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JP2005504934A - 可塑性部品用の迅速な組み立て品固定システム - Google Patents

可塑性部品用の迅速な組み立て品固定システム Download PDF

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JP2005504934A
JP2005504934A JP2003531046A JP2003531046A JP2005504934A JP 2005504934 A JP2005504934 A JP 2005504934A JP 2003531046 A JP2003531046 A JP 2003531046A JP 2003531046 A JP2003531046 A JP 2003531046A JP 2005504934 A JP2005504934 A JP 2005504934A
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ペトロック,クリストファー,ジェー.
ウィンド,グレゴリー,エー.
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ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/02Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B37/00Nuts or like thread-engaging members
    • F16B37/04Devices for fastening nuts to surfaces, e.g. sheets, plates
    • F16B37/048Non-releasable devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16B37/08Quickly-detachable or mountable nuts, e.g. consisting of two or more parts; Nuts movable along the bolt after tilting the nut
    • F16B37/0807Nuts engaged from the end of the bolt, e.g. axially slidable nuts
    • F16B37/0842Nuts engaged from the end of the bolt, e.g. axially slidable nuts fastened to the threaded bolt with snap-on-action, e.g. push-on nuts for stud bolts

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  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
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Abstract

ヘッド(26b)および軸を有する金属製留め具(22b)を介して、可塑性部材を互いに接続する固定システム(42)。可塑性部材は、可塑性部材(46)および可塑性母材(24b)を含んでなる。可塑性母材は、金属製留め具のヘッドに取り付けられる。金属製留め具の軸は可塑性部材内に位置し、可塑性クリップ(48)は金属製留め具の軸のネジ山(38)に押し付けられて、接続される。この接続から、可塑性クリップが回転して取り外される。もちろん、可塑性クリップは、可塑性部材と一体的に形成してもよく、可塑性部材は、さらなる構成部材を保持するように設計される、あるいはさらなる構成部材に接続されてもよい。

Description

【0001】
(発明の背景)
本発明は、固定システムに関するものである。特に、1つ以上の可塑性部品を互いに結合するために金属製留め具(stud)を使用し、押込んで(push-on)相互接続することによって簡単に完成する、最終的な組み立て品となる固定システムに関するものである。その後、上記の相互接続は、回転によって解除される。
【0002】
従来技術の固定システムは、金属製部品と可塑性部品との間に、クリンプ(crimping)などの複雑な相互接続を必要とした。このような相互接続のために、高価で大型の装置が必要とされ、また、この装置を配置する空間が必要であった。さらに、上記のような相互接続は、解除されることが困難または不可能であり、分離された部品の再利用は容易ではなかった。
