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JP2005518220A - 結腸細胞増殖疾患を分析するための方法および核酸 - Google Patents

結腸細胞増殖疾患を分析するための方法および核酸 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】 本発明は修飾およびゲノム配列、ゲノムDNAのシトシンメチル化状態を検出するためのオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマー、ならびに結腸細胞増殖疾患の区別、診断、治療および/またはモニタリングに使用する遺伝子の遺伝的および/または後成的パラメーター、または結腸細胞増殖疾患への素因を確認する方法に関する。

Description

分子生物学において近年の方法論的発展によって研究されてきた観察レベルは、遺伝子そのもの、これらの遺伝子のRNAへの翻訳およびその生成タンパク質である。個体の発生過程のどの時点でどの遺伝子にスイッチが入るか、また、いかにして特定細胞および組織の特定遺伝子の活性化および阻害が制御されるかの問題は、遺伝子またはゲノムのメチル化の程度および特性に相互に関連しうる。この点で、病的状態は個々の遺伝子またはゲノムの変化したメチル化パターンにおいて、それ自身を明らかにするであろう。
結腸直腸癌は、頻度において男性では第3位に女性では第2位にランク付けされるが、男性および女性の癌死亡率の原因としては第4位にある。5年生存率はステージ全体にわたって61%であり、早期発見がこの疾患の治癒的療法の必須条件である。全結腸直腸癌の95%までは分化の程度が異なる腺癌である。
散発性結腸癌は、正常結腸上皮の病理的形質転換から始まり、浸潤癌に継続的に進行する腺腫に至る多段階プロセスで発生する。良性結腸腺種の進行速度は、その組織学的外観に強く依存する:管状型良性腺種は稀に悪性腫瘍に進行する傾向にあるが、絨毛性腺腫は特に直径が2cmより大きいなら、有意な悪性である可能性を有する。
良性増殖性病変から悪性新生物への進行中に、いくつかの遺伝的および後成的変化が生じる。APC遺伝子の体細胞変異は、結腸直腸腺腫および癌腫の75〜80%である最も初期の事象の1つであると思われる。K−RASの活性化は、悪性表現型への進行における臨界的段階であると考えられる。継続的に他の発癌遺伝子の変異ならびに腫瘍抑制遺伝子の不活性化となる変質が蓄積する。
CpGアイランド内の異常なDNAメチル化は、広範囲の遺伝子の抑止または過剰発現につながるヒト悪性腫瘍の最も初期および最も一般的な変質に含まれる。さらに、異常なメチル化はある種の腫瘍における遺伝子のイントロンおよびコード部分のCpGリッチ制御要素に生じることが示されている。腫瘍抑制遺伝子の特異的高メチル化に対して、DNAの全体的な低メチル化が腫瘍細胞中に観察され得る。全体的メチル化のこの低下は、あからさまな腫瘍形成への発達よりずっと前に、早くから観察され得る。また、低メチル化と増加した遺伝子発現との相関性は、多くの発癌遺伝子において報告されている。結腸癌では、異常なDNAメチル化は最も顕著な変質の1つを構成し、p14ARF、p16INK4a、THBS1、MINT2およびMINT31などの多くの腫瘍抑制遺伝子およびhMLH1などのDNAミスマッチ修復遺伝子を不活性化する。
結腸直腸癌の分子的進化では、DNAメチル化異常は2つの異なる役割を果たすと示唆されている。正常な結腸粘膜細胞では、メチル化異常はこれらの細胞の新生物形質転換への素因となる加齢的又は経時的事象の機能として蓄積する。例えば、数種の遺伝子座位の高メチル化は、腺腫、特に腺管絨毛および絨毛サブタイプにおいて既に存在することが示されている。その後の段階で、CpGアイランドの増大したDNAメチル化は、いわゆるCpGアイランドメチル化誘発表現型(CIMP)により影響される腫瘍のサブセットで重要な役割を果たす。全散発性結腸直腸癌の約15%を構成するほとんどのCIMP+腫瘍は、hMLH1プロモーターおよび他のDNAミスマッチ修復遺伝子の高メチル化によるミクロサテライト不安定性(MIN)を特徴とする。反対に、CIMP−結腸癌は高率のp53変異および染色体変化をともなう、より古典的な遺伝的不安定経路(CIN)に沿って進化する。
しかしながら、分子サブタイプは分子変化に関する変動頻度を示すだけではない。ミクロサテライト不安定性または染色体異常のいずれかの存在によって、結腸癌は有意な臨床的差異を示す2つのクラスに下位分類され得る。ほとんど全てのMIN腫瘍は、近位結腸(上行性および横行性結腸)に始まるが、CIN腫瘍の70%は、遠位結腸および直腸に位置する。これは結腸の異なった部分での異なった発癌性物質の変動する有病率に起因している。近位結腸での一般的な発癌性物質を構成するメチル化発癌性物質は、MIN癌の病理学である役割を果たすことが示唆されているが、一方、CIN腫瘍は結腸および直腸の遠位部分でより頻繁に生じる付加物生成発癌性物質によってより頻繁に引き起こされると考えられている。さらに、MIN腫瘍はCIN表現型を有する腫瘍よりもより良い予後を示し、補助的化学療法に対してより良く反応する。
結腸癌腫を区別ならびに早期検出するマーカーの同定は、現在の研究の大きな目標である。
5−メチルシトシンは、真核生物細胞のDNAにおける最も頻度の高い共有塩基修飾である。これは例えば転写の制御、遺伝子インプリンティングおよび腫瘍形成においてある役割を果たす。したがって、遺伝子情報の1成分として、5−メチルシトシンの同定はかなり興味深いものである。しかしながら、5−メチルシトシンはシトシンとして同じ塩基対形成挙動を有するから、5−メチルシトシンの位置は配列決定によって同定することができない。さらに、5−メチルシトシンがもつ後成的情報は、PCR増幅中に完全に失われる。
5−メチルシトシンのDNA分析のための、相対的に新しくかつ目下最も頻繁に使用される方法は、シトシンと重亜硫酸塩との特異的な反応に基づく。これはその後のアルカリ加水分解において、塩基対形成挙動でチミジンに対応するウラシルに変換される。しかしながら、5−メチルシトシンはこれらの条件下で未修飾のまま残存する。その結果、ハイブリダイゼーション挙動では元来シトシンと区別され得ないメチルシトシンが、「通常の」分子生物学的技術を使用して、例えば増幅およびハイブリダイゼーションまた配列決定によって、唯一、残存するシトシンとして検出され得るような方法で、元のDNAを変換する。これらの技術の全ては、完全に活用され得る塩基対形成に基づく。感度からみて、先行技術はアガロースマトリックス中に分析されるDNAを包埋する方法に限定され、すなわち、DNAの拡散および再生を阻止し(重亜硫酸塩は単一鎖DNAとの反応しかしない)、そして高速透析で全沈殿および精製工程を置換する方法に限定される(オレク(Olek)A、オズワルド(Oswald)J、ウォルター(Walter)J、「重亜硫酸塩系シトシンメチル化分析のための修正および改良方法」、Nucleic Acids Res. 1996 Dec 15;24(24):5064-6(非特許文献1))。この方法を使用すると、個々の細胞を分析することが可能となり、これがこの方法の潜在性を示す。しかしながら、目下、長さが約3000塩基対以下の個々の領域のみが分析されるが、数千の可能性あるメチル化事象が起こりうる細胞の全体的な分析は可能ではない。しかもこの方法は少量のサンプル量から得た非常に小さな断片を確実に分析することはできない。これらは拡散保護にもかかわらずマトリックス中で失われる。
5−メチルシトシンを検出する別な公知方法に関する概要は、次の総説文献:レイン(Rein),T、デパムフィリス(DePamphilis),M.L、ゾルバス(Zorbas),H、Nucleic Acids Res. 1998, 26, 2255(非特許文献2)から集めてもよい。
現在まで、いくつかの例外(例えば、ツェシュニック(Zeschnigk)M、リッチ(Lich)C、ビュティング(Buiting)K、ドエルフラー(Doerfler)W、ホルステムケ(Horsthemke)B、「SNRPN座のアレルメチル化相違に基づくアンジェルマンおよびプラダー・ウィリー症候群の診断のための単管PCR試験」、Eur J Hum Genet. 1997 Mar-Apr; 5(2): 94-8(非特許文献3))を除いて、重亜硫酸塩技術が唯一、研究において使用されている。しかしながら、常に、公知遺伝子の短い特定断片が重亜硫酸処理に続いて増幅され、完全に配列決定されるか(オレク(Olek)A、ウォルター(Walter)J、「H19メチル化刷り込みの移植前個体発生」、Nat Genet. 1997 Nov;17(3):275-6(非特許文献4))または個々のシトシン位置がプライマー伸長反応(ゴンザルゴ(Gonzalgo)ML、ジョーンズ(Jones)PA、「メチル化感受性単一ヌクレオチドプライマー伸長(Ms−SNuPE)を使用する特定部位でのメチル化相違の迅速定量」、Nucleic Acids Res. 1997 Jun 15; 25(12)): 2529-31(非特許文献5)、WO95/00669(特許文献1))または酵素分解(ション(Xiong)Z、レアード(Laird)PW、COBRA:「高感度および定量的DNAメチル化分析」、Nucleic Acids Res. 1997 Jun 15;25(12):2532-4(非特許文献6))によって検出される。さらに、ハイブリダイゼーションによる検出もまた、記述されている(オレク(Olek)ら、WO99/28498(特許文献2))。
