JP2006073124A - 光学ピックアップ - Google Patents
光学ピックアップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006073124A JP2006073124A JP2004256821A JP2004256821A JP2006073124A JP 2006073124 A JP2006073124 A JP 2006073124A JP 2004256821 A JP2004256821 A JP 2004256821A JP 2004256821 A JP2004256821 A JP 2004256821A JP 2006073124 A JP2006073124 A JP 2006073124A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- focal length
- convex lens
- collimator
- collimator lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims abstract description 66
- 230000004075 alteration Effects 0.000 abstract description 40
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 abstract 1
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 abstract 1
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 20
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 6
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/135—Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
- G11B7/1392—Means for controlling the beam wavefront, e.g. for correction of aberration
- G11B7/13925—Means for controlling the beam wavefront, e.g. for correction of aberration active, e.g. controlled by electrical or mechanical means
- G11B7/13927—Means for controlling the beam wavefront, e.g. for correction of aberration active, e.g. controlled by electrical or mechanical means during transducing, e.g. to correct for variation of the spherical aberration due to disc tilt or irregularities in the cover layer thickness
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/135—Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
- G11B7/1372—Lenses
- G11B7/1376—Collimator lenses
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/2403—Layers; Shape, structure or physical properties thereof
- G11B7/24035—Recording layers
- G11B7/24038—Multiple laminated recording layers
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
【解決手段】 コリメータレンズ系を、球面収差補正のためにレーザ光軸方向に移動可能とされる第1のレンズ群と、固定とされた第2のレンズ群による2群構成とする。このような2群構成とすることで、コリメータレンズ系の合成の焦点距離を或る値に設定しなければならない場合にも、例えば第1のレンズ群の焦点距離は、第2のレンズ群の焦点距離の設定によって或る程度自由に設定することが可能となる。
【選択図】図1
Description
図6において、先ずレーザ102によって出射されたレーザ光は、1/2波長板・グレーティング103において偏光角を回転されると共にグレーティングによって3ビームに分割される。そして、3分割されたレーザ光のうち、偏光ビームスプリッタ104にて反射された光は、図示する凸レンズ105を透過してモニタ用光検出器106上に集光される。このモニタ用光検出器106にて得られる信号は、ディスク50に対して照射されるレーザ光の強度を制御するために用いられる。
この凸レンズ110はコリメータレンズとして機能し、この凸レンズ110を透過した光は概ねコリメートされて反射ミラー113にて反射される。なお、凸レンズ110については、コリメータレンズ110とも呼ぶ。
信号検出用光検出器108に得られた反射光情報は、RF信号、各種サーボ信号、アドレス信号生成のために用いられることになる。
