JP2005337415A - マイクロバルブ、マイクロポンプ及びこれらを内蔵するマイクロチップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マイクロバルブであって、該マイクロバルブは基板と、該基板上面に貼り合わされた第1層と、該第1層上面に貼り合わされた第2層とからなり、前記第1層の前記基板との貼り合わせ面側に、第1の流路と該第1の流路に連通する第1のバルブ室と、第2の流路と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、前記第2層の前記第1層との貼り合わせ面側であって、前記弁の直上に対応する位置に圧力室を有することを特徴とするマイクロバルブ。このマイクロバルブを2個以上適宜組み合わせることによりマイクロポンプを構成することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明の別の目的は、一般的な矩形断面形状の構造のみで、気体に対しても充分なシール性を発揮する、マイクロバルブ又はマイクロポンプを提供することである。
本発明の他の目的は、マイクロチップの製作と同時に、安価で容易に作製できる逆止弁の作用をするマイクロバルブを提供することである。
前記第1層の前記基板との貼り合わせ面側に、第1の流路と該第1の流路に連通する第1のバルブ室と、第2の流路と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2層の前記第1層との貼り合わせ面側であって、前記弁の直上に対応する位置に圧力室を有することを特徴とするマイクロバルブである。
前記第1層の前記基板との貼り合わせ面側に、ポンプ室を間に挟んで第1のマイクロバルブと第2のマイクロバルブとを有し、
前記第1のマイクロバルブは第1の流路と該第1の流路に連通する第1のバルブ室と、第2の流路と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2のマイクロバルブは第3の流路と該第3の流路に連通する第3のバルブ室と、第4の流路と、該第4の流路に連通する第4のバルブ室と、前記第3のバルブ室と第4のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記ポンプ室は前記第2の流路により前記第1のマイクロバルブの第2のバルブ室と連通しており、かつ、前記第3の流路により前記第2のマイクロバルブの第3のバルブ室と連通しており、
前記第2層の前記第1層との貼り合わせ面側であって、前記第1のマイクロバルブの弁の直上と前記第2のマイクロバルブの弁の直上と、前記ポンプ室の直上に対応する位置にそれぞれ圧力室を有することを特徴とするマイクロポンプである。
前記第1層の前記基板との貼り合わせ面側に、第1のマイクロバルブと第2のマイクロバルブとを有し、
前記第1のマイクロバルブは第1の流路と該第1の流路に連通する第1のバルブ室と、第2の流路と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2のマイクロバルブは、前記第1のマイクロバルブの第1のバルブ室の第1の流路と連通する第3のバルブ室と、第4の流路と、該第4の流路に連通する第4のバルブ室と、前記第3のバルブ室と第4のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2層の前記第1層との貼り合わせ面側であって、前記第1のマイクロバルブの弁の直上と前記第2のマイクロバルブの弁の直上に対応する位置にそれぞれ圧力室を有することを特徴とするマイクロポンプである。
(a)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、従来の同様な目的及び用途に使用されるマイクロバルブ又はマイクロポンプに比べて、容易に製造できる。
(b)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、マイクロチップの主な材料であるシリコンラバー(PDMS)以外には、シリコン等の微細加工が不要である。
(c)本発明のマイクロポンプの場合、素材としてシリコンラバー(PDMS)を使用すること以外には、圧電素子等をマイクロチップに組み込む必要がない。
(d)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、マイクロチップの一般的な流路や反応容器等の製造方法と同じ方法で製造できる。
(e)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、マイクロチップ内への組み込みが容易である。
(f)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、マイクロチップ内の流路や反応容器等と一体構造に製造できる。