個々の遺伝子のメチル化検出における重亜硫酸塩技術の使用を扱っている別な刊行物は、グリッグ(Grigg)G、クラーク(Clark)S、「ゲノムDNAの5−メチルシトシン残基の配列決定」、Bioassays. 1994 Jun;16(6):431-6,431(非特許文献7);ツエシュニク(Zeschnigk)M、シュミッツ(Schmitz)B、ディトリッチ(Dittrich)B、ビューティング(Buiting)K、ホルステムケ(Horsthemke)B、ドエルフラー(Doerfler)W、「ヒトゲノム中の刷り込みされたセグメント:ゲノム配列決定法により測定されたプラダー・ウィリー/アンジェルマン症候群領域中の異なったDNAメチル化パターン」、Hum Mol Genet. 1997 Mar;6(3)387-95(非特許文献8);フェイル(Feil)R、チャールトン(Charlton)J、バード(Bird)AP、ウォルター(Walter)J、レイク(Reik)W、「個々の染色体上のメチル化分析:重亜硫酸塩ゲノム配列決定の改良プロトコール」、Nucleic Acids Res. 1994 Feb 25;22(4):695-6(非特許文献9);マーチン(Martin)V、リビエラス(Ribieras)S、ソンーウォン(Song-Wang)X、リオ(Rio)MC、ダンテ(Dante)R、「ゲノム配列決定はpS2遺伝子の5’領域中のDNA低メチル化とヒト乳癌セルラインでのその発現の相関性を示す」、Gene. 1995 May 19;157(1-2):261-4(非特許文献10):WO97/46705(特許文献3)およびWO95/15373(特許文献4)がある。
オリゴマーアレイ製造における先行技術の概要は、1999年1月に発行されたNature Geneticsの特別版(Nature Genetics Supplement, Volume 21, January 1999(非特許文献11))およびそこに引用された文献から集めることができる。
蛍光標識されたプローブは、しばしば、固定化DNAアレイのスキャニングに使用される。特異的プローブの5’OHへのCy3およびCy5色素の単純な結合は、蛍光標識に特に好適である。ハイブリダイズされたプローブの蛍光検出は、例えば、共焦点顕微鏡によって実施してもよい。とりわけ、Cy3およびCy5色素は市販されている。
マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析(MALDI−TOF)は、生物分子分析には非常に効率的な開発である(カラス(Karas)M、ヒレンカムプ(Hillenkamp)F、「10,000ダルトンを超える分子質量を有するタンパク質のレーザー脱離イオン化」、Anal Chem. 1988 Oct 15; 60(20): 2299-301(非特許文献12))。分析物は光吸収性マトリックス中に包埋される。マトリックスを短いレーザーパルスで蒸発させ、非断片化方法で蒸気相中へ分析物分子を輸送する。分析物はマトリックス分子とともに衝突によってイオン化される。適用された電位がこのイオンをフィールドフリー飛行管中へ加速する。その種々の質量によって、イオンは種々の速度で加速される。小さなイオンは大きなものよりも早く検出器へ届く。
MALDI−TOF分光測定は、ペプチドおよびタンパク質の分析に極めて適している。核酸の分析はいくぶんか困難である(グット(Gut)IG、ベック(Beck)S、「DNAおよびマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分光分析」、Current Innovations and Future Trends 1995,1;147-57(非特許文献13))。核酸の感度は、ペプチドよりも約100倍も悪く、断片サイズが大きくなるにつれて反比例して減少する。多重に負に電荷されたバックボーンを有する核酸では、マトリックスによるイオン化方法は、かなり効率が低い。MALDI−TOF分光測定では、マトリックスの選択が著しく重要な役割を果たす。ペプチドの脱離には、非常に微細な結晶化を生じるいくつかの効率的なマトリックスが見出されている。DNAに対するいくつかの反応性マトリックスが今では存在するが、しかしながら、感度の相違はまだ減少していない。感度の相違は、ペプチドに、より類似するような方法にて、DNAを化学的に修飾することによって減少させることができる。バックボーンの通常のリン酸塩がチオリン酸塩で置換されたホスホロチオエート核酸は、簡単なアルキル化化学を使用して電荷中性DNAに変換され得る(グット(Gut)IG、ベック(Beck)S、「選択的DNAアルキル化のための手法と質量分析による検出」、Nucleic Acids Res. 1995 Apr 25;23(8):1367-73(非特許文献14))。この修飾DNAへの電荷タグの結合は、ペプチドにおいて見られた感度と同じ程度に感度が増加する。電荷タギングのさらなる利点は、未修飾基質の検出を著しく困難なものとする不純物に対して分析の安定性を増大させる。
ゲノムDNAは標準的方法によって細胞、組織または他の試験サンプルのDNAから得られる。この標準的方法論は、サンブルック(Sambrook)、フリッシュ(Fritsch)およびマニアティス(Maniatis)編、Molecular Cloning:「研究室マニュアル」、1989(非特許文献15)などの参考文献に見られる。
WO95/00669 WO99/28498 WO97/46705 WO95/15373 Nucleic Acids Res. 1996 Dec 15; 24(24): 5064-6 Nucleic Acids Res. 1998, 26, 2255 Eur J Hum Genet. 1997Mar-Apr; 5(2): 94-8 Nat Genet. 1997 Nov; 17(3): 275-6 Nucleic Acids Res. 1997 Jun15; 25(12)): 2529-31 Nucleic Acids Res. 1997 Jun 15; 25(12): 2532-4 Bioassays. 1994 Jun; 16(6): 431-6,431 Hum Mol Genet. 1997 Mar; 6(3)387-95 Nucleic Acids Res. 1994 Feb 25; 22(4): 695-6 Gene. 1995 May 19;157(1-2):261-4( Nature Genetics Supplement, Volume21, January 1999 Anal Chem. 1988 Oct 15; 60(20): 2299-301 Current Innovations and Future Trends 1995, 1; 147-57 Nucleic Acids Res. 1995 Apr 25; 23(8): 1367-73 Molecular Cloning:「研究室マニュアル」、1989
(発明の実施態様)
本発明は、MDR1、APOC2、CACNA1G、EGR4、AR、RB1、GPIbベータ、MYOD1、WT1、HLA−F、ELK1、APC、BCL2、CALCA、CDH1、CDKN1A、CDKN1B(p27 Kip1)、CDKN2a、CDKN2B、CD44、CSPG2、DAPK1、EGFR、EYA4、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HRAS、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MNCA9、MSH3、MYC、N33、PAX6、PGR、PTEN、RARB、SFN、S100A2、TGFBR2、TIMP3、TP53、TP73、VHL、CDKN1C、CAV1、CDH13、DRG1、PTGS2、THBS1、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、DNMT1、CEA、MB、PCNA、CDC2、ESR1、CASP8、RASSF1、MSH4、MSH5を含む群の少なくとも1員である核酸を、問題のゲノム配列内のメチル化および非メチル化CpGジヌクレオチドを区別することができる試薬または一連の試薬に接触させることを特徴とする、結腸細胞増殖疾患の発達に関与する特徴について生物学的サンプルを分析する方法を提供する。
