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JP2005202318A - 電子機器の照光装置 - Google Patents

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JP2005202318A
JP2005202318A JP2004010916A JP2004010916A JP2005202318A JP 2005202318 A JP2005202318 A JP 2005202318A JP 2004010916 A JP2004010916 A JP 2004010916A JP 2004010916 A JP2004010916 A JP 2004010916A JP 2005202318 A JP2005202318 A JP 2005202318A
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Abstract

【課題】主として電子機器の動作状況を表示光により使用者に通知するための照光装置を対象とし、光表示の視認性を向上させることの可能な電子機器の照光装置を提供する。
【解決手段】透光性を有する材料によってロッド状に形成され、かつ横断面を連続した曲線によって閉じられた形状に形成され、電子機器における筐体の外面部に設置された導光・照明部材10と、導光・照明部材における少なくとも一方の端部に臨んで設置され、導光・照明部材に表示光を入射させるための光源21,22と、電子機器の筐体5における導光・照明部材の設置部に設けられ、導光・照明部材の背面から漏洩した表示光を電子機器の外方へ反射させるための表示光反射手段とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器の照光装置に関するものであり、主として電子機器の動作状況を表示光によって使用者に通知するための照光装置に関するものである。
例えば、電子機器の一例である携帯電話機においては、一般に着信等の動作状況を表示光によって使用者に通知するための照光装置が搭載されており、図12(a)に示した折畳み式の携帯電話機Aにおいては、上筐体Aaの内部に設置した光源であるLED(発光ダイオード)の動作によって、上筐体Aaの外面に取付けた小型レンズArを点面発光させることで、着信等の動作状況を使用者に通知するよう構成されている。
しかし、上述の如く小型レンズArを点面発光させる構成では、光表示される部位(面積)が極めて小さいために、例えば使用者の指等の障害物によって小型レンズArが覆われた場合、使用者が光表示を見落としてしまう等の不都合があった。
このような不都合を解消するべく、図12(b)に示した折畳み式の携帯電話機Bでは、上筐体Baの内部に液晶パネルのバックライトと同様に構成された照明手段を設置し、この照明手段によって透光体から成る外装パネルBpを広い面積に亘り発光させて光表示を行うよう構成している。
ここで、上記照明手段は、透光性を有する導光板の裏面に反射シートを取付け、上記導光板の側面に近接して設置した光源からの光を内部反射させて導光板の全域を照明するよう構成されており、このような照明手段の基礎となるバックライトの構造は、従来より数多くの文献によって開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−104619号公報
ところで、図12(b)に示した携帯電話機Bにおいては、上筐体Baの内部に設置した照明手段により、外装パネルBpの全体が照明されることで、光表示の部位(面積)が小さいことに起因する視認性の低下を未然に防止できる。
反面、携帯電話機Bの照光装置を構成する上記照明手段は、限られた光源からの光を内部反射させて導光板の広い範囲を照光しているため、光の減衰等によって全体としての照度が低下したり、さらには部分的な照度の「むら」が生じる問題があり、これによって光表示の視認性が著しく低下する虞れがあった。
上記実状に鑑みて、本発明の目的は光表示の視認性を大幅に向上させることの可能な電子機器の照光装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく、請求項1に関わる電子機器の照光装置は、透光性を有する材料によってロッド状に形成され、かつ横断面を連続した曲線によって閉じられた形状に形成され、電子機器における筐体の外面部に設置された導光・照明部材と、導光・照明部材における少なくとも一方の端部に臨んで設置され、導光・照明部材に表示光を入射させるための光源と、電子機器の筐体における導光・照明部材の設置部に設けられ、導光・照明部材の背面から漏洩した表示光を電子機器の外方へ反射させるための表示光反射手段とを備えて成ることを特徴としている。