(g)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプを有するマイクロチップは製造コストが安価なため使い捨てができる。
(h)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプを有するマイクロチップは全体として扱い易い。
(i)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、バルブの開閉やポンプ動作の操作が容易である。
(j)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、液体だけでなく気体も扱うことができる。
(k)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、シール性が高い。
(l)本発明のマイクロバルブ又はマイクロポンプの場合、高い圧力に対しても使用可能である。
(m)本発明のマイクロバルブは、逆止弁として機能することができるバルブである。
(n)本発明のマイクロバルブは、同一形状で、開閉弁としてばかりでなく逆止弁としても機能することができるバルブである。
(o)本発明のマイクロポンプは、吐出量が大きいポンプである。
(p)本発明のマイクロポンプは、逆流が発生し難いポンプである。
(q)本発明のマイクロポンプは、双方向としても機能するポンプである。
図1は本発明のマイクロバルブの一例の部分上面図であり、図2は図1におけるII-II線に沿った断面図である。本発明のマイクロバルブ3は例えば、マイクロチップ1内に配設される。図2に示されるように、本発明のマイクロバルブ3は基本的に2層構造をしている。第1層5は対象とする流体を流す流路等の役目を果たす。第2層7はマイクロバルブを制御する圧力室等の役目を果たす。しかし、必要に応じて3層以上の構造を採用することもできる。第1層5の形成材料としては、ゴム弾性を有するシリコンラバー(例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等)を用いることが好ましい。第2層7の形成材料は特に限定されず、PDMS、ガラス、シリコン又は硬質プラスチックなどから適宜選択して使用することができるが、第1層の形成材料と同じPDMSを使用することが好ましい。第1層5の上面に第2層7を貼り合わせて一体化させることもできるが、後記で説明するように元々から一体構造で製作することもできる。第1層5と第2層7との合体層は基板9に貼り合わされる。基板9は例えば、ガラス、シリコン、プラスチックなどである。なお、図1では第2層7の圧力室等は太い破線で図示され、第1層5の流路等は細い破線で図示されているが、後記の他の平面図においても、上層側の構造物は太い破線で図示し、下層側の構造物は細い破線で図示するものとする。
次に、図1及び図2に示されたマイクロバルブ3の開閉動作について説明する。
マイクロバルブ3の閉状態は図2に示されるような状態である。
圧力室23を大気圧に維持することで、PDMSの持つゴム弾性により弁座21は基板9に押し付けられ、更にPDMSの持つ吸着性により弁座21は基板9に自己吸着し、これによりバルブ室13と17の間の流体の流れは阻止される。
大気圧ではなく、圧力室23をバルブ室13,17より適度な正圧に維持することで、弁座21は更に強い力で基板9に押し付けられ、よってバルブ3を確実に閉じることができる。
加圧送液等によりバルブ室13,17の流体が正圧状態となっている場合は、圧力室23をその圧力と同程度の圧力に維持する。特に流体の圧力の発生が、バルブ室13か17のどちらか片方に限定される場合は、同程度以下の圧力でも閉状態を維持することができる。
吸引送液等によりバルブ室の流体が負圧状態となっている場合は、その負圧の作用により弁座21は基板9に押し付けられ、圧力室に高い正圧を生じさせることなく、バルブは良好な閉状態を保つ。すなわち本発明のマイクロバルブ3は負圧の流体に対して自己シール性を示す。
対象とする流体が気体の場合は、弁座21を強く基板9に押し付けても、PDMSの気体透過性により弁19自身を透過して僅かに気体が流れる時がある。但し、バルブ室13と17の間に大きな差圧が発生している場合に限り、実用的にはほとんど問題ない場合が多い。気体透過性を低減するには、弁19の幅を広くすると効果的である。
バルブ3を閉状態から開状態に移行する場合、弁座21は基板9に対しPDMS層5の吸着性により吸着している場合がある。その時にはやや高い負圧を用いる。
バルブ室13,17の流体が吸引送液等で負圧状態となっている場合は、それと同程度の負圧により、バルブ3を開くことができる。特に流体の圧力の発生が、バルブ室13か17のどちらか片方に限定される場合は、同程度以下の圧力でも閉状態から開状態に移行できる。
