JP2005223714A - 音響収音装置、音響収音方法、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 収音ブロックのマイクロフォンアンプ部40において、ダミーヘッドマイクロフォン13から入力される左耳用信号SL1と右耳用信号SR1の高域周波数成分だけを遅延回路42により遅延させるようにしている。この場合、再生ブロックのスピーカ46,47からは、個人差の影響が小さい低域周波数成分の再生音が先行して出力されるので、再生音場空間45の聴取者Uは、先に到来する低域周波数成分の再生音により音像定位感を知覚させることができるので、標準的な頭部伝達特性を用いた場合でも、再生音場空間45の聴取者Uに目的とする音像定位感を知覚させることが可能になる。
【選択図】図6
Description
例えば、立体音響再生システムを利用してコンサートホールの聞こえをリスニングルームで再現する場合には、コンサートホールにおいて、楽器などの音源から発せられ、ホールの響きなどを伴って聴衆の耳に到達する音響信号が必要になる。
このような音響信号は、人間の頭部の形状をもとにしたダミーヘッドの両耳位置にマイクロフォンを取り付けたダミーヘッドマイクロフォンを用いて収音する、いわゆるバイノーラル収音により得られることが知られている。
しかしながら、このような頭部伝達特性は、頭部形状と耳介形状に依存するので聴取者ごとに異なるものとされる。特に、高域周波数帯域の特性は、個人差が大きいため、多くの人に当てはまるような頭部伝達特性を広帯域にわたって実現することができなかった。
また、バイノーラル収音により収音した音響信号を再生したときの再生音像の品質を向上させるには、理論的には聴取者ごとに収音装置を最適化する必要がある。つまり、聴取者ごとに頭部伝達特性を測定して最適化する必要があるため、一般向けに実用化した収音装置を構築することができなかった。
このため、聴取者ごとの頭部伝達特性のバラツキは、低域周波数成分では小さく、高域周波数成分では大きくなる。
そこで、収音時に収音する音響帯域に上限を設けて低域周波数のみを対象に収音を行うようにすれば、頭部伝達特性を一般化することは可能とされるが、その場合は高域周波数成分の無い不自然な音響になってしまうという欠点があった。
本実施の形態としての音響収音装置を説明する前に、物理的な音響情報と、聴取者により主観的に知覚される音響現象の関係、及び人間の音像知覚に関する聴覚の性質について説明しておく。
例えば、図1(a)に示すような実音場の実音場空間1に実音源2が配置されている場合、聴取者U1により知覚される知覚音像3の位置と、実音源2の位置とが異なることがある。
したがって、もし何らかの手段を用いて、図1(a)に示すような実音場の聴取者U1と同じ音響を、図1(b)に示すような再生音場で再現できるならば、再生音場の聴取者U2は実音場と同じ音像を知覚できると考えられる。
このような考えのもとに、聴取者の両耳位置での音響を収音することを目的としてマイクロフォンとしてダミーヘッドマイクロフォンが知られている。
ダミーヘッドマイクロフォンは、例えば人間の頭部の形状大きさと耳介の形状大きさを模して作成したダミーヘッドの両耳位置にマイクロフォンを取り付けることによって構成される。
この図2に示すように、ダミーヘッドマイクロフォン13により収音を行う場合は、本来、実音場空間11内において聴取者が聴取すべき聴取位置にダミーヘッドマイクロフォン13を配置して、実音源12から直接到来する直接音と壁や床天井などで反射してくる反射音をダミーヘッドの両耳位置にそれぞれ取り付けたマイクロフォンで収音する。そして、それぞれのマイクロフォンで収音した音を左耳用信号SLと右耳用信号SRとして出力するように構成されている。
人間の聴覚は、同じ音源に由来する音の間では、聴取者の耳に速く到来した音の方向に音像が定位するという性質がある。
このような人間の聴覚の性質を図3により説明する。
先ず、図3(a)に示すような音響装置を考える。この場合、スピーカ23からは音源21からの音源信号をそのまま再生音として出力される。またスピーカ24からは音源21からの音源信号を遅延回路22により遅延させた信号が再生音として出力される。
