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JP2005321137A - 熱交換器 - Google Patents

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JP2005321137A
JP2005321137A JP2004138900A JP2004138900A JP2005321137A JP 2005321137 A JP2005321137 A JP 2005321137A JP 2004138900 A JP2004138900 A JP 2004138900A JP 2004138900 A JP2004138900 A JP 2004138900A JP 2005321137 A JP2005321137 A JP 2005321137A
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匡啓 佐川
Mitsugi Nakamura
貢 中村
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Abstract

【課題】 温水流れが極低流量でもコア部2全面での温度分布を均一にする。
【解決手段】 一方の上側ヘッダタンク5内の流体通路をチューブ3の長手方向に二層構造とし、一方の外側流体通路5Aには流体流入部7、他方の内側流体通路5Bには流体流出部8を設けると共に、チューブ3を長短二種類とし、一方の長チューブ3Aは外側流体通路5Aと他方の下側ヘッダタンク6内の折り返し流体通路6A、他方の短チューブ3Bは内側流体通路5Bと折り返し流体通路6Aとを連通するように設け、更には長チューブ3Aと短チューブ3Bとを積層方向に略交互に配置した。
これは、コア部2全体を小さいブロックに分割することで、各Uターン部分では若干の吹出温度の温度勾配が生じても、全体としては均一化されることを狙ったものである。これによれば、温水流れが極低流量でもコア部2全面での温度分布を均一にすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用空調装置のヒータコアに用いて好適な熱交換器に関するものであり、特にチューブとヘッダタンクとで構成される熱交換器にてコア部全面での温度均一を図ったものに関する。
従来、欧州のカーメーカを中心に採用されているリヒート方式(空気を冷却除湿した後に加熱を行う)の車両空調システムでは、空気を加熱するヒータコアの吹き出し温度が、全面均一であることが望ましいとされている。この場合に使用されるヒータコアは、前後Uターン流れの熱交換器が採用されていることが多い。
この前後Uターン流れの熱交換器として、通風の前後方向にU字型流路を形成する扁平なチューブと、コルゲートフィンとを交互に複数積層してなるコア部と、扁平なチューブのU字型流路の両端に接続するタンク室を形成する2つのタンクと、このタンクの側面に設けた流体流入出部とを備えた前後Uターン方式のもの(例えば特許文献1に記載のヒータコア)が提案されている。
図5は、従来の一実施形態(特許文献1)における熱交換器1を示す正面図であり、図6は図5の熱交換器1における温水の流れを説明する斜視模式図である。温水が流通する複数本のチューブ3とコルゲートフィン4とを一方向に複数本交互に積層し、チューブ3の長手方向および積層方向と略直行する方向から流入してチューブ3の外を流通する空気とチューブ3の中を流れる温水との間で熱交換を行うコア部2を形成している。
また、チューブ3の積層方向に沿って形成されて複数本のチューブ3の長手方向両端に接続されて内部と連通し、チューブ3に温水を分配供給すると共に、チューブ3から流出する温水を集合回収する上下ヘッダタンク5・6を備えている。一方の上側ヘッダタンク5内のタンク部は、前後方向に二つに仕切られていると共に、一方の流入側タンク部5Aは更にセパレータ9にて中央部で仕切られ、両端側に流体流入部7A・7Bが設けられている。また、他方の流出側タンク部5Bには流体流出部8が設けられている。
また、他方の下側ヘッダタンク6内の流体通路もセパレータ9にて中央部で仕切られて、左右の折り返しタンク部6Aを形成している。温水は、流入側タンク部5A両側面の流体流入部7A・7Bより流入し、流入側タンク部5Aに連通する複数の第1パスとなるチューブ3aを下降して下側ヘッダタンク6の折り返しタンク部6Aに至り、今度は複数の第2パスとなるチューブ3bを上昇して流出側タンク部5Bに集合し、流体流出部8から流出する流れとなっている。
特開2003−106788号公報
上述したように、通常、全面均一の吹出温度が必要な場合には、上記したような前後Uターン方式の熱交換器が採用される。しかしながら、温水の低流量時には必ずしも均一の吹出温度にならない場合がある。図7は図6の温水流れにおけるコア部2での温度分布の一例を示す等温線図である。この図に示すように、リヒート方式での制御域では非常に温水の流量が低いために温度勾配が生じ易いという問題点がある。
