JP2006087176A - Cable support structure and its construction technique - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はケーブルの支持構造およびその施工方法に関する。さらに詳しくは、高層住宅などにおける垂直幹線の分岐付きケーブルを支持する構造およびその施工方法に関する。 The present invention relates to a cable support structure and a construction method thereof. More particularly, the present invention relates to a structure for supporting a cable with a branch of a vertical trunk line in a high-rise house or the like and a construction method thereof.
建物の各階を貫通する幹線ケーブルは、光通信ケーブルのように比較的軽量なケーブルであれば、特許文献1のように、単に吊り下げておくだけでよい。多くの分岐ケーブルがある場合も、それぞれの分岐ケーブルを壁面に保持させることにより、幹線ケーブルにはあまり負担がかからない。また、特許文献2には、各階の貫通口にケーブルを通した後、耐熱性シール材を充填することを開示している。 As long as the trunk cable passing through each floor of the building is a relatively light cable such as an optical communication cable, it is only necessary to suspend it as in Patent Document 1. Even when there are many branch cables, the main cables are not so burdened by holding each branch cable on the wall surface. Patent Document 2 discloses filling a heat-resistant sealing material after passing a cable through a through-hole on each floor.
高層住宅の電力配線には、たとえば3本の単心ケーブルを平行に添わせた、あるいは捻りを設けたトリプレックス形の幹線ケーブルを用い、各階を貫通するように吊り下げて、各階毎に分岐をとって配線する。従来、このような幹線ケーブルは、たとえば図9に示す支持構造100のように、ケーブル101の上端を最上階の天井スラブ102に吊り下げると共に、ケーブル101の途中を支持金具103で壁面104に固定することにより支持している。ケーブル101の下端は配電盤に接続する。
For power wiring of high-rise housing, for example, a triplex trunk cable with three single-core cables attached in parallel or provided with twist is suspended so as to penetrate each floor and branch into each floor Take the wiring. Conventionally, such a main line cable is suspended from the
このようなケーブル101はきつく締結したり張力を加えると内部の電線を損傷するので、上端は図10に示すように、いわゆるネットグリップ105のネット105aで包むように保持し、ネットグリップの上端の吊り下げ鐶106をU字状のシャックル107およびボルト108を利用して、天井スラブ(図9の符号102)に埋め込まれた略U字状のフック109に吊り下げる。
When such a
そして図11に示すように、ケーブル101の周囲に滑り止めの溝を形成したゴムシート110などを巻き付けて、一対の円弧状のクランプ111で挟み付け、ついでクランプ111の基端をあらかじめ壁面に固定した断面略C字状のチャンネル112に係止する。ゴムシート110はケーブル101の保護と絶縁とを兼ねるものである。なお、クランプ111の先端同士はボルト113とナット114で締め付ける。
Then, as shown in FIG. 11, a
上記の支持構造100を施工するには、図12に示すように、まず各階の壁面104にチャンネル112を固定する。ついで最上階の天井スラブ102に固定したフック109に滑車115を取り付け、ウインチ116から引き出した引き上げワイヤ117を滑車115に通して最下階まで降ろす。そして引き上げワイヤ117の端部を、ケーブルドラム119から引き出したケーブル101の先端に取り付けたネットグリップ105に連結する。図12の状態から引き上げワイヤ117をウインチ116で巻き上げていくことにより、ケーブル101を最上階まで引き上げる。
In order to construct the
ついで図10に示すようにケーブル101の先端を最上階の天井スラブ(図9の符号102)に固定したフック109に吊した後、図11に示すように壁面(図9の符号104)に取り付けたチャンネル112にケーブル101を保持させる。なお、ケーブル101を保持するチャンネル112の間隔は、想定する地震などの外力の大きさによるが、通常は各階に1〜2個所程度である。
Next, as shown in FIG. 10, the end of the
前記従来の支持構造100では、あらかじめ多数のチャンネル112を各階の壁面104に固定する作業が繁雑である。しかも先に電気設備工事や配管工事が壁面104の近辺に行われている場合は、ケーブル101を壁面104の近辺に通す経路が取りにくくなり、壁面104からいくらか離してチャンネル112を取り付ける必要がある。さらにケーブル101にゴムシート110などを巻き付けたり、それらをクランプ111で挟み付けたりする作業が煩雑である。本発明は高層住宅などの垂直幹線ケーブルの支持構造を、従来と同程度の安全性を確保しながら簡易な構成とし、施工工事を容易にすることを技術課題としている。
In the
