JP2006029240A - 監視診断システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内燃機関表面の振動計測部位に取り付けられた表面振動センサ61aと、この表面振動センサ61aによる振動波形の信号を気筒の燃焼1サイクルの期間単位で順次取り込むとともに、取り込んだ期間単位のデータを周波数分析し、その分析結果から実効値を求めるフィルタ処理部62とを備えており、異常検知部6は、このフィルタ処理部62にて求められた実効値と正常範囲値データ格納部8に格納されている正常範囲値とを比較することにより、実効値が正常範囲値から外れている場合に異常を検知する。
【選択図】 図1
Description
(2)主軸受メタル磨耗
(3)ピストン磨耗
これらの項目は、従来から使用されている温度、圧力、流量等のセンサでは異常の検知が困難である項目であり、かつメンテナンスに機関停止など多大な工数が発生するものを基準として設定している。
(2)気筒のヘッド(以下「気筒ヘッド」という。)の表面
(3)主軸受横のブロック(以下「主軸受横ブロック」という。)の表面
上記計測位置を図70に示す。図70は、6気筒エンジンの概観図である。
図2は、基本監視診断システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。
正常範囲値データ格納部8に格納される正常範囲値のデータは、内燃機関10が設置された後の正常運転時の運転初期データに基づいて設定される。すなわち、内燃機関10は、設置場所や設置環境等によって正常運転時に得られる運転データが異なる。例えば、冬の厳しい北海道で使用する場合と、夏の暑い沖縄で使用する場合とでは、正常運転時に得られる運転データは当然に異なることになる。そのため、本基本監視診断システムでは、正常範囲値データ格納部8に格納する正常範囲値のデータを、内燃機関10を設置した後の正常運転時に得られる運転初期データに基づいて設定する。これにより、内燃機関10の設置状況に応じた適正な正常範囲値が設定されることになる。
図4は、内燃機関10の正常運転時に得られる運転初期データの一例であり、排気温度(℃)と内燃機関10の出力(kW)との関係を示している。従来は、最大出力に対する排気温度を基に上限温度を設定し、この上限温度を超えたときに異常と判断していたが、本実施形態では、この運転初期データを、上記数式(1)〜(4)に当てはめて正常範囲値(正常範囲幅)を計算している。
ここで、機関出力が安定せず、出力の時間変化が大きい場合には、時間遅れのある性能データの正常範囲値を、変化の早い出力から単純に上記数式(1)〜(4)を用いて求めたのでは誤差が大きく、異常検知の精度が落ちることになる。そこで、本実施形態では、次のようにして異常検知の精度向上を図っている。
(1)燃料供給系の燃料油圧の検出
燃料供給系に設けられる圧力センサ2aでは、配管内燃料の燃料(FO)ポンプの噴射に伴う圧力変動を考慮せずに燃料圧力を検出した場合には、誤検知が頻繁に発生することになる。
エンジン11のクランク室の圧力を測定する圧力センサ2aでは、クランク室内のピストンやクランクの運動に伴う圧力変動を考慮せずにクランク室圧力を検出した場合には、誤検知が頻繁に発生することになる。
内燃機関10のラジエータファン15(図3参照)の空気流量の検出の場合、図3に示すパッケージ形発電機では、パッケージ外部の空気温度とラジエータファン15の前もしくは後に設置された温度センサ1aにより検出された空気温度との温度差から、ラジエータファン15の空気流量を推定して、冷却系の異常を検知する。これは、パッケージ形発電機では、内燃機関10自体やラジエータからの放熱量が空気流量と前記温度差との積に比例する(空気温度差×空気流量∝(機関+発電機)放熱量)ことから、この関係を利用して、ラジエータファン損傷、ラジエータ目詰まりなどの故障によって空気流量が低下した場合、空気温度差が増大することを利用するものである。
故障診断部7は、異常検知部6による各検知項目と内燃機関10の各部位の故障名とを対応させた診断マップ格納部9aに格納されている診断マップを用いて故障診断を行うとともに、内燃機関の各部位の故障名とこの故障名に対応する対策情報とを対応させたガイダンスマップ格納部9bに格納されているガイダンスマップを用いて診断結果を出力する。
図1は、本発明に係わる監視診断システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。
すでに説明したように、機関の表面振動による異常検知には2つのメリットがあり、そのうちの1つ目のメリットとして挙げられるのが、従来形センサによる検知項目に表面振動センサによる検知項目を追加することで、診断精度の向上が図れることである。言い換えると、表面振動を検知することで故障名を絞込めるということである。