【0003】
(本発明の概要)
従って、本発明の主な目的は、迅速に組み立てられ、容易に分解されて再利用され得る可塑性部品用の固定システムを提供することである。本発明の別の目的は、金属製留め具を変形させることなく、可塑性部品に接続することができ、また可塑性部品同士を結合するように接続することができる金属製留め具を使用することである。本発明のさらなる別の目的は、金属製金具と可塑性部品との間で、押し込み(force)、あるいは押し付け(press)による嵌め込みによって、上記金属製金具と可塑性部品とを接続することである。さらに、本発明の目的は、金属製留め具のネジ山に押し付けられ、回転により、該ネジ山から取り外すことができる可塑性クリップを提供することである。
【0004】
さらに、本発明の目的は、安価に製造された材料部品を使用して、組み立ておよび/または分解を簡単に行うことができ、使用に際し信頼性のある、、上記したタイプの固定システムを提供することにある。
【0005】
(添付した図の簡単な説明)
本発明のさらなる利点および特徴は、添付した図と共に、次の記載によって明らかになるであろう。
【0006】
ここで、図1は、金属製留め具および可塑性母材を備える接続(connecting)部材を含む、本発明の第一実施形態の分解側面図である。図2は、金属製留め具および可塑性母材を備える接続部材を含む、本発明の第二実施形態の分解側面図である。図3Aは、図3Bに示す可塑性クリップの上部にある溝を示す上面図である。図3Bは、本発明の固定システムの第一実施形態の、部分的に断面で示す分解側面図である。図4は、図3Bに示す本発明の固定システムにおける第一実施形態の、部分的に断面で示す側面図である。図5は、図4に示す固定システムから可塑性クリップが取り外された状態を示す図である。図6Aは、図6Bに示す可塑性クリップの上部にある溝を示す上面図である。図6Bは、本発明の固定システムの第二実施形態の部分的に断面で示す分解側面図である。図7は、図6Bに示す本発明の固定システムにおける第二実施形態の、部分的に断面で示す側面図である。図8は、図7に示す固定システムから可塑性クリップが取り外された状態を示す図である。図9Aは、図9Bに示す可塑性クリップに形成された六角形状のヘッドを示す上面図である。図9Bは、本発明の固定システムにおける第三実施形態の、部分的に断面で示す分解側面図である。図10は、図9Bに示す本発明の固定システムにおける第三実施形態の、部分的に断面で示す側面図である。図11は、図10に示す固定システムから可塑性クリップが取り外された状態を示す図である。図12は、本発明の固定システムにおける第四実施形態の、部分的に断面で示す側面図である。
【0007】
(発明の詳細な説明)
添付した図である図1に、本発明の部品の1つである、接続部材20または固定部材20の第一実施形態を示す。この部材20は、2つの構成部品、つまり金属製留め具22および可塑性母材24を備えている。金属製留め具22は、適切な軸長を有し、一方の末端に形成されたヘッド(head)26、ヘッド26の下部に形成されたフランジ(flange)30から軸方向に伸びる軸部(shank)28を備えている。上記ヘッドは、円周方向に刻み(circumferential knurl)32を有し、該刻み32は、フランジ30から、軸部28とは反対の軸方向に延び、ヘッド26の平らな先端(flat top)34から短い距離で終端する。刻み32は、円形部36のすぐ下方に末端を有し、平らな先端34と同じ直径を有する、放射状の(radially)内向き部分で終端する。刻み32の直径は、平らな先端34の直径よりもわずかに大きく、フランジ30の直径は、ヘッド26の中で最も大きくなっている。軸部28は、該軸部28の下部からフランジ30に向かって延びる粗いネジ山38を有し、フランジ30に達する前に終端する。上記ネジ山は、周知の形状を有し、後に詳述するように、適切な可塑性部材がネジ山に押し付けられ、ネジ山に係合させることによって、可塑性部材が金属製留め具22に取り付けられるようになっている。可塑性母材24は、刻み32の直径よりもわずかに小さい直径の穴40を備え、後に詳述するように、従来の組み立て装置(図示せず)を使用した適切な手法(例えば、圧入など)で、ヘッド26に取り付けられるように設計されている。可塑性母材24は、組み立て品の他の構成部品(図示せず)の一部を保持してもよく、あるいは他の構成部品の一部であってもよい。ここで、他の構成部品は、本発明の他の部品によって保持される、あるいは該他の部品に接続されるものである。上記可塑性母材24は、スリーブ(sleeve)部材として示さずに、板状(plate)部材として示している。