本発明のケーブルの支持構造は、建物の各階を貫通して垂直に配索されるケーブルの支持構造であって、上端で吊り下げられ、下層階まで延びているケーブルと、上端で吊り下げられ、前記ケーブルと並列的に下向きに延び、下端が固定されるメッセンジャワイヤと、前記ケーブルとメッセンジャワイヤとを、途中の複数個所で結合する結合部材とを備えていることを特徴としている。このような支持構造においては、前記メッセンジャワイヤの途中の複数個所を建物構造物に保持させる振れ止め具を備えているものが好ましい。さらに前記結合部材が電気絶縁材料から形成されているものが好ましい。 The cable support structure of the present invention is a cable support structure that is vertically routed through each floor of a building, and is suspended at the upper end and extended to the lower floor, and suspended at the upper end. A messenger wire that extends downward in parallel with the cable and has a lower end fixed thereto, and a coupling member that couples the cable and the messenger wire at a plurality of points in the middle. In such a support structure, it is preferable to include a steady rest for holding a plurality of locations on the messenger wire in the building structure. Furthermore, it is preferable that the coupling member is made of an electrically insulating material.
本発明の施工方法は、ケーブルとメッセンジャワイヤとを複数個所であらかじめ結合しておき、両者の上端を引き上げ用ワイヤで引き上げると共に上層階のスラブないし壁に吊り下げ、ついでメッセンジャワイヤの下端を下層階の建物構造物に固定することを特徴としている。 In the construction method of the present invention, a cable and a messenger wire are connected in advance at a plurality of locations, the upper ends of both are pulled up by a pulling wire and hung on a slab or wall on the upper floor, and then the lower end of the messenger wire is connected to the lower floor. It is characterized by being fixed to a building structure.
本発明のケーブルの支持構造は、ケーブルをメッセンジャワイヤに複数個所で結合させ、そのメッセンジャケーブルの上端および下端を天井面および床面などの建物構造物に固定している。それによりケーブルに加わる外力はメッセンジャワイヤで支持され、その力は上端および下端で建物に伝達される。このようにメッセンジャワイヤは上端と下端のみで建物構造物に固定するだけでよく、ケーブルとメッセンジャワイヤは一個所であらかじめ結合させておくことができるので、各階毎にチャンネルを取り付ける手間が不要であり、ケーブルの周囲にゴムシートを巻き付けてクランプで挟み付ける作業が不要である。 In the cable support structure of the present invention, the cable is coupled to the messenger wire at a plurality of positions, and the upper end and the lower end of the messenger cable are fixed to a building structure such as a ceiling surface and a floor surface. Thereby, the external force applied to the cable is supported by the messenger wire, and the force is transmitted to the building at the upper and lower ends. In this way, the messenger wire only needs to be fixed to the building structure at the top and bottom, and the cable and messenger wire can be pre-coupled at one location, eliminating the need to install channels on each floor. It is unnecessary to wrap a rubber sheet around the cable and clamp it with a clamp.
メッセンジャワイヤの途中の複数個所を建物構造物に保持させる振れ止め具を備えている支持構造の場合は、地震などで大きい外力が加わった場合でも、メッセンジャワイヤとケーブルの揺れ幅を制限することができ、一層安全性が高くなる。また、前記結合部材を電気絶縁材料から形成する場合は、万一、ケーブルから漏電しても、メッセンジャワイヤには電気が流れない。 In the case of a support structure equipped with a steady rest that holds the messenger wire in the middle of the building structure, even if a large external force is applied due to an earthquake or the like, the swing width of the messenger wire and cable may be limited. It is possible to increase safety. Further, when the coupling member is formed of an electrically insulating material, electricity does not flow through the messenger wire even if the cable leaks.
本発明の施工方法は、ケーブルとメッセンジャワイヤとを、途中の複数個所であらかじめ結合しておくので、チャンネルの取付工事やゴムシートの巻き付け作業、クランプの挟み付け作業など、各階での移動しながら行う作業が少なくなり、工事期間が短くなる。 In the construction method of the present invention, the cable and the messenger wire are pre-coupled at a plurality of points in the middle, so that the channel installation work, rubber sheet winding work, clamping work, etc. Less work is done and the construction period is shortened.