本発明は、ゲノムDNAの遺伝的および/または後成的パラメーターを確認する方法を利用可能とする。この方法は、より具体的には、結腸細胞増殖疾患のサブクラスおよび該疾患の遺伝的素因の改良された同定および区別を可能とすることによる、結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリングにおける使用に関する。本発明は結腸癌腫の高特異的分類を可能にし、それによって改善され、かつ情報に基づく患者の治療を可能とする当該技術分野の現状を超えた改良をもたらす。
特に好ましい実施態様では、本発明は結腸癌腫、結腸腺腫および正常結腸組織を区別することができる方法および核酸を利用可能とする。
さらに、本方法はシトシンメチル化および単一ヌクレオチド多型を分析することを可能とする。
本発明の基礎を形成する遺伝子は、「遺伝子パネル」、すなわち本発明の特別な遺伝子配列および/またはそれぞれの情報となるメチル化部位を含むコレクションを形成するために使用することができる。遺伝子パネルの形成は、それらが関連する疾患の迅速かつ特異的な分析を可能とする。本発明の遺伝子パネルはここに記載するように、結腸細胞増殖疾患の診断、治療およびモニタリング、および分析において、驚くべき高効率でもって使用することができる。様々な遺伝子アレイから得た複数のCpG部位の使用は、単一遺伝子診断および検出用具に比べて、比較的高い感受性および特異性を可能とする。さらに、ここに記載するパネルは、結腸細胞増殖疾患の多くの態様の分析に使用するように適合させてもよい。
好ましい実施態様では、本方法は下記工程を含む:
本方法の第1工程で、ゲノムDNAサンプルは組織または細胞原料から単離されなければならない。このような原料としては結腸組織サンプル、セルライン、組織学的スライド、体液、またはパラフィン包埋組織が挙げられる。抽出は、界面活性剤溶解液の使用、超音波処理およびガラスビーズによる渦流動を含む当業者にとって標準的な手段によってもよい。一度、核酸が抽出されると、ゲノム2本鎖DNAが分析に使用される。
好ましい実施態様では、DNAは本方法の次工程に先たって解裂されていてもよい。これは特に制限エンドヌクレアーゼを使用する当該技術分野で標準的な手段によってもよいが、これに限定されない。
本方法の第2工程では、ゲノムDNAサンプルは5’位でメチル化されていないシトシン塩基をウラシル、チミンまたはハイブリダイゼーション挙動においてシトシンと異なる他の塩基に変換するような方法にて処理される。これは以後、「前処理」として理解される。
ゲノムDNAの上記した処理は、好ましくは重亜硫酸塩(亜硫酸塩、二亜硫酸塩)を使用し、続いて、非メチル化シトシン核酸塩基をウラシルまたは塩基対形成挙動においてシトシンと異なる他の塩基に変換するアルカリ加水分解を実施する。もしも亜硫酸塩溶液が反応に使用されるなら、そのとき、非メチル化シトシン塩基で付加が生じる。さらに、変性試薬または溶媒ならびにラジカル遮断剤が存在しなければならない。次いで、それに続くアルカリ加水分解では、非メチル化シトシン核酸塩基のウラシルへの変換を生じる。化学的に変換されたDNAは、次いでメチル化シトシンの検出に使用される。
前処理されたDNA断片は、配列番号389〜配列番号518に記載されるプライマーオリゴヌクレオチドのセットおよび好ましくは熱安定性ポリメラーゼを使用して、増幅される。統計的かつ実用的な理由から、好ましくは長さ100〜2000塩基対を有する10個以上の異なった断片が増幅される。数種のDNAセグメントの増幅は、1つの同じ反応容器内で同時に実施することができる。通常、増幅はポリメラーゼチェインリアクション(PCR)によって実施される。
本方法はまた、別なプライマーを使用しても可能であり、このようなプライマーの設計は当業者には自明である。これらは、その配列が添付書類(配列番号133〜配列番号388)に特定される塩基配列のうち、少なくとも長さ18塩基対のセグメントにそれぞれ逆相補的であるか、または同一である少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含む。該プライマーオリゴヌクレオチドは、それらがいかなるCpGジヌクレオチドをも含まないことを特徴とすることが好ましい。本方法の特に好ましい実施態様では、該プライマーオリゴヌクレオチドの配列は、問題の結腸組織特異的DNAにのみ選択的にアニールし、かつ増幅するように設計され、それによって、バックグランドまたは非関連DNAの増幅を最小限とする。本発明では、バックグランドDNAは関連組織特異的メチル化パターンを有していないゲノムDNAを意味すると解釈される。この場合、関連組織とは健康および病的結腸の両方である。
本発明では、少なくとも1つのプライマーオリゴヌクレオチドは、増幅中に固相に結合されていることが好ましい。種々のオリゴヌクレオチドおよび/またはPNA−オリゴマー配列は、四角形または六角形格子の形態をもつ平面固相上に配列され得る。固相表面は好ましくはシリコーン、ガラス、ポリスチレン、アルミニウム、鋼、鉄、銅、ニッケル、銀または金から構成され、ニトロセルロースまたはプラスチックなどの他の材料も同様に使用され得る。
増幅によって得られた断片は、直接または間接に検出可能な標識を有することができる。蛍光標識、放射性核種、または質量分析計で検出できる通常の質量を有する分離可能な分子状断片の形態の標識が好ましく、産生される断片は質量分析計でのよりよい検出性のために1価の正または負の総電荷を有することが好ましい。検出はマトリックス支援レーザー脱離/イオン化質量分析(MALDI)によるか、または電子スプレー質量分析(ESI)を使用して実施し、かつ可視化してもよい。
本方法の第2工程で得られた増幅産物は、続いてオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAプローブのアレイまたはセットにハイブリダイズされる。ここで、ハイブリダイゼーションは、好ましくは以下に記載されるようにして行われる。ハイブリダイゼーション中に使用されるプローブのセットは、好ましくは少なくとも10個のオリゴヌクレオチドまたはPNAオリゴマーから構成される。しかしながら、特許請求されるように、この方法はオリゴヌクレオチドまたはPNAプローブを一つだけ使用して実施され得ることが理解される。この方法では、増幅産物は既に固相に結合されたオリゴヌクレオチドにハイブリダイズする。特に好ましい実施態様では、オリゴヌクレオチドは配列番号519〜配列番号1030からなる群から選択される。さらに好ましい実施態様では、オリゴヌクレオチドは配列番号895〜配列番号1030を含む群から選択される。非ハイブリダイズ断片は続いて除去される。該オリゴヌクレオチドは添付書類に特定される塩基配列のセグメント、少なくとも1つのCpGまたはTpGジヌクレオチドを含むセグメントに逆相補的であるか同一である、長さ10個のヌクレオチドを有する少なくとも1つの塩基配列を含む。さらに好ましい実施態様では、CpGジヌクレオチドのシトシン、またはTpGの場合にはチアミンが10マー(10-mer)の5’末端から5番目〜9番目に存在する。CpGまたはTpGジヌクレオチドそれぞれのための1つのオリゴヌクレオチドが存在する。
本方法の第5工程で、非ハイブリダイズ増幅産物が除去される。
本方法の最終工程で、ハイブリダイズした増幅産物が検出される。ここで、増幅産物に結合した標識はオリゴヌクレオチド配列が存在する固相のそれぞれの位置で確認されうることが好ましい。
本発明では、増幅産物の標識は蛍光標識、放射性核種また質量分析計で検出され得る通常の質量を有する分離可能な分子断片であることが好ましい。質量分析計は増幅産物、増幅産物の断片または増幅産物と相補的であるプローブの断片の検出において好ましい。検出はマトリックス支援レーザー脱離/イオン化質量分析(MALDI)によるか、または電子スプレー質量分析(ESI)を使用して実施され、かつ可視化されることが可能である。産生した断片は質量分析計でより良く検出するために1価の正または負の総電荷を有していてもよい。
上述した方法は、好ましくはゲノムDNAの遺伝的および/または後成的パラメーターを確認するために使用される。