請求項2の発明に関わる電子機器の照光装置は、請求項1の発明に関わる電子機器の照光装置において、導光・照明部材が、その長手方向に湾曲部位を有して延設されていることを特徴としている。
請求項3の発明に関わる電子機器の照光装置は、請求項1または請求項2の発明に関わる電子機器の照光装置において、導光・照明部材における背面に、上記導光・照明部材の内部で表示光を乱反射させるための凹凸部を形成したことを特徴としている。
請求項4の発明に関わる電子機器の照光装置は、透光性を有する材料によってロッド状に形成され、かつ長手方向に湾曲部位を有する略U字形状に延設されるとともに、横断面を連続した曲線によって閉じられた形状に形成され、電子機器における筐体の外面部に設置された導光・照明部材と、導光・照明部材における一方の端部に臨んで設置され、上記導光・照明部材に表示光を入射させるための第1の光源と、導光・照明部材における他方の端部に臨んで設置され、上記導光・照明部材に表示光を入射させるための第2の光源と、電子機器の筐体における導光・照明部材の設置部に設けられ、導光・照明部材の背面から漏洩した表示光を電子機器の外方へ反射させるための表示光反射手段とを備えて成ることを特徴としている。
請求項5の発明に関わる電子機器の照光装置は、請求項4の発明に関わる電子機器の照光装置において、導光・照明部材における一方の端部に臨む第1の光源と、導光・照明部材における他方の端部に臨む第2の光源とを、互いに発光色の相違する光源によって構成したことを特徴としている。
請求項6の発明に関わる電子機器の照光装置は、請求項4または請求項5の発明に関わる電子機器の照光装置において、導光・照明部材における背面に、上記導光・照明部材の内部で表示光を乱反射させるための凹凸部を形成したことを特徴としている。
請求項1の発明に関わる電子機器の照光装置によれば、導光・照明部材における横断面を、連続した曲線によって閉じられた形状としたことで、光源から入射された表示光が導光・照明部材の内部において効率よく内面反射するため、ロッド状を呈する導光・照明部材の全域に亘って照光することができ、併せて電子機器の筐体に表示光反射手段を設けたことで、導光・照明部材の全体が均等かつ明るく照光されることとなり、もって光表示の視認性を大幅に向上させることが可能となる。
請求項2の発明に関わる電子機器の照光装置によれば、請求項1の発明に関わる電子機器の照光装置と同様、光表示の視認性を大幅に向上させることができるとともに、導光・照明部材に湾曲部位を設けていることにより、電子機器の形状に合わせて上記導光・照明部材を作り込むことが可能となる。
請求項3の発明に関わる電子機器の照光装置によれば、請求項1の発明に関わる電子機器の照光装置と同様、光表示の視認性を大幅に向上させることができるとともに、導光・照明部材の背面に凹凸部を形成したことで、上記導光・照明部材の内部で表示光が乱反射することにより、光表示の視認性を更に向上させることが可能となる。
請求項4の発明に関わる電子機器の照光装置によれば、導光・照明部材を長手方向に湾曲部位を有する略U字形状に延設するとともに、導光・照明部材における横断面を連続した曲線によって閉じられた形状としたことで、光源から入射された表示光が導光・照明部材の内部において効率よく内面反射するとともに、導光・照明部材における一方の端部と他方の端部とに臨んで、それぞれ第1の光源と第2の光源とを設置したことにより、ロッド状を呈する導光・照明部材の全域に亘って照明することができ、併せて電子機器の筐体に表示光反射手段を設けたことで、導光・照明部材の全体が均等かつ明るく照光されることとなり、もって光表示の視認性を大幅に向上させることが可能となる。
さらに、請求項4の発明に関わる電子機器の照光装置によれば、光表示の視認性を大幅に向上させることが可能となるとともに、導光・照明部材に湾曲部位を設けていることにより、電子機器の形状に合わせて上記導光・照明部材を作り込むことが可能となる。
請求項5の発明に関わる電子機器の照光装置によれば、請求項4の発明に関わる電子機器の照光装置と同様、光表示の視認性を大幅に向上させることができるとともに、第1の光源と第2の光源とを互いに発光色の相違する光源によって構成したことで、各光源における発光色を混ざり合わせた任意の色彩の光によって上記導光・照明部材を照光することができる。
