JP2005349605A - Ink jet recording method and ink jet recorder - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置に関し、特に記録素子の集積密度が高く、吐出するインク滴が少量であるような記録ヘッドを用い、高精細な画像を形成する際の記録技術に関するものである。 The present invention relates to an ink jet recording method and an ink jet recording apparatus, and more particularly to a recording technique for forming a high-definition image using a recording head having a high integration density of recording elements and a small amount of ejected ink droplets. is there.
インクジェット記録装置は、近年、高画質化・高速化・低コスト化が急速に進んでおり、広く市場に普及して来ている。このようなインクジェット記録装置においては、記録ヘッドに構成された複数の記録素子からインク滴を吐出させて画像の記録を行う。よって、より一層の高解像度化や高速化を実現するためには、記録ヘッドから吐出させるインク滴の少量化や吐出周波数の向上、また、より多数の記録素子をより高密度に集積配列させる技術などが要求される。 In recent years, inkjet recording apparatuses have been rapidly increasing in image quality, speeding up, and cost reduction, and have been widely spread in the market. In such an ink jet recording apparatus, an image is recorded by ejecting ink droplets from a plurality of recording elements formed in the recording head. Therefore, in order to achieve higher resolution and higher speed, a technology that reduces the amount of ink droplets ejected from the recording head, improves the ejection frequency, and arranges a larger number of recording elements in a highly dense array. Etc. are required.
一つの記録素子から吐出するインク滴をより少量にした場合、一回の吐出で形成されるドットの面積も小さくなる。よって、特に高濃度の画像を記録する場合には、単位面積への吐出回数が増加し、記録速度の低下を招いてしまう恐れがある。 When the amount of ink droplets ejected from one recording element is reduced, the area of dots formed by one ejection is also reduced. Therefore, particularly when a high-density image is recorded, the number of ejections per unit area may increase, leading to a decrease in recording speed.
このような問題に対応し、大小2種類のインク滴を併用することによって、高精細で高速度な記録を実現する構成が既に提案されている(例えば特許文献1参照。)。特許文献1によれば、テキストのような文書画像を高速に記録する場合には、主に大きいインク滴を適用している。一方、写真画像を高精細に記録する場合には、主に小さいインク滴を適用している。更に、複数の大きさのドットを同時に使い分けることにより、より階調性の高い画像を記録する技術も開示されている。
In response to such a problem, a configuration has been proposed in which high-definition and high-speed recording is realized by using two types of large and small ink droplets together (for example, see Patent Document 1). According to
しかしながら、近年の集積密度の高く小液滴な記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置においては、周波数の高い状態で記録を行った場合に、「端部よれ」と呼ばれる新たな問題が確認される場合があった。 However, in a recent inkjet recording apparatus using a recording head having a high integration density and a small droplet, when recording is performed at a high frequency, a new problem called “shaft edge” is confirmed. was there.
図1は、上記「端部よれ」を説明するための模式図である。ここでは、記録媒体に対し、一様なシアンのベタ画像を記録する場合の記録状態を示している。記録ヘッド1100は、多数の記録素子が高密度に配列された記録素子列C1を具備しており、各記録素子から所定の周波数でインク滴を吐出しながら、図の矢印の方向に移動走査している。斜線で示した部分は、吐出されたシアンのインク滴によって記録媒体に記録された領域を示している。図からも判るように、記録走査の開始当初においては、記録素子列の幅に相当する幅の画像が記録媒体にも形成されている。しかし、記録走査が進むにつれて、画像の記録幅が矢印の方向に縮退してしまっている。これは、両端部近傍に位置する記録素子から吐出されたインク滴が、記録素子列の中央方向に向かって内射していることを示している。このような現象を本明細書においては「端部よれ」と称することとする。
FIG. 1 is a schematic diagram for explaining the “end-to-end”. Here, a recording state in the case where a uniform cyan solid image is recorded on the recording medium is shown. The
「端部よれ」は以下に説明する原理によって起こると考えられている。吐出したインク滴の周囲の空気はインク滴と同じ方向に移動し、減圧状態となる領域を形成する。これに対し、減圧されていない両側領域の空気は減圧方向に移動する気流となり、両端部のインク滴を側面から湾曲させるのである。このような現象は、多数の記録素子が高密度に配列され、且つ高周波数で駆動した場合に特に顕著に現れることも確認されている。但し、より低い周波数でインクを吐出させる場合においても「端部よれ」が発生しないわけではない。「端部よれ」の度合いは、吐出するインク滴に対する気流の強さと、飛翔するインク滴の運動エネルギに依存するもので、記録中に発生する気流が強いほど、また、インク滴の運動エネルギが小さいほど着弾位置のずれ量は大きくなると考えられている。更に、最端部に位置する記録素子によるドットの着弾位置が、最も大きくずれ易いということも確認されている。このような「端部よれ」が発生した状態で記録を続けると、形成された画像には各記録走査のつなぎ部で白スジなどの画像弊害が目立つようになる。 It is believed that “end-to-end” is caused by the principle described below. The air around the ejected ink droplet moves in the same direction as the ink droplet, and forms a region where the pressure is reduced. On the other hand, the air in both side regions that are not decompressed becomes an air flow that moves in the decompression direction, and the ink droplets at both ends are curved from the side surfaces. It has also been confirmed that such a phenomenon appears particularly remarkably when a large number of recording elements are arranged at high density and driven at a high frequency. However, even when the ink is ejected at a lower frequency, the “edge deflection” does not occur. The degree of “shake edge” depends on the strength of the air flow with respect to the ejected ink droplets and the kinetic energy of the flying ink droplets. The stronger the air flow generated during recording, the more the kinetic energy of the ink droplets. It is thought that the smaller the amount of landing position deviation, the smaller. Further, it has been confirmed that the dot landing position by the recording element located at the extreme end is most easily shifted. If recording is continued in a state where such “edge deflection” has occurred, image defects such as white stripes will become conspicuous in the formed image at the connecting portion of each recording scan.