このため、例えばディスク50ごとにカバー厚が異なる場合や、多層ディスクとされて各記録層でカバー厚が異なる場合には、或る程度の球面収差が生じてしまうことになる。
つまり、コリメータレンズ110を光軸方向に移動させることにより、対物レンズ115にとっての物点を移動させ、その作用によりビームの波面に変化を与えることで球面収差を補正するようにしている。
図7において、先ず図7(a)では、コリメータレンズ110がレーザ光軸方向において基準位置にあり、このコリメータレンズ110から出射されるレーザ光がほぼ平行光(無限系)となっている場合が示されている。この状態において、ディスク50のカバー厚が基準値としての厚さであるときの球面収差量が最小となるように光学系が設計されている。
これによると、レーザ光の波面は、図7(a)に示す場合の波面とは異なる変化を示し、この変化によって対物レンズ115から出射されるレーザ光に対して所要の波面収差が与えられることになる。
そして、この際、レーザ光に与えられる収差量はコリメータレンズ110の移動量によって調整でき、これによってカバー厚ムラや記録層ごとのカバー厚の差に応じた球面収差補正を行うことが可能とされている。
つまりこの場合、波面収差は対物レンズ115の開口数NAの2乗に比例する。そして、NAとしては、対物レンズ115の半径÷焦点距離×屈折率により求められる。
従って、対物レンズの口径が一定であるとすれば、焦点距離の値が小さいほどNAの値は大きくなる。つまり、焦点距離が短ければ、その分コリメータレンズ110の移動によって波面をより大きく変化させることができる。逆に、焦点距離が長くなれば、移動による波面の変化は少なくなる。
このようなことから、コリメータレンズ110の焦点距離が短ければ、同じ球面収差補正量を得るにあたってコリメータレンズ110を移動させる量は少なくなる。また逆に、焦点距離が長い場合は、コリメータレンズ110を移動させる量は多くなる。
このことについて、次の図8を参照して説明する。なお、図8においても、図6に示した光学系の構成のうち、レーザ102、コリメータレンズ110、対物レンズ115のみを抽出して示している。
そして、これに伴っては、対物レンズ115によってビームスポットを良好に絞ることができず、結果的に対物レンズ115の開口数NAが低下したことと等価な状態となってしまう。
しかしながら、レーザ102から出射されるレーザ光の利用効率の面では、図8(a)の場合よりも低下したものとなっており、これにより例えば記録時において充分なレーザパワーを得ることが困難となってしまう可能性がある。
コリメータレンズ110の焦点距離fを長くしなければならない場合は、先の図7における説明からも理解されるように、球面収差補正のためにコリメータレンズ110を移動させる量もその分多くなってしまう。
そして、このように球面収差補正のためにコリメータレンズ110を移動させる量が多くなってしまうことで、コリメータレンズ110と反射ミラー113との間隔としてもその分多くとる必要があり、これによって光学系の小型化が図られなくなってしまう。
ここで、対物レンズ115に対しては、次の図9に示されるように、コリメータレンズ110からの入射光についての絞り(対物レンズ絞り115a)が設けられている。この対物レンズ絞り115aは、対物レンズ115の正しい有効径に光を入射させるために備えられる。
そして、図9(a)、図9(b)には、それぞれコリメータレンズ110が基準位置にある状態と、レーザ光軸方向に移動された状態が示されているが、この場合、対物レンズ絞り115aを設ける位置によっては、これら(a)(b)のどちらの場合にも、対物レンズ115に入射する光の強度がおよそ同等となるように機能させることができる。
すなわち、このような対物レンズ絞り115aとしては、コリメータレンズ110の後側焦点位置付近に設けられることで、対物レンズ115からの出射光の強度変動を最小にできることが知られている。
そして、このようなコリメータレンズ110と対物レンズ115との配置関係とされていることで、上述のようにしてコリメータレンズ110の焦点距離が長くなることによっては、コリメータレンズ110から対物レンズ115(対物レンズ絞り115a)までの距離としてもその分長くとる必要があることになる。
つまり、この点からも、コリメータレンズ110の焦点距離fを長くしなければならない場合は、光学系の小型化を図ることが困難となる。
このため、本発明の光学ピックアップは、レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートするための複数のレンズから成るコリメータレンズ系と、上記コリメータレンズ系を透過したレーザ光が入射される対物レンズとを少なくとも備える光学ピックアップであって、上記コリメータレンズ系として、上記レーザ光の光軸方向に移動可能に保持された第1のレンズ群と、固定とされた第2のレンズ群とを備えるようにしている。
つまり、上述のようにしてコリメータレンズ系全体の焦点距離を、レーザスポット径とレーザ光の利用効率との兼ね合いで或る範囲内の値に設定する必要がある場合においても、上記構成によれば、例えば球面収差補正のために移動可能に保持される凸レンズの焦点距離は、他の群のレンズの焦点距離の設定によって或る程度自由に設定することが可能となる。
そして、例えば上記コリメータレンズ系として、レーザ光源側から凹レンズ系、凸レンズ系となる構成(いわゆるテレフォト系の構成)を採れば、コリメータレンズ系全体の焦点距離よりも、凸レンズ系の焦点距離は短く設定することができる。
或いは、凸レンズ系と凸レンズ系の構成とすれば、一方の凸レンズ系の焦点距離は、コリメータレンズ系全体の焦点距離よりも長く設定することも可能となる。
