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JP2005297714A - 冷却装置 - Google Patents

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JP2005297714A
JP2005297714A JP2004115644A JP2004115644A JP2005297714A JP 2005297714 A JP2005297714 A JP 2005297714A JP 2004115644 A JP2004115644 A JP 2004115644A JP 2004115644 A JP2004115644 A JP 2004115644A JP 2005297714 A JP2005297714 A JP 2005297714A
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Abstract

【課題】 バッテリの過冷却を抑制する。
【解決手段】 HV_ECUは、バッテリの冷却が必要でない場合、DC/DCコンバータの温度を検知するステップ(S124)、検知された温度に基づいてDC/DCコンバータの冷却が必要であるか否かを判別するステップ(S126)と、DC/DCコンバータの冷却が必要である場合(S126にてYES)、ブロアの風量を、DC/DCコンバータを冷却するために必要な最低限の風量A(3)に決定するステップ(S128)と、風量A(3)の冷却空気を第2通風路のみに送風して、DC/DCコンバータのみに冷却空気を供給するステップ(S130)とを含むプログラムを実行する。
【選択図】 図4

Description

本発明は冷却装置に関し、特に、蓄電機構および電機機器を冷却する冷却装置に関する。
近年、環境問題対策の一環として、電気モータからの駆動力により走行するハイブリッド自動車、燃料電池車および電気自動車などが注目されている。このような車両には、電気モータに供給する電力を蓄えるバッテリやキャパシタ(コンデンサ)および電圧を調整するDC/DCコンバータなどの電気機器が搭載されている。バッテリやキャパシタおよび電気機器は発熱するため、冷却する必要がある。
特開2003−112531号公報(特許文献1)は、バッテリ、インバータおよびDC/DCコンバータを冷却する高圧電装冷却装置を開示する。特許文献1に記載の高圧電装冷却装置は、吸気ダクトと、バッテリボックスと、ヒートシンクケースと、排気ダクトと、外装ボックスと、ファンとを含む。吸気ダクトはシャッタによって開閉される冷却空気入口を有する。バッテリボックスは箱状をなし、その上部開口は吸気ダクトの下部開口に接続されている。バッテリボックスの内部にはバッテリが装着されるとともに、冷却空気が流通可能になっている。ヒートシンクケースは箱状をなし、その上部開口は排気ダクトの下部開口に接続されている。ヒートシンクケースの内部にはヒートシンクが設けられるとともに冷却空気が流通可能になっており、ヒートシンクケースの外面にはインバータとDC/DCコンバータが設置されている。バッテリボックスとヒートシンクケースとインバータおよびDC/DCコンバータは外装ボックスによって包囲されている。外装ボックスの内部空間は、バッテリボックスの下部開口とヒートシンクケースの下部開口とを連通させている。排気ダクトは冷却空気出口を有しており、その冷却空気出口にファンが設けられている。ファンとシャッタは連動して動作するようになっていて、ファンを回転するとシャッタが開き、ファンを停止するとシャッタが閉じる。
この公報に記載の高圧電装冷却装置によると、ファンを回転するとシャッタが開いて、冷却空気入口から吸気ダクト内に冷却空気が導入される。吸気ダクトに導入された冷却空気は、吸気ダクトからバッテリボックスを通って外装ボックス内に排出される。そして、冷却空気はバッテリボックス内を通過するときにバッテリと熱交換を行ない、その結果、バッテリは冷却され、冷却空気は若干温度上昇して外装ボックス内に排出される。外装ボックス内に排出された冷却空気は、外装ボックスの内部を通ってヒートシンクケース内に導入される。冷却空気はヒートシンクケース内を通過するときにヒートシンクと熱交換を行なう。ヒートシンクにはヒートシンクケースを介してインバータおよびDC/DCコンバータの熱が伝熱されるので、冷却空気とヒートシンクとの熱交換によってインバータおよびDC/DCコンバータが冷却される。冷却空気は、ヒートシンクケース内を通って排気ダクトへ排出され、さらに冷却空気出口を介してファンに吸引されて外部に排出される。これにより、バッテリを冷却した後の冷却空気でインバータおよびDC/DCコンバータを冷却し、省エネルギでバッテリとインバータおよびDC/DCコンバータとを効率的に冷却することができる。