「端部よれ」による画像弊害を低減することを目的として、既にいくつかの記録方法が提案されている(例えば特許文献2および特許文献3参照。)。特許文献2によれば、記録素子列のうち最端部近傍に位置する記録素子からは、より内側の記録素子への気流の影響を抑制するために、防風液滴となる無色の液体を吐出させる構成が開示されている。このような構成であれば、実際に画像を形成する有色インクのドットは、記録素子列の最端部から吐出されることはない。よって、気流の影響を受けにくくなるので、記録媒体においても略正規の位置に着弾され、形成された画像においても白スジのような画像弊害が確認され難い。一方、最も位置ずれが置きやすい端部近傍のドットは、実際の画像とは無関係の無色透明な液体によって形成されるので、画像に影響を与えないのである。
Several recording methods have already been proposed for the purpose of reducing the adverse effects of the image on the edge (see, for example,
しかしながら、上記特許文献2の方法によれば、実際の画像とは無関係な透明な液体を通常のインクとは別に用意しなければならない。従って、記録装置としては、返って大掛かりなものとなってしまったり、消耗品が増えてコストが増加してしまったりと新たな問題が発生する。パーソナルユーザ向けのインクジェット記録装置においては、小型で且つ安価に提供することが近年特に重要視されているので、上記特許文献2の方法は、あまり現実的な方法とは言い難い状態であった。
However, according to the method of
また、特許文献3によれば、一般に適用されるマルチパス記録時のマスクパターンを利用することによって、「端部よれ」による白スジを見立たなくさせる記録方法が開示されている。マルチパス記録とは、記録媒体の同一画像領域に対し、記録ヘッドの複数回の記録走査によって画像を形成する記録方法である。各記録走査においては、記録すべき画像データの全てが記録されるわけではなく、一般にはマスクパターンによって、画像データに対する記録の有無が決定されている。このようなマルチパス記録方法を適用することは、記録媒体の同一画像領域に対し、異なる2種類の記録素子によって画像を記録するので、製造工程上どうしても発生する記録素子間の記録ばらつきなどを緩和することが出来、滑らかな画像を形成することが出来るのである。特許文献3によれば、最端部近傍に位置する記録素子からの記録率が他の領域に対し低く設定されたマスクパターンを適用する構成が開示されている。このような構成を採用すれば、「端部よれ」によって着弾位置がずれたドットの数を抑制し、白スジを低減させることが出来るのである。よって現在では、特許文献3の構成を採用する記録装置が多く提供されている。
しかしながら特許文献3に記載の方法によれば、記録率が記録素子列の端部以外(主に中央部)に集中するため、本来のマルチパス記録の効果は抑制される傾向にある。すなわち、記録素子列の中央部に着弾よれや不吐出が発生し易い記録素子が存在した場合でも、両端部の記録素子の記録率を抑える分、この領域の記録率は高めに設定されるので、着弾よれや不吐出が起こる記録素子の記録回数を十分に抑え込むことが出来ないからである。結果、「端部よれ」による白スジか、あるいは着弾よれや不吐出によるスジのどちらかは、視覚的に目立つ程度に発生してしまうという状況を免れ得なかった。
However, according to the method described in
更に、記録素子列の各領域で記録率の分布に偏りが生じることは、記録素子間に吐出回数に格差を生じさせる。この場合、吐出回数の多い記録素子は、吐出特性の劣化が他に比べて早い時期に進んでしまう。記録ヘッドにおいては、記録素子が一つでも吐出不良となったときに、使用が不適当と判断されるので、局所的に一部の記録素子の記録頻度が高い特許文献3に記載の方法は、記録ヘッドの寿命を短くしてしまうことに繋がる。
Furthermore, the deviation in the distribution of the recording rate in each region of the recording element array causes a difference in the number of ejections between the recording elements. In this case, the recording element having a large number of ejections proceeds earlier in the deterioration of ejection characteristics than others. In the recording head, when even one recording element has an ejection failure, it is determined to be inappropriate for use. Therefore, the method described in
以上説明したように、近年の小液滴の記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置においては、「端部よれ」の問題を好適な状態で解決するには至っていなかった。 As described above, in an inkjet recording apparatus using a recent recording head of small droplets, the problem of “end edge” has not been solved in a suitable state.
本発明は上記問題点を解決する為になされたものであり、その目的とするところは、小液滴の記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置においても、「端部よれ」に起因する白スジなどを極力低減しつつ、ムラの無い滑らかな画像を提供することである。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and the object of the present invention is white streaks caused by “end-to-end” even in an ink jet recording apparatus using a small droplet recording head. Is to provide a smooth image without unevenness.
そのために本発明では、同一色のインクを吐出する複数の記録素子が所定の方向へ配列して成る記録素子列を、前記所定の方向とは異なる方向に複数並列して構成されたインクジェット記録ヘッドを用い、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録方法において、前記画像データに基づいて、前記複数の記録素子列の内の第1の記録素子列に含まれる複数の記録素子が吐出を行う吐出データをカウントする工程と、前記カウント工程によって得られた値に基づいて、前記第1の記録素子列とは異なる第2の記録素子列に含まれる複数の記録素子の一部に前記画像データとは異なる吐出データを付加する工程と、前記第1の記録素子列、および前記第2の記録素子列により、記録媒体に対してインクを吐出して記録を行う記録工程と、からなり、前記記録工程において、前記第2の記録素子列は、前記付加工程によって付加した後の吐出データに従って記録を行うことを特徴とする。 Therefore, in the present invention, an ink jet recording head comprising a plurality of recording element arrays in which a plurality of recording elements that eject ink of the same color are arranged in a predetermined direction and arranged in parallel in a direction different from the predetermined direction. In the ink jet recording method for forming an image on a recording medium based on image data, a plurality of recording elements included in a first recording element array of the plurality of recording element arrays is based on the image data. Based on the process of counting ejection data to be ejected and the value obtained by the counting process, a part of a plurality of recording elements included in a second recording element array different from the first recording element array Recording is performed by ejecting ink onto a recording medium by the step of adding ejection data different from the image data, and the first recording element array and the second recording element array. And Cormorant recording step consists, in the recording step, the second recording element array, and performing printing in accordance with ejection data after the addition by said adding step.
