JP2005213792A - ローパーティション用パネル及びパネルの連結構造 - Google Patents

Abstract

【課題】 複数枚のパネルを連結して構成するローパーティションのパネル連結構造であって、構造が簡単であると共にコストが安くなり、据付作業も容易なパネル連結構造の提供。
【解決手段】 パネル側端には概略コ型断面の長尺材から成る連結部材８ａ，８ｂを固定し、連結部材８ａ，８ｂの両側片先端には外方向へ突出する目地片１２，１２・・をパネル表面材６，６の側端屈曲片より外側に設け、連結部材８ａ，８ｂには嵌入溝１３，１３とネジ穴１４，１４・・を設けている。そして、隣り合うパネル１ａ，１ｂの連結部材同士を突き合わせた状態で下連結金具２及び上連結金具３の脚１５，１５・・を嵌入溝１３，１３に嵌入すると共にネジ止めし、さらに下連結金具２の基板中央に設けたネジ穴１７にはアジャスターネジ４を螺合してパネル１ａ，１ｂを適当な高さに支持される。
【選択図】 図１

Description

本発明は連結が簡単に出来るローパーティションのパネル、及び該パネルの連結構造に関するものである。

部屋空間を仕切る為に使用している間仕切りの中で、私的な小空間を形成する目的でローパーティションが用いられている。このローパーティションの形態も色々あるが、基本的には複数枚のパネルを床面に起立して周りを囲むように構成している。そこで、各パネルを簡単に連結することが出来ると共に、安定した連結が行われることが必要となる。従来ではローパーティションを構成するに当って、このパネル連結構造が色々知られている。

特開平１０−２１２７７６号に係る「パネル連結構造」は、間にスタッドを介在させることなくパネル連結するものであり、「パネルの連結材には２本の連結片を側端から突出して形成すると共に、一部には切欠き部を設け、この切欠き部からパネル連結材を嵌め込み、両パネル間の隙間となる目地空間にはパネル固定材を嵌入して連結片に係止すると共に、パネル連結部材にネジ止めしている。」
一般的なローパーティションではパネル間にスタッドを介在し、該スタッドを介してパネルを連結する構造と成っているが、上記「パネル連結構造」は該スタッドを用いないことで部品点数が削減されると共に、製造コストはその分だけ安くなるといった利点はあるが、パネル補強材の一部を切欠きてパネル連結材を嵌め込まなくてはならず、さらにパネル固定材を両パネルの隙間となる目地空間に嵌入してパネル連結材にネジ止めする必要があり、その為に組立て工数は小さくならない。

特許第３４４０８７５号に係る「パネルの連結構造」は、隣接するパネルの側端面同士を、連結部材を介して連結するものであり、連結部材を、隣接するパネル間にパネルの厚み方向に沿って挿入し、その下面がパネルの側端面に形成した係合孔の上向き開口端面に添接する位置まで落とし込み、連結部材の両端部に配設した係合爪を係合孔に係合させることにより隣接するパネルの側端面同士を連結している。

この連結構造はパネルが天井まで届く間仕切り装置を主な対象としているものであり、本発明が対象とするローパーティションには不向きである。係合爪を形成した連結部材をパネル側端面に形成した係合孔に係合爪を係合させることで連結されるが、連結部材及び係合孔の寸法誤差が大きいと、パネルがガタ付いたり、連結部材の係合爪が係合孔に係合することが出来ない場合が発生する。
特開平１０−２１２７７６号に係る「パネル連結構造」 特許第３４４０８７５号に係る「パネルの連結構造」

このようにローパーティションを構成するパネル連結構造には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、極めて簡単な構造にて隣接パネルを連結することが出来、しかも連結状態が安定してガタ付くことのないパネル連結構造を提供する。

本発明に係るローパーティション用パネルの連結構造は、隣接するパネルを下連結金具と上連結金具によって連結して構成される。そこで、パネルの側端には上下方向に連続する連結部材が固定され、この連結部材に上下連結金具が取付けられることで隣り合うパネルが連結される。上記連結部材は概略コ型断面の長尺材であって、両側片の先端を外方向へ垂直に突出して目地片を形成している。

