Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2006045109A - ビタミンd3ラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤 - Google Patents

ビタミンd3ラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2006045109A
JP2006045109A JP2004227852A JP2004227852A JP2006045109A JP 2006045109 A JP2006045109 A JP 2006045109A JP 2004227852 A JP2004227852 A JP 2004227852A JP 2004227852 A JP2004227852 A JP 2004227852A JP 2006045109 A JP2006045109 A JP 2006045109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
hydrogen atom
methyl
cdcl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004227852A
Other languages
English (en)
Inventor
Kei Yamana
慶 山名
Yoshifumi Harada
善史 原田
Yoshiaki Azuma
由明 東
Hiroshi Saito
博 齋藤
Kazuya Takenouchi
一弥 竹之内
Hiroaki Takayama
浩明 高山
Atsushi Kikko
敦史 橘高
Nozomi Saito
望 齋藤
Toshie Fujishima
利江 藤島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Pharma Ltd
Original Assignee
Teijin Pharma Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Pharma Ltd filed Critical Teijin Pharma Ltd
Priority to JP2004227852A priority Critical patent/JP2006045109A/ja
Publication of JP2006045109A publication Critical patent/JP2006045109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】骨粗鬆症治療剤を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される化合物またはその医薬上許容される溶媒和物を有効成分として含有する骨粗鬆症治療剤。
【化1】
Figure 2006045109

[Rは水素、水酸基置換可C−Cアルキル、水酸基置換可C−Cアルコキシ;R2a、R2bは水素、水酸基置換可C−C10アルキル、水酸基置換可C−C10アリール、水酸基置換可C−C12アラルキル、一緒になってエチレンを表す。ただし、Rが水素またはメチルであり、R2aおよびR2bが水素である化合物は除く。]
【選択図】なし

Description

本発明は医薬品として有用なビタミンDラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤に関する。さらに詳しくは、1α−ヒドロキシビタミンDラクトン誘導体またはその医薬上許容される溶媒和物を有効成分とする、骨形成促進作用に基づく骨粗鬆症治療剤に関する。
骨粗鬆症は、骨吸収が骨形成を上回った結果骨量が減少するもので、多くは閉経後や加齢に伴って発症する。治療薬剤としては、ビスホスホネート、ビタミンD誘導体、エストロゲン、カルシトニンなどが用いられている。さらに近年、これまでにない強力な骨形成促進作用を有する副甲状腺ホルモン(PTH)が臨床の場に登場し、より効果的な薬物治療が可能となってきた。しかしながらPTHは注射剤であるため、利便性、薬剤コンプライアンス、価格等の面で問題がある。従って、PTHと同等の作用を安価な経口剤で達成できれば有用な薬剤となりえる。
ところで、PTHは血中カルシウムや活性型ビタミンDである1α、25−ジヒドロキシビタミンDによって分泌制御を受けており、これらの濃度低下に伴ってPTH分泌量が増加する。従って、1α、25−ジヒドロキシビタミンD作用に拮抗する化合物、すなわちビタミンDアンタゴニストはPTH分泌を促進させ、上記PTH製剤と同様な作用を発揮することが期待できる。
本発明の化合物に関する先行技術には以下のものが知られている。特許文献1には、ビタミンDのD環側鎖としてα−メチレンラクトン構造を有する化合物が示されている。しかしながら、本発明の化合物にはこれらの化合物は含まれておらず、また記載の化合物がビタミンDアンタゴニスト作用を有するか否か、さらにはPTH促進作用に基づいた骨形成促進作用を有する骨粗鬆症治療剤への適応については何ら記載も示唆もなされていない。
また、非特許文献1および非特許文献2には、特許文献1記載の化合物についてビタミンDアンタゴニスト作用を有することが示されている。しかしながら本発明の化合物にはこれら化合物は含まれておらず、さらにはPTH促進作用に基づいた骨形成促進作用を有する骨粗鬆症治療剤への適応についても何ら記載も示唆もなされていない。
また、特許文献2にはビタミンDのD環側鎖としてα−メチレンシクロアルカノン構造を有する化合物が示されている。しかしながら、本発明の化合物には上記の化合物は含まれておらず、さらにはPTH促進作用に基づいた骨形成促進作用を有する骨粗鬆症治療剤への適応についても何ら記載も示唆もなされていない。
また、特許文献3および特許文献4にはビタミンDの2位置換基としてメチル基を有する化合物が示されている。しかしながら、該出願明細書の化合物はビタミンDのD環側鎖が1α、25−ジヒドロキシビタミンD型(6−ヒドロキシ−6−メチルヘプタン−2−イル)であり、本発明で開示するα−メチレンラクトン構造を有する化合物とは異なっている。また、該明細書中には、記載された化合物がビタミンDアンタゴニスト作用を有するか否か、さらにはPTH促進作用に基づいた骨形成促進作用を有する骨粗鬆症治療剤への適応については何ら記載も示唆もなされていない。
国際公開第95/33716号明細書 国際公開第00/24712号明細書 特開平11−116551号公報 国際公開第98/50353号明細書 J.Biol.Chem.、274巻、16392−16399頁、1999年 J.Biol.Chem.、274巻、32376−32381頁、1999年
本発明の目的は、
ビタミンDアンタゴニスト作用を有するビタミンD誘導体またはその医薬上許容される溶媒和物を有効成分として含有する骨粗鬆症治療剤を提供することである。
本発明は、下記式(1)で表されるビタミンD誘導体またはその医薬上許容される溶媒和物を有効成分として含有する骨粗鬆症治療剤である。
Figure 2006045109
[式中、Rは水素原子、水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルキル基、または水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルコキシ基を表し、R2aおよびR2bは同一もしくは異なり、水素原子、水酸基で置換されていてもよいC−C10のアルキル基、水酸基で置換されていてもよいC−C10のアリール基、水酸基で置換されていてもよいC−C12のアラルキル基を表す。または、R2aとR2bが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともにシクロプロパン環を形成してもよい。ただし、R、R2a、およびR2bが同時に水素原子である化合物、ならびにRがメチル基であり、R2a、およびR2bが水素原子である化合物を除く。]
本発明によれば骨粗鬆症治療剤が提供される。
本発明における用語の定義は以下の通りである。
−Cのアルキル基とは、炭素数1から6の直鎖、分岐鎖、あるいは環状の脂肪族炭化水素基を表す。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、およびシクロヘキシル基などを具体的な基として挙げることができる。
−C10のアルキル基とは、炭素数1から10の直鎖、分岐鎖、あるいは環状の脂肪族炭化水素基を表す。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、およびシクロヘキシル基などを具体的な基として挙げることができる。
−Cのアルコキシ基とは、炭素数1から6の直鎖、分岐鎖、あるいは環状の脂肪族炭化水素オキシ基を表す。例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロプロポキシ基、シクロプロピルメトキシ基、およびシクロヘキシルオキシ基などを具体的な基として挙げることができる。
−C10のアリール基とは、炭素数6から10の芳香族炭化水素基を表す。具体的には、フェニル基またはナフチル基である。例えば、フェニル基、1−ナフチル基、および2−ナフチル基などを具体的な基として挙げることができる。
−C12のアラルキル基とは、の芳香族炭化水素基の置換した直鎖、分岐鎖、あるいは環状の脂肪族炭化水素基で炭素数7から12のものを表す。具体的には、総炭素数が7ないし13個のフェニルアルキル基またはナフチルアルキル基をいう。例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、および2−ナフチルエチル基などを具体的な基として挙げることができる。
上記式(1)中、Rは水素原子、水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルキル基、または水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルコキシ基を表す。なかでも、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシエトキシ基、3−ヒドロキシプロポキシ基、または4−ヒドロキシブトキシ基であることが好ましく、特にメチル基、3−ヒドロキシプロピル基、または3−ヒドロキシプロポキシ基であることが好ましい。
上記式(1)中、R2aおよびR2bは同一または異なり、水素原子、水酸基で置換されていてもよいC−C10のアルキル基、水酸基で置換されていてもよいC−C10のアリール基、水酸基で置換されていてもよいC−C12のアラルキル基を表す。または、R2aとR2bが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともにシクロプロパン環を形成してもよい。なかでも、R2aとR2bの組合せが水素原子とメチル基、水素原子とエチル基、水素原子とプロピル基、水素原子とイソプロピル基、水素原子とブチル基、水素原子とイソブチル基、水素原子とヘキシル基、水素原子とオクチル基、水素原子とフェニル基、水素原子とフェネチル基、水素原子と2−ヒドロキシエチル基、両者とも水素原子、両者ともメチル基、または、R2aとR2bが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともにシクロプロパン環を形成することが好ましく、特に水素原子とメチル基、水素原子とエチル基、水素原子とプロピル基、水素原子とブチル基、水素原子とイソブチル基、水素原子とヘキシル基、または両者ともメチル基であることが好ましい。
上記式(1)中、化合物構造中に不斉炭素を含有する場合、特に指定がない限りその立体配置は(S)配置、(R)配置あるいはα配置、β配置のいずれであってもよい。1位はα配置で3位はβ配置、あるいは1位はα配置で3位はα配置が好ましく、特に1位はα配置で3位はβ配置が最も好ましい。また2位が水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルキル基、または水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルコキシ基の場合、2位の立体配置はα配置が好ましい。なお、ここで用いるα、β配置とは、ビタミンD誘導体あるいはその合成前駆体においてA環を構成する炭素上の立体配置を表すもので、紙面に対してアップとなる立体配置をα配置、ダウンとなる立体配置をβ配置という。
本発明の式(1)で表されるビタミンD誘導体の好適な具体例としては、次表に示される化合物を挙げることができる。なお、表中の化合物において化学構造中に不斉炭素を有するときは、特に指定がない限り、その立体配置は(S)配置、(R)配置あるいはα配置、β配置のいずれであってもよい。
Figure 2006045109
Figure 2006045109
Figure 2006045109
Figure 2006045109
Figure 2006045109
これら表に示された化合物の中でも、化合物No.101(ただし、1位の立体配置がα配置であり、3位の立体配置がβ配置である(以下、これを(1α、3β)のように表記する)。)、102(1α、3β)、103(1α、3β)、104(1α、3β)、105(1α、3β)、106(1α、3β)、107(1α、3β)、108(1α、3β)、109(1α、3β)、110(1α、3β)、111(1α、3β)、113(1α、3β)、114(1α、3β)、201(1α、2α、3β)、202(1α、2α、3β)、203(1α、2α、3β)、205(1α、2α、3β)、206(1α、2α、3β)、207(1α、2α、3β)、209(1α、2α、3β)、211(1α、2α、3β)、213(1α、2α、3β)、801(1α、2α、3β)、802(1α、2α、3β)、803(1α、2α、3β)、804(1α、2α、3β)、806(1α、2α、3β)、807(1α、2α、3β)、808(1α、2α、3β)、810(1α、2α、3β)、812(1α、2α、3β)、814(1α、2α、3β)、1101(1α、2α、3β)、1102(1α、2α、3β)、1103(1α、2α、3β)、1104(1α、2α、3β)、1106(1α、2α、3β)、1107(1α、2α、3β)、1108(1α、2α、3β)、1110(1α、2α、3β)、および1112(1α、2α、3β)、1114(1α、2α、3β)を特に好ましいものとして挙げることができる。
また、本発明のビタミンD誘導体は必要に応じてその医薬上許容される溶媒和物に変換することができる。そのような溶媒としては、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、t−ブタノール、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、クロロホルム、酢酸エチル、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ベンゼン、トルエン、DMF、およびDMSO等を挙げることができる。特に、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、および酢酸エチルを好ましいものとして挙げることができる。
上記式(1)で表されるビタミンD誘導体の製造は、例えば下記のように行うことができる。すなわち、下記式(2)(Z=(2−1))で表されるアルデヒド化合物を下記式(3a)で表されるアクリル酸誘導体と反応させることにより、下記式(4)(Z=(2−1))で表されるラクトン化合物へ変換し、これを下記式(7)で表されるエンイン化合物とパラジウム触媒存在下にカップリングさせ、引き続き水酸基の保護基を脱保護することにより行うことができる(スキーム1)。
Figure 2006045109
[上記スキーム中、Yは臭素原子またはヨウ素原子を表し、Rはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、アセチル基、メトキシメチル基、またはテトラヒドロ−4H−ピラン−2−イル基を表し、Rは水素原子、Rで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルキル基、またはRで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルコキシ基を表し、RはC−Cのアルキル基を表し、R2dおよびR2eはRで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−C10のアルキル基、Rで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−C10のアリール基、またはRで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−C12のアラルキル基を表す。または、R2dとR2eが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともにシクロプロパン環を形成してもよい。]
ここで用いられるアルデヒド化合物(2)(Z=(2−1))で*印炭素の立体配置が(R)体であるものは、例えば下記スキーム2に示されるような公知の方法を組み合わせることにより得ることができる。
Figure 2006045109
[上記スキーム中、Yは前記定義に同じ。]
また、これら(2)(Z=(2−1))で、*印炭素の立体配置が(S)体であるものは、例えばスキーム2で得られる中間体ジオールを用いて下記スキーム3に示されるような方法により得ることができる。
Figure 2006045109
[上記スキーム中、Yは前記定義に同じ。]
スキーム1で用いられるアクリル酸誘導体(3a)は以下のようにして得ることができる。
2dおよびR2eの両者が水素原子のものは市販されている。
2d、R2eのどちらか一方が水素原子であり、他方が水素原子でないものは文献記載の方法(例えば、ヘルベチカ・ケム・アクタ(Helv.Chem.Acta)、67巻、413−415頁(1984年))によって得ることができる。R2dおよびR2eの両者とも水素原子でないものは、例えば下記スキーム4に示されるような方法により得ることができる。
Figure 2006045109
[上記スキーム中、R、R2d、およびR2eは前記定義に同じ。]
(2)(Z=(2−1))で表される化合物と(3a)で表される化合物を反応させることによる(4)(Z=(2−1))で表されるラクトン化合物への変換は、例えば、スキーム1に示すように、(2)(Z=(2−1))で表される化合物と(3a)で表される化合物を亜鉛および塩化アンモニウム水溶液存在下に反応させ、得られたヒドロキシエステル体をテトラn−ブチルアンモニウムフロリド(TBAF)で処理すること、またはエステルを加水分解した後に必要に応じて希塩酸で処理することにより実施できる。
また、スキーム1で用いられるエンイン化合物(7)は文献記載の方法によって得ることができる。例えば、Rがt−ブチルジメチルシリル(TBS)基でRが水素原子の場合は、トロスト(Trost)ら、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.)、114巻、9836−9845頁(1992年);テトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Lett.)、35巻、8119−8122頁(1994年)などに、RがTBS基でRがメチル基の場合は、紺野ら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、43巻、4247−4265頁(2000年)などに、Rがt−ブチルジメチルシリル(TBS)基でRがエチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチルジメチルシリルオキシメチル基、2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル基、3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロピル基、および4−t−ブチルジメチルシリルオキシブチル基の場合は、須原ら、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、66巻、8760−8771頁(2001年)などに、Rがt−ブチルジメチルシリル(TBS)基でRが2−t−ブチルジメチルシリルオキシエトキシ基、3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ基、および4−t−ブチルジメチルシリルオキシブトキシ基の場合は、橘高ら、オーガニック・レターズ(Org.Lett.)、2巻、2619−2622頁(2000年)などに示されている。
(4)(Z=(2−1))で表される化合物と(7)で表される化合物のカップリング反応は、トロスト(Trost)らの方法(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.)、114巻、9836−9845頁(1992年))により実施することができる。
得られたカップリング生成物の水酸基保護基の脱保護反応は、既知の方法(例えば、グリーンら、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス 第3版(Protective Groups in Organic Synthesis Third Edition)、John Wiley & Sons,Inc(1999年)参照)に従って行うことができる。
さらに具体的には、保護基がアセチル基やベンゾイル基である場合は、通常のアルカリ加水分解、シアン化カリウム、アンモニア−メタノール等を用いることができる。保護基がメトキシメチル基、テトラヒドロ−4H−ピラン−2−イル基である場合は、酸条件下、例えば塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸などや、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(PPTS)などを用いることができる。保護基がトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基などのトリ(アルキル/アリール)シリル基である場合は、公知の方法に準じて行うことができる。例えば、TBAF、PPTS(ピリジニウム p−トルエンスルホネート)、p−トルエンスルホン酸、フッ化水素、カンファースルホン酸、塩酸、硫酸、テトラフルオロボレートアルカリ金属塩と硫酸の組合せからなる試剤等を用いることができる。
また、上記式(1)で表されるビタミンD誘導体で、R2aとR2bが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともにシクロプロピル基を表す化合物は、化合物(4)(Z=(2−1)、R2d−R2e=CH−CH)を用いて前述のスキーム1に従って反応することにより得ることができる。化合物(4)(Z=(2−1)、R2d−R2e=CH−CH)は、例えば下記スキーム5に従って得ることができる。すなわち、下記式(2)(Z=(2−1))で表されるアルデヒド化合物を下記式(8)で表されるアセチレン誘導体と反応させ、引き続き生成する水酸基を酸化することにより、下記式(9)で表されるアセチレン化合物を得る。これにGrubbs錯体を用いてエチレンを付加し、下記式(10)で表されるジエン化合物を得る。次にシクロプロパン化を行った後にカルボニル基を還元し下記式(11)で表されるシクロプロパン化合物を得る。これの水酸基の保護基(R)を脱保護した後、生じた1級水酸基を酸化してラクトン環を形成することにより、(4)(Z=(2−1)、R2d−R2e=CH−CH)を得ることができる。
Figure 2006045109
[上記スキーム中、Rはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基などの水酸基の保護基を表し、Yは前記式(2)の定義に同じ。]
また、上記式(1)で表されるビタミンD誘導体であって、Rが水素原子であり、1位の立体配置がα配置、3位の立体配置がβ配置である誘導体の製造は、例えば下記スキーム6のように、ビタミンDから得られる化合物(12)を、光異性化反応、20位アルデヒドの変換反応を組み合わせて化合物(17)に誘導し、引き続き水酸基の保護基を脱保護することによって行うことができる。
Figure 2006045109
[上記スキーム中、R、R2d、およびR2eは前記定義に同じ。]
ここで用いられる上記式(12)および上記式(13)で表される化合物は、ビタミンDより、文献(テトラへドロン(Tetrahedron)、20巻、4609−4619頁(1987年))記載の方法で得ることができる。
上記式(14)で表される化合物から上記式(15)で表される化合物、および上記式(16)で表される化合物から上記式(17)で表される化合物への変換は、上記式(12)で表される化合物から上記式(13)で表される化合物への変換と同様な方法で光異性化することによりなしうる。
上記式(14)で表される化合物から上記式(16)で表される化合物、上記式(15)で表される化合物から上記式(17)で表される化合物、および上記式(17)で表される化合物から上記式(1)で表される化合物への変換は、前述のスキーム1に記載の方法を同様に行うことによってなしうる。
また、上記に示したラクトン化合物(4)のうち、R2dまたはR2eのどちらか一方が水素原子で他方が水素原子でないものは、下記スキーム7に示すような方法により、ラクトン環酸素原子の結合する炭素aとその隣のRが結合する炭素bの相対立体配置がシンである化合物(4syn)およびアンチである化合物(4anti)を選択的に得ることができる。すなわち、(2)で表されるアルデヒド化合物と(3)で表されるアクリル酸エステル化合物を2価クロム存在下に反応させることにより、(4syn)を選択的に得ることができる(Okudaら、ケミストリー・レターズ(Chemistry Letters)、481−484頁(1985年)参照)。得られた(4syn)のラクトン環を還元し、引き続き生じた1級水酸基を保護して、(5syn)で表されるアルコール化合物を得る。この化合物の2級水酸基を酸化して、(6)で表されるケトン化合物を得て、この化合物のケトン基を還元して、(5anti)で表されるアルコール化合物を得る。最後にこの化合物のRを脱保護し、次いで生じた1級水酸基を酸化してラクトン環を形成することにより、ラクトン環酸素原子の結合する炭素aとその隣のRが結合する炭素bの相対立体配置がアンチである化合物(4anti)を得ることができる。これら立体選択的に得られる(4syn)および(4anti)を用いてスキーム1および5の反応を行うことにより、ラクトン環酸素原子の結合する不斉炭素とその隣のRが結合する不斉炭素の立体配置が制御された化合物(1)を立体選択的に得ることができる。
Figure 2006045109
[上記式(2)、(4syn)、(5syn)、(6)、(5anti)、および(4anti)中、Zは下記式(2−1)、(2−2)、(2−3)、(2−4)、および(2−5)のいずれかを表す。]
Figure 2006045109
上記式(2−1)中、Yは臭素原子あるいはヨウ素原子を表す。なかでも、臭素原子が好ましい。
上記式(2−2)、(2−4)、および(2−5)中、Rはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基、メトキシメチル基、またはテトラヒドロ−4H−ピラン−2−イル基を表す。なかでも、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、メトキシメチル基が好ましい。
上記式(2−3)中、RおよびRはそれぞれ独立にメチル基、エチル基、プロピル基、トリクロロエチル基、またはRとRが一緒になってエチレン基もしくはプロピレン基を表す。なかでもメチル基、RとRが一緒になってエチレン基、またはRとRが一緒になってプロピレン基であることが好ましい。
上記式(2−3)中、Xは酸素原子または硫黄原子を表す。なかでも酸素原子が好ましい。
上記式(2−4)および(2−5)中、Rは水素原子、Rで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルキル基、またはRで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルコキシ基を表す。なかでも水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、トリメチルシリルオキシメチル基、t−ブチルジメチルシリルオキシメチル基、2−トリメチルシリルオキシエチル基、2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル基、3−トリメチルシリルオキシプロピル基、3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロピル基、4−トリメチルシリルオキシブチル基、4−t−ブチルジメチルシリルオキシブチル基、2−トリメチルシリルオキシエトキシ基、2−t−ブチルジメチルシリルオキシエトキシ基、3−トリメチルシリルオキシプロポキシ基、3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ基、4−トリメチルシリルオキシブトキシ基、または4−t−ブチルジメチルシリルオキシブトキシ基であることが好ましく、特にメチル基、3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロピル基、または3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロポキシ基であることが好ましい。
上記式(3)、(4syn)、(5syn)、(6)、(5anti)、および(4anti)中、R2cはRで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−C10のアルキル基、Rで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−C10のアリール基、Rで定義される基で保護された水酸基で置換されていてもよいC−C12のアラルキル基を表す。なかでも、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、フェニル基、フェネチル基、または2−ヒドロキシエチル基であることが好ましく、特にメチル基、エチル基、ブチル基、イソブチル基、またはヘキシル基であることが好ましい。
上記式(3)中、RはC−Cのアルキル基を表す。なかでもメチル基またはエチル基であることが好ましい。
上記式(5syn)、(5anti)、および(6)中、Rはアセチル基、4−オキソペンタノイル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、トリイソプロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、またはt−ブチルジフェニルシリル基を表す。なかでもピバロイル基またはベンゾイル基であることが好ましい。
(2)で表されるアルデヒド化合物と(3)で表されるアクリル酸誘導体を2価クロム存在下に反応させて(4syn)を得る反応において、2価クロムは、反応系中で塩化クロム(III)と水素化リチウムアルミニウム(LAH)を混合して発生させるか、塩化クロム(II)を用いることができる。反応に用いられる有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒;ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の水溶性溶媒;およびこれらの混合溶媒等が挙げられ、化合物の溶解性、反応性を考慮し選ぶことができる。特にTHFが好ましい。反応温度は、一般に−20℃から溶媒の沸点の範囲が使用される。特に、0℃から室温の範囲が好ましい。反応時間は反応原料、反応溶媒および反応温度により異なり、通常薄層クロマトグラフィー等の分析手段を用いて、出発原料が消失するまで行うことが望ましい。
(4syn)で表されるラクトン化合物のラクトン環を還元し、引き続き生じた1級水酸基を保護して、(5syn)で表されるアルコール化合物を得る反応は、次のように行うことができる。還元反応は、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)、LAH、または水素化ホウ素ナトリウムなどにより行うことができる。特に、DIBAL−Hが好ましい。反応に用いられる有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒;ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の水溶性溶媒;およびこれらの混合溶媒等が挙げられ、化合物の溶解性、反応性を考慮して選ぶことができる。特にトルエン、THF、メタノールが好ましい。反応温度は、一般に−78℃から溶媒の沸点の範囲が使用される。特に、−20℃から室温の範囲が好ましい。反応時間は反応原料、反応溶媒、および反応温度により異なり、通常薄層クロマトグラフィー等の分析手段を用いて、出発原料が消失するまで行うことが望ましい。1級水酸基を保護反応は、保護基によって反応条件は異なり、文献記載(グリーンら、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス 第3版(Protective Groups in Organic Synthesis Third Edition)、John Wiley & Sons,Inc(1999年))の方法に従って行うことができる。
(5syn)で表されるアルコール化合物の2級水酸基を酸化して、(6)で表されるケトン化合物を得る反応は、テトラプロピルアンモニウム パールテネート(PrNRuO)とN−メチルモリホリン N−オキシド(NMO)の組合せ、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)とNMOの組合せ、ピリジニウム クロロクロメート(PCC)、またはピリジニウム ジクロメート(PDC)などを用いることができる。反応に用いられる有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒;ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン等の水溶性溶媒;およびこれらの混合溶媒等が挙げられ、化合物の溶解性、反応性を考慮して選ぶことができる。特に塩化メチレン、アセトン、トルエン、およびTHFが好ましく挙げられる。反応温度は、一般に−78℃から溶媒の沸点の範囲が使用される。特に、−20℃から室温の範囲が好ましい。反応時間は反応原料、反応溶媒、および反応温度により異なり、通常薄層クロマトグラフィー等の分析手段を用いて、出発原料が消失するまで行うことが望ましい。
(6)で表されるケトン化合物のケトン基を還元して(5anti)で表されるアルコール化合物を得る反応は、水素化リチウムアルミニウムトリイソプロポキシド、水素化リチウムアルミニウムヒドリド、水素化ホウ素ナトリウム、またはK−セレクトライドなどを用いて行うことができる。特に水素化リチウムアルミニウムトリイソプロポキシドおよび水素化リチウムアルミニウムヒドリドが好ましく挙げられる。反応に用いられる有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒;ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン等の水溶性溶媒;およびこれらの混合溶媒等が挙げられ、化合物の溶解性、反応性を考慮し選ぶことができる。特にTHFおよびメタノールが好ましく挙げられる。反応温度は、一般に−78℃から溶媒の沸点の範囲が使用される。特に、−20℃から室温の範囲が好ましい。反応時間は反応原料、反応溶媒、および反応温度により異なり、通常薄層クロマトグラフィー等の分析手段を用いて、出発原料が消失するまで行うことが望ましい。
(5anti)で表されるアルコール化合物のR部分を脱保護し、次いで生じた1級水酸基を酸化してラクトン環を形成して(4anti)で表されるラクトン化合物を得る反応は次のように行うことができる。1級水酸基を保護反応は、保護基によって反応条件は異なり、文献記載(グリーンら、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス 第3版(Protective Groups in Organic Synthesis Third Edition)、John Wiley & Sons,Inc(1999年))の方法に従って行うことができる。酸化反応は、二酸化マンガン、AgCO−セライト、または二酸化白金などにより行うことができる。反応に用いられる有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒;ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素系溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の水溶性溶媒;およびこれらの混合溶媒等が挙げられ、化合物の溶解性、反応性を考慮し選ぶことができる。特に塩化メチレン、トルエン、THF、およびメタノールが好ましく挙げられる。反応温度は、一般に−78℃から溶媒の沸点の範囲が使用される。特に、−20℃から室温の範囲が好ましい。反応時間は反応原料、反応溶媒、および反応温度により異なり、通常薄層クロマトグラフィー等の分析手段を用いて、出発原料が消失するまで行うことが望ましい。
このようにして得られる前記式(4syn)または(4anti)で表される化合物は、次のようにして(1)で表されるビタミンDラクトン誘導体に誘導することができる。すなわち、Z=(2−1)の場合は、スキーム1に従って反応することにより、ビタミンDラクトン誘導体(1)に誘導することができる。Z=(2−2)および(2−3)の場合は、下記スキーム8に従って反応することにより、ビタミンDラクトン誘導体(1)に誘導することができる。すなわち、Z=(2−2)の場合には、水酸基の保護基Rを脱保護し得られるアルコールをケトン基に酸化して、Z=(2−3)の場合には、ケトン基の保護基RX/RXを脱保護することにより化合物(18)を得る。これをブロモメチレン化あるいはヨードメチレン化することにより、化合物(4syn)(Z=(2−1))または化合物(4anti)(Z=(2−1))が得られる。これをスキーム1に従って反応することにより、ビタミンDラクトン誘導体(1)に誘導することができる。また、化合物(18)を文献記載(例えば、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、67巻、1580頁(2002年))の方法によって得られる化合物(19)とWittig反応し、得られるトリエン誘導体の水酸基の保護基を脱保護することによってもビタミンDラクトン誘導体(1)に誘導することができる。
Figure 2006045109
Z=(2−4)およびZ=(2−5)の場合は、スキーム6に従って反応することにより、ビタミンDラクトン誘導体(1)に誘導することができる。
以上のようにして得られるビタミンDラクトン誘導体は、必要に応じて前述のような医薬上許容される溶媒和物に変換することができる。
また、本発明は治療有効量の上記式(1)で表されるビタミンD誘導体またはその医薬上許容される溶媒和物を含有する骨パジェット病または高カルシウム血症の治療剤である。
本発明の治療剤は、経口的に、あるいは静脈内、皮下、筋肉内、経皮、経鼻、直腸内等の非経口的に、または吸入によって投与することができる。
経口投与のための剤型としては、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、カプセル剤などがある。
錠剤を調製する際には常法に従ってラクトース、スターチ、炭酸カルシウム、結晶性セルロース、あるいはケイ酸などの賦形剤;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、リン酸カルシウム、あるいはポリビニルピロリドン等の結合剤;アルギン酸ナトリウム、重ソウ、ラウリル硫酸ナトリウムやステアリン酸モノグリセライド等の崩壊剤;グリセリン等の潤滑剤;カオリン、コロイド状シリカ等の吸収剤;タルク、粒状ホウ酸などの潤滑剤などの添加剤が用いられて製剤化される。
丸剤、散剤または顆粒剤も上記と同様添加剤を用いて常法に従って製剤化される。
液剤、懸濁剤、シロップ剤などの液体製剤も常法に従って製剤化される。担体としては例えばトリカプリリン、トリアセチン、ヨード化ケシ油脂肪酸エステル等のグリセロールエステル類;水;エタノール等のアルコール類;流動パラフィン、ココナッツ油、大豆油、ゴマ油、トウモロコシ油等の油性基剤が用いられる。
カプセル剤は散剤、顆粒剤、液体製剤等をゼラチン等のカプセルに充填することにより成型される。
静脈内、皮下、筋肉内投与の剤型としては無菌の水性あるいは非水溶性溶液剤などの形態にある注射剤がある。水溶性液剤は、例えば生理食塩水などが用いられる。非水性溶液剤は、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコールまたはオリーブ油のような植物油、オレイン酸エチル、ヨード化ケシ油脂肪酸エステルのような注射しうる有機エステル類などが用いられる。これらの製剤には必要に応じて等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定剤などが添加され、またバクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合、あるいは照射等の処理を適宜行うことによって無菌化できる。また無菌の固形製剤を製造し、使用直前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して使用することができる。また本発明化合物は、α,β、または、γ−シクロデキストリンあるいはメチル化シクロデキストリン等と包接化合物を形成して使用することもできる。またリポ化の形態にした注射剤でもよい。
経皮投与用薬剤の剤形としては、軟膏、クリーム、ローション、液剤等が挙げられる。軟膏の基剤としては、例えばヒマシ油、オリーブ油、ゴマ油、サフラワー油などの脂肪油;ラノリン;白色、黄色もしくは親水ワセリン;ロウ;オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルイドデカノール、ヘキシルデカノールなどの高級アルコール類;グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブタンジオールなどのグリコール類などが挙げられる。また本発明化合物の可溶化剤としてエタノール、ジメチルスルホキシド、ポリエチレングリコールなどを用いてもよい。また必要に応じて、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、ソルビン酸、ホウ酸などの保存剤;ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤などを用いてもよい。また、経皮吸収促進を図るため、ジイソプロピルアジペート、ジエチルセバケート、エチルカプロエート、エチルラウレートなどの吸収促進剤を加えてもよい。また、安定化を図るため、本発明化合物はα,βまたはγ−シクロデキストリンあるいはメチル化シクロデキストリン等と包接化合物を形成して使用することもできる。
軟膏は通常の方法によって製造することができる。クリーム剤としては水中油型クリーム剤の形態が本発明化合物の安定化を図るうえで好ましい。また、その基剤としては、前述したように脂肪油、高級アルコール類、グリコール類などが用いられ、またジエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウムなどの乳化剤が用いられる。さらに、必要に応じて前述したような保存剤、酸化防止剤などを添加してもよい。また、軟膏剤の場合と同様に、本発明化合物をシクロデキストリン、メチル化シクロデキストリンの包接化合物として用いることもできる。クリーム剤は通常の方法によって製造することができる。
ローション剤としては、懸濁型、乳剤型、溶液型ローション剤が挙げられる。懸濁型ローション剤は、アルギン酸ナトリウム、トラガント、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの懸濁化剤を用い、必要に応じて酸化防止剤、保存剤などを加えて得られる。乳化型ローション剤は、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウムなどの乳化剤を用い、通常の方法で得られる。溶剤としては、本発明化合物をエタノールなどのアルコール溶液に溶解し、必要に応じて酸化防止剤、保存剤などを添加したものが挙げられる。
これらの剤形以外でも、パスタ剤、パップ剤、エアゾール剤等の剤形が挙げられる。かかる製剤は通常の方法によって製造することができる。
経鼻による投与の製剤は、液状または粉末状の組成物として与えられる。液状剤の基剤としては水、食塩水、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液等が用いられ、さらに界面活性剤、酸化防止剤、安定剤、保存剤、粘性付与剤を含んでいてもよい。粉末状剤の基剤としては水吸収性のものが好ましく、例えば、水易溶性のポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリアクリル酸アンモニウムなどのポリアクリル酸塩類、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース低級アルキルエーテル類、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、アミロース、プルランなどが挙げられる。また、水難溶性の結晶セルロース、α−セルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース類、ヒドロキシプロピン澱粉、カルボキシメチル澱粉、架橋澱粉、アミロース、アミロペクチン、ペクチンなどの澱粉類、ゼラチン、カゼイン、カゼインナトリウムなどのタンパク類、アラビアガム、トラガントガム、グルコマンナンなどのガム類、ポリビニルポリピロリドン、架橋ポリアクリル酸およびその塩、架橋ポリビニルアルコールなどが挙げられ、これらを混合して用いてもよい。さらに粉末状剤には、酸化防止剤、着色剤、保存剤、防腐剤等を添加してもよい。かかる液状剤、粉末状剤は例えばスプレー器具等を用いて投与することができる。
直腸内投与のためには、ゼラチンソフトカプセルなどの通常の坐剤が用いられる。
また吸入のためには、スプレー、ネブライザー、アトマイザー等の投与装置を用いて、本発明の有効成分のビタミンD誘導体を単独もしくはは適当な生体適合性の賦形剤と組み合わせて粉末状もしくは液状組成物として疾患部位に投与することができる。あるいは、フロン等のエアロゾル用噴射剤に懸濁することによって疾患部位に投与することもできる。
本発明の有効成分の治療有効量は、投与経路、患者の年齢、性別、疾患の程度によって異なるが、通常0.001−10000μg/日程度であり、投与回数は通常1−3回/日ないし1−3回/週であり、このような条件を満足するように製剤を調製するのが好ましい。
なお、本発明の治療剤は、既存の薬剤と併用することも可能である。
本発明の上記式(1)で表されるビタミンD誘導体の、骨粗鬆症治療剤としての有用性は、後記実施例に具体的に示すように、本発明化合物の1α,25−ジヒドロキシビタミンDレセプター(VDR)に対する結合能およびHL−60細胞を用いた分化誘導作用およびサルの血中PTH濃度推移を指標に示された。すなわち、本発明の化合物はVDRに非常に高い親和性で結合し、かつ1α、25−ジヒドロキシビタミンDにより誘導されたHL−60細胞の分化を特異的に抑制することが判明した。このことより本発明の化合物がビタミンDアンタゴニストとして作用することが明らかとなった。さらに本発明化合物を投与したサルは血中PTH濃度が増加した。従って、本発明化合物の投与はPTH製剤を投与した場合と同等の効果、すなわち強力な骨形成促進効果が期待できるので、これらビタミンD3アンタゴニストは骨粗鬆症治療剤として有用である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。各実施例における化合物No.は前記の表に示した化合物No.を示す。なお、化合物No.にアルファベットのついているものは、それらの異性体である。
[参考例1]
エチル 2−ブロモメチル−2−ブテノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Me/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
文献(Helv.Chem.Acta、67巻、413−415頁、1984年)に従って実施した。
(1)エチル アクリレート1g(9.99mmol)、アセトアルデヒド約0.6ml、DABCO(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)168mg(1.50mmol)を混合し、室温で9日間攪拌した。反応液をジエチルエーテルで抽出し、有機層を水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮してアリルアルコールを得た(1.7g)。収率100%。
(2)NBS(N−ブロモスクシンイミド)950mg(5.3mmol)のジクロロメタン(4ml)懸濁液に、0℃でジメチルスルフィド431μl(5.9mmol)を滴下し、0℃で10分間攪拌した。この反応液中に0℃で、上記で得られたアリルアルコール700mg(4.86mmol)のジクロロメタン(6ml)溶液を滴下し、室温で22時間攪拌した。反応液を飽和食塩水と氷の混合物の中に注ぎ込み、ジクロロメタン層を分離した。水層をジエチルエーテルで洗浄し、先のジクロロメタン層と合わせ、これを無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジエチルエーテル:ジクロロメタン=1:1)で精製し、エチル 2−ブロモメチル−1−ブテノエート730mgを得た。収率73%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.92 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 4.25 (s, 2 H), 4.27 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 7.07 (q, J = 7.3 Hz, 1 H).
