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JP2006077580A - 電子ガバナ - Google Patents

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JP2006077580A
JP2006077580A JP2004259341A JP2004259341A JP2006077580A JP 2006077580 A JP2006077580 A JP 2006077580A JP 2004259341 A JP2004259341 A JP 2004259341A JP 2004259341 A JP2004259341 A JP 2004259341A JP 2006077580 A JP2006077580 A JP 2006077580A
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JP2004259341A
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Masanori Fujiwara
正徳 藤原
Yasuo Fujii
保生 藤井
Hajime Yama
一 山
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】 アクチュエータ2の経時変化によってアクチュエータ2のヒステリシス幅が大きくなった場合でもアクチュエータ2の初期の応答性を維持すること。
【解決手段】 稼動時間集計手段61はエンジンの稼動時間を集計する。稼動時間集計手段61は、例えば、稼動時間を計時し、計時された稼動時間を既に集計された稼動時間に加算し、さらに加算された稼動時間を集計された稼働時間として新たに記録する。ディザ幅設定手段62は、集計された稼働時間に応じてディザ電流のディザ幅を増加させる。具体的には、ディザ幅設定手段62は、集計された稼働時間に応じてディザ信号のパルス幅を増加させることにより、ディザ電流のディザ幅を増加させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アクチュエータを用いてエンジンの回転数を目標回転数に制御する電子ガバナに関し、詳細には、アクチュエータ駆動電流にディザ電流を重畳させることにより、アクチュエータの応答性を向上させる電子ガバナに関する。
昨今、アクチュエータを用いてエンジンの回転数を目標回転数に制御する電子ガバナが多く用いられている。アクチュエータは、エンジンがディーゼルエンジンである場合には、燃料供給量を調節する調量ラックを操作することにより、エンジンの回転数が目標回転数になるように燃料供給量を調節する。このアクチュエータは、図3の実線に示されるように、アクチュエータ駆動電流に対してヒステリシス特性を有している。図3は、アクチュエータのヒステリシス特性を示す図であり、縦軸はアクチュエータの駆動に応じて移動する調量ラックの位置を示し、横軸はアクチュエータを駆動させるアクチュエータ駆動電流を示す。このヒステリシス特性により、アクチュエータがアクチュエータ駆動電流の変化に応じて駆動しない場合がある。例えば調量ラックの位置をA点からB点に移動させるようにアクチュエータを駆動させる場合、アクチュエータ駆動電流をC点からD点に増加させてもアクチュエータは駆動しないため、さらにアクチュエータ駆動電流をE点まで増加させる必要がある。アクチュエータが駆動しないC点からD点までのアクチュエータ駆動電流の幅をヒステリシス幅といい、アクチュエータ駆動電流の変化幅がヒステリシス幅より短い場合に、アクチュエータが駆動することはない。このヒステリシス特性の影響を防ぐために、従来の電子ガバナでは、アクチュエータ駆動電流にディザ電流を重畳することによってアクチュエータを微小振動させ、アクチュエータの応答性向上を実現している(特許文献1参照)。アクチュエータを微小振動させるために、ディザ電流の振幅(以下、ディザ幅と称す)はアクチュエータのヒステリシス幅の少なくとも半分程度に初期設定されている。
特開2001−20789号公報
このようにディザ幅はアクチュエータのヒステリシス幅に対応して初期設定されるが、アクチュエータのヒステリシス幅は、以下に説明するように長時間にわたるエンジンの稼働から生じるアクチュエータの経時変化によって増加する。
アクチュエータは、プランジャを有しており、このプランジャを軸方向に移動させることによって調量ラックを軸方向に移動させる。プランジャは、軸受によって軸方向のみに移動するように予め軸支されているために、軸方向の力を与えられると確実に軸方向に移動する。