請求項6の発明に関わる電子機器の照光装置によれば、請求項4の発明に関わる電子機器の照光装置と同様、光表示の視認性を大幅に向上させることができるとともに、導光・照明部材の背面に凹凸部を形成したことにより、上記導光・照明部材の内部において表示光が乱反射することで、光表示の視認性を更に向上させることが可能となる。
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1〜図9は、本発明に関わる電子機器の照光装置を、電子機器の一態様である折畳み式の携帯電話機に適用した例を示している。
図1および図2に示す如く、折畳み式の携帯電話機1は、本体2と該本体2に対して開閉自在に連結された蓋体3とを具備し、上記本体2には送話部やキー操作部等(図示せず)が設けられている一方、上記蓋体3には受話部や液晶表示部等(図示せず)が設けられている。
上記蓋体3は、互いに組付けられた内ケース4および外ケース5と、上記外ケース5の外面に取付けられた外装パネル6とを有しており、上記蓋体3には後述する導光・照明部材10、LED21,22、および表示光反射手段30を構成要素とする照光装置が搭載されている。
照光装置を構成する導光・照明部材10は、図3およ図4に示す如く、ロッド状を呈するとともに長手方向に湾曲部位10cを有して略U字形状に延設された本体10Aと、該本体10Aの一方の端部10aおよび他方の端部10bに設けられた箱状のホルダ10H,10Hとから成り、透光性を有する材料の1つであるポリカーボネート樹脂を用いて一体に形成されている。
ここで、略U字形状を呈している本体10Aの平面形は、上記蓋体3の平面形状に倣って形成されたものであることは言うまでもない。言い換えれば、湾曲部位10cを設けて所定の形状とすることで、導光・照明部材10を携帯電話機1の形状に合わせて作り込むことを可能としている。
上記導光・照明部材10は、蓋体3における外ケース5の外面に設置されており、上記外ケース5には、図4に示す如く導光・照明部材10の本体10Aに対応した略U字形状の取付溝5Gと、導光・照明部材10のホルダ10H,10Hに対応した矩形状の取付孔5H,5Hとが形成されている。
導光・照明部材10の本体10Aを外ケース5の取付溝5Gに収容し、導光・照明部材10のホルダ10H,10Hを外ケース5の取付孔5H,5Hに嵌合するとともに、導光・照明部材10の本体10Aに設けたピン10pを外ケース5のピン孔5oに嵌合させることで、上記導光・照明部材10は外ケース5の所定位置に設置されることとなる。
ここで、導光・照明部材10における本体10Aの横断面は、図6に示す如く連続した曲線によって閉じられた形状を呈しており、上記本体10Aの表示面10uは外ケース5の外面形状に倣って緩やかに傾斜しているとともに、上記本体10Aの背面10lは下方へ向けて半楕円形状に張り出している。
これに対して、外ケース5における取付溝5Gの断面形状は、上記導光・照明部材10における本体10Aの横断面形状に倣った緩いU字形状を呈している。
なお、導光・照明部材10における本体10Aの横断面は、図6に示した如き形状に限定されるものではなく、例えば楕円形状や丸形状等の様々な形状をも採用し得ることは勿論であり、さらに外形に部分的な直線部分を含む横断面形状とすることも可能である。また、外ケース5における取付溝5Gの断面形状は、導光・照明部材における本体の横断面に倣った形状とすることが好ましい。
一方、図7および図8に示す如く、蓋体3の内部に収容設置された配線基板7には、第1の光源としてのLED21と、第2の光源としてのLED22とが実装されており、これらLED21およびLED22は、外ケース5に設置された導光・照明部材10のホルダ10H,10Hに収容され、その照射方向は各々本体10Aにおける一方の端部10aおよび他方の端部10bに臨んでいる。
また、上記LED21およびLED22は、導光・照明部材10の本体10Aに表示光を入射させるもので、共に横向き発光(ライトアングル)タイプのLEDであり、かつ互いに発光色の相違するLEDによって構成されている。
図9に示す如く、導光・照明部材10における本体10Aの背面10lには、上記LED21およびLED22から入射された表示光を、本体10Aの内部において乱反射させるための微小なシボ(凹凸部)10rが、上記本体10Aの全長に亘って形成されている。
一方、外ケース5において導光・照明部材10の設置部を構成する取付溝5Gの表面には、外ケース5の全体が白色に着色された樹脂材料から成形されていることで、この白色の成形色によって導光・照明部材10の背面10lから漏洩した表示光を反射させるための表示光反射手段30(図4、図9)が構成されている。