【0008】
図2は、20Aと示された接続部材または固定部材の第二実施形態を示す。この部材20Aは、ヘッド26Aの構造がヘッド26を反転させた構造であることを除けば、第一実施形態の接続部材20と同じである。部材20Aは、上記では部材20と記されているが、本発明の部品の1つである。つまり、部品が同じ場合、図2の参照文字は図1で使用された参照符号と同じであり、部品が異なる場合、ヘッド26Aおよび金属製留め具22Aのように、要素「A」を付与して表す。図2に示される第二実施形態の接続部材20Aの可塑性母材24には、言及すべき別の差異がある。この可塑性母材24は、刻み32Aに取り付けられる前に、金属製留め具22Aのネジ山を有する軸部28が該可塑性母材24を通る。というのは、ヘッド26Aの先端34Aの位置に形成されたフランジ30Aが可塑性母材24に係合することによって、金属製留め具22Aのさらなる動きが妨げられるようになるからである。この構成以外については、第二実施形態の接続部材20Aは、図1で説明した第一実施形態の接続部材20に対して後に詳述する動作と実質的に同じように動作する同じ構成部材を有する。なお、先端34Aは、フランジ30Aの直径と同じ直径を有し、ヘッド26Aのうちの最大の直径を有している。また、刻み32Aは、中間サイズの直径を有し、軸部28に隣接する円形品36Aは最も小さい直径を有する。
【0009】
次に、本発明の第一実施形態の固定システム42を図3B、図4および図5に示す。図3Bは、金属製留め具22Bおよび可塑性母材24Bによって構成された接続部材20、ならびに可塑性部材46およびクリップ48によって構成された被接続部材44を示す。また、可塑性部材46がスリーブ部材として示されているが、板状部材であってもよい。可塑性母材24Bの穴40Bは、ヘッド26Bに対向する可塑性母材24Bの上端(top end)52で50に広げられ、取り付け穴(counter bore)50は、内部にフランジ30Bを受け入れるような大きさとなっている。金属製留め具22Bおよび可塑性母材24Bはいずれも、図1に示す対応する部品よりも軸方向に長いので、接尾語として「B」を与えている。可塑性部材46は厚く、十分な軸長を有している。可塑性部材46は、下端56から上端58へと延びる貫通穴(through bore)54を有する。穴54の直径は、フランジ30Bの直径よりも大きいが、可塑性母材24Bの上端52の直径よりも小さい。もちろん、下端56の直径は、可塑性母材24Bの上端52の直径よりも大きい。また、金属製留め具22Bの軸部28Bの軸長は、可塑性部材46の穴54の軸長より短く、図4に示されるように、軸部28Bの自由端は上端58よりも下方で終端する。可塑性部材46の上端58は、穴54で終端する内方向に傾斜した取り付け穴60を有する。可塑性クリップまたは可塑性留めネジ(nut)48は、穴54の直径と実質的に等しい外径を有し、取り付け穴60に嵌め込まれるような大きさを有する短いフレア型の内向き部分64よりも下方にあるとともに、上部端63を含む円錐形フランジ62で終端する、内部穴61を有する。これにより、図4に示されるようにクリップ48が金属製留め具22に接続されると、クリップ48全体が穴54内に配置され、クリップ48の上部端63は、図4に示されるように、可塑性部材46の上端58と同一平面上に位置することになる。図3Bおよび図4に示されるように、クリップ48を下向きに、金属製留め具22に押し付け、超音波または熱で処理して組み立てる。これにより、穴61の直径は、金属製留め具22の軸部28の直径に等しくなるあるいは少し小さくなる。従来技術では周知のように、軸部28のネジ山38は、取り扱う可塑性クリップ48を容易に受け入れることができるように形作られ、可塑性クリップ48の穴61が、ネジ山38に係合しネジ山38の形状を帯びることになる。従って、クリップ48の可塑性材料を冷却すると、図5に最適な状態を示すように、軸部28のネジ山38に対応する内部ネジ山65が実質的に形成される。このとき、クリップ48の円錐形フランジ62の下端より実質的に下方にある軸部28Bの末端で、可塑性クリップ48と接続される。これにより、組み立て位置に各部品が留まるのに十分な保持力で、接続部材20と被接続(connected)部材44とが相互接続した状態となって、固定システム42の組み立て品が完成する。組み立て品を解体するために、図3Aにのみ示されるように、円錐形フランジ62は、上部端63にて、図示しないドライバー(screwdriver)の差し入れ末端(slotted end)を受け入れるための中央溝66を備えているので、図5に示されるように、金属製留め具22Bから反時計方向に可塑性クリップ48を回転することによって該クリップ48を取り外すことができる。
