JP2006049779A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電気的特性に優れた半導体装置を提供する。また、低温でゲートリーク電流量を小さくすることのできる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 シリコン基板1の上には、第1の絶縁膜5と、窒素を含む第2の絶縁膜6とからなるゲート絶縁膜が形成されている。また、ゲート絶縁膜の上にはゲート電極8が形成されている。そして、ゲート絶縁膜およびゲート電極8の側壁部には、第2の絶縁膜6に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を含むシリコン酸窒化膜11が形成されており、第2の絶縁膜6とシリコン酸窒化膜11が接触するゲート電極8の下端部付近での窒素濃度は周囲の窒素濃度よりも高くなっている。第2の絶縁膜6は5atm%〜20atm%の濃度の窒素を含むことが好ましく、シリコン酸窒化膜11は、第2の絶縁膜6に含まれる窒素濃度の1.1倍〜2.0倍の窒素を含むことが好ましい。
【選択図】 図7
【解決手段】 シリコン基板1の上には、第1の絶縁膜5と、窒素を含む第2の絶縁膜6とからなるゲート絶縁膜が形成されている。また、ゲート絶縁膜の上にはゲート電極8が形成されている。そして、ゲート絶縁膜およびゲート電極8の側壁部には、第2の絶縁膜6に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を含むシリコン酸窒化膜11が形成されており、第2の絶縁膜6とシリコン酸窒化膜11が接触するゲート電極8の下端部付近での窒素濃度は周囲の窒素濃度よりも高くなっている。第2の絶縁膜6は5atm%〜20atm%の濃度の窒素を含むことが好ましく、シリコン酸窒化膜11は、第2の絶縁膜6に含まれる窒素濃度の1.1倍〜2.0倍の窒素を含むことが好ましい。
【選択図】 図7
Description
本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、より詳細には、ゲートリーク電流量を低減することのできる半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、半導体集積回路装置における高集積化が大きく進展しており、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)では、高集積化に対応するためにトランジスタ等の素子の微細化、高性能化が図られている。特に、MOS構造を構成する要素の一つであるゲート絶縁膜に関しては、上記トランジスタの微細化、高速動作および低電圧化に対応すべく薄膜化が急速に進んでいる。ゲート絶縁膜を薄膜化するとシリコン基板中に形成される空乏層の制御が容易となるので、MOSFETの短チャネル効果を抑制できるようになる。
現在、テクノロジーノードが130nm以降であるデバイスでは、シリコン酸化膜換算膜厚(または、等価酸化膜厚(EOT,equivalent oxide thickness))で2nm以下にすることが要求されている。また、さらに微細化が進み、90nmや65nmのテクノロジーノードとなった場合には、より薄い膜厚のゲート絶縁膜とすることが必要とされる。
しかし、シリコン酸化膜(SiO2膜)をゲート絶縁膜として用いる従来の構造では、膜厚が1.5nm以下になると、キャパシタに流れるリーク電流が増加してしまう。このため、高速動作の実現は可能となるものの、その一方で低消費電力化を図ることが困難になり、また、電荷を蓄積するというキャパシタ本来の動作もできなくなるという問題があった。
こうした問題に対しては、シリコン酸化膜(k=3.9)よりも高い比誘電率を有する材料からなる膜(高誘電率絶縁膜;以下、High−k膜と称する。)をゲート絶縁膜として用いることが提案されている。一般に、比誘電率が高くなると電荷蓄積量が多くなるので、ゲート容量が同じである場合には、High−k膜を用いることによってシリコン酸化膜よりも物理的膜厚を厚くすることが可能になる。すなわち、High−k膜をゲート絶縁膜として用いることによって、キャパシタのリーク電流が増加するのを抑制することができる。
一方、従来より、ゲート電極の加工を終えた後に、エッチングにより受けた膜のダメージを回復し、ゲート電極の端部で起きやすいゲートリーク電流量を小さくすることを目的として、熱処理(後酸化)によって全面にゲート後酸化膜を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。後酸化は、例えば、1,000℃程度の温度によるRTA(Rapid Thermal Annealing)によって、膜厚2.0nm程度のシリコン酸化膜を形成する工程とすることができる。
また、ゲート絶縁膜としてシリコン酸化膜(SiO2膜)を用いた場合には、ゲート電極端部の近傍にあるシリコン酸化膜に窒素を導入することによって、トランジスタの信頼性を高める方法も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、ゲート長が35nmとなる65nmのテクノロジーノードを有するデバイスや、これより微細なゲート長を持つデバイスでは、従来の高温による後酸化を行うと、ゲート・バーズビークによってソース・ドレイン領域の端部におけるゲート電界が弱められて、トランジスタ特性が低下するという問題があった。
また、後酸化を行うと、ゲート絶縁膜中に含まれる窒素がゲート・バーズビーク中に再分布して、ゲート電極端部における実効窒素濃度がゲート絶縁膜中よりも低くなる。このため、ゲートリーク電流を抑制する効果が低下するという問題もあった。これに対して、ゲート・バーズビークにおける絶縁耐圧を向上させるためにさらに高温で熱処理を行うと、PMOSのゲート電極中から半導体基板中にボロン(B)が染み出すという問題が生じる。
一方、トランジスタの信頼性を高めるためにゲート絶縁膜に窒素を注入する方法は、注入深さの制御と、ゲート電極から半導体基板への不純物の漏れとを考慮すると、実膜厚が2nmを下回るゲート絶縁膜では適用は非常に困難といえる。