また、同一色のインクを吐出する複数の記録素子が所定の方向へ配列して成る記録素子列を、前記所定の方向とは異なる方向に複数並列して構成されたインクジェット記録ヘッドを用い、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置において、前記画像データに基づいて、前記複数の記録素子列の内の第1の記録素子列に含まれる複数の記録素子が吐出を行う吐出データをカウントする手段と、前記カウント工程によって得られた値に基づいて、前記第1の記録素子列とは異なる第2の記録素子列に含まれる複数の記録素子の一部に前記画像データとは異なる吐出データを付加する付加手段と、を有し、前記第1の記録素子列、および前記第2の記録素子列による記録媒体への記録において、前記第2の記録素子列は、前記付加手段によって付加された後の吐出データに従って記録を行うことを特徴とする。 In addition, an image is formed by using an ink jet recording head in which a plurality of recording element arrays in which a plurality of recording elements ejecting the same color ink are arranged in a predetermined direction are arranged in parallel in a direction different from the predetermined direction. In an ink jet recording apparatus that forms an image on a recording medium based on data, a plurality of recording elements included in a first recording element array of the plurality of recording element arrays discharges based on the image data Based on the means for counting data and the value obtained by the counting step, the image data and a part of the plurality of recording elements included in the second recording element array different from the first recording element array Adding means for adding different ejection data, and in the recording on the recording medium by the first recording element array and the second recording element array, the second recording element It is characterized by performing printing in accordance with ejection data after being added by the adding means.
本発明によれば、第1の記録素子列で生じる「端部よれ」に起因する白スジを、第2の記録素子列の記録素子によって補間することができるので、マルチパス記録のマスクパターンの記録率分布に偏りを持たせなくとも、「端部よれ」に起因する白スジを効果的に補正することが可能となる。 According to the present invention, white streaks caused by “end edge” generated in the first recording element array can be interpolated by the recording elements in the second recording element array. Even if there is no bias in the recording rate distribution, it is possible to effectively correct white streaks caused by “edge deflection”.
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図2は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の内部構成を説明するための概略図である。記録装置本体は、筐体3000、a方向に往復走査するキャリッジ2000、記録媒体5000(主に紙)を供給する給紙機構4000、画像の記録を行った記録媒体5000をc方向へ排出する排紙機構などを備えている。排紙機構は、給紙機構4000より供給された記録媒体5000を、キャリッジ2000の移動走査に伴い所定量ずつ搬送し、最終的には、記録を完了した記録媒体5000を、筐体3000の外部へと排出する。キャリッジ2000には記録ヘッドカートリッジ1000が矢印bの方向へ装着可能となっており、記録ヘッドカートリッジ1000は、位置決め手段及び電気接点により所定の状態に固定支持される。
FIG. 2 is a schematic diagram for explaining an internal configuration of an ink jet recording apparatus applicable to the present invention. The recording apparatus main body includes a
図3は、記録ヘッドカートリッジ1000の構成を説明するための斜視図である。記録ヘッドカートリッジ1000は、主に記録ヘッド1100、タンクホルダ1200、インクタンク1300〜1600などで構成されている。また、記録ヘッド1100にはインクを滴として吐出するための複数の記録素子が設けられている。各記録素子からは、キャリッジ2000との電気接点より受信する記録データに応じて、所定のタイミングでインクが吐出される。同時に、キャリッジ2000が、所定の速度で図2に示したa方向に移動走査することにより、記録媒体5000に画像が記録される。
FIG. 3 is a perspective view for explaining the configuration of the
各色のインクタンク1300〜1600は、タンクホルダ1200に対し着脱自在であり、ここでは1300がブラック(Bk)インクを、1400がシアン(C)インクを、1500がマゼンタ(M)インクを、1600がイエロー(Y)インクをそれぞれ貯蔵している。インクタンク1300〜1600は、それぞれ独立にタンクホルダ1200に装着されることにより、記録ヘッド1100と流体的に接続され、この状態で各記録素子へのインク供給が可能となる。
The
図4は、本実施例で適用する記録ヘッド1100の吐出口配列を説明するための平面図である。記録ヘッド1100の吐出面には、図の様に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(Bk)のインクを吐出する複数の吐出口が配列されている。本実施例においては、シアン(C)およびマゼンタ(M)について、2段階の体積のインク滴を吐出可能としており、C1およびC2が相対的に吐出量の大きいシアンの吐出口(以下、大記録素子と称す)、SC1およびSC2が相対的に吐出量の小さいシアンの吐出口(以下、小記録素子と称す)、M1およびM2がマゼンタの大記録素子、SM1およびSM2がマゼンタの小記録素子をそれぞれ示している。C1とC2およびSC1とSC2は、互いに半ピッチずれた位置関係となっており、記録媒体には配列ピッチの倍の密度で記録が行える構成となっている。マゼンタについても同様である。
FIG. 4 is a plan view for explaining the ejection port array of the
一方、テキスト文書などに主体的に用いられ、写真画像にはほとんど使用されないブラック(Bk)や、記録されたドットが視覚的に確認され難く、画像の粒状度に対し影響が少ないイエロー(Y)については、1種類の吐出口列により1段階の体積のインク滴を吐出させる構成となっている。但し、ブラック(Bk)については、他色よりも大きな幅の吐出口列を有しており、テキスト文書などのようにブラック(Bk)のみを用いて記録を行う場合に、より高速に画像が完成されるように考慮されている。 On the other hand, black (Bk), which is mainly used for text documents and hardly used for photographic images, and yellow (Y), which is difficult to visually confirm recorded dots and has little influence on image granularity. Is configured to eject ink droplets of a single volume by one type of ejection port array. However, black (Bk) has an ejection port array having a width larger than that of other colors, and an image can be printed at a higher speed when recording is performed using only black (Bk) as in a text document. Considered to be completed.