つぎに図面を参照しながら本発明の支持構造および施工方法を説明する。図1は本発明の支持構造の一実施形態を示す概略側面図、図2はその支持構造の上端近辺を示す要部斜視図、図3は本発明の支持構造の他の実施形態を示す要部斜視図、図4は図1の支持構造の途中を示す要部側面図、図5はその支持構造に用いるケーブル・ワイヤ結合部材の一実施形態を示す斜視図、図6はその支持構造の下端近辺を示す要部斜視図、図7は本発明の施工方法の一実施形態を示す概略側面図、図8は本発明の支持構造の他の実施形態を示す要部斜視図である。 Next, the support structure and construction method of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic side view showing an embodiment of the support structure of the present invention, FIG. 2 is a perspective view of the main part showing the vicinity of the upper end of the support structure, and FIG. 3 is a schematic view showing another embodiment of the support structure of the present invention. 4 is a side view of the main part showing the middle of the support structure in FIG. 1, FIG. 5 is a perspective view showing an embodiment of a cable / wire coupling member used in the support structure, and FIG. FIG. 7 is a schematic side view showing an embodiment of the construction method of the present invention, and FIG. 8 is a perspective view of the main part showing another embodiment of the support structure of the present invention.
図1に示すケーブルの支持構造10は、建物11の各階の床スラブ12に形成された貫通孔13を通して垂直に配索されるケーブル14を支持するためのものである。この支持構造10は、最上階の天井スラブ15に固定された吊り下げ具18と、上端がその吊り下げ具18によって吊り下げられ、最下階まで延びているケーブル14と、前記吊り下げ具18によって吊り下げられ、ケーブル14と並列的に下向きに延び、下端が固定部材19で最下階の壁20や床スラブ12に固定されるメッセンジャワイヤ21と、ケーブル14とメッセンジャワイヤ21とを、途中の複数個所で結合する結合部材22とを備えている。
A
前記ケーブル14としては、3本の単心ケーブル(図2の符号24)を平行に添わせた、あるいは捻りを設けたトリプレックス形の幹線ケーブル、とくに各階への分岐ケーブル25を備えた分岐付き幹線ケーブルがあげられる。ただし4本の単心ケーブルを撚り合わせたクオドラプレックス形ケーブルや、多心を一括してシースしたケーブルなど、他のケーブルの支持構造に用いることもできる。
As the
前記メッセンジャワイヤ21としては、通常の電柱間に渡して電力線を吊り下げるために用いられるワイヤが採用される。そのようなワイヤは、外径1〜3mm、とくに外径2mmの鋼素線を7本撚りにして、外径約4〜8mm、とくに約6mmの撚り線(ストランド)としたワイヤが用いられる。ワイヤの耐張力は50N程度、長さ当たりの質量は 0.1〜0.2kg/m程度、とくに0.17kg/m程度のものが好ましい。たとえば亜鉛メッキ鋼線JISG3537(1976)の2.0mmを7本撚りにした仕上げ外径6.0mm、計算断面積22mm2、引っ張り荷重1.42tfのワイヤなどが用いられる。高層ビルの場合は、ケーブル14を差込接続により延長する方式をとることもある。その場合、メッセンジャワイヤ21には連結部を設けなくともよく、アイスプライスや圧縮止めにクレビスを組み合わせた公知のジョイントで着脱自在に連結するようにしてもよい。
As the