なお、表示光反射手段としては、上述の如く上ケース5の成形色を利用する以外にも、取付溝5Gの表面に反射率の高い色を塗装または印刷する、あるいは取付溝5Gに反射率の高い色のシールを貼設する等、様々な構成を採用することが可能である。
外ケース5の外面に取付けられた外装パネル6は、外ケース5に設置された導光・照明部材10を覆うとともに蓋体3の外観を構成する部材であって、ポリカーボネート等の透光性を有する材料から形成され、かつ本実施例においては乳白色に着色されている。
上述した如き構成の照光装置を搭載した携帯電話機1では、着信等の動作に基づいてLED21およびLED22が点灯すると、導光・照明部材10における本体10Aの一方の端部10aから、第1の光源であるLED21の光が本体10Aに入射するとともに、導光・照明部材10における本体10Aの他方の端部10bから、第2の光源であるLED22の光が本体10Aに入射し、それぞれの表示光は内面反射を繰り返して本体10Aの内部を進行して行く。
ここで、導光・照明部材10における本体10Aの横断面が、上述した如く連続した曲線によって閉じられた形状(図6参照)を呈していることから、LED21およびLED22から入射された表示光は、導光・照明部材10の内部において効率よく内面反射を繰り返すこととなる。
すなわち、導光・照明部材の横断面が矩形状であった場合、表示光が導光・照明部材の角部(隅部)に集中し、ここから外部へ漏洩する光量が増加する等の理由によって表示光の進行にロスが生じるのに対し、上述した導光・照明部材10における本体10Aの横断面には角部(隅部)が存在しいないため、入射された表示光がロスなく内面反射を繰り返すことにより長い距離に亘って伝達されることとなる。
また、上記導光・照明部材10における本体10Aの平面形状も、湾曲部10cを設けて略U字形状としているので、言い換えれば角部を設けることなく所定の平面形状としているので、上述したと同様の理由によって入射された表示光がロスなく内面反射を繰り返し、本体10Aの内部を長い距離に亘って伝達されることとなる。
因みに、導光・照明部材10の本体10Aにおける湾曲部10cの曲率は、導光・照明部材10を構成する材料の光透過率や反射率、さらにはLED21およびLED22の発光色の波長等に鑑みて、筐体3の形状等によって制約される設計条件の範囲内において、最も効率よく表示光を伝達させ得る値(曲率)に設定されることは言うまでもない。
ここで、本体10Aの一方の端部10aから入射したLED21の光、および本体10Aの他方の端部10bから入射したLED22の光は、それぞれ湾曲部10cを越えた部位にまで到達するため、LED21およびLED21によって本体10Aの全域が有効に照光されることとなる。
また、本体10Aに入射したLED21およびLED22からの表示光は、背面10lに設けたシボ(凹凸部)10rにより乱反射するために、本体10Aの内部において拡散されることとなり、これによって本体10Aの全域が有効に照光されることとなる。
さらに、外ケース5の取付溝5Gに設けた表示光反射手段30により、本体10Aの背面10lから漏洩した表示光が反射され、この表示光が再び本体10Aに入射されることによって、本体10Aにおける照光の輝度が大幅に向上することとなる。
上記導光・照明部材10における本体10Aの照光は、外ケース5に取付けられた外装パネル6を透過し、この表示光によって携帯電話機1の動作状況(着信)が使用者に通知されることとなる。なお、外装パネル6が乳白色に着色されていることで、表示光は外装パネル6上において拡散して視認されることとなる。
上述した如く、本発明に関わる照光装置の実施例によれば、携帯電話機1における蓋体3の外形に倣って延びる導光・照明部材10の全体が、光源であるLED21、22によって均等かつ明るく照光されることとなり、もって携帯電話機1の動作状況を使用者に通知する光表示の視認性が大幅に向上することとなる。
また、本発明に関わる照光装置の実施例では、LED21およびLED22を互いに発光色の相違するLEDによって構成しているため、例えば第1の光源であるLED21の発光色を赤色とし、第2の光源であるLED22の発光色を青色とした場合、導光・照明部材10における本体10Aの湾曲部10cは、赤色と青色とが混色された紫色の表示光で照光されることとなり、本体10Aの長手方向に沿って表示光が赤色から紫色へと変化し、さらに紫色から青色へと変化することによって、表示光の視認性が向上するとともに美感の向上をも図ることができる。
因みに、LED21およびLED22の発光色は、上述した赤色と青色とに限定されるものではなく、所望する照光の色彩に基づいて任意に決定し得ることは言うまでもない。