特開2003−112531号公報
しかしながら、上述の公報に記載の高圧電装冷却装置においては、バッテリを冷却した後の冷却空気でインバータおよびDC/DCコンバータを冷却しているため、バッテリを冷却する必要がない場合でも、インバータおよびDC/DCコンバータを冷却する際にはバッテリが冷却され、バッテリが過冷却されるおそれがあるという問題点があった。また、インバータおよびDC/DCコンバータは、バッテリとの熱交換により暖められた冷却空気により冷却されるため、インバータおよびDC/DCコンバータをより冷却させるためにはファンの送風量を増加させる必要があり、ファンから発生する音が大きくなるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、蓄電機構の過冷却および冷却に伴って発生する音を抑制して、電気機器を冷却することができる冷却装置を提供することである。
第1の発明に係る冷却装置は、車両に搭載された蓄電機構および電気機器を冷却する。この冷却装置は、蓄電機構および電気機器を冷却する冷却媒体を供給するための供給手段と、冷却媒体を、蓄電機構を経由して電気機器に導く第1の冷却通路と、冷却媒体を、蓄電機構を経由することなく電気機器に導く第2の冷却通路と、車両に関する情報を検知するための検知手段と、検知された情報に基づいて、冷却媒体が流通される通路を、第1の通路および第2の通路のうちの少なくともいずれか一方に切換えるための切換手段とを含む。
第1の発明によると、供給手段が、蓄電機構および電気機器を冷却する冷却媒体を供給する。第1の冷却通路が冷却媒体を、蓄電機構を経由して電気機器に導き、第2の冷却通路が冷却媒体を、蓄電機構を経由することなく電気機器に導く。検知手段が、車両に関する情報を検知し、検知された情報に基づき、切換手段が、冷却媒体を流通させる通路を第1の通路および第2の通路のうちの少なくともいずれか一方に切換える。これにより、たとえば蓄電機構および電気機器を冷却する必要がある場合は、蓄電機構および電気機器に冷却媒体を導き、蓄電機構および電気機器を冷却することができる。たとえば蓄電機構を冷却する必要がなく、電気機器を冷却する必要がある場合は、電気機器のみに冷却媒体を導き、電気機器のみを冷却することができる。電気機器のみに冷却媒体を導く場合は、電気機器の冷却に必要な量の冷却媒体を供給すればよいため、冷却媒体を供給する際に供給手段から発生する音を抑制することができる。その結果、蓄電機構の過冷却および冷却に伴って発生する音を抑制して、電気機器を冷却することができる冷却装置を提供することができる。
第2の発明に係る冷却装置は、第1の発明の構成に加え、検知された情報に基づいて、蓄電機構の冷却が必要であるか否かを判別するとともに、電気機器の冷却が必要であるか否かを判別するための判別手段をさらに含む。切換手段は、蓄電機構の冷却が必要であるか否かおよび電機機器の冷却が必要であるか否かに基づいて、冷却媒体が流通される通路を、第1の通路および第2の通路のうちの少なくともいずれか一方に切換えるための手段を含む。
第2の発明によると、判別手段が、蓄電機構の冷却が必要であるか否かを判別するとともに、電気機器の冷却が必要であるか否かを判別する。蓄電機構の冷却が必要であるか否かおよび電機機器の冷却が必要であるか否かに基づいて、切換手段が、冷却媒体が流通される通路を、第1の通路および第2の通路のうちの少なくともいずれか一方に切換える。これにより、たとえば蓄電機構および電気機器を冷却する必要がある場合は、蓄電機構および電気機器に冷却媒体を導き、蓄電機構および電気機器を冷却することができる。たとえば蓄電機構を冷却する必要がなく、電気機器を冷却する必要がある場合は、電気機器のみに冷却媒体を導き、電気機器のみを冷却することができる。その結果、蓄電機構の過冷却を抑制して、電気機器を冷却することができる冷却装置を提供することができる。
第3の発明に係る冷却装置においては、第2の発明の構成に加え、切換手段は、電気機器の冷却が必要である場合は、冷却媒体が流通される通路を、少なくとも第2の冷却通路に切換えるための手段を含む。
第3の発明によると、電気機器の冷却が必要である場合、切換手段が、冷却媒体が流通される通路を少なくとも第2の冷却通路に切換える。これにより、電気機器の冷却が必要である場合には、少なくとも電気機器に冷却空気を導き、電気機器を冷却することができる。