しかし、長時間にわたるエンジンの稼動により、プランジャが摺動する軸受内面は磨耗する。これにより、プランジャは、軸方向のみに移動するのではなく、軸方向に対して左右上下に移動するようになる。この結果、プランジャに与えられる軸方向の力から分力する軸方向とは垂直の力(以下、軸受方向の力と称す)が増加し、この軸受方向の力の増加がプランジャと軸受との間の摩擦力を増加させる。この摩擦力の増加によりヒステリシス幅が増加する。
図4は、長時間にわたってエンジンを稼動させたことにより、アクチュエータのヒステリシス幅が増加することを示す図である。図4に示されているように、エンジンを長時間にわたって稼動させた後のヒステリシス幅(例えば破線のF点からG点までの幅)は初期のヒステリシス幅(例えば実線のH点からI点までの幅)より大きくなる。このようにヒステリシス幅が大きくなると、初期のヒステリシス幅に対応して初期設定されたディザ幅は、アクチュエータのヒステリシス幅の半分より小さくなる。この結果、アクチュエータが微小振動しなくなり、アクチュエータの応答性がヒステリシス特性によって低下するおそれがある。
本発明は、上記問題を解決すると共に、エンジンの稼働時間に応じて生じる摺動変化等のアクチュエータの経時変化によってアクチュエータのヒステリシス幅が大きくなった場合でも、アクチュエータの応答性を初期の応答性に維持できる電子ガバナを提供することを目的とする。
本発明は、アクチュエータ(2)を駆動するアクチュエータ駆動電流を制御することによってアクチュエータ(2)に燃料供給調節手段を操作させ、燃料供給調節手段にエンジンの回転数が目標回転数になるように燃料供給量を調節させる電子ガバナであって、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段(3)と、目標回転数を設定する目標回転数設定手段(4)と、エンジンの回転数を目標回転数に調節するようにアクチュエータ駆動電流を制御する駆動電流制御手段(5)と、アクチュエータ駆動電流にディザ電流を重畳させるディザ電流重畳手段(6)と、ディザ電流を重畳させたアクチュエータ駆動電流をアクチュエータ(2)に出力する駆動手段(7)とを具備し、ディザ電流重畳手段(6)は、エンジンの稼動時間を集計し、集計された稼動時間に応じてディザ電流のディザ幅を増加させ、これにより上記目的を達成する。
本発明は、エンジンの稼働時間に応じて生じる摺動変化等のアクチュエータの経時変化によってアクチュエータのヒステリシス幅が大きくなった場合でも、エンジンの稼動時間に応じてディザ幅を増加させることによってアクチュエータを微小運動させ、これによりアクチュエータの初期の応答性を維持できる電子ガバナを提供することを可能にする。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態である電子ガバナ1の一例を示したブロック図である。
本発明の実施形態である電子ガバナ1は、アクチュエータ2を駆動するアクチュエータ駆動電流を制御する。制御されたアクチュエータ駆動電流がアクチュエータ2に出力されると、アクチュエータ2は、燃料供給量を調節する燃料供給調節手段(図示せず)を操作することにより、エンジンの回転数が目標回転数になるように燃料供給量を調節する。例えば、アクチュエータ2はソレノイドであり、アクチュエータ駆動電流は励磁電流である。燃料供給調節手段は、例えば燃料噴射ポンプに設けられた燃料調量ラックであり、エンジンへの燃料供給量を調節する。
本実施形態の電子ガバナ1は、回転数検出手段3と、目標回転数設定手段4と、駆動電流制御手段5と、ディザ電流重畳手段6と、駆動手段7とを備える。
回転数検出手段3はエンジンの回転数を検出する。回転数検出手段3は、例えばアクチュエータ駆動電流または1回転数当りで検出されるパルス数に基いて回転数を検出する。
目標回転数設定手段4は目標回転数を設定する。目標回転数設定手段4は例えば調速レバーである。
駆動電流制御手段5は、エンジンの回転数を目標回転数に調節するようにアクチュエータ駆動電流を制御する。駆動電流制御手段5は、回転数偏差演算手段51と、目標電流値演算手段52と、電流検出手段53と、電流偏差演算手段54と、PWM信号演算手段55とを備える。これら駆動電流制御手段5の諸手段は、例えばECU等のコンピュータにおいて実現されている。
