JP2005211986A - 涙滴型煉瓦プレート - Google Patents
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Abstract
【課題】溶融金属の漏洩を起こさないで、安全操業を確保しながら小型化した煉瓦プレートを提供する。
【解決手段】本構成は、ノズル孔2を備え、ノズル孔2の直径をD、ノズル孔2の面積S1、S1を除いた煉瓦プレートの面積S、煉瓦プレートの全長をL、B、X、Cの角度をA、Eの外角度をA1としたとき、L≦D×5.5、S≦S1×15、A≦189度・A1≧95度となる涙滴型煉瓦プレート。
【選択図】図1
【解決手段】本構成は、ノズル孔2を備え、ノズル孔2の直径をD、ノズル孔2の面積S1、S1を除いた煉瓦プレートの面積S、煉瓦プレートの全長をL、B、X、Cの角度をA、Eの外角度をA1としたとき、L≦D×5.5、S≦S1×15、A≦189度・A1≧95度となる涙滴型煉瓦プレート。
【選択図】図1
Description
本発明は、溶融金属容器の側面や底部に装着された、バルブの中に在るノズル孔を備えた煉瓦プレートで、2〜3枚を漏洩しないよう強く密着させ、うち1枚をシリンダーで移動させ、ノズル孔面積の変化を利用し、溶融金属流量を自在に制御するに用いる煉瓦プレートに関するものである。
電気炉、転炉等で造られた溶融金属を容器に入れて、次工程作業の鋳型や、タンデッシュまたは直接製品を造るために、金属溶融物を注ぐ時に、流量を制御したり、開閉するに用いる。図3は、従来型煉瓦プレートと涙滴型煉瓦プレートの比較で、煉瓦プレートを1、ノズル孔を2とし、各々の煉瓦プレートのノズル孔2を同一サイズにした場合の形状を比較した。使用に際しては、これらの煉瓦プレートを2枚、又は3枚を密着して用い、一枚を移動して、ノズル孔の面積を変化させて、溶融金属の流量を自在に制御する。使用回数が増えるに従い、ノズル孔2の周囲は、溶損し、拡大する。特に流量を制御するノズル孔の移動方向は、激しく、大きく溶損して、溶融物を侵入挟み込み易くし、漏洩の要因となる。図4は、使用回数と煉瓦プレートの溶損推移の痕跡を平均的にスケッチした。ノズル孔2の移動方向のみが使用回数増加にしたがい、溶損傷し、徐々に痛み拡大する。漏洩発生の殆ども、ノズル孔2の移動方向に集中する。溶融金属の流れを止め、その後、ノズル孔を移動させる停止位置範囲では、漏洩発生はない。理由は、閉になったノズル孔の他方の煉瓦プレート面は、機械的に強力に密着させていることと、プレート面の温度が溶融金属に比べ、桁違いに低いため、素早く凝固し終ってる為である。ゆえに停止位置範囲は、高温に耐えて、平滑な面を持った機能が備えられてあればいい。しかし、現状の煉瓦プレートは、バルブの使用初期に於ける、耐火煉瓦製品の品質、技術の劣悪と、機械装置の未熟期に多発した漏洩事故の予防として、単に煉瓦プレートを大型にして逃れる以外に方策のなかった昔の実態を、今も、そのまま継承している。
煉瓦プレートノズル孔周辺と、ノズル孔移動方向の煉瓦プレート表面は、高温溶融物の通過により、溶損傷する。多数回使用すると、溶損傷が悪化し、危険なため、途中で新品の煉瓦プレートと交換する。煉瓦プレートは特殊な条件下で使用されるので、値段は非常に高価で、取引はトン単位である。しかも、現在の高品質、高技術の煉瓦と、完成されたバルブ機械装置を全く考慮していない昔のままの重く、大きく、無駄の多い煉瓦プレートと重筋労働を維持し問題であった。
本発明は、上記の如き問題を解決するために、実際に使用する煉瓦プレートのノズル孔を中心にした、全く新しい思考を基本に開発したものであって、構成は、次の様に採用する。すなわち、溶融金属容器の側面部又は底部に装着され、溶融金属の流量を制御するに用いる。バルブ用煉瓦プレート1であって、ノズル孔2を備え、ノズル孔2の中心点X、ノズル孔2の直径をD、ノズル孔の円周を3、中心点XからFまでを半径R、円周3から煉瓦プレートの外周線の同一距離をそれぞれB、F、C、金属溶融物が停止後、留まる所をノズル停止位置4、ノズル仮想円周5、金属バッド6、中心点から最遠点E、全長をL、B、X、Cの角度A、ノズル孔2の面積S1、S1を除いた煉瓦プレート1の面積S、Eの外角度A1、煉瓦プレート全幅をW、半径Rの円周から外周線がE方向に離れる接点を各々B、Cとしたとき、L≦D×5.5・S≦S1×15・A≦189度・A1≦95度とする。