第4の発明に係る冷却装置においては、第2の発明の構成に加え、切換手段は、蓄電機構の冷却が必要でなく、電気機器の冷却が必要である場合は、冷却媒体が流通される通路を、第2の冷却通路に切換えるための手段を含む。
第4の発明によると、蓄電機構の冷却が必要でなく、電気機器の冷却が必要である場合、切換手段が、冷却媒体が流通される通路を、第2の冷却通路に切換える。これにより、蓄電機構を経由することなく電気機器に冷却媒体を導き、蓄電機構の過冷却を抑制して、電気機器を冷却することができる。
第5の発明に係る冷却装置においては、第2の発明の構成に加え、切換手段は、蓄電機構および電気機器の冷却が必要である場合は、冷却媒体が流通される通路を、第1の通路および第2の通路に切換えるための手段を含む。
第5の発明によると、蓄電機構および電気機器の冷却が必要である場合、切換手段が、冷却媒体が流通される通路を、第1の通路および第2の通路に切換える。これにより、冷却媒体を、蓄電機構および電気機器に導き、蓄電機構および電気機器を冷却することができる。
第6の発明に係る冷却装置においては、第2ないし5のいずれかの発明の構成に加え、検知手段は、蓄電機構の温度を検知するための手段と、電気機器の温度を検知するための手段とを含む。判別手段は、蓄電機構の温度に基づいて、蓄電機構の冷却が必要であるか否かを判別するとともに、電気機器の温度に基づいて、電気機器の冷却が必要であるか否かを判別するための手段を含む。
第6の発明によると、判別手段が蓄電機構の温度に基づいて、蓄電機構の冷却が必要であるか否かを判別するとともに、電気機器の温度に基づいて、電気機器の冷却が必要であるか否かを判別する。これにより、蓄電機構および電気機器の状態に基づいて、蓄電機構および電気機器の冷却が必要であるか否かを判別することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置を搭載した車両について説明する。この車両は、エンジン100と、MG(Motor Generator)(1)200と、PCU(Power Control Unit)300と、バッテリ400、MG(2)500と、HV(Hybrid Vehicle)_ECU(Electronic Control Unit)600とを含む。本発明の実施の形態に係る冷却装置は、たとえばHV_ECU600が実行するプログラムにより実現される。
なお、本実施の形態において、車両は、エンジン100を搭載したハイブリッド車両として説明するが、ハイブリッド車両の代わりに、燃料電池を搭載した燃料電池車や、電気自動車などであってもよい。
エンジン100は、燃料と空気との混合気を燃焼させてクランクシャフト(図示せず)を回転させ、駆動力を発生する。エンジン100が発生した駆動力は、動力分割機構102により、2経路に分割される。一方は減速機104を介して車輪106を駆動する経路である。もう一方は、MG(1)200を駆動させて発電する経路である。
MG(1)200は、動力分割機構102により分割されたエンジン100の動力により駆動させられ、発電する。MG(1)200により発電された電力は、車両の運転状態や、バッテリ400のSOC(State Of Charge)の状態に応じて使い分けられる。たとえば、通常走行時や急加速時では、MG(1)200により発電された電力は、PCU300を介してMG(2)500に供給される。
一方、バッテリ400のSOCが予め定められた値よりも低い場合、MG(1)200により発電された電力は、PCU300のインバータ302により交流電力から直流電力に変換され、コンバータ304により電圧が調整された後、バッテリ400に蓄えられる。
バッテリ400は、複数のバッテリセルを一体化したバッテリモジュールを、さらに複数直列に接続して構成された組電池である。なお、バッテリ400の代わりに、キャパシタ(コンデンサ)を用いてもよい。
バッテリ400に蓄えられた電力の一部は、DC/DCコンバータ402により電圧を低くされた後、補機バッテリ404に供給される。バッテリ400は、充放電により発熱する。DC/DCコンバータ402は作動に伴い発熱する。DC/DCコンバータ402の発熱量は、バッテリ400の発熱量よりも多く、DC/DCコンバータ402の温度は、バッテリ400よりも高くなる。
バッテリ400およびDC/DCコンバータ402は、ブロア406により供給される冷却空気により冷却される。なお、本実施の形態においては、バッテリ400およびDC/DCコンバータ402を冷却空気により冷却しているが、ポンプを用いて液体の冷却媒体を供給し、液体の冷却媒体によりバッテリ400およびDC/DCコンバータ402を冷却するように構成してもよい。また、DC/DCコンバータ402に加えて、インバータ302およびDC/DCコンバータ304を冷却するように構成したり、DC/DCコンバータ402に代えて、インバータ302およびDC/DCコンバータ304の少なくともいずれか一方を冷却するように構成したりしてもよい。
