JP2005308559A - Pulsar ring for magnetic rotary encoder - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、磁気式ロータリエンコーダの被検出体であるパルサーリングに関する。 The present invention relates to a pulsar ring which is a detected body of a magnetic rotary encoder.
自動車のアンチロックブレーキシステム(ABS)においては、前後輪の回転検出が行われる。そして、このような回転検出箇所は、密封の必要な箇所でもあるため、従来から、例えば下記の特許文献1に開示されているように、回転体の軸周を密封する密封装置の回転側密封要素に、磁気式ロータリエンコーダの被検出要素であるパルサーリングを一体的に設けることによって、ロータリエンコーダ及び密封装置の装着箇所の省スペース化を図ったものが知られている。
図10は、このような従来のパルサーリングを有する密封装置の一例を、軸心を通る平面で切断して示す断面図、図11は、図10の密封装置におけるパルサーリングを示す断面斜視図である。すなわち、図10に示される密封装置100は、例えば自動車の車輪懸架装置における軸受の非回転の外輪111に金属環101を介して固定されるサイドリップ102及びラジアルリップ103と、回転側である内輪112に装着されたパルサーリング104とを備える。パルサーリング104は、サイドリップ102及びラジアルリップ103に密封的に摺接されるスリンガ104aと、その外側面に一体的接着されたパルサー本体104bからなる。また、パルサーリング104の外側には、パルサー本体104bに近接対向させて、磁気センサ105が配置されている。
FIG. 10 is a cross-sectional view showing an example of such a conventional sealing device having a pulsar ring, cut along a plane passing through the axis, and FIG. 11 is a cross-sectional perspective view showing the pulsar ring in the sealing device of FIG. is there. That is, the
パルサー本体104bは、磁性粉体を混入したゴム状弾性材料で平たい円盤状に成形されたものであって、図11に示されるように、N極とS極が周方向交互に着磁されている。パルサーリング104と磁気センサ105は、磁気式ロータリエンコーダを構成するものであり、車輪の回転によって、図10に示される内輪112と共にパルサーリング104が回転すると、磁気センサ105から、その検出面の正面をパルサー本体104bのN極とS極が交互に通過することによって、これに対応したパルス信号Pが出力される。
The
ここで、パルサー本体104bにおけるN極とS極の着磁ピッチの精度は、回転角の検出精度に影響するため、ロータリエンコーダの信頼性を向上するためには、着磁ピッチの精度をできるだけ高いものとする必要がある。このため従来、パルサー本体104bの多極着磁は、高精度の多極着磁ヘッドを有する着磁設備や、円周方向割り付け方式の着磁ヘッドを有する着磁設備を用いて行われており、設備コストが高いものとなっていた。しかも、着磁精度の確認には、目視などの簡便な方法では不可能であり、磁気特性計測器を用いる必要があった。
Here, since the accuracy of the magnetization pitch of the N pole and S pole in the pulsar
また、エンジンのクランク角検出のためにクランクシャフトに装着される磁気式ロータリエンコーダの場合、エンジンの点火時期制御等の目的で、パルサー本体104bの円周方向一箇所に、例えばピストンの上死点(TDC)等の特定のポジションを検出するための、非着磁部又は径方向への着磁長さの異なる着磁部からなるポジション検出部を設けるが、これを高い位置精度で設けることが困難であった。しかも、このようなポジション検出部も、目視によって確認することができないため、クランクシャフトへの組み込みの際に、ピストンの上死点となるクランク角と、ポジション検出部の位相とを合わせるのに、その都度、磁気計測器等を用いて確認する必要があり、作業の煩雑さを来すなどの問題が指摘されている。
Further, in the case of a magnetic rotary encoder mounted on the crankshaft for detecting the crank angle of the engine, for example, the top dead center of the piston at one place in the circumferential direction of the
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、低コストで製造可能であると共に、着磁ピッチの精度が高く、しかも着磁部の位置確認の容易な磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above points, and its technical problem is that it can be manufactured at a low cost, has a high accuracy of the magnetization pitch, and confirms the position of the magnetized portion. An object is to provide an easy pulser ring for a magnetic rotary encoder.