以上の検証を踏まえ、本発明者らは、表面振動センサ61aの機関表面の振動計測位置と検知対象部位との関係をより具体的に求めるべく、機関表面振動から機関内部の異常を検知するための疑似故障試験を行った。以下にその疑似故障試験の内容について説明する。
(2)主軸受メタル磨耗
(3)ピストン磨耗
これらの項目は、従来から使用されている温度、圧力、流量等のセンサでは異常の検知が困難である項目であり、かつメンテナンスに機関停止など多大な工数が発生するものを基準として設定している。
動弁系の磨耗等が発生した場合を想定して、第2気筒の弁隙間を正常状態から大きくして、着座時のランプ域を外れて着座させるようにして疑似故障試験を実施した。振動計測位置は、第2気筒ヘッド表面、第2気筒横ブロック表面、第5気筒横ブロック表面の3箇所である。
図26は、表面振動センサ61aを第2気筒ヘッド(負荷0%)の表面に取り付けたときの動弁系が正常時の燃焼1サイクルの振動時間データであり、図27は、表面振動センサ61aを第2気筒ヘッド(負荷0%)の表面に取り付けたときの動弁系が磨耗時の燃焼1サイクルの振動時間データである。また、図28は、図26に示す正常時の振動時間データと図27に示す磨耗時の振動時間データとを、時間ゲート無しで比較した結果を示しており、図29は、周波数分析後の正常時のRMS値と磨耗時のRMS値の比較結果を示している。
図32は、表面振動センサ61aを第2気筒横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの動弁系が正常時の燃焼1サイクルの振動時間データであり、図33は、表面振動センサ61aを第2気筒横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの動弁系が磨耗時の燃焼1サイクルの振動時間データである。また、図34は、図32に示す正常時の振動時間データと図33に示す磨耗時の振動時間データとを、時間ゲート無しで比較した結果を示しており、図35は、周波数分析後の正常時のRMS値と磨耗時のRMS値の比較結果を示している。
図38は、表面振動センサ61aを第5気筒横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの動弁系が正常時の燃焼1サイクルの振動時間データであり、図39は、表面振動センサ61aを第5気筒横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの動弁系が磨耗時の燃焼1サイクルの振動時間データである。また、図40は、図38に示す正常時の振動時間データと図39に示す磨耗時の振動時間データとを、時間ゲート無しで比較した結果を示しており、図41は、周波数分析後の正常時のRMS値と磨耗時のRMS値の比較結果を示している。
主軸受メタル磨耗が発生した場合を想定して、主軸受メタルとクランク軸とのクリアランスを広げるために、全ての主軸受メタル厚さを正常状態から−30μm(オーバーレイ相当:磨耗限度) にし、疑似故障試験を実施した。振動計測位置は、第5気筒横ブロック、第4主軸受横ブロックの2箇所である。
図44は、表面振動センサ61aを第5気筒横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの主軸受メタルが正常時の燃焼1サイクルの振動時間データであり、図45は、表面振動センサ61aを第5気筒横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの主軸受メタルの磨耗時の燃焼1サイクルの振動時間データである。また、図46は、図44に示す正常時の振動時間データと図45に示す磨耗時の振動時間データとを、時間ゲート無しで比較した結果を示しており、図47は、周波数分析後の正常時のRMS値と磨耗時のRMS値の比較結果を示している。
図50は、表面振動センサ61aを第4主軸受横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの主軸受メタルが正常時の燃焼1サイクルの振動時間データであり、図51は、表面振動センサ61aを第4主軸受横ブロック(負荷0%)の表面に取り付けたときの主軸受メタルの磨耗時の燃焼1サイクルの振動時間データである。また、図52は、図50に示す正常時の振動時間データと図51に示す磨耗時の振動時間データとを、時間ゲート無しで比較した結果を示しており、図53は、周波数分析後の正常時のRMS値と磨耗時のRMS値の比較結果を示している。
(比較2)第2軸受ブロックの信号から、第2気筒爆発位相で時間ゲートをかけた後の周波数分析結果(図57参照)