請求項1の発明によれば、溶融金属の漏洩を起こさないで、安全操業を確保しながら、煉瓦プレートの小型化により、▲1▼無駄のない合理的サイズ、▲2▼現場取扱いが格段に容易、▲3▼高温重筋労働の低減、▲4▼大きな経済効果、▲5▼小資源化、等の効果が得られる。
請求項2の発明によれば、煉瓦プレートのダメージ面積を実績調査により充分カバーし、理想的な小面積で目的が達成出来ることにより、上記▲1▼から▲5▼の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、煉瓦プレートの溶損傷の及ばない部分に向って狭幅にすることにより、上記▲1▼から▲5▼の効果と、涙滴型の無駄のない煉瓦プレートが得られる。
請求項4の発明によれば、煉瓦プレートの点Eにより、▲1▼煉瓦の正しい位置セットが素早く出来る、▲2▼煉瓦プレートの点Eを支点にし、他に角がないため、金属バンドの締め付け効果が向上し、煉瓦ワレの発生と拡大が減少する効果が得られる。
本発明の実施形態は、煉瓦プレート1に設けたノズル孔2、その中心点X、その直径D、その円周3、円周3から煉瓦プレート1の同一距離外周線をB、F、C、溶融金属流が停止後、ノズル孔2が留まる所を、ノズル停止位置4、その仮想円周5、金属バンド6、中心点Xから最も遠い地点E、煉瓦プレートの全長L、BXCの角度A、中心点XからFまでを半径R、ノズル孔2を除いた煉瓦プレート1の面積S、ノズル孔2の面積S1、半径Rの円周から煉瓦プレート1の外側線がE方向に狭幅となって離れる接点を各々B、C、Eの曲げ角度をA1、煉瓦プレート1の最大巾W、とした煉瓦プレート形状において、1ヶ所のみ鋭角Eを備えた従来よりはるかに小型軽量となる、涙滴型煉瓦プレート。
煉瓦プレートの長さ、L≦D×5.5について。煉瓦プレートの溶損傷部位は、極く狭い部分に限られている。長年の使用済廃却煉瓦プレートのダメージ部分調査の結果から現在の煉瓦プレートは、多数回使用しても、ノズル孔中心点Xから開閉移動方向に120mm以遠には、高温の溶融金属の悪影響は及んでいない。しかし完全閉で高温を保持したノズル孔を、静置させる、ノズル孔停止位置4の安全な面と距離も実用上不可欠であり、併せて経済性も持ち、最悪の実績溶損傷跡も判断データに編入した必要最小の煉瓦プレートとなると、L≦D×5.5である。
煉瓦プレート面積S≦S1×15について。前求の如く、中心点Xから開閉移動方向に120mm以内に極端な悪影響が及ぶが、範囲は角度A以内にある。角度A以外のノズル孔周囲の溶損傷は、角度A範囲の1/5以下と軽微である。ゆえに溶融物の通過するノズル孔2から停止位置4に向かって実用に不都合なくスリム化すると、使用経済煉瓦プレートは、S≦S1×15で良い。
煉瓦プレートの角度A≦189度について。溶融物の流れが停止し、開閉方向に移動し、ノズル孔2から遠のくに従い、煉瓦プレートの幅Wが、狭くなり、ノズル孔停止位置4に至っては、仮想円周から幅方向の煉瓦外周線までの幅は、D/2でも、支障なく安全が確保されること、また、溶融物の通過による、極端な溶損傷の殆どは、角度Aの189度以内で発生し、ノズル孔2から遠ざかるに従い、楔形に細くなり、中心点Xから120mm以内で消滅する。この実績痕をもとに、煉瓦プレート1の経済必要形状に改良するには、角度Aは189度の延長線が外周線と交わるBとCからノズル孔停止位置4に向って仮想円周の外側煉瓦幅をD/2まで狭幅にするのが、最も良いと判明した。ゆえに煉瓦プレートの角度Aは、角度A≦189とした。