【0010】
固定システム42は、まず最初に、金属製留め具22Bのヘッド26Bに可塑性母材24Bが押し込まれることにより、可塑性母材24Bが金属製留め具22Bに取り付けられた接続部材20Bを最初に形成して、組み立てられる(図4参照)。その後、金属製留め具22Bの軸部28Bを、可塑性部材46の穴54に配置する。金属製留め具22Bが完全に挿入されると、可塑性母材24Bの上端52は、可塑性部材46の下端56と係合する。金属製留め具22Bの軸部28Bの自由端は、可塑性部材46の上端よりも、十分に下方にとどまっている。クリップ48は、金属製留め具22Bの軸部28Bと軸方向に並び、金属製留め具22Bのネジ山38上で、従来のように、図示しない装置によって、超音波または熱で処理して組み立てられ、クリップ48と金属製留め部22Bとが接続される。これにより、図4に示されるように、固定システム42の組み立て品が完成する。
【0011】
一旦、固定システム42が組み立てたられると、金属製留め具22Bの軸部28Bは、穴54内のあまり回転しない位置に配置される。しかしながら、溝66にドライバーを係合して、クリップ48を簡単に回転させることができるので、図5に示すように、反時計周りにドライバーを回転させることにより、クリップ48と金属製留め具22Bのネジ山38との係合を解消する場合はこの限りではない。それゆえ、固定システム42は、迅速に分解されて、クリップ48を再び接続することによってすぐに再利用することができる。自動化装置(図示せず)は組み立て操作を行うことができるものであり、上記の装置には、上述したように、ドライバーを用いて固定システム42の一部または全部を分解することは必要とされていない。従って、クリップ48を挿入する際に押し付けやすくするために、該クリップ48に対して超音波処理または熱処理が必要となる。従って、クリップ48は、ネジ山が形成された部分である「装着部(set)」を有しているので、所望されるように、簡単に取り外され、あるいは金属製留め具22Bのネジ山に再び取り付けられる。
【0012】
本発明の第二実施形態は、図6A、図6B、図7および図8に示される。ここで、固定システム42Aは、可塑性部材46Aが該可塑性部材46A内にクリップ48全体を受け入れるのに十分な、中間的な軸長を有することを除いて、前述した本発明の第一実施形態と実質的に同一の構造や機能を有し、同一の動作を行う。しかしながら、可塑性部材46Aの軸長が短くなっているため、金属製留め具22Bもまた、軸長の短いものが使用される。従って、1つ以上の同じ部品が示される場合には、これらの部品に対して前述した参照符号(接尾語あり、および接尾語なし)を付し、異なる部品が示される場合には、1文字進んだ異なる接尾語を付す。つまり、元の部品が100である場合、異なる部品は100A等と示される。これにより、類似の部品には、本発明の第一実施形態で使用された元の参照符号が付与される。同様に、本発明の第二実施形態は、図3A、図3B、図4および図5を用いて前述した、構造、機能および操作と実質的に同一の構造や機能を有し、また同一の動作を行うので、ここでは説明を繰り返さないが、参照符号は、本発明の第二実施形態完全に理解することができるような記載となっているであろう。
【0013】
本発明の第三実施形態は、図9A、9B、10および11に示され、これらの図に基づいて説明される。ここで、前記した本発明の第一および第二実施形態で示された部品に与えられた参照符号にはすべて、接尾語あり、および、接尾語なしの整数を使用している。本発明の第三実施形態にて変更して示される部品には、1文字進んだ接尾語付与した整数を使用する。従って、これまでに接尾語が使用されていない場合には、接尾語として「A」が使用され、これまでに接尾語として「A」が使用されている場合には、新しい接尾語として「B」等を使用する。
【0014】
すなわち、前記と同様に、接続部材20Cは、ヘッド26Bの刻み32Bに取り付けられた可塑性母材24Bを有する。しかしながら、金属製留め具22Cの軸部28Cは、図6Bに示されるものと同じ軸長であり、軸部28Cは、比較的薄い可塑性部材46Bを貫くように、該可塑性部材46Bの軸長よりも2倍以上長い軸長を有する。このため、軸部28Cの軸長の半分以上が、可塑性部材46Bの上端58を越えて延びている。フランジ30Bの下側にある金属製留め具22Cのヘッド26Bを、可塑性母材24Bの上端52と同じ高さとなるように可塑性母材24Bに装着し、該可塑性母材24Bと可塑性部材46Bの下端56とを係合させる。