これによれば、コリメータレンズ系全体の焦点距離を比較的長く設定しなければならない場合にも、凸レンズ系の焦点距離については比較的短く設定することが可能となり、これによって球面収差補正のために凸レンズ系のレンズを移動させる量は少なくすることができる。
また、球面収差補正のために凸レンズ系のレンズを移動させる量を少なくできれば、その分、この凸レンズから対物レンズ絞りまでの距離としても短く設定でき、この点でも光学系の小型化が図られる。
図1は、第1の実施の形態としての光学ピックアップ1の構成について、主に光学系の構成のみを抽出して示した図である。
図1において、先ずレーザ2によって出射されたレーザ光は、1/2波長板・グレーティング3において偏光角を回転されると共にグレーティングによって3ビームに分割される。そして、3分割されたレーザ光のうち、偏光ビームスプリッタ4にて反射された光は、図示する凸レンズ5を透過してモニタ用光検出器6上に集光される。このモニタ用光検出器6にて得られる信号は、ディスク50に対して照射されるレーザ光の強度を制御するために用いられる。
なお、ここでは1/2波長板とグレーティングとが一体部品として構成される場合を例示しているが、別体の部品とされてもよい。
これら凹レンズ9、凸レンズ10は、コリメータレンズ系11を構成するもので、これら凹レンズ9、凸レンズ10を透過した光は概ねコリメートされて反射ミラー13にて反射される。
そして、信号検出用光検出器8にて得られた反射光情報は、RF信号、各種サーボ信号、アドレス信号生成のために用いられることになる。
このことから、例えばディスク50ごとにカバー厚が異なる場合や、多層ディスクとされて各記録層でカバー厚が異なる場合には所要の球面収差が生じることとなる。
つまり、図1に示されるように、この場合はコリメータレンズ系11を構成する凸レンズ10をレーザ光の光軸方向に移動させるための、レンズ駆動部12が備えられている。
このレンズ駆動部12は、図示されない駆動回路からの駆動信号に応じて凸レンズ10をレーザ光の光軸方向に移動させるように動作する。
そして、このように対物レンズ15に入射されるレーザ光の波面を変化させることで、対物レンズ15から出射されるレーザ光に対して凸レンズ10の移動量に応じた所要の波面収差を与えることができ、これによって球面収差を補正することが可能とされる。
具体的には、レーザ光源となるレーザ2側から順に凹レンズ9、凸レンズ10となるように配置された、いわゆるテレフォト系の構成を採るものとしている。
すなわち、このようなテレフォト系の構成によれば、コリメータレンズ系11の焦点距離よりも、凸レンズ10の焦点距離は短いものとすることができる。
なお、これらの図においては、光学ピックアップ1の光学系におけるレーザ2と凹レンズ9、凸レンズ10のみを抽出して示し、他の部分については省略して示している。
これらの図において、図2は、従来のようにコリメータレンズ系11を1群のみで構成した場合を示してれており、図3は、上記のようにしてテレフォト系の2群構成とした場合を示している。
先ず、図2に示される例では、コリメータレンズ系は凸レンズ10のみの1群構成とされるので、凸レンズ10の焦点距離が焦点距離f1となる。すなわち、凸レンズ10の焦点距離が20mmに設定される必要がある。
そしてこの場合は、テレフォト系の構成として凸レンズ10に対して凹レンズ9が組み合わされたことで、凸レンズ10の焦点距離f0としては、コリメータレンズ系全体の焦点距離f1よりも短いものとすることができる。例えば、コリメータレンズ系11の焦点距離f1=20mmに対し、この場合の凸レンズ10の焦点距離f0は13mmに設定されている。
そして、このように凸レンズ10の焦点距離を短く設定することが可能となることで、球面収差補正のために凸レンズ10を移動させる量としても、1群構成とする場合よりも少なくすることができる。
そして、これによれば、焦点距離が短くできることで、球面収差補正のために凸レンズ10を移動させる量としても2乗分だけ少なくすることができる。
具体的には、上記のようにして1群構成の場合の凸レンズ10の焦点距離=20mmに対して、第1の実施の形態における凸レンズ10の焦点距離は13mmとできることで、
(13÷20)2=0.4
により、凸レンズ10の移動量は約0.4倍に縮小することができる。
また、球面収差補正のための凸レンズ10の移動量を少なくすることができれば、レンズ駆動部12におけるモータの駆動量も低減でき、これによってモータの小型化、及び駆動電力の削減を図ることも可能となる。
すなわち、先の図9においても説明したように、対物レンズ15に対しては、実際にはコリメータレンズとしての凸レンズ10から出射された光を有効径に正しく入射するための絞りが設けられている(図9中の対物レンズ絞り115a)。
そして、このような絞りとしては、計算上、凸レンズ10の後側焦点位置付近に配置した場合に対物レンズ15の出射光の強度変動を最小とすることができるとされていることから、実際としても凸レンズ10と対物レンズ15とは、ほぼ凸レンズ10の焦点距離と等しい間隔を空けて配置されるようになっている。
このことから、凸レンズ10の焦点距離を短く設定できる第1の実施の形態によれば、凸レンズ10から対物レンズ15までの間隔もその分短縮することができる。そして、このように凸レンズ10から対物レンズ15までの間隔の短縮化が図られるという点でも、光学系の小型化が図られる。
但し、この凹レンズ9としては、図1に示したようにして偏光ビームスプリッタ4の後側に配置した方が、レンズ設計上有利とすることができる。