本方法を可能にするために、さらに本発明は遺伝子MDR1、APOC2、CACNA1G、EGR4、AR、RB1、GPIbベータ、MYOD1、WT1、HLA−F、ELK1、APC、BCL2、CALCA、CDH1、CDKN1A、CDKN1B(p27 Kip1)、CDKN2a、CDKN2B、CD44、CSPG2、DAPK1、EGFR、EYA4、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HRAS、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MNCA9、MSH3、MYC、N33、PAX6、PGR、PTEN、RARB、SFN、S100A2、TGFBR2、TIMP3、TP53、TP73、VHL、CDKN1C、CAV1、CDH13、DRG1、PTGS2、THBS1、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、DNMT1、CEA、MB、PCNA、CDC2、ESR1、CASP8、RASSF1、MSH4、MSH5ならびに該遺伝子内のシトシンメチル化を検出するためのオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマーの修飾DNAを提供する。本発明は遺伝的および後成的パラメーター、特にゲノムDNAのシトシンメチル化パターンが特に結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリングに適しているとの発見に基づく。さらに、本発明は結腸細胞増殖疾患の異なるサブクラスの区別または結腸細胞増殖疾患への素因の検出を可能とする。
本発明の核酸はゲノムDNAの遺伝的および/または後成的パラメーターの分析において使用することができる。
この目的は、配列番号133〜配列番号388の1つに記載される前処理されたゲノムDNAおよびそれらに相補的な配列のうち、長さ少なくとも18塩基の配列を含む核酸を使用する本発明によって達成される。
修飾核酸は、これまで疾患関連遺伝的および後成的パラメーターの確認に関連がなかった。
本発明の目的は、ゲノムのシトシンメチル化状態を検出するための前処理したDNAの分析用のオリゴヌクレオチドまたはオリゴマーによって達成される。該オリゴヌクレオチドは、配列番号133〜配列番号388に記載の前処理されたゲノムDNAにハイブリダイズする長さ少なくとも10個のヌクレオチドを有する少なくとも1つの塩基配列を含む。本発明のオリゴマープローブは、結腸細胞増殖疾患の発達に関与した特徴について生物学的サンプルの分析中の特定遺伝的および後成的パラメーターを確認することが初めて可能となる重要でかつ効果的な手段を構成する。該オリゴヌクレオチドは結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリングおよび該疾患への素因の検出を可能とする。さらに、結腸細胞増殖疾患の異なったサブクラスの区別を可能とする。オリゴマーの塩基配列は、好ましくは少なくとも1つのCpGまたはTpGジヌクレオチドを含む。プローブはまた、特に好ましい対形成特性を有するPNA(ペプチド核酸)の形態で存在してもよい。CpGジヌクレオチドのシトシンが13マー(13-mer)の5’末端から5番目〜9番目のヌクレオチドである本発明のオリゴヌクレオチドが、特に好ましい。PNAオリゴマーの場合、CpGジヌクレオチドのシトシンは9マー(9-mer)の5’末端から4番目〜6番目のヌクレオチドであることが好ましい。
本発明のオリゴマーは、通常、配列番号133〜配列番号388内のCpGジヌクレオチドのそれぞれについて少なくとも1つのオリゴマーを含む、いわゆる「セット」で使用される。配列番号519〜配列番号1030から得たCpGジヌクレオチドのそれぞれについて少なくとも1つのオリゴマーを含むセットが好ましい。配列番号895〜配列番号1030を含むセットがさらに好ましい。
本発明によるオリゴヌクレオチドのセットの場合、少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは固相に結合されることが好ましい。1セットのオリゴヌクレオチド全てが固相に結合していることがさらに好ましい。
本発明はさらに、ゲノムDNA(配列番号133〜配列番号388およびそれらに相補的な配列)の処理された種々のものを使用して、ゲノムDNAのシトシンメチル化状態を検出するために使用される、好ましくは少なくとも10n(オリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマー)のセットに関する。しかしながら、特許請求されるように、本方法はオリゴヌクレオチドまたはPNAオリゴマーを一つだけ使用して実施され得る。これらのプローブは、結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリングを可能とする。特に、これらは結腸細胞増殖疾患の異なったサブクラスの区別および該疾患への素因の検出を可能とする。特に好ましい実施態様では、セットは配列番号519〜配列番号1030を含む。
オリゴマーのセットはまた、配列番号133〜配列番号388の1つに記載の前処理されたゲノムDNAを使用して、単一ヌクレオチド多型(SNP)を検出するために使用してもよい。
本発明では、本発明で入手可能となった種々のオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマーの配置(いわゆる「アレイ」)は、固相に結合されるようにして存在することが好ましい。異なったオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマー配列のアレイは、四角形または六角形の格子形態の固相上に配置されることを特徴とする。固相表面は、好ましくはシリコーン、ガラス、ポリスチレン、アルミニウム、鋼、鉄、銅、ニッケル、銀または金から構成される。しかしながら、ペレットの形態でまたは樹脂マトリックスとして存在することができるニトロセルロースならびにナイロンなどのプラスチックは好適な代替品である。
したがって、本発明のさらなる主題は、結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリング、結腸細胞増殖疾患の異なったサブクラスの区別および/または結腸細胞増殖疾患への素因の検出のための、担体物質に固定化されたアレイを製造する方法である。該方法では、本発明の少なくとも1つのオリゴマーが固相に結合されている。このようなアレイの製造方法は、例えば米国特許第5,744,305号から固相化学および感光性保護基により公知である。
本発明のさらなる主題は、結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリング用のDNAチップに関する。さらに、DNAチップは結腸細胞増殖疾患への素因の検出および結腸細胞増殖疾患の種々のサブクラスの区別を可能とする。DNAチップは本発明の少なくとも1つの核酸を含む。DNAチップは例えば、米国特許第5,837,832号から公知である。
さらに、本発明の主題は、例えば重亜硫酸塩含有試薬、それぞれの場合における配列が、添付書類に特定される塩基配列(配列番号133〜配列番号388)の18塩基長のセグメントに対応するか相補的である、少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含むプライマーオリゴヌクレオチドのセット、オリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマーならびに記述した方法を実施し、かつ評価するための指示書から構成されるキットである。しかしながら、本発明ではキットは前記構成要素の一部のみを含むこともできる。
本発明のオリゴマーまたはそのアレイならびに本発明のキットは、結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリングのために使用されることが意図される。さらに、本発明の使用は、結腸細胞増殖疾患の種々のサブクラスの区別および結腸細胞増殖疾患への素因の検出に広がる。本発明では、本方法は好ましくはゲノムDNA内の重要な遺伝的および/または後成的パラメーターの分析、特に結腸細胞増殖疾患の改良された診断、治療およびモニタリング、該疾患への素因の検出および該疾患のサブクラスの区別に使用される。
本発明の方法は、例えば結腸細胞増殖疾患進行の改良された診断、治療およびモニタリング、該疾患への素因の検出および該疾患のサブクラスの区別に使用される。本発明のさらなる実施態様は前処理の必要がないゲノムDNAのメチル化状態の分析方法である。本方法の第1工程では、ゲノムDNAサンプルは組織または細胞原料から単離されなければならない。このような原料はセルライン、組織学的スライド、体液またはパラフィン包埋組織を含む。抽出は当業者にとって標準的である手段による。これらは界面活性剤溶解液の使用、超音波処理およびガラスビーズによる渦流動を含む。一度、核酸が抽出されると、ゲノム二本鎖DNAが分析に使用される。
好ましい実施態様では、DNAは処理の前に解裂されていてもよく、これは当該技術分野の標準的な手段であり、特に制限酵素による。次いで、第2工程ではDNAは1つまたはそれ以上のメチル化感受性制限酵素により分解される。分解は制限酵素部位でのDNAの加水分解が特定CpGジヌクレオチドのメチル化状態の情報となるようにして実施される。