また、物理的膜厚の大きいHigh−k膜を用いた場合であっても、スケーリングによるゲートリーク電流の増大を避けることはできない。このため、High−k膜上にメタルゲート電極を設けたトランジスタでは、ポリシリコンからなるゲート電極を用いた場合に比べて、より低温でダメージの回復を行うことが必要となる。したがって、今後、さらに低温でゲートリーク電流量を小さくできるプロセスの開発が求められている。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、電気的特性に優れた半導体装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、低温でゲートリーク電流量を小さくすることのできる半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の半導体装置は、シリコン基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とを備えた半導体装置において、ゲート絶縁膜は窒素を含む第1の絶縁膜を有し、この第1の絶縁膜の上にゲート電極が形成されていて、ゲート絶縁膜およびゲート電極の側壁部には、第1の絶縁膜に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を含む第2の絶縁膜が形成されており、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜が接触するゲート電極の下端部付近での窒素濃度が周囲の窒素濃度よりも高くなっていることを特徴とするものである。
本発明の半導体装置において、第1の絶縁膜は5atm%〜20atm%の濃度の窒素を含むことが好ましい。また、第2の絶縁膜は、第1の絶縁膜に含まれる窒素濃度の1.1倍〜2.0倍の窒素を含むことが好ましい。
本発明の半導体装置においては、シリコン基板とゲート絶縁膜との間にシリコン酸化膜が形成されていることが好ましい。
本発明の半導体装置において、第1の絶縁膜はシリコン酸窒化膜とすることができる。また、第1の絶縁膜を高誘電率絶縁膜とし、ゲート電極をメタルゲート電極とすることもできる。この場合、高誘電率絶縁膜は、シリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタン、タングステンおよびタンタルよりなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物に窒素を添加した材料からなる膜とすることができる。また、高誘電率絶縁膜は、シリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタン、タングステンおよびタンタルよりなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物からなる膜と、この酸化物に窒素を添加した材料からなる膜との積層膜とすることもできる。
本発明の半導体装置において、第2の絶縁膜はシリコン酸窒化膜とすることができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の上方に窒素含有絶縁膜を形成する工程と、この窒素含有絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程と、このゲート電極をマスクとして窒素含有絶縁膜を加工する工程と、500℃以下の温度におけるプラズマ酸化によって、少なくともゲート電極および窒素含有絶縁膜の側壁部に第1の酸化膜を形成する工程と、500℃以下の温度におけるプラズマ窒化によって、窒素含有絶縁膜に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を第1の酸化膜に添加する工程とを有することを特徴とするものである。
本発明の半導体装置の製造方法は、窒素を添加する工程の後に、熱処理によって半導体基板と窒素含有絶縁膜との間に第2の酸化膜を形成する工程をさらに有することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、窒素含有絶縁膜は、5atm%〜20atm%の濃度の窒素を含むことが好ましい。また、窒素を添加する工程は、窒素含有絶縁膜に含まれる窒素濃度の1.1倍〜2.0倍の窒素を第1の酸化膜に添加する工程とすることが好ましい。
この発明は以上説明したように、ゲート電極の下端部付近での窒素濃度が周囲の窒素濃度よりも高くなることを特徴とするので、ゲートリーク電流量を低減して、電気的特性に優れた半導体装置とすることができる。
また、本発明によれば、500℃以下の温度におけるプラズマ酸化によって、少なくともゲート電極および窒素含有絶縁膜の側壁部に第1の酸化膜を形成した後に、500℃以下の温度におけるプラズマ窒化によって、窒素含有絶縁膜に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を第1の酸化膜に添加するので、ゲート・バーズビークを比較的小さくして、ソース・ドレイン領域の端部でのゲート電界に与える影響を小さくすることができる。また、PMOSのゲート電極中から半導体基板中にボロン(B)が染み出すのを防ぐこともできる。
本発明の半導体装置は、シリコン基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とを備えた半導体装置において、ゲート絶縁膜は窒素を含む第1の絶縁膜を有し、この第1の絶縁膜の上にゲート電極が形成されていて、ゲート絶縁膜およびゲート電極の側壁部には、第1の絶縁膜に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を含む第2の絶縁膜が形成されており、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜が接触するゲート電極の下端部付近での窒素濃度が周囲の窒素濃度よりも高くなっていることを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、便宜上、以下の実施の形態においては、ゲート絶縁膜を構成する絶縁膜を、下層から順に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜と称する。この場合、上記の窒素を含む第1の絶縁膜は第2の絶縁膜に対応する。また、上記の高濃度の窒素を含む第2の絶縁膜は、実施の形態1,2においては、第1の酸化膜としてのゲート後酸化膜に窒素が添加された絶縁膜に対応する。
実施の形態1.