図2に示すように、前記吊り下げ具18は天井スラブ15に固定した吊り金具27と、その吊り金具に並列的に形成した2個の孔28にそれぞれ取り付けられるシャックル29とを備えている。吊り金具27はアングル材を所定の寸法に切断し、縦向きの壁面に2個の孔28を形成し、横向きの壁面に取り付けネジ30を通す孔を形成したものなどが用いられる。取り付けネジ30は、天井スラブ15に取り付けた雌ネジを備えたインサート金物31にねじ込む。インサート金物31はコンクリートを打設する前に所定の位置に配置していてもよく、打設後に打ち込むようにしてもよい。なお、吊り金具27を用いずに、単に2本のアイボルトを固定して吊り下げ具としてもよい。また、吊り金具27の孔28は1個所にして、ケーブル14とメッセンジャワイヤ21とを1個のシャックル29で吊る一個所吊りにしてもよい。さらに図3に示すように、横長のU字状ないしΩ字状のフック37の端部を天井スラブ(図1の符号15)に埋め込んで固定し、吊り金具とすることもできる。いずれの場合も後述する滑車(図7の符号63参照)を吊るためのフック60と兼用にすることができる。
As shown in FIG. 2, the
ケーブル14の上端には、従来の場合(図10参照)と同様に、図2に示すように、絶縁キャップを介してネットグリップ32のネット32aを被せて固定している。メッセンジャワイヤ21の上端は、湾曲させた先端を他の部分にシンブル33で結合し、巻き付けクリップ34で束ねたいわゆるハートシンブル35を形成している。シャックル29はU字状の本体と、その本体の先端間を閉じるためのボルト36とからなる公知のものである。ただし他の連結具や専用に設計した連結具を用いることもできる。シャックル29は本体をネットグリップ32の上端の吊り下げ鐶32bや、ハートシンブル35に通す。ただしボルト36を吊り下げ鐶32bやハートシンブル35に通してもよい。
As in the conventional case (see FIG. 10), the upper end of the
図4に示すように、メッセンジャワイヤ21の途中にはほぼ等間隔、たとえば1.5〜2m間隔でシンブル33が締結され、そのシンブル33に前記結合部材22を係止している。シンブル33はステンレスなどの金属製の板材など、カシメ加工が可能な可塑性を有する金属板材などから形成したものであり、途中で分離した円筒状を呈する。そしてメッセンジャワイヤ21の周囲にカシメ付けて固定する。
As shown in FIG. 4,
結合部材22は図5に示すように、本体38と、その本体との間にメッセンジャワイヤを挟着する第1押さえ部材39と、本体38との間にケーブルを挟着する第2押さえ部材40の3個の部材からなる。本体38は略直方体状で、一面にメッセンジャワイヤを挟み込む断面半円状の溝41が形成され、他面にケーブルを挟み込む断面半円状の凹所42が形成されている。
As shown in FIG. 5, the
第1押さえ部材39は本体38側の面にメッセンジャワイヤを挟み込む断面半円状の溝43が形成され、本体38に取り付けるネジ44を通すための一対のネジ挿通孔44aを備えている。
The first pressing
第2押さえ部材40は、溝41を有しないほかは本体38とほぼ同様の形態を備えている。すなわち略直方体状の形態を備え、本体側の面に、断面半円状の凹所45が形成されている。さらに両端近辺に第2押さえ部材40を本体38に固定するネジ46を通すための一対のネジ挿通孔47が形成されている。本体38の第2押さえ部材側の面には、それらのネジ46と螺合する雌ネジ48が形成されている。その雌ネジ48は反対側の面間で貫通し、第1押さえ部材39を取り付けるネジ44と螺合する雌ネジとなっている。ただし別個の雌ネジを形成してもよい。
The second pressing
本体38、第1押さえ部材39および第2押さえ部材40、とくにケーブルを挟み込む本体38と第2押さえ部材40は、電気絶縁性を有する合成樹脂などで構成するのが好ましい。金属で形成する場合は、本体38および第2押さえ部材40の凹所42、45にゴムライニングなどの絶縁層を設けるのが好ましい。
The
さらにこの実施形態では、本体38の上面および下面に、凹所42を囲むように突設された半円筒状の係合突起49が形成されている。それらの係合突起49は電線などを束ねるために用いられる配線用合成樹脂結束帯(いわゆるインシュロック。以下、結束帯という)50を巻き付けるためのものであり、先端にはそれぞれ結束帯50の抜け止めのための鍔51が設けられている。それにより係合突起49は略L字状の断面となる。係合突起49は結束帯50による締め付けにより、いくらか撓む程度の厚さにする。第1押さえ部材39および第2押さえ部材40は、それぞれ半円状に湾曲形成した板状の部材とすることもできる。係合突起49は第2押さえ部材40の側に設けてもよい。
Further, in this embodiment,
上記のように構成される結合部材22は、図4に示すように本体38と第1押さえ部材39の間にメッセンジャワイヤ21を挟着し、本体38と第2押さえ部材40間にケーブル14を挟着することにより、ケーブル14とメッセンジャワイヤ21の途中同士を所定の間隔で、両者がほぼ平行となるように結合することができる。本体38に前述の係合突起49を設ける場合は、結束帯50でケーブル14を本体38に対して強く締め付けることができる。それにより、ケーブル14を一層確実に挟着することができる。