MG(2)500は、三相交流回転電機である。MG(2)500は、バッテリ400に蓄えられた電力およびMG(1)200により発電された電力の少なくともいずれか一方の電力により駆動する。MG(2)500の駆動力は、減速機104を介して車輪106に伝えられる。これにより、MG(2)500は、エンジン100をアシストして車両を走行させたり、MG(2)500からの駆動力のみにより車両を走行させたりする。
車両の回生制動時には、減速機104を介して車輪106によりMG(2)500が駆動させられ、MG(2)500が発電機として作動させられる。これによりMG(2)500は、制動エネルギを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。MG(2)500により発電された電力は、インバータ302およびコンバータ304を介してバッテリ400に蓄えられる。
HV_ECU600には、バッテリ温度センサ602、DC/DCコンバータ温度センサ604、空気温度センサ606、車速センサ610、クランクポジションセンサ612、回転数センサ(1)614および回転数センサ(2)616が接続されている。
バッテリ温度センサ602は、バッテリ400の温度TBを検知する。DC/DCコンバータ温度センサ604は、DC/DCコンバータ402の温度を検知する。空気温度センサ606は、ブロア406により供給される冷却空気の温度を検知する。車速センサ610は、車輪の回転数を検知する。クランクポジションセンサ612は、クランクシャフトに設けられたタイミングロータに対向して設けられており、クランクシャフトの回転数を検知する。回転数センサ(1)614は、MG(1)200の回転数を検知する。回転数センサ(2)616は、MG(2)500の回転数を検知する。
DC/DCコンバータ温度センサ604、空気温度センサ606、車速センサ610、クランクポジションセンサ612、回転数センサ(1)614および回転数センサ(2)616の検知結果を表す信号は、ハイブリッドEUC600に送信される。
HV_ECU600は、各センサから送信された信号、車両の運転状態、アクセル開度、アクセル開度の変化率、シフトポジション、バッテリ400のSOCおよび温度、メモリに記憶されたマップおよびプログラムなどに基づいて演算処理を行なう。これにより、HV_ECU600は、車両が所望の運転状態となるように車両に搭載された機器類を制御する。
本実施の形態において、HV_ECU600は、ブロア406の運転状態、エンジン100の出力トルク、車速センサ610、クランクポジションセンサ612、回転数センサ(1)614および回転数センサ(2)616から送信された信号などに基づいて、車室内における騒音を検知する。騒音は、たとえば予め実験などにより定められたマップに基づいて検知すればよい。
HV_ECU600は、バッテリ400の温度、DC/DCコンバータ402の温度および検知された騒音に基づいて、ブロア406を駆動させる電圧、すなわちブロア406により供給される冷却空気の量を決定する。ブロア406を駆動させる電圧は、車室内の騒音が許容範囲内となるように決定される。
図2を参照して、ブロア406から送風される冷却空気が流通させられる経路について説明する。ブロア406から送風される冷却空気は、第1通風路700および第2通風路702の少なくともいずれか一方に導かれる。
第1通風路700は、ブロア406からバッテリ400に供給され、バッテリ400との間で熱交換して暖められた冷却空気を、DC/DCコンバータ404に導く。第2通風路702は、ブロア406から供給された冷却空気を、バッテリ400を経由することなく(迂回して)DC/DCコンバータ404に導く。冷却空気が流通させられる通風路は、切換ダンパ710により切換えられる。切換ダンパ710は、HV_ECU600により制御されるアクチュエータ712により作動させられる。
図3および図4を参照して、本実施の形態に係る冷却装置において、HV_ECU600が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、HV_ECU600は、バッテリ温度センサ602から送信された信号に基づいて、バッテリ400の温度を検知する。S102にて、HV_ECU600は、バッテリ400の冷却が必要であるか否かを判別する。バッテリ400の冷却が必要であるか否かは、たとえばバッテリ400の温度が予め定められた温度よりも大きいか否かにより判別すればよい。バッテリ400の冷却が必要である場合(S102にてYES)、処理はS104に移される。そうでない場合(S102にてNO)、処理は、図4に示すS124に移される。