上述した技術的課題は、本発明によって有効に解決することができる。すなわち、請求項1の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングは、回転体に装着される環状のホルダに、ゴム状弾性材料又は合成樹脂材料に磁性粉末を混合した材料からなり磁化されたパルサー本体が一体的に接合され、このパルサー本体は、所定の位相間隔で配置された多数の被検出リブを有するものである。 The technical problem described above can be effectively solved by the present invention. That is, the pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to the first aspect of the present invention is a magnetized pulsar made of a material obtained by mixing a rubber-like elastic material or a synthetic resin material with magnetic powder in an annular holder mounted on a rotating body. The main body is integrally joined, and the pulsar main body has a large number of detection ribs arranged at a predetermined phase interval.
請求項2の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングは、請求項1に記載の構成において、各被検出リブが、一部で円周方向に互いに連続しているものである。 A pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to a second aspect of the present invention is the structure of the first aspect, wherein each of the detected ribs is partially continuous with each other in the circumferential direction.
請求項3の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングは、請求項1に記載の構成において、パルサー本体が一方向の磁界により全周均一に磁化されたものである。 A pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to a third aspect of the present invention is the pulsar ring according to the first aspect, wherein the pulsar main body is uniformly magnetized by a magnetic field in one direction.
請求項4の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングは、請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、各被検出リブの間に位置して、非磁性部材が充填され、ホルダに一体的に接合されたものである。 A pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to a fourth aspect of the present invention is the structure according to any one of the first to third aspects, wherein the pulsar ring is located between the detected ribs and is filled with a nonmagnetic member, They are joined together.
請求項5の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングは、請求項4に記載の構成において、非磁性部材が、パルサー本体と色彩の異なる材料又は透明な材料からなるものである。 A pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to a fifth aspect of the present invention is the magnetic rotary encoder according to the fourth aspect, wherein the nonmagnetic member is made of a material having a color different from that of the pulsar main body or a transparent material.
請求項1の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングによれば、磁気パターンがパルサー本体のパターンと対応し、すなわち着磁ピッチが被検出リブの位相間隔と対応するため、着磁ピッチの管理が容易であり、磁気パターンを目視によって容易に確認することができ、このため、組み込み作業を容易化することができるばかりでなく、組み込みミスも防止することができる。また、被検出リブの位相間隔又は径方向長さが円周方向一箇所で異なるパターンを有することによって、例えばピストンの上死点等の特定ポジションを検出可能としたものや、内外周にマルチトラックをなすパターンなども、容易に形成することができる。また、パルサー本体は、円周方向分割形状であるため、熱膨張や熱収縮によるストレスを受けにくく、耐久性を向上することができる。 According to the pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to the first aspect of the present invention, the magnetic pattern corresponds to the pattern of the pulsar body, that is, the magnetization pitch corresponds to the phase interval of the detected rib. And the magnetic pattern can be easily confirmed by visual observation. Therefore, not only an assembling operation can be facilitated but also an assembling mistake can be prevented. In addition, by having a pattern in which the phase interval or radial length of the rib to be detected is different in one place in the circumferential direction, for example, it is possible to detect a specific position such as a top dead center of the piston, The pattern etc. which form can also be formed easily. Moreover, since the pulsar main body has a circumferentially divided shape, it is less susceptible to stress due to thermal expansion and contraction, and durability can be improved.
請求項2の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングによれば、各被検出リブが内周側又は外周側で円周方向に互いに連続しているため、射出成形等によって容易に成形することができる。 According to the pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to the second aspect of the present invention, since the detected ribs are continuous with each other in the circumferential direction on the inner peripheral side or the outer peripheral side, they are easily formed by injection molding or the like. Can do.
請求項3の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングによれば、パルサー本体を一方向の磁界により全周均一に磁化するだけで、被検出リブのパターンと対応する磁気パターンの書き込みが行われるため、多極着磁の必要がなく、安価に製作することができる。 According to the pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to the third aspect of the present invention, the magnetic pattern corresponding to the pattern of the rib to be detected is written only by magnetizing the pulsar main body uniformly by the magnetic field in one direction. Therefore, there is no need for multipolar magnetization, and it can be manufactured at low cost.
請求項4の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングによれば、各被検出リブが、その両側に充填され接合された非磁性部材によって支持されるため、被検出リブの変形による着磁ピッチの変化、ひいては検出精度の低下を防止することができる。 According to the pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to the fourth aspect of the present invention, each detected rib is supported by the nonmagnetic member filled and joined on both sides thereof, so that the magnetization pitch due to the deformation of the detected rib , And hence a decrease in detection accuracy can be prevented.