図1〜図13を用いて、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する。尚、これらの図において同じ符号を付した部分は同じものであることを示している。
図1〜図13を用いて、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する。尚、これらの図において同じ符号を付した部分は同じものであることを示している。
まず、図1に示すように、半導体基板としてのシリコン基板1の表面に素子分離領域2を形成する。これにより、CMOSトランジスタを構成するNMOS領域とPMOS領域とにシリコン基板1を区画する。その後、PMOS領域にNウェル3を、NMOS領域にPウェル4をそれぞれ形成する。
次に、シリコン基板1の上に第1の絶縁膜5を形成する。第1の絶縁膜5としては、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。例えば、750℃程度の温度で5秒間加熱するRTO(Rapid Thermal Oxidation)法によって、シリコン基板1の表面に膜厚0.9nm程度のシリコン酸化膜を形成することができる。尚、第1の絶縁膜5としてシリコン酸化膜以外の他の絶縁膜を用いてもよい。さらに、本実施の形態においては、第1の絶縁膜5はなくてもよい。
第1の絶縁膜5を形成した後は、この上に第2の絶縁膜6を形成する。これにより、図2に示す構造が得られる。尚、第1の絶縁膜5を設けない場合には、シリコン基板1の上に直接第2の絶縁膜6を形成することになる。
第2の絶縁膜6は窒素を含む絶縁膜であるとし、具体的にはシリコン酸窒化膜などを用いることができる。例えば、アルゴン(Ar)と窒素(N2)の流量をそれぞれ1,000sccm、40sccmとし、13.56MHzで1,500Wの高周波電力を印加し、温度400℃、圧力6.7Paで16秒間の成膜を行うことにより、ピーク時の窒素濃度が10%程度であるシリコン酸窒化膜を形成することができる。
第2の絶縁膜6を形成した後は、この上に、ゲート電極材料膜としてのポリシリコン膜7を形成する(図3)。ポリシリコン膜7の膜厚は、例えば100nm程度とすることができる。尚、ポリシリコン膜7以外の他のゲート電極材料膜を第2の絶縁膜6の上に形成してもよい。例えば、第2の絶縁膜6の上に、ゲルマニウム(Ge)を15%〜20%程度含むポリシリコンゲルマニウム膜を形成してもよい。この場合、PMOSの空乏化を抑制する効果が得られるので、半導体装置の電気的パフォーマンスを向上させることができる。
次に、レジスト(図示せず)をマスクとして、Nウェル3上のポリシリコン膜7にボロン(B)をイオン注入する。不要となったレジストを剥離した後、同様の方法で、Pウェル4上のポリシリコン膜7にP(リン)をイオン注入する。その後、1,000℃程度の温度で5秒間の熱処理を行って、注入した不純物の均一化と活性化を行う。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて、ポリシリコン膜7、第2の絶縁膜6および第1の絶縁膜5を順次加工し、ゲート電極8およびゲート絶縁膜9を形成する(図4)。図4において、ゲート絶縁膜9は、第1の絶縁膜5と第2の絶縁膜6とからなる。尚、第1の絶縁膜5を設けない場合には、第2の絶縁膜6のみがゲート絶縁膜9となる。
ゲート電極8およびゲート絶縁膜9の加工を終えた後は、後酸化処理を行う。本発明においては、大きなゲート・バーズビークが形成されないようにするために、従来より低温で後酸化を行う。具体的には、低温でのプラズマ酸化によって、第1の酸化膜としてのゲート後酸化膜を形成する。この場合、プラズマ酸化は、500℃以下の温度で行うことが好ましい。
例えば、アルゴン(Ar)と酸素(O2)の流量をそれぞれ2,000sccm、300sccmとし、13.56MHzで2,000Wの高周波電力を印加し、温度400℃、圧力267Paで13秒間の成膜を行うことによって、膜厚1.0nm程度のシリコン酸化膜(ゲート後酸化膜)10を形成することができる(図5)。
後酸化の温度を低温とすることによって、ゲート・バーズビークを比較的小さくすることができるので、ソース・ドレイン領域の端部でのゲート電界に与える影響を小さくすることができる。また、PMOSのゲート電極中から半導体基板中にボロン(B)が染み出すのを防ぐこともできる。