図3に戻り、S104にて、HV_ECU600は、ブロア406の風量を風量A(1)に仮決定する。風量A(1)は、バッテリ400を冷却するために必要な最低限の風量である。
S106にて、HV_ECU600は、DC/DCコンバータ温度センサ604から送信された信号に基づいて、DC/DCコンバータ402の温度を検知する。S108にて、HV_ECU600は、DC/DCコンバータ402の冷却が必要であるか否かを判別する。DC/DCコンバータ402の冷却が必要であるか否かは、DC/DCコンバータ402の温度が、予め定められた温度よりも高いか否かにより判別すればよい。DC/DCコンバータ402の冷却が必要である場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。そうでない場合(S108にてNO)、処理はS112に移される。
S110にて、HV_ECU600は、風量A(1)で冷却空気を第1通風路のみに送風した場合に、DC/DCコンバータ402の冷却が可能であるか否かを判別する。DC/DCコンバータ402の冷却が可能であるか否かは、たとえばバッテリ400の温度、冷却空気の温度、DC/DCコンバータ402の温度および予め実験などで求められたマップにより判別すればよい。DC/DCコンバータ402の冷却が可能である場合(S110にてYES)、処理はS112に移される。そうでない場合(S110にてNO)、処理はS116に移される。
S112にて、HV_ECU600は、ブロア406の風量をA(1)に決定する。S114にて、HV_ECU600は、アクチュエータ712により切換ダンパ710を切換えて、第1通風路700のみに冷却空気を送風する。
S116にて、HV_ECU600は、風量A(1)に補正量Bを加算し、ブロア406の風量を風量A(1)から風量A(2)に増やす。補正量Bは、風量A(2)でブロア406を駆動させた場合の車室内の騒音が予め定められた許容範囲内となるように設定される。補正量Bは、バッテリ400の温度、冷却空気の温度、DC/DCコンバータ402の温度車室内の騒音および予め実験などで求められたマップにより判別すればよい。
S118にて、HV_ECU600は、風量A(2)でブロア406を駆動させ、冷却空気を第1通風路700および第2通風路702に送風した場合に、DC/DCコンバータ402を冷却が可能であるか否かを判別する。DC/DCコンバータ402の冷却が可能であるか否かは、たとえばバッテリ400の温度、冷却空気の温度、DC/DCコンバータ402の温度および予め実験などにより求められたマップに基づいて判別すればよい。DC/DCコンバータ402の冷却が可能である場合(S118にてYES)、処理はS120に移される。そうでない場合(S118にてNO)、処理はS122に移される。
S122にて、HV_ECU600は、アクチュエータ712により切換ダンパ710を切換えて、第2通風路702に優先して冷却空気を送風させる。第2通風路702に優先して送風させるとは、たとえば予め定められた時間が経過するまでは、第2通風路702にのみ冷却空気を送風させ、短期的にバッテリ400への冷却空気の供給を停止し、速やかにDC/DCコンバータ404を冷却することをいう。
図4に示すように、S124にて、HV_ECU600は、DC/DCコンバータ温度センサ604から送信された信号に基づいて、DC/DCコンバータ402の温度を検知する。
S126にて、HV_ECU600は、DC/DCコンバータ402の冷却が必要であるか否かを判別する。DC/DCコンバータ402の冷却が必要であるか否かは、予め定められた温度よりもDC/DCコンバータ402の温度が高いか否かにより判別すればよい。
DC/DCコンバータ402の冷却が必要である場合(S126にてYES)、処理はS128に移される。そうでない場合(S126にてNO)、処理はS132に移される。
S128にて、HV_ECU600は、ブロア406の風量を風量A(3)に決定する。風量A(3)は、バッテリ400を冷却するために必要な最低限の風量である。ブロア406の風量A(3)は、DC/DCコンバータ402を冷却するために必要な最低限の風量に設定される。