これにより、フランジ30の上の軸部28Cの長さは、薄い可塑性部材46Bの軸長よりもわずかに長い距離だけ可塑性部材46Bを貫いて、該可塑性部材46B上に延びる。従って、軸部28Cのネジ山38は、ネジ山38と穴54Bとが係合しないように、穴54Bを通って延びる。穴54Bの外部にある軸部28Cのネジ山38とクリップ48Aとを係合するために、該クリップ48Aを押す。クリップ48とクリップ48Aとが実質的に異なることを除けば、図6Bに示されるように、クリップ48Aは、クリップ48の穴61に類似した中央軸穴61を有する。クリップ48Aは、六角形状の外形を有し、該六角形状の外形を有することにより、取り外しおよび/または再係合に際して、従来の手法にてネジ山38上で上記クリップ48Aを軸回転するために用いられるスパナ(図示せず)と良好に係合することができる。(図11参照)。六角形状の外形66の下部は、穴54Bの直径より大きい直径を有するフランジ68で終端し、固定システム42Bの組み立てを完了させるための止め具として機能する。
【0015】
金属製留め具22Cが、一旦、可塑性部材46Bの穴54Bに挿入されると、接続部材20Cは、可塑性部材46Bの下端56で被接続部材44Bに係合する。これにより、クリップ48Aの軸長よりも実質的に短い軸の距離だけ可塑性部材46Bの上端58を越えて軸部28Cの末端が延びた状態となり、下方向への動きを伴う適切な装置(図示せず)によって、金属製留め具22Cのネジ山38に向けて、下方向にクリップ48Aを押し込んで嵌め込むと、クリップ48Aと可塑性母材46Bの上端58との係合が完了した状態となる。金属製留め具22Cの軸部28Cのネジ山38にクリップ48Aを押し込まれて嵌め込まれやすくなるように、金属製留め具22Cに係合する前に、適切な装置(図示せず)によって、クリップ48Aを超音波または熱で処理して組み立てるとよい。これにより、図10に示されるように、接続部材20Cと被接続部材44Bとが相互に接続されて、固定システム42Bの組み立て品が完成する。その後、接続部材20Cから被接続部材44Bを取り外すためのスパナまたは他の適切な手段によって、クリップ48Aを回転して金属製留め具22Cから取り外すことができる(図11参照)。もちろん、固定システム42Bは、可塑性クリップ48Bを回転させて再び金属製留め具22Aに接続することにより、を容易に組み立てられる。
【0016】
このように、固定システムに使用される可塑性部材、すなわち、46、46Aまたは46Bのいずれかのように、可塑性部材の相対的な厚さ(relative thickness)を有するにも関わらず、可塑性部材46に対して22B、可塑性部材46Aまたは46Bに対して22Cのように、適切な長さの金属製留め具を使用し、可塑性部材46および46Aに対して可塑性クリップ48を使用し、可塑性部材46Bに対して可塑性クリップ48Aを使用することにより、金属製留め具22Bまたは22Cのネジ山38に押し込まれて嵌め込まれ、迅速に連結されたクリップ48またはクリップ48Aをそれぞれ有する固定システム42や42Aまたは42Bの組み立て品が完成する。金属製留め具22Bまたは22Cのそれぞれのネジ山38に一旦接続された可塑性クリップ48または48Aは、固定システム42、42Aまたは42Bを分解するための適切な用具の使用によって、回転させて良好に取り外される。ここで、適切な用具とは、可塑性クリップ48に対してドライバーであり、可塑性クリップ48Aに対してスパナである。その後、金属製留め具22Bまたは22Cを回転させて再びそれぞれ可塑性クリップ48または48Aに接続することによって、固定システム42、42Aまたは42Bをそれぞれ再び組み立ててもよい。
【0017】
各部材が互いに連結されて単一部材をなす接続部材20または20Aを、部材20Bまたは20Cに相互接続して単一部材をなす被接続部材44、44Aまたは44Bに接続することに加え、様々な固定システム42、42Aまたは42Bに、複数の部品(multiple parts)(図示せず)を備えることもできる。また、所望であれば、可塑性部材46、46Aまたは46Bは、可塑性薄板部材であってもよい。最後に、図1および図2にそれぞれ示される接続部材20および20Aは、接続部材20及び20Aの直径および/または軸長を適宜調節することによって、本発明の固定システム42、42Aまたは42Bのいずれかと共に使用することができる。
【0018】
本発明の第四実施形態は、図12に示される。ここで、本発明の他の実施形態でこれまでに示された部品に対する参照符号、すなわち接尾語付きおよび接尾語なしの整数を使用する。新規の構成部品または変更した構成部品には、新規の整数、または、上述したように1文字進んだ接尾語付きの整数を使用する。