As shown in FIG. 4, the
図6に示すように、ケーブル14の下端は最下階の床スラブ12に形成した貫通孔13を通して配電盤まで導かれる。メッセンジャワイヤ21の下端は最下階の壁20に固定したアイボルトなどの固定部材19に係止する。固定部材19は床面に取り付けることもできる。さらにこの実施形態では、メッセンジャワイヤ21の下端に前述のハートシンブル35を形成し、そのハートシンブル35と固定部材19との間にターンバックル54を介在している。それにより施工工事後、あるいはメンテナンスのとき、メッセンジャワイヤ21に適切な張力を付与することができる。ターンバックル54はメッセンジャワイヤ21の上端側や途中に設けることもできる。しかし下端近辺の方がメンテナンスをしやすい。
As shown in FIG. 6, the lower end of the
上記のケーブル支持構造10を施工するには、図7に示すように、まず最上階の天井スラブ15にフック60などの吊り下げ部材を取り付ける。図2の吊り下げ具18あるいは図3のフック37と兼用にすることもできる。そしてウインチ61の引き上げワイヤ62を繰り出して、フック60に吊した滑車63に通し、最下階まで降ろす。ついでメッセンジャワイヤ21に所定の間隔でシンブル(カシメ金具)33を取り付ける。ついでそれぞれのシンブル33ごとに、結合部材22を取り付けて、メッセンジャワイヤ21に平行にケーブル14を固定する。メッセンジャワイヤ21とケーブル14とを平行に固定する作業は、あらかじめ工場において加工しておいてもよい。その場合でも両者をケーブルドラム(図12の符号119参照)などに一緒に巻き付けておくことができる。
To construct the
ついで前述の引き上げワイヤ62の下端をケーブル14とメッセンジャワイヤ21の上端に着脱可能に連結する。さらにウインチ61で引き上げワイヤ62を巻き上げて、ケーブル14とメッセンジャワイヤ21とを最上階まで引き上げて吊り下げ具(図1の符号18参照)に吊り下げる。ついて引き上げワイヤ62をメッセンジャワイヤ21などから外す。さらにメッセンジャワイヤ21の下端を図1あるいは図6の固定部材19に係止する。それにより図1に示す支持構造10が得られる。
Next, the lower end of the pulling
上記のようにこの支持構造10では、ケーブル14をメッセンジャワイヤ21に並列的に固定し、充分な張力を加えることができるメッセンジャワイヤ21を最上階の天井と最下階の壁あるいは床面との間で張設するので、建物構造物にケーブル14を直接固定する必要がない。そのため、ケーブルを壁20に架設するための部品、たとえば図11のチャンネル112をあらかじめ取り付ける必要がない。また、メッセンジャワイヤ21とケーブル14の結合は、ケーブルを吊り下げる前に最下階など、一個所で、あらかじめ集中的に行っておくことができる。したがって各階への架設用の部品の搬入、取り付け、作業者の移動などの手間を大幅に軽減することができる。
As described above, in this
なお、結合部材22のメッセンジャワイヤ21への取り付けピッチは各階の高さに合わせる必要はなく、あらかじめ定めたピッチで取り付けておけばよい。そのため、工場などであらかじめ結合させておくこともできる。さらにメッセンジャワイヤ21とケーブル14とを設備が整った工場であらかじめ結合しておくと、精度のよい結合が可能である。
It should be noted that the attachment pitch of the
前記実施形態では、メッセンジャワイヤ21は上端と下端だけで建物の構造物に固定している。しかし必要に応じて、図8に示すように、床面に固定する振れ止め具64(あるいは後述する壁面に固定する振れ止め具71)を用いてメッセンジャワイヤ21の過剰な振れを防止するようにしてもよい。図8の床面用の振れ止め具64は、各階の床面12に埋め込まれる雌ネジを備えたアンカ65と、そのアンカ65およびボルト66で固定したアングル材67と、アングル材67に取り付けられるUボルト68と、そのUボルトをアングル材67に取り付けるナット69とから構成されている。アングル材67に代えてチャンネル材(溝型鋼)など、他の支持部材を用いてもよい。
In the said embodiment, the
メッセンジャワイヤ21は前述のように上端と下端だけで建物の構造物に固定しているので、壁から離れた位置に通すこともできる。その場合は前述のように、振れ止め具64を床面に設ける。しかし床面近辺での工事が困難な場合は、壁20にチャンネル材(溝形鋼)70を固定して、そのチャンネル材70にUボルト68を取り付けて壁面用の振れ止め具71を構成することもできる。チャンネル材70に代えてアングル材など、他の支持部材を用いることもできる。床側あるいは壁側のいずれに設ける場合もメッセンジャワイヤ21をきつく締結せず、振れる範囲を所定の範囲に規制する程度でよい。それにより図6のターンバックル54でメッセンジャワイヤ21の張力を調節するときに、作業が容易になる。ただし必要に応じて、きつく締結してもよい。