その結果、図56及び図57に示す通り、特に3kHz以上の高周波の広帯域でよく似た特徴を示すスペクトルが得られた。これによって、第4軸受ブロックから他軸受の振動の変化を検知することが可能であることが確認された。すなわち、ブロックの中央に位置する第4軸受ブロックの振動で他の軸受の主軸受メタル磨耗を検知することが可能となる。
ピストンが磨耗した場合を想定して、市場の実機(15カ月運転)のピストンを回収し、疑似故障試験を実施した。磨耗量は3〜5μm程度であり、標準のピストン表面のデフリックコートの厚さが20〜30μm程度あることを考えると、今回供試品として用いたピストンの磨耗量はかなり小さいといえる。振動計測位置は、第2気筒シリンダライナ、第2気筒横ブロックの2箇所である。各々の振動計測位置については、ピストンとライナ間でのスラップにより発生する振動を計測することで磨耗による影響が検知できるとの想定のもとに決定した。
第2気筒シリンダライナの信号で直接スラップによる影響を調査した。
b)第2気筒オーバーラップ上死点前60°(No2FTDL前60°)
c)第2気筒オーバーラップ上死点後110°(No2FTDL後110°)
そこで、1サイクル中に3回発生するスラップのタイミングで時間ゲートをかけて周波数分析し、RMS値を求めた。図61は、図58に示す正常時の振動時間データと図59に示す磨耗時の振動時間データとを、第2気筒爆発上死点のタイミングで時間ゲートをかけて比較した結果を示しており、図62は、図58に示す正常時の振動時間データと図59に示す磨耗時の振動時間データとを、第2気筒オーバーラップ上死点前60°のタイミングで時間ゲートをかけて比較した結果を示しており、図63は、図58に示す正常時の振動時間データと図59に示す磨耗時の振動時間データとを、第2気筒オーバーラップ上死点後110°のタイミングで時間ゲートをかけて比較した結果を示している。各々のタイミングでは変化が見られたが、周波数軸上での共通した顕著な傾向は見られなかった。
第2気筒シリンダライナの信号で直接スラップによる影響を調査した。
1a 温度センサ
2 圧力センサ群
2a 圧力センサ
3 流量センサ群
3a 流量センサ
4 振動センサ群
4a 振動センサ
5 データ収集部
6 異常検知部
7 故障診断部
8 正常範囲値データ格納部
9a 診断マップ格納部
9b ガイダンスマップ格納部
10 内燃機関
11 エンジン部
12 発電機
13 エアクリーナ
14 ターボチャージャ(T/C)
15 ラジエータファン
20 筐体
21 吸入口
22 導出口
31 燃料ポンプ(FOポンプ)
32 フィードポンプ
33 FOフィルタ
34 第1配管
35 第2配管
36 第3配管
37 第4配管
38 圧力取出管
41 給油口
42 圧力取出管
61 表面振動センサ群
61a 表面振動センサ
62 時間ゲート部
63 フィルタ処理部
Claims (10)
- 内燃機関の監視診断システムにおいて、
前記内燃機関の正常運転時の運転データに基づいて設定された検出対象部位の振動性能データの正常範囲値を予め格納している正常範囲値データ格納手段と、
前記内燃機関表面の1または複数の振動計測部位に取り付けられた表面振動センサと、
この表面振動センサによる振動波形の信号を気筒の燃焼1サイクルの期間単位で順次取り込むとともに、取り込んだ期間単位のデータを周波数分析し、その分析結果から実効値を求めるフィルタ処理手段と、
このフィルタ処理手段にて求められた実効値と前記正常範囲値データ格納手段に格納されている正常範囲値とを比較することにより、前記実効値が前記正常範囲値から外れている場合に異常を検知する異常検知手段と、
この異常検知手段での検知結果に基づき、前記内燃機関の故障箇所と故障内容とを診断する故障診断手段と、を備えたことを特徴とする監視診断システム。 - 内燃機関の監視診断システムにおいて、
前記内燃機関の正常運転時の運転データに基づいて設定された検出対象部位の振動性能データの正常範囲値を予め格納している正常範囲値データ格納手段と、
前記内燃機関表面の1または複数の振動計測部位に取り付けられた表面振動センサと、
この表面振動センサによる振動波形の信号を気筒の燃焼1サイクルの期間単位で順次取り込むとともに、この振動波形の信号からさらに検出対象部位の振動を検出できる所定のタイミングにて信号波形を切り出す時間ゲート手段と、
この時間ゲート手段により切り出されたデータを周波数分析し、その分析結果から実効値を求めるフィルタ処理手段と、
このフィルタ処理手段にて求められた実効値と前記正常範囲値データ格納手段に格納されている正常範囲値とを比較することにより、前記実効値が前記正常範囲値から外れている場合に異常を検知する異常検知手段と、
この異常検知手段での検知結果に基づき、前記内燃機関の故障箇所と故障内容とを診断する故障診断手段と、を備えたことを特徴とする監視診断システム。 - 内燃機関の監視診断システムにおいて、