各吐出口に通じる記録素子の内部には、電気熱変換体が配備されており、当該電気熱変換体に通電加熱することでインク中に気泡が生じ、その発泡圧力によってインクが吐出される。吐出量の異なる2種類の吐出口列においては、図にも示すように吐出口の大きさも異なっているが、内部に設置された電気熱変換素子の大きさも異なっている。より高速な記録を行う場合には、大記録素子による吐出を主体的に用い、より高精細な記録を行う場合には小記録素子を主体的に用いるように記録動作の制御が行われる。 An electrothermal converter is provided inside the recording element that communicates with each discharge port. When the electrothermal converter is energized and heated, bubbles are generated in the ink, and the ink is discharged by the foaming pressure. In the two types of discharge port arrays having different discharge amounts, the size of the discharge port is different as shown in the figure, but the size of the electrothermal conversion element installed inside is also different. The recording operation is controlled so that ejection by a large recording element is mainly used for higher-speed recording, and the small recording element is mainly used for higher-definition recording.
図5は、本実施例における記録状態を、図1と比較しながら説明するための模式図である。比較的濃度の高い一様なシアン画像を記録する場合、従来では大記録素子のみの記録となっていたが、本実施形態においては大記録素子と小記録素子との両方を用いて記録を行っている。すなわち、C1のみの記録では、図1と同様に、記録走査が進むにつれて、記録幅が縮退してしまっているが、C1に続くSC2によって、着弾位置がずれた部分に対応する補間記録を行えば、画像上の白スジは排除もしくは低減されるのである。なお、ここでは補間する為の記録素子として、SC2列の両側の最端部1記録素子ずつを使用する例で説明しているが、実際にはC1列の記録で発生する白スジの大きさや、SC2列の吐出量および記録素子配列ピッチなどを考慮し、状況に応じて適切な数の記録素子を用いればよい。また、ここでは簡単のため、C1に対するSC2による補間記録について説明したが、実際に一様なシアン画像を記録する場合には、C2に対するSC1による補間記録も同時に行われている。 FIG. 5 is a schematic diagram for explaining the recording state in the present embodiment in comparison with FIG. In the case of recording a uniform cyan image having a relatively high density, the recording is conventionally performed only by the large recording element, but in the present embodiment, recording is performed using both the large recording element and the small recording element. ing. That is, in the recording of only C1, as in the case of FIG. 1, the recording width is reduced as the recording scanning progresses, but the interpolation recording corresponding to the portion where the landing position is shifted is performed by SC2 following C1. For example, white streaks on the image are eliminated or reduced. Here, an example is described in which one recording element at the extreme end on both sides of the SC2 column is used as the recording element for interpolation. However, in actuality, the size of white stripes generated in the recording of the C1 column In consideration of the discharge amount of the SC2 row, the printing element arrangement pitch, and the like, an appropriate number of printing elements may be used depending on the situation. Here, for simplicity, the interpolation recording by SC2 for C1 has been described, but when actually recording a uniform cyan image, the interpolation recording by SC1 for C2 is also performed at the same time.
図6は、本実施例で適用するインクジェット記録装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。602はCPUであり、外部に接続されたホスト装置601から入力される画像信号に従い、記録動作や装置内のメンテナンス等の記録装置全体の制御を行っている。CPU602が行う処理プログラムは、ROM603に格納されており、RAM604は、処理中の画像信号を一時的に保存するなどのワークエリアとして利用されている。605は記録ヘッド1101を駆動するための記録ヘッド駆動ドライバであり、607は記録ヘッド1101を搭載したキャリッジ2000を移動走査するためのキャリッジモータドライバである。また、610は記録媒体を搬送するための搬送モータであり、609は搬送モータ610を駆動するための搬送モータドライバである。CPU602は、ホスト装置601より入力した画像信号に対し所定の画像処理を行い、記録ヘッドドライバ605を制御して、記録ヘッド1101にインクの吐出を行わせる。また、同時にキャリッジモータドライバ607を制御することによって、キャリッジ2000を主走査方向に移動走査させ、これにより記録媒体には1回の記録走査分の画像が形成される。1回の記録主走査と、搬送モータ610による記録媒体の所定量の搬送とを、交互に行うことにより、記録媒体に順次画像が形成されて行く。
FIG. 6 is a block diagram for explaining the configuration of the control system of the ink jet recording apparatus applied in this embodiment. A
612は、記録ヘッド1101に対するメンテナンスを行う回復機構であり、611は回復機構612を駆動するための回復系ドライバである。CPU602は、非記録時や記録中の所定のタイミングに、回復系ドライバ611を制御し、記録ヘッド1101に対するメンテナンス処理を行う。
図7は、実際に記録を行う際に、本実施例のCPU602が行う記録処理の一例を説明するためのフローチャートである。
FIG. 7 is a flowchart for explaining an example of a recording process performed by the
ホスト装置601より記録開始命令が入力されると、CPU602はホスト装置601より所定量の画像データを入力する(ステップS701)。続いて入力した画像データを、各記録ヘッドの各記録素子に対応するようにラスタデータに展開し、RAM604内のプリントバッファに一時的に格納する(ステップS702)。続くステップ703では、プリントバッファ内に1回の記録走査分の画像データが格納されたか否かを判断し、格納されていない場合にはステップS701に戻り、1走査分の画像データが格納されるまでステップS701〜ステップS703を繰り返す。
When a recording start command is input from the
ステップS703で1走査分の画像データが格納されたと判断された場合、ステップS704へ進み、大記録素子列(C1、C2、M1、M2)に相当するプリントバッファに格納された吐出データのカウントを行う。 If it is determined in step S703 that image data for one scan has been stored, the process advances to step S704 to count the ejection data stored in the print buffer corresponding to the large printing element array (C1, C2, M1, M2). Do.