そして連結部材には嵌入溝が設けられ、この嵌入溝に上下連結金具の脚が嵌入し、上下連結金具を介して連結部材及びパネルが連結される。ところで、連結部材の下端に取付けられる下連結金具はアジャスター受けとしての機能を備え、その為にネジ穴を設けると共に、アジャスターネジがネジ穴に螺合してパネルを適度な高さに支えることが出来る。

本発明のパネル連結構造は両側に脚を備えた連結金具を介して隣り合うパネルを連結することが出来る。すなわち、パネル側端には嵌入溝をもった連結部材を固定し、該嵌入溝に連結金具の脚を嵌めて連結することが出来ことで、至って簡単にパネルの連結作業を行い得る。そして、連結金具は連結部材の上端と下端に取付けられ、下端の連結金具はアジャスターネジが螺合してアジャスター受けとして機能することが出来る。又、コ型断面の連結部材には目地片が形成される為に、隣り合うパネルの間には連結部材の目地片が介在して適度な大きさの目地空間が形成される。

図１はローパーティションの連結部を示す、(ａ)正面図と(ｂ)縦断面図を表している。パネル１ａ，１ｂは下連結金具２と上連結金具３にて連結され、アジャスターネジ４で持って適当な高さに支持されている。同図に示すパネル１は、ペーパーコア５を心材として両面に表面材６，６を貼着し、そして一部にはガラス７が嵌められたガラスパネルを構成している。勿論、本発明ではパネル１の形態は限定しない。

パネル１ａ，１ｂの側端には点線で示す連結部材８ａ，８ｂが取着されていて、上記下連結金具２及び上連結金具３は連結部材８ａ，８ｂを連結している。連結部材８ａ，８ｂは概略コ型断面をした長尺材であって、パネル側端にネジ止めされ、そして該連結部材８ａ，８ｂはパネル１ａ，１ｂの下端より下方へ延びている。そして、該連結部材８ａ，８ｂの下端に下連結金具２が取付けられると共に、アジャスターネジ４が螺合して所定の高さに支えている。

パネル下端にはアジャスターネジ４を隠すように巾木９，９が両面側に取付けられ、又パネル上端には笠木１０ａ，１０ｂが取着されている。従って、上端の上連結金具３は該笠木１０ａ，１０ｂによってカバーされて見えないように成っている。

図２(ａ)は上連結金具３によってパネル１ａ，１ｂが連結されている場合、図２(ｂ)は下連結金具２によってパネル１ａ，１ｂが連結されている場合を示している。図３は上下連結金具２，３が取付けられていないパネル１ａ，１ｂであり、パネル側端には連結部材８ａ，８ｂがネジ止めされていて、該連結部材８ａ，８ｂに下連結金具２及び上連連結金具３が嵌ってパネル１ａ，１ｂが連結される。

連結部材８ａ，８ｂは図３から明らかなように概略コ型断面の長尺材であって、両側片１１，１１の先端には外方向へ突出する目地片１２，１２を有している。そして、該連結部材８ａ，８ｂはパネル１ａ，１ｂの側端開口に嵌ってネジ止めされている。パネル１ａ，１ｂの側端にはコ型断面の補強材が設けられ、表面材６，６はこの補強材を被覆し、側端にて上記連結部材８ａ，８ｂの側片１１，１１まで延びている。

そして、補強部材８ａ，８ｂには嵌入溝１３、１３とネジ穴１４，１４・・が形成されている。下連結金具２及び上連結金具３の脚は嵌入溝１３，１３・・に嵌入すると共に、ネジ穴１４，１４・・にネジを螺合して取付けられる。前記図２(ａ)は上連結金具３を連結部材８ａ，８ｂの上端に取付けた場合、(ｂ)は下連結金具２を連結部材８ａ，８ｂの下端に取付けた場合を示しているように、上連結金具３及び下連結金具２の脚は嵌入溝１３，１３・・に嵌入し、外れないようにネジ止めされている。