すなわち、先ず、聴取者Uの左耳ELにスピーカ23の再生音が到来する。また、スピーカ23の再生音は、聴取者Uの左耳ELより、僅かに遅れたタイミングで聴取者Uの右耳ERに到来する。さらに、遅延回路22による遅延時間だけ遅れたタイミングで、聴取者Uの左耳ELにスピーカ24の再生音が到来し、これより僅かに遅れたタイミングで、スピーカ24の再生音が聴取者Uの右耳ERに到来することになる。
この場合、図3(a)に示す聴取者Uの音像知覚位置は、先に再生音が到来したスピーカ23の位置になる。
一方、音源21とスピーカ24との間には、高域周波数通過フィルタ26と遅延回路22とが設けられていることから、スピーカ24からは高域周波数通過フィルタ26を通過した高域周波数成分の音源信号を遅延回路22により遅延させた信号だけが再生音として出力される。
すなわち、聴取者Uの左耳ELにスピーカ23の再生音(低域周波数成分)が到来する。また、スピーカ23の再生音は、聴取者Uの左耳ELより僅かに遅れたタイミングで聴取者Uの右耳ERに到来する。さらに、遅延回路22による遅延時間だけ遅れたタイミングで、聴取者Uの左耳ELにスピーカ24の再生音(高域周波数成分)が到来し、これより僅かに遅れたタイミングで、スピーカ24の再生音が聴取者Uの右耳ERに到来することになる。この場合、図4(a)に示す聴取者Uの音像知覚位置は、先に再生音が到来したスピーカ23の位置になり、聴取者Uに対して先に到来するスピーカ23からの再生音(低域周波数成分)と同じ音源の音については聴取者Uに対して音像を明確に知覚させることができることがわかった。
なお、図5においては、聴取者Uの前方左右にそれぞれスピーカが配置されている場合を例に挙げて説明する。
また、図5では、再生音場空間39における左スピーカ37から聴取者Uの左耳ELに至る経路の頭部回折伝達関数をHLS、右スピーカ38から聴取者Uの右耳ERに至る経路の頭部回折伝達関数をHRSとする。また左スピーカ37から聴取者Uの右耳ERに至る経路の頭部回折伝達関数をHLO、右スピーカ38から聴取者Uの左耳ELに至る経路の頭部回折伝達関数をHROとする。
また、図示しないダミーヘッドマイクロフォンからの右耳用信号SRinが、加算器34とクロストークキャンセル部33に入力される。
この場合、クロストークキャンセル部32の伝達特性CRは、−HRO/HRSと示され、このようなクロストークキャンセル部32を通過したキャンセル信号が加算器34に入力される。またクロストークキャンセル部33の伝達特性CLは、−HLO/HLSと示され、このようなクロストークキャンセル部33を通過したキャンセル信号が加算器31に入力される。
加算器34は、入力される右耳用信号SRinとクロストークキャンセル部32からのクロストークキャンセル信号を加算して補正ブロック部36に供給するようにされる。
しかしながら、実際には標準的な特性を有するダミーヘッドマイクロフォンと頭部回折伝達関数とを用いて行われるので、十分な音像品質を提供することはできないものであった。
図6は、第1の実施の形態としての音響装置の構成を示した図である。
この図6に示す音響装置は、音響収音装置である収音ブロックと再生ブロックとから構成される。
収音ブロックは、実音場空間11に配置したダミーヘッドマイクロフォン13とマイクロフォンアンプ部40により構成される。
収音ブロックでは、ダミーヘッドマイクロフォン13で収音し、電気信号に変換した左耳用信号SL1と右耳用信号SR1を、波線で囲ったマイクロフォンアンプ部40に入力する。
周波数帯域分離フィルタ41は、ダミーヘッドマイクロフォン13から入力される左耳用信号SL1と右耳用信号SR1を、例えば約3kHzを境にして、それぞれの低域周波数成分の信号(低域周波数信号)SLL,SRLと、高域周波数成分の信号(高域周波数信号)SLH,SRHに分離するようにされる。
これは、標準的なダミーヘッドマイクロフォン13と聴取者の頭部回折伝達特性の誤差が約1kHzから大きくなり始め、約3kHzを超えるとさらに大きくなること、及び、音声や楽器音などは基本周波数成分は、高くても3kHz以内に含まれていることから、本実施の形態では境界周波数を3kHzに設定している。