つまり、この場合、一般には光ディスク媒体へのレーザ照射側の焦点距離(凹レンズ9と凸レンズ10の焦点距離)よりも、信号検出用光検出器8側の焦点距離(凹レンズ9と凸レンズ10とマルチレンズ7の焦点距離)の方が長くなることが好ましいものとされる。このため、実際には凹レンズ9と凸レンズ10の焦点距離よりも、凹レンズ9と凸レンズ10とマルチレンズ7の焦点距離を延ばすため、マルチレンズ7の屈折力は負となるようにされている。
このようなことを前提として考えると、仮に、上記のように凹レンズ9を偏光ビームスプリッタ4の前側に配置した場合は、凹レンズ9が介在しない分、マルチレンズ7の負の屈折力をより強めなければならなくなり、マルチレンズ7の設計上不利となる。従って凹レンズ9としては、図1に示されるように偏光ビームスプリッタ4の後側に配置することが好ましいものとなる。
但し、この場合としても、図1に示した構成のように凸レンズ10側を駆動する方が有利となる。
仮に、凹レンズ9側を駆動する構成とした場合は、球面収差補正のために必要な駆動距離を現実的な値に納めようとするために、凹レンズ9のレンズパワーをより大きく設定しなければならなくなる。そして、これに伴っては、一方の凸レンズ10のレンズパワーとしても大きく設定しなければならなくなり、従ってこの場合は凹レンズ9と凸レンズ10の双方のレンズパワーをより大きく設定する必要がある。このため、凹レンズ9側を駆動するとした場合は、その分レンズ設計上不利となるのもで、従って凸レンズ10側を駆動する構成とした方がレンズ設計上有利となるものである。
この図4においても、第2の実施の形態の光学ピックアップ20の構成について主に光学系の構成のみを抽出して示している。
なお、この図において、既に図1にて説明した部分については同一の符号を付して説明を省略する。
この場合、凸レンズ21としては、図示するように1/2波長板・グレーティング3と偏光ビームスプリッタ4との間に配置している。また、凸レンズ22は、偏光ビームスプリッタ4と反射ミラー13との間に配置している。つまり、凸レンズ21はレーザ光源側からみて偏光ビームスプリッタ4の前側に配置し、凸レンズ22は偏光ビームスプリッタ4の後側に配置している。
その上で、凸レンズ22をレンズ駆動部12によりレーザ光軸方向に移動可能に構成したものである。
なお、第2の実施の形態において、このように凸レンズ21と凸レンズ22とにより構成されるコリメータレンズ系は、コリメータレンズ系23と呼ぶ。
但し、この場合としても、このようなレンズ設計上の問題を考慮しなければ、凸レンズ21を偏光ビームスプリッタ4の後側(偏光ビームスプリッタ4と凸レンズ22の間)に配置することは原理的に可能である。
但し、この場合としても、先の第1の実施の形態の場合と同様の理由により、凸レンズ22側を駆動する構成とした方がレンズ設計上より有利とすることができる。
そして、この場合は、双方とも凸レンズとなる構成とされたことにより、一方の凸レンズの焦点距離は、コリメータレンズ系23の焦点距離よりも長いものとなっている。
つまりこの場合は、コリメータレンズ系23の焦点距離よりも、一方の凸レンズの焦点距離を長く設定することが可能となる。
例えばこの場合の光学系においては、先に述べたレーザスポット径と光の利用効率の兼ね合いから、コリメータレンズ系23の焦点距離f1として、例えば10mmを設定する必要があったとする。
そして、この場合においては、上記のようにして一方の凸レンズの焦点距離をコリメータレンズ系23の焦点距離f1よりも長く設定することが可能とされており、これに応じてレンズ駆動部12により駆動される凸レンズ22の焦点距離f0を、コリメータレンズ系23の焦点距離f1よりも長い13mmに設定している例が示されている。
そして、このように対物レンズ15により近い側のレンズ群となる凸レンズ22の焦点距離を比較的長く設定することができれば、その分、この凸レンズ22から対物レンズ15の絞りまでの距離としても長く設定することができる。
これによれば、コリメータレンズ系の焦点距離を短く設定しなければならない場合にも、凸レンズ22から対物レンズ15の絞りまでの間隔が狭くなるのを抑制でき、これによって対物レンズ15の絞りと反射ミラー13とが干渉してしまうといった事態の防止を図ることができる。
また、第2の実施の形態では、コリメータレンズ系23として凸レンズ21と凸レンズ22との組み合わせにより、コリメータレンズ系23全体の焦点距離よりも凸レンズ22の焦点距離を長く設定することができる。
先ずは第1の実施の形態の場合から検証してみる。
ここでは、凸レンズ10のパワーをφ1、凹レンズ9のパワーをφ2、そしてこれら凸レンズ10と凹レンズ9とのレンズ間距離をDとする。
そして、これら凸レンズ10と凹レンズ9との合成のレンズパワーは、合成のレンズパワーの公式より、
φ1+φ2−φ1・φ2・D
となる。ここで、レンズパワーとは、レンズの焦点距離の逆数である。すなわち、上記式によって求められる値の逆数が凸レンズ10と凹レンズ9との合成の焦点距離を表す。
φ1+φ2−φ1・φ2・D<φ1
が成り立つことになる。
ここで、これを展開すると、
φ2−φ1・φ2・D<0 つまり、φ2(1−φ1・D)<0
となる。
そしてこのとき、凹レンズ9のレンズパワーであるφ2は負の値となることを考慮すると、上記した式は結果的に以下のように示すことができる。
1−φ1・D>0
しかしながら、実際において、レンズ間距離Dとしてはそれほど大きくできないのが一般的である。このことから、殆どの場合では、図1に示した構成を採ることにより、コリメータレンズ系11全体の焦点距離より凸レンズ10の焦点距離を短くすることができるものである。