図４は上連結金具３を表している。該上連結金具３は長方形の基板１４の両側に脚１５，１５を延ばし、基板１４の四隅にはネジが挿通する穴１６，１６・・を貫通している。図２(ａ)はこの上連結金具３を取付けてパネル１ａ，１ｂの上端側を連結している場合である。ここで、脚１５，１５は板状であって、連結部材８ａ，８ｂに設けている嵌入溝１３，１３にガタ付くことなく嵌ることが出来る。

図５は下連結金具２を示している。この下連結金具２は長方形基板１４の四隅にはネジが挿通する穴１６，１６・・を貫通し、そして両側には脚１５，１５を延ばしている。又、下連結金具２の場合には、基板中央にネジ穴１７を設けている。しかも該ネジ穴１７は基板１４から筒１８を延ばし、該筒１８にもネジ穴１７を連続して設け、脚１５，１５と筒１８との間にはリブ１９を設けて繋いでいる。該リブ１９、１９は補強としても機能するが、先端部を細くして脚１５，１５より上方へ延びている為に、連結金具８ａ，８ｂの下端に取付ける際の位置決めガイドと成って取付け易い。

下連結金具２は連結部材８ａ，８ｂの下端に取付けられ、しかも、ネジ穴１７にはアジャスターネジ４が螺合してパネル１ａ，１ｂを支持することが出来る。ところで、パネル１ａ，１ｂの据付方法は自由であり、本発明が限定するものではないが、一方のパネル１ａの連結部材８ａの下端に下連結金具２を取付けると共にアジャスターネジ４を螺合して該パネル１ａを起立する。

そして、他方のパネル１ｂの連結部材８ｂの嵌入溝１３に下連結金具２の脚１５を嵌入し、両パネル１ａ，１ｂが下連結金具２に載って支持されたところで、上連結金具３を連結部材８ａ，８ｂの上端に取付けることが出来る。さらに、パネル上端には笠木１０ａ，１０ｂが取着される。

本発明に係るローパーティション用パネルの連結構造。 (ａ)パネル上端の連結構造、(ｂ)パネル下端の連結構造。 パネル側端に取着される連結部材。 上連結金具の具体例。 下連結金具の具体例。

符号の説明

１ パネル
２ 下連結金具
３ 上連結金具
４ アジャスターネジ
５ ペーパーコア
６ 表面材
７ ガラス
８ 連結部材
９ 巾木
10 笠木
11 側片
12 目地片
13 嵌入溝
14 基板
15 脚
16 穴
17 ネジ穴
18 筒
19 リブ

Claims (3)

1. 複数枚のパネルを連結して構成するローパーティションのパネルにおいて、パネル側端には概略コ型断面の長尺材から成る連結部材を固定し、連結部材の両側片先端には外方向へ突出する目地片をパネル表面材の側端屈曲片より外側に設け、そして連結部材には嵌入溝とネジ穴を設けたことを特徴とするローパーティション用パネル。
2. 複数枚のパネルを連結して構成するローパーティションのパネル連結構造において、パネル側端には概略コ型断面の長尺材から成る連結部材を固定し、連結部材の両側片先端には外方向へ突出する目地片をパネル表面材の側端屈曲片より外側に設け、連結部材には嵌入溝とネジ穴を設け、そして、隣り合うパネルの連結部材同士を突き合わせた状態で下連結金具及び上連結金具の脚を嵌入溝に嵌入すると共にネジ止めし、さらに下連結金具の基板中央に設けたネジ穴にはアジャスターネジを螺合してパネルを適当な高さに支持されたことを特徴とするローパーティション用パネル連結構造。
3. 上記連結部材をパネル下端より下方へ延ばして連結金具を取り付けた請求項２記載のローパーティション用パネル連結構造。