Since the
上記のような振れ止め具64、71を設ける場合は、地震などにより横揺れが生じても、揺れ幅を減少させることができ、それにより上端の吊り下げ具18や下端の固定部材19に横向きに加わる力を減少させることができる。それにより、たとえば図6のアイボルトなどの固定部材19に壁から抜く方向の力が加わる場合でも、その力を抑制することができ、安全性が向上する。なお、振れ止め具64、71は各階に設けず、複数階ごとに設けてもよいが、ケーブル14およびメッセンジャワイヤ21の固有振動数と地震の振動数とが合わないように間隔を定めるのが好ましい。
In the case where the above-described steady rests 64 and 71 are provided, even if a lateral swing occurs due to an earthquake or the like, the swing width can be reduced, so that the upper
10 ケーブルの支持構造
11 建物
12 床スラブ
13 貫通孔
14 ケーブル
15 天井スラブ
18 吊り下げ具
19 固定部材
20 壁
21 メッセンジャワイヤ(吊り線)
22 結合部材
24 単心ケーブル
25 分岐ケーブル
27 吊り金具
28 孔
29 シャックル
30 取り付けネジ
31 インサート金物
32 ネットグリップ
32a ネットグリップのネット
32b ネットグリップの吊り下げ鐶
33 シンブル
34 巻き付けクリップ
35 ハートシンブル
36 ボルト
37 フック
38 本体
39 第1押さえ部材
40 第2押さえ部材
41 溝
42 凹所
43 溝
44 ネジ
44a ネジ挿通孔
45 凹所
46 ネジ
47 ネジ挿通孔
48 雌ネジ
49 係合突起
50 結束帯(配線用合成樹脂結束帯)
51 鍔
54 ターンバックル
60 フック
61 ウインチ
62 引き上げワイヤ
63 滑車
64 振れ止め具
65 アンカ
66 ボルト
67 アングル材
68 Uボルト
69 ナット
70 チャンネル材
71 振れ止め具
DESCRIPTION OF
22 Connecting
51 鍔 54
Claims (4)
上端で吊り下げられ、下層階まで延びているケーブルと、
上端で吊り下げられ、前記ケーブルと並列的に下向きに延び、下端が固定されるメッセンジャワイヤと、
前記ケーブルとメッセンジャワイヤとを、途中の複数個所で結合する結合部材
とを備えているケーブルの支持構造。 A cable support structure that runs vertically through each floor of the building,
A cable suspended at the upper end and extending to the lower floor,
A messenger wire suspended at the upper end, extending downward in parallel with the cable, and fixed at the lower end;
A cable support structure comprising: a coupling member that couples the cable and the messenger wire at a plurality of locations along the way.
両者の上端を引き上げ用ワイヤで引き上げると共に、上層階の建物構造物に吊り下げ、
ついでメッセンジャワイヤの下端を下層階の建物構造物に固定する、
ケーブルの支持構造の施工方法。 Connect the cable and messenger wire in advance at multiple locations,
While pulling up the upper end of both with a lifting wire, hang it on the building structure on the upper floor,
Next, fix the lower end of the messenger wire to the building structure on the lower floor,
Construction method of cable support structure.
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