つまり、仮に凸レンズ10の焦点距離よりも長いレンズ間距離Dとなる場合は、凹レンズ9に代えて凸レンズを配置するものとすれば、コリメータレンズ系11全体の焦点距離よりも凸レンズ10の焦点距離を短くすることができ、これによって先に述べた第1の実施の形態としての効果を得ることが可能となる。
φ1+φ2−φ1・φ2・D(レンズ間距離)>φ1
が成り立つことになる。つまり、
φ2(1−φ1・D)>0
が成り立つ。
そしてこのとき、凸レンズ21のレンズパワーであるφ2は正の値となることから、この場合は最終的に以下の関係が成り立つ。
1−φ1・D<0
そしてこの場合は、逆にレンズ間距離Dが凸レンズ22の焦点距離よりも短くなるという条件に対応させては、コリメータレンズ系を構成するもう一方のレンズとして、凸レンズ21に代えて凹レンズを構成するものとすれば、上記式の関係を成り立たせることができ、先に説明した第2の実施の形態としての効果を得ることが可能となる。
例えば各実施の形態では、コリメータレンズ系を構成する第1のレンズ群と第2のレンズ群とをそれぞれ単レンズにより構成する場合を例示したが、実際の各種収差の発生条件等に応じては、各レンズ群としてダブレットレンズ等の組レンズを用いることも可能である。
すなわち、本発明におけるコリメータレンズ系としては、球面収差補正のためにレーザ光軸方向に移動可能とされた1又は複数のレンズ(第1のレンズ群)と、他の固定とされた1又は複数のレンズ(第2のレンズ群)とから成るように構成されていればよいものである。
そして、このことからも理解されるように、本発明で言うレンズ群の「群」とは、このように球面収差補正のために移動可能とされた1又は複数のレンズによる群と、他の固定とされた1又は複数のレンズによる群とを指すものである。
また、本発明において凸レンズ系、凹レンズ系とは、それぞれのレンズ群を構成するこのような1又は複数のレンズとして、凸レンズ、凹レンズとしての機能が得られるものを指すものである。
Claims (3)
- レーザ光源から出射されたレーザ光をコリメートするための複数のレンズから成るコリメータレンズ系と、上記コリメータレンズ系を透過したレーザ光が入射される対物レンズとを少なくとも備える光学ピックアップであって、
上記コリメータレンズ系として、上記レーザ光の光軸方向に移動可能に保持された第1のレンズ群と、固定とされた第2のレンズ群とを備えるようにしたことを特徴とする光学ピックアップ。 - 上記コリメータレンズ系は、
上記レーザ光源により近い側のレンズ群が凹レンズ系により、他方のレンズ群が凸レンズ系により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。 - 上記コリメータレンズ系は、
上記第1のレンズ群と第2のレンズ群との双方が凸レンズ系により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004256821A JP2006073124A (ja) | 2004-09-03 | 2004-09-03 | 光学ピックアップ |
US11/214,748 US7336432B2 (en) | 2004-09-03 | 2005-08-31 | Optical pickup and optical disc device |
TW094129989A TW200623091A (en) | 2004-09-03 | 2005-08-31 | Optical pickup and optical disc device |
MYPI20054109A MY139039A (en) | 2004-09-03 | 2005-09-01 | Optical pickup and optical disc device |
CNA2005101165549A CN1783260A (zh) | 2004-09-03 | 2005-09-02 | 光拾取器及光盘装置 |
SG200505631A SG120316A1 (en) | 2004-09-03 | 2005-09-02 | Optical pickup and optical disc device |
EP05019109A EP1632941A3 (en) | 2004-09-03 | 2005-09-02 | Optical pickup and optical disc device |
RU2005127601/28A RU2399964C2 (ru) | 2004-09-03 | 2005-09-02 | Блок оптической головки и устройство для оптического диска |
KR1020050081769A KR20060050978A (ko) | 2004-09-03 | 2005-09-02 | 광학 픽업 및 광디스크 디바이스 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004256821A JP2006073124A (ja) | 2004-09-03 | 2004-09-03 | 光学ピックアップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006073124A true JP2006073124A (ja) | 2006-03-16 |
JP2006073124A5 JP2006073124A5 (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=35432276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004256821A Pending JP2006073124A (ja) | 2004-09-03 | 2004-09-03 | 光学ピックアップ |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7336432B2 (ja) |