続くステップS705では、ステップS704で得られたカウント値に対応して、小記録素子列(SC1、SC2、SM1、SM2)が記録するべき補間データの作成を行う。カウント値とこれに対する補間データの対応は、例えばROM603に格納されたテーブルを参照するなどの構成を採っても良い。
In the subsequent step S705, interpolation data to be recorded by the small recording element arrays (SC1, SC2, SM1, SM2) is created corresponding to the count value obtained in step S704. The correspondence between the count value and the interpolation data corresponding thereto may be configured such that, for example, a table stored in the
その後、ステップS705で補間されたデータをオリジナルのデータに付加した新たな記録データを作成し、1回分の記録走査を行う(ステップS706)。 Thereafter, new print data is created by adding the data interpolated in step S705 to the original data, and a single print scan is performed (step S706).
ステップS707では、1ページ分の記録が全て記録したか否かの判断を行い、記録が終了したと判断された場合には、本モードを終了する。一方、1ページ分の記録は未だ終了していないと判断された場合にはステップS701に戻り、次の記録走査のための画像データを入力する。 In step S707, it is determined whether or not all of the recording for one page has been recorded. If it is determined that the recording has been completed, this mode is terminated. On the other hand, if it is determined that the recording for one page has not been completed yet, the process returns to step S701 to input image data for the next recording scan.
以上説明したように本実施例においては、記録走査ごとに記録すべき画像データのカウントを行い、記録走査ごとに適切な量の補間データを作成するのもとした。これにより、「端部よれ」に起因する白スジへの補間を各記録走査で適切に補正することが可能となるのである。 As described above, in this embodiment, the image data to be recorded is counted for each recording scan, and an appropriate amount of interpolation data is created for each recording scan. As a result, it is possible to appropriately correct the interpolation to the white streak caused by the “edge shift” in each printing scan.
なお、主に記録に用いられる記録素子列と補間のために適用する記録素子列の組み合わせは、大記録素子C1と小記録素子SC2のような関係に限ったものではない。吐出するインク色が互いに同じであるという条件を満たしていれば、全ての記録素子列の組み合わせについて本実施例の効果を得ることは出来る。例えば、小記録素子SC1列の記録にて発生した「端部よれ」による不具合を大記録素子C2列によって補間しても構わないし、大記録素子C1列の記録にて発生した「端部よれ」に対応する補間に、同じ大きさの大記録素子C2列を利用してもよい。また、第1の記録走査で、大記録素子C1で発生した白スジを補間するために、第2の記録走査で同じくC1の端部記録素子を用いて記録を行っても良い。更に、補間のために適用する記録素子列が1列でなく、2列以上に分散されていても構わない。いずれにせよ、比較的吐出回数の多い記録素子列が存在した場合に、同一色のインクを吐出する比較的吐出回数の少ない記録素子列に対し、補間のための記録データを付加して記録を行う構成を具備していれば、本発明の効果を得ることが出来るのである。 The combination of the recording element array mainly used for recording and the recording element array applied for interpolation is not limited to the relationship between the large recording element C1 and the small recording element SC2. If the condition that the ink colors to be ejected are the same as each other is satisfied, the effect of this embodiment can be obtained for all combinations of printing element arrays. For example, a defect due to “end-to-end” that occurs in the recording of the small recording element SC1 may be interpolated by the large recording element C2 row, or “end-to-end” that occurs in the recording of the large recording element C1 row. The large recording element C2 row having the same size may be used for the interpolation corresponding to. Further, in order to interpolate white stripes generated in the large recording element C1 in the first recording scan, recording may be performed using the end recording element of C1 in the second recording scan. Furthermore, the printing element rows applied for interpolation may be distributed not in one row but in two or more rows. In any case, if there is a printing element array with a relatively high number of ejections, printing is performed by adding recording data for interpolation to a printing element array with a relatively small number of ejections of ink of the same color. The effect of the present invention can be obtained as long as the configuration to be performed is provided.
以下に本発明の第2の実施例を説明する。本実施例においても実施例1と同様に、図2、図3、図4および図6で説明した構成のインクジェット記録装置、およびインクジェット記録ヘッドを適用する。 The second embodiment of the present invention will be described below. Also in the present embodiment, as in the first embodiment, the ink jet recording apparatus and the ink jet recording head having the configuration described in FIGS. 2, 3, 4 and 6 are applied.
図8(a)および(b)は、本実施例における記録状態を、図1と比較しながら説明するための模式図である。但しここでは、図8(a)のように、「端部よれ」が発生する程度の高密度な記録を、記録素子列C1内の2ヶ所の部分で行い、それぞれの領域の両端部で「端部よれ」が発生する場合を示している。しかし、このような場合、実施例1のように記録素子列全体での記録数をカウントし、得られたカウント数によって「端部よれ」の有無を判断する方法では、「端部よれ」が発生するほどの記録数では無く、SC2による補間を必要としないと判断される場合もある。 FIGS. 8A and 8B are schematic diagrams for explaining the recording state in this embodiment while comparing it with FIG. However, here, as shown in FIG. 8A, high-density recording to the extent that “edge deflection” occurs is performed at two portions in the recording element array C1, and “ This shows the case where the “shaft edge” occurs. However, in such a case, in the method of counting the number of recordings in the entire printing element array as in the first embodiment and determining the presence / absence of “ends” by the obtained count number, “ends” is determined. In some cases, it is determined that the number of recordings is not so large that interpolation by SC2 is not required.