[参考例2]
エチル 2−ブロモメチル−2−ペンテノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Et/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをプロピオンアルデヒドに替えて行った。収率42%(プロピオンアルデヒドより)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.13 (t, J = 7.6 Hz, 3 H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 2.32 (dt, J = 7.6, 15.2 Hz, 2 H), 4.23 (s, 2 H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 6.96 (t, J = 7.6 Hz, 1 H).
[参考例3]
エチル 2−ブロモメチル−2−ヘキセノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Pr/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをブチルアルデヒドに替えて行った。収率29%(ブチルアルデヒドより)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.49-1.62 (m, 2 H), 2.28 (q, J =7.4 Hz, 2 H), 4.24 (s, 2 H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 6.97 (t, J = 7.6 Hz, 1 H).
[参考例4]
エチル 2−ブロモメチル−4−メチル−2−ペンテノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =i−Pr/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをイソブチルアルデヒドに替えて行った。収率27%(1段階目反応)、29%(2段階目反応)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.10 (d, J = 6.6 Hz, 5 H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 2.72-2.82 (m, 1 H), 4.24 (s, 2 H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 1 H), 6.76 (d, J = 10.5 Hz, 1 H).
[参考例5]
エチル 2−ブロモメチル−2−ヘプテノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Bu/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをバレルアルデヒドに替えて行った。収率25%(バレルアルデヒドより)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.94 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.34-1.59 (m, 4 H), 2.30 (q, J = 7.3 Hz, 2 H), 4.24 (s, 2 H), 4.25 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 6.97 (t, J = 7.6 Hz, 1 H).
[参考例6]
エチル 2−ブロモメチル−5−メチル−2−ヘキセノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =i−Bu/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをイソ吉草酸アルデヒドに替えて行った。収率22%(1段階目反応)、83%(2段階目反応)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 6 H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.78-1.92 (m, 1 H), 2.16-2.22 (m, 2 H), 4.23 (s, 2 H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 7.00 (t, J = 7.8 Hz, 1 H).
[参考例7]
エチル 2−ブロモメチル−2−ノネノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Hex/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをヘプタナールに替えて行った。収率44%(ヘプタナールより)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.89 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.29-1.53 (m, 11 H), 2.26-2.33 (m, 4 H), 4.19-4.28 (m, 4 H), 6.97 (t, J = 7.6 Hz, 1 H).
[参考例8]
エチル 2−ブロモメチル−2−ウンデセノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Octyl/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをノニルアルデヒドに替えて行った。収率62%(ノニルアルデヒドより)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.24-1.65 (m, 15 H), 2.29 (q, J =7.6 Hz, 2 H), 4.19-4.34 (m, 4 H), 6.97 (t, J = 7.6 Hz, 1 H).
[参考例9]
エチル 2−ブロモメチル−3−フェニル−2−プロペノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Ph/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドをベンズアルデヒドに替えて行った。収率84%(1段階目反応)、82%(2段階目反応)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.39 (t, J = 7.1 Hz, 1 H), 4.34 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 4.41 (s, 2 H), 7.38-7.50 (m, 3 H), 7.55-7.60 (m, 2 H), 7.83 (s, 1 H).
[参考例10]
エチル 2−ブロモメチル−5−フェニル−2−ペンテノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =Phenethyl/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドを3−フェニルプロピオンアルデヒドに替えて行った。収率46%(3−フェニルプロピオンアルデヒドより)。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.31 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 2.62 (t, J = 7.6 Hz, 2 H), 2.83 (t, J = 7.6 Hz, 2 H), 4.15 (s, 2 H), 4.25 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 7.00 (t, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.19-7.30 (m, 5 H).
[参考例11]
メチル 2−ブロモメチル−3−メチル−2−ブテノエート(化合物(3a)(R 2d =R 2e =R =Me))の製造
Figure 2006045109
(1)文献に従って(Helv.Chem.Acta 77巻、1480−1484頁(1994年)、アリルアルコールを得た。収率50%。
(2)上記で得られたアリルアルコール200mg(1.4mmol)をジエチルエーテル(4.6ml)に溶解し、0℃でPBr 0.08ml(0.83mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。0℃で反応液に水を加え、水層をジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製すると、(化合物(3)(R2a=R2b=R=Me))が240mg得られた。収率83%。無色油状物質。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.99 (s, 3 H), 2.16 (s, 3 H), 3.79 (s, 3 H), 4.31(s, 2 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 23.0, 24.0, 29.4, 51.7, 124.6, 153.8, 166.9.
LRMS m/z 205 (M+), 191, 175
HRMS calcd for C7H11O2 79Br 205.9942, found 205.9951
[参考例12]
エチル 2−ブロモメチル−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−ペンテノエート(化合物(3a)(R 2d /R 2e =TBSOEt/水素原子、R =Et))の製造
Figure 2006045109
参考例1と同様に、アセトアルデヒドを3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピオンアルデヒドに替えて行った。収率20%(3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピオンアルデヒドより)。なお、3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピオンアルデヒドはプロパンジオールをモノ(t−ブチルジメチルシリルオキシ)化し、得られたモノアルコールを酸化することにより得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (s, 9 H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 2.50-2.57 (m, 2 H), 3.80 (t, J = 6.4 Hz, 2 H), 4.19 (s, 2 H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 2 H), 7.05(t, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.35-7.47 (m, 6 H), 7.63-7.67(m, 4 H).
[参考例13]
1α,3β−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(R)−ホルミルメチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物(15))の製造
Figure 2006045109
(1)文献記載の方法(Tetrahedron、20巻、4609−4619頁、1987年)で得られる化合物(13)(PG=TBS、20位の立体配置=(S)配置)1.15g(2.0mmol)をTHF(10ml)とMeOH(10ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷した。この溶液に水素化ホウ素ナトリウム38mg(2.0mmol)を加え、そのまま1.5時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、反応液を約半量まで濃縮した。濃縮液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1から15:1)で精製すると、化合物(A)が200mg得られた。収率17%。
(2)上記で得られた化合物(A)200mg(0.348mmol)をピリジン1.5mlに溶解し、これにトシルクロリド133mg(0.696mmol)を加えて室温で7.5時間撹拌した。反応液に1M塩酸を加えた後、反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮すると、トシル体の粗体が得られた(257mg)。これを無水N、N−ジメチルホルムアミド3mlに溶解し、これにシアン化カリウム45mg(0.696mmol)、18−クラウン−6 9mg(0.035mmol)を加えて100℃で3.5時間撹拌した。反応液に水を加えた後、反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:1)で精製すると、化合物(B)が121mg得られた。収率60%。
(3)上記で得られた化合物(B)121mg(0.207mmol)を無水塩化メチレン3mlに溶解し、−75℃に冷却した。これにDIBAL−Hのトルエン溶液0.41ml(1.01M、0.41mmol)を加え、そのまま3時間撹拌した。さらにDIBAL−Hのトルエン溶液0.41ml(1.01M、0.41mmol)を加え、そのまま徐々に温度を上げながら(−75℃ → −10℃)3時間撹拌した。反応液に水および6M塩酸を加えた後、反応液を塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:1)で精製すると、化合物(15)が70mg得られた。収率58%。
[実施例1]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−メチル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.101a、化合物No.101b、化合物No.101c、化合物No.101d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)113mg(0.192mmol)の無水THF溶液(3ml)に、参考例1で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Me/水素原子、R=Et)80mg(0.386mmol)、亜鉛26mg(0.397mmol)、および飽和塩化アンモニウム水(1.7ml)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、化合物(C)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(C)(3番目の極性) 66mg(収率48%)、化合物(C)(2番目の極性) 22mg(収率16%)、化合物(C)(最も高極性) 39mg(収率28%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のメチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(C)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(C)(2番目の極性)と化合物(C)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(C)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.04-0.07 (m, 12 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.94 (d, J = 6.3 Hz, 2.4 H), 0.95 (d, J = 6.3 Hz, 0.6 H), 1.10 (d, J = 7.0 Hz, 2.4 H), 1.12 (d, J = 6.8 Hz, 0.6 H), 1.15-2.05 (m, 20 H), 2.21 (dd, J = 12.9, 7.7 Hz, 1 H), 2.42-2.47 (m, 1 H), 2.68-2.86 (m, 2 H), 3.62-3.70 (m, 0.2 H), 3.73-3.80 (m, 0.8 H), 4.15-4.30 (m, 3 H), 4.36 (dd, J = 6.3, 3.4 Hz, 1 H), 4.86 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.16 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.58 (s, 0.8 H), 5.61 (s, 0.2 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 10.0 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 1.2 Hz, 1 H).
MS m/z 715 (M+), 697 ((M-H2O)+), 583, 451, 249
化合物(C)(2番目の極性):
1H-NMR(CDCl3) δ: 0.06 (s, 9 H), 0.07 (s, 3 H), 0.53 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.16 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.00-2.05 (m, 20 H), 2.18-2.25 (m, 1 H), 2.42-2.47 (m, 1 H), 2.70-2.85 (m, 2 H), 3.66-3.74 (m, 1 H), 4.15-4.30 (m, 3 H), 4.37 (dd, J = 6.6, 3.9 Hz, 1 H), 4.86 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.66 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 6.20-6.30 (m, 2 H).
MS m/z 715 (M+), 697 ((M-H2O)+), 583, 451, 249
化合物(C)(最も高極性):
1H-NMR(CDCl3) δ: 0.06 (s, 9 H), 0.07 (s, 3 H), 0.56 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.03 (d, J = 5.6 Hz, 3 H), 1.16 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.15-2.05 (m, 20 H), 2.21 (dd, J = 13.2, 7.3 Hz, 1 H), 2.41-2.48 (m, 1 H), 2.75-2.95 (m, 2 H), 3.78-3.83 (m, 1 H), 4.15-4.30 (m, 3 H), 4.35-4.40 (m, 1 H), 4.86 (d, J = 3.9 Hz, 1 H), 5.17-5.20 (m, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.32 (s, 1 H).
MS m/z 715 (M+), 697 ((M-H2O)+), 583, 451, 249
(2−a)上記で得られた化合物(C)(3番目の極性)66mg(92μmol)の無水THF溶液(1.5ml)に、0℃でTBAFのTHF溶液92μl(1.0M、92μmol)を加え、0℃で1.5時間攪拌した。さらにTBAFのTHF溶液92μl(1.0M、92μmol)を加え、0℃で0.5時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をトルエンとアセトニトリルの混合溶液(1:1、2ml)に溶解し、0℃でLiBF 35mg(0.373mmol)と硫酸のアセトニトリル溶液3.7ml(0.1M、0.373mmol)を加え、0℃で15分攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をHPLCにより精製し(逆相、A=95%HO/CHCN;B=95%CHOH/HO;B=80%)、No.101a(低極性)3.0mg(収率7%、純度99%)およびNo.101b(高極性)8.2mg(収率20%、純度99%)を得た。これらは、ラクトン環上のメチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
No.101a(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-2.15 (m, 18 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.54-2.70 (m, 2 H), 2.83 (dd, J = 12.2, 4.1 Hz, 1 H), 4.02-4.12 (m, 1 H), 4.18-4.28 (m, 1 H), 4.38-4.48 (m, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 5.34 (s, 1 H), 5.53 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 458 ((M+23)+), 441 ((M+1)+), 423 ((M+1-H2O)+), 405
No.101b(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.00 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.13 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.00-2.10 (m, 18 H), 2.31 (dd, J = 13.7, 6.6 Hz, 1 H), 2.53-2.63 (m, 1 H), 2.82 (dd, J = 11.7, 3.2 Hz, 1 H), 3.10-3.20 (m, 1 H), 4.18-4.28 (m, 1 H), 4.38-4.48 (m, 1 H), 4.62-4.72 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 458 ((M+23)+), 441 ((M+1)+), 423 ((M+1-H2O)+), 405
(2−b)上記で得られた化合物(C)(2番目の極性)22mg(31μmol)の無水THF溶液(1.0ml)に、0℃でTBAFのTHF溶液31μl(1.0M、31μmol)を加え、0℃で2時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。残渣をトルエンとアセトニトリルの混合溶液(1:1、2ml)に溶解し、0℃でLiBF 12mg(0.128mmol)と硫酸のアセトニトリル溶液1.3ml(0.1M、0.128mmol)を加え、0℃で25分攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。残渣をHPLCにより精製し(逆相、A=95%HO/CHCN;B=95%CHOH/HO;B=80%)、No.101c 2.1mg(収率16%、純度96%)を得た。
No.101c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-2.15 (m, 18 H), 2.32 (dd, J = 13.7, 6.8 Hz, 1 H), 2.55-2.70 (m, 2 H), 2.78-2.87 (m, 1 H), 4.08 (dt, J = 6.6, 5.4 Hz, 1 H), 4.18-4.28 (m, 1 H), 4.40-4.47 (m, 1 H), 4.99-5.01 (m, 1 H), 5.32-5.34 (m, 1 H), 5.54 (d, J = 2.9 Hz 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 458 ((M+23)+), 441 ((M+1)+), 423 ((M+1-H2O)+), 405
(2−c)上記で得られた化合物(C)(最も高極性)39mg(55μmol)の無水THF溶液(1.5ml)に、0℃でTBAFのTHF溶液55μl(1.0M、55μmol)を加え、0℃で2時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。残渣をトルエンとアセトニトリルの混合溶液(1:1、2ml)に溶解し、0℃でLiBF 20mg(0.213mmol)と硫酸のアセトニトリル溶液2.1ml(0.1M、0.213mmol)を加え、0℃で20分攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。残渣をHPLCにより精製し(逆相、A=95%HO/CHCN;B=95%CHOH/HO;B=80%)、No.101d 7.2mg(収率30%、純度99%)を得た。
No.101d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.13 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.20-2.10 (m, 18 H), 2.32 (dd, J = 13.7, 6.6 Hz, 1 H), 2.59 (d, J = 13.4, 3.7 Hz, 1 H), 2.83 (dd, J = 12.4, 4.4 Hz, 1 H), 3.05-3.15 (m, 1 H), 4.10-4.20 (m, 1 H), 4.40-4.48 (m, 1 H), 4.55-4.63 (m, 1 H), 4.99-5.01 (m, 1 H), 5.33-5.35 (m, 1 H), 5.54 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 458 ((M+23)+), 441 ((M+1)+), 423 ((M+1-H2O)+), 405
[実施例2]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−エチル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.102a、化合物No.102b、化合物No.102c、化合物No.102d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)202mg(0.344mmol)の無水THF溶液(3ml)に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)114mg(0.516mmol)の無水THF溶液(1.5ml)、亜鉛34mg(0.516mmol)、および飽和塩化アンモニウム水(3ml)を加え、室温で3.5時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、化合物(D)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(D)(3番目の極性) 101mg(収率40%)、化合物(D)(2番目の極性) 50mg(収率20%)、化合物(D)(最も高極性) 34mg(収率14%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のエチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(D)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(D)(2番目の極性)と化合物(D)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(D)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.90-0.96 (m, 3 H), 1.23-2.05 (m, 23 H), 2.17-2.25 (m, 2 H), 2.43-2.47 (m, 2 H), 2.80-2.84 (m, 1 H), 3.76 (br, 1 H), 4.08-4.24 (m, 3 H), 4.34-4.36 (m, 1 H), 4.86 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.47 & 5.52 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23- 6.29 (m, 2 H).
MS m/z 729.5 ((M+1)+)
化合物(D)(2番目の極性):
1H-NMR(CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.53 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.00 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.23-2.04 (m, 24 H), 2.18-2.25 (m, 1 H), 2.43-2.48 (m, 2 H), 2.79-2.83 (m, 1 H), 3.79 (br, 1 H), 4.08-4.26 (m, 3 H), 4.38 (br, 1 H), 4.86 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 10.9 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.29 (s, 1 H).
MS m/z 729.5 ((M+1)+)
化合物(D)(最も高極性):
1H-NMR(CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.02 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.14-2.05 (m, 24 H), 2.18-2.25 (m, 1 H), 2.41-2.58 (m, 2 H), 2.80-2.84 (m, 1 H), 3.75-3.76 (m, 1 H), 4.08-4.26 (m, 3 H), 4.36-4.38 (m, 1 H), 4.87 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.19 (s, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.34 (s, 1 H).
MS m/z 729.5 ((M+1)+)
(2−a)上記で得られた化合物(D)(3番目の極性)101mg(139μmol)の無水THF溶液(2ml)に、水酸化リチウム水溶液1.0ml(4.0M、4.0mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をトルエンとアセトニトリルの混合溶液(1:1、2ml)に溶解し、LiBF 39mg(0.42mmol)を加えて氷冷した。この溶液に硫酸のアセトニトリル溶液0.25ml(1.0M、0.25mmol)を加え、0℃で1時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をセップパックシリカブラスカートリッジ(Waters製、ヘキサン:酢酸エチル=1:1 → ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=3:6:1)およびHPLCにより精製し(逆相、A=95%HO/CHCN;B=95%CHOH/HO;B=85%)、No.102a(低極性)6.5mg(収率10%、純度97%)およびNo.102b(高極性)15.3mg(収率24%、純度97%)を得た。これらは、ラクトン環上のエチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
No.102a(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.26-1.73 (m, 5 H), 1.83-2.05 (m, 13 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.51-2.62 (m, 2 H), 2.80-2.85 (m, 1 H), 4.22-4.32 (m, 2 H), 4.41-4.46 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
MS m/z 455.3 ((M+1)+)
No.102b(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.72-2.05 (m, 18 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.57-2.62 (m, 1 H), 2.80-2.92 (m, 2 H), 4.22-4.25 (m, 1 H), 4.41-4.45 (m, 1 H), 4.64-6.70 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.52 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 455.3 ((M+1)+)
(2−b)上記で得られた化合物(D)(2番目の極性)50mg(69μmol)の無水THF溶液(2.0ml)に、水酸化リチウム水溶液0.5ml(4.0M、2.0mmol)を加え、室温で45分間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をトルエンとアセトニトリルの混合溶液(1:1、2ml)に溶解し、LiBF 19mg(0.21mmol)を加えて氷冷した。この溶液に硫酸のアセトニトリル溶液0.123ml(1.0M、0.123mmol)を加え、0℃で1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をセップパックシリカブラスカートリッジ(Waters製、ヘキサン:酢酸エチル=1:1 → ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=3:6:1)およびHPLCにより精製し(逆相、A=95%HO/CHCN;B=95%CHOH/HO;B=85%)、No.102c 8.9mg(収率29%、純度99.5%)を得た。
No.102c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.14-1.74 (m, 13 H), 1.84-2.07 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.55-2.62 (m, 2 H), 2.80-2.85 (m, 1 H), 4.23-4.30 (m, 2 H), 4.43 (br, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.59 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 455.4 ((M+1)+)
(2−c)上記で得られた化合物(D)(最も高極性)34mg(47μmol)の無水THF溶液(2.0ml)に水酸化リチウム水溶液0.34ml(4.0M、1.36mmol)を加え、室温で60分間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をトルエンとアセトニトリルの混合溶液(1:1、2ml)に溶解し、LiBF 13mg(0.14mmol)を加えて氷冷した。この溶液に硫酸のアセトニトリル溶液0.084ml(1.0M、0.084mmol)を加え、0℃で1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をセップパックシリカブラスカートリッジ(Waters製、ヘキサン:酢酸エチル=1:1 → ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=3:6:1)およびHPLCにより精製し(逆相、A=95%HO/CHCN;B=95%CHOH/HO;B=85%)、No.102d 9.2mg(収率43%、純度99.7%)を得た。
No.102d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.23-1.79 (m, 13 H), 1.87-2.08 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.4 Hz, 1 H), 2.57-2.62 (m, 1 H), 2.80-2.85 (m, 2 H), 4.24 (br, 1 H), 4.44 (br, 1 H), 4.55-4.62 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.52 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
MS m/z 455.4 ((M+1)+)
[実施例3]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−プロピル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.103a、化合物No.103b、化合物No.103c、化合物No.103d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)205mg(0.349mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例3で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Pr/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(E)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(E)(3番目の極性) 98mg(収率38%)、化合物(E)(2番目の極性) 43mg(収率17%)、化合物(E)(最も高極性) 38mg(収率15%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のプロピル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(E)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(E)(2番目の極性)と化合物(E)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(E)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.059 (s, 6 H), 0.062 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.876 (s, 9 H), 0.882 (s, 9 H), 0.92-2.03 (m, 28 H), 2.18-2.25 (m, 2 H), 2.41-2.66 (m, 2 H), 2.79-2.84 (m, 1 H), 3.75 (br, 1 H), 4.18-4.26 (m, 3 H), 4.36-4.37 (m, 1 H), 4.87 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.19 (s, 1 H), 5.54 & 5.59 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.28-6.32 (m, 1 H).
MS m/z 743.5 ((M+1)+)
化合物(E)(2番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 6 H), 0.07 (s, 6 H), 0.53 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.00 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.03-1.96 (m, 26 H), 2.22-2.25 (m, 1 H), 2.41-2.45 (m, 1 H), 2.60-2.61 (m, 1 H), 2.71-2.83 (m, 1 H), 3.78 (br, 1 H), 4.18-4.26 (m, 3 H), 4.38 (br, 1 H), 4.86 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.65 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 10.7 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 1.3 Hz, 1 H).
MS m/z 743.5 ((M+1)+)
化合物(E)(最も高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.059 (s, 6 H), 0.062 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.876 (s, 9 H), 0.882 (s, 9 H), 1.02 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.15-2.03 (m, 25 H), 2.18-2.25 (m, 1 H), 2.41-2.45 (m, 2 H), 2.64-2.69 (m, 1 H), 2.79-2.84 (m, 1 H), 3.75 (br, 1 H), 4.16-4.26 (m, 3 H), 4.36-4.40 (m, 1 H), 4.87 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.19 (s, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.31 (d, J = 1.2 Hz, 1 H).
MS m/z 743.5 ((M+1)+)
(2−a)上記で得られた化合物(E)(3番目の極性)98mg(132μmol)を用いて実施例2(2−a)と同様な反応を行い、No.103a(低極性)16.4mg(収率27%、純度98%)およびNo.103b(高極性)15.7mg(収率25%、純度99%)を得た。これらは、ラクトン環上のプロピル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
No.103a(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.21-2.05 (m, 20 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.58-2.62 (m, 2 H), 2.80-2.85 (m, 1 H), 4.23-4.30 (m, 2 H), 4.40-4.46 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
MS m/z 469.3 ((M+1)+)
No.103b(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 6.9 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05-2.05 (m, 20 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.57-2.62 (m, 1 H), 2.80-2.85 (m, 1 H), 2.97-3.00 (m, 1 H), 4.23-4.24 (m, 1 H), 4.40-4.45 (m, 1 H), 4.63-6.69 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.51 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 469.2 ((M+1)+)
(2−b)上記で得られた化合物(E)(2番目の極性)43mg(58μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.103c 11.0mg(収率41%、純度99.5%)を得た。
No.103c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.16-1.74 (m, 14 H), 1.84-2.08 (m, 6 H), 2.32 (dd, J = 13.2, 6.4 Hz, 1 H), 2.58-2.63 (m, 2 H), 2.80-2.85 (m, 1 H), 4.24-4.28 (m, 2 H), 4.40-4.47 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 10.9 Hz, 1 H).
MS m/z 469.3 ((M+1)+)
(2−c)上記で得られた化合物(E)(最も高極性)38mg(51μmol)を用いて実施例2(2−c)と同様な反応を行い、No.103d 8.5mg(収率35%、純度99%)を得た。
No.103d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.29-1.76 (m, 14 H), 1.87-2.05 (m, 6 H), 2.32 (dd, J = 13.5, 6.4 Hz, 1 H), 2.60 (dd, J = 13.4, 3.5 Hz, 1 H), 2.80-2.92 (m, 2 H), 4.22-4.24 (m, 1 H), 4.41-4.45 (m, 1 H), 4.54-4.61 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (t, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.50 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 469.3 ((M+1)+)
[実施例4]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−イソプロピル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.104a、化合物No.104b)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)205mg(0.349mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例4で得られる化合物(3a)(R2d/R2e=i−Pr/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(F)(低極性)46mg(収率50%)、化合物(F)(高極性)22mg(収率38%)を得た。これらは、水酸基の結合する不斉炭素および/またはその隣のイソプロピル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
化合物(F)(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.54 (s, 3 H), 0.80 (d, J = 6.0 Hz, 3 H), 0.86 (s, 9 H), 0.87 (s, 9 H), 0.95 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.04 (d, J = 6.0 Hz, 3 H), 1.05-2.10 (m, 21 H), 2.17-2.25 (m, 1 H), 2.40-2.50 (m, 1 H), 2.75-2.85 (m, 1 H), 3.00-3.10 (m, 1 H), 3.90-4.00 (m, 1 H), 4.07-4.15 (m, 3 H), 4.36 (dd, J = 6.1, 3.2 Hz, 1 H), 4.85 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.14-5.17 (m, 1 H), 5.50 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.10-6.18 (m, 2 H).
MS m/z 743 (M+), 625 ((M-H2O)+), 611
化合物(F)(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 9 H), 0.07 (s, 3 H), 0.52 (s, 3 H), 0.81 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.10-2.20 (m, 21 H), 2.21 (dd, J = 13.2, 7.1 Hz, 1 H), 2.40-2.50 (m, 1 H), 2.75-2.85 (m, 1 H), 3.25-3.35 (m, 1 H), 3.97-4.03 (m, 1 H), 4.15-4.30 (m, 3 H), 4.35-4.40 (m, 1 H), 4.86 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.65 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 1.5 Hz, 1 H).
MS m/z 743 (M+), 625 ((M-H2O)+), 611
(2−a)上記で得られた化合物(F)(低極性)44mg(59μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.104a 15mg(収率54%、純度99%)を得た。
No.104a:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.94 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.04 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.10-2.10 (m, 19 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.44-2.52 (m, 1 H), 2.60 (dd, J = 13.2, 3.2 Hz, 1 H), 2.82 (dd, J = 11.7, 3.7 Hz, 1 H), 4.20-4.28 (m, 1 H), 4.40-4.48 (m, 2 H), 5.00 (s, 1 H), 5.32-5.34 (m, 1 H), 5.60 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.34 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.5 Hz, 1 H).