マイクロバルブ3の開状態は図3に示されるような状態である。図4は図3におけるIV-IV線に沿った断面図である。
圧力室23をバルブ室13,17より適度な負圧に維持することで、弁座21は基板9から引き剥がされ、その下側に流体が通過する経路(開口部29)が生じ、流体がバルブ3を通して流れるようになる。この時、圧力室23がバルブ室13,17より大きくても、弁座21以外は基板9と十分な強度で接着しているので、余計な部分が引き剥がされることがない。
吸引送液等によりバルブ室13,17の流体が負圧状態となっている場合は、圧力室23をその圧力と同程度の負力に維持する。
加圧送液等によりバルブ室の流体が正圧状態となっている場合は、その正圧の作用により弁19は基板9から更に上方に押し上げられ、圧力室23に高い負圧を生じさせることなく、バルブは良好な開状態を保つ。すなわち本発明のマイクロバルブ3は正圧の流体に対して自己的に開状態となる性質を持つ。
図3及び図4に示されるように、バルブ3が開状態では弁19がブリッジ状に変形している。開口部29は流路11又は15の断面より大きく、その部分での流れの抵抗は流路によるものより小さく、無視できる大きさである。
開口部29を大きくするには、弁19の長さや高さを大きくすると同時に、圧力室23の高さを大きくし、弁19の変形量を大きくするとよい。
バルブ室13,17に流体が流れている時にバルブ3を閉じる場合は、その流体の圧力より僅かに高い圧力を圧力室23に生じさせればよい。この時、圧力室23の大きさがバルブ室13,17と同等かそれより大きいことが有効に作用する。すなわち圧力室23がバルブ室13,17より小さいと、流体の圧力より十分高い圧力を圧力室23に生じさせる必要がある。
図5〜図9にその他の形状を有する本発明のマイクロバルブの部分概要平面図を示す。
(1)バルブ室の面積を変える(逆止弁構成)
バルブ室13及び17を対称形とはせずに、一方のバルブ室の面積と他方のバルブ室の面積との間に大きな差を持たせることもできる。例えば、図示されているように、弁19が略コ字状に形成され、バルブ室13は面積を大きくし、バルブ室17は面積を小さくしている。これにより、流路15側の流体に大きな圧力が加わっても、小さな圧力でバルブ3を閉状態に維持することができる。
また、圧力室を大気圧のままに維持した状態では、流路11側から加圧送液すると、弁19は持ち上げられ、バルブ3を通して液体は容易に流れる。逆に流路11側から吸引送液しても、バルブ3は閉じで液体は流れない。すなわち逆止弁としての働きが顕著な形状である。よって、図5に示されたマイクロバルブ3は、逆止弁として使用することもできるし、必要に応じて圧力室の圧力を制御することで開閉弁としても使用できるマイクロバルブである。
(2)流路11と15を互いに近傍に配置する
図6及び図7に示されたマイクロバルブ3は、流路11と流路15を互いに近傍に配置したものである。バルブ室に対し同一方向から流路を接続している。マイクロチップ上での配置の点で便利な場合がある。
(3)バルブ室内の流れを改善する
バルブ室13,17は一般的な流路11,15に比べて比較的大きな面積を持たせることが好ましい。その理由は、弁19の基板9に対する鉛直方向の動きをよくし、開口部29を十分大きくする為である。しかし、バルブ室が広いと、液体を流すとバルブ室の隅に空気が残る場合がある。そこでバルブ室13,17を円形ではなく、図8に示すように流線型(楕円形)にし、空気が残り難くすることは有効である。流線型以外にもひし形(図9参照)等、各種の形状が利用できる。
バルブ室13,17を円形以外にした場合、その直上に配設される圧力室23を、バルブ室の形状に合わせることは必ずしも必要ではない。図8及び図9の例では流線型及びひし形のバルブ室13,17に対し、圧力室23は円形のまま用いている。重要なことは、圧力室23が弁9の直上に対応する位置に配設されていることである。
図10は本発明のマイクロポンプの一例の部分上面図であり、図11は図10におけるXI-XI線に沿った断面図である。図示されているように、このマイクロポンプは基本的に、2個のマイクロバルブに挟まれた1個のポンプ室とからなる。第1のマイクロバルブ3−1は図1に示されたマイクロバルブと構造的に同一である。また、第2のマイクロバルブ3−2は図5に示されたマイクロバルブと構造的に同一である。