次に、ゲート後酸化膜中に窒素を添加する。本発明においては、低温のプラズマ窒化プロセスによって、第2の絶縁膜6中に含まれる窒素の濃度よりも高い濃度の窒素をシリコン酸化膜10中に添加してシリコン酸窒化膜11とする(図6)。この場合、プラズマ窒化は、500℃以下の温度で行うことが好ましい。これにより、ゲート絶縁膜9およびゲート電極8の側壁部に、第2の絶縁膜6に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を含むシリコン酸窒化膜11を形成することができる。
例えば、アルゴン(Ar)と窒素(N2)の流量をそれぞれ2,000sccm、150sccmとし、13.56MHzで2,000Wの高周波電力を印加し、温度400℃、圧力127Paで100秒間のプラズマ窒化処理を行うことによって、ピーク時の窒素濃度が15%程度の窒素を添加することができる。
窒素の添加を低温で行うことによって、後酸化の場合と同様に、ゲート・バーズビークを比較的小さくすることができる。したがって、ソース・ドレイン領域の端部でのゲート電界に与える影響を小さくして、トランジスタの特性が低下するのを防ぐことができる。また、PMOSのゲート電極中から半導体基板中にボロン(B)が染み出すのを防ぐこともできる。
また、本発明によれば、ゲート絶縁膜としてシリコン酸窒化膜を用いるとともに、ゲート後酸化膜を形成した後にこの膜に窒素を添加するので、ゲート絶縁膜とゲート後酸化膜とが接する部分における窒素濃度を高くすることができる。
図7は、ゲート電極8の下端部付近の拡大断面図である。図に示すように、第2の絶縁膜6とシリコン酸窒化膜11とが接する部分(領域A)は、ゲート電極8の下端部に位置している。ここで、第2の絶縁膜6は窒素を含む膜であるので、シリコン酸窒化膜11と接触し双方の膜中の窒素が混ざり合うことによって、この部分における窒素濃度は周囲の窒素濃度よりも高くなる。本実施の形態においては、ゲート電極8の下端部での窒素濃度は、少なくとも10atm%〜25atm%程度になると考えられる。このように、本発明によれば、ゲート電極8の下端部における窒素濃度を高くすることができるので、ゲートリーク電流が発生するのを抑制することが可能となる。
PMOSの信頼性をNBTI(Negative) Bias Temperature Instability)特性によって評価した場合、高い信頼性を得るには、ゲート絶縁膜に5atm%〜20atm%程度の濃度の窒素が含まれることを必要とする。尚、この場合、ゲート絶縁膜の膜厚は、シリコン酸化膜換算膜厚で1.0nm〜2.0nm程度である。一方、ゲート後酸化膜中に含まれる窒素濃度は、ゲート絶縁膜中の窒素濃度の1.1倍〜2.0倍程度であることが好ましい。このようにすることによって、ゲートリーク電流量を大幅に(例えば、1桁〜2桁程度。)低減することが可能となる。したがって、本実施の形態においては、第2の絶縁膜6中に5atm%〜20atm%程度の窒素が含まれるとともに、シリコン酸窒化膜11中にその1.1倍〜2.0倍程度の窒素が含まれることが好ましい。
尚、場合により、窒素を添加した後に、PNA(Post Nitrization Anneal)を行ってもよい。例えば、1,050℃程度の温度で1秒間の熱処理をすることができる。これにより、プラズマ窒化プロセスによってゲート後酸化膜に生じたダメージを回復して、ゲート絶縁膜の絶縁耐圧を向上させることができる。また、図8に示すように、PNAによって、新たなシリコン酸化膜(第2の酸化膜)12がシリコン基板1上に形成されるので、移動度などのトランジスタ特性を改善することができる。さらに、シリコン酸化膜12が形成されることにより、ゲート絶縁膜9とシリコン基板1との間の距離が大きくなるので、ゲート絶縁膜9中の窒素はシリコン基板1から離れて存在するようになる。これにより、NBTI特性などのPMOSの信頼性を向上させることが可能となる。
次に、ゲート電極8をマスクとして、PMOS領域にあるシリコン基板1内に不純物をイオン注入し、PMOSのポケット領域13およびエクステンション領域14を形成する。同様に、NMOS領域にあるシリコン基板1内にも不純物をイオン注入し、NMOSのポケット領域15およびエクステンション領域16を形成する。これにより、図9に示す構造が得られる。
次に、サイドウォールスペーサ17の形成工程へと進む。具体的には、CVD法によってシリコン窒化膜(図示せず)を全面に堆積した後、ゲート電極8の側壁部を除いて、このシリコン窒化膜をドライエッチングにより除去する。これによって、ゲート電極8の側壁部にシリコン酸窒化膜11を介して、シリコン窒化膜からなるサイドウォールスペーサ17を形成することができる。
次いで、サイドウォールスペーサ17の形成されたゲート電極8をマスクとしてシリコン基板1内に不純物をイオン注入する。その後、熱処理による活性化を行うことによって、図10に示すように、PMOSのソース・ドレイン領域18およびNMOSのソース・ドレイン領域19を形成することができる。