MS m/z 486 ((M+H2O)+), 469 ((M+1)+), 451 ((M+1-H2O)+), 433
(2−b)上記で得られた化合物(F)(高極性)35mg(47μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.104b 8.7mg(収率39%、純度99%)を得た。
No.104b:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.93 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.10-2.10 (m, 19 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.47-2.55 (m, 1 H), 2.60 (dd, J = 13.7, 3.4 Hz, 1 H), 2.82 (dd, J = 12.4, 4.1 Hz, 1 H), 4.18-4.28 (m, 1 H), 4.35-4.41 (m, 1 H), 4.41-4.48 (m, 1 H), 4.98-5.00 (m, 1 H), 5.32-5.34 (m, 1 H), 5.61 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.33 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 486 ((M+H2O)+), 469 ((M+1)+), 451 ((M+1-H2O)+), 433
[実施例5]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−ブチル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.105a、化合物No.105b、化合物No.105c、化合物No.105d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)201mg(0.342mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例5で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Bu/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(G)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(G)(3番目の極性) 108mg(収率42%)、化合物(G)(2番目の極性) 41mg(収率16%)、化合物(G)(最も高極性) 40mg(収率15%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のブチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(G)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(G)(2番目の極性)と化合物(G)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(G)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.85-2.04 (m, 31 H), 2.22-2.34 (m, 1 H), 2.43-2.47 (m, 2 H), 2.80-2.84 (m, 1 H), 3.76 (br, 1 H), 4.11-4.27 (m, 3 H), 4.29-4.34 (m, 1 H), 4.86 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.16 (s, 1 H), 5.53 & 5.58 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 10.4 Hz, 1 H), 6.25-6.27 (m, 1 H).
MS m/z 757.5 ((M+1)+)
化合物(G)(2番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 6 H), 0.07 (s, 6 H), 0.53 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.85-1.96 (m, 31 H), 2.17-2.25 (m, 1 H), 2.43-2.46 (m, 1 H), 2.57-2.61 (m, 1 H), 2.72-2.83 (m, 1 H), 3.78 (br, 1 H), 4.11-4.26 (m, 3 H), 4.35-4.37 (m, 1 H), 4.86 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.65 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 1.3 Hz, 1 H).
MS m/z 757.5 ((M+1)+)
化合物(G)(最も高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.55 (s, 3 H), 0.876 (s, 9 H), 0.879 (s, 9 H), 0.82-2.02 (m, 31 H), 2.18-2.25 (m, 1 H), 2.38-2.45 (m, 1 H), 2.63 (br, 1 H), 2.80-2.84 (m, 1 H), 3.75 (br, 1 H), 4.18-4.26 (m, 3 H), 4.35-4.37 (m, 1 H), 4.87 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.32 (d, J = 1.2 Hz, 1 H).
MS m/z 757.5 ((M+1)+)
(2−a)上記で得られた化合物(G)(3番目の極性)108mg(143μmol)を用いて実施例2(2−a)と同様な反応を行い、No.105a(低極性)12.9mg(収率19%、純度98%)およびNo.105b(高極性)14.5mg(収率21%、純度99%)を得た。これらは、ラクトン環上のブチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
No.105a(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.21-2.05 (m, 22 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.57-2.62 (m, 2 H), 2.81-2.85 (m, 1 H), 4.25-4.28 (m, 2 H), 4.44 (br, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 483.2 ((M+1)+)
No.105b(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 6.9 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.06-2.05 (m, 22 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.60 (dd, J = 13.2, 3.6 Hz, 1 H), 2.80-2.85 (m, 1 H), 2.92-2.97 (m, 1 H), 4.23 (br, 1 H), 4.42-4.43 (m, 1 H), 4.63-6.69 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.51 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 483.5 ((M+1)+)
(2−b)上記で得られた化合物(G)(2番目の極性)41mg(54μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.105c 10.3mg(収率39%、純度98%)を得た。
No.105c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 5.8 Hz, 3 H), 1.13-1.74 (m, 17 H), 1.84-2.08 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 13.5, 6.4 Hz, 1 H), 2.57-2.62 (m, 2 H), 2.80-2.85 (m, 1 H), 4.22-4.28 (m, 2 H), 4.40-4.47 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 483.2 ((M+1)+)
(2−c)上記で得られた化合物(G)(最も高極性)40mg(53μmol)を用いて実施例2(2−c)と同様な反応を行い、No.105d 13.1mg(収率51%、純度99%)を得た。
No.105d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 6.9 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.19-1.77 (m, 17 H), 1.87-2.05 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 13.5, 6.6 Hz, 1 H), 2.57-2.62 (m, 1 H), 2.80-2.91 (m, 2 H), 4.22 (br, 1 H), 4.42-4.45 (m, 1 H), 4.54-4.61 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.50 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 483.5 ((M+1)+)
[実施例6]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−イソブチル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.106a、化合物No.106b、化合物No.106c、化合物No.106d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)180mg(0.307mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例6で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=i−Bu/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(H)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(H)(3番目の極性) 117mg(収率52%)、化合物(H)(2番目の極性) 50mg(収率22%)、化合物(H)(最も高極性) 79mg(収率35%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のイソブチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(H)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(H)(2番目の極性)と化合物(H)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(H)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.54 (s, 1.5 H), 0.55 (s, 1.5 H), 0.80-0.98 (m, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.89 (s, 9 H), 1.25-2.25 (m, 24 H), 2.42-2.50 (m, 1 H), 2.77-2.85 (m, 1 H), 3.65-3.77 (m, 1 H), 4.15-4.27 (m, 3 H), 4.36 (dd, J = 6.1, 3.2 Hz, 1 H), 4.86 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.15 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.54 (s, 0.5 H), 5.58 (d, J = 1.2 Hz, 0.5 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.20-6.27 (m, 1.5 H), 6.28 (d, J = 1.2 Hz, 0.5 H).
MS m/z 758 ((M+1)+), 739 ((M-H2O)+), 625, 607
化合物(H)(2番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.53 (s, 3 H), 0.85-0.90 (m, 6 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.10-2.05 (m, 23 H), 2.21 (dd, J = 12.7, 7.1 Hz, 1 H), 2.42-2.47 (m, 1 H), 2.64-2.74 (m, 1 H), 2.78-2.85 (m, 1 H), 3.68-3.78 (m, 1 H), 4.15-4.30 (m, 3 H), 4.37 (dd, J = 6.8, 3.9 Hz, 1 H), 4.86 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.65 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 1.5 Hz, 1 H).
MS m/z 757 (M+), 739 ((M-H2O)+), 625, 607
化合物(H)(最も高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.84 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.88 (s, 18 H), 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-2.05 (m, 22 H), 2.21 (dd, J = 13.2, 7.1 Hz, 1 H), 2.35 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 2.44 (dd, J = 13.2, 3.9 Hz, 1 H), 2.75-2.85 (m, 2 H), 3.70-3.80 (m, 1 H), 4.15-4.30 (m, 3 H), 4.37 (dd, J = 6.6, 3.7 Hz, 1 H), 4.87 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.17-5.20 (m, 1 H), 5.60 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.31-6.33 (m, 1 H).
MS m/z 757 (M+), 739 ((M-H2O)+), 625, 607
(2−a)上記で得られた化合物(H)(3番目の極性)112mg(0.154mmol)を用いて実施例2(2−a)と同様な反応を行い、No.106a(低極性)10mg(収率14%、純度99%)およびNo.106b(高極性)16mg(収率22%、純度99%)を得た。これらは、ラクトン環酸素原子の結合する不斉炭素またはラクトン環上のイソブチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
No.106a(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.20-2.10 (m, 21 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.53-2.68 (m, 2 H), 2.82 (dd, J = 12.2, 3.9 Hz, 1 H), 4.20-4.28 (m, 2 H), 4.40-4.48 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 500 ((M+H2O)+), 483 ((M+1)+), 465 ((M+1-H2O)+), 447
No.106b(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.03-1.13 (m, 1 H), 1.20-2.10 (m, 20 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.63 (dd, J = 13.4, 3.4 Hz, 1 H), 2.82 (dd, J = 12.0, 3.9 Hz, 1 H), 3.05-3.15 (m, 1 H), 4.18-4.28 (m, 1 H), 4.40-4.48 (m, 1 H), 4.67 (ddd, J = 11.7, 7.1, 1.5 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.32-5.34 (m, 1 H), 5.49 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 500 ((M+H2O)+), 483 ((M+1)+), 465 ((M+1-H2O)+), 447
(2−b)上記で得られた化合物(H)(2番目の極性)46mg(61μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.106c 12mg(収率41%、純度99%)を得た。
No.106c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 HZ, 3 H), 0.97 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.15-2.10 (m, 21 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 20.66 (dd, J = 13.4, 3.4 Hz, 1 H), 2.63-2.78 (m, 1 H), 2.82 (dd, J = 12.4, 4.1 Hz, 1 H), 4.17-4.27 (m, 2 H), 4.40-4.47 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.32-5.34 (m, 1 H), 5.58 (d, J = 2.0 Hz 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 500 ((M+H2O)+), 483 ((M+1)+), 465 ((M+1-H2O)+), 447
(2−c)上記で得られた化合物(H)(最も高極性)75mg(99μmol)を用いて実施例2(2−c)と同様な反応を行い、No.106d 17mg(収率36%、純度99%)を得た。
No.106d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.94 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.20-2.10 (m, 21 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.60 (d, J = 13.7, 3.7 Hz, 1 H), 2.82 (dd, J = 13.4, 4.4 Hz, 1 H), 2.98-3.07 (m, 1 H), 4.18-4.28 (m, 1 H), 4.40-4.48 (m, 1 H), 4.59 (ddd, J = 8.8, 6.3, 4.4 Hz, 1 H), 4.99-5.01 (m, 1 H), 5.32-5.34 (m, 1 H), 5.48 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 500 ((M+H2O)+), 483 ((M+1)+), 465 ((M+1-H2O)+), 447
[実施例7]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−ヘキシル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.107a、化合物No.107、化合物No.107c、化合物No.107d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)202mg(0.344mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例7で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Hex/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(I)を4成分得た。極性の低い順に、化合物(I)(4番目の極性) 41mg(収率15%)、化合物(I)(3番目の極性) 37mg(収率14%)、化合物(I)(2番目の極性) 46mg(収率17%)、化合物(I)(最も高極性) 36mg(収率13%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のヘキシル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
化合物(I)(4番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.84-2.04 (m, 32 H), 2.19-2.24 (m, 2 H), 2.44-2.47 (m, 1 H), 2.54-2.57 (m, 1 H), 2.80-2.83 (m, 1 H), 3.78 (br, 1 H), 4.19-4.24 (m, 3 H), 4.36 (br, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 5.17 (s, 1 H), 5.52 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 6.27 (s, 1 H).
MS m/z 785.5 ((M+1)+)
化合物(I)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 6 H), 0.06 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.82-2.04 (m, 32 H), 2.19-2.24 (m, 2 H), 2.44-2.53 (m, 2 H), 2.80-2.83 (m, 1 H), 3.75 (br, 1 H), 4.19-4.23 (m, 3 H), 4.37 (br, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 5.16 (s, 1 H), 5.57 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (s, 1 H).
MS m/z 785.8((M+1)+)
化合物(I)(2番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.53 (s, 3 H), 0.876 (s, 9 H), 0.879 (s, 9 H) 1.00 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 0.85-2.01 (m, 29 H), 2.21 (dd, J = 13.2, 7.1 Hz, 1 H), 2.43-2.45 (m, 1 H), 2.57-2.58 (m, 1 H), 2.80-2.83 (m, 1 H), 3.77 (br, 1 H), 4.19-4.22 (m, 3 H), 4.38 (br, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.28 (s, 1 H).
MS m/z 785.8 ((M+1)+)
化合物(I)(最も高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 6 H), 0.07 (s, 6 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.84-2.08 (m, 28 H), 2.19-2.24 (m, 1 H), 2.43-2.46 (m, 2 H), 2.63-2.66 (m, 1 H), 2.80-2.84 (m, 1 H), 3.75 (br, 1 H), 4.18-4.25 (m, 3 H), 4.38 (br, 1 H), 4.87 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.32 (s, 1 H).
MS m/z 785.8 ((M+1)+)
(2−a)上記で得られた化合物(I)(4番目の極性)41mg(53μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.107a 6.7mg(収率26%、純度99%)を得た。
No.107a:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.90 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.24-2.05 (m, 26 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.59-2.62 (m, 1 H), 2.82-2.85 (m, 1 H), 2.96-2.97 (m, 1 H), 4.24 (br, 1 H), 4.43 (br, a H), 4.64-4.68 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.50 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 511.3 ((M+1)+)
(2−b)上記で得られた化合物(I)(3番目の極性)37mg(47μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.107b 6.0mg(収率26%、純度97%)を得た。
No.107b:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.90 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.22-2.05 (m, 26 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.55-2.62 (m, 2 H), 2.82-2.85 (m, 1 H), 4.26-4.28 (m, 2 H), 4.44 (br, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 511.3 ((M+1)+)
(2−c)上記で得られた化合物(I)(2番目の極性)46mg(59μmol)を用いて実施例2(2−c)と同様な反応を行い、No.107c 4.8mg(収率16%、純度98%)を得た。
No.107c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.89 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.23-1.70 (m, 20 H), 1.88-2.05 (m, 6 H), 2.32 (dd, J = 13.7, 6.6Hz, 1 H), 2.59-2.61 (m, 2 H), 2.82-2.85 (m, 1 H), 4.24-4.27 (m, 2 H), 4.44 (br, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.5 Hz, 1 H).
MS m/z 511.3 ((M+1)+)
(2−d)上記で得られた化合物(I)(最も高極性)36mg(45μmol)を用いて実施例2(2−c)と同様な反応を行い、No.107d 6.4mg(収率28%、純度98%)を得た。
No.107d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.89 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.26-1.74 (m, 20 H), 1.89-2.05 (m, 6 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.59-2.62 (m, 1 H), 2.82-2.88 (m, 2 H), 4.23 (br, 1 H), 4.44 (br, 1 H), 4.55-4.60 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (t, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.50 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 511.2 ((M+1)+)
[実施例8]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−オクチル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.108a、化合物No.108b、化合物No.108c、化合物No.108d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)201mg(0.342mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例8で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Octyl/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(J)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(J)(3番目の極性) 56mg(収率20%)、化合物(J)(2番目の極性) 37mg(収率13%)、化合物(J)(最も高極性) 29mg(収率10%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のオクチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(J)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(J)(2番目の極性)と化合物(J)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(J)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.05 (s, 3 H), 0.06 (s, 9 H), 0.55 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.83-2.04 (m, 38 H), 218-2.24 (m, 1 H), 2.43-2.45 (m, 2 H), 2.80-2.83(m, 1 H), 3.75 (br, 1 H), 4.11-4.24 (m, 3 H), 4.37 (br, 1 H), 4.86 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.16 (s, 1 H), 5.52 & 5.57 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.27-6.28 (m, 1 H).
MS m/z 813.8 ((M+1)+)
化合物(J)(2番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.53 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.85-1.98 (m, 38 H), 2.22-2.24(m, 1 H), 2.43-2.45 (m, 1 H), 2.57-2.64 (m, 1 H), 2.80-2.83 (m, 1 H), 3.77 (br, 1 H), 4.11-4.24 (m, 3 H), 4.38 (br, 1 H), 4.86 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 1.3 Hz, 1 H).
MS m/z 813.8 ((M+1)+)
化合物(J)(最も高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.55 (s, 3 H), 0.876 (s, 9 H), 0.879 (s, 9 H), 0.72-1.99 (m, 38 H), 2.20-2.24 (m, 1 H), 2.37-2.63 (m, 2 H), 2.81-2.84 (m, 1 H), 3.74 (br, 1 H), 4.17-4.27 (m, 3 H), 4.35-4.37 (m, 1 H), 4.87 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.59 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.31 (d, J = 1.2 Hz, 1 H).
MS m/z 813.8 ((M+1)+)
(2−a)上記で得られた化合物(J)(3番目の極性)56mg(68μmol)を用いて実施例2(2−a)と同様な反応を行い、No.108a(低極性)2.4mg(収率7%、純度95%)およびNo.108b(高極性)3.0mg(収率8%、純度96%)を得た。これらは、ラクトン環上のオクチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
No.108a(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.25-2.04 (m, 30 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.60 (m, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 4.25 (m, 2 H), 4.43 (br, 1 H), 4.63-6.69 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 539.3 ((M+1)+)
No.108b(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.10-2.05 (m, 30 H), 2.31 (dd, J = 13.7, 6.6 Hz, 1 H), 2.59-2.62 (m, 1 H), 2.82-2.85 (m, 1 H), 2.95 (m, 1 H), 4.24 (br, 1 H), 4.43 (br, 1 H), 4.63-4.68 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.50 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.7 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.5 Hz, 1 H).
MS m/z 539.3 ((M+1)+)
(2−b)上記で得られた化合物(J)(2番目の極性)37mg(45μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.108c 2.4mg(収率10%、純度98%)を得た。
No.108c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.26-1.70 (m, 25 H), 1.92-2.02 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 13.7, 6.6 Hz, 1 H), 2.59-2.61 (m, 2 H), 2.82-2.85 (m, 1 H), 4.24-4.25 (m, 2 H), 4.44 (br, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 539.3 ((M+1)+)
(2−c)上記で得られた化合物(J)(最も高極性)29mg(36μmol)を用いて実施例2(2−c)と同様な反応を行い、No.108d 2.2mg(収率11%、純度99%)を得た。
No.108d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.26-1.70 (m, 25 H), 1.94-2.05 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.58-2.62 (m, 1 H), 2.82-2.88 (m, 2 H), 4.23 (br, 1 H), 4.44 (br, 1 H), 4.54-4.61 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.50 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.5 Hz, 1 H).
MS m/z 539.4 ((M+1)+)
[実施例9]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−フェネチル−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.110a、化合物No.110b、化合物No.110c、化合物No.110d)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)202mg(0.344mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例10で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Phenethyl/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(K)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(K)(3番目の極性) 99mg(収率36%)、化合物(K)(2番目の極性) 44mg(収率16%)、化合物(K)(最も高極性) 43mg(収率16%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣のフェネチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(K)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(K)(2番目の極性)と化合物(K)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(K)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.54 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 0.90-0.94 (m, 3 H), 1.24-2.07 (m, 21 H), 2.18-2.24 (m, 1 H), 2.43-2.84 (m, 5 H), 3.78 (br, 1 H), 4.09-4.26 (m, 3 H), 4.34-4.36 (m, 1 H), 4.86 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.58 & 5.62 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.22-6.25 (m, 1 H), 7.14-7.29 (m, 5 H).
化合物(K)(2番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.52 (s, 3 H), 0.876 (s, 9 H), 0.882 (s, 9 H), 0.91 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.22-2.08 (m, 21 H), 2.22-2.24 (m, 1 H), 2.43-2.80 (m, 5 H), 3.81 (br, 1 H), 4.09-4.26 (m, 3 H), 4.38 (br, 1 H), 4.86 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.68 (s, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.33 (s, 1 H), 7.15-7.29 (m, 5 H).
化合物(K)(最も高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.07 (s, 6 H), 0.088 (s, 3 H), 0.094 (s, 3 H), 0.46 (s, 3 H), 0.88 (s, 9 H), 0.90-0.93 (m, 12 H), 1.24-2.08 (m, 21 H), 2.23-2.25 (m, 1 H), 2.40-2.83 (m, 5 H), 3.74 (br, 1 H), 4.09-4.26 (m, 3 H), 4.39 (br, 1 H), 4.89 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.22 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 7.12-7.29 (m, 5 H).
(2−a)上記で得られた化合物(K)(3番目の極性)99mg(123μmol)を用いて実施例2(2−a)と同様な反応を行い、No.110a(低極性)3.7mg(収率6%、純度99%)およびNo.110b(高極性)7.5mg(収率12%、純度99%)を得た。これらは、ラクトン環上のフェネチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。
No.110a(低極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.22-2.05 (m, 18 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.59-2.62 (m, 2 H), 2.70 (t, J = 8.1 Hz, 2 H), 2.82-2.85 (m, 1 H), 4.22-4.25 (m, 1 H), 4.34-4.35 (m, 1 H), 4.41-4.43 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.62 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.30 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 7.17-7.33 (m, 5 H).
MS m/z 531.3 ((M+1)+)
No.110b(高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.11-1.33 (m, 4 H), 1.46-2.03 (m, 14 H), 2.31 (dd, J = 13.7, 6.3 Hz, 1 H), 2.58-2.76 (m, 3 H), 2.81-2.84 (m, 1 H), 3.00-3.01 (m, 1 H), 4.23 (br, 1 H), 4.43 (br, 1 H), 4.65-4.70 (m, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.36 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 7.18 (d, J = 7.8 Hz, 2 H), 7.21-7.33 (m, 3 H).
MS m/z 531.3 ((M+1)+)
(2−b)上記で得られた化合物(K)(2番目の極性)44mg(54μmol)を用いて実施例2(2−b)と同様な反応を行い、No.110c 4.4mg(収率15%、純度99%)を得た。
No.110c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.09-2.06 (m, 18 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.3 Hz, 1 H), 2.59-2.72 (m, 4 H), 2.82-2.85 (m, 1 H), 4.23 (br, 1 H), 4.30-4.32 (m, 1 H), 4.44 (br, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (t, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.64 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.31 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 7.17-7.33 (m, 5 H).
MS m/z 531.2 ((M+1)+)
(2−c)上記で得られた化合物(K)(最も高極性)43mg(54μmol)を用いて実施例2(2−c)と同様な反応を行い、No.110d 5.8mg(収率20%、純度99%)を得た。
No.110d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07-2.05 (m, 18 H), 2.32 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.55-2.62 (m, 2 H), 2.70-2.85 (m, 2 H), 2.92-2.94 (m, 1 H), 4.23 (br, 1 H), 4.43 (br, 1 H), 4.57-4.62 (m, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.52 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 7.16-7.33 (m, 5 H).
MS m/z 531.3 ((M+1)+)
[実施例10]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−(2−ヒドロキシエチル)−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.114a、化合物No.114b、化合物No.114c)の製造
Figure 2006045109
(1)参考例13で得られた化合物(15)202mg(0.344mmol)を用いて実施例2(1)と同様に、参考例2で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=Et/水素原子、R=Et)を参考例12で得られた化合物(3a)(R2d/R2e=TBSOEt/水素原子、R=Et)に替えて行い、化合物(L)を3成分得た。極性の低い順に、化合物(L)(3番目の極性) 41mg(収率12%)、化合物(L)(2番目の極性) 40mg(収率12%)、化合物(L)(最も高極性) 23mg(収率7%)。これらは水酸基の結合する不斉炭素と、その隣の2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル基が結合する不斉炭素の立体配置に由来する異性体である。化合物(L)(3番目の極性)は2つの異性体の混合物であり、化合物(L)(2番目の極性)と化合物(L)(最も高極性)はそれぞれ単一の異性体である。
化合物(L)(3番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.055 (s, 6 H), 0.063 (s, 6 H), 0.55 & 0.56 (s, 3 H), 0.87 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.05 & 1.06 (s, 9 H), 0.91-2.04 (m, 23 H), 2.19-2.24 (m, 1 H), 2.40-2.54 (m, 2 H), 2.81-2.84 (m, 1 H), 3.60-3.82 (m, 3 H), 4.16-4.29 (m, 5 H), 4.37 (br, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 5.17 (s, 1 H), 5.46 & 5.55 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 10.7 Hz, 1 H), 6.22-6.26 (m, 2 H), 7.37-7.42 (m, 6 H), 7.64-7.66 (m, 4 H).
MS m/z 983.5 ((M+1)+)
化合物(L)(2番目の極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.54 (s, 3 H), 0.86 (s, 9 H), 0.88 (s, 9 H), 1.03 (s, 9 H), 0.81-2.04 (m, 23 H), 2.19-2.24 (m, 1 H), 2.43-2.46 (m, 1 H), 2.81-2.84 (m, 1 H), 3.00-3.03 (m, 1 H), 3.51-3.57 (m, 1 H), 3.65-3.67 (m, 1 H), 3.81 (m, 1 H), 4.15-4.23 (m, 5 H), 4.38 (br, 1 H), 4.88 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.52 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.27 (s, 1 H), 7.33-7.43 (m, 6 H), 7.60-7.65 (m, 4 H).
MS m/z 983.5 ((M+1)+)
化合物(L)(最も高極性):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (s, 12 H), 0.52 (s, 3 H), 0.88 (s, 18 H), 1.04 (s, 9 H), 0.76-2.04 (m, 23 H), 2.19-2.28 (m, 1 H), 2.43-2.45 (m, 1 H), 2.80-2.83 (m, 2 H), 3.61-3.81 (m, 3 H), 4.11-4.21 (m, 5 H), 4.37 (br, 1 H), 4.87 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.66 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (d, J = 12.0 Hz, 1 H), 6.26 (s, 1 H), 7.35-7.42 (m, 6 H), 7.60-7.65 (m, 4 H).
MS m/z 983.5 ((M+1)+)
(2−a)上記で得られた化合物(L)(3番目の極性)41mg(0.041mmol)の無水THF溶液(2.0ml)に、水酸化リチウム水溶液0.31ml(4.0M、1.2mmol)を加え、室温で60分間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。。残渣をトルエンとアセトニトリルの混合溶液(1:1ml)に溶解し、この溶液にLiBF 16mg(0.17mmol)を加えて氷冷した。この溶液に硫酸のアセトニトリル溶液0.06ml(2.0M、0.12mmol)を加え、そのまま4時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をメタノール(2ml)に溶解し、塩酸−ジオキサン溶液0.62ml(4.0M、2.48mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(クロロホルム:メタノール=5:1)およびHPLC(逆相、A=95%HO/CHCN;B=60%CHCN/MeOH;B=60%(0.5%HO))により精製すると、No.114a 1.6mg(収率8%、純度98%)が得られた。これらは、ラクトン環酸素原子の結合する不斉炭素またはラクトン環上の2−ヒドロキシエチル基が結合する不斉炭素の立体に由来する2つの異性体の混合物である。
No.114a:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 6 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.83-2.05 (m, 32 H), 2.29-2.34 (m, 4 H), 2.58-2.61 (m, 2 H), 2.82 (m, 3 H), 3.25 (m, 1 H), 3.66-3.78 (m, 4 H), 4.24-4.43 (m, 7 H), 4.73 (m, 1 H), 5.00 (s, 2 H), 5.33 (s, 2 H), 5.57 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.63 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 2 H), 6.26 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.29 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 2 H).
MS m/z 471.2 ((M+1)+)
(2−b)上記で得られた化合物(L)(2番目の極性)39mg(0.040mmol)を用いて実施例10(2−a)と同様な反応を行い、No.114b 2.0mg(収率11%、純度100%)を得た。
No.114b:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 0.83-2.05 (m, 16 H), 2.29-2.33 (m, 2 H), 2.58-2.61 (m, 1 H), 2.80-2.85 (m, 2 H), 3.64-3.77 (m, 2 H), 4.23-4.34 (m, 3 H), 4.44 (br, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (t, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.64 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.30 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.0 Hz, 1 H).
MS m/z 471.3 ((M+1)+)
(2−c)上記で得られた化合物(L)(最も高極性)23mg(0.023mmol)を用いて実施例10(2−a)と同様な反応を行い、No.114c 1.5mg(収率14%、純度100%)を得た。
No.114c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.83-2.05 (m, 16 H), 2.17-2.34 (m, 2 H), 2.59-2.62 (m, 1 H), 2.80-2.84 (m, 1 H), 3.18 (m, 1 H), 3.65-3.80 (m, 2 H), 4.23-4.30 (m, 2 H), 4.44 (br, 1 H), 4.61 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
MS m/z 471.3 ((M+1)+)
[実施例11]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−メチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.201a)および2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−メチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.201b)の製造
Figure 2006045109
(1)塩化クロム(III)811mg(5.1mmol)のTHF(26ml)懸濁液にLiAlH 97mg(2.6mmol)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に、参考例1と同様にしてエチル アクリレートの替わりにメチル アクリレートを用いて得られる化合物(3)(R2c=Me、R=Me)494mg(2.6mmol)のTHF(8ml)溶液と文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br)385mg(1.3mmol)のTHF(8ml)溶液を加え、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、水層をジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をプレパラティブTLC(クロロホルム)で精製し、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5R)および化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5S)が混合物(量比1:1)として467mg得られた。収率95%。これらはHPLC(順相、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて分離した。
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5R):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.10 (ddd, J = 13.3, 10.8, 1.9 Hz, 1 H), 1.13 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.20-1.35 (m, 3 H), 1.40-1.71 (m, 6 H), 1.75 (m, 1 H), 1.86 (m, 1 H), 1.97 (ddd, J = 12.4, 6.7, 1.1 Hz, 1 H), 2.03 (br d, J = 12.4 Hz, 1 H), 5.76 (m, 1 H), 3.17 (ddq, J = 2.5, 7.7, 7.1 Hz, 1 H), 4.68 (ddd, J = 11.8, 7.7, 1.9 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.22 (d, J = 2.8 Hz, 1 H).
LRMS m/z 380 (M+), 301, 227, 147, 105
HRMS calcd for C20H29O2 79Br 380.1350, found 380.1353
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5S):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 6.9 Hz, 3 H), 1.14 (d, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.22-1.51 (m, 5 H), 1.52-1.72 (m, 6 H), 1.96 (m, 1 H), 1.98-2.05 (m, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.11 (dddq, J = 2.0, 2.0, 6.8, 7.0 Hz, 1 H), 4.60 (ddd, J = 8.3, 6.8, 5.2 Hz, 1 H), 5.84 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.19 (d, J = 2.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 380 (M+), 301, 227, 147, 105
HRMS calcd for C20H29O2 79Br 380.1351, found 380.1347
(2−a)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5R)37mg(96μmol)および文献既知の方法(例えば藤島ら、Bioorg.Med.Chem.、8巻、123頁、2000年)で得られる化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)46mg(0.12mmol)のトルエン溶液(3ml)にトリエチルアミン(1.5ml)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)33mg(29μmol)を加え、110℃にて1.5時間撹拌した。反応溶液をシリカゲルパッドで濾過し(ヘキサン:酢酸エチル=5:1で溶出)、粗生成物を得た(45mg)。この粗生成物をメタノール3mlに溶解した後、カンファースルホン酸47mg(0.2mmol)を0℃にて加え、室温にて45分間撹拌した。その溶液に0℃で飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製すると、化合物No.201aが24mg得られた。収率57%。
化合物No.201a:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.08 (m, 1 H), 1.13 (d, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.15-1.35 (m, 3 H), 1.40-2.10 (m, 14 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.59 (dd, J = 13.4, 3.3 Hz, 1 H), 2.83 (dd, J = 12.1, 3.8 Hz, 1 H), 3.16 (dq, J = 7.8, 7.3 Hz, 1 H), 4.23 (m, 1 H), 4.43 (m, 1 H), 4.67 (ddd, J = 11.8, 7.8, 2.0 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.52 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.3 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.36 (d, J = 11.3 Hz, 1 H).
LRMS m/z 440 (M+), 422, 404, 378, 289, 209, 105
HRMS calcd for C28H40O4440.2927, found 440.2935
(2−b)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5S)35mg(92μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)44mg(0.12mmol)を用いて実施例11(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.201bを20mg得た。収率48%。
化合物No.201b:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.13 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.20-1.75 (m, 13 H), 1.87-1.95 (m, 2 H), 1.96-2.08 (m, 3 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.59 (dd, J = 13.4, 3.4 Hz, 1 H), 2.82 (dd, J = 12.5, 4.4 Hz, 1 H), 3.11 (dddq, J = 2.2, 2.2, 6.8, 7.1 Hz, 1 H), 4.22 (m, 1 H), 4.43 (m, 1 H), 4.59 (ddd, J = 8.2, 6.8, 5.3 Hz, 1 H), 4.99 (dd, J = 1.5, 1.5 Hz, 1 H), 5.32 (dd, J = 1.5, 1.5 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.18 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 440 (M+), 422, 404, 251, 105
HRMS calcd for C28H40O4440.2987, found 440.2932
[実施例12]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−メチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.201c)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例11(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5R)15.1mg(0.04mmol)のトルエン溶液に、0℃にてDIBAL−Hのトルエン溶液0.15ml(1.04M、0.16mmol)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応溶液をジエチルエーテルで希釈した後、10%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加え、室温にて1時間撹拌した。水層を酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製すると、化合物(M)(4R/5R)が14mg得られた。収率93%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.03 (m, 1 H), 1.07 (d, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.20-1.38 (m, 3 H), 1.40-1.73 (m, 7 H), 1.85-2.06 (m, 3 H), 2.30 (dq, J = 3.9, 7.0 Hz, 1 H), 2.53 (br s, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.71 (ddd, J = 10.6, 3.9, 1.8 Hz, 1 H), 4.06 (br d, J = 12.9, 1 H), 4.13 (br d, J = 12.9 Hz, 1 H), 4.93 (s, 1 H), 5.17 (br s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 384 (M+), 254, 227, 175, 147, 106, 86
HRMS calcd for C20H33O2 79Br 384.1664, found 384.1667
(2)上記で得られた化合物(M)(4R/5R)261mg(0.68mmol)の塩化メチレン(3.4ml)溶液にピリジン0.22ml(2.7mmol)と塩化ピバロイル0.11ml(0.89mmol)を0℃で加え、室温にて16時間撹拌した。この反応液に水を加えた後、水層をジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製すると、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4R/5R)が272mg得られた。収率86%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.02 (m, 1 H), 1.09 (d, J = 6.9 Hz, 3 H), 1.14-1.73 (m, 11 H), 1.22 (s, 9 H), 1.85-2.06 (m, 3 H), 2.15 (dq, J = 5.3, 6.9 Hz, 1 H), 2.86 (m, 1 H), 3.71 (m, 1 H), 4.54 (s, 2 H), 4.97 (s, 1 H), 5.12 (s, 1 H), 5.63 (s, 1 H).