S130にて、HV_ECU600は、アクチュエータ712を作動させて切換ダンパ710を切換え、第2通風路702のみに冷却空気を送風する。S132にて、HV_ECU600は、ブロア406を停止させる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る冷却装置におけるHV_ECU600の動作について説明する。
車両のシステムが起動中である場合において、バッテリ400の温度が検知され(S100)、バッテリ400の冷却が必要であるか否かが判別される(S102)。バッテリ400の温度が予め定められた温度よりも高く、バッテリ400の冷却が必要である場合(S102にてYES)は、バッテリ400を冷却させるために最低限必要な風量A(1)に、ブロア406の風量が仮決定される(S104)。
ブロア406の風量が仮決定される(S104)と、DC/DCコンバータ402の温度が検知され(S106)、DC/DCコンバータ402の冷却が必要であるか否かが判別される(S108)。
DC/DCコンバータ402の冷却が必要でない場合(S108にてYES)は、ブロア406の風量が風量A(1)に決定され(S112)、図5に示すように、風量A(1)の冷却空気が、第1通風路700のみに送風される(S114)。これにより、必要以上の風量でブロア406の作動させることができるので、ブロア406の作動に伴う騒音を抑制することができる。
DC/DCコンバータ402の冷却が必要である場合(S108にてNO)は、風量A(1)の冷却空気を第1通風路700のみに送風した場合にDC/DCコンバータ402の冷却が可能であるか否かが判別される(S110)。
ブロア風量A(1)でDC/DCコンバータ402の冷却が可能である場合(S110にてYES)は、ブロア406の風量が風量A(1)に決定され(S112)、図5に示すように、風量A(1)の冷却空気が、第1通風路700のみに送風される(S114)。これにより、バッテリ400の冷却に必要な最低限の風量でブロア406の作動させることができるので、ブロア406の作動に伴う騒音を抑制することができる。
DC/DCコンバータ402の冷却が不可能である場合(S110にてNO)は、車室内の騒音が許容される範囲内でブロア406の風量が風量A(1)から風量A(2)に増やされる(S116)。
ブロア406の風量が風量A(2)に増やされると(S116)、風量A(2)でブロア406を駆動させ、冷却空気を第1通風路700および第2通風路702に送風した場合に、DC/DCコンバータ402の冷却が可能であるか否かが判別される(S118)。
DC/DCコンバータ402の冷却が可能であれば(S118にてYES)、図6に示すように、第1通風路700および第2通風路702に冷却空気が送風される。この場合、風量A(2)の冷却空気のうち、補正量B分の冷却空気が第2通風路702を通って、DC/DCコンバータ402に供給されるように、切換ダンパ710がアクチュエータ712により切換えられる。これにより、バッテリ400との熱交換により温度が上昇していない冷却空気により、DC/DCコンバータ402を冷却することができる。そのため、ブロア406の風量の増加量を抑制し、ブロア406から発せられる音を抑制することができる。バッテリ400には、バッテリ400を冷却するために必要な最低限の風量A(1)の冷却空気が供給されるため、バッテリ400の過冷却を抑制することができる。
車室内の騒音が許容範囲内となる最大の風量A(2)でブロア406を駆動させても、DC/DCコンバータ402の冷却が不可能である場合(S118にてNO)は、図7に示すように、第2通風路のみに優先して冷却空気を送風する(S122)。すなわち、短期的なバッテリ400の温度上昇よりも、DC/DCコンバータ402の冷却を優先する。これにより、バッテリ400との熱交換により温度が上昇していない冷却空気をDC/DCコンバータ402に供給し、DC/DCコンバータ402を速やかに冷却することができる。
バッテリ400の冷却が必要でない場合(S102にてNO)は、DC/DCコンバータ402の温度が検知され(S124)、DC/DCコンバータ402の冷却が必要であるか否かが判別される(S126)。
DC/DCコンバータ402の冷却が必要である場合(S126にてYES)、ブロア406の風量が、DC/DCコンバータ402を冷却するために必要な最低限の風量A(3)に決定され(S128)、図8に示すように、第2通風路702にのみ冷却空気が送風される(S130)。これにより、DC/DCコンバータ402のみを冷却し、バッテリ400の過冷却を抑制することができる。DC/DCコンバータ402の冷却が必要でなければ(S126にてNO)、ブロア406の作動が停止させられる(S132)。