請求項5の発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングによれば、請求項4の非磁性部材が、パルサー本体と色彩の異なる材料又は透明な材料からなるため、パルサー本体の被検出リブによる磁気パターンを目視によって明瞭に識別することができ、このため請求項1と同様、組み込み作業を容易化することができるばかりでなく、組み込みミスも防止することができる。
According to the pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to the invention of claim 5, the nonmagnetic member of
以下、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリング14を備えた密封装置1を、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図2は、本発明の第一の形態によるパルサーリング14を示す断面斜視図、図3は、図2のパルサーリング14を被検出リブ142aの延長方向と直交する方向に切断して示す断面図、図4は、図2のパルサーリング14におけるパルサー本体142の磁気パターンを示す図である。
Hereinafter, preferred embodiments of a pulsar ring for a magnetic rotary encoder according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a half sectional view showing a mounting state in which a
まず図1において、参照符号1は密封装置、参照符号2は回転軸、参照符号3は、回転軸2の外周に存在する非回転のシールハウジングである。回転軸2は、請求項1に記載された回転体に相当するものである。
First, in FIG. 1,
密封装置1は、シールハウジング3に圧入嵌着される取付環11と、この取付環11に一体的に設けられたサイドリップ12及びラジアルリップ13と、回転軸2の外周面に装着されるパルサーリング14とを備える。また、密封装置1の大気側には、磁気抵抗素子からなる磁気センサ4が配置され、シールハウジング3側に固定されている。
The
取付環11は、鋼板等の金属板を打ち抜きプレス加工することによって製作されており、サイドリップ12及びラジアルリップ13は、ゴム状弾性材料で成形されると共に、その基部が取付環11に加硫接着されている。また、パルサーリング14は、スリンガ141と、このスリンガ141に一体的に設けられたパルサー本体142からなる。
The
パルサーリング14におけるスリンガ141は、請求項1に記載された環状のホルダに相当するものであって、鋼板等の金属板を打ち抜きプレス加工することにより製作され、円盤状に展開するシールフランジ141aと、その内周から機内側へ延びて回転軸2の外周面に密嵌されるスリーブ部141bとを有する。そして、サイドリップ12の先端部は、前記シールフランジ141aの内側面に摺動可能に密接され、ラジアルリップ13の先端部は、前記スリーブ部141bの外周面に摺動可能に密接されている。
The
パルサーリング14におけるパルサー本体142は、ゴム状弾性材料又は合成樹脂材料にフェライト等の磁性粉末を混合した材料からなり、射出成形など、密閉型の成形方法によって、スリンガ141におけるシールフランジ141aの外側面に、成形と同時に一体的に加硫接着したものである。このパルサー本体142は、図2及び図4に示されるように、シールフランジ141aの半径方向に延びると共に等位相間隔で形成された多数の被検出リブ142aと、その内周端部同士を互いに連続するように円周方向に延びる環状部142bからなり、円周方向に隣接する被検出リブ142a,142a間は、シールフランジ141aが露出した切欠部142cとなっている。
The
パルサー本体142は、一方向の磁界によって全周均一に磁化されている。このため図3に示されるように、各被検出リブ142aは、互いに同じ極性をもって着磁され、すなわち互いに同方向の磁界を有する。そして、図1に示される磁気センサ4の検出面は、パルサーリング14におけるパルサー本体142に、軸方向に近接対向しており、このパルサーリング14と磁気センサ4によって、磁気式ロータリエンコーダが構成されている。
The
以上の構成において、図1に示される密封装置1は、非回転のシールハウジング3の内周に取付環11を介して取り付けられたサイドリップ12及びラジアルリップ13の全周が、回転軸2と共に回転するパルサーリング14のスリンガ141のシールフランジ141a及びスリーブ部141bと密接摺動されることによって、密封機能を奏するものである。
In the above configuration, the
また、パルサーリング14は、回転軸2と一体的に回転するので、磁気センサ4の検出面の前方を、パルサー本体142の被検出リブ142aが、円周方向へ順次通過する。そして、各被検出リブ142aの磁界の強度は、図3に破線で示されるように分布しているため、磁気センサ4は、これを横切る磁束の変化に対応した波形のパルス信号Pを発生する。したがって、磁気センサ4から出力されるパルス信号Pの周波数は、回転軸2の回転数に比例しており、このパルス列から、回転軸2の回転速度や回転角を検出し、各種の制御に供することができる。
