JP2005327388A - 光ピックアップ、光ディスク装置及び光軸倒れ補正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光点間隔が離れている2波長又は3波長のレーザを出射できるLDを用いた場合に、光量ロスや特性劣化を起こすことなく、発光点位置が異なることにより生じる光軸倒れを補正すること。CD、DVD、BDを記録再生する光学系を省スペースとすること。【解決手段】光ピックアップに収納する光学系を、BD専用の1波長レーザダイオード11と、CD又はDVD兼用の2波長レーザダイオード28と、BD専用対物レンズ23と、CD又はDVD兼用対物レンズ24とを備えた構成とし、780nmの波長のレーザ光を前記CD又はDVD専用対物レンズに入射するための光路変更角度を780nmの波長のレーザ光の光軸倒れが解消するような角度にする。
【選択図】図1
Description
本発明は、CD、DVD及びBDの3種類のディスクを記録再生可能な光ピックアップ及び光ディスク装置に係り、特に、発光点間隔が離れている2波長又は3波長のレーザダイオードから出射されたレーザ光の光軸倒れを補正する光軸倒れ補正方法に関する。
近年、映像情報や音楽情報を記録再生するCDやDVDが普及しているが、さらなる記録密度の向上及び大容量化の要求に応えるため、青色波長域の波長407nmのレーザ光を用いるBD(ブルーレイディスク)が登場してきた。
これに伴い、CD、DVD及びBDの3種類のディスクを記録再生する光ディスク装置が開発されて製品化されている。このような光ディスク装置では、CD、DVDを兼用のピックアップとBD専用の2個のピックアップを搭載するか、CD、DVD、BDを記録再生できる1個のピックアップを搭載すれば良いが、スペース性などからCD、DVD、BDを1個で記録再生できるピックアップを搭載することが極めて自然である(特許文献1参照)。
このCD、DVD、BDを1個のピックアップで記録再生する場合、ピックアップの小型化及び軽量化を図る上で、CD、DVDの2波長のレーザを出射できる2w1canLD(レーザダイオード)とBD専用の1波長のレーザを出射する1w1canLDとの組み合わせ或いは、CD、DVD、BD用の3波長の3w1canLDを用いて光学系の省スペース化を行うことが必須である。
特開平2003−323735号公報 (第9頁、第1図)
しかしながら、1個で2波長又は、3波長のレーザを出射できるLDでは、波長毎の発光点間隔が離れているため、その後の光学系により光軸倒れが発生してしまう。この光軸倒れが発生すると、対物レンズに対して軸外の光は特性劣化につながるため、なるべく軸上で使用したいという要望がある。この問題に対して、従来は、特性が劣化したまま使用するか、光軸を補正する素子(光軸合成素子:例えばHOE等)を搭載するかであった。しかし、HOE等の光軸合成素子を使用した場合は、光量ロスやその素子自体の収差による特性劣化が避けられなかった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、発光点間隔が離れている2波長又は3波長のレーザを出射できるLDを用いた場合に、光量ロスや特性劣化を起こすことなく、発光点位置が異なることにより生じるレーザ光の光軸倒れを正常状態に補正することができ且つ、BD,DVD又はCDを記録再生できる小型軽量の光ピックアップ及びこの光ピックアップを搭載した光ディスク装置及び前記レーザ光の光軸倒れを補正する光軸倒れ補正方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、第1のディスク専用の1波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第1のディスクに集光し、この第1のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1のディスク用光学系と、第2のディスク又は第3のディスク兼用の2波長レーザ光源から出射されたレーザ光のいずれか1種類のレーザ光を第2のディスク又は第3のディスクに集光し、この第2のディスク又は第3のディスクのいずれかひとつのディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系と、前記第1のディスク用光学系と前記第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系の共用部分とを具備することを特徴とする。
また、本発明は、第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用の3波長レーザ光源から出射された3種類のレーザ光のひとつを第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスクのいずれかひとつに集光し、この第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスクのいずれかひとつのディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系を具備することを特徴とする。