第3工程で、制限酵素断片を増幅する。好ましい実施態様では、これはポリメラーゼチェインリアクションを使用して実施される。
最終工程で、増幅産物を検出する。検出は当該技術分野で標準的な手段、例えばゲル電気泳動分析、ハイブリダイゼーション分析、PCR生成物内への検出可能なタグの挿入、DNAアレイ分析、MALDIまたはESI分析によるが、これらに限定されない。
本発明はさらに患者または個人にとって不利なまたは関連する事象の診断および/または予測に関する。ゲノムDNA内の重要な遺伝的および/または後成的パラメーターであって、本発明によって得られた前記パラメーターは、他のセットの遺伝的および/または後成的パラメーターと比べてもよく、その差異は患者または個人にとって不利なまたは関連する事象の診断および/または予測の基礎としてはたらく。
本発明では、「ハイブリダイゼーション」との用語は、サンプルDNA中でワトソン−クリック塩基対形成に従って、オリゴヌクレオチドが完全に相補的な配列に結合して二重鎖構造を形成することとして理解される。
本発明では、「遺伝的パラメーター」はゲノムDNAの変異および多型、それらの制御にさらに必要な配列である。変異として示されるものは、特に挿入、欠失、点変異、反転および多型、および特に好ましくはSNP(単一ヌクレオチド多型)である。
本発明では、「メチル化状態分析」とはそれらがメチル化されているか否かを確認するための核酸内のシトシン分析を意味すると解釈される。本発明では、「後成的パラメーター」とは特にシトシンメチル化およびさらにゲノムDNAのDNA塩基の修飾およびそれらの制御にさらに必要である配列である。さらに、後成的パラメーターは、例えば、上述した方法を使用して直接に分析することができないが、次にDNAメチル化に関連する、ヒストンのアセチル化を含む。
以下に、本発明は配列および実施例をもとに、より詳細に説明されるであろうが、これらに限定されない。
配列番号1〜配列番号64は、遺伝子MDR1、APOC2、CACNA1G、EGR4、AR、RB1、GPIbベータ、MYOD1、WT1、HLA−F、ELK1、APC、BCL2、CALCA、CDH1、CDKN1A、CDKN1B(p27 Kip1)、CDKN2a、CDKN2B、CD44、CSPG2、DAPK1、EGFR、EYA4、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HRAS、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MNCA9、MSH3、MYC、N33、PAX6、PGR、PTEN、RARB、SFN、S100A2、TGFBR2、TIMP3、TP53、TP73、VHL、CDKN1C、CAV1、CDH13、DRG1、PTGS2、THBS1、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、DNMT1、CEA、MB、PCNA、CDC2、ESR1、CASP8、RASSF1、MSH4、MSH5のゲノムDNAの5’および/または制御領域を示す。これらの配列はアンサンブルデータベース(データ01.10.2001)(http//www.ensembl.org)から得られ、目下、予期されない配列物質の全ての僅少変異、例えば、これらに限定されないが、僅かな欠失およびSNPを含むと考えられるであろう。
配列番号133〜388は、遺伝子MDR1、APOC2、CACNA1G、EGR4、AR、RB1、GPIbベータ、MYOD1、WT1、HLA−F、ELK1、APC、BCL2、CALCA、CDH1、CDKN1A、CDKN1B(p27 Kip1)、CDKN2a、CDKN2B、CD44、CSPG2、DAPK1、EGFR、EYA4、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HRAS、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MNCA9、MSH3、MYC、N33、PAX6、PGR、PTEN、RARB、SFN、S100A2、TGFBR2、TIMP3、TP53、TP73、VHL、CDKN1C、CAV1、CDH13、DRG1、PTGS2、THBS1、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、DNMT1、CEA、MB、PCNA、CDC2、ESR1、CASP8、RASSF1、MSH4、MSH5から誘導されるDNAの前処理された配列を示す。これらの配列は目下、予期されない配列物質の全ての僅少変異、例えば、これらに限定されないが、僅かな欠失およびSNPを含むと考えられるであろう。
配列番号389〜配列番号518は、配列番号133〜配列番号388の前処理されたDNAの増幅のためのプライマーオリゴヌクレオチドの配列を示す。
配列番号65〜配列番号132は、配列番号1〜配列番号64のゲノムDNA内のCpG位置の分析に有用であるオリゴヌクレオチドの配列を示す。
配列番号519〜配列番号1030は、重亜硫酸塩によるゲノムDNA処理後の配列番号1〜配列番号64のゲノムDNA内のCpG位置のメチル化状態の分析のために有用であるオリゴマーの配列を示す。
配列番号895〜配列番号1030は、重亜硫酸塩による処理後の配列番号1〜配列番号64のゲノムDNA内のCpG位置の分析のために特に有用であり、本発明の好ましい実施態様に供するオリゴマーの配列を示す。
(図面の説明)
図1:実施例2の健康な結腸組織と癌腫または腺腫結腸組織との区別を示す。プロットの左側のラベルは遺伝子およびCpGの名称であり、これらは表3および表7を使用して相互に参照することができる。図の右側のラベルは、2つのグループの平均値間の差異の有意性(p−値、T−検定)を示す。各列は1つのCpGに対応し、各カラムは1つのサンプルにおけるメチル化程度に対応する。CpGは2つの組織型(A=健康、B=非健康)間の区別への寄与により順序づけられ、上部から下部へ寄与が大きくなる。黒色は所与のCpG位置での全メチル化を示し、白色は特定の位置での非メチル化を示す。メチル化の程度は明るい灰色(低割合のメチル化)から暗い灰色(高割合のメチル化)で示す。
図2:実施例2の健康な結腸組織と癌腫結腸組織との区別を示す。プロットの左側のラベルは遺伝子およびCpGの名称であり、これらは表4および表7を使用して相互に参照することができる。図の右側のラベルは2つのグループの平均値間の差異の有意性(p−値、T−検定)を示す。各列は1つのCpGに対応し、各カラムは1つのサンプルにおけるメチル化程度に対応する。CpGは2つの組織型(A=健康、B=癌腫)間の区別への寄与により順序づけられ、上部から下部へ寄与が大きくなる。黒色は所与のCpG位置での全メチル化を示し、白色は特定の位置での非メチル化を示す。メチル化の程度は明るい灰色(低割合のメチル化)から暗い灰色(高割合のメチル化)で示す。
図3:実施例2の健康な結腸組織と腺腫結腸組織との区別を示す。プロットの左側のラベルは遺伝子およびCpGの名称であり、これらは表5および表7を使用して相互に参照することができる。右側のラベルは2つのグループの平均値間の差異の有意性(p−値、T−検定)を示す。各列は1つのCpGに対応し、各カラムは1つのサンプルにおけるメチル化程度に対応する。CpGは2つの組織型(A=健康、B=腺腫)間の鑑別診断の区別への寄与により順序づけられ、上部から下部へ寄与が大きくなる。黒色は所与のCpG位置での全メチル化を示し、白色は特定の位置での非メチル化を示す。メチル化の程度は明るい灰色(低割合のメチル化)から暗い灰色(高割合のメチル化)で示す。頁の構成上、この図には40個のCpGだけが示される。
図4:実施例2の癌腫結腸組織と腺腫結腸組織との区別を示す。プロットの左側のラベルは遺伝子およびCpGの名称であり、これらは表6および表7を使用して相互に参照することができる。右側のラベルは2つのグループの平均値間の差異の有意性(p−値、T−検定)を示す。各列は1つのCpGに対応し、各カラムは1つのサンプルにおけるメチル化程度に対応する。CpGは2つの組織型(A=腺腫、B=癌腫)間の鑑別診断の区別への寄与により順序づけられ、上部から下部へ寄与が大きくなる。黒色は所与のCpG位置での全メチル化を示し、白色は特定の位置での非メチル化を示す。メチル化の程度は明るい灰色(低割合のメチル化)から暗い灰色(高割合のメチル化)で示す。
実施例1および2:デジタル表現型
下記実施例で、結腸腺腫または結腸癌腫から得た組織サンプルについて多重PCRを実施した。多重PCRは健康結腸組織についても実施した。CpG位置のメチル化状態を推論するために、実施例1では以下に説明される方法で各サンプルを処理し、各サンプルのCpGメチル化情報をまとめ、次いで実施例2に詳述されるように分析に使用した。CpGメチル状態の分析における別な方法は、実施例3に記載される。
実施例1