従って、第1のマイクロバルブ3−1は第1の流路11と該第1の流路に連通する第1のバルブ室13−1と、第2の流路15と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室17−1と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁19−1を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、第2のマイクロバルブ3−2は第3の流路32と該第3の流路に連通する第3のバルブ室13−2と、第4の流路40と、該第4の流路に連通する第4のバルブ室17−2と、前記第3のバルブ室と第4のバルブ室とを仕切る弁19−2を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、ポンプ室30は第2の流路15により第1のマイクロバルブ3−1の第2のバルブ室17−1と連通しており、かつ、第3の流路32により第2のマイクロバルブ3−2の第3のバルブ室13−2と連通しており、第2層7の第1層5との貼り合わせ面側であって、前記第1のマイクロバルブ3−1の弁19−1の直上と第2のマイクロバルブ3−2の弁19−2の直上と、ポンプ室30の直上に対応する位置にそれぞれ圧力室23−1,23−2,34を有する。ポンプ室30のための圧力室34は圧力管路36を介して圧力ポート38に接続されている。
言うまでもなく、第1のマイクロバルブ3−1及び第2のマイクロバルブ3−2は図1〜図9に示された実施態様の各マイクロバルブを適宜組み合わせて使用することができ、各バルブは同一でもよく、異なっていてもよい。
例えば、入力側開閉弁となる第1のマイクロバルブ3−1は前述の様にバルブ用圧力室23−1の圧力変化により開閉することができる。出力側開閉弁となる第2のマイクロバルブ3−2も同様であるが、第2のマイクロバルブ3−2として、図5に示されるような逆止弁を用いた場合、第2のマイクロバルブ用圧力室23−2の圧力を制御する必要がなくなる利点がある。ポンプ室30の容積に比べ、各マイクロバルブのバルブ室の容積を小さくすることにより、相対的にバルブ室におけるデッドボリュームを軽減することができる。
図10及び図11に示された本発明のマイクロポンプを用いてポンプ動作を行う場合の操作を下記の表1に示す。初期状態は入力側開閉弁(第1のマイクロバルブ3−1)と出力側開閉弁(第2のマイクロバルブ3−2)のどちらも閉状態とする。
図10及び図11に示された本発明のマイクロポンプでは、2個のマイクロバルブでポンプ室を挟むような構造を有するため、全体的な構造が大きくなるという欠点がある。これはマイクロチップのような限られた面積内にマイクロポンプを配設する場合には致命的である。そこで、本発明のマイクロバルブを2個連結することにより、ポンプ室を不要にした画期的なマイクロポンプを開発することに成功した。
図12は本発明のマイクロポンプの別の実施態様の一例を示す部分上面図であり、図13は図12におけるXIII-XIII線に沿った部分概要断面図である。このマイクロポンプは、入力側開閉弁(第1のマイクロバルブ3−1)とポンプ室とを一体型にし、これに出力側開閉弁(第2のマイクロバルブ3−2)を流路11で接続した構造を有する。すなわち、図10におけるポンプ室30は、第1のマイクロバルブ3−1のバルブ室13−1が代替すると共に、バルブ室13−1は第1のマイクロバルブ3−1の弁19−1の開閉動作にも、その機能を果たす。図示された実施態様では、入力側開閉弁(第1のマイクロバルブ3−1)及び出力側開閉弁(第2のマイクロバルブ3−2)とも図5に示された逆止弁構造を有するが、必ずしもこの逆止弁構造だけに限定されず、図1〜図4及び図6〜図9に示された構造のバルブも使用することができる。第1のマイクロバルブ3−1のバルブ室13−1と第2のマイクロバルブ3−2のバルブ室13−2はほぼ同じ容積を有することが好ましい。
各バルブのバルブ室は正圧、大気圧、負圧の3種類の状態をとれるものとする。
正圧時は弁は閉じ、更に、バルブ室の容積は通常状態(外力が加わっていない状態)より減少する。
大気圧時は、バルブ室に圧力が生じていない場合は、ほぼ弁が閉じた状態となる。バルブ室に正圧が生じた場合は弁は開き、負圧が生じた場合は閉じる。
負圧時は弁は開き、更に、バルブ室の容積は通常状態(外力が加わっていない状態)より増加する。
前記の表2では第2のマイクロバルブ3−2に関しても圧力室13−2の圧力を操作しているが、大気圧のままでも逆止弁として作用する為、ポンプ動作は行われる。但し、ポンプの容積効率を上げる為には、前記表2に示された操作を行うのが好ましい。
また、第2のマイクロバルブ3−2に印加される正圧は、主に弁19−2を確実に閉じる為のものであり、第1のマイクロバルブ3−1に印加される正圧ほど高い必要はない。
双方向性の必要性がない場合は、第1のマイクロバルブ3−1のバルブ室13−1に比べ、相対的に第2のマイクロバルブ3−2のバルブ室13−2を小さくすることで、ポンプ内のデッドボリュームを軽減することができる。
ポンプ動作を行うのは前記の表2に示された3ステップ動作以外にも様々な方法が考えられるが、ここに示した3ステップの操作は極めて単純で効果も高い方法の一つである。