次に、全面にNi膜(図示せず)およびTiN(図示せず)膜を順に成膜して、熱処理を行う。その後、TiN膜および未反応のNi膜をエッチング除去することにより、ソース・ドレイン領域18,19およびゲート電極8の上にのみ、選択的にニッケルシリサイド膜20を形成する(図11)。尚、本実施の形態においては、ニッケルシリサイド膜20以外の他の金属シリサイド膜を形成してもよい。
次いで、図12に示すように層間絶縁膜51を形成した後、層間絶縁膜51を加工して、ゲート電極8およびソース・ドレイン領域18,19に対応する個所に開口部(図示せず)を形成する。その後、開口部の内部にバリアメタル膜および導電層としてのタングステン膜を埋め込み、図13に示すインターコネクト52を形成する。その後は、全面に配線材料を堆積した後、フォトリソグラフィー法およびドライエッチング法を用いて配線を形成する。
このように、本実施の形態によれば、ゲート電極端部における窒素濃度を高くするので、ゲートリーク電流量を低減して電気的特性に優れた半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態によれば、後酸化およびゲート後酸化膜への窒素の添加を低温で行うので、ゲート・バーズビークを比較的小さくして、ソース・ドレイン領域の端部でのゲート電界に与える影響を小さくすることができる。また、PMOSのゲート電極中から半導体基板中にボロン(B)が染み出すのを防ぐこともできる。
実施の形態2.
本実施の形態は、ゲート絶縁膜としてHigh−k膜を用い、また、ゲート絶縁膜上にメタルゲート電極を形成する点で実施の形態1と異なる。
本実施の形態は、ゲート絶縁膜としてHigh−k膜を用い、また、ゲート絶縁膜上にメタルゲート電極を形成する点で実施の形態1と異なる。
以下、図14〜図24を用いて、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する。尚、これらの図において同じ符号を付した部分は同じものであることを示している。
まず、図14に示すように、半導体基板としてのシリコン基板21の表面に素子分離領域22を形成する。これにより、CMOSトランジスタを構成するNMOS領域とPMOS領域とにシリコン基板1を区画する。その後、PMOS領域にNウェル23を、NMOS領域にPウェル24をそれぞれ形成する。
次に、シリコン基板1の上に第1の絶縁膜25を形成する。第1の絶縁膜25としては、例えば、膜厚0.8nm程度のシリコン酸化膜を用いることができる。
第1の絶縁膜25を形成した後は、この上に、High−k膜としての第2の絶縁膜26を形成する(図15)。第2の絶縁膜26としては、例えば、膜厚2.5nm程度の窒化ハフニウムシリケート膜(HfSiON膜)を形成することができる。
尚、第2の絶縁膜26として、HfSiON膜以外の他のHigh−k膜を用いてもよい。但し、本実施の形態においては、窒素(N)を含むHigh−k膜を用いることを特徴としている。例えば、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ストロンチウム(Sr)、チタン(Ti)、タングステン(W)およびタンタル(Ta)よりなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物に窒素を添加した材料からなる膜を第2の絶縁膜26として用いることができる。また、第2の絶縁膜26は、シリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタン、タングステンおよびタンタルよりなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物からなる膜と、この酸化物に窒素を添加した材料からなる膜との積層膜であってもよい。
次に、メタルゲート電極の形成工程に進む。
まず、NMOS領域における第2の絶縁膜26の上に、選択的にゲート電極材料を堆積する。例えば、膜厚20nm程度の窒化ジルコニウム膜(ZrN膜)27と、膜厚80nm程度のタングステン膜(W膜)28とをこの順に積層することができる。次に、PMOS領域における第2の絶縁膜26の上にも、選択的にゲート電極材料を堆積する。例えば、膜厚20nm程度の窒化チタン膜(TiN膜)29と、膜厚80nm程度のタングステン膜30とをこの順に積層することができる。これにより、図16に示す構造が得られる。