EP (1) | EP1632941A3 (ja) |
JP (1) | JP2006073124A (ja) |
KR (1) | KR20060050978A (ja) |
CN (1) | CN1783260A (ja) |
MY (1) | MY139039A (ja) |
RU (1) | RU2399964C2 (ja) |
SG (1) | SG120316A1 (ja) |
TW (1) | TW200623091A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011122275A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | コニカミノルタオプト株式会社 | 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置のカップリングレンズ |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109115251A (zh) * | 2017-06-22 | 2019-01-01 | 广州市合熠电子科技有限公司 | 一种双片状d形透镜区域型颜色光纤传感器 |
CN112816447B (zh) * | 2020-12-30 | 2022-02-15 | 华南理工大学 | 基于二维频率空间编码的多光子激发成像系统及成像方法 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5818643A (en) * | 1995-11-14 | 1998-10-06 | Mahk Co., Ltd. | Optical objective lens system with variable disk thickness feature |
JP2000131603A (ja) | 1998-10-22 | 2000-05-12 | Sony Corp | 光学ヘッド及び記録再生装置 |
JP2001297455A (ja) | 2000-04-11 | 2001-10-26 | Fujitsu Ltd | 光記録媒体処理装置 |
JP3833448B2 (ja) * | 2000-07-05 | 2006-10-11 | 株式会社リコー | 光ピックアップ方法および装置および光情報処理装置 |
JP3861586B2 (ja) * | 2000-11-06 | 2006-12-20 | ソニー株式会社 | 光学ピックアップ装置及び記録再生装置 |
JP3769666B2 (ja) | 2000-11-09 | 2006-04-26 | 日本電気株式会社 | 収差補正方法および光ディスク装置 |
JP2003059080A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光ヘッド装置及び光学情報記録再生装置 |
JP4284937B2 (ja) | 2002-07-22 | 2009-06-24 | ソニー株式会社 | 光学ピックアップ装置、光学ピックアップ装置の製造方法及び記録再生装置 |
JP2004152426A (ja) | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Pioneer Electronic Corp | 収差補正装置、光ピックアップ及び収差補正方法 |
JP2004185781A (ja) * | 2002-12-06 | 2004-07-02 | Pioneer Electronic Corp | 光学装置及び光ピックアップ |
JP4093233B2 (ja) | 2002-12-10 | 2008-06-04 | 日本ビクター株式会社 | 光ディスク装置及びこれに用いる収差補正方法 |
JP4349853B2 (ja) * | 2003-06-30 | 2009-10-21 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 光学系、光ピックアップ装置、及び音声及び/又は画像の記録装置、及び/又は、音声及び/又は画像の再生装置。 |
US20050201248A1 (en) * | 2004-03-10 | 2005-09-15 | Junichi Kitabayashi | Optical pickup apparatus and an optical disc drive apparatus equipped with such an optical pickup |
JP2005322356A (ja) | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Canon Inc | 光ピックアップ装置 |
-
2004
- 2004-09-03 JP JP2004256821A patent/JP2006073124A/ja active Pending
-
2005
- 2005-08-31 US US11/214,748 patent/US7336432B2/en active Active
- 2005-08-31 TW TW094129989A patent/TW200623091A/zh unknown
- 2005-09-01 MY MYPI20054109A patent/MY139039A/en unknown