よって本実施例では、記録素子列C1内の様々な領域で発生しうる「端部よれ」に対しても、適宜ピンポイント的に補間できるように、画像データの粗密に応じたカウントを行う構成とする。そして、図8(b)に示すように、得られた粗密データに応じて、記録素子列SC2内の適切な箇所の記録素子を補間用に選別し、記録を行うのである。 Therefore, in the present embodiment, a configuration is provided that counts according to the density of image data so that it can be appropriately pinpoint-interpolated even for “end-of-edge” that can occur in various regions in the printing element array C1. And Then, as shown in FIG. 8B, according to the obtained coarse / dense data, recording elements at appropriate locations in the recording element array SC2 are selected for interpolation and recording is performed.
図8では一例として、2箇所の部分で局所的に記録密度が高い例を示したが、例えば記録素子列C1中の1部分にのみ記録密度が高い部分がある場合や、2ヶ所を超えた部分に記録密度が高い部分が存在する場合にも、無論本実施例では、図8と同様に対応可能である。 FIG. 8 shows an example in which the recording density is locally high at two portions as an example. For example, when only one portion in the recording element array C1 has a high recording density, the recording density exceeds two locations. Even in the case where there is a portion with a high recording density in the portion, of course, in the present embodiment, it can be handled in the same manner as in FIG.
また一般に、記録密度は記録素子列方向のみでなく、記録ヘッドの走査方向に対しても変動する。すなわち、記録密度の高い部分も記録走査が進むにつれて記録素子列内で変移し、「端部よれ」による白抜けも記録媒体上で様々な箇所で現れる。本実施例によれば、このような記録走査方向に不規則に現れる白抜けに対しても対応可能とする。すなわち、記録素子列SC2からは、記録データの密度分布に応じて、適切なタイミングで適切な記録素子が選択され、補間を行うことができるのである。 In general, the recording density varies not only in the recording element array direction but also in the scanning direction of the recording head. That is, a portion with a high recording density also shifts within the recording element array as the recording scan proceeds, and white spots due to “edge shift” appear at various locations on the recording medium. According to this embodiment, it is possible to cope with white spots that appear irregularly in the recording scanning direction. That is, from the recording element array SC2, an appropriate recording element is selected at an appropriate timing according to the density distribution of the recording data, and interpolation can be performed.
本実施例においても、実施例1と同様に、図7で説明したフローチャートを適用することが出来る。但し、ステップS704で行う記録データのカウントは、実施例1では1記録走査分の記録データの和を求めるものであったが、本実施例においては、主走査方向および記録素子並び方向に対し、記録画素の粗密が把握できるようなカウント方法を採用する。例えば、1記録走査に含まれる全記録データを1画素単位でビットマップ形式で取得する方法でも良いし、また、所定の面積を有する複数のブロックに分割し、各ブロックでの記録画素数をカウントする方法であっても良い。 In the present embodiment as well, as in the first embodiment, the flowchart described with reference to FIG. 7 can be applied. However, the count of print data performed in step S704 is to obtain the sum of print data for one print scan in the first embodiment. In this embodiment, however, the print data count in the main scan direction and the print element arrangement direction is as follows. A counting method that can grasp the density of the recording pixels is adopted. For example, a method may be used in which all print data included in one print scan is acquired in a bitmap format in units of one pixel, or divided into a plurality of blocks having a predetermined area, and the number of print pixels in each block is counted. It may be a method to do.
続くステップS705では、ステップS704にて得られた記録画素の分布に応じて、補間記録データを作成し、オリジナルの記録データに付加する。ここで作成される付加データは、1記録走査に含まれる全画素領域において、両端部に限らずその内部も含めて不規則に存在する形態となる。 In the subsequent step S705, interpolated recording data is created according to the distribution of the recording pixels obtained in step S704 and added to the original recording data. The additional data created here is irregularly present in all pixel regions included in one printing scan, including not only both ends but also the inside thereof.
以上説明したように本実施例によれば、記録走査ごとに記録画素の粗密分布を取得し、記録走査ごとに適切な位置および量の補間データを作成および記録を行う。これにより、「端部よれ」に起因する白抜けへの補間を、各記録走査で適切な位置に行うことが可能となる。 As described above, according to the present embodiment, the density distribution of recording pixels is acquired for each recording scan, and interpolation data having an appropriate position and amount is generated and recorded for each recording scan. As a result, it is possible to interpolate white spots caused by “edge deflection” at appropriate positions in each printing scan.