図12及び図13に示された2個のマイクロバルブが一体化された形態のマイクロポンプは次のような特徴を有する。
(a)入力側開閉弁とポンプ室が一体になったことにより、構造が極めて単純化される。
(b)同時に、操作も単純化され、圧力源や電磁弁などの圧力操作機器も減らせる。
(c)ポンプ動作のステップ数を減らすことができ、1サイクルの時間が短縮されることにより、高い流量性能が発揮できる。
(d)送液方向が任意に変えられる双方向性のあるポンプである。
(a)基板9はマイクロチップとして或る程度の機械的強度を持たせることができる材質であること。この観点から、基板9はガラス、シリコン、硬質プラスチックなどから形成することが好ましい。
(b)第1層5の流路11などを形成するPDMS層は、厚さが数十μmから数百μm程度の膜(メンブレン)であること。第1層がメンブレンであることと、PDMSのゴム弾性により、弁19の開閉動作やポンプ室30のポンピング動作が可能となる。
(c)第2層7の圧力室34などを設ける層の形成材料は特にこだわらないが、第1層5のPDMS層と接着が可能でなければならない。
PDMSはガラスやシリコン等の基材に対しては、接着剤を使用しない恒久接着、いわゆるパーマネントボンディングができることが知られている。恒久接着するには接着の前処理としてPDMSや基材に対して適切な表面改質を行う必要がある。表面改質に関しては酸素プラズマやエキシマUV光を用いる等、各種の方法が知られている。この表面改質が行われた部分は接着し、表面改質が行われなかった部分は接着しない。
一方、本発明者らは、本発明者らの先願である特願2003−393443号(発明の名称:選択的な表面改質・洗浄方法)に選択的に表面改質を行う方法を提案している。すなわち、この先願発明の選択的表面改質と恒久接着の原理を併用することにより、本願発明で必要な選択的恒久接着を実施することができる。
(1)閉状態の特性
圧力室を10kPaに維持し、流路内の水を10kPaの圧力で加圧したが、水の流れは観察されなかった。すなわち閉状態は維持された。
(2)閉状態から開状態への移行
流路内の水を10kPaの圧力で加圧した状態で、圧力室を10kPaから−30kPaに変化させたところ、水の流れが観察された。
流路内の水を−10kPaの圧力で吸引した状態で、圧力室を10kPaから−30kPaに変化させたところ、水の流れが観察された。すなわち負圧の流体に対してもバルブを開くことができることが確認された。
(3)開状態の特性
圧力室を−30kPaに維持した状態で、流路に水を1.6kPaで吸引送液を行ったところ、0.3μl/minの流量が観測された。これは途中にバルブ構造を持たない同程度の流路と同じであった。すなわち、バルブにおける流路抵抗は、その他の流路における抵抗より十分小さく、無視しうる大きさであることが確認された。
圧力室を−30kPaに維持した状態で、流路内の水を−10kPaの圧力で吸引したところ、水の流れが観察された。すなわち負圧の流体についてもバルブは開状態を維持できることが確認された。
(4)開状態から閉状態への移行
流路内の水を10kPaの圧力した状態で、圧力室を−30kPaから10kPaに変化させたところ、水の流れが直ちに停止した。すなわち、正圧の流体に対してもバルブを閉じることができることが確認された。
3 マイクロバルブ
5 第1層
7 第2層
9 基板
11 流路
13 バルブ室
15 流路
17 バルブ室
19 弁
21 弁座
23 圧力室
25 圧力管路
27 圧力ポート
29 開口部
30 ポンプ室
32 流路
34 圧力室
36 圧力管路
38 圧力ポート
40 流路
42 流路
44 流路
46 入出力ポート
48 入出力ポート
50 負圧吸引管路
52 吸引ポート
Claims (15)
- マイクロバルブであって、該マイクロバルブは基板と、該基板上面に貼り合わされた第1層と、該第1層上面に貼り合わされた第2層とからなり、
前記第1層の前記基板との貼り合わせ面側に、第1の流路と該第1の流路に連通する第1のバルブ室と、第2の流路と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2層の前記第1層との貼り合わせ面側であって、前記弁の直上に対応する位置に圧力室を有することを特徴とするマイクロバルブ。 - 前記弁が直線状であり、第1のバルブ室の容積と第2のバルブ室の容積が概ね同一であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロバルブ。
- 前記弁が略コ字状であり、第1のバルブ室の容積が第2のバルブ室の容積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のマイクロバルブ。
- 逆止弁として機能することを特徴とする請求項3に記載のマイクロバルブ。