これは、低流量時における流量分配の僅かなばらつきが、チューブに流れる温水量のばらつきとなり、吹出温度のばらつきに大きな影響を及ぼすためである。本発明は、この従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、温水流れが極低流量でもコア部全面の温度分布が均一に得られる熱交換器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、流体が流通する複数本のチューブ(3)を一方向に複数本積層し、チューブ(3)の長手方向および積層方向と略直行する方向から流入してチューブ(3)の外を流通する外部流体とチューブ(3)の中を流れる内部流体との間で熱交換を行うコア部(2)と、チューブ(3)の積層方向に沿って形成されて複数本のチューブ(3)の長手方向両端に接続されて内部と連通し、チューブ(3)に流体を分配供給すると共に、チューブ(3)から流出する流体を集合回収する第1・第2ヘッダタンク(5、6)とを備えた熱交換器において、
一方の第1ヘッダタンク(5)内の流体通路をチューブ(3)の長手方向に二層構造とし、一方の第1流体通路(5A)には流体流入部(7)、他方の第2流体通路(5B)には流体流出部(8)を設けると共に、チューブ(3)を長短二種類とし、一方の第1チューブ(3A)は第1流体通路(5A)と他方の第2ヘッダタンク(6)内の折り返し流体通路(6A)、他方の第2チューブ(3B)は折り返し流体通路(6A)と第2流体通路(5B)とを連通するように設け、更には第1チューブ(3A)と第2チューブ(3B)とを積層方向に略交互に配置したことを特徴としている。
これは、一方の第1ヘッダタンク(5)内の流体通路を二層構造すると共に、長い第1チューブ(3A)と短い第2チューブ(3B)とを組み合わせることにより、コア部(2)内に局所的な左右Uターンを構成し、これを多数並べることによってコア部(2)全面での吹き出し温度の均一化を図ったものである。すなわち、コア部(2)全体を小さいブロックに分割することで、各Uターン部分では若干の吹出温度の温度勾配が生じても、全体としては均一化されることを狙ったものである。
この請求項1に記載の発明によれば、温水流れが極低流量でもコア部(2)全面での温度分布を均一にすることができる。また、本発明の構造は、前述した従来構造のように流入側タンク部をセパレータにて中央部で仕切って両端側から温水を流入させなくとも、温度分布の均一化が図れることから、セパレータなしで構成することができ、製造コストを低減できるうえ、タンク内部にセパレータを入れることによって起こる内部リークなどの問題もなくすことができる。
また、請求項2に記載の発明では、各流体通路(5A、5B、6A)を仕切り部材(9)にて積層方向の略中央で仕切ると共に、第1流体通路(5A)の積層方向両側に第1・第2流体流入部(7A、7B)を設け、第2流体通路(5B)の積層方向の略中央の仕切り位置に流体流出部(8)を設けたことを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、より左右での温度差をなくすことができる。または、左右独立温度コントロールの車両用空調装置に対応して左半分と右半分とで温水の流量を変えることにより、別々の吹き出し温度に調節することが可能となるうえ、左右別々の温度設定としてもその半面毎での温度均一化が図れることとなる。
また、請求項3に記載の発明では、積層方向の全域もしくは一部にて、両チューブ(3A、3B)の比率や配置を変えたことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、同じサイズのコア部(2)でも、両チューブ(3A、3B)の比率や配置を変えることによって吹き出し温度の分布を任意に可変することができる。
例えば、温水が低流量の場合には、通常第1パスとなる第1チューブ(3A)の途中で熱交換が終了してしまう。そこで、チューブの配列を変えて第1パスとなる第1チューブ(3A)の比率を減らし、第2パスとなる第2チューブ(3B)の比率を増やすことで、両パスで均一に熱交換させることができるようになる。
また、吹き出し温度を比較的高くしたい部分に第1パスとなる第1チューブ(3A)をかためて配置し、逆に吹き出し温度を比較的低くしたい部分に第2パスとなる第2チューブ(3B)をかためて配置することにより、意図したように温度勾配を生じさせることもできるようになる。