(その他の実施例)
以上の実施例では、図4で示したように、比較的大きな幅の記録ヘッド1100を用いており、記録素子列C1およびM1で発生する「端部よれ」に対する補間を、比較的距離を置いたSC2およびSM2を用いて行っていた。これは、距離をおいた位置にある記録素子列を用いたほうが、記録素子列C1や記録素子列M1で発生し、「端部よれ」の原因となる気流の影響を受けにくいと考えられるからである。しかしながら、本発明はこのような構成の記録ヘッドを適用することに限定されるものではない。より小さく簡略な構成の記録ヘッドを適用する場合においても、本発明の効果は得られるものである。
(Other examples)
In the above embodiment, as shown in FIG. 4, the
図9は、本発明に適用可能な、より小さな記録ヘッドの構成例を示した模式図である。記録ヘッド1101は、シアンの大記録素子列はC1のみ、小記録素子列はC1の隣に配置されたSC1のみ、また、マゼンタの大記録素子列はM1のみ、小記録素子列はM1の隣に配置されたSM1のみとなっている。このような構成において、記録素子列C1と記録素子列SC1との距離があまり近すぎると、記録素子列C1で発生する気流の影響で、記録素子列SC1から吐出されるインク滴がその着弾位置にずれを生じさせてしまう恐れがある。よって、図9に示す記録ヘッド1101を適用する場合には、記録素子列C1とSC1および記録素子列M1とSM1の距離Lが、気流の影響を互いに受けない程度に保たれていることが好ましい。あるいは、所定のLに対応して、記録素子列SC1やSM1に影響を与えない程度の気流しか発生しないように、記録ヘッドの駆動周波数を制御する構成であってもよい。
FIG. 9 is a schematic diagram showing a configuration example of a smaller recording head applicable to the present invention. The
図10は、記録ヘッド1101を用いた場合の記録状態を、図1または図5と比較しながら説明するための模式図であり、一様なシアン画像を記録する場合を示している。図においては、大記録素子列C1と、これに隣り合う小記録素子列SC1との両方を用いて記録を行っている。C1のみの記録では、図1と同様に、記録走査が進むにつれて、記録幅が縮退してしまっている。しかしながら、C1に続くSC1によって、着弾位置がすれてしまった部分に対応する補間記録を行うことにより、画像上の白スジは排除もしくは低減されて、画像の不具合が大幅に改善されるのである。なお、ここでは補間する為の記録素子として、SC1列の両側の最端部1記録素子ずつを使用する例で説明しているが、実際にはC1列の記録で発生する白スジの大きさや、SC1列の吐出量および記録素子配列ピッチなどを考慮し、状況に応じて適切な数の記録素子を用いればよい。
FIG. 10 is a schematic diagram for explaining the recording state when the
但し、上述したLや駆動周波数の条件は、ある記録走査で発生する「端部よれ」を同一記録走査内で補間する場合に要されるものであり、実施例1でも説明したように、異なる記録走査で補正を行う場合にはこの限りではない。 However, the above-described conditions of L and drive frequency are required when interpolating the “edge portion” generated in a certain printing scan within the same printing scan, and are different as described in the first embodiment. This is not the case when correction is performed by recording scanning.
更に、以上の実施例においては、同一の記録ヘッドに大記録素子列および小記録素子列の2種類の記録素子列を有する構成で説明してきたが、本発明を実施可能な記録ヘッドはこのような構成に限定されるものではない。以下に、同一のインク色に対し同量のインク滴を吐出する複数の記録素子列を有する記録ヘッドの構成例を簡単に説明する。 Further, in the above embodiments, the description has been made with the configuration in which the same recording head has two types of recording element arrays, the large recording element array and the small recording element array. It is not limited to a simple configuration. Hereinafter, a configuration example of a recording head having a plurality of recording element arrays that eject the same amount of ink droplets for the same ink color will be briefly described.
図11は、比較的小さな量のインク滴を吐出する記録素子列を1色あたり4列ずつ(SC1、SC2、SC3、SC4)具備した記録ヘッドの構成例を示した図である。図では、各記録素子列の各吐出口から吐出されるインク滴が、互いに記録媒体の同位置に着弾可能なように、互いの吐出口が対向する配列構成となっている。このような構成の記録ヘッドの場合、各記録素子列で互いに補完の関係にあるマスクパターンを適用することにより、課題の項で説明したようなマルチパス記録を行わなくとも、1回の記録走査でマルチパス記録と同等の効果を得ることが出来る。また図では、イエロー(Y)の記録素子列を中心として、その両側にマゼンタの記録素子列、更に外側にシアンの記録素子列が配置した構成となっている。このような構成であれば、右方向に移動走査しながら記録を行った場合にも、左方向に移動操作しながら記録を行った場合にも、記録媒体には常にシアン→マゼンタ→イエロー→マゼンタ→シアンの順にカラーインクが記録される。インクジェット記録においては、往復記録を行った場合の記録媒体に対するインクの打ち込み順番の違いが、往復色ムラという画像弊害を発生させていた。よって、このように往路走査と復路走査とで記録媒体に対するインクの打ち込み順を揃えることにより、往復色ムラを低減する効果が得られるのである。この場合、各記録素子列で発生する「端部よれ」を補間するのは、どの記録素子列であっても良い。各記録素子列の配列間隔、駆動周波数、「端部よれ」の発生状況に応じて適宜選択、制御されれば本発明は有効となる。 FIG. 11 is a diagram showing a configuration example of a recording head provided with four recording element arrays (SC1, SC2, SC3, SC4) per color for ejecting a relatively small amount of ink droplets. In the drawing, the arrangement is such that the ejection openings face each other so that the ink droplets ejected from the ejection openings of each printing element array can land on the same position of the recording medium. In the case of a recording head having such a configuration, by applying a mask pattern complementary to each other in each printing element array, one printing scan can be performed without performing multi-pass printing as described in the problem section. Can obtain the same effect as multi-pass recording. In the figure, a yellow (Y) printing element array is centered, a magenta printing element array is arranged on both sides of the yellow (Y) printing element array, and a cyan printing element array is arranged on the outer side. With such a configuration, the recording medium is always cyan → magenta → yellow → magenta regardless of whether recording is performed while moving and scanning in the right direction or recording is performed while moving in the left direction. → Color ink is recorded in the order of cyan. In ink-jet recording, the difference in the ink ejection order with respect to the recording medium when reciprocal recording is performed causes an image detrimental effect such as reciprocal color unevenness. Therefore, by arranging the ink ejection order on the recording medium in the forward scanning and the backward scanning as described above, an effect of reducing the reciprocal color unevenness can be obtained. In this case, any recording element array may interpolate the “end edge” generated in each recording element array. The present invention is effective if it is appropriately selected and controlled in accordance with the arrangement interval of each printing element array, the drive frequency, and the occurrence state of “end edge”.