また、本発明は、光ピックアップよりレ−ザ光をディスクに集光すると共に、そのディスクからの反射光を前記光ピックアップにより受光してデ−タを記録再生する光ディスク装置であって、前記ピックアップは、第1のディスク専用の1波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第1のディスクに集光し、この第1のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1のディスク用光学系と、第2のディスク又は第3のディスク兼用の2波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第2のディスク又は第3のディスクに集光し、前記第2のディスク又は第3のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系と、前記第1のディスク用光学系と前記第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系の共用部分とを具備することを特徴とする。
また、本発明は、光ピックアップよりレ−ザ光を光記録媒体に集光すると共に、その光記録媒体からの反射光を前記光ピックアップにより受光してデ−タを記録再生する光ディスク装置であって、前記光ピックアップは、第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用の3波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスクに集光し、前記第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系を具備することを特徴とする。
また、本発明は、レーザ光の光軸倒れを補正する光軸倒れ補正方法であって、第1のレーザ光を1波長専用対物レンズに入射するための光路変更角度或いは、第2又は第3のレーザ光を2波長兼用対物レンズに入射するための光路変更角度のいずれか一方又は両方の光路変更角度を、前記第1のレーザ光の光軸倒れか或いは、前記第2又は第3のレーザ光の光軸倒れが解消するような角度にすることを特徴とする。
また、本発明は、レーザ光の光軸倒れを補正する光軸倒れ補正方法であって、第1のレーザ光を第1のディスクに集光させる1波長専用対物レンズ或いは、第2又は第3のレーザ光を第2又は第3のディスクに集光させる2波長兼用対物レンズのいずれか一方又は両方の配置角度を、前記第1のレーザ光の光軸倒れか或いは、前記第2又は第3のレーザ光の光軸倒れが解消するような角度にすることを特徴とする。
このように本発明では、第1のディスク(例えばBD)専用の1波長レーザ光源と、第2のディスク(例えばDVD)又は第3のディスク(例えばCD)兼用の2波長レーザ光源と、第1のディスク専用対物レンズと、第2のディスク又は第3のディスク兼用対物レンズとを備えた省スペースの光学系を光ピックアップに収納する或いは、第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用の3波長レーザ光源と、第1のディスク専用対物レンズと、第2のディスク又は第3のディスク兼用対物レンズとを備えた更に省スペースの光学系を光ピックアップに収納することによって、1個の光ピックアップにより3種類の第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスクの記録再生を行うことができ且つ、光ピックアップの小型軽量化を図ることができる。
また、第1のレーザ光(例えば407nmの波長のレーザ光)を第1の対物レンズ(例えばBD専用対物レンズ)に入射するための光路変更角度又は、第2のレーザ光(例えば650nmの波長のレーザ光)を前記第2の対物レンズ(例えばCD又はDVD専用対物レンズ)に入射するための光路変更角度のいずれか一方又は両方の光路変更角度を第1又は第2のレーザ光のいずれか一方又は両方の光軸倒れが解消するような角度にするか或いは、第1のレーザ光を第1のディスクに集光させる第1の対物レンズ又は第2のレーザ光を第2のディスクに集光させる第2の対物レンズのいずれか一方又は両方の配置角度を前記第1又は第2のレーザ光のいずれか一方又は両方の光軸倒れが解消するような角度にすることにより、発光点位置が異なることにより生じるレーザ光の光軸倒れを正常状態に補正することができる。