前記内燃機関内部の各検出部位にそれぞれ取り付けられた温度、圧力等を検出する第1検出手段と、
前記内燃機関表面の1または複数の振動計測部位に取り付けられた表面振動を検出する第2検出手段と、
前記内燃機関が設置された後の正常運転時の運転初期データに基づいて設定された性能データの正常範囲値を予め格納している正常範囲値データ格納手段と、
前記第2検出手段による振動波形の信号を気筒の燃焼1サイクルの期間単位で順次取り込むとともに、取り込んだ期間単位のデータを周波数分析し、その分析結果から実効値を求めるフィルタ処理手段と、
前記各第1検出手段により各検出部位の値を直接的または間接的な手法により検出することによって得られる性能データと前記正常範囲値データ格納手段に格納されている正常範囲値とを比較することにより、前記各検出手段より得られた性能データが正常範囲値から外れている場合に異常を検知するとともに、前記フィルタ処理手段にて求められた実効値と前記正常範囲値データ格納手段に格納されている正常範囲値とを比較することにより、前記実効値が前記正常範囲値から外れている場合に異常を検知する異常検知手段と、
この異常検知手段での検知結果に基づき、前記内燃機関の故障箇所と故障内容とを診断する故障診断手段と、を備えたことを特徴とする監視診断システム。 - 内燃機関の監視診断システムにおいて、
前記内燃機関内部の各検出部位にそれぞれ取り付けられた温度、圧力等を検出する第1検出手段と、
前記内燃機関表面の1または複数の振動計測部位に取り付けられた表面振動を検出する第2検出手段と、
前記内燃機関が設置された後の正常運転時の運転初期データに基づいて設定された性能データの正常範囲値を予め格納している正常範囲値データ格納手段と、
前記第2検出手段による振動波形の信号を気筒の燃焼1サイクルの期間単位で順次取り込むとともに、この振動波形の信号からさらに検出対象部位の振動を検出できる所定のタイミングにて信号波形を切り出す時間ゲート手段と、
この時間ゲート手段により切り出されたデータを周波数分析し、その分析結果から実効値を求めるフィルタ処理手段と、
前記各第1検出手段により各検出部位の値を直接的または間接的な手法により検出することによって得られる性能データと前記正常範囲値データ格納手段に格納されている正常範囲値とを比較することにより、前記各検出手段より得られた性能データが正常範囲値から外れている場合に異常を検知するとともに、前記フィルタ処理手段にて求められた実効値と前記正常範囲値データ格納手段に格納されている正常範囲値とを比較することにより、前記実効値が前記正常範囲値から外れている場合に異常を検知する異常検知手段と、
この異常検知手段での検知結果に基づき、前記内燃機関の故障箇所と故障内容とを診断する故障診断手段と、を備えたことを特徴とする監視診断システム。 - 前記表面振動センサが取り付けられる前記振動計測部位が、隣接配置されている3個の気筒のうち中央部に位置している気筒の横ブロックの1箇所であり、この部位に取り付けられた前記表面振動センサによる前記検出対象部位が、前記3個の気筒の動弁系の振動である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の監視診断システム。
- 前記表面振動センサが取り付けられる前記振動計測部位が、各気筒のヘッドの1箇所であり、この部位に取り付けられた前記表面振動センサによる前記検出対象部位が、各気筒の動弁系の振動である請求項2または請求項4に記載の監視診断システム。
- 前記表面振動センサが取り付けられる前記振動計測部位が、任意の気筒の主軸受横ブロックの1箇所であり、この部位に取り付けられた前記表面振動センサによる前記検出対象部位が、各気筒の主軸受メタル部分の振動である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の監視診断システム。
- 前記振動計測部位が、複数の気筒のうち中央部に位置している気筒の主軸受横ブロックである請求項7に記載の監視診断システム。
- 前記表面振動センサが取り付けられる前記振動計測部位が、気筒のライナの1箇所であり、この部位に取り付けられた前記表面振動センサによる前記検出対象部位が、当該気筒のピストン部分の振動である請求項2または請求項4に記載の監視診断システム。
- 前記表面振動センサが取り付けられる前記振動計測部位が、気筒の横ブロックの1箇所であり、この部位に取り付けられた前記表面振動センサによる前記検出対象部位が、当該気筒のピストン部分の振動である請求項2または請求項4に記載の監視診断システム。
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