- 2005-09-02 CN CNA2005101165549A patent/CN1783260A/zh active Pending
- 2005-09-02 SG SG200505631A patent/SG120316A1/en unknown
- 2005-09-02 RU RU2005127601/28A patent/RU2399964C2/ru not_active IP Right Cessation
- 2005-09-02 KR KR1020050081769A patent/KR20060050978A/ko not_active Application Discontinuation
- 2005-09-02 EP EP05019109A patent/EP1632941A3/en not_active Ceased
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011122275A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | コニカミノルタオプト株式会社 | 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置のカップリングレンズ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
MY139039A (en) | 2009-08-28 |
EP1632941A3 (en) | 2007-03-21 |
EP1632941A2 (en) | 2006-03-08 |
KR20060050978A (ko) | 2006-05-19 |
RU2399964C2 (ru) | 2010-09-20 |
RU2005127601A (ru) | 2007-03-10 |
US20060050413A1 (en) | 2006-03-09 |
SG120316A1 (en) | 2006-03-28 |
CN1783260A (zh) | 2006-06-07 |
US7336432B2 (en) | 2008-02-26 |
TW200623091A (en) | 2006-07-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100653289B1 (ko) | 광학 헤드 및 기록 재생 장치 | |
JP2001194582A (ja) | 高密度光集束のための対物レンズ及びこれを採用した光ピックアップ装置並びにこれに適した光ディスク | |
JPH10208276A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2009277311A (ja) | 対物レンズ、光ピックアップ装置、光記録・再生装置 | |
JP4621964B2 (ja) | 光ピックアップ装置、記録・再生装置及び光ピックアップ装置における球面収差変動の補正方法 | |
JP2003270528A (ja) | 対物レンズの設計方法、対物レンズ、多波長用レンズ、多波長用光学系、光ヘッド及び光ディスク装置 | |
KR930000991B1 (ko) | 광디스크 시스템용 대물렌즈 및 동 렌즈를 사용하는 광헤드 | |
WO2007119410A1 (ja) | 光学ヘッドおよび光ディスク装置 | |
JP2006073124A (ja) | 光学ピックアップ | |
JPH0917010A (ja) | 二重焦点の形成方法及びその装置 | |
JP4437731B2 (ja) | 光ピックアップ光学系およびこれを用いた光ピックアップ装置 | |
JP2010073238A (ja) | 光ピックアップ、対物レンズ、球面収差補正素子及び光学的情報記録再生装置 | |
JP2001155374A (ja) | 記録再生用光学系及び光ヘッド装置 | |
JP2006031902A (ja) | 集光光学系、これを用いた光学ピックアップ装置及び光記録再生装置 | |
JP4530884B2 (ja) | 光ピックアップ装置およびこれを用いた光ディスクドライブ装置 | |
JP2006031902A5 (ja) | ||
JPH02257115A (ja) | 光情報媒体の記録再生用光学系 | |
JP2511279B2 (ja) | 光情報媒体の記録・再生用光学系 | |
JP2003077164A (ja) | 光ピックアップ光学系および光ピックアップ装置 | |
JPS6262441A (ja) | 光情報媒体の記録・再生用光学系 | |
JP4255886B2 (ja) | 光ピックアップおよび光情報処理装置 | |
JP4375107B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2001154153A (ja) | 光学素子及び光学装置及び記録再生装置 | |
JP2002222537A (ja) | 記録再生用光学系及びその光学系を用いた光ヘッド装置 | |
JPH0385506A (ja) | 平行平面を有するレンズ系 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070719 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070719 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090616 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091104 |