本発明によれば、第1のディスク専用(例えばBD)の1波長レーザ光源と、第2のディスク(例えばDVD)又は第3のディスク(例えばCD)兼用の2波長レーザ光源と、第1のディスク専用対物レンズと、第2のディスク又は第3のディスク兼用対物レンズとを備えた省スペースの光学系を光ピックアップに収納するか或いは、第1のディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用の3波長レーザ光源と、第1のディスク専用対物レンズと、第2のディスク又は第3のディスク兼用対物レンズとを備えた省スペースの光学系を光ピックアップに収納し並びに、第1のレーザ光(例えば407nmの波長のレーザ光)を第1の対物レンズ(例えばBD専用対物レンズ)に入射するための光路変更角度又は、第2のレーザ光(例えば650nmの波長のレーザ光)を前記第2の対物レンズ(例えばCD又はDVD専用対物レンズ)に入射するための光路変更角度のいずれか一方又は両方の光路変更角度を第1又は第2のレーザ光のいずれか一方又は両方の光軸倒れが解消するような角度にするか或いは、第1のレーザ光を第1のディスクに集光させる第1の対物レンズ又は第2のレーザ光を第2のディスクに集光させる第2の対物レンズのいずれか一方又は両方の配置角度を前記第1又は第2のレーザ光のいずれか一方又は両方の光軸倒れが解消するような角度にすることにより、発光点間隔が離れている2波長又は3波長のレーザを出射できるレーザダイオードを用いた場合に、光量ロスや特性劣化を起こすことなく、レーザ光の光軸倒れを正常状態に補正することができ、また、1個の光ピックアップで例えばBD、CD又は第3のディスクを記録再生でき且つ、この光ピックアップを小型軽量としてBD、CD又はDVDへの円滑なアクセスを可能とすることができる。
発光点間隔が離れている2波長又は3波長のレーザを出射できるLDを用いた場合に、光量ロスや特性劣化を起こすことなく、発光点位置が異なることにより生じる光軸倒れの光軸を正常状態に補正すること及びBD、CD又はDVDを記録再生できる光ピックアップの小型軽量化を図る目的を、BD専用の1波長レーザ光源と、CD又はDVD兼用の2波長レーザ光源と、BD専用対物レンズと、CD又はDVD兼用対物レンズとを備えた省スペースの光学系を光ピックアップに収納するか或いは、BD、CD又はDVD兼用の3波長レーザ光源と、BD専用対物レンズと、CD又はDVD兼用対物レンズとを備えた省スペースの光学系を光ピックアップに収納し並びに、第1のレーザ光(例えば407nmの波長のレーザ光)を第1の対物レンズ(例えばBD専用対物レンズ)に入射するための光路変更角度又は、第2のレーザ光(例えば650nmの波長のレーザ光)を前記第2の対物レンズ(例えばCD又はDVD専用対物レンズ)に入射するための光路変更角度のいずれか一方又は両方の光路変更角度を第1又は第2のレーザ光のいずれか一方又は両方の光軸倒れが解消するような角度にする或いは、第1のレーザ光を第1のディスクに集光させる第1の対物レンズ又は第2のレーザ光を第2のディスクに集光させる第2の対物レンズのいずれか一方又は両方の配置角度を前記第1又は第2のレーザ光のいずれか一方又は両方の光軸倒れが解消するような角度にすることによって達成する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアップの構成を示したブロック図である。本実施の形態の光ピックアップのBD用レーザダイオード11から出射した407nmのレーザ光は、1/2波長板12、ビームスプリッタ13、グレーティング16、ビームスプリッタ17、ミラー18、コリメータレンズ19、3波長用ビームスプリッタ20、パワー液晶22、BD専用対物レンズ23を通してBD(不図示)に集光される構成を有する。その際、BD用レーザダイオード11から出射したレーザ光の一部は、ビームスプリッタ13をそのまま透過し、集光レンズ14によりフロントモニター用フォトダイオードIC15に集光される構成を有する。BDからの反射光は、BD専用対物レンズ23、パワー液晶22、3波長用ビームスプリッタ20、コリメータレンズ19、ミラー18、ビームスプリッタ17、ホログラム素子25を通り、マルチレンズ26によりフォトダイオードIC27に集光される。以上が本実施の形態の光ピックアップに搭載されるBD専用の光学系の構成である。
また、本実施の形態の光ピックアップのCD/DVD用レーザダイオード28から出射したCD又はDVD用の780又は650nmのレーザ光は、カップリングレンズ29、ミラー30、グレーティング31、2波長用ビームスプリッタ32、コリメータレンズ33、3波長用ビームスプリッタ20、パワー液晶22、DVD/CD用対物レンズ24を通してDVD(不図示)に集光される構成を有する。その際、CD/DVD用レーザダイオード28から出射したレーザ光の一部は、ビームスプリッタ20により90度光路を変更され、フロントモニタ用フォトダイオードIC21に集光される構成を有する。CD又はDVDからの反射光は、CD/DVD用対物レンズ24、パワー液晶22、3波調用ビームスプリッタ20、コリメータレンズ33、2波長用ビームスプリッタミラー32、シリンドリカルレンズ34、光軸合成素子35を通って、フォトダイオードIC36に集光される。以上が本実施の形態の光ピックアップに収納されるCD/DVD兼用の光学系であるが、CD又はDVD用及びBDの記録再生に対応するため、CD/DVD用の2波長のレーザダイオード28とBD専用のレーザダイオード11を有し、3波長ビームスプリッタ20により光路を切り換えてCD、DVD、BDを一つの光ピックアップで記録再生できるようにしている。上記のような光学系は光ピックアップの筐体38内に収納され、この筐体38は固定軸39を摺動可能に取り付けて、光ディスクの半径方向に移動可能になっている。