なお、上述した実施例においては、導光・照明部材10をポリカーボネート樹脂によって形成しているが、上記ポリカーボネート樹脂以外の透光性を有する様々な材料、例えばアクリル樹脂等によって導光・照明部材を構成し得ることは言うまでもない。
また、上述した実施例においては、導光・照明部材10からの照光を拡散させるために、該導光・照明部材10を覆う外装パネル6を乳白色としたが、任意の彩色に着色することも可能であり、さらには照光を際立たせるためにダイヤカット等の加工を施しても良い。
また、上述した実施例の携帯電話機1においては、外ケース5に取付けた外装パネル6によって導光・照明部材10を覆っているが、外ケースに外装パネルを取付けることなく構成された携帯電話機において、外ケースの外面部に装着した導光・照明部材を直接に露出させるよう構成しても良い。
図10は、本発明に関わる照光装置を搭載した他の携帯電話機を示しており、この携帯電話機1′に搭載された照光装置は、直線のロッド状を呈する導光・照明部材10′と、この導光・照明部材10′における一方の端部10a′に臨んで設置された光源としてのLED21′とを有している。
ここで、上述した携帯電話機1′における照光装置の構成は、導光・照明部材10′の平面形状以外、図1〜図9に示した携帯電話機1の照光装置と基本的に同一であり、例えば導光・照明部材10′の横断面が連続した曲線によって閉じられた形状とされている点や、蓋体3′の外ケース5′に表示光反射手段が設けられている点、さらには導光・照明部材10′の背面にシボ(凹凸部)が設けられている点等は、携帯電話機1における照光装置と何ら変わるところはない。
かくして、図10に示した携帯電話機1′に搭載された照光装置によれば、図1〜図9に示した携帯電話機1の照光装置と同じく、導光・照明部材10′の全体がLED21′によって均等かつ明るく照光されることとなり、もって携帯電話機1′の動作状況を使用者に通知する光表示の視認性が大幅に向上することとなる。
図11は、本発明に関わる照光装置を搭載した更に他の携帯電話機を示しており、この携帯電話機1″に搭載された照光装置は、ロッド状を呈するとともに長手方向に湾曲部位10c″を有して略J字形状に延びる導光・照明部材10″と、この導光・照明部材10″における一方の端部10a′に臨んで設置された光源としてのLED21″とを有している。
ここで、上述した携帯電話機1″における照光装置の構成は、導光・照明部材10″の平面形状以外、図1〜図9に示した携帯電話機1の照光装置と基本的に同一であり、例えば導光・照明部材10″の横断面が連続した曲線によって閉じられた形状とされている点や、蓋体3″の外ケース5″に表示光反射手段が設けられている点、さらには導光・照明部材10″の背面にシボ(凹凸部)が設けられている点等は、携帯電話機1における照光装置と何ら変わるところはない。
かくして、図11に示した携帯電話機1″に搭載された照光装置によれば、図1〜図9に示した携帯電話機1の照光装置と同じく、導光・照明部材10″の全体がLED21″によって均等かつ明るく照光されることとなり、もって携帯電話機1″の動作状況を使用者に通知する光表示の視認性が大幅に向上することとなる。
また、湾曲部位10c″によって略J字形状を呈する導光・照明部材10″の平面形は、携帯電話機1″の平面形状に倣って形成されたものであり、言い換えれば湾曲部位10c″を設けて所定の形状とすることで、導光・照明部材10゛を携帯電話機1″の形状に合わせて作り込むことが可能となる。
因みに、図10に示した携帯電話機1′の照光装置では、図中に鎖線で示す如く、導光・照明部材10′における他方の端部10b′に臨んでLED22′を追加設置することも可能であり、これによって導光・照明部材10′における照光の輝度が向上することとなる。
同じく、図11に示した携帯電話機1″の照光装置においても、図中に鎖線で示す如く、導光・照明部材10″における他方の端部10b″に臨んでLED22″を追加設置することも可能であり、これによって導光・照明部材10″における照光の輝度が向上することとなる。
さらに、図11中におけるLED21′とLED22′との発光色を互いに相違させる、あるいは図12中におけるLED21″とLED22″との発光色を互いに相違させることにより、導光・照明部材10′あるいは導光・照明部材10″の長手方向に沿って表示光の色彩を変化させることが可能となり、これによって表示光の視認性が向上するとともに美感の向上をも図ることができる。
なお、上述した各実施例においては、本発明に関わる照光装置を電子機器の一態様である折畳み式携帯電話機に搭載した例を示したが、携帯電話機やPDA(パーソナル・データ・アシスタンス)等の携帯情報端末のみならず、家庭電化製品等の様々な電子機器の照光装置としても本発明を有効に適用し得ることは言うまでもない。