LRMS m/z 468 (M+), 389, 299, 269, 227, 170, 147
HRMS calcd for C25H41O3 79Br 468.2239, found 468.2234
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4R/5R)273mg(0.58mmol)の塩化メチレン(2.9ml)溶液にテトラプロピルアンモニウム パールテネート(PrNRuO)20mg(0.058mmol)およびN−メチルモルホリン N−オキシド(NMO)102mg(0.88mmol)を加え、室温にて4時間撹拌した。反応液をろ過した後、濾液を濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=30:1)で精製すると、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4R)が252mg得られた。収率93%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.85 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.17 (d, J =7.1 Hz, 3 H), 1.18 (s, 9 H), 1.19-1.30 (m, 3 H), 1.35-1.70 (m, 5 H), 1.79 (m, 1 H), 1.88-2.05 (m, 3 H), 2.22 (dd, J = 16.7, 9.9 Hz, 1 H), 2.45 (dd, J = 16.7, 2.4 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.18 (q, J = 7.1 Hz, 1 H), 4.46 (d, J = 14.7 Hz, 1 H), 4.50 (d, J = 14.7 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 5.16 (s, 1 H), 5.59 (s, 1 H).
LRMS m/z 466 (M+), 387, 364, 279, 237, 175, 137
HRMS calcd for C25H39 79BrO3466.2082, found 466.2086
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4R)51mg(0.11mmol)のTHF(1ml)溶液にLiAlH(O−t−Bu)のTHF溶液0.33ml(1.0M、0.33mmol)を0℃にて加え、同温で9時間撹拌した。この反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をトルエン(1ml)に溶解した。その溶液にDIBAL−Hのトルエン溶液0.41ml(1.0M、0.41mmol)を0℃にて加え、同温にて1時間撹拌した。反応液に10%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加え、室温にて1時間撹拌した後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物を塩化メチレン(2ml)に溶解した。その溶液にMnO 150mg(1.7mmol)を加え、室温にて29時間撹拌した。この反応液を濾過した後、濾液を濃縮して得られた残留物をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製すると、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5S)が12mg得られた。収率29%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 1.07 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.25 (d, J =6.8 Hz, 3 H), 1.20-1.75 (m, 11 H), 1.90-2.10 (m, 3 H), 2.64 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.07 (dt, J = 6.3, 5.6 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.22 (d, J = 3.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 380 (M+), 301, 227, 147
HRMS calcd for C20H29O2 79Br 380.1351, found 380.1354
(5)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5S)14mg(37μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)17mg(48μmol)を用いて実施例11(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.201cを7.8mg得た。収率48%。
化合物No.201c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.28 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.25-1.80 (m, 13 H), 1.85-2.10 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 13.6, 6.4 Hz, 1 H), 2.55-2.70 (m, 2 H), 2.83 (m, 1 H), 4.07 (dt, J = 5.9, 6.4 Hz, 1 H), 4.23 (m, 1 H), 4.43 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.53 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 440 (M+), 422, 404, 251, 105
HRMS calcd for C28H40O4440.2927, found 440.2929
[実施例13]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−メチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.201d)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例11(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5S)18mgを用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(M)(4S/5S)を17mg得た。収率95%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.15-1.72 (m, 11 H), 1.86-2.06 (m, 3 H), 2.01 (dq, J = 2.1, 7.1 Hz, 1 H), 2.70-3.05 (m, 3 H), 3.56 (ddd, J = 7.4, 6.0, 2.4 Hz, 1 H), 4.04 (dd, J = 12.9, 0.49 Hz, 1 H), 4.13 (dd, J = 12.9, 0.73 Hz, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 6.26 (br d, J = 0.98 Hz, 1 H), 5.63 (br s, 1 H).
LRMS m/z 384 (M+), 298, 254, 227, 175, 147
HRMS calcd for C20H33O2 79Br 384.1664, found 384.1664
(2)上記で得られた化合物(M)(4S/5S)220mg(0.57mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4S/5S)を226mg得た。収率84%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.04 (d, J = 6.9 Hz, 3 H), 1.15-1.80 (m, 12 H), 1.23 (s, 9 H), 1.90-2.10 (m, 3 H), 2.26 (dq, J = 2.8, 6.9 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.79 (m, 1 H), 4.52 (d, J = 13.7 Hz, 1 H), 4.59 (d, J = 13.7 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 5.17 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 5.63 (s, 1 H).
LRMS m/z 468 (M+), 389, 299, 269, 227, 170, 147
HRMS calcd for C25H41O3 79Br 468.2239, found 468.2240
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4S/5S)210mg(0.45mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4S)を196mg得た。収率94%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.92 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.20 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.22 (s, 9 H), 1.29 (m, 1 H), 1.35-1.75 (m, 7 H), 1.83 (m, 1 H), 1.93-2.10 (m, 3 H), 2.26 (dd, J = 16.4, 9.9 Hz, 1 H), 2.52 (d, J = 16.4, 2.8 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.18 (q, J = 7.1 Hz, 1 H), 4.53 (s, 2 H), 5.06 (s, 1 H), 5.21 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 466 (M+, 79Br), 387, 366, 279, 237, 175
HRMS calcd for C25H39 79BrO3466.2083, found 466.2083
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4S)36mg(0.076mmol)のTHF(1ml)溶液に−78℃にてLiAlH(O−t−Bu)のTHF溶液0.24ml(1.0M、0.24mmol)を加え、0℃まで1.5時間かけて昇温した。反応溶液を0℃にてさらに撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。水層を酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製すると、化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4S/5R)が27mg得られた。収率74%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.16 (m, 1 H), 1.22 (s, 9 H), 1.20-1.80 (m, 10 H), 1.91 (m, 1 H), 1.98 (ddd, J = 12.4, 6.8, 1.5 Hz, 1 H), 2.03 (m, 1 H), 2.16 (m, 1 H), 2.21 (br s, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.59 (m, 1 H), 4.50 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.58 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.04 (s, 1 H), 5.11 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 5.63 (s, 1 H).
LRMS m/z 468 (M+), 390, 229, 178, 68, 57
HRMS calcd for C25H41 79BrO3468.2239, found 468.2243
(5)上記で得られた化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、R=Piv、4S/5R)27mg(0.057mmol)のトルエン(1ml)にDIBAL−Hのトルエン溶液0.22ml(1.04M、0.23mmol)を0℃にて加え、同温にて2時間撹拌した。反応溶液をジエチルエーテルで希釈した後、10%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加え、室温にて1時間撹拌した。水層を酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物を塩化メチレン(1ml)に溶解した。その溶液にMnO 74mg(0.85mmol)を加え、室温にて24時間撹拌した。この反応液を濾過した後、濾液を濃縮して得られた残留物をプレパラティブTLC(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製すると、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5R)が11mg得られた。収率52%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.23 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.95 (m, 12 H), 1.98 (ddd, J = 12.2, 5.4, 1.7 Hz, 1 H), 2.03 (br d, J = 13.2 Hz, 1 H), 2.61 (m, 1 H), 2.89 (m, 1 H), 4.07 (ddd, J = 10.7, 7.3, 2.2 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 5.65 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 3.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 380 (M+), 301, 227, 147
HRMS calcd for C20H29 79BrO2380.1351, found 380.1345
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5R)19mg(49μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)27mg(74μmol)を用いて実施例11(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.201dを11mg得た。収率52%。
化合物No.201d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 1.01 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.22 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-1.38 (m, 4 H), 1.40-2.10 (m, 14 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.4 Hz, 1 H), 2.55-2.65 (m, 2 H), 2.82 (dd, J = 12.2, 3.9 Hz, 1 H), 4.07 (ddd, J = 10.5, 7.3, 2.0 Hz, 1 H), 4.22 (m, 1 H), 4.42 (dd, J = 7.6, 4.4 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 5.32 (dd, J = 1.7, 1.4 Hz, 1 H), 5.52 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.36 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 440 (M+), 422, 404, 251, 105
HRMS calcd for C28H44O4440.2927, found 440.2920
[実施例14]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−エチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.202a)および2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−エチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.202b)の製造
Figure 2006045109
(1)文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br)660mg(2.3mmol)を用いて実施例11(1)と同様な反応を行い、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5R)を439mg(収率50%)、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5S)を366mg(収率42%)得た。ただし、実施例11(1)における化合物(3)(R2c=Me、R=Me)に替えて、参考例2と同様にしてエチル アクリレートの替わりにメチル アクリレートを用いて得られる化合物(3)(R2c=Et、R=Me)を用いた。
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5R):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.13 (ddd, J = 14.2, 10.7, 2.0, Hz, 1 H), 1.24-1.34 (m, 3 H), 1.40-1.79 (m, 9 H), 1.84 (m, 1 H), 1.95 (ddd, J = 4.0, 5.6, 11.9 Hz, 1 H), 2.02 (m, 1 H), 2.86-2.92 (m, 2 H), 4.67 (ddd, J = 11.7, 7.0, 1.8 Hz, 1 H), 5.52 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.22 (d, J = 2.4 Hz, 1 H).
LRMS m/z 394 (M+) 315, 227, 202, 175, 147
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 394.1507, found 394.1507
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5S):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.26-1.48 (m, 6 H), 1.53-1.76 (m, 7 H), 1.92-2.05 (m, 3 H), 2.81 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.59 (ddd, J = 8.7, 6.2, 4.9 Hz, 1 H), 5.52 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.21 (d, J = 2.0 Hz, 1 H).
LRMS m/z 394 (M+) 315, 227, 202, 175, 147
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 394.1507, found 394.1507
(2−a)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5R)24mg(61μmol)および文献既知の方法(例えば藤島ら、Bioorg.Med.Chem.、8巻、123頁、2000年)で得られる化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)35mg(91μmol)のトルエン溶液(3ml)にトリエチルアミン(1.8ml)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)21mg(18μmol)を加え、110℃にて1.5時間撹拌した。反応溶液を濃縮して得られた粗生成物をアセトニトリル1.5mlに溶解した後、濃フッ化水素酸−アセトニトリル混合溶液(混合比1:9、1.5ml)を加え、室温にて3時間撹拌した。その溶液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物を分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製すると、化合物No.202aが18mg得られた。収率63%。
化合物No.202a:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.6 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.12 (ddd, J = 14.2, 10.6, 1.8 Hz, 1 H), 1.23-1.34 (m, 3 H), 1.44-1.85 (m, 12 H), 1.88-2.04 (m, 3 H), 2.22 (dd, J = 13.6, 7.7 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.6, 4.1 Hz, 1 H), 2.80-2.91 (m, 2 H), 3.85 (ddd, J = 7.7, 7.6, 4.1 Hz, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.7, 7.0, 1.8 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.51 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.5 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 468(M+) 450, 432, 265, 223, 211, 171, 148
HRMS calcd for C29H42O4 468.3240, found 468.3241
(2−b)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5S)24mg(61μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)35mg(91μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.202bを32mg得た。収率57%。
化合物No.202b:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.21-1.77 (m, 15 H), 1.88-1.96 (m, 2 H), 1.99-2.01 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 7.7 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.4, 4.1 Hz, 1 H), 2.77-2.84 (m, 2 H), 3.84 (ddd, J = 7.7, 7.4, 4.1 Hz, 1 H), 4.30 (m, 1 H), 4.57 (m, 1 H), 5.00 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 5.51 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 468(M+) 450, 432, 265, 223, 211, 171, 148
HRMS calcd for C30H44O4 468.3240, found 468.3239
[実施例15]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−エチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.202c)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例14(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5R)55mg(0.139mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(N)(4R/5R)を49mg得た。収率88%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.86 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.03 (br dd, J = 11.6, 11.6 Hz, 1 H), 1.22-1.35 (m, 3 H), 1.40-1.69 (m, 9 H), 1.88-2.05 (m, 4 H), 2.34 (br s, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.71 (br dd, J = 4.0, 9.9 Hz, 1 H), 4.03 (d, J = 13.3 Hz, 1 H), 4.08 (d, J = 13.3 Hz, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
LRMS m/z 398 (M+) 382, 353, 298, 281, 255, 175
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 398.1820, found 398.1825.
(2)上記で得られた化合物(N)(4R/5R)267mg(0.668mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4R/5R)を300mg得た。収率93%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.18-1.37 (m, 4 H), 1.23 (s, 9 H), 1.39-1.71 (m, 10 H), 1.91-2.03 (m, 4 H), 2.88 (m, 1 H), 3.70 (m, 1 H), 4.49 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.55 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.23 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+) 382, 301, 283, 175
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 482.2396, found 482.2399
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4R/5R)220mg(0.454mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4R)を189mg得た。収率86%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.86 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.88 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.18-1.33 (m, 3 H), 1.22 (s, 9 H), 1.42-1.68 (m, 6 H), 1.77-1.88 (m, 2 H), 1.96-2.02 (m, 3 H), 2.25 (dd, J = 16.8, 9.9 Hz, 1 H), 2.46 (dd, J = 16.8, 2.9 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.01 (t, J = 7.3 Hz, 1 H), 4.48 (dd, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.52 (dd, J = 13.9 Hz, 1 H) 5.06 (s, 1 H), 5.21 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 480 (M+) 401, 300, 175
HRMS calcd for C26H41O3 79Br 480.2239, found 480.2241
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4R)70mg(0.145mmol)のトルエン溶液(0.73ml)にDIBAL−Hのトルエン溶液0.98ml(1.04M、1.0mmol)を0℃にて加え、同温にて4時間撹拌した。反応液にメタノール、10%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加えた後、室温で1時間撹拌した。この溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製したところ、化合物(N)(4R/5S)が29mg得られた。収率50%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.85 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.17 (ddd, J = 14.3, 8.5, 6.1 Hz, 1 H), 1.25-1.34 (m, 3 H), 1.39-1.71 (m, 9 H), 1.87-2.02 (m, 3 H), 2.10 (ddd, J = 9.4, 4.8, 4.8 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.04 (br s, 2 H), 3.71 (br dd, J = 10.9, 6.2 Hz, 1 H), 3.97 (d, J = 12.6 Hz, 1 H), 4.08 (d, J = 12.6 Hz, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 5.21 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 398 (M+) 380, 300, 256, 175
HRMS calcd for C21H35O2 79Br 398.1820, found 398.1835
(5)上記で得られた化合物(N)(4R/5S)83mg(0.208mmol)を塩化メチレン(2ml)に溶解した。その溶液にMnO 432mg(5.0mmol)を加え、室温にて2.5日間撹拌した。この反応液を濾過した後、濾液を濃縮して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1)にて精製すると、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5S)が77mg得られた。収率94%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.18-1.71 (m, 13 H), 1.88-2.03 (m, 3 H), 2.55 (m, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 4.26 (ddd, J = 6.5, 6.5, 4.3 Hz, 1 H), 5.58 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.64 (br s, 1 H), 6.27 (d, J = 2.3 Hz, 1 H).
LRMS m/z 394(M+) 315, 227, 202, 175, 147
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 394.1507, found 394.1508
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5S)16mg(40μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)23mg(61μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.202cを23mg得た。収率51%。
化合物No.202c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.05-1.08 (m, 6 H), 1.15-1.73 (m, 15 H), 1.86-1.96 (m, 2 H), 1.98-2.03 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.5, 8.1 Hz, 1 H), 2.56 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.5, 4.0 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.84 (m, 1 H), 4.26 (m, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 5.00 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (br s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 468(M+) 450, 432, 265, 223, 211, 171, 148
HRMS calcd for C30H44O4 468.3240, found 468.3241
[実施例16]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−エチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.202d)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例14(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et/水素原子、4S/5S)27mg(0.068mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(N)(4S/5S)を27mg得た。収率99%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.85 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.17-1.37 (m, 5 H), 1.42-1.71 (m, 8 H), 1.92-2.03 (m, 3 H), 2.09 (ddd, J = 10.6, 3.3, 3.3 Hz, 1 H), 2.56 (br s, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.74 (ddd, J = 6.5, 6.5, 2.5 Hz, 1 H), 4.04 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 4.11 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
LRMS m/z 398 (M+) 382, 353, 298, 281, 255, 175
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 398.1820, found 398.1794
(2)上記で得られた化合物(N)(4S/5S)189mg(0.473mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4S/5S)を210mg得た。収率92%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.08 (ddd, J = 2.1, 11.1, 13.5 Hz, 1 H), 1.20-1.36 (m, 3 H), 1.24 (s, 9 H), 1.40-1.75 (m, 10 H), 1.89-2.05 (m, 4 H), 2.88 (m, 1 H), 3.66 (m, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 4.94 (s, 1 H), 5.17 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+) 382, 301, 283, 175
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 482.2396, found 482.2402
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4S/5S)210mg(0.434mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4S)を170mg得た。収率81%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.86 (t, J = 7.5 Hz, 3 H), 0.91 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.21 (s, 9 H), 1.24-1.34 (m, 3 H), 1.39-1.68 (m, 6 H), 1.77-1.88 (m, 2 H), 1.94-2.02 (m, 3 H), 2.22 (dd, J = 16.8, 9.8 Hz, 1 H), 2.50 (dd, J = 16.8, 2.5 Hz, 1 H), 2.86 (m, 1 H), 2.97 (t, J = 7.3 Hz, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 4.52 (dd, J = 13.9 Hz, 1 H) 5.06 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.62 (s, 1 H).
LRMS m/z 480 (M+) 401, 300, 175
HRMS calcd for C26H41O3 79Br 480.2239, found 480.2238
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4S)70mg(0.145mmol)を用いて実施例13(4)と同様な反応を行い、化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4S/5R)を53mg得た。収率75%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.86 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.14 (m, 1 H), 1.22 (s, 9 H), 1.25-1.39 (m, 4 H), 1.41-1.58 (m, 5 H), 1.60-1.77 (m, 3 H), 1.85-2.05 (m, 4 H), 2.17 (m, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.63 (m. 1 H), 4.45 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.56 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+) 382, 301, 283, 175
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 482.2396, found 482.2393
(5)上記で得られた化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、R=Piv、4S/5R)40mg(0.083mmol)を用いて実施例13(5)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5R)を77mg得た。収率94%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.21-1.90 (m, 14 H), 1.95-2.04 (m, 2 H), 2.50 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.28 (ddd, J = 11.0, 4.9, 2.2 Hz, 1 H), 5.58 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.64 (br s, 1 H), 6.27 (d, J = 2.6 Hz, 1 H).
LRMS m/z 394 (M+) 315, 227, 202, 175, 147
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 394.1507, found 394.1510
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5R)14mg(25μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)15mg(38μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.202dを8mg得た。収率67%。
化合物No.202d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.22-1.76 (m, 17 H), 2.23 (dd, J = 13.5, 7.9 Hz, 1 H), 2.51 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.5, 4.0 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 4.27-4.31 (m, 2 H), 5.00 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 468(M+) 450, 432, 265, 223, 211, 171, 148
HRMS calcd for C30H44O4 468.3240, found 468.3244
[実施例17]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−ブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.205a)および2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−ブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.205b)の製造
Figure 2006045109
(1)文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br)30mg(0.101mmol)を用いて実施例11(1)と同様な反応を行い、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5R)を21mg(収率50%)、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5S)を18mg(収率42%)得た。ただし、実施例11(1)における化合物(3)(R2c=Me、R=Me)に替えて、参考例5と同様にしてエチル アクリレートの替わりにメチル アクリレートを用いて得られる化合物(3)(R2c=Bu、R=Me)を用いた。
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5R):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.12 (ddd, J = 14.2, 10.5, 2.0 Hz, 1 H), 1.24-1.70 (m, 15 H), 1.75 (m, 1 H), 1.87 (m, 1 H), 1.97 (ddd, J = 12.5, 6.6, 1.6 Hz, 1 H), 2.03 (br d, J = 12.5 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 2.98 (m, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.8, 7.2, 1.9 Hz, 1 H), 5.51 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.65 (dd, J = 1.7, 1.7 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.3 Hz, 1 H).
LRMS m/z 422 (M+), 343, 281, 227
HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1820, found 422.1826
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5S):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.75 (m, 17 H), 1.92-2.05 (m, 3 H), 2.87 (m, 1 H), 2.90 (m, 1 H), 4.58 (ddd, J = 8.8, 6.3, 4.7 Hz, 1 H), 5.51 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.65 (dd, J = 1.7, 1.4 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.0 Hz, 1 H).
EI-LRMS m/z 422 (M+), 343, 281, 227
EI-HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1820, found 422.1820
(2−a)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5R)51mg(121μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)70mg(182μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.205aを39mg得た。収率66%。
化合物No.205a:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.11 (ddd, J = 14.2, 11.0, 1.5 Hz, 1 H), 1.20-2.05 (m, 22 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 7.8 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.0 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.96 (m, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 4.31 (s, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.5, 7.1, 1.5 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.51 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 496 (M+), 478, 460, 434, 265
HRMS calcd for C32H48O4 496.3553, found 496.3534
(2−b)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5S)49mg(115μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)66mg(172μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.205bを32mg得た。収率57%。
化合物No.205b:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.53 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-1.78 (m, 19 H), 1.88-2.07 (m, 4 H), 2.23 (dd, J = 13.5, 7.9 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.5, 3.9 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 2.89 (m, 1 H), 3.84 (m, 1 H), 4.30 (m, 1 H), 4.57 (ddd, J = 11.5, 8.6, 6.1 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.50 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 496 (M+), 478, 460, 434, 265
HRMS calcd for C32H48O4 496.3553, found 496.3557
[実施例18]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−ブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.205c)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例17(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5R)15mg(0.036mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(O)(4R/5R)を15mg得た。収率98%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.03 (m, 1 H), 1.10-1.72 (m, 16 H), 1.85-2.05 (m, 3 H), 2.11 (ddd, J = 8.8, 4.2, 4.6 Hz, 1 H), 2.32 (br s, 2 H), 2.87 (m, 1 H), 3.69 (ddd, J = 6.4, 4.2, 3.2 Hz, 1 H), 4.02 (d, J = 13.2 Hz, 1 H), 4.08 (d, J = 13.2 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 426 (M+), 409, 329, 298, 256, 227, 175
HRMS calcd for C23H39O2 79Br 426.2134, found 426.2111
(2)上記で得られた化合物(O)(4R/5R)455mg(1.06mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4R/5R)を455mg得た。収率84%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (ddd, J = 14.0, 10.8, 1.6 Hz, 1 H), 1.13-1.73 (m, 17 H), 1.24 (s, 9 H), 1.85-2.06 (m, 4 H), 2.87 (m, 1 H), 3.65 (m, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 4.94 (s, 1 H), 5.16 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 5.66 (s, 1 H).
LRMS m/z 510 (M+), 492, 212, 175, 110
HRMS calcd for C28H47O3 79Br 510.2709, found 510.2709
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4R/5R)455mg(0.89mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4R)を391mg得た。収率86%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.60 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.89 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.23 (s, 9 H), 1.15-1.72 (m, 13 H), 1.75-1.88 (m, 2 H), 1.92-2.05 (m, 3 H), 2.26 (dd, J = 16.9, 10.0 Hz, 1 H), 2.54 (dd, J = 16.9, 2.7 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.09 (t, J = 7.2 Hz, 1 H), 4.48 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.52 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.05 (s. 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 508 (M+), 423, 407, 351, 279, 237, 175
HRMS calcd for C28H45O3 79Br 508.2552, found 508.2556
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4R)380mg(0.745mmol)のTHF(1.5ml)溶液に0℃でLiAlH(O−t−Bu)のTHF溶液7.5ml(1.0M、7.5mmol)を加え、同温で19時間撹拌した。この反応液に0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をトルエン(2.5ml)に溶解した。その溶液にDIBAL−Hのトルエン溶液2.9ml(1.04M、3.0mmol)を0℃にて加え、同温にて1.5時間撹拌した。反応液に10%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加えた後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製したところ、化合物(O)(4R/5S)が207mg得られた。収率65%。非結晶性固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.89 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz 3 H), 1.10-1.75 (m, 17 H), 1.85-2.05 (m, 3 H), 2.20 (dt, J = 10.0, 4.8 Hz, 1 H), 2.81 (br s, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.70 (dt, J = 10.0, 6.2 Hz, 1 H), 3.98 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.10 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.96 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.21 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 426 (M+), 408, 329, 298, 256, 227, 175
HRMS calcd for C23H39O2 79Br 426.2134, found 426.2117
(5)上記で得られた化合物(O)(4R/5S)283mg(0.556mmol)を用いて実施例15(5)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5S)を171mg得た。収率98%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.92 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.18-1.74 (m, 17 H), 1.88-2.08 (m, 3 H), 2.60 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.25 (dt, J = 4.2, 6.2 Hz, 1 H), 5.58 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.26 (d, J = 2.3 Hz, 1 H).
LRMS m/z 422 (M+), 343, 281, 227
HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1820, found 422.1820
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5S)38mg(90μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)52mg(135μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.205cを23mg得た。収率51%。
化合物No.205c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.20 (m, 1 H), 1.25-1.75 (m, 18 H), 1.85-2.06 (m, 4 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 7.8 Hz, 1 H), 2.60 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.0 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.61 (m, 1 H), 4.25 (dt, J = 3.5, 6.2 Hz, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 5.00 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 496 (M+), 478, 460, 434, 265
HRMS calcd for C32H48O4 496.3553, found 496.3545
[実施例19]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−ブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.205d)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例17(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu/水素原子、4S/5S)20mg(0.048mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(O)(4S/5S)を19mg得た。収率93%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.89 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.95-1.75 (m, 17 H), 1.90-2.05 (m, 3 H), 2.18 (ddd, J = 8.8, 5.4, 2.7 Hz, 1 H), 2.55 (br s, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.73 (dt, J = 2.7, 6.6 Hz, 1 H), 4.03 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 4.11 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 4.96 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), 5.18 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
EI-LRMS m/z 426 (M+), 409, 329, 298, 256, 227, 175
HRMS calcd for C23H39O2 79Br 426.2134, found 426.2151
(2)上記で得られた化合物(O)(4S/5S)355mg(0.831mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4S/5S)を346mg得た。収率81%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.89 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.10-1.73 (m, 17 H), 1.23 (s, 9 H), 1.78 (br d, J = 4.4 Hz, 1 H), 1.90-2.04 (m, 3 H), 2.07 (ddd, J = 10.6, 3.9, 3.9 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.70 (m, 1 H), 4.48 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.56 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.21 (d, J = 0.98 Hz, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 510 (M+), 492, 212, 175, 110
HRMS calcd for C28H47O3 79Br 510.2709, found 510.2737
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4S/5S)346mg(0.676mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4S)を294mg得た。収率85%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 0.92 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.22 (s, 9 H), 1.15-1.72 (m, 13 H), 1.75-1.88 (m, 2 H), 1.94-2.05 (m, 3 H), 2.23 (dd, J = 16.8, 10.0 Hz, 1 H), 2.52 (dd, J = 16.8, 2.9 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.06 (t, J = 7.3 Hz, 1 H), 4.50 (s, 2 H), 5.07 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 508 (M+), 423, 407, 351, 279, 237, 175
HRMS calcd for C28H45O3 79Br 508.2552, found 508.2534
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4S)283mg(0.556mmol)を用いて実施例13(4)と同様な反応を行い、化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4S/5R)を53mg得た。収率75%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.10-1.80 (m, 17 H), 1.23 (s, 9 H), 1.85-2.10 (m, 4 H), 2.19 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.62 (m, 1 H), 4.45 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.57 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 510 (M+), 477, 409, 311, 212, 175, 110
HRMS calcd for C28H47O3 79Br 510.2709, found 510.2708
(5)上記で得られた化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、R=Piv、4S/5R)260mg(0.506mmol)を用いて実施例13(5)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5R)を197mg得た。収率98%。無色アモルファス固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.20-1.92 (m, 18 H), 1.98 (dd, J = 12.5, 7.2 Hz, 1 H), 2.03 (br d, J = 12.5 Hz, 1 H), 2.55 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.27 (ddd, J = 11.0, 4.9, 2.0 Hz, 1 H), 5.58 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.26 (d, J = 2.4 Hz, 1 H).
LRMS m/z 422 (M+), 343, 281, 227
HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1820, found 422.1819
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5R)35mg(82μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)47mg(123μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.205dを20mg得た。収率50%。
化合物No.205d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-2.08 (m, 24 H), 2.31 (dd, J = 13.6, 6.4 Hz, 1 H), 2.55 (m, 1 H), 2.60 (dd, J = 13.6, 3.1 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 4.23 (m, 1 H), 4.27 (ddd, J = 11.1, 4.9, 2.1 Hz, 1 H), 4.43 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+), 464, 446, 251, 153
HRMS calcd for C31H46O4 482.3396, found 482.3398
[実施例20]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−イソブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.206a)および2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−イソブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.206b)の製造
Figure 2006045109
(1)文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br)30mg(0.101mmol)を用いて実施例11(1)と同様な反応を行い、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5R)を23.5mg(収率55%)、および化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5S)を16.9mg(収率39%)得た。ただし、実施例11(1)における化合物(3)(R2c=Me、R=Me)に替えて、参考例6と同様にしてエチル アクリレートの替わりにメチル アクリレートを用いて得られる化合物(3)(R2c=i−Bu、R=Me)を用いた。
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5R):
[α]D 24 +146.2 (c 1.55, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 2.5 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 2.4 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.09 (ddd, J = 14.3, 10.7, 2.0 Hz, 1 H), 1.20-1.92 (m, 14 H), 1.95-2.05 (m, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.09 (m, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.8, 7.1, 1.8 Hz, 1 H), 5.48 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.65 (br s, 1 H), 6.21 (d, J = 2.6 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 18.5, 22.0, 22.5 (2 C), 22.7, 24.9, 27.6, 31.0, 32.6, 36.3, 36.7, 40.0, 41.2, 45.6, 55.9, 56.3, 78.2, 97.7, 120.6, 139.6, 144.8, 170.6.
LRMS m/z 422 (M+), 343, 257, 227
HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1820, found 422.1820
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5S):
[α]D 24 +35.6 (c 0.76, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 6 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.22-1.75 (m, 14 H), 1.89-2.06 (m, 3 H), 2.88 (m, 1 H), 3.02 (m, 1 H), 4.59 (m, 1 H), 5.48 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.19 (d, J = 2.1 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.7, 19.8, 22.0 (2 C), 22.5, 23.0, 24.4, 27.7, 30.9, 34.5, 36.0, 36.1, 39.7, 41.5, 45.6, 55.7, 56.0, 80.4, 97.5, 120.6, 139.7, 144.9, 170.6.
LRMS m/z 422 (M+), 343, 257, 227
HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1821, found 422.1819
(2−a)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5R)21mg(50μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)29mg(75μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.206aを13.3mg得た。収率53%。
化合物No.206a:
[α]D 23 +112.6 (c 1.02, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.08 (m, 1 H), 1.18-2.05 (m, 19 H), 2.23 (dd, J = 13.5, 7.8 Hz, 1 H), 2.67 (d, J = 13.5, 4.0 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.09 (m, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.6, 7.2, 1.6 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.48 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.1, 12.5, 18.5, 22.2, 22.5, 22.7, 23.5, 24.9, 27.6, 29.0, 32.6, 36.2, 36.7, 40.5, 41.2, 43.4, 44.1, 46.0, 56.3, 57.0, 71.7, 75.3, 78.3, 113.2, 117.1, 120.6, 124.6, 133.2, 139.6, 142.7, 146.5, 170.6.
LRMS m/z 496 (M+), 478, 460, 434, 265
HRMS calcd for C32H48O4496.3552, found 496.3570
(2−b)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5S)21mg(49μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)28mg(74μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.206bを12mg得た。収率49%。
化合物No.206b:
[α]D 24 +11.9 (c 0.92, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.94 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-1.7 (m, 16 H), 1.88-2.08 (m, 4 H), 2.23 (dd, J = 13.6, 7.8 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J =13.6, 3.9 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3,02 (m, 1 H), 3.84 (m, 1 H), 4.30 (br s, 1 H), 4.58 (ddd, J = 8.7, 6.4, 4.6 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.28 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.48 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 12.5, 19.8, 22.0, 22.2, 23.1, 23.5, 24.4, 27.9, 29.0, 34.5, 35.9, 36.1, 40.4, 41.4, 43.5, 44.2, 46.0, 56.1, 56.9, 71.7, 75.4, 80.6, 113.2, 117.1, 120.6, 124.7, 133.2, 139.8, 142.8, 146.5, 170.7.