次に本実施の形態の動作について説明する。BDを記録又は再生する際には、上記したBD用光学系が用いられる。CD又はDVDを記録又は再生する際には、例えばCD(CDR,CDRW)を記録再生する場合、CD/DVD用レーザダイオード28からCD用の780nmのレーザ光が出射され、DVD(DVDR、DVDRW,DVDRAM)を記録再生する場合、CD/DVD用レーザダイオード28からDVD用の650nmのレーザ光が出射され、いずれも上記したCD/DVD兼用の光学系を通してCD又はDVDに照射される。
この場合、レーザダイオード28の発光点は2か所あり、その間がずれているため、光軸倒れが発生する。650nmのレーザ光及び780nmのレーザ光は共通のCD/DVD兼用対物レンズ24によりそれぞれのディスクに集光される。その際に、650nmのレーザ光の発光点を光軸に合わせておけば、780nmのレーザ光が光軸から外れるため、この780nmのレーザ光はCD/DVD兼用対物レンズ24に斜めから入射することになり、CD/DVD兼用対物レンズ24の特性劣化が生じるが、この場合は波長が長いため、この特性劣化の影響はさほどない。
ここで、図1は1個のCD/DVD兼用レーザダイオード28と1個のBD専用レーザダイオード11と、1個のCD/DVD兼用対物レンズ24と1個のBD専用対物レンズ23により2w1canLD+1w1canLDの最も実用的な光学構成により省スペースを図った。しかし、2w1canLD+1w1canLDの組み合わせには他に、BD/DVD兼用レーザダイオードとCD専用レーザダイオード或いは、BD/CD用レーザダイオードとDVD専用レーザダイオードがあり、また、対物レンズの組み合わせにはBD/DVD兼用対物レンズと1個のCD専用対物レンズ或いは、BD/CD兼用対物レンズとDVD専用対物レンズがあり、上記したレーザダイオードの種類と対物レンズの種類の組み合わせを相互に組み合わせると、各種の光学系が考えられる。
その中で、例えばBD/DVD兼用レーザダイオードとCD専用レーザダイオードを用い、CD/DVD兼用対物レンズとBD専用対物レンズとを組み合わせた光学系を構成した場合、BD/DVD兼用レーザダイオードから出射されるレーザの波長が両方共に短いため、光軸倒れによる光学系の特性劣化の影響が無視できなくなる。
図2は上記のような場合の光軸倒れを補正する方法を示したブロック図である。BD/DVD兼用レーザダイオード60において、407nmのレーザ光の発光点61を光軸上とする。650nmの発光点62は発光点61とdだけずれているため、当然650nmの発光点62は光軸からdだけずれてしまう。発光点61から出射した407nmのレーザ光はコリメータレンズ51で平行光になって2波長用ビームスプリッタ52に入射され、そこで90度反射されてBD専用対物レンズ53に入射し、このBD専用対物レンズ53によりBD56に集光される。この場合、407nmのレーザ光を反射する膜521は45度の角度に配置される。
発光点62から出射した650nmのレーザ光はコリメータレンズ51で平行光になって2波長用ビームスプリッタ52に入射され、そこを通過してミラー54で90度反射されてCD/DVD兼用対物レンズ55に入射し、このCD/DVD兼用対物レンズ55によりDVD57に集光される。この場合、650nmのレーザ光を反射するミラー54の配置角度θは45度より若干大きくなっている。但し、コリメータの焦点距離をfcl、LDの発光点ずれ量をdとした場合、θ=45°+1/2×arctan(d/fcl)で表される。これにより、CD/DVD兼用対物レンズ55に入射される際には、650nmのレーザ光の光軸倒れが補正されて、正常な方向からCD/DVD兼用対物レンズ55に入射される。
尚、図1に示した光学系での光軸倒れを補正する構成は、図2のような簡単な構成にはならず多くの光学部品が光路に挿入された形になるが、2波長のレーザ光の光路を分岐してそれぞれの対物レンズに振り分けて入射するための2波長用ビームスプリッタ52とミラー54に相当する光学部品があれば上記した原理で光軸倒れを補正することができる。
また、上記実施の形態では、ミラー54の反射角度を調整したが、407nmのレーザ光に光軸倒れがある場合は2波長用ビームスプリッタ52の反射角度を調整する構成もあり、両方のレーザ光に光軸倒れがある場合はミラー54及び2波長用ビームスプリッタ52の両方の反射角度を調整することになる。