また、請求項4に記載の発明では、両チューブ(3A、3B)列の一部に、大流量通路(10)を設けたことを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、任意の部分に設けた大流量通路(10)を用いて、温水を直接下側の第2ヘッダタンク(6)へバイパスさせて流入させるようにすることにより、吹き出し温度の分布を任意に可変することができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態における熱交換器1を示し、(a)は斜視模式図、(b)は(a)中A−A方向の部分断面図、(c)は(a)中B−B方向の断面図である。本実施形態の熱交換器1は、例えば車両用空調装置のヒータコアに用いられるもので、エンジンのウォータジャケットで温められたエンジン冷却水と車両の車室内へ吹き出される空気とを熱交換して空気を加熱するものである。
この熱交換器1は、例えばアルミニウム合金などの金属材料によって所定の形状に形成されたもので、大別してエンジン冷却水と空気との熱交換を行うコア部2と、このコア部2の図示上の上下端部に接続された上側ヘッダタンク(第1ヘッダタンク)5・下側ヘッダタンク(第2ヘッダタンク)6とから構成されて、一体ろう付けにより製造される。
本発明の特徴の1つとして、一方の上側ヘッダタンク5内の流体通路は、チューブ3の長手方向(図示上の上下方向)に二層構造としている。具体的には図1(b)の部分断面図に示すように、チューブ3の端部を差し込むチューブ挿入孔51aを開けたシートメタル51の上に、従来のタンク空間を形成する第1(内側)キャプセル52を乗せ、更にその上にもう1つのタンク空間を形成する第2(外側)キャプセル53を被せることで二層構造としている。
そして、一方の外側流体通路(第1流体通路)5Aには流体流入部として入口パイプ7、他方の内側流体通路(第2流体通路)5Bには流体流出部として出口パイプ8を設けている。また、他方の下側ヘッダタンク6内は1つの折り返し流体通路6Aを形成しており、具体的には図示しないが、上側ヘッダタンク5のシートメタル51と第1キャプセル52と同様に、シートメタル61とキャプセル62とで構成している。尚、シートメタル51・61、キャプセル52・53・62には、片面および両面にろう材を被覆したアルミニウム合金材(クラッド材)が使用されている。
次に、コア部2は、チューブ3とコルゲートフィン4とを交互に複数積層して構成されている。複数のチューブ3は、内部を流れるエンジン冷却水と、隣設する2つのチューブ3間を通過する空気との熱交換を行う扁平な流路管で、コルゲートフィン4を介して両ヘッダタンク5・6の長手方向に積層されている。また、本発明の特徴の1つとして、チューブ3を長短の二種類としている。
そして、一方の長チューブ(第1チューブ)3Aは上側ヘッダタンク5内の外側流体通路5Aと下側ヘッダタンク6内の折り返し流体通路6Aとを連通するように設けられ、他方の短チューブ(第2チューブ)3Bはその折り返し流体通路(6A)と上側ヘッダタンク5内の内側流体通路5Bとを連通するように設けられている。よって前記した上側ヘッダタンク5の第1キャプセル52には長チューブ3Aの端部だけを差し込むチューブ挿入孔52aが開けられている。そして、本発明の特徴の1つとして、長チューブ3Aと短チューブ3Bとを積層方向に交互に配置している。
複数のコルゲートフィン4は、隣設する2つのチューブ3間に挟まれた状態でチューブ3にろう付けなどの接合手段を用いて接合され、チューブ3内を流れるエンジン冷却水と、隣設する2つのチューブ3間を通過する空気との熱交換効率を向上させるものである。尚、本実施形態のコルゲートフィン4は、帯び状で極薄の板材(例えばアルミニウム合金などの金属板)を、波形形状に曲折して設けたものである。
次に、例えば車両用空調装置のヒータコアに用いられる熱交換器1の組み付け方法を図1に基づいて簡単に説明する。先ず、複数のチューブ3A・3Bの図示上下端部を、シートメタル51・61に多数形成された長円状のチューブ挿入孔51a・61a内に差し込み、隣設する2つのチューブ3A・3B間にコルゲートフィン4を仮組み付けして熱交換器1のコア部2を構成する。次に、図示上側のシートメタル51には第1キャプセル52と第2キャプセル53を、また、図示下側のシートメタル61にはキャプセル62を嵌め合わせる。
更に、第1キャプセル52と第2キャプセル53に入口パイプおよび出口パイプの接続側部分を差し込む。これにより、コア部2の図示上下端部にヘッダタンク5・6を設置し、且つヘッダタンク5の両側面に2本の出入口パイプを接続した熱交換器1の仮組み付けが終了する。次に、この熱交換器1を炉中に入れてろう材の溶融温度以上の温度で加熱することにより、熱交換器1の各接合箇所がろう付けされて熱交換器1が製造される。
次に、例えば車両用空調装置のヒータコアに用いられる熱交換器1での流体流れを図1に基づいて簡単に説明する。エンジンのウォータジャケットで暖められたエンジン冷却水は、上側ヘッダタンク5の側面に取り付けた入口パイプ7から上側ヘッダタンク5内の外側流体通路5A内に流入する。そして、その外側流体通路5Aに連通する複数の長チューブ3Aの上側端より流入して下側ヘッダタンク6の折り返し流体通路6Aに向かう(1パス目)。