第1工程で、プロメガ(Promega)製ビザード(Wizzard)キットを使用して細胞サンプルからゲノムDNAを単離した。
サンプルから得た単離ゲノムDNAは、重亜硫酸塩溶液(亜硫酸水素塩、二亜硫酸塩)で処理する。この処理はサンプル内の非メチル化シトシン全てがチアミジンに変換し、逆にサンプル内の5−メチル化シトシンは未修飾のまま残存するものである。
処理された核酸は、次いでCy5蛍光標識プライマーで1反応当たり8断片を増幅する多重PCRを使用して増幅される。使用されたPCRプライマーは、表1に記載される。PCR条件は以下の通りである。
反応溶液
10ng 重亜硫酸塩処理DNA
3.5mM MgCl2
400μM dNTP
2pmol 各プライマー
1単位 HotStarTaq(キアゲン(Quiagen))
次のサイクルを40回実施した。95℃で15分間、変性、続いて55℃で45秒間、アニーリング、65℃で2分間、プライマー伸長。65℃の最終伸長を10分間、実施した。
各個人サンプルから得た全PCR生成物を各CpG位置における1対の固定化オリゴヌクレオチドを有するガラススライドにハイブリダイズさせて分析した。これらの検出オリゴヌクレオチドのそれぞれは、元々は非メチル化(TG)またはメチル化(CG)のいずれかであった1つのCpG部位のまわりの重亜硫酸塩変換配列にハイブリダイズするように設計された。使用した全てのハイブリダイゼーションオリゴヌクレオチド(情報になるものおよび情報にならないものの両者)のさらなる詳細は、表2を参照。ハイブリダイゼーション条件は、TG変異体とCG変異体間の1つのヌクレオチドの差異を検出可能とするように選択した。
各多重PCR生成物5μl容量を10×Ssarc緩衝液(10×Ssarc:230ml 20×SSC、20%ラウロイルサルコシンナトリウム溶液180ml、dH2Oで1000mlに希釈)中で希釈した。次いで、反応混合物を以下のようにして、検出オリゴヌクレオチドにハイブリダイズさせた。95℃で変性、10℃に冷却、42℃で一夜、ハイブリダイゼーション、続いて42℃で10×SsarcおよびdH2Oにより洗浄した。
各ハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドからの蛍光シグナルは、ジェネピックススキャナーおよびソフトウェアを使用して検出した。2つのシグナル(各CpG位置の分析に使用されるCGオリゴヌクレオチドおよびTGオリゴヌクレオチドに由来)の割合は蛍光シグナル強度の比較をもとに計算した。
実施例2
実施例1で得たデータは、次いで、2つのクラスの組織間のCpGメチル化差異により(図1〜4に示されるように)ランク付けされたマトリックス中へアルゴリズムを使用して区分けされた。最も有意なCpG位置は、上部へ向かって減少する有意性をもつマトリックスの下部にある。黒色は所与のCpG位置での全メチル化を示し、白色は特定の位置での非メチル化を示す。メチル化の程度は明るい灰色(低割合のメチル化)から暗い灰色(高割合のメチル化)で示す。各列は遺伝子内の1つの特定CpG位置を示し、各カラムは1つのサンプルにおける異なったCpGのメチル化プロフィールを示す。CpGと遺伝子名は左側に示され、これは問題の遺伝子と使用した検出オリゴマーを確認するために添付する表(表1および7)を相互に参照してもよい。個々のCpG位置におけるp値は右側に示される。p値は、観察された分布がデータセット中で偶然に生じた可能性を示す。
選択された識別のために、我々は学習アルゴリズム(サポートベクターマシン、SVM)を訓練した。SVM(F.モデル(Model), P.アドルジャン(Adorjan)、オレク(Olek) C.ピーペンブロック(Piepenbrock)、「DNAメチル化に基づく癌の分類のための特徴選択」、Bioinformatics, 2001, June; 17 Suppl 1:S157-64にて議論される)は、2つのクラスの所与の訓練サンプル間の最適判別式を実施する。この場合、各サンプルは検査したCpG部位のメチル化パターン(CG/TG比率)でもって記載される。SVMは各クラスのサンプルのサブセット上で訓練され、添付の診断をそれに与える。もしも診断が訓練ラウンド中に作り出された予測変数に基づいて正しく予測され得るなら、それよりも前にSVMに示されていなかった独立試験サンプルを評価に供した。この方法はサンプルの異なった区分を使用して、数回、繰り返す、いわゆる交差検定と呼ばれる方法である。全てのラウンドはそれより前の回で得た知識を使用しないで達成されたことに注目されたい。正しい分類数は全ての回を平均したものであり、これは我々の試験の精度を正しく評価するものである(全ラウンドの正しく分類されたサンプルのパーセント)。
非健康な結腸組織(結腸癌腫と結腸腺腫)と比べた健康な結腸組織(図1)
図1は非健康な標本は結腸腺腫または結腸癌腫組織から得られた非健康な組織と健康な組織の区別を示す。評価は27個の遺伝子から得た情報となるCpG位置を使用して実施する。情報となるCpG位置をさらに表3に記載する。
結腸癌腫組織と比べた健康な結腸組織(図2)
図2は15個の遺伝子から得た情報となるCpG位置を使用した癌腫組織と健康な組織の区別を示す。情報となるCpG位置をさらに表4に記載する。
結腸腺腫組織と比べた健康な結腸組織(図3)
図3は40個の遺伝子から得た情報となるCpG位置を使用した腺腫組織と健康な組織の区別を示す。情報となるCpG位置をさらに表5に記載する。
結腸腺腫組織と比べた結腸癌腫組織(図4)
図4は2個の遺伝子から得た情報となるCpG位置を使用した腺腫組織と癌腫組織の区別を示す。情報となるCpG位置をさらに表6に記載する。
実施例3:遺伝子CD44内のCpG部位のメチル化状態の確認
遺伝子CD44(配列番号20)の重亜硫酸塩処理DNAの断片を、プライマー:GAAAGGAGAGGTTAAAGGTTG (配列番号429)およびAACTCACTTAACTCCAATCCC (配列番号430)を使用して、PCR増幅した。得られた断片(長さ696bp)は235位に情報となるCpGを含んでいた。増幅産物DNAを認識部位GGGCCである制限エンドヌクレアーゼApaIで分解した。該エンドヌクレアーゼによる加水分解は、増幅産物の235位のCpGのメチル化によりブロックされる。分解物をコントロールとして使用した。
ゲノムDNAはDNAウィザードDNA単離キット(Promea)を使用してサンプルから単離した。各サンプルは製造者(New England Biolabs)の推奨によりApaIを使用して分解した。
次いで、各ゲノム分解物10ngをPCRプライマー:GAAAGGAGAGGTTAAAGGTTGおよびAACTCACTTAACTCCAATCCCを使用して増幅した。PCR反応は、DNA10ng、各プライマー6pmol、各dNTP200μM、1.5mM MgCl2およびHotstartTaq(Quaigen AG.)1単位を使用するサーモサイクラー(Eppendorf GmbH)を使用して実施した。他の条件はTaqポリメラーゼ製造者が推奨するものであった。上記プライマーを使用し、96℃で14分の第1変性工程、続いて(工程2:96℃で60秒、工程3:52℃で45秒、工程4:72℃で75秒を)30〜40回および72℃で10分の最終伸長を実施して遺伝子断片をPCRで増幅した。PCR生成物の存在はアガロース電気泳動にて分析した。
PCR生成物は、サイクルプログラムの工程2〜工程4が34、37、39、42および45回繰り返されたとき、問題のCpG位置がアップメチル化されたDNAから単離されたApaI加水分解DNAを使用して検出可能であった。反対に、PCR生成物は、サイクルプログラムの工程2〜工程4が42および45回繰り返されたとき、ダウンメチル化DNA(およびコントロールDNA)から単離されたApaI加水分解DNAでのみ検出可能であった。これらの結果は実施例2に記載されたようにCpGメチル化マトリックス分析に導入した。
実施例2の健康な結腸組織と癌腫または腺腫結腸組織の区別を示す。 実施例2の健康な結腸組織と癌腫結腸組織の区別を示す。 実施例2の健康な結腸組織と腺腫結腸組織との区別を示す。 実施例2の癌腫結腸組織と腺腫結腸組織の区別を示す。

Claims (63)

  1. 被験者から得た生物学的サンプル中の標的核酸を少なくとも1つの試薬または一連の試薬と接触させることを含み、該試薬または一連の試薬が標的核酸内のメチル化および非メチル化CpGジヌクレオチドを区別する、被験者のMDR1、APOC2、CACNA1G、EGR4、AR、RB1、GPIbベータ、MYOD1、WT1、HLA−F、ELK1、APC、BCL2、CALCA、CDH1、CDKN1A、CDKN1B(p27 Kip1)、CDKN2a、CDKN2B、CD44、CSPG2、DAPK1、EGFR、EYA4、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HRAS、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MNCA9、MSH3、MYC、N33、PAX6、PGR、PTEN、RARB、SFN、S100A2、TGFBR2、TIMP3、TP53、TP73、VHL、CDKN1C、CAV1、CDH13、DRG1、PTGS2、THBS1、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、DNMT1、CEA、MB、PCNA、CDC2、ESR1、CASP8、RASSF1、MSH4、MSH5を含む群から得た少なくとも1つの遺伝子および/またはその制御領域に関連する結腸細胞増殖疾患を検出および区別するための方法。