本実施の形態によれば、1個のCD/DVD兼用レーザダイオード28と1個のBD専用レーザダイオード11と、1個のCD/DVD兼用対物レンズ24と1個のBD専用対物レンズ23により2w1canLD+1w1canLDの光学構成を有し且つ、CD/DVD兼用の光学系とBD専用の光学系の一部が共通であるため、光学部品点数を少なくできて省スペースを図ることができ、この光学系を搭載するピックアップの小型軽量化を図ることができる。
また、2波長用のレーザダイオード60から出射された発光点の位置がずれている2波長のレーザ光の光路を分岐してそれぞれの対物レンズに振り分けて入射する際に、光路を分岐する際の角度、上記例ではミラー54の配置角度を調整することにより、光軸倒れでミラー54に入射したレーザ光の光軸をCD/DVD兼用対物レンズ55の光軸に合わせることにより、前記レーザ光の光軸倒れを補正することができる。その際に、光量ロスや素子自体の収差による特性劣化がなく、また、高価な部品を用いることもないため極めて安価にレーザ光の光軸倒れを補正して、高品質の記録再生特性を得ることができる。
尚、光軸倒れを補正する方法としては、図2に示した対物レンズ55自体を傾けることによって光軸を揃えることもできる。この場合も、407nmのレーザ光が光軸倒れを起こしている場合は対物レンズ53自体を傾けることによって光軸を揃えることなり、両方のレーザ光が光軸倒れを起こしている場合は両対物レンズ53、55自体を傾けることによって光軸を揃えることなる。
次に本発明の第2の実施の形態に係る光ピックアップの構成について以下に説明する。本例の光ピックアップはBD、DVD、CD用の3波長用のレーザダイオードを1個用いる3w1canLDを有する光学系(図示せず)を搭載するもので、その構成は図1に示した光学系よりさらにシンプルとすることができ、ピックアップの一層の小型軽量化を図ることができる。
ところで、上記のような3波長用のレーザダイオードから出射されるレーザ光は波長が407、650、780nmと異なると共に、その出射パワーも異なるため、それぞれのディスクにレーザ光を集光させる際の最適な光学倍率も異なっており、BDは10から12倍、DVDは5倍、CDは4倍くらいである。そこで、本実施の形態では、各波長のレーザを光学系を通してディスクに照射する際の上記した最適光学倍率を以下に述べるような構成にて実現した。
図3はレーザ光を集光させる際の光学倍率を決定する光学系を示したブロック図である。レーザダイオード91から出射したレーザ光はコリメータレンズ92により平行光になり、このレーザ光が対物レンズ93によりディスク94に集光される。このような光学系の光学倍率βは対物レンズ93の焦点距離をf1とし、コリメータレンズ92の焦点距離をf2とした時、β=f2/f1…(1)で表される。したがって、CD、DVD、BDの最適倍率を実現するに当り、コリメータレンズ92の焦点距離f2を一定にすれば、倍率を高くするほど(1)式の分母を小さくしなければならない。即ち、図3の光学系の対物レンズ93をBD、DVD、CD用とした場合、対物レンズ93の焦点距離f1はこの順番で長くなる。
3波長用のレーザダイオードを1個用いる3w1canLDを有する光学系において、省スペース化のためにBD専用レンズとCD/DVD兼用レンズを使用する場合、DVD専用レンズとCD/BD兼用レンズを使用する場合、CD専用レンズとBD/DVD兼用レンズを使用する場合の3通りがあるが、最適倍率を実現すると(共通レンズは適当な妥協倍率)、図3の考察よりCD専用レンズの焦点距離がBD/DVD兼用対物レンズの焦点距離よりも長い、DVD/CD兼用対物レンズの焦点距離がBD専用の対物レンズの焦点距離よりも長い、BD/CD兼用対物レンズの焦点距離がDVDの対物レンズの焦点距離よりも長い場合の3通りがある。尚、上記のように専用レンズと兼用レンズの焦点距離の関係は図1に示した2w1canLD+1w1canLDが搭載された構成にも同様に適用され、同様な効果がある。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る光ディスク装置の要部の構成を示したブロック図である。光ディスク装置は、DVD±R/RWやCD−R/RW、又はBDのようなディスク型のディスク202に対して光ピックアップ204によりアクセスし、データを記録再生するものであり、ディスク202を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ203と、ディスク202に対してデータの読み書きを行う光ピックアップ204と、この光ピックアップ204をディスク202の半径方向に移動する駆動手段としての送りモータ205と、装置全体の制御などを行うシステムコントローラ207と、プリアンプ220から出力信号に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理を行う信号処理部208と、スピンドルモータ203及び送りモータ205を制御するサーボ制御部209と、光ピックアップ204から出力される各種の信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号などを生成するプリアンプ220と、信号処理部208と外部コンピュータ230を接続するインターフェース211と、光ピックアップ204内のレーザ光源を駆動するレーザ制御部221と、ディスク202に記録された信号を再生信号として受け取ると共に、データを信号処理部208により変調してレーザ制御部221に出力して光ピックアップ204内のレーザ光源を駆動する外部コンピュータ230と、信号処理部208からの信号をD/A変換し或いは、オーディオ・ビジュアル処理部213からの信号をA/D変換するD/A、A/Dコンバータ212と、記録又は再生オーディオ・ビデオ信号を処理するオーディオ・ビジュアル処理部213を有して構成される。