回転数偏差演算手段51は、エンジンの回転数と目標回転数との回転数偏差を演算する。目標電流値演算手段52は、演算された回転数偏差を許容範囲内にするようにアクチュエータ駆動電流値を設定する。電流検出手段53は、シャント抵抗(図示せず)によってアクチュエータから検出された電流をA/D変換し、A/D変換した後の値からアクチュエータの検出電流値を算出する。電流偏差演算手段54は、設定されたアクチュエータ駆動電流値とアクチュエータの検出電流値との電流値偏差を演算する。PWM信号演算手段55は、演算された電流値偏差を許容範囲内にするPWM信号のデューティ比をPID制御に基いて演算する。
ディザ電流重畳手段6は、エンジンの稼働時間を集計し、集計された稼働時間に応じてディザ電流のディザ幅を増加させ、次いで、ディザ電流をアクチュエータ駆動電流に重畳させる。ディザ電流重畳手段6は、稼動時間集計手段61と、ディザ幅設定手段62と、PWM信号出力手段63とを備える。これらディザ電流重畳手段6の諸手段は、例えばECU等のコンピュータにおいて実現されている。
稼動時間集計手段61はエンジンの稼動時間を集計する。稼動時間集計手段61は、例えば、稼動時間を計時し、計時された稼動時間を既に集計された稼動時間に加算し、さらに加算された稼動時間を集計された稼働時間として新たに記録する。稼動時間は、例えば回転数検出手段3によって回転数が検出される時間であってもよいし、アクチュエータ駆動電流が検出される時間であってもよい。また、稼動時間の集計の開始時点は、初期設定によってエンジン試運転後に開始してもよいし、任意に設定した時点(例えばエンジンの調整毎に)開始してもよい。
ディザ幅設定手段62は、集計された稼働時間に応じてディザ電流のディザ幅を増加させる。具体的には、ディザ幅設定手段62は、集計された稼働時間に応じてディザ信号のパルス幅を増加させることにより、ディザ電流のディザ幅を増加させる。ディザ幅設定手段62は、例えば、図2に示されるように離散的にディザ信号のパルス幅を増加させてもよいし、図示はされていないが連続的にディザ信号のパルス幅を増加させてもよい。稼動時間に応じたパルス幅の増加量は、アクチュエータ2の初期の応答性を維持するように予め設定されている。パルス幅の増加量は、エンジンを長時間にわたって試運転させることによって取得された経験的データに基いて予め設定される。
PWM信号出力手段63は、ディザ電流のディザ幅を増加させるように制御されたパルス幅を有するディザ信号を、PWM信号演算手段55によって演算されたPWM信号に重畳させる。次いで、PWM信号出力手段63は、ディザ信号を重畳させたPWM信号を駆動手段7に出力する。
駆動手段7は、PWM信号出力手段63から入力されたPWM信号に基いて、ディザ電流を重畳させたアクチュエータ駆動電流をアクチュエータ2に出力する。駆動手段7は例えばアクチュエータ2がソレノイドである場合には励磁回路を備える。
以上のように説明してきた電子ガバナは、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されることはなく、請求の範囲に基く技術的範囲内で適宜変更して実施することができる。
本発明の実施形態である電子ガバナの一例を示したブロック図である。 集計された稼動時間に応じてディザ信号のパルス幅の増加量を示したグラフ図である。 アクチュエータのヒステリシス特性を示した図である。 長時間にわたってエンジンを稼動させたことにより、アクチュエータのヒステリシス幅が増加することを示す図である。
符号の説明
1…電子ガバナ
2…アクチュエータ
3…回転数検出手段
4…目標回転数設定手段
5…駆動電流制御手段
6…ディザ電流重畳手段
7…駆動手段


Claims (1)

  1. アクチュエータ(2)を駆動するアクチュエータ駆動電流を制御することによってアクチュエータ(2)に燃料供給調節手段を操作させ、燃料供給調節手段にエンジンの回転数が目標回転数になるように燃料供給量を調節させる電子ガバナであって、
    エンジンの回転数を検出する回転数検出手段(3)と、目標回転数を設定する目標回転数設定手段(4)と、エンジンの回転数を目標回転数に調節するようにアクチュエータ駆動電流を制御する駆動電流制御手段(5)と、アクチュエータ駆動電流にディザ電流を重畳させるディザ電流重畳手段(6)と、ディザ電流を重畳させたアクチュエータ駆動電流をアクチュエータ(2)に出力する駆動手段(7)とを具備し、
    ディザ電流重畳手段(6)は、エンジンの稼動時間を集計し、集計された稼動時間に応じてディザ電流のディザ幅を増加させる電子ガバナ。



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