- 前記圧力室には負圧又は正圧を印加することができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロバルブ。
- 前記基板はガラス、シリコン及び硬質プラスチックからなる群から選択される材料から形成されており、前記第1層はポリジメチルシロキサン(PDMS)から形成されており、前記第2層はPDMS、ガラス、シリコン及び硬質プラスチックからなる群から選択される材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のマイクロバルブ。
- マイクロポンプであって、該マイクロポンプは、基板と、該基板上面に貼り合わされた第1層と、該第1層上面に貼り合わされた第2層とからなり、
前記第1層の前記基板との貼り合わせ面側に、ポンプ室を間に挟んで第1のマイクロバルブと第2のマイクロバルブとを有し、
前記第1のマイクロバルブは第1の流路と該第1の流路に連通する第1のバルブ室と、第2の流路と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2のマイクロバルブは第3の流路と該第3の流路に連通する第3のバルブ室と、第4の流路と、該第4の流路に連通する第4のバルブ室と、前記第3のバルブ室と第4のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記ポンプ室は前記第2の流路により前記第1のマイクロバルブの第2のバルブ室と連通しており、かつ、前記第3の流路により前記第2のマイクロバルブの第3のバルブ室と連通しており、
前記第2層の前記第1層との貼り合わせ面側であって、前記第1のマイクロバルブの弁の直上と前記第2のマイクロバルブの弁の直上と、前記ポンプ室の直上に対応する位置にそれぞれ圧力室を有することを特徴とするマイクロポンプ。 - 前記第1のマイクロバルブの弁が直線状であり、第1のバルブ室の容積と第2のバルブ室の容積が概ね同一であり、前記第2のマイクロバルブの弁が略コ字状であり、第3のバルブ室の容積が第4のバルブ室の容積よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載のマイクロポンプ。
- 前記第2のマイクロバルブが逆止弁として機能することを特徴とする請求項7又は8に記載のマイクロポンプ。
- 前記各圧力室には負圧又は正圧を印加することができるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のマイクロポンプ。
- マイクロポンプであって、該マイクロポンプは、基板と、該基板上面に貼り合わされた第1層と、該第1層上面に貼り合わされた第2層とからなり、
前記第1層の前記基板との貼り合わせ面側に、第1のマイクロバルブと第2のマイクロバルブとを有し、
前記第1のマイクロバルブは第1の流路と該第1の流路に連通する第1のバルブ室と、第2の流路と、該第2の流路に連通する第2のバルブ室と、前記第1のバルブ室と第2のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2のマイクロバルブは、前記第1のマイクロバルブの第1のバルブ室の第1の流路と連通する第3のバルブ室と、第4の流路と、該第4の流路に連通する第4のバルブ室と、前記第3のバルブ室と第4のバルブ室とを仕切る弁を有し、前記弁の弁座が前記基板表面に対して非接着に維持されており、
前記第2層の前記第1層との貼り合わせ面側であって、前記第1のマイクロバルブの弁の直上と前記第2のマイクロバルブの弁の直上に対応する位置にそれぞれ圧力室を有することを特徴とするマイクロポンプ。 - 前記各弁は略コ字状であり、第1のバルブ室の容積が第2のバルブ室の容積よりも大きく、かつ、第3のバルブ室の容積が第4のバルブ室の容積よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載のマイクロポンプ。
- 前記第1のマイクロバルブ及び第2のマイクロバルブがそれぞれ逆止弁として機能することを特徴とする請求項11又は12に記載のマイクロポンプ。
- 前記基板はガラス、シリコン及び硬質プラスチックからなる群から選択される材料から形成されており、前記第1層はポリジメチルシロキサン(PDMS)から形成されており、前記第2層はPDMS、ガラス、シリコン及び硬質プラスチックからなる群から選択される材料から形成されていることを特徴とする請求項7〜13の何れかに記載のマイクロポンプ。
- 請求項1〜6の何れかに記載のマイクロバルブ及び/又は請求項7〜14の何れかに記載のマイクロポンプを有することを特徴とするマイクロチップ。
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