さらに、上述した各実施例においては、電子機器の動作状況を表示光によって使用者に通知するための照光装置を例示したが、表示光を電子機器の外観を装飾するための手段として使用する照光装置においても本発明を有効に適用し得ることは言うまでもない。
本発明に関わる照光装置を搭載した電子機器の一実施例である折畳み式携帯電話機を示す外観斜視図。 図1における折畳み式携帯電話機から外装パネルを取外した状態を示す分解斜視図。 図1における折畳み式携帯電話機から外装パネルを取外した状態を示す平面図。 図1における折畳み式携帯電話機の外ケース、導光・照明部材および外装パネルを示す分解斜視図。 図1の折畳み式携帯電話機に搭載された照光装置を概念的に示す平面図。 図3中の VI−VI 線断面図。 図3中の VII−VII 線断面図。 図3中の VIII−VIII 線断面図。 図1における折畳み式携帯電話機の要部を拡大して示す断面図。 折畳み式携帯電話機に搭載された本発明に関わる照光装置の他の実施例を概念的に示す平面図。 折畳み式携帯電話機に搭載された本発明に関わる照光装置の更に他の実施例を概念的に示す平面図。 (a)および(b)は、従来の照光装置を搭載した電子機器の一態様である折畳み式携帯電話機を示す外観図。
符号の説明
1…携帯電話機(電子機器)、
5…外ケース(筐体)、
5G…取付溝、
5H…取付孔、
6…外装パネル、
10…導光・照明部材、
10A…本体、
10H…ホルダ、
10a…一方の端部、
10b…他方の端部、
10c…湾曲部位、
10u…表示面、
10l…背面、
10r…シボ(凹凸部)、
21…LED(第1の光源)、
22…LED(第2の光源)、
30…表示光反射手段、
1′…携帯電話機(電子機器)、
5′…外ケース(筐体)、
10′…導光・照明部材、
21′…LED(光源)、
1″…携帯電話機(電子機器)、
5″…外ケース(筐体)、
10″…導光・照明部材、
10c″…湾曲部位、
21″…LED(光源)。

Claims (6)

  1. 透光性を有する材料によってロッド状に形成され、かつ横断面を連続した曲線によって閉じられた形状に形成され、電子機器における筐体の外面部に設置された導光・照明部材と、
    前記導光・照明部材における少なくとも一方の端部に臨んで設置され、前記導光・照明部材に表示光を入射させるための光源と、
    前記電子機器の筐体における前記導光・照明部材の設置部に設けられ、前記導光・照明部材の背面から漏洩した表示光を前記電子機器の外方へ反射させるための表示光反射手段と、
    を備えて成ることを特徴とする電子機器の照光装置。
  2. 前記導光・照明部材が、その長手方向に湾曲部位を有して延設されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器の照光装置。
  3. 前記導光・照明部材における背面に、前記導光・照明部材の内部において表示光を乱反射させるための凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子機器の照光装置。
  4. 透光性を有する材料によってロッド状に形成され、かつ長手方向に湾曲部位を有する略U字形状に延設されるとともに、横断面を連続した曲線によって閉じられた形状に形成され、電子機器における筐体の外面部に設置された導光・照明部材と、
    前記導光・照明部材における一方の端部に臨んで設置され、前記導光・照明部材に表示光を入射させるための第1の光源と、
    前記導光・照明部材における他方の端部に臨んで設置され、前記導光・照明部材に表示光を入射させるための第2の光源と、
    前記電子機器の筐体における前記導光・照明部材の設置部に設けられ、前記導光・照明部材の背面から漏洩した表示光を前記電子機器の外方へ反射させるための表示光反射手段と、
    を備えて成ることを特徴とする電子機器の照光装置。
  5. 前記導光・照明部材における一方の端部に臨む第1の光源と、前記導光・照明部材における他方の端部に臨む第2の光源とを、互いに発光色の相違する光源によって構成したことを特徴とする請求項4記載の電子機器の照光装置。
  6. 前記導光・照明部材における背面に、前記導光・照明部材の内部において表示光を乱反射させるための凹凸部を形成したことを特徴とする請求項4または請求項5記載の電子機器の照光装置。
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