ここで、光ピックアップ204は図1に示した第1の実施の形態の光学系を収納している。
上記光ピックアップ204には、例えばディスク202上の所定の記録トラックまで移動させるための送りモータ205が接続されている。スピンドルモータ203の制御、送りモータ205の制御、光ピックアップ204の対物レンズを保持する二軸アクチュエータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御は、それぞれサーボ制御部209がプリアンプ220から入力されるフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に基づいて行われる。また、レーザ制御部221は、光ピックアップ204内のレーザダイオード11、28を制御するものであり、レーザダイオード11、28の出力パワーを記録モード時と再生モード時で可変制御する。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で示した2w1canLD+1w1canLDの光学構成(或いは、第2の実施の形態で説明した3w1canLDの光学構成)を有する光ピックアップ204を搭載しているため、BD、DVD、CDの3種類のディスクを記録再生することができ且つ、小型軽量のため円滑にディスク202の目標アドレス部に円滑なアクセスを行うことができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。
11、28、60、91……レーザダイオード、12……1/2波長板、13、17、20、32、52……ビームスプリッタ、14……集光レンズ、15、21、27、36……フォトダイオードIC、16、31……グレーティング、18、30、54……ミラー、19、33……コリメータレンズ、22……パワー液晶、23、24、53、55、93……対物レンズ、25……ホログラム素子、26……マルチレンズ、29……カップリングレンズ、34……シリンドリカルレンズ、35……光軸合成素子、51、92……コリメータレンズ、56……BD、57……DVD、94……ディスク、204……光ピックアップ。
Claims (11)
- 第1のディスク専用の1波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第1のディスクに集光し、この第1のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1のディスク用光学系と、
第2ディスク又は第3ディスク兼用の2波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第2ディスク又は第3ディスクに集光し、前記第2ディスク又は第3のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第2ディスク又は第3のディスク兼用光学系と、
前記第1のディスク用光学系と前記第2ディスク又は第3のディスク兼用光学系の共用部分と、
を具備することを特徴とする光ピックアップ。 - 前記第1のディスク用光学系及び前記第2ディスク又は第3のディスク兼用光学系のディスクにレーザ光を集光すると共にその反射光を受光する共用部分に、第1のディスク専用対物レンズと第2ディスク又は第3のディスク兼用対物レンズを備えることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
- 第1ディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用の3波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第2ディスク、第3のディスク又は第1のディスクに集光し、前記第1ディスク、第2ディスク又は第3のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1ディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系を具備する、