次に、タングステン膜28,30の上に、ハードマスクとなるシリコン窒化膜(図示せず)を形成する。シリコン窒化膜は、例えば、CVD法によって450℃程度の温度で成膜することができる。続いて、フォトリソグラフィ法によりシリコン窒化膜を所定のパターンに加工してハードマスクとする。そして、このハードマスクを用いて、NMOS領域およびPMOS領域のゲート電極材料(27〜30)を加工し、メタルゲート電極31,32を形成する。さらに、ハードマスクを用いて、第2の絶縁膜26および第1の絶縁膜25を順次加工し、ゲート絶縁膜33を形成する。以上の工程によって、図17に示す構造が得られる。
メタルゲート電極31,32およびゲート絶縁膜33の加工を終えた後は、後酸化処理を行う。本発明においては、大きなゲート・バーズビークが形成されないようにするために、従来より低温で後酸化を行う。具体的には、低温でのプラズマ酸化によって、第1の酸化膜としてのゲート後酸化膜を形成する。この場合、プラズマ酸化は、500℃以下の温度で行うことが好ましい。
例えば、アルゴン(Ar)と酸素(O2)の流量をそれぞれ2,000sccm、300sccmとし、13.56MHzで2,000Wの高周波電力を印加し、温度400℃、圧力267Paで13秒間の成膜を行うことによって、膜厚1.0nm程度のシリコン酸化膜(ゲート後酸化膜)34を形成することができる(図18)。
後酸化の温度を低温とすることによって、実施の形態1と同様の効果が得られる。すなわち、ゲート・バーズビークを比較的小さくすることができるので、ソース・ドレイン領域の端部でのゲート電界に与える影響を小さくすることができる。
次に、ゲート後酸化膜中に窒素を添加する。本発明においては、低温のプラズマ窒化プロセスによって、第2の絶縁膜26中に含まれる窒素の濃度と同程度、または、これよりも高い濃度の窒素をシリコン酸化膜34中に添加してシリコン酸窒化膜35とする(図19)。この場合、プラズマ窒化は、500℃以下の温度で行うことが好ましい。これにより、ゲート絶縁膜33およびメタルゲート電極31,32の側壁部に、第2の絶縁膜26に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を含むシリコン酸窒化膜35を形成することができる。
例えば、アルゴン(Ar)と窒素(N2)の流量をそれぞれ2,000sccm、150sccmとし、13.56MHzで2,000Wの高周波電力を印加し、温度400℃、圧力127Paで100秒間のプラズマ窒化処理を行うことによって、ピーク時の窒素濃度が15%程度の窒素を添加することができる。
窒素の添加を低温で行うことによって、実施の形態1と同様の効果が得られる。すなわち、後酸化の場合と同様に、ゲート・バーズビークを比較的小さくすることができる。したがって、ソース・ドレイン領域の端部でのゲート電界に与える影響を小さくして、トランジスタの特性が低下するのを防ぐことができる。
また、ゲート絶縁膜として窒素を含むHigh−k膜を用いるとともに、ゲート後酸化膜を形成した後にこの膜に窒素を添加するので、ゲート絶縁膜とゲート後酸化膜とが接する部分における窒素濃度を高くすることができる。
図20は、PMOSのメタルゲート電極31の下端部付近の拡大断面図である。図に示すように、第2の絶縁膜26とシリコン酸窒化膜35とが接する部分(領域B)は、メタルゲート電極31の下端部に位置している。また、第2の絶縁膜26は窒素を含む膜であるので、シリコン酸窒化膜35と接触することによって、この部分における窒素濃度は周囲の窒素濃度よりも高くなる。本実施の形態においては、メタルゲート電極31の下端部での窒素濃度は、少なくとも10atm%〜25atm%程度になると考えられる。尚、NMOSのメタルゲート電極32についても同様である。
このように、本発明によれば、メタルゲート電極31,32の下端部における窒素濃度を高くすることができるので、ゲートリーク電流が発生するのを抑制することが可能となる。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、第2の絶縁膜26中に5atm%〜20atm%程度の濃度の窒素が含まれることが好ましい。但し、この場合、第2の絶縁膜26の膜厚は、シリコン酸化膜換算膜厚で1.0nm〜2.0nm程度であるとする。一方、シリコン酸窒化膜35中に含まれる窒素濃度は、第2の絶縁膜26中の窒素濃度の1.1倍〜2.0倍程度であることが好ましい。このようにすることによって、ゲートリーク電流量を大幅に(例えば、1桁〜2桁程度。)低減することが可能となる。