LRMS m/z 496 (M+), 478, 460, 434, 265
HRMS calcd for C32H48O4496.3553, found 496.3553
[実施例21]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−イソブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.206c)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例20(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5R)10mg(0.024mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(P)(4R/5R)を10mg得た。収率96%。無色油状。
[α]D 18 +99.7 (c 0.86, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.83 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.90 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.01 (m, 1 H), 1.20-1.35 (m, 4 H), 1.40-1.75 (m, 9 H), 1.85-2.05 (m, 3 H), 2.24 (dt, J = 10.6, 3.9 Hz, 1 H), 2.36 (br s, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.68 (ddd, J = 10.6, 4.2, 1.8 Hz, 1 H), 4.04 (dd, J = 13.2, 0.7 Hz, 1 H), 4.09 (dd, J = 13.2, 0.7 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.18 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.8, 18.7, 21.4, 21.9, 22.4, 23.9, 25.3, 27.7, 30.9, 32.8, 37.2, 39.8, 40.5, 45.5, 48.6, 55.9, 56.3, 65.6, 71.5, 97.4, 114.1, 144.9, 149.1.
LRMS m/z 426 (M+), 408, 365, 351, 329, 298, 256, 227, 175, 147
HRMS calcd for C23H39O2 79Br 426.2134, found 426.2146
(2)上記で得られた化合物(P)(4R/5R)219mg(0.513mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4R/5R)を222mg得た。収率84%。無色油状。
[α]D 24 +84.6 (c 1.16, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.85 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.03 (ddd, J = 13.7, 11.0, 1.7 Hz, 1 H), 1.24 (s, 9 H), 1.20-1.75 (m, 14 H), 1.87-2.05 (m, 3 H), 2.16 (ddd, J = 11.1, 4.6, 4.6 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.64 (ddd, J = 10.0, 4.5, 4.5 Hz, 1 H), 4.51 (s, 2 H), 4.95 (s, 1 H), 5.16 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 18.7, 21.5, 22.0, 22.5, 24.0, 25.3, 27.2 (3 C), 27.8, 31.0, 32.9, 37.7, 38.8, 39.9, 40.9, 45.6, 48.1, 55.9, 56.3, 66.1, 70.9, 97.4, 112.6, 144.9, 145.0, 178.2.
LRMS m/z 510 (M+), 492, 408, 212, 156
HRMS calcd for C28H47O3 79Br 510.2709, found 510.2695
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4R/5R)202mg(0.394mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4R)を168mg得た。収率84%。無色油状。
[α]D 26 +6.44 (c 0.82, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.87 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 0.88 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.89 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.23 (s, 9 H), 1.20-1.75 (m, 11 H), 1.84 (m, 1 H), 1.95-2.05 (m, 3 H), 2.27 (dd, J = 16.9, 10.0 Hz, 1 H), 2.47 (dd, J = 16.9, 2.5 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.23 (t, J = 7.3 Hz, 1 H), 4.47 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.55 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 19.7, 22.0, 22.4, 22.5, 22.6, 25.9, 27.2 (3 C), 27.7, 31.0, 32.1, 38.8, 39.1, 39.7, 45.5, 48.5, 54.3, 55.4, 55.8, 65.6, 97.5, 115.2, 141.6, 144.7, 177.7, 208.7.
LRMS m/z 508 (M+), 429, 406, 350, 297, 227
HRMS calcd for C28H45O3 79Br 508.2552, found 508.2542
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4R)153mg(0.30mmol)を用いて実施例12(4)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5S)を84mg得た。収率69%。無色油状。
[α]D 25 +77.6 (c 0.82, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.97 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.15-1.75 (m, 14 H), 1.88-2.05 (m, 3 H), 2.66 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.20 (ddd, J = 6.8, 5.6, 3.9 Hz, 1 H), 5.57 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.24 (d, J = 2.3 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.8, 19.6, 22.0, 22.3, 22.5, 22.7, 25.2, 27.9, 31.0, 34.3, 39.7, 42.3, 43.1, 43.9, 45.5, 55.7 (2 C), 82.8, 97.5, 121.9, 139.5, 144.7, 170.2.
LRMS m/z 422 (M+), 343, 257, 227
HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1820, found 422.1820
(5)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5S)21mg(49μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)28mg(74μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.206cを13.1mg得た。収率54%。
化合物No.206c:
[α]D 24 +55.8 (c 1.01, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.15-1.75 (m, 16 H), 1.85-2.05 (m, 4 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 7.8 Hz, 1 H), 2.63-2.71 (m, 2 H), 2.82 (m, 1 H), 3.84 (ddd, J = 7.6, 7.6, 4.2 Hz, 1 H), 4.20 (m, 1 H), 4.30 (br s, 1 H), 5.00 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (dd, J = 1.7, 1.0 Hz, 1 H), 5.57 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 12.5, 19.6, 22.2, 22.3, 22.7, 23.4, 25.1, 27.9, 29.0, 34.3, 40.3, 42.3, 43.0, 43.4, 43.9, 44.2, 45.9, 56.2, 56.5, 71.7, 75.4, 83.0, 113.2, 117.1, 122.1, 124.7, 133.2, 139.7, 142.7, 146.5, 170.5.
LRMS m/z 496 (M+), 478, 460, 434, 265
HRMS calcd for C32H48O4496.3553, found 496.3539
[実施例22]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−イソブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.206d)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例20(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu/水素原子、4S/5S)11mg(0.026mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(P)(4S/5S)を11mg得た。収率95%。アモルファス固体。
[α]D 24 +83.7 (c 0.83, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.83 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.91 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.10-1.73 (m, 14 H), 1.90-2.05 (m, 3 H), 2.32 (br d, J = 11.7 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.03 (br s, 2 H), 3.74 (m, 1 H), 4.02 (d, J = 12.8 Hz, 1 H), 4.11 (d, J = 12.8 Hz, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 5.17 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.8, 19.4, 21.4, 22.0, 22.5, 24.2, 25.3, 27.8, 31.0, 34.2, 34.5, 39.8, 40.4, 45.5, 46.2, 55.8, 56.5, 65.0, 73.2, 97.5, 114.8, 144.9, 149.8.
LRMS m/z 409 ((M-OH)+), 408, 351, 329, 298, 256, 227, 175, 147
HRMS calcd for C23H38O79Br (M-OH)+ 409.2106, found 409.2107
(2)上記で得られた化合物(P)(4S/5S)147mg(0.343mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4S/5S)を173mg得た。収率99%。無色油状。
[α]D 23 +67.0 (c 1.17, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.84 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.91 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.15-1.70 (m, 14 H), 1.23 (s, 9 H), 1.80 (br s, 1 H), 1.90-2.05 (m, 3 H), 2,21 (br d, J = 11.7 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.71 (m, 1 H), 4.49 (d, J = 14.2 Hz, 1 H), 4.58 (d, J = 14.2 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 5.21 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.7, 19.5, 21.6, 22.0, 22.5, 24.2, 25.2, 27.2 (3 C), 27.8, 31.0, 34.5, 34.6, 38.8, 39.8, 40.3, 45.1, 45.5, 55.8, 56.4, 66.2, 71.9, 97.5, 112.9, 145.0, 145.2, 178.2.
LRMS m/z 510 (M+), 492, 408, 391, 212, 110
HRMS calcd for C28H47O3 79Br 510.2708, found 510.2713
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4S/5S)140mg(0.273mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4S)を117mg得た。
収率84%。無色油状。
[α]D 26 +128.7 (c 0.78, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.87 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 0.89 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 0.92 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.22 (s, 9 H), 1.20-1.75 (m, 11 H), 1.84 (m, 1 H), 1.95-2.05 (m, 3 H), 2.24 (dd, J = 16.8, 9.8 Hz, 1 H), 2.53 (dd, J = 16.8, 2.7 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.20 (t, J = 7.1 Hz, 1 H), 4.48 (d, J = 15.0 Hz, 1 H), 4.52 (d, J = 15.0 Hz, 1 H), 5.07, (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 20.1, 22.0, 22.4, 22.5, 22.7, 25.8, 27.2 (5 C), 27.6, 31.0, 32.6, 38.9, 39.8, 45.6, 48.1, 55.5, 55.9, 65.6, 97.5, 115.3, 141.7, 144.7, 177.7, 209.4.
LRMS m/z 508 (M+), 429, 406, 350, 297, 227
HRMS calcd for C28H45O3 79Br 508.2552, found 508.2556
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4S)103mg(0.20mmol)を用いて実施例13(4)と同様な反応を行い、化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4S/5R)103mg得た。収率100%。無色油状。
[α]D 25 +81.7 (c 0.82, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.85 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.93 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.10-1.80 (m, 14 H), 1.23 (s, 9 H), 1.92 (m, 1 H), 1.98 (ddd, J = 12.9, 6.6, 1.5 Hz, 1 H), 2.03 (ddd, J = 12.9, 2.7, 2.7 Hz, 1 H), 2.15 (ddd, J = 11.5, 7.6, 4.2 Hz, 1 H), 2.24 (br d, J = 3.4 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.59 (m, 1 H), 4.45 (d, J = 14.2 Hz, 1 H), 2.47 (d, J = 14.2 Hz, 1 H), 5.04 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 18.8, 21.5, 22.1, 22.6, 24.0, 25.6, 27.2 (3 C), 27.8, 31.0, 32.8, 38.7, 38.8, 39.9, 41.5, 45.6, 50.6, 56.0, 56.5, 64.9, 70.2, 97.4, 114.6, 144.0, 144.9, 178.3.
LRMS m/z 510 (M+), 492, 408, 212, 156
HRMS calcd for C28H47O3 79Br 510.2708, found 510.2701
(5)上記で得られた化合物(5anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、R=Piv、4S/5R)103mg(0.201mmol)を用いて実施例13(5)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5R)を77mg得た。
収率90%。
[α]D 25 +119.2 (c 0.73, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.95 (m, 15 H), 1.97 (ddd, J = 12.3, 6.8, 1.7 Hz, 1 H), 2.02 (ddd, J = 12.3, 2.9, 2.4 Hz, 1 H), 2.62 (m, 1 H), 2.89 (m, 1 H), 4.24 (ddd, J = 11.1, 4.6, 2.2 Hz, 1 H), 5.56 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.24 (d, J = 2.6 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 18.5, 22.0, 22.2, 22.5, 22.9, 25.3, 27.6, 31.0, 32.9, 39.9, 43.0, 43.1, 43.5, 45.6, 55.8, 56.1, 81.2, 97.5, 121.7, 139.8, 144.6, 170.2.
LRMS m/z 422 (M+), 343, 257, 227
HRMS calcd for C23H35O2 79Br 422.1821, found 422.1820
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5R)23mg(53μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)31mg(80μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.206dを13.1mg得た。収率49%。
化合物No.206d:
[α]D 24 +85.3 (c 0.60, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.18-1.35 (m, 4 H), 1.40-208 (m, 16 H), 2.23 (dd, J = 13.6, 7.9 Hz, 1 H), 2.62 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.6, 3.8 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 4.24 (ddd, J = 10.9, 4.8, 2.0 Hz, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 5.00 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.56 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.50 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.1, 12.5, 18.5, 22.1, 22.2, 22.9, 23.5, 25.2, 27.5, 29.0, 33.0, 40.5, 43.0, 43.1, 43.4, 43.5, 44.2, 46.0, 56.3, 56.9, 71.7, 75.4, 81.4, 113.2, 117.1, 121.8, 124.6, 133.2, 140.0, 142.7, 146.5, 170.5.
LRMS m/z 496 (M+), 478, 460, 434, 265
HRMS calcd for C32H48O4496.3552, found 496.3554
[実施例23]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.801a)の製造
Figure 2006045109
文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=H、5R)14mg(38μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)31mg(57μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.801aを10mg得た。収率56%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.26-1.82 (m, 19 H), 1.96-2.04 (m, 3 H), 2.25 (dd, J = 13.1, 8.3 Hz, 1 H), 2.52 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.1, 4.0 Hz, 1 H), 2.84 (m, 1 H), 3.03 (m, 1 H), 3.71 (t, J = 5.3 Hz, 2 H), 3.90 (ddd, J = 8.3, 8.3, 4.5 Hz, 1 H), 4.38 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 4.64 (m, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.62 (s, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.23 (s, 1 H), 6.39 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 484 (M+), 466, 448, 438, 389, 338, 309, 253
HRMS calcd for C30H44O5484.3189, found 484.3174
[実施例24]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.801b)の製造
Figure 2006045109
文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=H、5S)12mg(33μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)27mg(49μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.801bを7.0mg得た。収率45%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.03 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.22-1.73 (m, 19 H), 1.88-2.04 (m, 3 H), 2.25 (dd, J = 13.0, 8.8 Hz, 1 H), 2.54 (dddd, J = 16.8, 6.3, 3.1, 3.1 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.0, 4.4 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.05 (dddd, J = 16.8, 7.4, 2.3, 2.3 Hz, 1 H), 3.70 (t, J = 5.0 Hz, 2 H), 3.89 (ddd, J = 8.3, 8.3, 4.3 Hz, 1 H), 4.38 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.59 (ddt, J = 6.4, 6.3, 5.0 Hz, 1 H), 4.99 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.28 (m, 1 H), 5.62 (dd, J = 3.1, 2.3 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.22 (dd, J = 3.1, 2.3 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
LRMS m/z 484 (M+), 466, 448, 438, 389, 338, 309, 253
HRMS calcd for C30H44O5484.3189, found 484.3176
[実施例25]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−メチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.802a)の製造
Figure 2006045109
実施例11(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5R)19mg(44μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)41mg(76μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.802aを16.6mg得た。収率66%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.09 (m, 1 H), 1.13 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.20-1.85 (m, 16 H), 1.90-2.10 (m, 3 H), 2.24 (dd, J = 13.3, 8.8 Hz, 1 H), 2.35 (br s, 2 H), 2.65 (dd, J = 13.3, 4.2 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.16 (m, 1 H), 3.60-3.75 (m, 2 H), 2.89 (ddd, J = 8.8, 8.3, 4.2 Hz, 1 H), 4.37 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.68 (ddd, J = 11.7, 7.6, 1.8 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 498 (M+), 480, 462
HRMS calcd for C31H46O5498.3345, found 498.3337
[実施例26]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−メチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.802b)の製造
Figure 2006045109
実施例11(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5S)18mg(46μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)38mg(70μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.802bを14.1mg得た。収率61%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 1.04 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.13 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.20-2.20 (m, 22 H), 2.24 (dd, J = 13.1, 8.9 Hz, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.1, 2.9 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.10 (m, 1 H), 3.60-3.75 (m, 2 H), 3.88 (m, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.58 (m, 1 H), 4.98 (s, 1 H), 5.26 (s, 1 H), 5.53 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.99 (d, J =11.2 Hz, 1 H), 6.18 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 498 (M+), 480, 462, 452
HRMS calcd for C31H46O5498.3345, found 498.3350
[実施例27]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−メチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.802c)の製造
Figure 2006045109
実施例12(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5S)21mg(56μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)45mg(83μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.802cを15.1mg得た。収率54%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.24 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-1.75 (m, 15 H), 1.85-2.05 (m, 5 H), 2.24 (dd, J = 13.3, 8.9 Hz, 1 H), 2.31 (br s, 2 H), 2.58-2.70 (m, 2 H), 2.82 (m, 1 H), 3.60-3.75 (m, 2 H), 3.87 (m, 1 H), 4.07 (dt, J = 5.9, 6.4 Hz, 1 H), 4.36 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.52 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.5 Hz, 1 H).
LRMS m/z 498 (M+), 480, 462
HRMS calcd for C31H46O5498.3345, found 498.3344
[実施例28]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−メチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.802d)の製造
Figure 2006045109
実施例13(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5R)10mg(26μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)21mg(39μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.802dを2.3mg得た。収率26%。
1H-NMR (10% CD3OD in CDCl3) δ: 0.47 (s, 3 H), 0.93 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.15 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.12-1.80 (m, 20 H), 1.85-2.00 (m, 2 H), 2.15 (dd, J = 13.2, 9.3 Hz, 1 H), 2.50-2.60 (m, 2 H), 2.75 (m, 1 H), 3.50-3.60 (m, 2 H), 3.73 (ddd, J = 8.4, 8.4, 4.2 Hz, 1 H), 4.02 (m, 1 H), 4.22 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.88 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.17 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.48 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 5.95 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.13 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.29 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 498 (M+), 481, 480, 462, 391
HRMS calcd for C31H46O5498.3346 found 498.3346
[実施例29]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−エチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.803a)の製造
Figure 2006045109
実施例14(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5R)10mg(25μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)21mg(38μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.803aを7mg得た。収率54%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.12 (ddd, J = 14.2, 10.5, 2.0 Hz, 1 H), 1.22-1.89 (m, 21 H), 1.97 (dd, J = 12.5, 7.4 Hz, 1 H), 2.02 (br d, J = 12.4 Hz, 1 H), 2.25 (dd, J = 13.4, 8.8 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.4, 4.4 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.69 (m, 2 H), 3.90 (ddd, J = 8.4, 8.4, 4.4 Hz, 1 H), 4.38 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.7, 4.0, 1.8 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.52 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.9 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 12.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.9 Hz, 1 H).
LRMS m/z 512(M+) 494, 476, 417, 309, 211, 133
HRMS calcd for C32H48O5 512.3502, found 512.3522
[実施例30]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−エチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.803b)の製造
Figure 2006045109
実施例14(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5S)21mg(53μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)43mg(80μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.803bを17mg得た。収率62%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.04 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.25-2.04 (m, 22 H), 2.22-2.27 (m, 3 H), 2.65 (dd, J = 13.4, 4.3 Hz, 1 H), 2.77-2.84 (m, 2 H), 3.68 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.0, 8.0, 4.2 Hz, 1 H), 4.37 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 4.57 (dt, J = 8.2, 5.7 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 5.51 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 1.6 Hz. 1 H), 6.39 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 512(M+) 494, 476, 417, 309, 211, 133
HRMS calcd for C32H48O5 512.3502, found 512.3506
[実施例31]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−エチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.803c)の製造
Figure 2006045109
実施例15(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5S)21mg(53μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)43mg(80μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.803cを17mg得た。収率62%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.17-1.76 (m, 21 H), 1.85-2.27 (m, 7 H), 3.64-3.71 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.3, 8.3, 4.4 Hz, 1 H), 4.26 (m, 1 H), 4.37 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.58 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.97 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz. 1 H).
LRMS m/z 512(M+) 494, 476, 417, 309, 211, 133
HRMS calcd for C32H48O5 512.3502, found 512.3501
[実施例32]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−エチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.803d)の製造
Figure 2006045109
実施例16(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5R)29mg(73μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)60mg(110μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.803dを20mg得た。収率53%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.22-2.03 (m, 22 H), 2.21-2.51 (m, 4 H), 2.65 (dd, J = 13.5, 4.3 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.64-3.72 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.0, 8.0, 4.5 Hz, 1 H), 4.28 (br dd, J = 10.5, 3.8 Hz, 1 H), 4.36 (J = 2.2 Hz, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 5.26 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.34 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
HRMS calcd for C32H48O5 512.3502, found 512.3506
[実施例33]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−ブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.806a)の製造
Figure 2006045109
実施例17(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5R)60mg(142μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)115mg(213μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.806aを40mg得た。収率52%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.11 (ddd, J = 14.0, 10.7, 1.6 Hz, 1 H), 1.20-2.05 (m, 24 H), 2.11 (br s, 1 H), 2.24 (dd, J = 13.3, 8.7 Hz, 1 H), 2.49 (br s, 2 H), 2.65 (dd, J = 13.3, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.96 (m, 1 H), 3.63-3.73 (m, 2 H), 3.89 (m, 1 H), 4.37 (br d, J = 1.9 Hz, 1 H), 4.65 (ddd, J = 11.5, 7.1, 1.5 Hz, 1 H), 4.97 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.51 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.3815, found 540.3818
[実施例34]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−ブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.806b)の製造
Figure 2006045109
実施例17(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5S)42mg(95μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)80mg(148μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.806bを27mg得た。収率52%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.15-1.80 (m, 21 H), 1.83-2.08 (m, 5 H), 2.25 (dd, J = 13.3, 8.8 Hz, 1 H), 2.48 (br s, 2 H), 2.65 (dd, J = 13.3, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.89 (m, 1 H), 3.63-3.75 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.1, 8.1, 4.3 Hz, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.57 (ddd, J = 8.3, 6.0, 5.2 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.50 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.39 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.3815, found 540.3812
[実施例35]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−ブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.806c)の製造
Figure 2006045109
実施例18(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5S)40mg(95μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)77mg(142μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.806cを28mg得た。収率54%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.0 Hz, 3 H), 1.13-1.80 (m, 22 H), 1.83-2.08 (m, 4 H), 2.25 (dd, J = 13.4, 8.4 Hz, 1 H), 2.43 (br s, 2 H), 2.60 (m, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.4, 4.3 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.63-3.75 (m, 2 H), 3.99 (ddd, J = 8.4, 8.4, 4.3 Hz, 1 H), 4.25 (ddd, J = 6.2, 6.2, 4.4 Hz, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.9 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.59 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.26 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.39 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.3815, found 540.3815
[実施例36]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−ブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.806d)の製造
Figure 2006045109
実施例19(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5R)30mg(105μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)57mg(105μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.806dを16mg得た。収率40%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.20-1.85 (m, 23 H), 1.90-2.50 (m, 5 H), 2.24 (dd, J = 13.2, 8.4 Hz, 1 H), 2.54 (m, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.2, 4.2 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.63-3.73 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.4, 8.4, 4.2 Hz, 1 H), 4.26 (ddd, J = 10.8, 4.8, 1.8 Hz, 1 H), 4.36 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.97 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.26 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.57 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.38515, found 540.3815
[実施例37]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−イソブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.807a)の製造
Figure 2006045109
実施例20(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5R)19mg(45μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)37mg(68μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.807aを12mg得た。収率49%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (ddd, J = 13.9, 10.9, 1.6 Hz, 1 H), 1.20-2.10 (m, 24 H), 2.25 (dd, J = 13.3, 8.8 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.3, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.09 (m, 1 H), 3.65-3.75 (m, 2 H), 3.90 (ddd, J = 8.1, 8.1, 4.2 Hz, 1 H), 4.38 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.5, 7.0, 1.4 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (d, J =1.5 Hz, 1 H), 5.48 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.20 (d, J =2.6 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.3815, found 540.3818
[実施例38]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−イソブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.807b)の製造
Figure 2006045109
実施例20(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5S)20mg(47μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)38mg(70μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.807bを15mg得た。収率59%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.94 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.20-2.08 (m, 23 H), 2.10-2.40 (m, 2 H), 2.25 (dd, J = 13.1, 8.2 Hz, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.1, 4.4 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.02 (m, 1 H), 3.62-3.75 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.1, 8.1, 4.3 Hz, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.9 Hz, 1 H), 4.58 (ddd, J = 8.1, 6.3, 4.5 Hz, 1 H), 4.99 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.48 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.39 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.3814, found 540.3813
[実施例39]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−イソブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.807c)の製造
Figure 2006045109
実施例21(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5S)21mg(50μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)40mg(74μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.807cを15mg得た。収率57%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.15-2.10 (m, 23 H), 2.18-2.40 (m, 2 H), 2.25 (dd, J = 12.9, 8.5 Hz, 1 H), 2.60-2.72 (m, 2 H), 2.82 (m, 1 H), 3.62-3.75 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.1, 8.1, 4.3 Hz, 1 H), 4.20 (m, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.57 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.39 (d, J =11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.3815, found 540.3816
[実施例40]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−イソブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.807d)の製造
Figure 2006045109
実施例22(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5R)18mg(42μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)34mg(63μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.807dを10mg得た。収率44%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.15-2.20 (m, 25 H), 2.25 (dd, J = 13.1, 9.2 Hz, 1 H), 2.62 (m, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.1, 4.1 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.65-3.75 (m, 2 H), 3.90 (ddd, J = 7.9, 7.9, 4.4 Hz, 1 H), 4.24 (ddd, J = 10.8, 4.5, 1.9 Hz, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (d, 1.7 Hz, 1 H), 5.56 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 540 (M+), 522, 504
HRMS calcd for C34H52O5 540.3815, found 540.3814
[実施例41]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1101a)の製造
Figure 2006045109
文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=H、5R)16mg(44μmol)および文献既知の方法(例えばOrg.Lett.、2巻、2619−2622頁、2000年)で得られる化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)36mg(65μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1101aを10mg得た。収率46%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.01 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.26-2.03 (m, 16 H), 2.23 (dd, J = 9.0, 13.2 Hz, 1 H), 2.35 (br s, 1 H), 2.54 (m, 2 H), 2.61 (d, J = 3.9 Hz, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.2, 4.2 Hz, 1 H), 2.81-2.84 (m, 1 H), 3.03-3.09 (br dd, J = 7.6, 17.3 Hz, 1 H), 3.37 (dd, J = 3.1, 7.2 Hz, 1 H), 3.76-3.90 (m, 4 H), 4.06(m, 1 H), 4.44 (br s, 1 H), 4.63-4.64 (m, 1 H), 5.01 (br s, 1 H), 5.39 (br s, 1 H), 5.61 (br s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.0 Hz, 1 H), 6.22 (br s, 1 H), 6.41 (d, J = 11.0 Hz, 1 H).
LRMS m/z 500 (M+) 482, 464, 406, 390, 352
HRMS calcd for C30H44O6500.3138, found 500.3134
[実施例42]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1101b)の製造
Figure 2006045109
文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=H、5S)11mg(29μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)25mg(45μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1101bを11mg得た。収率73%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.21-2.01 (m, 16 H), 2.17 (t, J = 5.0 Hz, 1 H), 2.24 (dd, J = 9.3, 13.0 Hz, 1 H), 2.47 (d, J = 3.4 Hz, 1 H), 2.54 (d, J = 4.4 Hz, 1 H), 2.56 (m, 1 H), 2.69 (dd, J = 4.6, 13.0 Hz, 1 H), 2.81-2.84 (m, 1 H), 3.05 (dddd, J = 2.3, 2.6, 7.4, 16.9 Hz, 1 H), 3.38 (dd, J = 3.5, 7.5 Hz, 1 H), 3.75-3.90 (m, 4 H), 4.06 (m, 1 H), 4.45 (dd, J = 3.5, 3.5 Hz, 1 H), 4.59 (dddd, J = 7.4, 7.0, 7.0, 7.0 Hz, 1 H), 5.09 (br s, 1 H), 5.39 (br s, 1 H), 5.62 (dd, J = 2.3, 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.22 (dd, J = 2.6, 2.7 Hz, 1 H), 6.42 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
LRMS m/z 500 (M+) 482, 464, 406, 390, 352
HRMS calcd for C30H44O6500.3138, found 500.3033
[実施例43]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−メチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1102a)の製造
Figure 2006045109
実施例11(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5R)18mg(46μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)39mg(70μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1102aを12.1mg得た。収率51%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (m, 1 H), 1.13 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.15-1.90 (m, 13 H), 1.93-2.05 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 9.2 Hz, 1 H), 2.40-2.75 (m, 3 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.6 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.15 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.3, 3.0 Hz, 1 H), 3.54-3.90 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 9.2, 7.3, 4.6 Hz, 1 H), 4.43 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 4.67 (ddd, J = 11.7, 7.7, 1.7 Hz, 1 H), 5.07 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.38 (br s, 1 H), 5.52 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 514 (M+), 496, 478, 420, 249
HRMS calcd for C31H46O6514.3295, found 514.3304
[実施例44]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−メチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1102b)の製造
Figure 2006045109
実施例11(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5S)19mg(49μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)41mg(73μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1102bを10.3mg得た。収率41%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.04 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.12 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.20-1.75 (m, 11 H), 1.80-2.05 (m, 5 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 9.0 Hz, 1 H), 2.57 (br s, 3 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.6 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.10 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.3, 3.0 Hz, 1 H), 3.75-3.93 (m, 4 H), 4.05 (ddd, J = 9.0, 7.3, 4.6 Hz, 1 H), 4.43 (br d, J = 3.0 Hz, 1 H), 4.58 (dt, J = 5.9, 7.2 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 6.28 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.18 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 514 (M+), 496, 478, 420, 249
HRMS calcd for C31H46O6514.3294, found 514.3298
[実施例45]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−メチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No1102c)の製造
Figure 2006045109
実施例12(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4R/5S)17mg(44μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)37mg(66μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1102cを12.1mg得た。収率54%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.24 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.15-1.75 (m, 12 H), 1.80-2.05 (m, 5 H), 2.23 (dd, J = 13.7, 9.2 Hz, 1 H), 2.40-2.75 (m, 3 H), 2.67 (dd, J = 13.7, 4.7 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.4, 3.3 Hz, 1 H), 3.75-3.93 (m, 4 H), 4.00-4.10 (m, 2 H), 4.44 (d, J =3.3 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.38 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.53 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.22 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 514 (M+), 476, 478, 420, 402
HRMS calcd for C31H46O6514.3294, found 514.3286
[実施例46]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−メチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No1102d)の製造
Figure 2006045109
実施例13(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Me、4S/5R)11mg(26μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)24mg(42μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1102dを7.6mg得た。収率52%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.22 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-1.90 (m, 14 H), 1.93-2.05 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 9.3 Hz, 1 H), 2.35-2.70 (m, 4 H), 2.68 (dd, J = 13.4, 4.5 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.5, 3.2 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.00-4.13 (m, 2 H), 4.44 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.68 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.38 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.51 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 514 (M+), 497, 496, 478, 420, 402, 249
HRMS calcd for C31H46O6514.3294, found 514.3297
[実施例47]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−エチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1103a)の製造
Figure 2006045109
実施例14(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5R)13mg(33μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)27mg(49μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1103aを10mg得た。収率58%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.12 (ddd, J = 14.1, 10.7, 1.7 Hz, 1 H), 1.22-1.89 (m, 15 H), 1.97 (dd, J = 12.1, 7.1 Hz, 1 H), 2.02 (br d, J = 12.4 Hz, 1 H), 2.23 (dd, J = 13.6, 8.8 Hz, 1 H), 2.51 (br, 3 H), 2.68 (dd, J = 13.6, 4.5 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.4, 3.3 Hz, 1 H), 3.77 (m, 1 H), 3.80-3.85 (m, 2 H), 4.06 (m, 1 H), 4.44 (d, J = 3.0 Hz, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.5, 7.0, 1.5 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.39 (s, 1 H), 5.51 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.3 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.3 Hz, 1 H).