ことを特徴とする光ピックアップ。 - 前記第1ディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系に第1のディスク専用対物レンズと第2ディスク又は第3のディスク兼用対物レンズを備えることを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ。
- 第1のディスク用レーザ光を前記第1のディスク専用の対物レンズに入射するために光路を変更する第1の光学素子或いは、第2ディスク又は第3のディスク用のレーザ光を前記第2ディスク又は第3のディスク兼用の対物レンズに入射するために光路を変更する第2の光学素子のいずれか一方又は両方の光路変更角度は、レーザ光の光軸倒れが解消するような角度にすることを特徴とする請求項2、4記載の光ピックアップ。
- 前記第1のディスク専用の対物レンズ又は前記第2ディスク又は第3のディスク兼用の対物レンズのいずれか一方又は両方の配置角度をレーザ光の光軸倒れが解消するような角度にすることを特徴とする請求項2、4記載の光ピックアップ。
- 前記第1のディスクはBDであり、前記第2のディスクはDVDであり、前記第3のディスクはCDであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1記載の光ディスク装置。
- 光ピックアップよりレ−ザ光をディスクに集光すると共に、そのディスクからの反射光を前記光ピックアップにより受光してデ−タを記録再生する光ディスク装置であって、
前記ピックアップは、第1のディスク専用の1波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第1のディスクに集光し、この第1のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1のディスク用光学系と、第2ディスク又は第3のディスク兼用の2波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第2ディスク又は第3のディスクに集光し、前記第2ディスク又は第3のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第2ディスク又は第3のディスク兼用光学系と、前記第1のディスク用光学系と前記第2ディスク又は第3のディスク兼用光学系の共用部分と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 光ピックアップよりレ−ザ光を光記録媒体に集光すると共に、その光記録媒体からの反射光を前記光ピックアップにより受光してデ−タを記録再生する光ディスク装置であって、 前記ピックアップは、第1ディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用の3波長レーザ光源から出射されたレーザ光を第1ディスク、第2のディスク又は第3のディスクに集光し、前記第1ディスク、第2のディスク又は第3のディスクからの反射光を受光して受光素子に導く第1ディスク、第2のディスク又は第3のディスク兼用光学系を具備する、
ことを特徴とする光ディスク装置。 - レーザ光の光軸倒れを補正する光軸倒れ補正方法であって、
第1のレーザ光を1波長専用対物レンズに入射するための光路変更角度或いは、第2又は第3のレーザ光を2波長兼用対物レンズに入射するための光路変更角度のいずれか一方又は両方の光路変更角度を、前記第1のレーザ光の光軸倒れか或いは、前記第2又は第3のレーザ光の光軸倒れが解消するような角度にすることを特徴とする光軸倒れ補正方法。 - レーザ光の光軸倒れを補正する光軸倒れ補正方法であって、
第1のレーザ光を第1のディスクに集光させる1波長専用対物レンズ或いは、第2又は第3のレーザ光を第2又は第3のディスクに集光させる2波長兼用対物レンズのいずれか一方又は両方の配置角度を、前記第1のレーザ光の光軸倒れか或いは、前記第2又は第3のレーザ光の光軸倒れが解消するような角度にすることを特徴とする光軸倒れ補正方法。
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JP2004145252A JP2005327388A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | 光ピックアップ、光ディスク装置及び光軸倒れ補正方法 |
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US8154962B2 (en) * | 2006-10-18 | 2012-04-10 | Hitachi Media Electronics Co., Ltd. | Optical pickup and optical information recording and reproducing device |
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2004
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