尚、場合により、窒素を添加した後にPNAを行ってもよい。例えば、1,050℃程度の温度で1秒間の熱処理をすることができる。これにより、プラズマ窒化プロセスによってゲート後酸化膜に生じたダメージを回復して、ゲート絶縁膜の絶縁耐圧を向上させることができる。また、実施の形態1の図8で説明したように、PNAによって、新たなシリコン酸化膜(第2の酸化膜)がシリコン基板上に形成されるので、移動度などのトランジスタ特性を改善することができる。さらに、シリコン酸化膜が形成されることにより、ゲート絶縁膜とシリコン基板との間の距離が大きくなるので、ゲート絶縁膜中の窒素はシリコン基板から離れて存在するようになる。これにより、NBTI特性などのPMOSの信頼性を向上させることが可能となる。
次に、PMOS領域にあるシリコン基板1内に不純物をイオン注入し、PMOSのポケット領域36およびエクステンション領域37を形成する。同様に、NMOS領域にあるシリコン基板1内にも不純物をイオン注入し、NMOSのポケット領域38およびエクステンション領域39を形成する。これにより、図21に示す構造が得られる。
次に、サイドウォールスペーサ40の形成工程へと進む。具体的には、CVD法によってシリコン窒化膜(図示せず)を全面に堆積した後、メタルゲート電極31,32の側壁部を除いて、このシリコン窒化膜をドライエッチングにより除去する。これによって、メタルゲート電極31,32の側壁部にシリコン酸窒化膜35を介して、シリコン窒化膜からなるサイドウォールスペーサ40を形成することができる。次いで、シリコン基板21内に不純物をイオン注入した後、熱処理による活性化を行う。これにより、図22に示すように、PMOSのソース・ドレイン領域41およびNMOSのソース・ドレイン領域42を形成することができる。
一般に、メタルゲート電極は、シリコン電極に比較して耐熱性に劣る。このため、高温化で熱処理を行うと、電極の形状が変化したり、ゲート絶縁膜へ不純物が拡散したりするという問題が起こる。そこで、本実施の形態においては、サイドウォールスペーサ40およびソース・ドレイン領域41,42の形成を低温下、好ましくは500℃以下の温度で行う。
例えば、450℃以下の温度におけるCVD法によって、サイードウォールスペーサ40となるシリコン窒化膜を形成する。また、ソース・ドレイン領域41,42を形成する際には、低温での結晶回復を可能とするために、プレアモルファス注入として、ゲルマニウム(Ge)またはシリコン(Si)を1×1015ions/cm2以上の注入量で注入する。さらに、活性化のための熱処理は、500℃程度の温度で30分間加熱する低温アニールとする。
次に、全面にNi膜(図示せず)およびTiN(図示せず)膜を順に成膜して、熱処理を行う。その後、TiN膜および未反応のNi膜をエッチング除去することにより、ソース・ドレイン領域41,42およびメタルゲート電極31,32の上にのみ、選択的にニッケルシリサイド膜43を形成する(図23)。シリサイド化のための熱処理も450℃程度の低温で行うことが好ましい。尚、本実施の形態においては、ニッケルシリサイド膜43以外の他の金属シリサイド膜を形成してもよい。
次いで、図24に示すように層間絶縁膜44を形成する。層間絶縁膜44の成膜温度も450℃以下とすることが好ましい。また、水素(H2)ガスを用いたシンター(Sintering)処理も450℃以下の低温で行うことが好ましい。
このように、本実施の形態によれば、実施の形態1で得られる効果に加えてさらに次のような効果が得られる。すなわち、メタルゲート電極では、金属の仕事関数によって閾値電圧が変化するので、適当な金属を用いることによって閾値電圧を制御することが可能になる。また、メタルゲート電極は、シリコン電極に比較して電極の空乏化が起こりにくいので、大きな反転容量を確保することができる。さらに、低温で熱処理を行うので、ゲート電極の形状を変化させるなどの問題を起こさずに、ゲートリーク電流量を小さくすることが可能となる。
尚、本発明は、上記の実施の形態1および2に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することができる。
1,21 シリコン基板
2,22 素子分離領域
3,23 Nウェル
4,24 Pウェル
5,25 第1の絶縁膜
6,26 第2の絶縁膜
7 ポリシリコン膜
8 ゲート電極
9,33 ゲート絶縁膜
10,12,34 シリコン酸化膜
11,35 シリコン酸窒化膜
13,15,36,38 ポケット領域
14,16,37,39 エクステンション領域
17,40 サイドウォールスペーサ
18,19,41,42 ソース・ドレイン領域
20,43 ニッケルシリサイド膜
51,44 層間絶縁膜
52 インターコネクト
27 窒化ジルコニウム膜
28,30 タングステン膜
29 窒化チタン膜
31,32 メタルゲート電極
2,22 素子分離領域
3,23 Nウェル
4,24 Pウェル
5,25 第1の絶縁膜
6,26 第2の絶縁膜
7 ポリシリコン膜