図12は、比較的大きな量のインク滴を吐出する記録素子列を1色あたり4列ずつ(C1、C2、C3、C4)具備した記録ヘッドの構成例を示した図である。図において、隣接する記録素子列同士(例えばC1とC2)は、吐出口の設置位置が互いにずれて配列されている。すなわちC1およびC2を用いることにより、各記録素子列の配列ピッチの倍のピッチで記録が行えるようになっている。但し、C1とC3、またC2とC4については、互いに記録媒体の同位置に着弾可能なように、互いの吐出口が対向する配列構成となっており、また、イエロー(Y)の記録素子列を中心として、その両側にマゼンタ、シアンの順に記録素子列が配置した構成および効果は前述した図11と同様である。図12の場合においても、補間し合う記録素子列の組み合わせは限定されるものではない。但し、例えばC1に対するC3の様に、互いの吐出口が対向する配列構成となっている組み合わせのほうが、より正確な補間が可能である。 FIG. 12 is a diagram showing a configuration example of a recording head provided with four recording element arrays (C1, C2, C3, C4) per color for ejecting a relatively large amount of ink droplets. In the figure, adjacent printing element arrays (for example, C1 and C2) are arranged with their ejection port positions shifted from each other. That is, by using C1 and C2, recording can be performed at a pitch twice the arrangement pitch of each recording element array. However, C1 and C3, and C2 and C4 are arranged so that their discharge ports face each other so that they can land at the same position on the recording medium, and the yellow (Y) printing element array The configuration and effects in which the recording element arrays are arranged in the order of magenta and cyan on both sides of the center are the same as those in FIG. Also in the case of FIG. 12, the combination of the recording element arrays to be interpolated is not limited. However, for example, a combination having an arrangement configuration in which the discharge ports face each other, such as C3 with respect to C1, enables more accurate interpolation.
以上説明した幾つかの記録ヘッドのように、吐出量の大きさの等しい記録素子列を複数有する構成、隣接する記録素子列で互いに吐出口が対向する構成、隣接する記録素子列で吐出口が互いにずれている構成、そして、それらを組み合わせた構成など、いずれの構成においても本発明を適用することは可能である。 As in some of the recording heads described above, a configuration having a plurality of recording element arrays having the same discharge amount, a configuration in which the adjacent recording element arrays face each other, and an ejection port in the adjacent recording element array The present invention can be applied to any configuration such as a configuration deviating from each other and a configuration combining them.
601 ホスト装置
602 CPU
603 ROM
604 RAM
605 記録ヘッドドライバ
607 キャリッジモータドライバ
609 搬送モータドライバ
610 搬送モータ
611 回復系ドライバ
612 回復系機構
1100〜1104 記録ヘッド
1200 タンクホルダ
1300〜1600 インクタンク
2000 キャリッジ
3000 筐体
4000 給紙機構
5000 記録媒体
601
603 ROM
604 RAM
605
Claims (7)
前記画像データに基づいて、前記複数の記録素子列の内の第1の記録素子列に含まれる複数の記録素子が吐出を行う吐出データをカウントする工程と、
前記カウント工程によって得られた値に基づいて、前記第1の記録素子列とは異なる第2の記録素子列に含まれる複数の記録素子の一部に前記画像データとは異なる吐出データを付加する工程と、
前記第1の記録素子列、および前記第2の記録素子列により、記録媒体に対してインクを吐出して記録を行う記録工程と、
からなり、前記記録工程において、前記第2の記録素子列は、前記付加工程によって付加した後の吐出データに従って記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。 Using an inkjet recording head configured by arranging a plurality of recording element arrays in which a plurality of recording elements that discharge ink of the same color are arranged in a predetermined direction in a direction different from the predetermined direction, In an inkjet recording method for forming an image on a recording medium based on:
Counting discharge data on which a plurality of recording elements included in the first recording element array of the plurality of recording element arrays discharge based on the image data;
Based on the value obtained by the counting step, ejection data different from the image data is added to some of the plurality of recording elements included in the second recording element array different from the first recording element array. Process,
A recording step of performing recording by ejecting ink to a recording medium by the first recording element array and the second recording element array;
In the recording step, the second recording element array performs recording in accordance with the ejection data added in the adding step.
前記付加工程において、前記第2の記録素子列に含まれる記録素子のうち、吐出データの密度が高いと判断された記録素子の両側に相当する記録素子に対し、前記画像データとは異なる吐出データを付加することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。 Based on the counting result in the counting step, a recording element having a high density of ejection data among the recording elements arranged in the first recording element array is determined;
In the adding step, among the recording elements included in the second recording element array, ejection data different from the image data is applied to recording elements corresponding to both sides of the recording element determined to have a high density of ejection data. The inkjet recording method according to claim 1, wherein: is added.
前記画像データに基づいて、前記複数の記録素子列の内の第1の記録素子列に含まれる複数の記録素子が吐出を行う吐出データをカウントする手段と、
前記カウント工程によって得られた値に基づいて、前記第1の記録素子列とは異なる第2の記録素子列に含まれる複数の記録素子の一部に前記画像データとは異なる吐出データを付加する付加手段と、
を有し、前記第1の記録素子列、および前記第2の記録素子列による記録媒体への記録において、前記第2の記録素子列は、前記付加手段によって付加された後の吐出データに従って記録を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
Using an inkjet recording head configured by arranging a plurality of recording element arrays in which a plurality of recording elements that discharge ink of the same color are arranged in a predetermined direction in a direction different from the predetermined direction, In an inkjet recording apparatus for forming an image on a recording medium based on
Means for counting ejection data on which a plurality of recording elements included in the first recording element array of the plurality of recording element arrays perform ejection based on the image data;
Based on the value obtained by the counting step, ejection data different from the image data is added to some of the plurality of recording elements included in the second recording element array different from the first recording element array. Additional means;
In the recording on the recording medium by the first recording element array and the second recording element array, the second recording element array records according to the ejection data after being added by the adding means. An ink jet recording apparatus characterized in that
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