なお、周波数帯域分離フィルタ41の境界周波数は、必ずしも3kHzに設定する必要はなく、例えば1kHzから3kHzの間であれば任意の周波数に設定可能である。
この場合の遅延回路42における左耳用高域周波数信号SLHと右耳用高周波信号SRHの出力タイミングは、左耳用低域周波数信号SLLと右耳用低域周波数信号SRLの出力タイミングより数ミリ秒から数十ミリ秒だけ遅延させて出力するようにしている。但し、このような遅延時間は、最終的に遅れて再生されることになる高域音が、低域音の反響音(エコー音)として聴取者Uに対して聞こえることない時間内に設定すればよい。
ヘッドフォン用フィルタ48は、ヘッドフォン49の特性に合わせて補正を行うためのフィルタとされる。
すなわち、本実施の形態の音響装置によれば、音像知覚に対する個人差の影響を小さく抑えることができるので、標準的な頭部伝達特性を用いた場合でも、再生音場空間45の聴取者Uに目的とする音像定位感、例えば実音場空間11にいるような音像定位感を知覚させることが可能になる。
なお、図6に示した音響装置と同一部位には同一番号を付して詳細な説明は省略する。 この図7に示す音響装置は収音ブロックに設けられているマイクロフォンアンプ部50の構成が上記図6に示した音響装置とは異なるものとされる。
低域周波数成分分離フィルタ51では、入力される左耳用信号SL1と右耳用信号SR1から例えば3kHz以下の低域周波数成分だけを分離して出力するようにされる。
なお、本実施の形態では、低域周波数成分分離フィルタ51で分離可能な周波数帯域を3kHz以下としているが、あくまでも一例であり、例えば1kHzから3kHzの間であれば、任意の周波数に設定可能であることは言うまでのない。
加算器44では、遅延回路42により遅延された右耳用信号SR1と、周波数帯域分離フィルタ41からの右耳用低域周波数信号SRLとを加算して、その加算出力を右耳用信号SRとして、収音ブロックから再生ブロックに出力するようにしている。
つまり、上記図6に示した音響装置と同様に、標準的な頭部伝達特性を用いた場合でも、再生音場空間45の聴取者Uに目的とする音像定位感を知覚させることができる。
なお、図6に示した音響装置と同一部位には同一番号を付して詳細な説明は省略する。 この図8に示す音響装置では、入力される音源信号に対して所要の合成処理を行うことで左耳用信号SL1と右耳用信号SR1に相当する信号を得るようにした両耳信号合成回路60が設けられている。なお、他の構成は図6に示した音響装置と同様である。
なお、この場合の音源信号は、例えば既存ソースの音声信号や、電子楽器などにより合資した音声信号などの何れでも良い。また、その音声方式もモノラル方式、ステレオ方式、サラウンド方式などの何れの音声方式でも構わないものとされる。
両耳信号合成回路60において左耳用信号と右耳用信号を生成するには、先ず、コンサートホールなどの音響空間の形状と壁面・床・天井の反射吸音特性などの音響特性と音源の放射指向特性をもとに、音源から放射される音がどのように室内空間に伝搬するかを算出する必要がある。
この図9(a)に示すように、コンサートホールなどの実音場空間11では、その壁面・床・天井等を反射して、様々な方向から聴取位置(この場合は聴取位置には破線で示すようなダミーヘッドマイクロフォン13が配置されている)に向かって音波が到来することになる。
そして、その音源方向と音源距離によって決定される頭部回折伝達関数データを音源信号に畳み込むことにより左耳用信号と右耳用信号に相当する信号が求められることになる。
そして、頭部回折伝達関数データを格納した場合は、最も近い角度の頭部回折伝達関数データを引き出して、それを元に角度に応じて補間処理を行うなどして、音源信号から左耳用信号と右耳用信号に相当する音響信号を求めることになる。
このため、例えば図11(a)に示すような左右の耳に対する遠距離音源方向と頭部回折伝達関数データと、図11(b)に示すような左右の耳に対する近距離音源方向と頭部回折伝達関数データを用意しておくようにする。
この場合も聴取位置にあるダミーヘッドマイクロフォン13には様々な方向から音波が到来することになる。