8 ゲート電極
9,33 ゲート絶縁膜
10,12,34 シリコン酸化膜
11,35 シリコン酸窒化膜
13,15,36,38 ポケット領域
14,16,37,39 エクステンション領域
17,40 サイドウォールスペーサ
18,19,41,42 ソース・ドレイン領域
20,43 ニッケルシリサイド膜
51,44 層間絶縁膜
52 インターコネクト
27 窒化ジルコニウム膜
28,30 タングステン膜
29 窒化チタン膜
31,32 メタルゲート電極
Claims (11)
- シリコン基板の上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極とを備えた半導体装置において、
前記ゲート絶縁膜は窒素を含む第1の絶縁膜を有し、該第1の絶縁膜の上に前記ゲート電極が形成されていて、
前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極の側壁部には、前記第1の絶縁膜に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を含む第2の絶縁膜が形成されており、
前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜が接触する前記ゲート電極の下端部付近での窒素濃度が周囲の窒素濃度よりも高くなっていることを特徴とする半導体装置。 - 前記第1の絶縁膜は5atm%〜20atm%の濃度の窒素を含む請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜に含まれる窒素濃度の1.1倍〜2.0倍の窒素を含む請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記シリコン基板と前記ゲート絶縁膜との間にシリコン酸化膜が形成されている請求項1〜3に記載の半導体装置。
- 前記第1の絶縁膜はシリコン酸窒化膜である請求項1〜4に記載の半導体装置。
- 前記第1の絶縁膜は高誘電率絶縁膜であり、
前記ゲート電極はメタルゲート電極である請求項1〜4に記載の半導体装置。 - 前記高誘電率絶縁膜は、シリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタン、タングステンおよびタンタルよりなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物に窒素を添加した材料からなる膜である請求項6に記載の半導体装置。
- 前記高誘電率絶縁膜は、シリコン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタン、タングステンおよびタンタルよりなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物からなる膜と、該酸化物に窒素を添加した材料からなる膜との積層膜である請求項6に記載の半導体装置。
- 前記第2の絶縁膜はシリコン酸窒化膜である請求項1〜8に記載の半導体装置。
- 半導体基板の上方に窒素含有絶縁膜を形成する工程と、
前記窒素含有絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極をマスクとして前記窒素含有絶縁膜を加工する工程と、
500℃以下の温度におけるプラズマ酸化によって、少なくとも前記ゲート電極および前記窒素含有絶縁膜の側壁部に第1の酸化膜を形成する工程と、
500℃以下の温度におけるプラズマ窒化によって、前記窒素含有絶縁膜に含まれる窒素濃度よりも高濃度の窒素を前記第1の酸化膜に添加する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記窒素を添加する工程の後に、熱処理によって前記半導体基板と前記窒素含有絶縁膜との間に第2の酸化膜を形成する工程をさらに有する請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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JP2004232448A JP2006049779A (ja) | 2004-08-09 | 2004-08-09 | 半導体装置およびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-08-09 JP JP2004232448A patent/JP2006049779A/ja active Pending
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