以上のように、本実施の形態に係る冷却装置において、HV_ECUは、バッテリおよびDC/DCコンバータの冷却が必要である場合は、バッテリおよびDC/DCコンバータに冷却空気を供給する。バッテリの冷却が必要でなく、DC/DCコンバータの冷却が必要である場合は、バッテリには冷却空気を供給せず、DC/DCコンバータに冷却空気を供給する。これにより、DC/DCコンバータのみ冷却する場合は、DC/DCコンバータを冷却するために必要な風量で冷却空気を供給し、DC/DCコンバータを冷却することができる。その結果、バッテリの過冷却を抑制し、かつブロアで発生する音を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る冷却装置を搭載した車両を示す制御ブロック図である。 ブロアから送風される冷却空気が流通させられる経路を示す図である。 HV_ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 HV_ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 第1通風路のみに送風された冷却空気の流れを示す図である。 第1通風路および第2通風路に送風された冷却空気の流れを示す図である。 DC/DCコンバータを優先的に冷却する場合の冷却空気の流れを示す図である。 DC/DCコンバータのみを冷却する場合の冷却空気の流れを示す図である。
符号の説明
300 PCU、302 インバータ、304 DC/DCコンバータ、400 バッテリ、402 DC/DCコンバータ、406 ブロア、600 HV_ECU、602 バッテリ温度センサ、604 DC/DCコンバータ温度センサ、606 空気温度センサ、608 室内温度センサ、610 車速センサ、612 クランプポジションセンサ、614 回転数センサ(1)、616 回転数センサ(2)、700 第1通風路、702 第2通風路、710 切換ダンパ、712 アクチュエータ。

Claims (6)

  1. 車両に搭載された蓄電機構および電気機器の冷却装置であって、
    前記蓄電機構および前記電気機器を冷却する冷却媒体を供給するための供給手段と、
    前記冷却媒体を、前記蓄電機構を経由して前記電気機器に導く第1の冷却通路と、
    前記冷却媒体を、前記蓄電機構を経由することなく前記電気機器に導く第2の冷却通路と、
    前記車両に関する情報を検知するための検知手段と、
    前記検知された情報に基づいて、前記冷却媒体が流通される通路を、前記第1の通路および前記第2の通路のうちの少なくともいずれか一方に切換えるための切換手段とを含む、冷却装置。
  2. 前記冷却装置は、前記検知された情報に基づいて、前記蓄電機構の冷却が必要であるか否かを判別するとともに、前記電気機器の冷却が必要であるか否かを判別するための判別手段をさらに含み、
    前記切換手段は、前記蓄電機構の冷却が必要であるか否かおよび前記電機機器の冷却が必要であるか否かに基づいて、前記冷却媒体が流通される通路を、前記第1の通路および前記第2の通路のうちの少なくともいずれか一方に切換えるための手段を含む、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記切換手段は、前記電気機器の冷却が必要である場合は、前記冷却媒体が流通される通路を、少なくとも前記第2の冷却通路に切換えるための手段を含む、請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記切換手段は、前記蓄電機構の冷却が必要でなく、前記電気機器の冷却が必要である場合は、前記冷却媒体が流通される通路を、前記第2の冷却通路に切換えるための手段を含む、請求項2に記載の冷却装置。
  5. 前記切換手段は、前記蓄電機構および前記電気機器の冷却が必要である場合は、前記冷却媒体が流通される通路を、前記第1の通路および前記第2の通路に切換えるための手段を含む、請求項2に記載の冷却装置。
  6. 前記検知手段は、
    前記蓄電機構の温度を検知するための手段と、
    前記電気機器の温度を検知するための手段とを含み、
    前記判別手段は、前記蓄電機構の温度に基づいて、前記蓄電機構の冷却が必要であるか否かを判別するとともに、前記電気機器の温度に基づいて、前記電気機器の冷却が必要であるか否かを判別するための手段を含む、請求項2ないし5のいずれかに記載の冷却装置。
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