この場合も、音源12から聴取位置のダミーヘッドマイクロフォン13までの音波の伝搬を精密に算出する場合には、図12(b)に実線で示されているように、ダミーヘッドマイクロフォン13から見た音源方向(角度)と音源距離を求め、音源方向と音源距離によって決定される頭部回折伝達関数データを音源信号に畳み込むことにより、左耳用信号と右耳用信号に相当する信号が求められることになる。
図15及び図16は、本実施の形態の音響装置の収音ブロックの他の構成例を示した図である。
この図15に示す収音ブロックには、入力される音源信号に対して左耳用頭部伝達特性を付与するための左耳用頭部回折伝達特性フィルタ61と、右耳用頭部伝達特性を付与するための右耳用頭部回折伝達特性フィルタ62とを設け、左耳用頭部回折伝達特性フィルタ61により左耳用信号SL1を得ると共に、右耳用頭部回折伝達特性フィルタ62により右耳用信号SR1を得るようにしている。そして、このようにして得られた左耳用信号SL1と右耳用信号SR1とをマイクロフォンアンプ部40に対して入力するようにしている。
一方、入力される音源信号のうち、低域周波数成分通過フィルタ(LPF)65を通過した低域周波数成分については、そのまま頭部回折伝達特性フィルタ68に入力する。
そして、頭部回折伝達特性フィルタ67,68において、それぞれ頭部回折伝達特性を付与して出力するようにしている。
また聴取は、先に到来する低域周波数成分の再生音により音像定位感を知覚できるので、高域側に設けられている頭部回折伝達特性フィルタ67を削除することも可能である。
なお、この図17に示す音響装置の収音ブロックの構成は、図6に示した音響装置と同じとされるので説明は省略する。
この図17に示す音響装置は、収音ブロックと記録ブロックとからなり、記録ブロックには、光ディスクなどの記録メディアに対してデータを記録するディスク記録装置部100が設けられている。
そして、この音声チャネルのデータを多重化したうえで、パケットヘッダを付加して音声パケットとした後、このような音声パケットを記録メディアに記録する、或いは音声パケットと共に字幕パケット、映像パケット、パックヘッダを多重化した多重化データを光ディスクなどの記録メディアに記録するようにしている。
この図20(a)に示す記録メディアにおいては、例えば映像パケット、字幕パケット、及び複数の音声パケット1、音声パケット2・・・音声パケットnからなるパックが構成され、その先頭にはパックヘッダが付加されている。パックヘッダには、例えば同期再生時に基準となる付加情報が与えられている。
パケットヘッダには、例えば音声制御に用いる各種制御データが記録される。
例えばサンプリング周波数、多重化チャネル数、クロスオーバー周波数、データ符号化方式を表すデータ符号化方式コードが、及び、音声信号再生方式の仕様(フォーマット)を表す音声信号仕様コードなどが記録される。
図18は、上記したAVシステムの構成を示したブロック図である。
なお、記録メディアには、映像データ、字幕データ、及び音声データが多重化されて記録されているものとする。
またこの場合、記録メディアに記録される音声データとしては、上記したようなダミーヘッドマイクロフォンで収音した信号を低域周波数成分と高域周波数成分とに分離して高域周波数成分を遅延させて、それを多重化した音声データが記録されているものとする。
逆多重化回路72は、読み出された多重化データから、ヘッダと、映像データ、字幕データ及び複数チャネルの音声データの検出及び分離を行うようにされる。
このとき、音声データデコード回路73は、デコードした音声データをバッファ84に対して出力すると共に、超低域周波数データについては超低域周波数バッファ81に出力するようにされる。
映像再生回路77は、映像データデコード回路75でデコードされた映像データに所要の再生処理を施して映像信号として出力するようにされる。
映像表示装置部79は、字幕・スーパーインポーズ回路78から供給される映像信号に基づいて映像を表示するようにされる。
例えば、図20に示したパケットヘッダに付加されているサンプリング周波数や、データ符号化方式コードに基づいて、音声データデコード回路73の動作を切り替える切替制御を行うようにされる。