【0019】
可塑性部材46Cは、該可塑性部材46C内に一体的に(integrally)形成されたクリップを含んでいる。そのため、金属製留め具22Aは、可塑性部材46C内の開口部(opening)70に直接的に接続され、可塑性部材24Cに可塑性母材24Bを取り付ける。組み立ては、前述したように、または、部材24Bあるいは46Cのいずれかを適宜回転させる、もしくは、他の適当な手法によって行うことができる。また、従来技術にて周知のように、任意の従来の手法で1つ以上の構成部材(図示せず)を接続する構成部品の接合具(connector)72を含んでいてもよい。一体的に形成された構成部材72を備えた可塑性部材46Cを示しているが、金属製留め具(22A)を介して可塑性母材(24B)と可塑性部材(41C)とを接続するために用いられる一体的に形成された開口部70を有する他の適当な可塑性部材が、さらなる構成部材と共に、また、さらなる構成部材を含むことなく述べていることが理解されよう。
【0020】
一般に、上述の実施形態は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるものではない。改変または他の代替の構造が、添付の請求項によって定められるように、本発明の精神の範囲内であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】金属製留め具および可塑性母材を備える接続部材を含む、本発明の第一実施形態の分解側面図である。
【図2】金属製留め具および可塑性母材を備える接続部材を含む、本発明の第二実施形態の分解側面図である。
【図3A】図3Bに示す可塑性クリップの上部にある溝を示す上面図である。
【図3B】本発明の固定システムの第一実施形態の、部分的に断面で示す分解側面図である。
【図4】図3Bの本発明の固定システムにおける第一実施形態の、部分的に断面の側面図である。
【図5】図4に示す固定システムから可塑性クリップが取り外された状態を示す図である。
【図6A】図6Bに示す可塑性クリップの上部にある溝を示す上面図である。
【図6B】本発明の固定システムの第二実施形態の部分的に断面で示す分解側面図である。
【図7】図6Bに示す本発明の固定システムにおける第二実施形態の、部分的に断面で示す側面図である。
【図8】図7に示す固定システムから可塑性クリップが取り外された状態を示す図である。
【図9A】図9Bに示す可塑性クリップに形成された六角形状のヘッドを示す上面図である
【図9B】本発明の固定システムにおける第三実施形態の、部分的に断面で示す分解側面図である
【図10】図9Bの本発明の固定システムにおける第三実施形態の、部分的に断面の側面図である。
【図11】図10に示す固定システムから可塑性クリップが取り外された状態を示す図である。
【図12】本発明の固定システムにおける第四実施形態の、部分的に断面で示す側面図である。

Claims (21)

  1. 穴を有する可塑性部材と、
    外周を取り囲むように刻みが形成されたヘッド、および、該ヘッドから延び、表面にネジ山が形成された軸を有し、該軸が上記穴に配置される金属製留め具と、
    上記ヘッドの刻みに係合して、該ヘッドに取り付けられる可塑性母材と、
    上記可塑性母材と可塑性部材とを接続するように上記軸のネジ山に接続される可塑性クリップと、を備える固定システム。
  2. 上記可塑性クリップは、上記留め具の軸に取り外し可能に係合するように、上記穴に配置される、請求項1に記載の固定システム。
  3. 上記可塑性クリップは、上記可塑性部材の穴に取り付けられて、上記留め具の軸の外表面に取り外し可能に接続される、請求項1に記載の固定システム。
  4. 上記可塑性母材は、上記穴の外側に配置され、上記可塑性部材に接触している、請求項1に記載の固定システム。
  5. 上記留め具のヘッドに形成された刻みの一端から外側に、放射状に拡がるように形成された環状のフランジを有し、
    該フランジは、上記留め具と可塑性部材との間での軸の係合を制限するように、上記可塑性部材に接触する、請求項4に記載の固定システム。
  6. 上記環状のフランジは、上記ヘッドの上端に形成されている、請求項5に記載の固定システム。
  7. 上記環状のフランジは、上記ヘッドの下端に形成されている、請求項5に記載の固定システム。
  8. 上記可塑性クリップは、回転によって、上記留め具の軸のネジ山から取り外し可能となるように、該ネジ山に押し付けられる、請求項1に記載の固定システム。
  9. 穴を有する可塑性部材と、
    ヘッド、および、該ヘッドの表面にネジ山が形成された軸を有し、該軸が上記可塑性部材の穴に配置される金属製留め具と、