Further, since the
この形態によるパルサーリング14は、パルサー本体142が一方向の磁界により全周均一に磁化されたものであるため、磁気パターンがパルサー本体142の形状パターンと対応する。すなわち、図3に示されるように、着磁ピッチが被検出リブ142aの位相間隔αと対応し、ひいては、パルサー本体142を成形する金型の加工精度に依存される。このため、異なる磁極を交互に着磁するための高精度の多極着磁装置などを用いることなく、単純な一方向磁界による着磁装置で磁気パターンを書き込むことができ、しかも着磁ピッチの精度を向上することができる。また、磁気パターンがパルサー本体142(被検出リブ142a)の形状パターンと対応するため、これを目視によって容易に確認することができ、回転軸2へ組み込む際の円周方向の位置合わせなどを、容易に行うことができ、装着ミスなども防止することができる。
In the
また、パルサー本体142は、図4に示されるように、被検出リブ142aが半径方向へ細長く延びる形状とするので、成形において、未硬化のゴム材料又は合成樹脂材料が充填される際に細長い流れとなり、材料中の磁性粉末の配向性が得られやすい。このため全周均一な着磁を行いやすく、結果的に、着磁精度の高い高性能のパルサーリング14を得ることができる。また、被検出リブ142aが円周方向分割形状であるため、被検出リブ142aは、使用中の熱膨張や熱収縮によるストレスを受けにくく、硬化割れなどに対するタフネスを向上することができる。
Further, as shown in FIG. 4, the pulsar
また、サイドリップ12及びラジアルリップ13は、スリンガ141と密接摺動されることによって、発熱するが、この形態のように、パルサー本体142の切欠部142cにおいて、スリンガ141のシールフランジ141aが露出しているので、シールフランジ141aを介して効率良く放熱が行われる。
Further, the
次に図5は、本発明の第二の形態によるパルサーリング14を示す断面斜視図、図6は、図5のパルサーリング14を被検出リブ142aの延長方向と直交する方向に切断して示す断面図である。この第二の形態において、先に説明した第一の形態と異なるところは、各被検出リブ142a,142aの間に、非磁性部材143が充填されている点にある。非磁性部材143は、例えば硬質のゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなるものであって、パルサー本体142と連続した平面をなすように形成されており、スリンガ141のシールフランジ141a及びパルサー本体142の双方と密着状態に一体接合されている。
Next, FIG. 5 is a cross-sectional perspective view showing the
この構成によれば、細長い形状に形成された被検出リブ142a,142a,…が、円周方向両側から硬質のゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなる非磁性部材143によって支持され、強度が補償される。このため、被検出リブ142a,142a,…の変形による着磁ピッチの変化を防止し、ひいては検出精度の低下を防止することができる。
According to this configuration, the
この場合、パルサー本体142は、磁性粉末を混合した有色材料であるため、好ましくは非磁性部材143を透明、あるいはパルサー本体142と色彩の異なるなゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなるものとする。このようにすれば、目視によって、着磁部であるパルサー本体142の形状パターンを明瞭に識別することができる。このため、回転軸2へ組み込む際の円周方向の位置合わせなどを、容易に行うことができる。
In this case, since the
次に、図7、図8及び図9は、それぞれパルサー本体142のパターンの異なるパルサーリング14を示す説明図である。このうち、図7及び図8のパルサーリング14は、例えばエンジンのクランク角検出のためにクランクシャフトに装着される磁気式ロータリエンコーダにおいて、エンジンの点火時期制御等の目的で、パルサー本体104bの円周方向一箇所に、例えばピストンの上死点(TDC)等の特定のポジションを検出するためのポジション検出部142dを設けたものである。
Next, FIG. 7, FIG. 8 and FIG. 9 are explanatory views showing pulsar rings 14 having different patterns of the pulsar
詳しくは、図7におけるポジション検出部142dは、パルサー本体142における被検出リブ142aの等配部分の位相間隔αに対し、位相間隔が2αの部分を円周方向一箇所に設けたものであり、図8におけるポジション検出部142cは、径方向長さを外径側へ長くした特定ポジション検出用の被検出リブ142a’を円周方向一箇所に設け、その他の被検出リブ142aは短い均等な長さとしたものである。また、図8に示されるものでは、被検出リブ142aの回転軌跡に対向する回転数及び回転角検出用の磁気センサ4Aと、被検出リブ142aの回転軌跡よりも外周側で被検出リブ142a’の外径部の回転軌跡に対向するTDC等の特定ポジション検出用の磁気センサ4Bとを有する。