  2. 前記方法は、正常結腸組織と結腸細胞増殖疾患組織を区別する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法は、APC、CALCA、CAV1、CD44、CDH1、CDH13、CDKN2a、CSPG2、DAPK1、EGFR、EGR4、ESR1、GSTP1、GTBP/MSH6、HLA−F、IGF−2、LKB1、MLH1、MYOD1、N33、PTEN、PTGS2、TGFBR2、TP73、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、WT1およびEYA4を含む群から得た遺伝子のメチル化状態分析によって実施される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法は結腸腺腫組織と正常結腸組織を区別する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記方法は、APC、AR、BCL2、CALCA、CAV1、CD44、CDH1、CDH13、CDKN2a、CEA、CSPG2、DAPK1、EGFR、EGR4、ESR1、GPIbベータ、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HLA−F、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MSH3、MYC、MYOD1、N33、PCNA、PGR、PTEN、PTGS2、RARB、RASSF1、S100A2、TGFBR2、TP73、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、WT1およびEYA4を含む群から得た遺伝子のメチル化状態分析によって実施される、請求項4記載の方法。
  6. 前記方法は、結腸癌腫組織と正常結腸組織を区別する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記方法は、APC、CAV1、CD44、CDH13、CSPG2、EGFR、GSTP1、HLA−F、IGF2、N33、PTEN、PTGS2、TP73、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)およびEYA4を含む群から得た遺伝子のメチル化状態分析によって実施される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記方法は、結腸腺腫組織と結腸癌腫組織を区別する、請求項1記載の方法の使用。
  9. 前記方法はCPIbベータおよびCDKN2aを含む群から得た遺伝子のメチル化状態分析によって実施される、請求項8に記載の方法。
  10. 下記工程;
    − ゲノムDNA含有生物学的サンプルを得て、
    − ゲノムDNAを抽出し、
    − 5位でメチル化されていないゲノムDNAサンプル中のシトシン塩基を処理によって、ウラシルまたは塩基対形成挙動においてシトシンに類似していない他の塩基に変換し、
    − 前処理されたゲノムDNAの断片を増幅し、そして
    − 1つまたはそれ以上のシトシン位置のメチル化状態を同定すること
    を含む、請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 試薬は重亜硫酸塩、亜硫酸水素塩または二亜硫酸塩の溶液であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 増幅はポリメラーゼチェインリアクション(PCR)によって実施されることを特徴とする、請求項10および11に記載される方法。
  13. 増幅は耐熱性DNAポリメラーゼによって実施されることを特徴とする、請求項10〜12の1つに記載される方法。
  14. 長さ100〜2000塩基対を有する10より多い異なった断片を増幅することを特徴とする、請求項10〜13の1つに記載される方法。
  15. 増幅工程は、配列番号389〜配列番号518を含むプライマーオリゴヌクレオチドのセットを使用して実施される、請求項10〜14の1つに記載される方法。
  16. 数種のDNAセグメントの増幅は、1つの反応容器中で実施されることを特徴とする請求項10〜15の1つに記載される方法。
  17. 増幅工程は、バックグランドDNAを対照として、結腸組織の特定ゲノムのメチル化状態に基づき、健康および/または病的結腸組織における特に問題となるDNAを優先的に増幅することを特徴とする、請求項10〜16の1つに記載される方法。
  18. オリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーに各増幅産物をハイブリダイズさせて、MDR1、APOC2、CACNA1G、EGR4、AR、RB1、GPIbベータ、MYOD1、WT1、HLA−F、ELK1、APC、BCL2、CALCA、CDH1、CDKN1A、CDKN1B(p27 Kip1)、CDKN2a、CDKN2B、CD44、CSPG2、DAPK1、EGFR、EYA4、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HRAS、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MNCA9、MSH3、MYC、N33、PAX6、PGR、PTEN、RARB、SFN、S100A2、TGFBR2、TIMP3、TP53、TP73、VHL、CDKN1C、CAV1、CDH13、DRG1、PTGS2、THBS1、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、DNMT1、CEA、MB、PCNA、CDC2、ESR1、CASP8、RASSF1、MSH4およびMSH5を含む群から得た少なくとも1つの遺伝子および/またはそれらの制御領域内のメチル化状態を検出することを特徴とする、請求項10〜17の1つに記載の方法。
  19. オリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーは、配列番号519〜配列番号1030を含む群から選択されることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 増幅産物は標識化されていることを特徴とする、請求項10〜19に記載の方法。
  21. 増幅産物の標識は蛍光標識であることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. 増幅産物の標識は放射性核種であることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  23. 増幅産物の標識は質量分析計で検出される通常の質量を有する検出可能な分子断片であることを特徴とする、請求項20に記載される方法。
  24. 増幅産物または増幅産物断片は質量分析計で検出されることを特徴とする、請求項10〜23の1つに記載される方法。
  25. 産生した断片は1価の正または負の総電荷を有することを特徴とする、請求項23および24の1つに記載の方法。
  26. 検出はマトリックス支援レーザー脱離/イオン化質量分析(MALDI)によるか、または電子スプレー質量分析(ESI)を使用して実施され、かつ、可視化されることを特徴とする、請求項23〜25の1つに記載される方法。
  27. 下記工程:
    a)ゲノムDNAを含む生物学的サンプルを得て、
    b)ゲノムDNAを抽出し、
    c)遺伝子MDR1、APOC2、CACNA1G、EGR4、AR、RB1、GPIbベータ、MYOD1、WT1、HLA−F、ELK1、APC、BCL2、CALCA、CDH1、CDKN1A、CDKN1B(p27 Kip1)、CDKN2a、CDKN2B、CD44、CSPG2、DAPK1、EGFR、EYA4、GSTP1、GTBP/MSH6、HIC−1、HRAS、IGF2、LKB1、MGMT、MLH1、MNCA9、MSH3、MYC、N33、PAX6、PGR、PTEN、RARB、SFN、S100A2、TGFBR2、TIMP3、TP53、TP73、VHL、CDKN1C、CAV1、CDH13、DRG1、PTGS2、THBS1、TPEF(=TMEFF2;=HPP1)、DNMT1、CEA、MB、PCNA、CDC2、ESR1、CASP8、RASSF1、MSH4およびMSH5の1つまたはそれ以上のCpGを含むゲノムDNAを、1つまたはそれ以上のメチル化感受性制限酵素で分解し、そして