    上記金属製留め具のヘッドに取り付けられる可塑性母材と、
    上記ネジ山に押し付けられて該ネジ山に接続され、回転によって上記ネジ山からの取り外しが可能な可塑性クリップと、を備える固定システム。
  10. 上記金属製留め具のヘッドには、刻みが形成され、
    上記可塑性母材が上記刻みに係合することによって、上記可塑性母材が上記金属製留め具のヘッドに結合される、請求項9に記載の固定システム。
  11. 可塑性クリップが可塑性部材に取り外し可能に取り付けられ、可塑性母材を保持するための固定システムであって、
    上記可塑性母材に接続されるヘッド、および、該ヘッドから延び、表面にネジ山が形成された軸を有する金属製留め具を備え、
    上記金属留め具は、可塑性部材内に配置されるとともに、上記軸のネジ山に押し付けられて押されて、該ネジ山に接続される上記可塑性クリップによって、上記可塑性部材に接続され、かつ、上記クリップが、回転によって上記ネジ山から取り外される、固定システム。
  12. 上記金属製留め具のヘッドは、刻みを有し、
    上記可塑性母材は、上記金属製留め具のヘッドに接合するように上記刻みに係合する、請求項11に記載の固定システム。
  13. 可塑性クリップによって可塑性母材を可塑性部材に取り付ける方法であって、
    金属製留め具のヘッドに上記可塑性母材を取り付ける工程と、
    上記可塑性部材に上記金属製留め具を配置する工程と、
    上記金属製留め具の軸上に上記可塑性クリップを押し付け、上記軸に可塑性クリップが接続した状態から、回転によって可塑性クリップの取り外しが可能となるように、上記留め具および可塑性母材を上記可塑性部材に接続する工程とを含む、方法。
  14. 上記留め具の上記ヘッドに刻みを形成する工程と、
    押し込み型のネジ山を備える上記留め具の軸にネジ山を形成する工程と、
    上記留め具の刻みを有するヘッドに上記可塑性母材を取り付ける工程と、
    上記留め具の押し込み型のネジ山に可塑性クリップを押し込む工程と、をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 上記留め具のヘッドの刻みの一端で放射状に拡がるフランジを形成する工程と、
    上記留め具の、フランジとは反対の一端から、刻みを有するヘッドに可塑性母材を取り付ける工程と、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 可塑性母材と、
    ヘッド、および、該ヘッドから延びる軸を有する金属製留め具と、
    可塑性部材と、を備え、
    上記ヘッドは、外周を取り囲むように刻みを有し、上記可塑性母材は、刻みに係合することによって上記ヘッドに取り付けられ、
    上記金属製留め具の軸は、上記可塑性部材に着脱可能に接続され、上記可塑性部材に可塑性母材が取り付けられる、固定システム。
  17. 上記可塑性部材は、該可塑性部材に形成された1つ以上の接合具を有し、該可塑性部材に1つ以上の構成部材を保持するようになっている、請求項16に記載の固定システム。
  18. 可塑性母材に可塑性部材を取り付ける方法であって、
    金属製留め具のヘッドに上記可塑性母材を取り付ける工程と、
    上記可塑性部材に金属製留め具を着脱可能に接続し、可塑性部材に可塑性母材を取り付ける工程と、を含む方法。
  19. 上記可塑性部材に構成部材の接続具を形成する工程と、
    上記留め具の上記ヘッドに刻みを形成する工程と、
    上記留め具の上記刻みを有するヘッドに、上記可塑性母材を取り付ける工程と、
    上記構成部材の接続具から離れている可塑性部材に、上記留め具を着脱可能に接続する工程と、をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. ネジ山を形成するための部材の挿入によって、ネジ山の形状に形成されて固められるように設計された、変形自在な側面を備えた穴を有する可塑性部材と、
    外周を取り囲むように刻みを有するヘッド、および、該ヘッドから延び、表面にネジ山が形成された軸を有する金属製留め具と、
    上記刻みに係合することによって、上記ヘッドに取り付けられる可塑性母材と、を備え、
    上記軸は、上記穴に押し込まれるとともに、該穴の側面は、上記可塑性部材と可塑性母材とを接続するために、ネジ山の形状を帯びている、固定システム。
  21. 構成部材の接続具は、可塑性部材に一体的に形成されている、請求項20に記載の固定システム。
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