また、同じくパケットヘッダに付加されている音声信号仕様(フォーマット)コードから、音声再生系の仕様と一致する音声パケットだけを選択するようにされる。
例えば、音声パケット1が本実施の形態の音響装置により収音したバイノーラル方式の音声パケット、音声パケット2がサラウンド再生方式の音声パケットであれば、音声パケット1を選択するようにされる。
なお、図18と同一ブロックには同一番号を付してその詳細な説明は省略する。
図19に示したAVシステム90においては、図示するように、音声データデコード回路73と、超低域周波数バッファ81、バッファ84との間に、周波数帯域分離回路91が設けられている点が、上記図18に示したAVシステム70と異なるものとされる。
また、このようなAVシステムでは、超低域周波数を再生するサブウーハーの再生系が設けられているが、このようなサブウーハーの再生系は無くてもよい。
Claims (14)
- 頭部伝達特性が含まれる入力信号から低域周波数成分を抽出する抽出手段と、
少なくとも上記入力信号の高域周波数成分を遅延させる遅延手段と、
上記抽出手段で抽出した低域周波数成分と、上記遅延手段で遅延させた高域周波数成分とを合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする音響収音装置。 - 上記入力信号は、ダミーヘッドマイクロフォンを用いて収音した音響信号とされることを特徴とする請求項1に記載の音響収音装置。
- 上記入力信号は、人体に装着したマイクを用いて収音した音響信号とされることを特徴とする請求項1に記載の音響収音装置。
- 上記入力信号は、音源信号に頭部伝達特性を重畳した信号とされることを特徴とする請求項1に記載の音響収音装置。
- 上記抽出手段は、上記入力信号から高域周波数成分を抽出可能とされることを特徴とする請求項1に記載の音響収音装置。
- 音源信号から低域周波数成分を抽出する抽出手段と、
少なくとも上記音源信号の高域周波数成分を遅延させる遅延手段と、
上記抽出手段で抽出した低域周波数成分と、上記遅延手段で遅延させた高域周波数成分とを合成する合成手段と、
少なくとも上記音源信号の低域周波数成分に対して、所要の頭部伝達特性を付与する頭部伝達特性付与手段と、
を備えることを特徴とする音響収音装置。 - 上記頭部伝達特性付与手段は、上記音源信号に対して、所要の頭部伝達特性を付与することを特徴とする請求項6に記載の音響収音装置。
- 上記頭部伝達特性付与手段は、上記抽出手段の出力に対して、所要の頭部伝達特性を付与することを特徴とする請求項6に記載の音響収音装置。
- 上記頭部伝達特性付与手段は、上記抽出手段の出力と上記遅延手段の出力に対して、それぞれ頭部伝達特性を付与することを特徴とする請求項6に記載の音響収音装置。
- 上記抽出手段は、上記音源信号から高域周波数成分を抽出可能とされることを特徴とする請求項6に記載の音響収音装置。
- 頭部伝達特性が含まれる入力信号から低域周波数成分を抽出し、少なくとも入力信号の高域周波数成分については遅延させたうえで、上記低域周波数成分と上記高域周波数成分とを合成するようにしたことを特徴とする音響収音方法。
- 音源信号から低域周波数成分を抽出し、少なくとも音源信号の高域周波数成分については遅延させたうえで、上記低域周波数成分と上記高域周波数成分とを合成すると共に、
少なくとも上記音源信号の低域周波数成分に対して、所要の頭部伝達特性を付与したことを特徴とする音響収音方法。 - 頭部伝達特性が含まれる入力信号から低域周波数成分を抽出し、少なくとも入力信号の高域周波数成分については遅延させたうえで、上記低域周波数成分と上記高域周波数成分とを合成した音響信号が記録されていることを特徴とする記録媒体。
- 音源信号から低域周波数成分を抽出し、少なくとも音源信号の高域周波数成分については遅延させたうえで、上記低域周波数成分と上記高域周波数成分とを合成すると共に、
少なくとも上記音源信号の低域周波数成分に対して頭部伝達特性を付与した音響信号が記録されていることを特徴とする記録媒体。
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