AL1…配向膜、AL2…配向膜、AS…アレイ基板、B…着色層、CE…対向電極、CF…カラーフィルタ、CS…対向基板、DP…液晶表示パネル、G…着色層、GE…ゲート電極、GI…ゲート絶縁膜、GL…走査線、ILI…層間絶縁膜、LC…液晶層、LS…遮光層、LSa…帯状遮光部、LSb…帯状遮光部、PE…画素電極、PS…パッシベーション膜、R…着色層、Ra…領域、RL…参照配線、SC…半導体層、SD…スイッチング素子、SE…ソース電極、SL…信号線、SUB1…透明基板、SUB2…透明基板、UC…アンダーコート層。
Claims (11)
- 第1透明基板と、
前記第1透明基板の一主面を被覆した層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜を被覆した絶縁下地層と、
それぞれ第1方向に延在すると共に、前記第1透明基板と前記層間絶縁膜との間で前記第1方向と交差する第2方向に配列した複数の走査線と、
それぞれ前記第2方向に延在すると共に、前記層間絶縁膜と前記絶縁下地層との間で前記第1方向に配列した複数の信号線と、
前記第1透明基板と前記層間絶縁膜との間であって前記複数の走査線と前記複数の信号線との交差部近傍にそれぞれ配置された複数のスイッチング素子と、
前記絶縁下地層上で前記複数のスイッチング素子に対応して配列すると共に、前記第1方向に隣り合うものの間の領域が前記複数の信号線とそれぞれ向き合った複数の画素電極と、
前記第1透明基板と前記層間絶縁膜との間で前記複数の画素電極に対応して配列すると共に、それぞれ前記複数の信号線の1つの両脇の領域と向き合い且つその信号線の正面の位置で少なくとも部分的に開口した複数の遮光層とを具備したことを特徴とするアレイ基板。 - 前記複数の遮光層のそれぞれは、前記信号線と略平行な方向に延びた形状をそれぞれが有し且つ互いから離間した一対の帯状遮光部を含んだことを特徴とする請求項1に記載のアレイ基板。
- 前記複数の信号線のそれぞれの前記主面への投影は、その信号線の両脇の領域と向き合った前記遮光層が含む前記一対の帯状遮光部の前記主面への各投影と部分的に重なり合っていることを特徴とする請求項2に記載のアレイ基板。
- 前記複数の画素電極のそれぞれの前記主面への投影は、前記複数の信号線の前記主面への投影のうち互いに隣り合う2つと部分的に重なり合っていることを特徴とする請求項3に記載のアレイ基板。
- 前記複数の画素電極のそれぞれの前記主面への投影は、前記複数の信号線の前記主面への投影から離間していることを特徴とする請求項3に記載のアレイ基板。
- 前記複数の信号線のそれぞれの前記主面への投影は、前記複数の遮光層のそれぞれが含む前記一対の帯状遮光部の前記主面への各投影から離間し、
前記複数の画素電極のそれぞれの前記主面への投影は、前記複数の信号線の前記主面への投影のうち互いに隣り合う2つと部分的に重なり合っていることを特徴とする請求項2に記載のアレイ基板。 - 前記複数の遮光層の材料と前記複数の走査線の材料とは同一であることを特徴とする請求項1に記載のアレイ基板。
- 前記複数の遮光層は、前記複数の走査線から絶縁されていることを特徴とする請求項7に記載のアレイ基板。
- 前記複数の遮光層は、浮動状態にあることを特徴とする請求項7に記載のアレイ基板。
- 前記絶縁下地層は、吸収スペクトルが互いに異なる複数の着色層を備えたカラーフィルタ層を含み、前記複数の着色層間の境界は、前記複数の信号線上にそれぞれ位置していることを特徴とする請求項1に記載のアレイ基板。
- 請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のアレイ基板と、
前記複数の画素電極と対向した第2透明基板と、その前記アレイ基板との対向面に設けられた対向電極とを備えた対向基板と、
前記アレイ基板と前記対向基板との間に介在した液晶層とを具備したことを特徴とする液晶表示装置。
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WO2024000410A1 (zh) * | 2022-06-30 | 2024-01-04 | 京东方科技集团股份有限公司 | 液晶光控面板及显示装置 |
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2004
- 2004-07-13 JP JP2004205871A patent/JP2006030367A/ja active Pending
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