次に、折り返し流体通路6Aから短チューブ3Bの下側端より流入して上側ヘッダタンク5の内側流体通路5Bに向かう(2パス目)。そして、内側流体通路5B内のチューブ3の両脇を流れ、上側ヘッダタンク5のもう一方の側面に取り付けた出口パイプ8から流出してエンジンのウォータジャケットへ向かう流れとなる。このように、複数のチューブ3A・3B内を流れる際に、エンジン冷却水は隣設する2つのチューブ3間を通過する空気と熱交換して空気を加熱する。これによって、車両の車室内は暖房される。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。流体が流通する複数本のチューブ3を一方向に複数本積層し、チューブ3の長手方向および積層方向と略直行する方向から流入してチューブ3の外を流通する外部流体とチューブ3の中を流れる内部流体との間で熱交換を行うコア部2と、チューブ3の積層方向に沿って形成されて複数本のチューブ3の長手方向両端に接続されて内部と連通し、チューブ3に流体を分配供給すると共に、チューブ3から流出する流体を集合回収する上下ヘッダタンク5・6とを備えた熱交換器において、
一方の上側ヘッダタンク5内の流体通路をチューブ3の長手方向に二層構造とし、一方の外側流体通路5Aには入口パイプ7、他方の内側流体通路5Bには出口パイプ8を設けると共に、チューブ3を長短二種類とし、一方の長チューブ3Aは外側流体通路5Aと他方の下側ヘッダタンク6内の折り返し流体通路6A、他方の短チューブ3Bは折り返し流体通路6Aと内側流体通路5Bとを連通するように設け、更には長チューブ3Aと短チューブ3Bとを積層方向に略交互に配置している。
これは、一方の上側ヘッダタンク5内の流体通路を二層構造すると共に、長いチューブ3Aと短チューブ3Bとを組み合わせることにより、コア部2内に局所的な左右Uターンを構成し、これを多数並べることによってコア部2全面での吹き出し温度の均一化を図ったものである。すなわち、コア部2全体を小さいブロックに分割することで、各Uターン部分では若干の吹出温度の温度勾配が生じても、全体としては均一化されることを狙ったものである。
これによれば、温水流れが極低流量でもコア部2全面での温度分布を均一にすることができる。また、本発明の構造は、前述した従来構造のように流入側タンク部をセパレータにて中央部で仕切って両端側から温水を流入させなくとも、温度分布の均一化が図れることから、セパレータなしで構成することができ、製造コストを低減できるうえ、タンク内部にセパレータを入れることによって起こる内部リークなどの問題もなくすことができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態における熱交換器1を示す断面図である。上述の実施形態と異なるのは、各流体通路5A・5B・6Aをセパレータ(仕切り部材)9にて積層方向の略中央で仕切ると共に、外側流体通路5Aの積層方向両側に左側入口パイプ(第1流体流入部)7Aと、右側入口パイプ(第2流体流入部)7Bとを設け、内側流体通路5Bの積層方向の略中央の仕切り位置に出口パイプ8を設けた点である。
これによれば、より左右での温度差をなくすことができる。または、左右独立温度コントロールの車両用空調装置に対応して左半分と右半分とで温水の流量を変えることにより、別々の吹き出し温度に調節することが可能となるうえ、左右別々の温度設定としてもその半面毎での温度均一化が図れることとなる。尚、セパレータ9は、図2のように一体でなく、必要部分に分けて設ける構成であっても良い。
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態における熱交換器1を示す断面図である。上述の実施形態と異なるのは、積層方向の全域にて、両チューブ3A・3Bの比率を変えている点である。これによれば、同じサイズのコア部2でも、両チューブ3A・3Bの比率を変えることによって吹き出し温度の分布を任意に可変することができる。
例えば、温水が低流量の場合には、通常第1パスとなる第1チューブ3Aの途中で熱交換が終了してしまう。そこで、図3に示す実施形態では、チューブの配列を変えて第1パスとなる長チューブ3Aの比率を減らし、第2パスとなる短チューブ3Bの比率を増やすことで、両パスで均一に熱交換させることができるようにしている。
また、図示はしないが、吹き出し温度を比較的高くしたい部分に第1パスとなる長チューブ3Aをかためて配置し、逆に吹き出し温度を比較的低くしたい部分に第2パスとなる短チューブ3Bをかためて配置することにより、意図したように温度勾配を生じさせることもできるようになる。また、このような可変は積層方向の一部だけ実施しても良い。
(第4実施形態)