煉瓦プレート先端Eの外傾斜角度A1≧95度について。煉瓦プレートをバルブ装置にセットするにおいて、煉瓦プレートのノズル側は、機械に授け置き、次にE側を入れ、E側からF側へ、シリンダーで押し付けて、固定する。その時ノズル孔側の煉瓦プレート位置が多少ズレても、煉瓦プレートの周囲が円周4に対して同距離の円であるのでノズル孔3の位置狂いはないが、仮想円周側はWの中心線Lから外れてセットされると、ノズル停止位置も中心線Lから片寄ってしまう、そのため煉瓦プレートは、高温偏在影響で、平滑面に異常歪が生じ、煉瓦プレートの移動不能や割れ発生がおこり易く、時には操業停止の要因ともなる。点Eは、シリンダー側のセンターと正しい位置合せを確実、容易にし、煉瓦プレートセットの位置狂いをなくし、早く正確な作業が行える。また、煉瓦プレートとの割れ発生防止や割れ拡大阻止を目的とする金属バンドの効果も、点Eを支点として良くなり、煉瓦プレートの使用回数の増加と、安全操業の向上も計られる。
1 煉瓦プレート
2 ノズル孔
3 円周
4 ノズル孔停止位置
5 仮想円周
6 金属バンド
A 角度A
A1 角度A1
B 接点B
C 接点C
D 直径
E E点
F F点
G 煉瓦プレートの外周線
L 煉瓦プレートの幅
L1 煉瓦プレート幅の中心線
R 中心点Xを軸にB、C、Fと創られる円の半径
W 煉瓦プレートの全体の幅
2 ノズル孔
3 円周
4 ノズル孔停止位置
5 仮想円周
6 金属バンド
A 角度A
A1 角度A1
B 接点B
C 接点C
D 直径
E E点
F F点
G 煉瓦プレートの外周線
L 煉瓦プレートの幅
L1 煉瓦プレート幅の中心線
R 中心点Xを軸にB、C、Fと創られる円の半径
W 煉瓦プレートの全体の幅
Claims (4)
- 溶融金属容器の側面または、底部に装着され、溶融金属の流量を制御するに用いる、バルブ用煉瓦プレートであって、ノズル孔2、その中心点X、その直径D、煉瓦プレート1の長さL、角B・X・Cを角度A、Eの外角度A1、ノズル孔2の面積をS1、S1を除いた煉瓦プレート1の面積をSとしたとき、長さLは直径Dの5.5倍。L≦D×5.5の範囲とする涙滴型煉瓦プレート。
- ノズル孔2の面積S1を除いた煉瓦プレート1の面積Sはノズル孔2の面積S1の15倍以下、S≦S1×15の範囲とする涙滴型煉瓦プレート。
- 中心点Xとした、半径Rの円周上からE地点に向って、狭幅となり分岐する2ヶ所の点B、Cを結ぶ、角B・X・Cの角度Aは189度以下、A≦189度とする涙滴型煉瓦プレート。
- 煉瓦プレートの先端Eの外角度A1は、95度以上、A1≧95度とする涙滴型煉瓦プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004055145A JP2005211986A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 涙滴型煉瓦プレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004055145A JP2005211986A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 涙滴型煉瓦プレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005211986A true JP2005211986A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34908841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004055145A Pending JP2005211986A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 涙滴型煉瓦プレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005211986A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100835998B1 (ko) | 2006-11-06 | 2008-06-09 | 조선내화 주식회사 | 슬라이드 게이트용 밸브판 |
-
2004
- 2004-01-29 JP JP2004055145A patent/JP2005211986A/ja active Pending
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