LRMS m/z 528(M+) 510, 492, 466, 434, 419, 265, 249
HRMS calcd for C32H48O6 528.3451, found 528.3451
[実施例48]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−エチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1103b)の製造
Figure 2006045109
実施例14(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5S)27mg(68μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)57mg(102μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1103bを22mg得た。収率61%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.94 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.04 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.24-2.01 (m, 18 H), 2.23 (dd, J = 13.2, 9.0 Hz, 1 H), 2.64-2.83 (m, 6 H), 3.37 (dd, J = 7.4, 3.3 Hz, 1 H), 3.76 (m, 1 H), 3.80-3.83 (m, 2 H), 3.87 (m, 1 H), 4.04 (m, 1 H), 4.44 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 4.57 (m, 1 H), 5.08 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 5.38 (d, J = 1.3 Hz, 1 H), 5.51 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 528(M+) 510, 492, 466, 434, 419, 265, 249
HRMS calcd for C32H48O6 528.3451, found 528.3453
[実施例49]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−エチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1103c)の製造
Figure 2006045109
実施例15(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4R/5S)21mg(53μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)44mg(80μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1103cを19mg得た。収率68%。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.14-1.71 (m, 13 H), 1.84-1.92 (m, 3 H), 1.98-2.00 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.1, 9.2 Hz, 1 H), 2.53-2.83 (m, 6 H), 3.37 (dd, J = 7.6, 3.2 Hz, 1 H), 3.74-3.90 (m, 4 H), 4.05 (m, 1 H), 4.26 (m, 1 H), 4.44 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.38 (br s, 1 H), 5.59 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 528(M+) 510, 492, 466, 434, 419, 265, 249
HRMS calcd for C32H48O6 528.3451, found 528.3451
[実施例50]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−エチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1103d)の製造
Figure 2006045109
実施例16(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Et、4S/5R)32mg(81μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)68mg(121μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1103dを26mg得た。収率61%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.1 Hz, 3 H), 1.14-1.71 (m, 13 H), 1.84-1.92 (m, 3 H), 1.98-2.00 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.1, 9.2 Hz, 1 H), 2.53-2.83 (m, 6 H), 3.37 (dd, J = 7.6, 3.2 Hz, 1 H), 3.74-3.90 (m, 4 H), 4.05 (m, 1 H), 4.26 (m, 1 H), 4.44 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.38 (br s, 1 H), 5.59 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.27 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 528(M+) 510, 492, 466, 434, 419, 265, 249
HRMS calcd for C32H48O6 528.3451, found 528.3451
[実施例51]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−ブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1106a)の製造
Figure 2006045109
実施例17(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5R)60mg(142μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)118mg(213μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1106aを45mg得た。収率57%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.93 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.11 (ddd, J = 13.7, 11.0, 1.2 Hz, 1 H), 1.20-2.08 (m, 21 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 9,0 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.4 Hz, 1 H), 2.72-2,90 (m, 4 H), 2.96 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.3, 3.2 Hz, 1 H), 3.70-3.95 (m, 4 H), 4.05 (m, 1 H), 4.45 (br s, 1 H), 4.65 (ddd, J = 10.4, 7.2, 1.1 Hz, 1 H), 5.08 (s, 1 H), 5.38 (s, 1 H), 5.51 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.10 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11. 2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 556 (M+), 538, 520, 462, 444
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3762
[実施例52]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−ブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1106b)の製造
Figure 2006045109
実施例17(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5S)42mg(100μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)84mg(150μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1106bを31mg得た。収率56%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.92 (t, J =7.0 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.18-2.08 (m, 22 H), 1.24 (dd, J = 13.4, 8.8 Hz, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.4, 4.7 Hz, 1 H), 2.70 (br s, 3 H), 2.83 (m, 1 H), 2.89 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.7, 3.1 Hz, 1 H), 3.74-3.93 (m, 4 H), 4.05 (ddd, J = 8.8, 7.7, 4.7 Hz, 1 H), 4.44 (br d, J = 3.1 Hz, 1 H), 4.57 (ddd, J = 8.3, 6.0, 5.3 Hz, 1 H), 5.09 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.38 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 5.50 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 556 (M+), 538, 520, 462, 444
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3760
[実施例53]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−ブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1106c)の製造
Figure 2006045109
実施例18(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4R/5S)39mg(92μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)77mg(138μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1106cを26mg得た。収率51%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 6.5 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 5.4 Hz, 3 H), 1.15-2.05 (m, 22 H), 2.24 (dd, J = 13.2, 9.3 Hz, 1 H), 2.40-2.78 (m, 4 H), 2.68 (dd, J = 13.2, 4.2 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.38 (dd, J = 7.5, 2.8 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.05 (m, 1 H), 4.24 (m, 1 H), 4.44 (br s, 1 H), 5.51 (s, 1 H), 5.38 (s, 1 H), 5.58 (br d, J = 1.6 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.26 (br d, J = 1.6 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 556 (M+), 538, 520, 462, 444
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3768
[実施例54]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−ブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1106d)の製造
Figure 2006045109
実施例19(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Bu、4S/5R)39mg(92μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)77mg(138μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1106dを23mg得た。収率44%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.92 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.20-1.90 (m, 20 H), 1.92-2.08 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 9.0 Hz, 1 H), 2.50-2.78 (m, 4 H), 2.68 (dd, J = 13.4, 4.6 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.5, 3.2 Hz, 1 H), 3.73-3.95 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 9.0, 7.5, 4.6 Hz, 1 H), 4.27 (ddd, J = 10.8, 4.8, 2.0 Hz, 1 H), 4.45 (br d, J = 2.4 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.39 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 556 (M+), 538, 520, 462, 444
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3757
[実施例55]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−イソブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1107a)の製造
Figure 2006045109
実施例20(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5R)18mg(43μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)34mg(64μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1107aを11mg得た。収率47%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (ddd, J = 14.2, 10.7, 1.8 Hz, 1 H), 1.18-1.92 (m, 16 H), 1.93-2.08 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 8.9 Hz, 1 H), 2.40-2.75 (m, 3 H), 2.68 (dd, J = 13.4, 4.5 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.08 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.4, 3.3 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 8.1, 7.4, 4.4 Hz, 1 H), 4.45 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.5, 7.1, 1.5 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.39 (br s, 1 H), 5.48 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 556 (M+), 538, 520, 462, 408
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3768
[実施例56]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−イソブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1107b)の製造
Figure 2006045109
実施例20(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5S)22mg(51μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)43mg(77μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1107bを16mg得た。収率56%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.94 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.19-2.05 (m, 19 H), 2.23 (dd, J = 13.3, 9.3 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.3, 4.4 Hz, 1 H), 2.73 (br s, 3 H), 2.83 (m, 1 H), 3.02 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.9, 3.1 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.05 (ddd, J = 7.9, 7.9, 4.5 Hz, 1 H), 4.45 (br d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.58 (ddd, J = 8.5, 6.5, 4.1 Hz, 1 H), 5.09 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.38 (br s, 1 H), 5.48 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 556 (M+), 538, 520, 462, 444, 408, 393, 249
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3762
[実施例57]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−イソブチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1107c)の製造
Figure 2006045109
実施例21(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4R/5S)19mg(44μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)37mg(67μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1107cを11mg得た。収率43%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.10-1.75 (m, 14 H), 1.82-1.93 (m, 3 H), 1.95-2.05 (m, 2 H), 2.24 (dd, J = 13.1, 9.4 Hz, 1 H), 2.30-2.70 (m, 4 H), 2.68 (dd, J = 13.1, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.38 (dd, J = 7.6, 3.2 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.05 (ddd, J = 8.7, 7.6, 4.5 Hz, 1 H), 4.20 (m, 1 H), 4.44 (br d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.09 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.38 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.57 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.13 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMSm/z 556 (M+), 538, 520, 462, 444, 408, 393, 249
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3770
[実施例58]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−イソブチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1107d)の製造
Figure 2006045109
実施例22(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=i−Bu、4S/5R)10mg(22μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)19mg(34μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1107dを6mg得た。収率50%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.90 (m, 17 H), 1.93-2.06 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.6, 8.7 Hz, 1 H), 2.30-2.73 (m, 3 H), 2.62 (m, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.6, 4.4 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.5, 3.2 Hz, 1 H), 3.75-3.92 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 8.6, 7.5, 3.2 Hz, 1 H), 4.24 (ddd, J = 11.0, 4.8, 2.1 Hz, 1 H), 4.44 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.39 (s, 1 H), 5.56 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.24 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
LRMS m/z 556 (M+), 538, 520, 462, 444, 408, 393, 249
HRMS calcd for C34H52O6 556.3764, found 556.3765
[実施例59]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.109a)および20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.109b)の製造
Figure 2006045109
(1)文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br)30mg(0.101mmol)を用いて実施例11(1)と同様な反応を行い、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5R)を513mg(収率49%)および化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5S)を486mg(収率47%)得た。ただし、実施例11(1)における化合物(3)(R2c=Me、R=Me)に替えて、参考例9と同様にしてエチル アクリレートの替わりにメチル アクリレートを用いて得られる化合物(3)(R2c=Ph、R=Me)を用いた。
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5R):
[α]D 23 +266.7 (c 1.08, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 0.61 (ddd, J = 2.0, 10.7, 14.6 Hz, 1 H), 0.93 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.09 (dddd, J = 9.6, 9.6, 9.6, 9.6 Hz, 1 H), 1.14-1.26 (m, 2 H), 1.34 (ddd, J = 2.3, 12.0, 14.4 Hz, 1 H), 1.37-1.45 (m, 2 H), 1.53 (m, 1 H), 1.59-1.65 (m, 3 H), 1.70 (m, 1 H), 1.87 (ddd, J = 1.6, 6.8, 12.3 Hz, 1 H), 1.95 (br d, J = 12.4 Hz, 1 H), 2.85 (m, 1 H), 4.36 (ddd, J = 8.0, 2.6, 2.6 Hz, 1 H), 4.86 (ddd, J = 2.2, 8.0, 11.8 Hz, 1 H), 5.615 (s, 1 H), 5.617 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.46 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.30 (tt, J = 1.7, 7.3 Hz, 1 H), 7.35 (br t, J = 7.3 Hz, 2 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.8, 18.3, 21.9, 22.4, 27.4, 30.9, 32.6, 39.0, 39.8, 45.5, 49.6, 55.8, 56.0, 88.8, 97.6, 124.3, 127.7, 128.7 (2 C), 129.0 (2 C), 137.6, 139.0, 144.8, 170.4.
LRMS m/z 442 (M+), 363, 201, 175, 147
HRMS calcd for C25H31O2 79Br 442.1507, found 442.1506
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5S):
[α]D 24 -24.8 (c 0.69, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.38 (s, 3 H), 0.52 (m, 1 H), 0.97 (d, J = 6.0 Hz, 3 H), 1.16-1.28 (m, 5 H), 1.36-1.42 (m, 2 H), 1.48-1.55 (m, 2 H), 1.59-1.64 (m, 2 H), 1.88 (ddd, J = 1.5, 6.6, 12.5 Hz, 1 H), 1.91 (br d, J = 14.0 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 4.26 (ddd, J = 2.2, 2.2, 7.2 Hz, 1 H), 4.82 (ddd, J = 7.2, 7.2, 7.2 Hz, 1 H), 5.58 (dd, J = 1.6, 1.6 Hz, 1 H), 5.61 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.12-7.13 (m, 2 H), 7.29 (tt, J = 1.7, 7.3 Hz, 1 H), 7.33 (br t, J = 7.3 Hz, 2 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.7, 19.1, 21.8, 22.4, 26.6, 30.9, 33.1, 37.5, 39.7, 45.4, 49.6, 55.6, 55.8, 80.3, 97.5, 124.2, 127.7, 128.7 (2 C), 129.0 (2 C), 138.4, 139.8, 144.9, 170.5.
LRMS m/z 442 (M+), 363, 201, 175, 147
HRMS calcd for C25H31O2 79Br 442.1507, found 442.1499
(2−a)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5R)15mg(34μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=水素原子、3α/5β)19mg(51μmmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.109aを8mg得た。収率47%。
化合物No.109a:
[α]D 28 +191.6 (c 0.58, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.52 (s, 3 H), 0.61 (ddd, J = 2.0, 10.6, 14.6 Hz, 1 H), 0.92 (d, J = 6.6 Hz, 3 Hz), 1.09-1.15 (m, 2 H), 1.18-1.43 (m, 5 H), 1.47-1.70 (m, 6 H), 1.86-2.05 (m, 4 H), 2.30 (dd, J = 6.6, 13.4 Hz, 1 H), 2.59 (dd, J = 3.4, 12.9 Hz, 1 H), 2.79 (dd, J = 3.9, 12.0 Hz, 1 H), 4.22 (m, 1 H), 4.36 (ddd, J = 2.7, 2.7, 7.9 Hz, 1 H), 4.42 (ddd, J = 4.3, 4.3, 8.5 Hz, 1 H), 4.90 (ddd, J = 1.9, 7.9, 11.8 Hz, 1 H), 5.00 (br s, 1 H), 5.32 (br s, 1 H), 5.61 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 5.98 (d, J = 12.3 Hz, 1 H), 6.35 (d, J = 12.3 Hz, 1 H), 6.46 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.29-7.37 (m, 3 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.0, 18.3, 22.1, 23.5, 27.4, 29.0, 32.7, 39.1, 40.4, 42.8, 45.2, 45.9, 49.7, 56.3, 56.8, 66.8, 70.7, 78.9, 111.7, 117.1, 124.3, 124.8, 127.7, 128.7 (2 C), 129.1 (2 C), 133.0, 137.6, 139.0, 142.8, 147.6, 170.5.
LRMS m/z 502 (M+), 484, 466, 451, 278, 251, 209
HRMS calcd for C33H42O4502.3083, found 502.3078
(2−b)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5S)27mg(61μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=水素原子、3α/5β)34mg(92μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.109bを18mg得た。収率59%。
化合物No.109b:
[α]D 26 -35.5 (c 1.00, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.37 (s, 3 H), 0.52 (m, 1 H), 0.96 (d, J = 5.6 Hz, 3 H), 1.15-1.35 (m, 7 H), 1.41 (dd, J = 7.0, 11.4 Hz, 1 H), 1.47-1.66 (m, 6 H), 1.85-2.04 (m, 4 H), 2.30 (dd, J = 7.0, 13.3 Hz, 1 H), 2.59 (dd, J = 3.3, 13.3 Hz, 1 H), 2.78 (dd, J = 3.8, 12.6 Hz, 1 H), 4.22 (m, 1 H), 4.26 (ddd, J = 2.2, 2.2, 7.2 Hz, 1 H), 4.23 (m, 1 H), 4.82 (ddd, J = 7.2, 7.2, 14.7 Hz, 1 H), 4.98 (s, 1 H), 5.32 (s, 1 H), 5.60 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.94 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.35 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.29-7.36 (m, 3 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 19.2, 22.1, 23.5, 26.8, 29.0, 33.3, 37.6, 40.4, 42.9, 45.3, 45.8, 49.7, 56.1, 56.6, 66.8, 70.9, 80.5, 111.9, 117.0, 124.0, 124.9, 127.6, 128.7 (2 C), 128.9 (2 C), 132.8, 138.3, 139.8, 142.8, 147.4, 170.432.
LRMS m/z 502 (M+), 484, 466, 451, 278, 251, 209
HRMS calcd for C33H42O4502.3083, found 502.3081
[実施例60]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.109c)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5R)400mg(0.90mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(Q)(4R/5R)を373mg得た。収率92%。無色固体。
[α]D 22 +45.2 (c 1.08, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.20-1.36 (m, 5 H), 1.41-1.75 (m, 8 H), 1.86 (m, 1 H), 1.96 (ddd, J = 1.7, 6.8, 12.2 Hz, 1 H), 2.03 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.23 (d, J = 8.3 Hz, 1 H), 3.98 (s, 2 H), 4.23 (br dd, J =8.3, 8.5 Hz, 1 H), 5.16 (s, 1 H), 5.24 (s, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 7.23-7.35 (m, 5 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.0, 18.7, 22.1, 22.6, 27.8, 31.1, 32.9, 40.0, 41.7, 45.7, 56.0, 56.42, 56.43, 65.8, 69.8, 97.4, 111.5, 127.1, 128.6 (2 C), 128.9 (2 C), 139.6, 145.0, 149.3.
LRMS m/z 446 (M+), 428, 349, 331, 254
HRMS calcd for C25H31O2 79Br 446.1820, found 446.1820
(2)上記で得られた化合物(Q)(4R/5R)460mg(1.0mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、R=Piv、4R/5R)を513mg得た。収率94%。無色油状。
[α]D 19 +37.1 (c 1.54, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.19 (s, 9 H), 1.23-1.38 (m, 5 H), 1.41-1.58 (m, 4 H), 1.60-1.75 (m, 3 H), 1.86 (m, 1 H), 1.96 (br dd, J = 6.6, 12.2 Hz, 1 H), 2.03 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.20 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 4.21 (br dd, J = 8.7, 8.7 Hz, 1 H), 4.39 (s, 2 H), 5.22 (s, 1 H), 5.25 (s, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 7.24-7.35 (m, 5 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.1, 18.7, 22.2, 22.7, 27.3 (3 C), 27.8, 31.1, 32.9, 38.9, 40.0, 41.7, 45.7, 56.0, 56.2, 56.4, 66.7, 69.6, 97.4, 111.5, 127.2, 128.6 (2 C), 128.8 (2 C), 138.9, 144.5, 144.8, 177.7.
LRMS m/z 429 ((M-OPiv)+), 411, 332, 255
HRMS calcd for C25H34O79Br 429.1793, found 429.1797
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、R=Piv、4R/5R)700mg(1.3mmol)の塩化メチレン(6.6ml)溶液にテトラプロピルアンモニウム パールテネート(PrNRuO)324mg(0.92mmol)およびN−メチルモルホリン N−オキシド(NMO)771mg(6.6mmol)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液をろ過した後、濾液を濃縮した。得られた粗生成物をTHF(10ml)に溶解した。この溶液にLiAlH 82mg(2.2mmol)を0℃にて加え、室温で3.5時間撹拌した。この反応液に0℃で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製すると、化合物(Q)(4R/5S)が126mg得られた。収率19%。無色油状。
[α]D 25 +44.1 (c 2.31, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.45 (s, 3 H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.13-1.38 (m, 5 H), 1.40-1.73 (m, 8 H), 1.87-1.96 (m, 2 H), 2.25 (m, 1 H), 2.85 (m, 1 H), 3.33 (d, J = 8.0 Hz, 1 H), 3.98 (d, J = 13.4 Hz, 1 H), 4.04 (d, J = 13.4 Hz, 1 H), 4.23 (ddd, J = 4.2, 7.7, 8.0 Hz, 1 H), 5.32 (br s, 1 H), 5.33 (br s, 1 H), 5.60 (br s, 1 H), 7.20-7.32 (m, 5 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.7, 20.2, 22.1, 22.6, 27.5, 31.0, 35.2, 39.8, 41.8, 45.5, 55.7, 56.4, 57.3, 65.3, 72.4, 97.3, 113.3, 126.9, 128.3 (2 C), 128.5 (2 C), 140.5, 145.0, 148.8.
LRMS m/z 446 (M+), 428, 349, 331, 254
HRMS calcd for C25H35O2 79Br 446.1820, found 446.1828
(4)上記で得られた化合物(Q)(4R/5S)136mg(0.304mmol)を塩化メチレン(3ml)に溶解した。その溶液にMnO 2.4g(27.6mmol)を加え、室温にて32時間撹拌した。この反応液を濾過した後、濾液を濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1)にて精製すると、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5S)が104mg得られた。収率77%。無色油状。
[α]D 25 +59.51 (c 0.69, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.48 (s, 3 H), 0.86 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.17-1.32 (m, 3 H), 1.34-1.52 (m, 4 H), 1.57-1.72 (m, 3 H), 1.80 (ddd, J = 3.5, 5.6, 14.3 Hz, 1 H), 1.87-2.00 (m, 3 H), 2.86 (m, 1 H), 3.72 (ddd, J = 3.2, 3, 6.8 Hz, 1 H), 4.46 (ddd, J = 6.5, 6.5, 6.8 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 6.32 (d, J = 3.3 Hz, 1 H), 7.19-7.21 (m, 2 H), 7.30 (m, 1 H), 7.35-7.38 (m, 2 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 18.5, 22.1, 22.5, 27.6, 31.0, 33.0, 39.9, 41.3, 45.6, 53.5, 55.9, 56.0, 82.8, 97.6, 123.3, 127.8, 128.3 (2 C), 129.1 (2 C), 138.4, 140.2, 144.7, 169.6.
LRMS m/z 442 (M+), 363, 227, 201, 175, 147
HRMS calcd for C25H31O2 79Br 442.1507, found 442.1499
(5)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5S)16mg(36μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=水素原子、3α/5β)20mg(54μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.109cを10mg得た。収率55%。
化合物No.109c:
[α]D 26 +7.22 (c 0.69, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.46 (s, 3 H), 0.85 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.13-1.40 (m, 3 H), 1.46-1.55 (m, 6 H), 1.63-1.72 (m, 3 H), 1.81 (ddd, J = 3.4, 5.6, 14.2 Hz, 1 H), 1.87-2.05 (m, 5 H), 2.31 (dd, J = 6.3, 13.5 Hz, 1 H), 2.59 (dd, J = 3.5, 13.5 Hz, 1 H), 2.80 (m, 1 H), 3.72 (ddd, J = 3.4, 3.4, 7.0 Hz, 1 H), 4.22 (m, 1 H), 4.45 (m, 1 H), 4.50 (ddd, J = 6.7, 6.7, 6.9 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 5.32 (br s, 1 H), 5.35 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.33 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.36 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 7.19-7.21 (m, 2 H), 7.29-7.32 (m, 1 H), 7.35-7.39 (m, 2 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 19.3, 22.3, 23.5, 27.9, 29.1, 34.1, 40.3, 41.7, 42.9, 45.3, 45.9, 53.5, 56.2, 56.5, 66.9, 70.8, 84.3, 111.7, 117.1, 123.4, 124.9, 127.7, 128.3 (2 C), 129.1 (2 C), 133.0, 139.1, 140.5, 142.7, 147.6, 169.7.
LRMS m/z 502 (M+), 484, 466, 451, 278, 251, 209
HRMS calcd for C33H42O4502.3083, found 502.3077
[実施例61]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.109d)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5S)330mg(0.74mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(Q)(4S/5S)を304mg得た。収率91%。無色固体。
[α]D 24 +105.11 (c 1.08, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.17 (ddd, J = 6.8, 8.9, 14.1 Hz, 1 H), 1.24-1.32 (m, 2 H), 1.38 (ddd, J = 5.2, 12.0, 12.0 Hz, 1 H), 1.43-1.61 (m, 4 H), 1.65-1.83 (m, 6 H), 1.93 (dd, J = 6.8, 12.5 Hz, 1 H), 2.00 (br d, J = 12.7 Hz, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.35 (d, J = 6.0 Hz, 1 H), 4.00 (d, J = 14.5 Hz, 1 H), 4.07 (d, J = 14.5 Hz, 1 H), 4.23 (ddd, J = 6.0, 6.1, 6.1 Hz, 1 H), 5.16 (s, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 7.26 (m, 1 H), 7.30-7.35 (m, 4 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.8, 19.7, 22.0, 22.5, 27.4, 31.0, 34.8, 39.8, 41.5, 45.5, 54.7, 55.8, 56.5, 65.7, 72.0, 97.4, 113.0, 127.1, 128.5 (2 C), 129.5 (2 C), 138.9, 145.0, 149.5.
LRMS m/z 428 ((M-H2O)+) 331, 254, 227
HRMS calcd for C25H33O79Br 428.1715, found 428.1718
(2)上記で得られた化合物(Q)(4S/5S)379mg(0.85mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、R=Piv、4S/5S)を420mg得た。収率93%。無色結晶物質。
[α]D 19 +108.55 (c 0.31, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20 (s, 9 H), 1.24-1.34 (m, 4 H), 1.44-1.63 (m, 5 H), 1.65-1.73 (m, 3 H), 1.79 (m, 1 H), 1.94 (ddd, J = 1.2, 6.8, 12.5 Hz, 1 H), 2.00 (m, 1 H), 2.87 (m, 1 H), 3.47 (d, J = 5.9 Hz, 1 H), 4.22 (m, 1 H), 4.40 (d, J = 13.3 Hz, 1 H), 4.46 (d, J = 13.3 Hz, 1 H), 5.25 (s, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.63 (s, 1 H), 7.25-7.33 (m, 5 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 19.8, 22.1, 22.7, 27.3, 27.6, 31.1, 35.0, 38.9, 39.9, 41.6, 45.6, 54.2, 55.8, 56.5, 66.7, 71.7, 97.4, 114.1, 127.1, 128.4 (2 C), 129.4 (2 C), 138.0, 144.78, 144.84, 177.8.
LRMS m/z 429 ((M-OPiv)+) 350, 232, 175
HRMS calcd for C25H34O79Br 429.1793, found 429.1792
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、R=Piv、4S/5S)405mg(0.76mmol)を用いて、LiAlHをLiAl(O−t−Bu)に替えて、実施例60(3)と同様な反応を行い、化合物(Q)(4S/5R)を252mg得た。収率62%。無色油状。
[α]D 27 +85.40 (c 1.00, CDCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.99 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.10 (m, 1 H), 1.20 (s, 9 H), 1.16-1.33 (m, 3 H), 1.38-1.49 (m, 3 H), 1.51-1.66 (m, 3 H), 1.72-1.85 (m, 2 H), 1.90 (br dd, J = 7.0, 11.8 Hz, 1 H), 1.97 (br d, J = 12.9 Hz, 1 H), 2.36 (br s, 1 H), 2.85 (m, 1 H), 3.26 (d, J = 9.7 Hz, 1 H), 4.27 (br dd, J = 9.7, 9.8 Hz, 1 H), 4.36 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.53 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.25 (s, 1 H), 5.34 (s, 1 H), 5.62 (s, 1 H), 7.16-7.18 (m, 2 H), 7.21-7.31 (m, 3 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.0, 18.6, 22.1, 22.6, 27.2 (3 C), 27.7, 31.1, 32.8, 38.8, 39.9, 41.1, 45.6, 56.0, 56.2, 58.4, 66.0, 68.9, 97.4, 113.7, 126.9, 128.1 (2 C), 128.6 (2 C), 139.8, 144.6, 145.0, 178.2.
LRMS m/z 512 ((M-H2O)+) 427, 411, 332, 255
HRMS calcd for C30H41O2 79Br 512.2290, found 512.2291
(4)上記で得られた化合物(Q)(4S/5R)229mg(0.431mmol)を用いて実施例60(4)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5R)を161mg得た。収率84%。無色油状。
[α]D 25 +59.5 (c 0.69, CHCl3)
IR (neat) 1765, 1456, 1234, 1140 cm-1
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.18-1.29 (m, 2 H), 1.32-1.40 (m, 2 H), 1.43-1.67 (m, 4 H), 1.78-1.87 (m, 3 H), 1.92-1.99 (m, 2 H), 2.86 (m, 1 H), 3.71 (m, 1 H), 4.46 (br dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1 H), 5.37 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.34 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 7.19-7.21 (m, 2 H), 7.31-7.40 (m, 3 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 18.5, 22.1, 22.5, 27.6, 31.0, 33.0, 39.9, 41.3, 45.6, 53.5, 55.9, 56.0, 82.8, 97.6, 123.3, 127.8, 128.3 (2 C), 129.1 (2 C), 138.4, 140.2, 144.7, 169.6.
LRMS m/z 442 (M+), 363, 227, 201, 175, 147
HRMS calcd for C25H31O2 79Br 442.1507, found 442.1499
(5)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5R)25mg(56μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=水素原子、3α/5β)31mg(84μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.109dを14mg得た。収率49%。
化合物No.109d:
[α]D 25 +14.60 (c 1.00, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.21-1.31 (m, 3 H), 1.36 (m, 1 H), 1.46-1.56 (m, 5 H), 1.64-1.69 (m, 2 H), 1.79-2.03 (m, 7 H), 2.31 (dd, J = 6.2, 12.8 Hz, 1 H), 2.60 (br d, J = 12.8 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.71 (m, 1 H), 4.24 (m, 1 H), 4.44-4.49 (m, 2 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.37 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.34-6.38 (m, 2 H), 7.19-7.21 (m, 2 H), 7.32-7.40 (m, 3 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.1, 18.5, 22.3, 23.5, 27.6, 29.1, 33.0, 40.5, 41.3, 42.9, 45.3, 46.0, 53.5, 56.3, 56.8, 66.9, 70.8, 82.9, 111.8, 117.2, 123.3, 124.8, 127.8, 128.3 (2 C), 129.1 (2 C), 133.0, 138.5, 140.3, 142.6, 147.5, 169.7.
LRMS m/z 502 (M+), 484, 466, 451, 278, 251, 209
HRMS calcd for C33H42O4502.3083, found 502.3081
[実施例62]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.209a)の製造
Figure 2006045109
実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5R)16mg(36μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)21mg(55μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.209aを10mg得た。収率54%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.51 (s, 3 H), 0.61 (ddd, J = 14.5, 10.7, 2.0 Hz, 1 H), 0.91 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.21 (ddd, J = 12.9, 12.9, 4.0 Hz, 1 H), 1.31-1.45 (m, 4 H), 1.48-1.72 (m, 9 H), 1.86-1.96 (m, 3 H), 2.22 (dd, J = 13.5, 7.7Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.5, 4.2 Hz, 1 H), 2.79 (dd, J = 11.9, 3.8 Hz, 1 H), 3.84 (ddd, J = 12.0, 7.7, 4.2 Hz, 1 H), 4.30 (dd, J = 4.0, 4.0 Hz, 1 H), 4.35 (ddd, J = 7.9, 7.8, 2.7 Hz, 1 H), 4.86 (ddd, J = 11.7, 7.9, 1.9 Hz, 2 H), 4.99 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 5.61 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.97 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.36 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.45 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.29-7.37 (m, 3 H).
LRMS m/z 516 (M+), 498, 480, 454, 265, 223
HRMS calcd for C34H44O4 516.3240, found 516.3243
[実施例63]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.209b)の製造
Figure 2006045109
実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5S)26mg(59μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)34mg(89μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.209bを13mg得た。収率43%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.35 (s, 3 H), 0.51 (m, 1 H), 0.96 (d, J = 5.4 Hz, 3 H), 1.09 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.17-1.32 (m, 7 H), 1.37-1.68 (m, 7 H), 1.86-1.92 (m, 3 H), 2.22 (dd, J = 13.7, 8.3 Hz, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.7, 3.9 Hz, 1 H), 2.78 (dd, J = 12.5, 3.9 Hz, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 4.26 (ddd, J = 7.2, 2.3, 2.1 Hz, 1 H), 4.29 (br s, 1 H), 4.82 (ddd, J = 7.2, 6.8, 6.8 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.26 (s, 1 H), 5.60 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.93 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.36 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.30-7.36 (m, 3 H).
LRMS m/z 516 (M+), 498, 480, 454, 265, 223
HRMS calcd for C34H44O4 516.3240, found 516.3243
[実施例64]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.209c)の製造
Figure 2006045109
実施例60(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5S)17mg(38μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)22mg(57μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.209cを9mg得た。収率45%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.45 (s, 3 H), 0.84 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.12-1.32 (m, 4 H), 1.34-1.71 (m, 11 H), 1.80 (ddd, J = 14.2, 6.5, 3.3 Hz, 1 H), 1.83-1.94 (m, 3 H), 1.98 (br d, J = 10.4 Hz, 1 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 8.0 Hz, 1 H), 2.60 (dd, J = 13.6, 4.1 Hz, 1 H), 2.80 (m, 1 H), 3.72 (ddd, J = 7.0, 3.2, 3.2 Hz, 1 H), 3.84 (ddd, J = 8.0, 7.6, 4.1 Hz, 1 H), 4.30 (br s, 1 H), 4.50 (ddd, J = 7.0, 6.8, 6.8 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 5.35 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.32 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 7.18-7.21 (m, 2 H), 7.30 (m, 1 H), 7.34-7.39 (m, 2 H).
LRMS m/z 516 (M+), 498, 480, 454, 265, 223
HRMS calcd for C34H44O4 516.3240, found 516.3245
[実施例65]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.209d)の製造
Figure 2006045109
実施例61(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5R)27mg(61μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)28mg(73μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.209dを14mg得た。収率45%。
1H-NMR (10% CD3OD in CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 0.90 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.21-1.30 (m, 3 H), 1.33-1.41 (m, 2 H), 1.44-1.56 (m, 4 H), 1.60-1.70 (m, 2 H), 1.75-1.82 (m, 2 H), 1.84-1.99 (m, 4 H), 2.22 (dd, J = 13.4, 8.3 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 3.9 Hz, 1 H), 2.81 (m, 1 H), 3.71 (ddd, J = 7.9, 3.2, 3.2 Hz, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 4.31 (dd, J = 4.0, 4.0 Hz, 1 H), 4.47 (ddd, J = 10.3, 7.9, 2.0 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.37 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.34 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 7.19-7.21 (m, 2 H), 7.32 (m, 1 H), 7.36-7.40 (m, 2 H).
LRMS m/z 516 (M+), 498, 480, 454, 265, 223
HRMS calcd for C34H44O4 516.3240, found 516.3242
[実施例66]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.810a)の製造
Figure 2006045109
実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5R)17mg(38μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)31mg(57μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.810aを10mg得た。収率47%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.50 (s, 3 H), 0.61 (ddd, J = 14.4, 10.7, 2.0 Hz, 1 H), 0.91 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06-1.14 (m, 2 H), 1.17-1.40 (m, 4 H), 1.45 (m, 1 H), 1.57-1.76 (m, 12 H), 1.88 (dd, J = 11.1, 8.2 Hz, 1 H), 1.95 (br d, J = 12.7 Hz, 1 H), 2.24 (dd, J = 13.2, 8.4 Hz, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.2, 4.3 Hz, 1 H), 2.79 (br dd, J = 12.1, 3.1 Hz, 1 H), 3.70 (t, J = 5.7 Hz, 2 H), 3.90 (ddd, J = 8.4, 8.2, 4.3 Hz, 1 H), 4.34-4.38 (m, 2 H), 4.86 (ddd, J = 11.8, 7.9, 2.0 Hz, 1 H), 4.97 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.61 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.96 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.45 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.28-7.37 (m, 3 H).