図4は、本発明の第4実施形態における熱交換器1を示す断面図である。上述の実施形態と異なるのは、両チューブ3A・3B列の一部に、大流量通路10を設けている点である。これによれば、任意の部分に設けた大流量通路10を用いて、温水を直接下側ヘッダタンク6へバイパスさせて流入させるようにすることにより、吹き出し温度の分布を任意に可変することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明を車両用空調装置のヒータコアに利用した例を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明を車両用エンジン冷却装置のラジエータなど、他の用途の熱交換器に利用しても良い。また、上述の実施形態では、外側流体通路5Aを流入側として左右側から流入させ、内側流体通路5Bを流出側として中央部から流出させているが、内側流体通路5Bを流入側として外側流体通路5Aを流出側としても良いし、中央部から流入させて左右側に流出させる流し方としても良い。
例えば、図2の実施形態において内側流体通路5Bを流入側として外側流体通路5Aを流出側とした場合、最初の流体の分配においてチューブ3が支障となることなどの課題を残すが、出口パイプ8が第2キャプセル53に付けるだけで簡単となるうえ、出口パイプ8の位置が仕切り位置でなくとも良くなる。また、流出側となる外側流体通路5Aは仕切り部を省くことができるため、セパレータ部を簡素にできるなどの効果もある。
本発明の第1実施形態における熱交換器1を示し、(a)は斜視模式図、(b)は(a)中A−A方向の部分断面図、(c)は(a)中B−B方向の断面図である。 本発明の第2実施形態における熱交換器1を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における熱交換器1を示す断面図である。 本発明の第4実施形態における熱交換器1を示す断面図である。 従来の一実施形態における熱交換器1を示す正面図である。 図5の熱交換器1における温水の流れを説明する斜視模式図である。 図6の温水流れにおけるコア部2での温度分布の一例を示す等温線図である。
符号の説明
2…コア部
3…チューブ
3A…長チューブ(第1チューブ)
3B…短チューブ(第2チューブ)
5…上側ヘッダタンク(第1ヘッダタンク)
5A…外側流体通路(第1流体通路)
5B…内側流体通路(第2流体通路)
6…下側ヘッダタンク(第2ヘッダタンク)
6A…折り返し流体通路
7…入口パイプ(流体流入部)
7A…左側入口パイプ(第1流体流入部)
7B…右側入口パイプ(第2流体流入部)
8…出口パイプ(流体流出部)
9…セパレータ(仕切り部材)
10…大流量通路

Claims (4)

  1. 流体が流通する複数本のチューブ(3)を一方向に複数本積層し、前記チューブ(3)の長手方向および積層方向と略直行する方向から流入して前記チューブ(3)の外を流通する外部流体と前記チューブ(3)の中を流れる内部流体との間で熱交換を行うコア部(2)と、
    前記チューブ(3)の積層方向に沿って形成されて前記複数本のチューブ(3)の長手方向両端に接続されて内部と連通し、前記チューブ(3)に前記流体を分配供給すると共に、前記チューブ(3)から流出する前記流体を集合回収する第1・第2ヘッダタンク(5、6)とを備えた熱交換器において、
    一方の前記第1ヘッダタンク(5)内の流体通路を前記チューブ(3)の長手方向に二層構造とし、一方の第1流体通路(5A)には流体流入部(7)、他方の第2流体通路(5B)には流体流出部(8)を設けると共に、
    前記チューブ(3)を長短二種類とし、一方の第1チューブ(3A)は前記第1流体通路(5A)と他方の前記第2ヘッダタンク(6)内の折り返し流体通路(6A)、他方の第2チューブ(3B)は前記折り返し流体通路(6A)と前記第2流体通路(5B)とを連通するように設け、
    更には前記第1チューブ(3A)と前記第2チューブ(3B)とを前記積層方向に略交互に配置したことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記各流体通路(5A、5B、6A)を仕切り部材(9)にて前記積層方向の略中央で仕切ると共に、前記第1流体通路(5A)の前記積層方向両側に第1・第2流体流入部(7A、7B)を設け、前記第2流体通路(5B)の前記積層方向の略中央の前記仕切り位置に前記流体流出部(8)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記積層方向の全域もしくは一部にて、前記両チューブ(3A、3B)の比率や配置を変えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記両チューブ(3A、3B)列の一部に、大流量通路(10)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
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