    d)工程c)の分解で生成したDNA断片を検出する
    ことを含む、請求項1〜9に記載の方法。
  28. DNA分解物は、工程d)の前に増幅される、請求項27に記載の方法。
  29. 増幅はポリメラーゼチェインリアクション(PCR)によって実施されることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
  30. 1つより多いDNA断片の増幅は1つの反応容器で実施されることを特徴とする、請求項28および/または29の1つに記載される方法。
  31. ポリメラーゼは耐熱性DNAポリメラーゼであることを特徴とする、請求項28〜30の1つに記載される方法。
  32. 配列番号133〜配列番号388を含む群から選択された配列およびそれらの相補的な配列のうちの1つである前処理されたゲノムDNAの単離された核酸。
  33. 前記オリゴマーは、請求項32に記載される配列番号133〜配列番号388の1つに記載の前処理されたゲノムDNAにハイブリダイズするか、あるいは同一である少なくとも10個のヌクレオチドの少なくとも1つの塩基配列を含む、オリゴマー、特にオリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマー。
  34. 塩基配列は少なくとも1つのCpGまたはTpGジヌクレオチド配列を含む、請求項33に記載のオリゴヌクレオチド。
  35. 少なくとも1つのCpGまたはTpGジヌクレオチドのシトシンは、オリゴマーのおよそ中3分の1に位置することを特徴とする、請求項34に記載されるオリゴヌクレオチオド。
  36. 配列番号519〜配列番号1030を含む群から選択された配列の1つに記載のオリゴマー、特にオリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマー。
  37. 請求項33〜36のいずれかに記載の少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドのセット。
  38. 配列番号895〜986に記載の少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドのセット。
  39. 配列番号65から110に記載される群から選択された1つまたはそれ以上の単離された核酸。
  40. 配列番号895〜906、909〜918、921〜924、931、932、941、942、972および987〜990に記載の少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドのセット。
  41. 配列番号65〜70、72〜76、78、79、83、88、103、111および112に記載される群から選択された1つまたはそれ以上の単離された核酸。
  42. 配列番号895〜954、957〜962、965〜970、975〜978、981〜986および991〜1028に記載の少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドのセット。
  43. 配列番号65〜94、96〜98、100〜102、105、106、108〜110および113〜131に記載される群から選択された1つまたはそれ以上の単離された核酸。
  44. 配列番号1005、1006、1029および1030に記載の少なくとも2つのオリゴヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドのセット。
  45. 配列番号120および132に記載の群から選択された1つまたはそれ以上の単離された核酸。
  46. 配列番号1〜配列番号64に記載される1つまたはそれ以上の配列およびそれらに相補的な配列内の全てのCpGジヌクレオチドのメチル化状態を検出するためのオリゴマーを含む、請求項37〜45に記載されるオリゴマー、ペプチド核酸(PNA)オリゴマーおよび/または単離された核酸のセット。
  47. 配列番号1〜 配列番号64に記載の配列およびそれらに相補的な配列のシトシンメチル化状態および/または単一ヌクレオチド多型(SNP)を決定するためのプローブとして、請求項33〜38、40、42および44のいずれかに記載されるオリゴマーまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーのセットの使用。
  48. 結腸腺腫組織または結腸癌腫組織と正常結腸組織を区別するための請求項38に記載のオリゴヌクレオチドのセットまたは請求項39に記載の核酸の使用。
  49. 結腸癌腫組織と正常結腸組織を区別するための請求項40に記載のオリゴヌクレオチドのセットまたは請求項41に記載の核酸の使用。
  50. 結腸腺腫組織と正常結腸癌腫を区別するための請求項42に記載のオリゴヌクレオチドのセットまたは請求項43に記載の核酸の使用。
  51. 結腸癌腫組織と結腸腺腫組織を区別するための請求項44に記載のオリゴヌクレオチドのセットまたは請求項45に記載の核酸の使用。
  52. 請求項32に記載の配列番号133〜配列番号388の1つおよび/またはそれらの相補的配列およびそれらのセグメントのDNA配列の増幅のためのプライマーオリゴヌクレオチドとしての、請求項33に記載される少なくとも2つのオリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーのセット。
  53. 対応ゲノムDNAのメチル化状態の測定および/または単一ヌクレオチド多型(SNP)の検出のための請求項32に記載の前処理されたゲノムDNAの使用。
  54. 少なくとも1つのオリゴヌクレオチドが固相に結合されていることを特徴とする、請求項37、38、40、42または44に記載されるオリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーのセット。
  55. 該セットの全員が固相に結合されていることを特徴とする、請求項37、38、40、42または44に記載されるオリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーのセット。
  56. 配列番号1〜配列番号64の1つおよびそれらに相補的な配列内のCpGジヌクレオチドの対応ゲノムメチル化状態と関連する疾患を分析するための異なったオリゴマーまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマー(アレイ)の配列を製造する方法であって、請求項37、38、40、42または44のいずれかに記載の少なくとも1つのオリゴマーは固相に結合されている方法。
  57. 請求項54および55により得られうる異なったオリゴマーまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマー(アレイ)の配置。
  58. 四角形または六角形格子形態の平面固相上に配列されることを特徴とする、請求項57に記載される異なったオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマー配列のアレイ。
  59. 先の請求項の1つに記載される少なくとも1つの核酸を含む遺伝子のメチル化状態に関連した結腸細胞増殖疾患の分析のための核酸またはペプチド核酸アレイ。
  60. 固相表面はシリコーン、ガラス、ポリスチレン、アルミニウム、鋼、鉄、銅、ニッケル、銀または金から構成されることを特徴とする、請求項57〜59のいずれかに記載されるアレイ。
  61. 重亜硫酸塩(=二亜硫酸塩、亜硫酸水素塩)試薬ならびに請求項33〜46の1つに記載されるオリゴヌクレオチドおよび/またはPNAオリゴマーを含むキット。
  62. 結腸細胞増殖疾患の素因の検出、サブクラスの区別、診断、予測、治療および/またはモニタリングのための配列番号65〜配列番号132および配列番号519〜 配列番号1030の群に記載のオリゴヌクレオチドまたはペプチド核酸(PNA)オリゴマーの使用。
  63. 結腸細胞増殖疾患の素因の検出、サブクラスの区別、診断、予測、治療および/またはモニタリングのための前記核酸内のシトシンメチル化の分析に使用する配列番号133〜配列番号388を含む群から選択された配列およびそれらの相補的配列の1つに記載のDNA配列。
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