LRMS m/z 560 (M+), 542, 524, 509, 349, 262
HRMS calcd for C36H48O5 560.3502, found 560.3510
[実施例67]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.810b)の製造
Figure 2006045109
実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5S)31mg(70μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)57mg(105μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.810bを22mg得た。収率54%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.35 (s, 3 H), 0.51 (m, 1 H), 0.95 (d, J = 5.4 Hz, 3 H), 1.14-1.37 (m, 7 H), 1.39-1.52 (m, 3 H), 1.60-1.78 (m, 9 H), 1.86-1.92 (m, 1 H), 2.24 (dd, J = 13.2, 8.7 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.2, 4.3 Hz, 1 H), 2.78 (m, 1 H), 3.70 (t, J = 4.9 Hz, 2 H), 3.87 (ddd, J = 8.7, 7.5, 4.3 Hz, 1 H), 4.25 (ddd, J = 7.3, 2.1, 2.1 Hz, 1 H), 4.82 (ddd, J = 7.5, 6.8, 6.8 Hz, 1 H), 4.97 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.60 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 5.92 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.28-7.37 (m, 3 H).
LRMS m/z 560 (M+), 542, 524, 509, 349, 262
HRMS calcd for C36H48O5 560.3502, found 560.3502
[実施例68]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.810c)の製造
Figure 2006045109
実施例60(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5S)19mg(43μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)35mg(65μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.810cを10mg得た。収率42%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.45 (s, 3 H), 0.84 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.13-1.39 (m, 4 H), 1.46-1.48 (m, 4 H), 1.64-2.04 (m, 14 H), 2.24 (dd, J = 13.3, 8.5 Hz, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.3, 4.2 Hz, 1 H), 2.80 (br d, J = 12.2 Hz, 1 H), 3.68-3.73 (m, 3 H), 3.88 (ddd, J = 8.5, 8.1, 4.2 Hz, 1 H), 4.37 (s, 1 H), 4.50 (ddd, J = 6.8, 6.8, 6.8 Hz, 1 H), 4.98 (s, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 5.34 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.98 (d, J = 11.3 Hz, 1 H), 6.32 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.3 Hz, 1 H), 7.18-7.20 (m, 2 H), 7.28-7.38 (m, 3 H).
LRMS m/z 560 (M+), 542, 524, 509, 349, 262
HRMS calcd for C36H48O5 560.3502, found 560.3495
[実施例69]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.810d)の製造
Figure 2006045109
実施例61(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5R)21mg(47μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)38mg(70μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.810dを12mg得た。収率45%。
1H-NMR (10% CD3OD in CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.29 (m, 4 H), 1.36 (m, 1 H), 1.43-1.53 (m, 3 H), 1.63-1.98 (m, 14 H), 2.24 (dd, J = 13.4, 8.9 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.4, 4.2 Hz, 1 H), 2.81 (br d, J = 13.7 Hz, 1 H), 3.68-3.73 (m, 3 H), 3.90 (ddd, J = 8.3, 8.3, 4.4 Hz, 1 H), 4.37 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 4.46 (m, 1 H), 4.98 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.37 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.34 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 7.19-7.21 (m, 2 H), 7.32 (m, 1 H), 7.36-7.40 (m, 2 H).
LRMS m/z 560 (M+), 542, 524, 509, 349, 262
HRMS calcd for C36H48O5 560.3502, found 560.3502
[実施例70]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1110a)の製造
Figure 2006045109
実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5R)18mg(41μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)34mg(61μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1110aを12mg得た。収率51%。
1H-NMR (CDCl3) δ:0.51 (s, 3 H), 0.61 (ddd, J = 14.4, 10.6, 1.8 Hz, 1 H), 0.91 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.06-1.14 (m, 2 H), 1.21 (ddd, J = 12.8, 12.8, 3.7 Hz, 1 H), 1.31-1.39 (m, 2 H), 1.42-1.71 (m, 6 H), 1.86-1.90 (m, 3 H), 1.95 (br d, J = 12.7 Hz, 1 H), 2.19 (br s, 1 H), 2.22 (dd, J = 13.2, 9.0 Hz, 1 H), 2.39 (br s, 1 H), 2.52 (br s, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.3, 4.4 Hz, 1 H), 2.79 (br d, J = 12.2 Hz, 1 H), 3.38 (dd, J = 7.3, 3.2 Hz, 1 H), 3.74-3.90 (m, 4 H), 4.06 (m, 1 H), 4.35 (ddd, J = 7.8, 2.4, 2.4 Hz, 1 H), 4.43 (br s, 1 H), 4.86 (ddd, J = 11.6, 7.9, 1.8 Hz, 1 H), 5.07 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.38 (s, 1 H), 5.61 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.97 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.39 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.45 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.11-7.13 (m, 2 H), 7.29-7.37 (m, 3 H).
LRMS m/z 576 (M+), 558, 540, 482, 428, 351, 309, 267
HRMS calcd for C36H48O6 576.3451, found 576.3447
[実施例71]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1110b)の製造
Figure 2006045109
実施例59(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5S)40mg(90μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)75mg(135μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1110bを24mg得た。収率46%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.35 (s, 3 H), 0.43 (m, 1 H), 0.95 (d, J = 5.1 Hz, 3 H), 1.15-1.31 (m, 6 H), 1.40-1.52 (m, 3 H), 1.59-1.63 (m, 2 H), 1.87-1.91 (m, 4 H), 2.20-2.25 (m, 2 H), 2.47 (br s, 1 H), 2.53 (br s, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.5, 4.5 Hz, 1 H), 2.77 (br d, J = 11.5 Hz, 1 H), 3.36 (m, 1 H), 3.75-3.92 (m, 4 H), 4.04 (m, 1 H), 4.25 (m, 1 H), 4.44 (s, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 5.38 (s, 1 H), 5.60 (s, 1 H), 5.93 (d, J = 10.7 Hz, 1 H), 6.37-6.40 (m, 2 H), 7.11-7.12 (m, 2 H), 7.30-7.35 (m, 3 H).
LRMS m/z 576 (M+), 558, 540, 482, 428, 351, 309, 267
HRMS calcd for C36H48O6 576.3451, found 576.3453
[実施例72]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−フェニル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No1110c)の製造
Figure 2006045109
実施例60(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4R/5S)21mg(47μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)40mg(72μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1110cを10mg得た。収率37%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.45 (s, 3 H), 0.83 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.13-1.38 (m, 3 H), 1.46-1.54 (m, 4 H), 1.64-1.71 (m, 3 H), 1.77-2.00 (m, 6 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 8.6 Hz, 1 H), 2.53 (m, 3 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.5 Hz, 1 H), 2.80 (br d, J = 12.9 Hz, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.3, 3.2 Hz, 1 H), 3.72 (m, 1 H), 3.74-3.91 (m, 3 H), 4.05 (ddd, J = 8.6, 7.5, 4.5 Hz, 1 H), 4.44 (s, 1 H), 4.56 (ddd, J = 7.5, 6.8, 6.8 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 5.34 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 5.38 (br s, 1 H), 5.99 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.32 (d, J = 3.1 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 7.18-7.20 (m, 2 H), 7.30 (m, 1 H), 7.34-7.38 (m, 2 H).
LRMS m/z 576 (M+), 558, 540, 482, 428, 351, 309, 267
HRMS calcd for C36H48O6 576.3451, found 576.3452
[実施例73]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−フェニル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No1110d)の製造
Figure 2006045109
実施例61(4)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Ph、4S/5R)17mg(38μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)32mg(57μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1110dを9mg得た。収率41%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.54 (s, 3 H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.18-1.30 (m, 4 H), 1.36 (m, 1 H), 1.45-1.56 (m, 3 H), 1.60-1.68 (m, 2 H), 1.75-1.82 (m, 2 H), 1.84-1.89 (m, 2 H), 1.92-1.99 (m, 2 H), 2.15 (br s, 1 H), 2.23 (dd, J = 13.7, 8.6 Hz, 1 H), 2.40 (br s, 1 H), 2.50 (br s, 1 H), 2.68 (dd, J = 13.7, 4.3 Hz, 1 H), 2.81 (br d, J = 12.5 Hz, 1 H), 3.38 (dd, J = 7.2, 3.3 Hz, 1 H), 3.71 (ddd, J = 7.7, 3.2, 3.2 Hz, 1 H), 3.75-3.91 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 8.6, 8.1, 4.3 Hz, 1 H), 4.44-4.84 (m, 2 H), 5.08 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.37 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.39 (br s, 1 H), 6.00 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 6.35 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 11.5 Hz, 1 H), 7.19-7.21 (m, 2 H), 7.32 (m, 1 H), 7.36-7.40 (m, 2 H).
LRMS m/z 576 (M+), 558, 540, 482, 428, 351, 309, 267
HRMS calcd for C36H48O6 576.3451, found 576.3466
[実施例74]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.111a)および20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール化合物(No.111b)の製造
Figure 2006045109
(1)塩化クロム(III)739mg(4.7mmol)のTHF(23ml)懸濁液にLiAlH 94mg(2.3mmol)を0℃で加え、室温で30分間撹拌した。この溶液に、参考例11で得られた化合物(3a)(R2d=R2e=R=Me)486mg(2.34mmol)のTHF(8ml)溶液と文献既知の方法(例えば国際公開WO95/3716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br)350mg(1.17mmol)のTHF(8ml)溶液を加え、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、水層をジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5R)と化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5S)の混合物390mg(収率80%、異性対比2:1)を得た。これらは以下の(2)、(3−a)、(3−b)に示す変換を行って単一物として取得した。
(2)上記で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5R)と化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5S)の混合物390mg(1.0mmol)のトルエン溶液(3.3ml)に0℃にてDIBAL−Hのトルエン溶液5ml(1.04M、5.0mmol)を加えた後、室温にて14時間撹拌した。反応溶液に0℃でメタノール、10%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加え、室温にて5分間撹拌した後、水層をエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をピリジン2.8ml(0.3mol)に溶解し、これに塩化ピバロイル0.16ml(1.3mmol)を0℃にて加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に0℃で水を加えた後、水層をジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物を塩化メチレン2.8mlに溶解し、これに0℃でTBSOTf 0.5ml(2.1mmol)、2,6−ルチジン 0.5ml(4.2mmol)を加え、室温にて5時間撹拌した。反応液に0℃で水を加えた後、水層をジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をトルエン溶液(3.0ml)に溶解し、0℃にてDIBAL−Hのトルエン溶液5ml(1.04M、5.0mmol)を加えた後、室温にて14時間撹拌した。反応溶液に0℃でメタノール、10%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加え、室温にて5分間撹拌した後、水層をエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製すると、化合物(R)(5R)231mg(収率54%)と化合物(R)(5S)69mg(収率18%)がそれぞれ得られた。
化合物(R)(5R):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.09 (s, 3 H), 0.12 (s, 3 H), 0.56 (s, 3 H), 0.89 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 0.93 (s, 9 H), 1.07 (s, 3 H), 1.10 (s, 3 H), 1.15-1.32 (m, 3 H), 1.37-1.70 (m, 8 H), 1.88-2.02 (m, 3 H), 2.84-2.88 (m, 2 H), 3.55 (d, J = 9.3 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J = 8.1, 13.4 Hz, 1 H), 4.25 (dd, J = 2.2, 13.4 Hz, 1 H), 4.94 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), 5.16 (d, J = 1.1 Hz, 1 H) 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 495 ((M-OH)+), 455, 416, 364
HRMS calcd for C27H48O79BrSi 495.2658, found 495.2643
化合物(R)(5S):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.13 (s, 6 H), 0.54 (s, 3 H), 0.92 (s, 9 H), 1.00 (d, J = 11.2 Hz, 3 H), 1.05 (m, 1 H), 1.11 (s, 3 H), 1.11 (s, 3 H), 1.14-1.33 (m, 5 H), 1.38-1.68 (m, 4 H), 1.87-2.04 (m, 4 H), 2.86 (m, 1 H), 3.08 (dd, J = 3.9, 8.7 Hz, 1 H), 3.60 (dd, J = 3.9, 7.3 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J = 8.4, 13.0 Hz, 1 H), 4.26 (dd, J = 3.2, 13.0 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), 5.22 (d, J = 1.1 Hz, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 495 ((M-OH)+), 455, 416, 364
HRMS calcd for C27H48O79BrSi 495.2658, found 495.2683
(3−a)上記で得られた化合物(R)(5R)200mg(0.39mmol)をアセトニトリルに溶解し、フッ化水素酸/アセトニトリル(1:9、2ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物を塩化メチレン(3.9ml)に溶解し、MnO 729mg(8.4mmol)を加え、室温にて24時間撹拌した。この反応液を濾過した後、濾液を濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製すると、化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5R)が140mg得られた。収率91%。無色固体。
[α]D 24 +141.2 (c 0.38, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 1.00 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.11 (dd, J = 11.2, 13.4 Hz, 1 H), 1.21 (s, 3 H), 1.25-1.36 (m, 3 H), 1.44-1.66 (m, 7 H), 1.89 (m, 1 H), 1.96-2.04 (m, 2 H), 2.89 (dd, J = 6.8, 15.6 Hz, 1 H), 4.14 (d, J = 10.5 Hz, 1 H), 5.47 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.15 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.9, 18.6, 22.1, 22.5, 22.8, 25.1, 27.6, 31.0, 32.9, 35.9, 39.9, 41.9, 45.6, 55.9, 56.2, 84.2, 97.6, 119.1, 144.7, 146.1, 170.3.
LRMS m/z 394 (M+), 315, 256, 227
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 394.1507, found 394.1508
(3−b)上記で得られた化合物(R)(5S)87mg(0.17mmol)用いて実施例74(3−a)と同様な反応を行い、化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5S)を55mg得た。収率82%。無色固体。
[α]D 24 +31.4 (c 0.85, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.08 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.21 (s, 3 H), 1.25-1.70 (m, 11 H), 1.95-2.04 (m, 3 H), 2.88 (dd, J = 3.9, 15.9 Hz, 1 H), 4.10 (dd, J = 2.9, 9.0 Hz, 1 H), 5.46 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.14 (s, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 11.8, 19.7, 22.1, 22.5, 23.0, 24.3, 27.8, 31.0, 35.3, 35.5, 39.8, 42.6, 45.6, 55.7, 55.9, 86.1, 97.5, 118.9, 144.8, 146.1, 170.5.
LRMS m/z 394 (M+), 315, 256, 227
HRMS calcd for C21H31O2 79Br 394.1507, found 394.1508
(4−a)上記で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5R)30mg(76μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=水素原子、3α/5β)42mg(0.114μmmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.111aを27mg得た。収率78%。
化合物No.111a:
[α]D 24 +56.160(c 1.15, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.11 (dd, J = 1.47, 10.5 Hz, 1 H), 1.21 (s, 3 H), 1.26 (m, 3 H), 1.45-1.76 (m, 9 H), 1.83-2.04 (m, 5 H), 2.31 (dd, J = 6.5, 13.3 Hz, 1 H), 2.60 (dd, J = 3.4, 13.4 Hz, 1 H), 2.83 (dd, J = 3.9, 12.0 Hz, 1 H), 4.14 (dd, J = 1.6, 11.6 Hz, 1 H), 4.24 (s, 1 H), 4.43 (s, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.47 (s, 1 H), 6.12 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.15 (s, 1 H), 6.37 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.1, 18.6, 22.3, 22.8, 23.6, 25.1, 27.6, 29.1, 32.9, 35.9, 40.5, 42.0, 42.9, 45.3, 46.0, 56.4, 57.0, 66.8, 70.8, 84.3, 111.7, 117.2, 119.1, 124.7, 133.1, 142.6, 146.2, 147.5, 170.4.
LRMS m/z 454 (M+), 418, 403
HRMS calcd for C29H42O4454.3083, found 454.3083
(4−b)上記で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5S)31mg(78μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=水素原子、3α/5β)43mg(0.117μmmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.111bを22mg得た。収率62%。
[α]D 24 -21.8 (c 0.85, CHCl3)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.21 (s, 3 H), 1.25-1.72 (m, 13 H), 1.88-2.06 (m, 5 H), 2.32 (dd, J = 6.3, 13.4 Hz, 1 H), 2.60 (dd, J = 3.5, 13.3 Hz, 1 H), 2.83 (dd, J = 3.8, 11.8 Hz, 1 H), 4.10 (dd, J = 3.4, 9.0 Hz, 1 H), 4.23 (s, 1 H), 4.43 (s, 1 H), 5.00 (dd, J = 1.5, 1.6 Hz, 1 H), 5.33 (dd, J = 1.6, 1.7 Hz, 1 H), 5.45 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.13 (s, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
13C-NMR (CDCl3) δ: 12.0, 19.7, 22.3, 23.0, 23.6, 24.4, 27.9, 29.1, 35.4, 35.6, 40.4, 42.6, 42.9, 45.3, 46.0, 56.2, 56.7, 66.8, 70.8, 86.3, 111.6, 117.1, 118.8, 124.8, 133.0, 142.8, 146.2, 147.6, 170.5.
LRMS m/z 454 (M+), 418, 403
HRMS calcd for C29H42O4454.3083, found 454.3083
[実施例75]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.211a)の製造
Figure 2006045109
実施例74(3−a)で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5R)26mg(66μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)40mg(105μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.211aを18mg得た。収率58%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 1.00 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.08 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.12 (m, 1 H), 1.21 (s, 3 H), 1.26-1.34 (m, 3 H), 1.46-1.72 (m, 10 H), 1.90-2.04 (m, 3 H), 2.23 (dd, J = 7.9, 13.3 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 4.0, 13.5 Hz, 1 H), 2.83 (dd, J = 3.8, 11.9 Hz, 1 H), 3.85 (ddd, J = 4.2, 7.5, 7.5 Hz, 1 H), 4.15 (dd, J = 1.3, 11.6 Hz, 1 H), 4.31 (br, 1 H), 5.01 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.47 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.15 (s, 1 H), 6.38 (s, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 468 (M+), 451, 434, 419, 404
HRMS calcd for C30H44O4 468.3240, found 468.3264
[実施例76]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.211b)の製造
Figure 2006045109
実施例74(3−b)で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5S)25mg(63μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)41mg(107μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.211bを14mg得た。収率47%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.04 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.07 (d, J = 6.7 Hz, 3 H), 1.21 (s, 3 H), 1.25-1.70 (m, 13 H), 1.88-2.04 (m, 4 H), 2.23 (dd, J = 8.1, 13.7 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 4.0, 13.8 Hz, 1 H), 2.82 (dd, J = 3.7, 12.2 Hz, 1 H), 3.84 (ddd, J = 4.2, 7.6, 7.6 Hz, 1 H), 4.10 (dd, J = 3.4, 8.8 Hz, 1 H), 4.31 (d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (dd, J = 1.0, 2.0 Hz, 1 H), 5.45 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.13 (s, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 468 (M+), 451, 434, 419
HRMS calcd for C30H44O4 468.3240, found 468.3248
[実施例77]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.812a)の製造
Figure 2006045109
実施例74(3−a)で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5R)39mg(76μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)68mg(126μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.812aを18mg得た。収率46%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.99 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.11 (m, 1 H), 1.21 (s, 3 H), 1.26-1.35 (m, 5 H), 1.48-1.86 (m, 11 H), 1.97-2.05 (m, 3 H), 2.25 (dd, J = 8.7, 13.1 Hz, 2 H), 2.28 (br, 1 H), 2.66 (dd, J = 4.2, 13.4 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.69-3.70 (m, 2 H), 3.90 (ddd, J = 4.3, 8.2, 8.2 Hz, 1 H), 4.15 (dd, J = 1.1, 11.4 Hz, 1 H), 4.38 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 4.99 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.28 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.47 (s, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.15 (s, 1 H), 6.39 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 512 (M+), 495, 478, 461
HRMS calcd for C32H48O5 512.3502, found 512.3502
[実施例78]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.812b)の製造
Figure 2006045109
実施例74(3−b)で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5S)18mg(46μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)37mg(68μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.812bを9mg得た。収率39%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.07 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.21 (s, 3 H), 1.24-1.54 (m, 10 H), 1.58-1.77 (m, 7 H), 1.92-2.02 (m, 5 H), 2.25 (dd, J = 13.5, 8.9 Hz, 1 H), 2.66 (dd, J = 4.3, 13.5 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.70 (m, 2 H), 3.89 (ddd, J = 4.4, 8.3, 8.3 Hz, 1 H), 4.11 (dd, J = 3.2, 9.0 Hz, 1 H), 4.38 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.28 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.46 (s, 1 H), 6.00 (d, J = 11.4 Hz, 1 H), 6.14 (s, 1 H), 6.40 (d, J = 11.4 Hz, 1 H).
LRMS m/z 512 (M+), 495, 478, 461
HRMS calcd for C32H48O5 512.3502, found 512.3490
[実施例79]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1112a)の製造
Figure 2006045109
実施例74(3−a)で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5R)30mg(76μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)71mg(128μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1112aを23mg得た。収率57%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.11 (m, 1 H), 1.21 (s, 3 H), 1.23-1.35 (m, 4 H), 1.47-1.56 (m, 3 H), 1.66-1.88 (m, 6 H), 1.96-2.05 (m, 2 H), 2.24 (dd, J = 8.8, 1.34 Hz, 1 H), 2.68 (dd, J = 4.4, 13.7 Hz, 1 H), 2.73 (br, 3 H), 2.83 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 3.2, 7.6 Hz, 1 H), 3.74-3.91 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 4.4, 8.2, 8.2 Hz, 1 H), 4.15 (dd, J = 1.2, 11.5 Hz, 1 H), 4.45 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 5.09 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.39 (s, 1 H), 5.47 (s, 1 H), 6.12 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.15 (s, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 528 (M+), 511, 494, 477, 435
HRMS calcd for C32H48O6 528.3451, found 528.3449
[実施例80]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4,4−ジメチル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1112b)の製造
Figure 2006045109
実施例74(3−b)で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d=R2e=Me、5S)14mg(35μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)35mg(63μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1112bを13mg得た。収率69%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.70 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.21 (s, 3 H), 1.23-1.72 (m, 11 H), 1.84-2.04 (m, 5 H), 2.24 (dd, J = 9.2, 13.5 Hz, 1 H), 2.53 (br, 3 H), 2.68 (dd, J = 4.6, 13.7 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 3.38 (dd, J = 3.3, 7.4 Hz, 1 H), 3.83 (m, 4 H), 4.05 (m, 1 H), 4.10 (dd, J = 3.3, 8.9 Hz, 1 H), 4.45 (d, J = 2.9 Hz, 1 H), 5.10 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.39 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.46 (s, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.13 (s, 1 H), 6.42 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 528 (M+), 511, 494, 477, 435
HRMS calcd for C32H48O6528.3451, found 528.3451
[実施例81]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−プロピル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.203a)および2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−プロピル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.203b)の製造
Figure 2006045109
(1)文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br)660mg(2.3mmol)を用いて実施例11(1)と同様な反応を行い、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5R)を436mg(収率48%)、化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5S)を335mg(収率37%)得た。ただし、実施例11(1)における化合物(3)(R2c=Me、R=Me)に替えて、参考例2と同様にしてエチル アクリレートの替わりにメチル アクリレートを用いて得られる化合物(3)(R2c=Pr、R=Me)を用いた。
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5R):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.11 (ddd, J = 14.2, 10.7, 2.0 Hz, 1 H), 1.20-1.80 (m, 14 H), 1.86 (m, 1 H), 1.97 (ddd, J = 12.0, 6.8, 1.2 Hz, 1 H), 2.02 (br d, J = 12.7 Hz, 1 H), 2.89 (m, 1 H), 2.99 (m, 1 H), 4.66 (ddd, J = 11.7, 7.0, 1.8 Hz, 1 H), 5.50 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.21 (d, J = 2.7 Hz, 1 H).
LRMS m/z 408 (M+), 329, 281, 227
HRMS calcd for C22H33O2 79Br 408.1664, found 408.1660
化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5S):
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.95 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.22-1.76 (m, 15 H), 1.90-2.05 (m, 3 H), 2.87 (m, 1 H), 2.92 (m, 1 H), 4.58 (ddd, J = 8.9, 6.4, 4.4 Hz, 1 H), 5.50 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.20 (d, J = 2.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 408 (M+), 329, 281, 227
HRMS calcd for C22H33O2 79Br 408.1664, found 408.1665
(2−a)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5R)26mg(65μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)37mg(97μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.203aを15mg得た。収率48%。
化合物No.203a:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.10 (ddd, J = 14.3, 10.9, 1.9 Hz, 1 H), 1.20-2.08 (m, 20 H), 2.23 (dd, J = 13.5, 7.9 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.5, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.98 (m, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 4.65 (ddd, J = 11.7, 7.0, 1.6 Hz, 1 H), 5.00 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.50 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+), 464, 446, 420, 265, 223
HRMS calcd for C31H46O4 482.3396, found 482.3396
(2−b)上記で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5S)27mg(67μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)38mg(100μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.203bを19mg得た。収率59%。
化合物No.203b:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (t, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-1.78 (m, 17 H), 1.88-2.07 (m, 4 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 7.9 Hz, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 3.8 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.91 (m, 1 H), 3.84 (m, 1 H), 4.31 (m, 1 H), 4.57 (ddd, J = 8.5, 5.9, 5.1 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 4.28 (s, 1 H), 5.50 (br s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+), 464, 446, 420, 265, 223
HRMS calcd for C31H46O4 482.3397, found 482.3405
[実施例82]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−プロピル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.203c)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例81(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5R)20mg(0.049mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(S)(4R/5R)を20mg得た。収率99%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.89 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 0.97 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.03 (ddd, J = 13.5, 11.2, 1.4 Hz, 1 H), 1.10-1.75 (m, 14 H), 1.85-2.07 (m, 3 H), 2.14 (ddd, J = 10.4, 4.6 Hz, 1 H), 2.28 (br s, 2 H), 2.87 (m, 1 H), 3.70 (ddd, J = 10.4, 4.3, 1.2 Hz, 1 H), 4.03 (d, J = 13.3 Hz, 1 H), 4.08 (d, J = 13.3 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 412 (M+), 394, 351, 315, 254, 227, 175, 81
HRMS calcd for C22H37O2 79Br 412.1977, found 412.1975
(2)上記で得られた化合物(S)(4R/5R)160mg(0.387mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4R/5R)を189mg得た。収率98%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.06 (ddd, J = 13.6, 11.1, 1.2 Hz, 1 H), 1.10-1.73 (m, 15 H), 1.23 (s, 9 H), 1.88-2.10 (m, 4 H), 2.87 (m, 1 H), 3.65 (m, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 4.94 (s, 1 H), 5.15 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 496 (M+), 463, 379, 363, 227, 198, 96
HRMS calcd for C27H45O3 79Br 496.2552, found 496.2549
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4R/5R)121mg(1.03mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4R)を302mg得た。収率88%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.60 (s, 3 H), 0.89 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 1.18-1.35 (m, 5 H), 1.23 (s, 9 H), 1.40-1.72 (m, 6 H), 1.74-1.90 (m, 2 H), 1.95-2.05 (m, 3 H), 2.26 (dd, J = 16.8, 10.1 Hz, 1 H), 2.46 (dd, J = 16.8, 2.8 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.11 (t, J = 7.3 Hz, 1 H), 4.48 (d, J = 13.8 Hz, 1 H), 4.53 (d, J = 13.8 Hz, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 494 (M+), 415, 392, 350, 279, 237, 175
HRMS calcd for C27H43O3 79Br 494.2396, found 494.2407
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4R)291mg(0.587mmol)を用いて実施例18(4)と同様な反応を行い、化合物(S)(4R/5S)を169mg得た。収率70%。アモルファス。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.01 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.12-1.73 (m, 15 H), 1.85-2.05 (m, 3 H), 2.22 (dt, J = 4.6, 5.0 Hz, 1 H), 2.83 (br s, 2 H), 2.88 (m, 1 H), 3.70 (dt, J = 4.6, 6.4 Hz, 1 H), 3.98 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.09 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.96 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.21 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 412 (M+), 394, 351, 315, 254, 227, 175, 81
HRMS calcd for C22H37O2 79Br 412.1977, found 412.1958
(5)上記で得られた化合物(S)(4R/5S)163mg(0.395mmol)を塩化メチレン(2ml)に溶解した。その溶液にMnO 432mg(5.0mmol)を用いて実施例15(5)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5S)を162mg得た。収率100%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.07 (J = 6.1 Hz, 3 H), 1.18-1.73 (m, 15 H), 1.88-2.05 (m, 3 H), 2,61 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.25 (dt, J = 4.2, 6.2 Hz, 1 H), 5.58 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.26 (d, J = 2.6 Hz, 1 H).
LRMS m/z 408 (M+), 329, 281, 227
HRMS calcd for C22H33O2 79Br 408.1664, found 408.1670
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5S)32mg(77μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)44mg(116μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.203cを23mg得た。収率51%。
化合物No.203c:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.06 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.13-1.75 (m, 17 H), 1.83-2.07 (m, 4 H), 2.23 (dd, J = 13.6, 7.8 Hz, 1 H), 2.61 (m, 1 H), 2.67 (d, J = 13.6, 3.9 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.84 (m, 1 H), 4.24 (m, 1 H), 4.33 (m, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.27 (s, 1 H), 5.58 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+), 464, 446, 420, 265, 223
HRMS calcd for C31H46O4482.3396, found 482.3402
[実施例83]
2α−メチル−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−プロピル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.203d)の製造
Figure 2006045109
(1)実施例81(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr/水素原子、4S/5S)24mg(0.057mmol)を用いて実施例12(1)と同様な反応を行い、化合物(S)(4S/5S)を22mg得た。収率94%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.10-1.75 (m, 15 H), 1.90-2.08 (m, 3 H), 2.21 (br d, J = 9.8 Hz, 1 H), 2.50 (br s, 2 H), 2.87 (m, 1 H), 3.74 (dt, J = 9.8, 6.5 Hz, 1 H), 4.04 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 4.11 (d, J = 12.9 Hz, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.65 (s, 1 H).
LRMS m/z 412 (M+), 394, 351, 315, 254, 227, 175, 81
HRMS calcd for C22H37O2 79Br 412.1977, found 412.1975
(2)上記で得られた化合物(S)(4S/5S)108mg(0.262mmol)を用いて実施例12(2)と同様な反応を行い、化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4S/5S)を116mg得た。収率89%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.2 Hz, 3 H), 1.13-1.73 (m, 15 H), 1.23 (s, 9 H), 1.77 (d, J = 4.4 Hz, 1 H), 1.90-2.23 (m, 3 H), 2.10 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 3.80 (ddd, J = 10.4, 6.5, 4.0 Hz, 1 H), 3.56 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 4.56 (d, J = 13.9 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.21 (d, J = 1.2 Hz, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 496 (M+), 463, 379, 363, 227, 198, 96
HRMS calcd for C27H45O3 79Br 496.2552, found 496.2542
(3)上記で得られた化合物(5syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4S/5S)245mg(0.493mmol)を用いて実施例12(3)と同様な反応を行い、化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4S)を213mg得た。収率87%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 0.92 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.35 (m, 5 H), 1.22 (s, 9 H), 1.40-1.72 (m, 6 H), 1.74-1.88 (m, 2 H), 1.94-2.06 (m, 3 H), 2.23 (dd, J = 16.9, 9.8 Hz, 1 H), 2.52 (dd, J = 16.9, 2.9 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 2.09 (t, J = 7.3 Hz, 1 H), 4.50 (s, 2 H), 5.07 (s, 1 H), 5.20 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 415, 392, 350, 279, 237, 175
HRMS calcd for C27H43O3 79Br 494.2396, found 494.2486
(4)上記で得られた化合物(6)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、R=Piv、4S)211mg(0.425mmol)を用いて実施例18(4)と同様な反応を行い、化合物(S)(4S/5R)を95mg得た。収率54%。無色油状。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.89 (t, J = 7.3 Hz, 3 H), 0.97 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.09 (ddd, J = 13.9, 10.9, 1.9 Hz, 1 H), 1.15-1.73 (m, 14 H), 1.85-2.08 (m, 3 H), 2.11 (dt, J = 10.1, 5.8 Hz, 1 H), 2.51 (br s, 2 H), 2.87 (m, 1 H), 3.64 (ddd, J = 10.1, 6.2, 1.6 Hz, 1 H), 3.99 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.10 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.94 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.21 (d, J = 1.0 Hz, 1 H), 5.64 (s, 1 H).