Specifically, the
本発明によれば、このようなポジション検出部142dも、パルサー本体142を成形する金型の加工精度によって、高い位置精度で設けることができる。また、ポジション検出部142dの位置も、他の部分とのパターンの相違によって、目視で容易に確認することができ、このため、パルサーリング14を回転軸2へ組み込む際に、ピストンの上死点となるクランク角と、ポジション検出部142dとを、目視により容易に位置合わせすることができ、組み込み作業を容易化することができるばかりでなく、組み込みミスも防止することができる。
According to the present invention, such a
なお、ポジション検出部142dとしては、図7及び図8の形態以外にも、例えば円周方向一箇所で被検出リブ142aの幅や本数を変えるなど、他の手段を採用することができる。
In addition to the forms shown in FIGS. 7 and 8, other means such as changing the width and number of the
また、図9に示されるパルサーリング14は、パルサー本体142が、互いに同心の複数の円周に沿って形成されたマルチトラックをなすものである。詳しくは、パルサー本体142は、スリンガ141のシールフランジ141aにおける内周側に偏在して設けられた内周トラックT1と、前記シールフランジ141aにおける外周側に偏在して設けられた外周トラックT2を有し、パルサーリング14の外側には、内周トラックT1と対向する磁気センサ4Cと、外周トラックT2と対向する磁気センサ4Dが配置される。
Further, the
内周トラックT1は、半径方向に延びると共に内周端部同士が環状部142bを介して互いに連続した多数の被検出リブ142eからなり、外周トラックT2は、半径方向に延びる多数の被検出リブ142fからなる。内周トラックT1の被検出リブ142eと、外周トラックT2の被検出リブ142fは、互いに同じ位相間隔αで、かつαよりも小さい角度βだけ互いに異なる位相をもって形成され、内周トラックT1の被検出リブ142eの外周端部と外周トラックT2の被検出リブ142fの内周端部は、一部で互いに繋がっている。
The inner peripheral track T1 is composed of a large number of detected
すなわち図9に示されるパルサーリング14によれば、被検出リブ142e,142fの位相差βによって、磁気センサ4Cと磁気センサ4Dからの出力波形に位相差を生じるので、回転数や回転角のほか、回転方向も検出可能である。
That is, according to the
被検出リブ142eの外周端部と被検出リブ142fの内周端部が繋がったパターンであるため、このパルサーリング14の製造においては、成形の際に、環状部142b側からの成形材料の充填によって、成形材料が内周側から全ての被検出リブ142e,142fへ賦形されるので、このような磁気パターンも容易に、かつ高精度で形成することができる。
Since the outer peripheral end of the detected
図9に示されるパルサーリング14では、内周トラックT1の被検出リブ142eと、外周トラックT2の被検出リブ142fを、互いに同数(同じ位相間隔α)としたが、互いに異なる位相間隔(異なる数)とすることによって、異なる分解能を設定することもできる。そして、図7、図8及び図9に示されるパターンにおいても、図5及び図6と同様、各被検出リブ間に、透明又は色彩の異なる硬質のゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなる非磁性部材143を充填して一体接合した構造とすることができる。
In the
また、本発明は、図1のような密封装置1と一体型のものではないパルサーリング、すなわちホルダが密封装置の回転側密封要素を構成しないパルサーリングについても同様に実施することができ、また、円筒状のホルダの外周面にパルサーリング(被検出リブ)を形成したものについても適用することができる。
Further, the present invention can be similarly applied to a pulsar ring that is not integrated with the
1 密封装置
14 パルサーリング
141 スリンガ(環状のホルダ)
141a シールフランジ
141b スリーブ部
142 パルサー本体
142a,142a’,142e,142f 被検出リブ
142b 内周部
142c 切欠部
142d ポジション検出部
143 非磁性部材
2 回転軸(回転体)
3 シールハウジング
4,4A〜4D 磁気センサ
1 Sealing
3
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