LRMS m/z 412 (M+), 394, 351, 315, 254, 227, 175, 81
HRMS calcd for C22H37O2 79Br 412.1977, found 412.1982
(5)上記で得られた化合物(S)(4S/5R)94mg(0.227mmol)を用いて実施例15(5)と同様な反応を行い、化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5R)を92mg得た。収率99%。無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.58 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.03 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.20-1.93 (m, 16 H), 1.97 (ddd, J = 12.6, 6.8, 1.7 Hz, 1 H), 2.02 (br d, J = 12.6 Hz, 1 H), 2.56 (m, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.27 (ddd, J = 11.2, 4.9, 2.1 Hz, 1 H), 5.57 (d, J = 2.7 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 6.26 (d, J = 2.7 Hz, 1 H).
LRMS m/z 408 (M+), 329, 281, 227
HRMS calcd for C22H33O2 79Br 408.1663, found 408.1660
(6)上記で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5R)18mg(44μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=Me、3α/4α/5β)25mg(65μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.203dを11mg得た。収率54%。
化合物No.203d:
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.08 (d, J = 6.8 Hz, 3 H), 1.20-2.08 (m, 21 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 7.9 Hz, 1 H), 2.57 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 3.9 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.85 (m, 1 H), 4.23-4.38 (m, 2 H), 5.00 (s, 1 H), 5.28 (s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 482 (M+), 464, 446, 420, 265, 223
HRMS calcd for C31H46O4 482.3396, found 482.3394
[実施例84]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−プロピル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.804a)の製造
Figure 2006045109
実施例81(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5R)25mg(60μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)49mg(90μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.804aを14mg得た。収率43%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.11 (ddd, J = 14.1, 10.8, 1.5 Hz, 1 H), 1.20-2.08 (m, 23 H), 2.15-2.30 (m, 3 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.98 (m, 1 H), 3.63-3.75 (m, 2 H), 3.89 (ddd, J = 8.0, 8.0, 4.4 Hz, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.65 (ddd, J = 11.6, 7.2, 1.5 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.50 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.20 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 526 (M+), 508, 490, 309, 267, 255
HRMS calcd for C33H50O5 526.3658, found 526.3659
[実施例85]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−プロピル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.804b)の製造
Figure 2006045109
実施例81(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5S)28mg(68μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)56mg(103μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.804bを19mg得た。収率51%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.95 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.05 (d. J = 6.4 Hz, 3 H), 1.20-2.06 (m, 24 H), 2.25 (dd, J = 13.3, 8.7 Hz, 1 H), 2.35 (br s, 2 H), 2.66 (dd, J = 13.3, 4.3 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.92 (m, 1 H), 3.63-3.73 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.1, 8.1, 4.4 Hz, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.4 Hz, 1 H), 4.57 (ddd, J = 8.5, 6.3, 4.7 Hz, 1 H), 4.99 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.49 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 6.39 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 526 (M+), 508, 490, 309, 267, 255
HRMS calcd for C33H50O5526.3658, found 526.3660
[実施例86]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−プロピル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.804c)の製造
Figure 2006045109
実施例82(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5S)34mg(82μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)67mg(123μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.804cを21mg得た。収率48%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.13-1.78 (m, 20 H), 1.85-2.07 (m, 4 H), 2.25 (dd, J = 13.3, 8.8 Hz, 1 H), 2.45 (br s, 2 H), 2.61 (m, 1 H), 2.65 (dd, J = 13.3, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.63-3.75 (m, 2 H), 3.88 (ddd, J = 8.0, 8.0, 4.6 Hz, 1 H), 3.55 (m, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.2 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.58 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.00 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 526 (M+), 508, 490, 309, 267, 255
HRMS calcd for C33H50O5 526.3658, found 526.3647
[実施例87]
2α−(3−ヒドロキシプロピル)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−プロピル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.804d)の製造
Figure 2006045109
実施例83(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5R)17mg(42μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−(CHOTBS、3α/4α/5β)34mg(63μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.804dを12mg得た。収率56%。
1H-NMR (10% CD3OD in CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.20-1.90 (m, 22 H), 1.93-2.07 (m, 2 H), 2.10 (br s, 2 H), 2.25 (dd, J = 13.4, 8.7 Hz, 1 H), 2.56 (m, 1 H), 2.66 (dd, J = 13.4, 4.2 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.63-3.75 (m, 2 H), 3.90 (ddd, J = 8.2, 8.2, 4.3 Hz, 1 H), 4.27 (ddd, J = 11.0, 4.9, 2.0 Hz, 1 H), 4.37 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 4.98 (d, J = 2.0 Hz, 1 H), 5.27 (d, J = 1.5 Hz, 1 H), 5.57 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.38 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 526 (M+), 508, 490, 309, 267, 255
HRMS calcd for for C33H50O5526.3658, found 526.3666
[実施例88]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−プロピル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1104a)の製造
Figure 2006045109
実施例81(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5R)26mg(64μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)53mg(95μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1104aを17mg得た。収率50%。
1H-NMR (CDCl3) δ:0.56 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.00 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.11 (ddd, J = 13.8, 11.1, 1.3 Hz, 1 H), 1.20-2.08 (m, 19 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 8.9 Hz, 1 H), 2.63 (br s, 3 H), 1.48 (dd, J = 13.4, 4.4 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 2.98 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.4, 2.9 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 7.4, 7.4, 4.6 Hz, 1 H), 4.45 (br d, J = 2.2 Hz, 1 H), 4.65 (ddd, J = 11.4, 7.1, 1.2 Hz, 1 H), 5.08 (s, 1 H), 5.39 (s, 1 H), 5.50 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.1 Hz, 1 H), 6.21 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.49 (d, J = 11.1 Hz, 1 H).
LRMS m/z 542 (M+), 524, 506, 480, 448, 432, 394
HRMS calcd for C33H50O6 542.3604, found 542.3624
[実施例89]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−プロピル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.1104b)の製造
Figure 2006045109
実施例81(1)で得られた化合物(4syn)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5S)21mg(51μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)43mg(77μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1104bを15mg得た。収率54%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.95 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.20-2.08 (m, 20 H), 2.23 (dd, J = 13.2, 9.3 Hz, 1 H), 2.50-2.80 (m, 4 H), 2.83 (m, 1 H), 2.91 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.3, 3.1 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.05 (ddd, J = 8.6, 7.6, 4.9 Hz, 1 H), 4.44 (br d, J = 3.1 Hz, 1 H), 4.57 (ddd, J = 8.3, 6.1, 5.1 Hz, 1 H), 5.09 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.39 (br s, 1 H), 5.49 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.19 (d, J = 2.1 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 542 (M+), 524, 506, 480, 448, 432, 394
HRMS calcd for C33H50O6542.3607, found 542.3609
[実施例90]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(R)−プロピル−5(S)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No1104c)の製造
Figure 2006045109
実施例82(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4R/5S)34mg(83μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)69mg(125μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1104cを26mg得た。収率57%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.05 (d, J = 5.9 Hz, 3 H), 1.15-1.73 (m, 15 H), 1.83-2.05 (m, 5 H), 2.24 (dd, J = 13.4, 8.8 Hz, 1 H), 2.62 (m, 1 H), 2.67 (dd, J = 13.4, 4.4 Hz, 1 H), 2.79 (br s, 3 H), 2.82 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.5, 3.2 Hz, 1 H), 3.73-2.93 (m, 4 H), 4.05 (ddd, J = 8.8, 7.5, 4.4 Hz, 1 H), 4.24 (m, 1 H), 4.44 (br d, J = 2.7 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.38 (br s, 1 H), 5.59 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.3 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 542 (M+), 524, 506, 480, 448, 432, 394
HRMS calcd for C33H50O6 542.3607, found 542.3596
[実施例91]
2α−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4(S)−プロピル−5(R)−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No1104d)の製造
Figure 2006045109
実施例83(5)で得られた化合物(4anti)(Z=(2−1)、Y=Br、R2c=Pr、4S/5R)18mg(44μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=−O(CHOTBS、3α/4α/5β)37mg(66μmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.1104dを13mg得た。収率53%。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.96 (t, J = 7.2 Hz, 3 H), 1.02 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 1.20-1.90 (m, 18 H), 1.95-2.08 (m, 2 H), 2.23 (dd, J = 13.4, 8.5 Hz, 1 H), 2.57 (m, 1 H), 2.61 (br s, 3 H), 2.68 (dd, J = 13.4, 4.6 Hz, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.37 (dd, J = 7.7, 3.2 Hz, 1 H), 3.73-3.93 (m, 4 H), 4.06 (ddd, J = 8.5, 7.7, 4.6 Hz, 1 H), 4.27 (ddd, J = 10.8, 4.8, 1.8 Hz, 1 H), 4.45 (br d, J = 3.2 Hz, 1 H), 5.08 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.39 (br s, 1 H), 5.57 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.25 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.41 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 542 (M+), 524, 506, 480, 448, 432, 394
HRMS calcd for C33H50O6 542.3607, found 542.3606
[実施例92]
20(R)−(テトラヒドロ−3−メチレン−2−フラノン−4−シクロプロパンスピロ−5−イル)メチル−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン−1α,3β−ジオール(化合物No.113aおよびNo.113b)の製造
Figure 2006045109
(1)プロパルギルアルコールTBS保護体692 mg(4.1 mmol)のTHF(3.8 mL)溶液に−78℃でn−BuLi 2.7 mL(1.5 M ヘキサン溶液、4.1 mmol)を加え、同温で1時間撹拌した。その溶液に文献既知の方法(例えば国際公開WO95/33716号明細書)で得られる化合物(2)(Z=(2−1)、Y=Br) (607 mg,2.0 mmol)のTHF (3.0 mL)溶液を−78℃で滴下した後、同温で1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、0℃まで昇温した後、水層をエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残留物を塩化メチレン(6.8 mL)に溶解した。その溶液に、0℃でTPAP 214 mg(0.61 mmol)とNMO357 mg(3.04 mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応溶液をエーテルで希釈した後、シリカゲルショートカラムで濾過した(エーテルで溶出)。濾液を濃縮して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1)で精製したところ、化合物(9)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)が733mg得られた。収率77%、無色油状物質。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.13 (s, 6 H), 0.61 (s, 3 H), 0.91 (s, 9 H), 0.99 (d, J = 6.3 Hz, 3 H), 1.25-1.38 (m, 3 H), 1.40-1.72 (m, 5 H), 1.89 (m, 1 H), 1.95-2.03 (m, 2 H), 2.10 (m, 1 H), 2.29 (dd, J = 15.4, 10.1 Hz, 1 H), 2.64 (dd, J = 15.4, 3.4 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.46 (s, 2 H), 5.65 (m, 1 H).
LRMS m/z 466 (M+), 409, 255, 175, 147
HRMS calcd for C24H39O2 79BrSi 466.1902, found 466.1889
(2)上記で得られた化合物(9)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)98 mg(0.21 mmol)の塩化メチレン(2.1 mL)溶液に0℃でBlechert-Grubbs ruthenium錯体15 mg( 0.021 mmol)(Wakamatsu, H.; Blechert, S. Angew. Chem. Int. Ed. 2002, 41, 2403に従って調製) を加え、エチレン(1 atm, 未精製)雰囲気下0℃で1.5時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1)で精製したところ化合物(10)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)が96mg得られた。収率92%、無色油状物質。
1H-NMR (CDCl3) δ:0.061 (s, 6 H), 0.60 (s, 3 H), 0.90 (s, 9 H), 0.94 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.23-1.39 (m, 3 H), 1.41-1.73 (m, 5 H), 1.80-2.13 (m, 4 H), 2.44 (dd, J = 16.1, 10.0 Hz, 1 H), 2.70 (dd, J = 16.1, 2.9 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.26 (dd, J = 1.4, 1.4 Hz, 2 H), 5.11 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 5.33 (d, J = 1.4 Hz, 1 H), 5.65 (s, 1 H), 5.68 (s, 1 H), 5.76 (s, 1 H).
LRMS m/z 494 (M+), 479, 437, 415, 345, 253, 211, 183
HRMS calcd for C26H43O2 79BrSi 494.2216, found 494.2208
(3)トリメチルスルホニウム ヨージド(49 mg、0.22 mmol)と水素化ナトリウム (60% oil dispersion、11 mg、0.26 mmol)に室温でDMSO(1 mL)を加え、同温で20分間撹拌した。その溶液に10℃で上記で得られた化合物(10)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)104 mg(0.20 mmol)のTHF(0.3mL)-DMSO (2mL)溶液を加え、室温で30分撹拌した。反応液をエーテルで希釈した後、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。水層をエーテルで抽出した後、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:1)で精製したところ、化合物(T)が86mg得られた。収率85%、無力油状物質。
1H-NMR (CDCl3) δ:0.066 (s, 6 H), 0.58 (s, 3 H), 0.85-0.93 (m, 2 H), 0.87 (d, J = 6.4 Hz, 3 H), 0.91 (s, 9 H), 1.20-1.33 (m, 5 H), 1.38-1.70 (m, 5 H), 1.82 (m, 1 H), 1.90-2.05 (m, 3 H), 2.35 (dd, J = 16.5, 10.0 Hz, 1 H), 2.51 (dd, J = 16.5, 3.1 Hz, 1 H), 2.86 (m, 1 H), 4.13 (dd, J = 1.6, 1.6 Hz, 2 H), 5.13 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.41 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 5.63 (br s, 1 H).
LRMS m/z 508 (M+), 451, 377, 297, 227
HRMS calcd for C27H45O2 79BrSi 508.2372, found 508.2366
(4)上記で得られた化合物(T)86mg(0.17 mmol)のトルエン (1.7 mL)溶液に−78℃でDIBAL−H 0.25ml (1.0 Mトルエン溶液、0.25 mmol)を加え、同温で1時間撹拌した。−78℃で数滴のメタノールを加えた後、飽和ロッシェル塩水溶液を加え、室温で30分間撹拌した。水層をエーテルで抽出した後、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=30:1)で精製したところ、化合物(11)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)(less polar)が48mg(収率55%)および化合物(11)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)(more polar)が39mg(収率45%)それぞれ無力油状物質として得られた。
(less polar)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.11 (s, 6 H), 0.43-0.53 (m, 2 H), 0.57 (s, 3 H), 0.64-0.78 (m, 2 H), 0.91 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 0.92 (s, 9 H), 1.04 (ddd, J = 13.8, 10.9, 1.7 Hz, 1 H), 1.18-1.72 (m, 11 H), 1.91 (m, 1 H), 1.96 (ddd, J = 12.5, 7.1, 1.5 Hz, 1 H), 2.01 (ddd, J = 12.5, 2.3, 2.3 Hz, 1 H), 2.80-2.92 (m, 2 H), 4.11 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.21 (d, J = 12.5 Hz, 1 H), 4.99 (d, J = 1.7 Hz, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 5.63 (s, 1 H).
LRMS m/z 492 [(M-H2O)+], 453, 435, 361, 281, 241, 227, 147
HRMS calcd for C27H45O79BrSi 492.2423 (M-H2O), found 492.2423
(more polar)
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.11 (s, 6 H), 0.41 (ddd, J = 9.3, 5.4, 4.1 Hz, 1 H), 0.56 (m, 1 H), 0.57 (s, 3 H), 0.69 (ddd, J = 9.3, 5.4, 4.1 Hz, 1 H), 0.78 (ddd, J = 9.3, 5.4, 4.1 Hz, 1 H), 0.93 (s, 9 H), 0.97 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.18-2.05 (m, 15 H), 2.82-2.93 (m, 2 H), 4.13 (d, J = 12.3 Hz, 1 H), 4.23 (d, J = 12.3 Hz, 1 H), 5.01 (d, J = 1.9 Hz, 1 H), 5.19 (s, 1 H), 5.63 (s, 1 H).
LRMS m/z 510 (M+), 492, 453, 435, 361, 281, 241, 227, 147
HRMS calcd for C27H47O2 79BrSi 510.2528, found 510.2528
(5−a)上記で得られた化合物(11)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)(less polar)146 mg(0.29 mmol)のTHF (2.9 mL)溶液に0℃でTBAF0.57 mL(1.0 M THF溶液、0.57 mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、水層をエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残留物を塩化メチレン(2.9 mL)に溶解した。その溶液にMnO 746 mg(8.6 mmol)を加え、室温で62時間撹拌した。反応液をシリカゲルショートカラムで濾過した後(エーテルで溶出)、濾液を濃縮して得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=30:1)で精製したところ、化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d−R2e=CH−CH)(less polar)が90 mg得られた。収率80%、無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.59 (s, 3 H), 0.87 (m, 1 H), 0.91-1.06 (m, 3 H), 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.15 (ddd, J = 10.1, 6.4, 4.8 Hz, 1 H), 1.20-1.38 (m, 3 H), 1.40-1.73 (m, 6 H), 1.74-1.92 (m, 2 H), 1.97 (ddd, J = 12.3, 6.8, 1.6 Hz, 1 H), 2.01 (ddd, J = 12.8, 2.7, 2.7 Hz, 1 H), 2.88 (m, 1 H), 4.50 (dd, J = 11.7, 2.0 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 5.65 (br s, 1 H), 5.94 (s, 1 H).
LRMS m/z 392 (M+), 377, 313, 255, 227,147
HRMS calcd for C21H29O2 79BrSi 392.1351, found 392.1341
(5−b)上記で得られた化合物(11)(Z=(2−1)、Y=Br、R=TBS)(more polar)81 mg(0.16 mmol)を用いて実施例92(5−a)と同様な反応を行い、化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d−R2e=CH−CH)(more polar)を50mg得た。収率80%、無色固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.56 (s, 3 H), 0.85 (ddd, J = 9.8, 7.2, 4.9 Hz, 1 H), 0.95 (ddd, J = 10.0, 7.2, 4.9 Hz, 1 H), 1.01 (ddd, J = 9.8, 6.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.21 (ddd, J = 10.0, 6.5, 4.9 Hz, 1 H), 1.25-1.73 (m, 11 H), 1.88-2.05 (m, 3 H), 2.88 (m, 1 H), 4.49 (dd, J = 8.7, 4.0 Hz, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 5.64 (s, 1 H), 5.93 (s, 1 H).
LRMS m/z 392 (M+), 377, 313, 255, 227,147
HRMS calcd for C21H29O2 79BrSi 392.1351, found 392.1368
(6−a)上記で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d−R2e=CH−CH)(less polar)28mg(71μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=H)39mg(0.11mmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.113aを25mg得た。収率76%、無色非結晶性固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.57 (s, 3 H), 0.82-1.05 (m, 4 H), 0.97 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.15 (ddd, J = 10.1, 6.4, 4.9 Hz, 1 H), 1.20-2.08 (m, 17 H), 2.31 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1 H), 2.60 (dd, J = 13.4, 3.2 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 4.23 (br s, 1 H), 4.42 (br s, 1 H), 4.51 (dd, J = 11.6, 1.8 Hz, 1 H), 5.00 (s, 1 H), 5.02 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.94 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.46 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 452 (M+), 434, 416, 311, 285, 134, 105
HRMS calcd for C29H40O4452.2927, found 452.2930
(6−b)上記で得られた化合物(4)(Z=(2−1)、Y=Br、R2d−R2e=CH−CH)(more polar)25mg(64μmol)と化合物(7)(R=TBS、R=H)35mg(0.10mmol)を用いて実施例14(2−a)と同様な反応を行い、化合物No.113bを18mg得た。収率62%、無色非結晶性固体。
1H-NMR (CDCl3) δ: 0.55 (s, 3 H), 0.83 (ddd, J = 9.9, 7.1, 5.1 Hz, 1 H), 0.95 (ddd, J = 9.9, 7.1, 4.7 Hz, 1 H), 1.01 (ddd, J = 9.9, 6.5, 4.7 Hz, 1 H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.16-1.75 (m, 14 H), 1.85-2.08 (m, 5 H), 2.31 (dd, J = 13.5, 6.5 Hz, 1 H), 2.59 (dd, J = 13.5, 3.4 Hz, 1 H), 2.82 (m, 1 H), 4.90 (m, 1 H), 4.43 (m, 1 H), 4.49 (dd, J = 8.8, 3.9 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 5.33 (s, 1 H), 5.93 (s, 1 H), 6.01 (d, J = 11.2 Hz, 1 H), 6.37 (d, J = 11.2 Hz, 1 H).
LRMS m/z 452 (M+), 434, 416, 311, 285, 134, 105
HRMS calcd for C29H40O4452.2926, found 452.2925
[実施例93]
ニワトリ小腸粘膜細胞内1α,25−ジヒドロキシビタミンD レセプター(VDR)に対する結合親和性
石塚ら、Steroids、37巻、33−43頁、1982年に記載の方法に従って行った。すなわち、12×75mmのポリプロピレンチューブに15000dpmの〔26、27−メチル−H〕1α,25−ジヒドロキシビタミンD(180Ci/mmol)の10μlエタノール溶液と本発明で用いる化合物の40μlエタノール溶液を加え、これにリン酸緩衝液(pH7.4)1mlにニワトリ小腸粘膜細胞内1α,25−ジヒドロキシビタミンDレセプター蛋白質0.2mgとゼラチン1mgを溶解したものを加え、25℃で1時間反応させた。40%ポリエチレングリコール6000溶液1mlをチューブに加え、激しく撹拌後、4℃、2260×gで60分間遠心分離した。沈殿部分のチューブをカッターナイフで切り取り、液体シンチレーター用バイアルに入れ、10mlのジオキサンシンチレーターを加え、放射能を液体シンチレーションカウンターで測定した。測定値よりレセプターに対する〔26、27−メチル−H〕1α,25−ジヒドロキシビタミンDの結合を50%阻害する化合物濃度を求め、この濃度を1α,25−ジヒドロキシビタミンDの50%阻害濃度を1としたときの相対強度比で示した。結果を次表に示す。
ニワトリ小腸粘膜細胞内1α,25−ジヒドロキシビタミンD レセプターに対する本発明化合物の結合親和性
Figure 2006045109
この結果から、本発明の有効成分として用いる化合物はVDRに非常に高い親和性で結合することが明らかになった。したがって、後述するようにこれらの化合物のアンタゴニスト作用を考慮すると、これらには高いビタミンDアンタゴニスト作用が期待できる。したがって、本発明の治療剤はPTH産生促進作用に基づく骨粗鬆症治療剤として有効であることが示された。
[実施例94]
1α,25−ジヒドロキシビタミンD によるHL−60細胞分化誘導作用を指標としたビタミンD アンタゴニスト作用
(1)HL−60細胞は、細胞バンク(ジャパニーズ・キャンサー・リサーチ・リソース・バンク、細胞番号:JCRB0085)から購入したものを用いた。細胞は、継代培養による細胞特性の変化を防ぐため凍結保存ストックとし、実験開始前に解凍して継代培養を始めたものを使用した。実験には継代1ヶ月から半年程度のものを用いた。継代は、浮遊培養状態の細胞を遠心回収して、新鮮な培養液に1/100程度(1−2×10cells/ml)の濃度に希釈することで実施した。培養液として10%牛胎児血清を含むRPMI−1640培地を用いた。
(2)(1)で継代培養していた細胞を遠心回収して培養液に2×10cells/mlに分散させ、24ウェル培養シャーレに1ml/ウェルで播種した。この系に、1α,25−ジヒドロキシビタミンDを1×10−5M、本発明の化合物を1×10−8−1から10−4Mでエタノール溶液としたものをウェルあたり1μlで添加した(最終濃度:1α,25−ジヒドロキシビタミンDが1×10−8M、本発明化合物が1×10−11Mから1×10−7M)。コントロールにはエタノールをウェルあたり1μl添加した。37℃、5%CO下で4日間培養した後、細胞を遠心回収した。
(3)HL−60細胞の分化誘導作用の指標としてニトロブルーテトラゾリウム(以下NBT)還元活性の誘導を用いた。NBT還元活性の測定は以下の手順に従って実施した。すなわち、遠心回収した細胞を新鮮な培養液に浮遊させた後、NBT 0.1%、12−O−テトラデカノイルホルボール−13−アセテート 100ng/mlとなるように添加し、37℃で25分間インキュベートした後、サイトスピン標本を作製した。風乾後、ケルネヒトロート染色をおこない、光学顕微鏡下でNBT還元活性陽性細胞の比率を求めた。1×10−8Mの1α,25−ジヒドロキシビタミンD単独処理での陽性細胞比率に対する、1×10−8Mの1α,25−ジヒドロキシビタミンDと1×10−11Mから1×10−7Mの本発明で用いる化合物の同時処理による陽性細胞比率のパーセント比を本発明で用いる化合物の処理濃度に対してプロットし、パーセント比が50%となる本発明化合物の処理濃度をIC50値(nM)として算出した。結果を次表に示す。
Figure 2006045109
この結果から、本発明の有効成分である化合物は1α,25−ジヒドロキシビタミンDによって引き起こされる細胞分化誘導作用を抑制することがわかった。すなわちこれらの化合物は1α,25−ジヒドロキシビタミンDに対するアンタゴニストとして作用することが示された。したがって、本発明の治療剤はPTH産生促進作用に基づく骨粗鬆症治療剤として有効である。
[実施例95]
サルにおける本発明化合物のPTH産生促進作用
化合物No.211bを雄カニクイサルに投与し(静脈内、100μg/kg、単回)、投与後経時的に血液を採取して定法に従い血清を分離した。この血清中のインタクトPTH濃度をRIA法により定量した。その結果、化合物投与後にPTH濃度が上昇することが確認された。
この結果から、本発明の治療剤は1α,25−ジヒドロキシビタミンDに対するアンタゴニスト作用に基づいて、PTH産生を促進することがが示された。したがって、本発明の治療剤はPTH産生促進作用に基づく骨粗鬆症治療剤として有効である。
本発明は医薬品製造のために利用される。

Claims (12)

  1. 下記式(1)で表される化合物またはその医薬上許容される溶媒和物を有効成分として含有する骨粗鬆症治療剤。
    Figure 2006045109
    [式中、Rは水素原子、水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルキル基、または水酸基で置換されていてもよいC−Cのアルコキシ基を表し、R2aおよびR2bは同一もしくは異なり、水素原子、水酸基で置換されていてもよいC−C10のアルキル基、水酸基で置換されていてもよいC−C10のアリール基、水酸基で置換されていてもよいC−C12のアラルキル基を表す。または、R2aとR2bが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともにシクロプロパン環を形成してもよい。ただし、R、R2a、およびR2bが同時に水素原子である化合物、ならびにRがメチル基であり、R2a、およびR2bが水素原子である化合物は除く。]
  2. 上記式(1)の1位の立体配置がα配置であり、3位の立体配置がβ配置である、請求項1に記載の骨粗鬆症治療剤。
  3. 上記式(1)の2位の立体配置がα配置である、請求項1または請求項2に記載の骨粗鬆症治療剤。
  4. 上記式(1)のRが水素原子である、請求項1または請求項2に記載の骨粗鬆症治療剤。
  5. 上記式(1)のRがメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシエトキシ基、3−ヒドロキシプロポキシ基、または4−ヒドロキシブトキシ基である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
  6. 上記式(1)のRがメチル基、3−ヒドロキシプロピル基、または3−ヒドロキシプロポキシ基である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
  7. 上記式(1)のR2aとR2bの組合せが水素原子とメチル基、水素原子とエチル基、水素原子とプロピル基、水素原子とイソプロピル基、水素原子とブチル基、水素原子とイソブチル基、水素原子とヘキシル基、水素原子とオクチル基、水素原子とフェニル基、水素原子とフェネチル基、水素原子と2−ヒドロキシエチル基、両者とも水素原子、または両者ともメチル基であるか、あるいはR2aとR2bとが一緒になってそれらが結合する炭素原子とともにシクロプロパン環を形成するものである、請求項1から請求項6のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
  8. 上記式(1)のR2aとR2bの組合せが水素原子とメチル基、水素原子とエチル基、水素原子とプロピル基、水素原子とブチル基、水素原子とイソブチル基、水素原子とヘキシル基、または両者ともメチル基である、請求項1から請求項6のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
  9. 上記式(1)のR2aとR2bの組合せが水素原子とメチル基、水素原子とエチル基、水素原子とプロピル基、水素原子とブチル基、水素原子とイソブチル基、水素原子とヘキシル基、または両者ともメチル基である、請求項4に記載の骨粗鬆症治療剤。
  10. 上記式(1)のRがメチル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とメチル基、Rがメチル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とエチル基、Rがメチル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とプロピル基、Rがメチル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とブチル基、Rがメチル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とイソブチル基、Rがメチル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とヘキシル基、またはRがメチル基でR2aとR2bが両者ともメチル基である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
  11. 上記式(1)のRが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bが両者とも水素原子、Rが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とメチル基、Rが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とエチル基、Rが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とプロピル基、Rが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とブチル基、Rが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とイソブチル基、Rが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bの組合せが水素原子とヘキシル基、またはRが3−ヒドロキシプロピル基でR2aとR2bが両者ともメチル基である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
  12. 上記式(1)のRが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bが両者とも水素原子、Rが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bの組合せが水素原子とメチル基、Rが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bの組合せが水素原子とエチル基、Rが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bの組合せが水素原子とプロピル基、Rが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bの組合せが水素原子とブチル基、Rが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bの組合せが水素原子とイソブチル基、Rが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bの組合せが水素原子とヘキシル基、またはRが3−ヒドロキシプロポキシ基でR2aとR2bが両者ともメチル基である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
JP2004227852A 2004-08-04 2004-08-04 ビタミンd3ラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤 Pending JP2006045109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004227852A JP2006045109A (ja) 2004-08-04 2004-08-04 ビタミンd3ラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004227852A JP2006045109A (ja) 2004-08-04 2004-08-04 ビタミンd3ラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006045109A true JP2006045109A (ja) 2006-02-16

Family

ID=36024108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004227852A Pending JP2006045109A (ja) 2004-08-04 2004-08-04 ビタミンd3ラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006045109A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103664839A (zh) * 2013-11-12 2014-03-26 中国人民解放军第二军医大学 滇南羊耳菊内酯a及其衍生物在制备抗肿瘤药物中的应用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103664839A (zh) * 2013-11-12 2014-03-26 中国人民解放军第二军医大学 滇南羊耳菊内酯a及其衍生物在制备抗肿瘤药物中的应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6531460B1 (en) Vitamin D, derivatives and remedies for inflammatory respiratory diseases containing the same
CN101918358B (zh) 新型维生素d受体活化剂及制造方法
JP2002505668A (ja) 環状エーテルビタミンD3化合物、1α(OH)3−エピ−ビタミンD3化合物及びそれらの使用法
HU222775B1 (hu) D-vitamin analógok, eljárás előállításukra és ezeket tartalmazó gyógyszerkészítmények
EP0663902A1 (de) 25-carbonsäure-derivate in der vitamin d-reihe, diese derivate enthaltende pharmazeutische präparate sowie deren verwendung zur herstellung von arzneimitteln
EA004703B1 (ru) Производные витамина d с циклическими субструктурами в боковых цепях, способ и промежуточные продукты для их получения и их применение для получения лекарственных средств
JP4219553B2 (ja) 1,3−ジヒドロキシ−20,20−ジアルキル−ビタミンd3類似体
JP5005340B2 (ja) 2−プロピリデン−19−ノル−ビタミンd化合物
JP3588369B2 (ja) ラクトン化合物及びその製造方法
JPH10502940A (ja) ビタミンd誘導体の皮膚科学的使用
JP4512490B2 (ja) ビタミンd類似体、該類似体を含んで成る組成物およびその使用
JP4361528B2 (ja) ビタミンd3ラクトン誘導体
JP2008538770A (ja) 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の低血漿カルシウム上昇性16,23−ジエン−25−オキシムアナログ
JP2006045109A (ja) ビタミンd3ラクトン誘導体を用いる骨粗鬆症治療剤
WO2005030223A1 (en) Methods for treating bladder dysfunction
Takenouchi et al. Vitamin D 3 lactone derivatives
US20050101575A1 (en) Vitamin d3 derivatives and remedies using the same
AU2002338672A1 (en) 3-desoxy-vitamin D3 analog esters
WO2003027065A1 (en) 3-desoxy-vitamin d3 analog esters
JP2018521010A (ja) 1α,25−ジヒドロキシ−24,24−ジフルオロ−19−ノルビタミンD3類似体およびそれらの薬学的使用法
JP2004175763A (ja) 6,7−置換−19−ノル−ビタミンd3誘導体
WO2006035075A1 (en) Use of vitamin d compounds for the prevention or treatment of chronic prostatitis